JP2706397B2 - ボレリア属リポタンパク質のクローニングおよび発現 - Google Patents

ボレリア属リポタンパク質のクローニングおよび発現

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、病原体の外表面タンパ
ク質の組換え変異体、およびこれら変異体を構成するた
めの組換え法に関する。特に、本発明は、野生型ボレリ
ア属リポタンパク質の組換え変異体を産生する方法に関
する。さらに、本発明は、ライム(Lyme)病の原因
となるスピロヘータであるボレリア・ブルグドルフェリ
(Borrelia burgdorferi)の外表
面プロテインA(outersurface prot
ein A)の組換え変異体、及びそれを産生する方法
を含む。
【0002】
【従来の技術】ボレリア属スピロヘータは、ライム病な
どさまざまな疾病の原因となる。ライム病は、スピロヘ
ータであるボレリア・ブルグドルフェリ(マダニによっ
て運ばれる)によって引き起こされる感染症である。こ
のスピロヘータは、マダニに刺されることによってヒト
および動物に伝染し、感染宿主に重篤な皮膚科系疾患、
関節炎、神経科系疾患およびその他の疾病を引き起こす
場合がある。最近、ライム病は、ヨーロッパ、アジアお
よびソ連邦ばかりでなく、北アメリカでも重大な疫学的
関心事となってきた。
【0003】ボレリア属病原体に感染したヒトおよび動
物において、一般に、ボレリア属菌の外膜(outer
membrane)にあるリポタンパク質のほか、ボ
レリア属菌に存在するさまざまな抗原に応答する抗体が
産生されることがよく知られている。例えば、外表面プ
ロテインA(OspA)、すなわちボレリア・ブルグド
ルフェリスピロヘータのリポタンパク質に対する抗体が
産生される(Craft,J.E.,Fischer,
D.K.,Shimamoto,G.T.およびSte
ere,A.C.,「ライム病によって認識されるボレ
リア・ブルグドリフェリの抗原。疾病後期の免疫グロブ
リンGの応答および発現における新たな免疫グロブリン
の発現」J.Clin.Invest.,78:934
−939(1986)及びBarbour,A.G.,
Heiland,R.A.,およびHowe,T.R.
「ライム病ボレリア中の主要タンパク質の不均一性:北
アメリカおよびヨーロッパでの単離物の分子的解析」
J.Infect.Dis.,152:474−484
(1985)等参照)。外表面プロテインA(Osp
A)は、ボレリア・ブルグドルフェリスピロヘータのD
NA中に存在するospA遺伝子のヌクレオチド配列に
よってコードされているリポタンパク質である。完全な
長さの野生型OspAをコードするヌクレオチド配列
(配列番号:1参照)は、B31株(ボレリア・ブルグ
ドルフェリの北アメリカ株)ですでに決定されていた
(Bergstrom,S.,Bundoc,V.
G.,およびBarbour,A.G.,「ライム病ス
ピロヘータボレリア・ブルグドルフェリの線形プラスミ
ドにコードされた主要表面タンパク質OspAおよびO
spBの分子的解析」,Mol.Microbio
l.,3:479−486(1989)参照)。この分
析結果から、OspAのアミノ配列が想定された(配列
表の配列番号:2参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】臨床的観点から、可溶
性で高度に精製された大量のボレリア属リポタンパク質
を産生する方法の開発が望まれている。それは、ボレリ
ア属スピロヘータに感染した患者の血清中のこれらのタ
ンパク質に対する抗体の存在を検出する免疫検定法およ
び他の診断的スクリーニング試験で使用するためのもの
である。さらに、可溶性の高度に精製されたこれらタン
パク質は、ボレリア病原体に対してヒトおよび動物をワ
クチン処理するための臨床的免疫源として価値を持ち得
る。また、こういったタンパク質に対する抗体の分離お
よび精製に関連する実験操作のための有用な研究材料と
しても価値をもつこととなろう。
【0005】組換えDNA技術の観点から、目的とする
特異的反応性を保持しながら大量の組換えタンパク質を
得るための宿主/ベクター組換え発現系で非常に高レベ
ルで発現可能な、すなわち高度発現可能なヌクレオチド
配列または遺伝子の提供が特に望まれている。
【0006】従来より、ボレリア属菌の培養増殖と、そ
れに続く培養物の精製を通して、可溶性の各種の精製ボ
レリア属リポタンパク質を単離する試みが行われて来
た。しかし、この試みには幾つかの欠点がある。ボレリ
ア属細菌の培養と、それに続く粗細胞抽出物からのこれ
らのタンパク質の精製は、非常に時間及び費用がかかる
操作である。また、ボレリア属生菌の培養および得られ
た培養物の処理は、検査質職員に対して重大な危険をも
たらす。最も重要なことは、この方法によって産生され
た、完全な長さをもつ野生型のボレリア属リポタンパク
質の溶解度が低いことである。それは、おそらくこれら
タンパク質が、その発現におけるスピロヘータ細胞膜と
の結合過程での脂質化により疎水性を有するようになる
ことによるものであると考えられる。したがって、これ
らの脂質化タンパク質を可溶化するには界面活性剤が必
要となる。
【0007】界面活性剤を用いたリポタンパク質の処理
によって、その溶解性は改善されるが、目的のタンパク
質のエピトープ部位および折り畳み立体配置構造が変化
または破壊されることによってその反応性が損なわれる
こともしばしばある。このことは当該分野でよく知られ
ている。したがって、完全な長さの野生型のリポタンパ
ク質に対する抗体との特異的反応性を保持しつつ、かつ
界面活性剤を利用しなくても溶解性が得られるOspA
等のボレリア属リポタンパク質の組換え変異体を開発す
ることが望まれている。上記の溶解性の問題に加えて、
ボレリア属スピロヘータの細胞外膜におけるリポタンパ
ク質と外膜との結合は、粗細胞抽出物からのこれらリポ
タンパク質の分離、精製においても問題となる。
【0008】また、組換えDNA技術による当該分野で
知られた組換えクローニングベクターや大腸菌を用いる
宿主/ベクター発現系が、各種ボレリア属遺伝子を発現
するために利用されている。適切な組換え用のクローニ
ングベクターとしては、野生型ボレリア属DNAの挿入
を可能とする修飾を行えるヌクレオチド配列を有するプ
ラスミドを挙げることができる。これら組換え技術によ
って、ボレリア属生菌自体の培養物を取り扱う必要がな
くなる。しかしながら、その一方で、組換え技術を用い
た方法には幾つかの欠点がある。
【0009】例えば、完全な長さの野生型ボレリア・ブ
ルグドルフェリ リポタンパク質の組換え体を大腸菌で
生産させた場合、得られた組換え体の界面活性剤の非存
在下での溶解性は極めて低く、その原因は、おそらく発
現したタンパク質が宿主の細胞外膜に結合する過程にあ
ると思われる。したがって、生産された組換えタンパク
質の分離および精製で行われる連続操作にも、ボレリア
・ブルグドルフェリの生菌体からOspAを単離、精製
する際に生じるのと同様の問題が起きる。
【0010】上記の組換え技術を用いる試みにおけるも
う一つの欠点は、完全な長さの野生型ospA遺伝子の
組換え体の大腸菌宿主中での高度発現が得られないこと
である。この発現レベルの問題は、おそらく発現過程で
大腸菌細胞膜に局在するOspAの蓄積毒性効果による
ものであろう。
【0011】本発明の目的は、野生型ボレリア属リポタ
ンパク質に対する抗体への特異的反応性を保持しつつ、
界面活性剤を使用しなくても溶解させることができ、大
腸菌などの宿主で高度発現できる野生型ボレリア属リポ
タンパク質の組換え体を産生する方法を提供することで
ある。
【0012】また、本発明の目的は、野生型ボレリア・
ブルグドルフェリのOspAに対する抗体への特異的反
応性をもちながら、界面活性剤の非存在下でも溶解状態
が得られるOspAの組換え体を得る方法を提供するこ
とにある。
【0013】本発明の他の目的は、界面活性剤の非存在
下でも溶解状態が得られ、野生型ボレリア・ブルグドル
フェリのOspAに対する抗体への特異的な反応性を保
持しており、発現過程においてもこの特異的反応性が維
持され、かつ宿主細胞膜と結合しないOspAの組換え
変異体を提供することである。更に、本発明は、大腸菌
などの宿主中で高度に発現され、界面活性剤の非存在下
でも溶解状態が得られ、野生型ボレリア・ブルグドルフ
ェリのOspAに対する抗体への特異的反応性を保持し
ている野生型ボレリア・ブルグドルフェリのOspAの
組換え変異体をコードするヌクレオチド配列を提供する
ことにある。
【0014】本発明のさらに別の目的は、界面活性剤の
非存在下でも溶解し、発現過程においても宿主の細胞膜
と結合せず、かつ完全な長さの野生型ボレリア・ブルグ
ドルフェリOspAに対する抗体への特異的な反応性を
保持している野生型ボレリア・ブルグドルフェリのOs
pAの組換え変異体をコードするヌクレオチド配列を含
むDNAプラスミドを提供することである。
【0015】本発明の他の目的は、界面活性剤の非存在
下でも溶解し、発現過程においても宿主の細胞膜と結合
せず、かつ完全な長さの野生型ボレリア・ブルグドルフ
ェリOspAに対する抗体への特異的な反応性を保持し
ている野生型ボレリア・ブルグドルフェリのOspAの
組換え変異体をコードするヌクレオチド配列を含むDN
Aプラスミドを有する大腸菌の形質転換株を提供するこ
とである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、可溶性
があって極めてよく発現する、ボレリア・ブルグドルフ
ェリの外表面プロテインA(OapA)の組換え変異
体、およびこれを産生する方法が提供される。後述する
ように、OspAの組換え変異体の有するアミノ酸配列
は配列番号:4に示されている。
【0017】本発明のOspA変異体は、野生型ボレリ
ア・ブルグドルフェリのospA遺伝子の頭の部分を欠
失させることで、宿主中で高度に発現して、そのままで
可溶性の遺伝子産物を与える端部欠失型ospA遺伝子
を作成する過程を含む方法によって提供される。シクナ
ルペプチダーゼIIが作用するシグナル配列をコードす
る頭の17コドンからなる領域を除いた端部欠失型os
pA遺伝子を、ボレリア・ブルグドルフェリからのDN
Aを鋳型としたポリメラーゼ連鎖反応法(polyme
rase chain reaction:PCR)で
増幅するために、特定のオリゴヌクレオチドプライマー
を利用した。当該分野で既知の組換えDNA技術を使っ
て、得られた増幅産物をT7バクテリオファージ中で発
現させた。
【0018】本発明により、このOspA変異体をコー
ドするヌクレオチド配列をもったDNAプラスミド(p
ET9−OspA)とともに、それによって形質転換さ
れた大腸菌株も提供される。
【0019】本発明の方法は、OspA以外の、シグナ
ルペプチダーゼIIが作用するシグナル配列を含むボレ
リア属リポタンパク質の組換え変異体の産生にも同様に
適用される。
【0020】本発明の変異体は、生菌培養物や他の組換
え技術から得られたOspAよりも大きな改良された溶
解性を保持しつつ、野生型ボレリア・ブルグドルフェリ
OspAに対する抗体への特異的反応性をもつ点で極め
て有用である。この改良された溶解性は、検査室での操
作と同様に免疫診断法において極めて好都合である。す
なわち、この変異体の使用にあたっては、その反応性を
変化または破壊する恐れのある界面活性剤が不要で、こ
のような界面活性剤を用いなくても溶解させることがで
きるからである。
【0021】本発明の変異体のもう一つの利点は、それ
が、組換えによって発現される野生型OspAとは異な
り、発現中において宿主の細胞膜と結合しないことであ
る。したがって、本発明の変異体は野生型OspAのよ
うな宿主への毒性を示さないので、組換え技術による高
度発現が可能である。その結果、ボレリア属生菌の培養
物を取り扱う際の危険性を回避し、かつボレリア属菌自
体を用いる場合の費用を抑え、高収率での目的タンパク
質の生産が可能となる。
【0022】本発明の別の利点は、野生型ボレリア属リ
ポタンパク質に対する抗体への特異的な反応性を保持し
つつ、界面活性剤の非存在下でも改良された溶解性を有
する高発現性ボレリア属リポタンパク質の組換え変異体
を産生する方法が提供できることである。本発明より前
においては、免疫検定法および他の検査室操作で使用す
るためにこれらリポタンパク質を可溶化する目的で界面
活性剤が必要であった。しかしながら、界面活性剤の使
用によりリポタンパク質の反応性エピトープ部位が界面
活性剤の強力な破壊効果に曝される場合が生じた。
【0023】したがって、本発明の一態様において、第
1の部分と第2の部分からなり、第2の部分はN末端と
C末端を持つ配列番号:10の配列を有し、第1の部分
が第2の部分のN末端に結合していて、アラニンおよび
メチオニンより選択された少なくとも1つのアミノ酸残
基からなるアミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列
が提供される。後述するように、このアミノ酸配列とし
ては、配列番号:4、6及び8のアミノ酸配列を挙げる
ことができ、このアミノ酸配列をコードするヌクレオチ
ド配列としては、配列番号:3、5及び7の配列を挙げ
ることができる。
【0024】本発明の他の態様において、後述するよう
に、配列番号:10で示されたアミノ酸配列を有するタ
ンパク質、およびこのアミノ酸配列をコードするヌクレ
オチド配列(配列番号:9)が提供される。
【0025】本発明の具体的な態様において、宿主を形
質転換するためのプラスミドpET9−OspA、該プ
ラスミドを有する大腸菌の形質転換株[BL21(DE
3)/pLysS,pET9−OspA]および配列番
号:11の配列を有し、ボレリア属リポタンパク質をコ
ードするヌクレオチド配列の一部を増幅するために有用
なオリゴヌクレオチドプライマーが提供される。
【0026】本発明の他の態様において、以下の過程
(a)および(b)を含む、ボレリア属リポタンパク質
をコードするヌクレオチド配列から頭の領域を削除して
得られる端部欠失型配列が提供される。 (a)シグナルぺプチダーゼIIの潜在的シグナル配列
をコードする領域(5’末端および3’末端を有し、そ
の3’末端はシステイン残基をコードするコドン中で終
止している)を含むボレリア属リポタンパク質をコード
するヌクレオチド配列を有する二本鎖DNAを鋳型DN
Aとして用意する過程。 (b) 第1及び第2のオリゴヌクレオチドプライマーか
らなるプライマーのセットを合成する過程。 該第1のプ
ライマーは、5’末端から3’末端方向での鋳型DNA
の第1の鎖の増幅のためのものであり、鋳型DNAの第
2の鎖の所定領域に相補的な配列を有し、該第2のプラ
イマーは、5’末端から3’末端方向での鋳型DNAの
第2の鎖の増幅のためのものであり、鋳型DNAの第1
の鎖の所定領域に相補的な配列を有し、第1のプライマ
ーは鋳型DNAの第1の鎖の上記のシステイン残基をコ
ードするコドンの下流の部位から3’方向へのDNA重
合反応を開始させるものである。
【0027】更に、本発明の他の態様において、以下の
過程からなる方法により得られるボレリア属リポタンパ
ク質の組換え変異体が提供される。(a)シグナルぺプチダーゼIIのシグナル配列となり
得る領域( 5’末端および3’末端を有しており、該
3’末端はシステイン残基をコードするコドンで終止し
ている)を含むボレリア属リポタンパク質をコードする
ヌクレオチド配列を有する二本鎖DNAを鋳型DNAと
して用意する過程。 (b)5’末端から3’末端方向での鋳型DNAの第1
の鎖の増幅のためのもので、上記のシステイン残基をコ
ードするコドンの下流の部位から3’方向へのDNA重
合反応を開始させるために鋳型DNAの第2の鎖の所定
領域に相補的な配列を有する第1のオリゴヌクレオチド
プライマーと、5’末端から3’末端方向での鋳型DN
Aの第2の鎖の増幅のためのもので、鋳型DNAの第1
の鎖の所定領域に相補的な配列を有する第2のオリゴヌ
クレオチドプライマーとからなる一組のプライマーを合
成する過程。 (c)該一組のプライマーと鋳型DNAを反応させて、
各プライマーで指定された領域をPCRでそれぞれ増幅
させる過程。 (d)増幅産物から、ボレリア属リポタンパク質をコー
ドするヌクレオチド配列の頭の領域を削除して得られる
所望の端部欠失型配列を単離する過程。 (e)該端部欠失型配列を適当な発現ベクターにクロー
ニングする過程。 (f)該発現ベクターを用いて適切な宿主を形質転換す
る過程。 (g)該端部欠失型配列にコードされたリポタンパク質
の変異体を産生するために該形質転換体を培養する過
程。
【0028】上記以外の本発明の目的及び本発明自体を
より明確に理解するために、添付図面及び以下の記載が
参考となり、また、本発明の範囲は添付の特許請求の範
囲に規定されているとおりである。
【0029】本発明を理解するための各用語の定義は以
下のとおりである。
【0030】「細菌」とは、細胞壁と称する堅固な保護
層を有し、細胞壁の内側で細胞膜が、DNA、RNA、
タンパク質および低分子物質等を含む細胞質を囲んでい
る原核生物を指す。その例として、スピロヘータ、大腸
菌などがある。
【0031】「高度発現」とは、クローニングされた遺
伝子の高レベル発現をいう。バクテリオファージT7の
RNAポリメラーゼを作用させて、プラスミドのマルチ
コピー上でT7プロモーターのコントロール下での高レ
ベル転写を行うことができ、T7プロモーターに連結し
たDNAの転写によってその高レベル発現を得ることが
できる。
【0032】「プラスミド」とは、染色体と独立した、
2本鎖で閉環状のDNA分子であり、プラスミドが宿主
細胞中で複製するように完全な形のレプリコンを含む。
このプラスミドの単細胞生物の細胞内への導入により、
この生物を形質転換することができる。プラスミドによ
って付与される表現型には、抗性物質耐性ならびに制限
酵素及び修飾酵素の生産能等もある。
【0033】「プライマー」とは、その伸長産物(鋳型
としての核酸鎖に対して相補的)が誘導される条件下に
おかれた場合、その合成の開始点として作用し得るオリ
ゴヌクレオチド(短い核酸鎖)を指す。このプライマー
は制限酵素消化物からの精製物中に得られる天然のもの
でも良いし、人工的に合成したものでも良い。
【0034】本発明によって以下のことが明らかとなっ
た。野生型ospA遺伝子のアミノ酸をコードする領域
(配列番号:1参照)の最初(5’側頭部)の17個の
コドンを除く再構成により、大腸菌などの宿主生物中で
の高度発現が可能な端部欠失型ヌクレオチド配列を得る
ことができ、このヌクレオチド配列を用いることで、界
面活性剤の非存在下でも可溶性が得られ、かつ野生型ボ
レリア・ブルグドフェリのOspAに対する抗体への特
異的反応性を保持するボレリア・ブルグドフェリのOs
pAの組換え変異体を産生することができる。従来技術
における欠点の原因がN末端側の最初の17個のコドン
からなる領域にあることがわかり、この知見が可溶性で
高度発現可能な組換え変異体の設計への基礎となった。
【0035】さらに詳細には、得られるタンパク質への
脂質付加が行われる過程に必要なシグナルをコードする
配列(配列番号:14)が、リーダー配列(野生型ボレ
リア・ブルグドルフェリospA遺伝子の最初の17個
のコドン)中に見られ、このシグナルの存在に基づいた
大腸菌などの宿主中でのタンパク質プロセッシングの過
程を通して溶解性および発現レベルの低下が起きる。
【0036】本発明の実施には、複数の工程が必要であ
る。代わりとなる応用可能なものがあれば、工程の削
除、変更、他の工程の追加等を行ってもよい。本発明の
方法は、ボレリア・ブルグドルフェリOspAの組換え
変異体の構成という面で詳述されるが、これに限らず、
シグナルペプチダーゼIIによるプロセッシングに必要
なシグナル配列を有する他のボレリア属リポタンパク質
にも等しく応用される。好ましい実施態様のOspAの
組換え変異体(配列番号:4)をコードする端部欠失型
ヌクレオチド配列(配列番号:3)の産生は、一般に下
記ように行われる。
【0037】野生型ボレリア・ブルグドルフェリ(B3
1株)の完全な長さのOspAをコードする遺伝子を含
むDNAを単離精製した。PCRによる増幅産物の両端
に制限酵素切断部位を与えるとともに、野生型の最初の
17個のコドンを除いた端部欠失型ospA遺伝子を増
幅させるための1組のオリゴヌクレオチドプライマー
(配列番号:11、12、図1、2参照)を合成した。
また、対照として、PCRによる増幅産物の両端に制限
酵素切断部位を付与するとともに、野生型(野生型のア
ミノ酸をコードする領域が全部揃っている完全型)os
pA遺伝子を増幅させるための1組のオリゴヌクレオチ
ドプライマー(配列番号:12、13、図2、3参照)
を合成した。
【0038】PCRによって増幅されたヌクレオチド断
片を精製して、制限酵素切断部位の解析により所望の断
片を選択してから、制限酵素切断部位が適合する発現ベ
クタープラスミド中にサブクローニングした。次いで、
得られたプラスミドを、タンパク質産生のために発現用
宿主に導入した。
【0039】
【実施例】実施例1本発明のタンパク質を得 るために、原料としてのOsp
Aをコードするヌクレオチド配列(完全型)を有する野
生型ボレリア・ブルグドルフェリDNAを入手する必要
がある。このDNAは、PCRの際に野生型opsA遺
伝子(完全型;配列番号:1)中の所望の領域を増幅さ
せるための鋳型DNAとなる。組換えDNA操作用の出
発物質として、野生型の菌体から単離されたDNAや、
遺伝子工学的手法によるクローニングによってプラスミ
ド中に組み込まれた目的DNAのコピーが利用できるこ
とは当該分野でよく知られている。後者の遺伝子工学的
手法は、均一性を促進し、目的とするDNAの突然変異
体の発生頻度を減少させるという点で有利である。
【0040】本発明の組換え変異体を産生する好適な方
法では、完全な長さの野生型ospA遺伝子を含む鋳型
DNAの入手源として、プラスミドpTRH44から得
られたospA遺伝子の組換えクローンが用いられた。
このプラスミドpTRH44は、プラスミドpUC9中
に、野生型ボレリア・ブルグドルフェリospA遺伝子
のクローンを含む1.6kbの制限酵素切断断片を挿入
した構造を有している(Howe,T.R.,LaQu
ier,F.R.,およびBarbour,A.G.,
「単一の転写単位中でのライム病病原体ボレリア・ブル
グドルフェリの2つの外表面タンパク質をコードする遺
伝子の統合」Infect.Immun.,54:20
7−212(1986)参照)。
【0041】また、定常期の培養菌体からフェノール抽
出またはリゾチーム−プロテナーゼK−SDS抽出によ
って分離精製されたボレリア・ブルグドルフェリの全D
NAも鋳型DNA用として用いられた。
【0042】鋳型DNAの単離精製方法は、当該分野で
一般によく知られたものである(Howe,T.R.,
Mayer,L.W.,およびBarbour,A.
G.,「ライム病スピロヘータの2つの主要外表面タン
パク質を発現する単一の組換えプラスミド」Scien
ce 227:645−646(1985)参照)。ま
た、ボレリア・ブルグドルフェリの培養および単離につ
いては、Barbour,A.G.,「ライム病スピロ
ヘータの単離および培養」Yale J. Biol.
Med.,57:521−525(1984)が参照で
きる。
【0043】オリゴヌクレオチドプライマーを、ミクロ
シン(Microsyn)1450DNA合成装置(シ
ステック社、ミネソタ州ミネアポリスから入手)で合成
した。次いで、合成生成物は製造元の説明書に従い、ポ
リパク(Poly−pak:商標登録)精製カートリッ
ジ[グレン・リサーチ・コーポレーション社(バージニ
ア州、ハーンドン)から入手]を用いて精製した。DN
A合成およびそれに続く合成物の精製法は、組換えDN
A技術の分野でよく知られている。これらの工程を達成
するいかなる適切な手法も利用可能である。
【0044】プライマーとしは2組用意し、一組目は、
ボレリア・ブルグドルフェリOspAの組換え変異体を
コードするヌクレオチド配列(端部欠失型)の増幅用に
設計され、二組目は、野生型ボレリア・ブルグドルフェ
リOspA(完全型)をコードするヌクレオチド配列の
増幅用に設計された。各プライマーは、5’末端から
3’末端方向に所定の配列を有するもので、野生型ボレ
リア・ブルグドルフェリゲノム中に存在するospA遺
伝子の所定領域と相補性を有する領域を3’末側にも
つ。この相補領域がospA遺伝子の所定部分にアニー
ルして、そこからDNA鎖の伸長反応が開始される。野
生型ospA遺伝子のヌクレオチド配列(配列番号:1
の配列を含む)はすでに公知である(Bergstro
m,S.,Bundoc,V.G.,およびBarbo
ur,A.G.,「ライム病スピロヘータボレリア・ブ
ルグドルフェリの、線状プラスミドでコードされた主要
表面タンパク質、OspAおよびOspBの分子論的解
析」Mol.Microbiol.,3:479−48
6(1989)参照)。増幅された断片に制限酵素切断
部位が導入されるように、各プライマーの5’末端側に
は鋳型DNAに非相補的な配列の制限酵素切断部位が組
み込まれた。この制限酵素切断部位によって増幅された
断片の発現ベクターへのクローニングが容易となる。こ
のような制限酵素切断部位の使用は組換えDNA技術で
よく知られている。
【0045】一組目のプライマーは、第1及び第2のプ
ライマーから構成された。第1のプライマーを、プライ
マー201→216と称し、これは図1に示されるヌク
レオチド配列(配列番号:11)を有する合成オリゴヌ
クレオチドである。このプライマーに付された番号は、
野生型ospA遺伝子内におけるプライマーの有する配
列と相補的な領域の最初と最後のヌクレオチドの位置を
示す。図1に示された第1のプライマーの配列の下線領
域は、ospA遺伝子(野生型)の201番のヌクレオ
チドから216番のヌクレオチドまでの領域に相補的な
部分を示す。「CATAGT」で示される領域は、制限
酵素NdeIによって認識される部分である。スラッシ
ュのマークは、NdeIでの切断部位であり、この切断
部位の利用で、増幅された断片の発現ベクターへのクロ
ーニングが容易となる。
【0046】プライマー201→216は、NdeI制
限酵素切断部位を提供し、野生型ospA遺伝子の18
番目のコドンから重合反応を開始させることで、その
5’末端が再設計された端部欠失型を得るために用いら
れた。野生型ospA遺伝子では、リポタンパク質のシ
グナルペプチダーゼIIが認識するシグナルとなりえる
部位(潜在的認識部位)をコードするところは、16番
目と17番目のコドンの間にある。
【0047】ボレリア属スピロヘータ中での完全な長さ
の野生型OspAへの脂質付加機能については正確には
分かっていない。しかし、アミノ酸配列Leu−x−y
−Cys(ここで、xおよびyは、一般に非極性側鎖を
有するさまざまなアミノ酸である)は、各種の細菌リポ
タンパク質のリーダー配列中にみられ、プロセッシング
シグナルをコードしている。このシグナルに細菌酵素と
してのシグナルペプチダーゼIIが作用してタンパク質
のプロセッシングが開始される。この酵素は、リーダー
配列を開裂させて、システイン残基からなるアミノ末端
(N末端)を生じさせる役目を担い、このN末端にある
システイン残基が、膜への結合に際して、タンパク質に
高い親油性を付与する脂肪酸と共有結合する。大腸菌な
どの多くの原核細胞は、前記のプロセッシング工程を利
用して、細胞性リポタンパク質の形成及び細胞膜への転
移を行う(Bergstrom,S.,Bundoc,
V.G.,およびBarbour,A.G.,「ライム
病スピロヘータのボレリア・ブルグドルフェリの、線状
プラスミドでコードされた主要表面タンパク質OspA
およびOspBの分子的解析」Mol.Microbi
ol.,3:479−486(1989)、Brand
y,M.E.,Riley,B.S.,Radolf,
J.D.,およびNorgard,M.V.「ボレリア
・ブルグドルフェリの免疫原的必須膜タンパク質はリポ
タンパク質である」Infect.Immun.,5
8:983−991(1990)参照)。
【0048】野生型ボレリア・ブルグドルフェリのOs
pAの全アミノ酸配列自体は、このタンパク質特有の問
題のために、アミノ酸分析によって確認はされていない
が、野生型ボレリア・ブルグドルフェリB31株の完全
な長さのospA遺伝子の既知ヌクレオチド配列に基づ
いて従来から予測されている(Bergstrom,
S.,Bundoc,V.G.およびBarbour,
A.G.,「ライム病スピロヘータの、線状プラスミド
でコードされた主要表面タンパク質OspAおよびOs
pBの分子的解析」Mol.Microbiol.,
3:479−486(1989)参照)。配列番号:2
は、すでに推定された野生型ボレリア・ブルグドルフェ
リOspAのアミノ酸配列を示す。配列番号:2から、
この予想されたアミノ酸配列に、アミノ酸残基Leu−
Ile−Ala−Cys(配列番号:15参照)を有す
るリーダー配列をコードする部分が含まれていることが
わかる。上記のように、これらの残基は、大腸菌中のシ
グナルペプチダーゼIIによるプロセッシング用シグナ
ルの形式に適合している。したがって、野生型のosp
A遺伝子では、リポタンパク質に対するシグナルペプチ
ダーゼIIの潜在的認識部位は16番目と17番目のコ
ドンの間にコードされる。このことは、シグナルペプチ
ダーゼIIの既知のシグナル配列と、野生型ボレリア・
ブルグドルフェリの完全な長さのOspAの予想アミノ
酸配列中に現れる潜在的シグナル配列との間の相同性か
らいえる。
【0049】高度発現において、得られる組換えタンパ
ク質への脂質付加が起きない確率を高めるために、野生
型ospA遺伝子の201→216の領域に相補的な部
分をプライマー201→216に組み込み、野生型の1
8番目のコドンで始まる部分を増幅させることで上述の
システイン残基を除いた。この潜在的認識部位の除去に
よって、野生型ボレリア・ブルグドルフェリOspAに
対する抗体への特異的反応性を損なわずに、得られたタ
ンパク質の可溶性を増し、その発現を改善することが期
待された。
【0050】本発明の前においては、野生型ボレリア・
ブルグドルフェリOspAのアミノ酸配列中にみられる
シグナル配列の存在が、成熟タンパク質への脂質付加に
関与してしていることは知られていなかった。さらに、
この潜在的シグナル配列がOspAと類似のタンパク質
における脂質付加にも関与すること、または野生型Os
pAの組換え体が組換え宿主中で生産できることも知ら
れていなかった。またさらに、その潜在的シグナル配列
をコードする部分を含む野生型ospA遺伝子の一部を
組換え手法によって除去することによって端部欠失型o
spA遺伝子が生じ、界面活性剤の非存在下での溶解性
の改善されたタンパク質(野生型に対する抗体への反応
性を保持している)が得られることも知られていなかっ
た。
【0051】タンパク質をコードする天然のヌクレオチ
ド配列に加えられる修飾の程度が大きいほど、そのタン
パク質が少しで発現される場合、得られる組換えタンパ
ク質の反応性が変化する危険性が大きくなる。実際、こ
ういった組換えによる形質転換は、宿主生物に対して毒
性を有するか、致死的であることが示されており、それ
によって目的とする遺伝子産物の発現が低下するか皆無
となる。
【0052】図1に示されるように、プライマー201
→216の好ましい構成体においては、アラニン残基を
コードし、かつ鋳型DNAに対して非相補的であるコド
ン(GCT)を有し、このコドンは鋳型DNAと相補的
な部分(下線部)とNdeI制限酵素切断部位との間に
配置されている。プライマー201→216中に位置す
るこのNdeI制限酵素切断部位には、N末端となるメ
チオニンをコードする3塩基からなるコドン(AT
G)、すなわち、タンパク質産生の開始部位として機能
する開始コドンが含まれる。上述のようにアラニン残基
をコードする3塩基からなるコドンが付加されたが、こ
れは、アラニン残基の存在により最終的に得られるタン
パク質からのメチオニン残基の除去が容易になるからで
ある。アラニン残基の代わりに、メチオニン残基の除去
を容易にするのに適した他のアミノ酸も使用可能である
(Hirel,P−H.,Schmitter,J−
M.,Dessen,P.,Fayat,G.,および
Blanquet,S.,「大腸菌タンパク質からN末
端メチオニンの切り出しの程度は、末端から2番目のア
ミノ酸側鎖の長さによって支配される」Proc.Na
tl.Acad.Sci.USA.,86:8247〜
8251(1989)参照)。末端にみられるメチオニ
ン、または翻訳開始のためのコドンにコードされたアミ
ノ酸は、得られるタンパク質の特徴に対して重要ではな
く、通常アミノ酸配列から除去されることが一般的に知
られている。
【0053】本発明の好ましい態様では、端部欠失型o
spA遺伝子から生じるアミノ酸配列のアミノ末端には
アラニン残基がなお存在していた。この端部欠失型で
は、野生型の最初の17個のコドンが除かれているの
で、アラニン残基をコードするコドンは、野生型Osp
Aにおける18番目のリシン(Lys)残基をコードす
るコドンの前に位置する。発現タンパク質の成熟型から
メチオニン残基は除かれていた。得られたアミノ酸配列
は、メチオニンが除去された配列番号:6として示され
る。これに対応するヌクレオチド配列は配列番号:5で
示される。
【0054】また、他のタイプでは、アラニン残基が欠
失しているものもあった。この場合、開始コドンにコー
ドされるメチオニン残基を含むアミノ酸配列が得られ、
これは配列番号:8として示される。これに対応するヌ
クレオチド配列は、配列番号:7として示される。この
メチオニンが除去された場合は、配列番号:10のアミ
ノ酸配列が得られる。これに対応するヌクレオチド配列
は、配列番号:9として示される。
【0055】第2のプライマーは、プライマー958←
972として表され、これは図2に示す配列(配列番
号:12参照)を有する合成DNAである。図2に示さ
れているように、下線領域は野生型ospA遺伝子の9
58番目のヌクレオチドから972番目のヌクレオチド
までの領域に対して相補的な配列を有し、「AGATC
T」は制限酵素BglIIによって認識される制限酵素
切断部位である。スラッシュの印は、増幅された断片の
制限酵素BglIIによる切断によって発現ベクターへ
のクローニングを容易にする部位を示す。配列番号:1
2の配列は、プライマー201→216およびプライマ
ー151→171に対応する配列番号:11、13の記
載方式と異なり、対応するアミノ酸残基を表示しない非
コード形式で記載されている。これは、プライマー95
8←972の配列は、ospA遺伝子のセンス鎖ではな
く、ナンセンス鎖の増幅を行うよう設計されているので
その表現形式として非コード形式が用いられているため
である。
【0056】プライマー958←972は、端部欠失型
用の1組目のプライマーと、完全型増幅用の2組目のプ
ライマーで共通に使用された。1組目のプライマーにお
いては、プライマー958←972は、BglII制限
酵素切断部位を提供し、プライマー201→216によ
って規定される増幅方向とは逆の方向での増幅を開始さ
せ、端部欠失型の3’末端を規定するものである。
【0057】図4に野生型ospA遺伝子のヌクレオチ
ド配列をその一部を省略して示した。下線が引かれた2
つの領域は、それぞれプライマー201→216および
プライマー958←972が鋳型DNAにアニーリング
してそこから増幅が開始される位置を示している。矢印
の方向は、プライマーに指定された位置で開始される重
合反応の方向を示す。
【0058】2組目のオリゴヌクレオチドプライマー
は、対照としての野生型ボレリア・ブルグドルフェリo
spA遺伝子(完全型)を増幅するためのもので、第1
のプライマーおよび第2のプライマーのセットからな
る。第1のプライマーはプライマー151→171と命
名されて合成され、図3に示されるヌクレオチド配列
(配列番号:13)を有する。図3において、下線領域
は、野生型ospA遺伝子の151番目のヌクレオチド
から171番目のヌクレオチドまでの領域と相補的であ
る部分を示す。「CATAGT」で示される領域は、制
限酵素NdeIによって認識される部分である。スラッ
シュの印は、制限酵素NdeIの切断部位であり、この
切断部位の利用で、増幅された断片の発現ベクターへの
クローニングが容易となる。
【0059】第2のプライマーである958←972
は、1組目のプライマーのセットと共通である。この第
2のプライマーは、増幅される断片にBglII制限酵
素切断部位を導入し、プライマー151→171によっ
て規定される増幅方向とは逆方向で野生型ospA遺伝
子の増幅を開始させる。
【0060】図5には野生型ospA遺伝子のヌクレオ
チド配列を一部を省略して示してある。下線を引かれた
2つの領域はそれぞれ、プライマー151→171およ
びプライマー958←972が鋳型DNAにアニールし
て、増幅が開始される位置を示している。矢印の方向
は、プライマーによって指定された位置から開始される
重合反応の方向を示す。
【0061】図6は、プライマー201→216及びプ
ライマー958←972によって増幅される端部欠失型
ospA遺伝子を含む増幅産物を示す略図である。アミ
ノ酸をコードする領域(コード領域)の前後には、プラ
イマーにより制限酵素切断部位が導入されている。下線
領域は、鋳型DNAとアニールしたプライマーの部分を
示す。
【0062】オリゴヌクレオチドプライマーを用いて目
的とする標的ヌクレオチド配列を増幅する基本的な方法
は、当該分野では一般に知られており、ミリスの米国特
許第4,683,202号およびミリスらの米国特許第
4,800,159号に詳述されている。これら両特許
は、参考までにここに引用することとする。クローニン
グに関する一層の情報は、Maniatis,T.,F
ritsch,E.F.,およびSambrook,
J.,「分子クローニング;実験室マニュアル」コール
ドスプリングハーバー・ラボラトリ社、ニューヨーク州
コールドスプリングハーバー(1982)やAusub
el,F.M.,Brent,R.,Kingsto
n,R.E.,Moore,D.D.,Seidma
n,J.G.,Smith,J.A.およびStruh
l,K.「分子生物学における最近のプロトコール」ジ
ョーウイレイ&サンズ社、ニューヨーク州ニューヨーク
市(1989)が参照できる。プライマー151→17
1、201→216および958←972を使って、1
単位のAmpliTaq DNAポリメラーゼ(パーキ
ン−エルマー・セッツ社(コネチカット州ノルウォー
ク)より入手)を含む反応溶液50μl中でPCRを実
施した。各プライマー濃度は1μMで、O.1μgの鋳
型DNAを使用した。この反応混合物には、10mM
Tris−HCl(pH8.0)、50mM KCl、
1.5mM MgCl 2 、0.05%TWEEN 2
0、0.05%ノネデット(Nonedet)P−4
0、0.26mMdATP、0.26mM dTTP、
0.14mM dCTPおよび0.14mM dGTP
も含まれていた。好ましい増幅法では、使用されたdN
PT濃度は、可能な、または好ましくない突然変異体の
形成を除くために、ボレリア・ブルグドルフェリで既知
のDNA塩基含量から29%G+Cとした(Schmi
d,G.P.,Steigerwalt,A.G.,J
ohson,S.,Barboug,A.G.,Rob
inson,I.M.およびBrenner,D.J.
「ライム病スピロヘータのDNAの特徴」Yale
J.Biol.Med.,57:539−542(19
84)参照)。
【0063】増幅前に、反応混合物に鉱油を重層し、増
幅はDNAサーマルサイクラー(Thermal Cy
cler (パーキン−エルマー・セッツ社(コネチカ
ット州ノルウォーク)より入手)中で行い、25サイク
ルの増幅条件を使用した。各サイクルは、94℃1分
間、47℃1分間および72℃で3分間の反応からな
り、このサイクルを25回繰り返した後、72℃10分
間の最終インキュベーションで完了させた。増幅産物を
フェノールで抽出し、エタノール沈澱を行い、適当な制
限酵素で切断して、1%低融点アガロースゲル(ベセス
ダ・リサーチ・ラボラトリーズ社(メリーランド州ガー
タースハーグ))上での電気泳動によって精製した。ア
クリルアミドゲル上での電気泳動など、増幅されたDN
Aの精製に関して当該分野での既知の他の手法も使用で
きよう。増幅産物は、発現に用いる前に、適当な制限酵
素(この実施例ではNdeIおよびBglII)で処理
され、精製される必要があることは当該分野でよく知ら
れている。
【0064】増幅産物を1%アガロースゲル上で電気泳
動させ、臭化エチジウムで染色して、UV照射によって
写真撮影した。図7に得られた結果を示す。レーン1、
6および11は、分子量マーカーとしてのT7DNAの
HaeII消化物の結果である。サイズはキロ塩基対
(kb)で示す。レーン2、4、7および9は、ボレリ
ア・ブルグドルフェリの全DNAを用いた増幅産物の1
/5容量の試料の結果であり、レーン3、5、8および
10は、鋳型としてプラスミドpTRH44を用いた増
幅から得られた反応混合物の1/5容量を試料とした結
果を示す。使用した試料は、野生型OspAをコードす
る配列(完全型)を増幅するプライマーで増幅された試
料(レーン2、3、7および8)、および野生型の18
番目のLysで始まる部分をコードする配列を増幅する
プライマーで増幅された試料(レーン4、5、9および
10)であった。レーン7〜10に示されるように、増
幅されたDNAをEcoRIで切断すると、ospA遺
伝子に単一に存在するEcoRI切断部位から切断され
た期待された移動度を有する産物(それぞれ、662+
182および623+182bp)を得ることができ
る。
【0065】実施例2o spA遺伝子の端部欠失型および完全な長さの野生型
(完全型)のそれぞれを発現させるために、PCRで増
幅されたDNA断片をタンパク質産生用のプラスミドベ
クター中にクローニングした。本発明におけるタンパク
質産生用として好ましいプラスミドベクターは、osp
A遺伝子がT7プロモーター及びバクテリオファージT
7に有効な翻訳開始シグナルの制御下に置かれるpET
9であった。発現ベクターpET9およびpLysS、
クローニング用細菌宿主、増殖培地、およびT7RNA
ポリメラーゼによるクローン化遺伝子の発現を行うため
の方法については、従来の記載がある(Studie
r,F.W.,Rosenberg,A.H.,Dum
m,J.J.およびDubendorff,J.W.,
Meth.Enzymol.「クローン化遺伝子の発現
を規定するT7RNAポリメラーゼの使用」185:6
0−89(1990)参照)。バクテリオファージT7
RNAポリメラーゼ遺伝子のクローニングおよび発現に
ついてもStudierらの米国特許第4,952,4
96号(参考までにここに引用する)中に示されてい
る。T7プロモーター系が本発明の好ましい発現系であ
る一方、特定の発現系が宿主生物と適合すれば、端部欠
失型ospA遺伝子の発現方法は限定されない。
【0066】得られたプラスミドはpET9−preO
spAおよびpET9−OspAとそれぞれ命名され、
pET9−preOspAは対照として使用する完全な
長さの野生型OspAのアミノ酸配列をコードする領域
を有する増幅DNA断片(完全型)が導入されたプラス
ミドであり、pET9−OspAは、野生型OspAの
組換え変異型(端部欠失型)をコードする増幅DNA断
片が導入されたプラスミドである。
【0067】本発明の好ましい形態ではpET9ベクタ
ーが使用されるが、それは、pET9が、その選択マー
カーとしてbla遺伝子の代わりにkan遺伝子を有す
るからである。そのため培養にアンピシリンは不要であ
り、したがって、免疫原となるアンピシリン・OspA
複合体が形成される可能性がなくなる。この型の結合体
は、アンピシリンアレルギーにおける主要な抗原決定基
であると考えられており、それが存在すれば、計画され
た免疫学的研究が複雑なものとなり得よう(Yvon,
M.,Anglade,P.およびWal,J−M.,
「血清アルブミン分子における、ベンゾイルペニシロイ
ル(ペニシリンのアレルゲン代謝物)結合部位の同定」
FEBS,263:237〜240(1990)参
照)。プラスミドpET9およびpET9−OpsAの
略図を、それぞれ図8および図9に示す。
【0068】最初にプラスミドpET9−preOsp
A及びpET9−OspAを、T7RNAポリメラーゼ
を欠く宿主であるDH5αにクローニングした。細菌R
NAポリメラーゼはT7プロモーターでは始動しないの
で、この宿主におけるバックグランドの発現は最小であ
る。基本的には、目的とする遺伝子産物は大腸菌に対し
て毒性をもつが、この宿主を用いることで安定な組換え
プラスミドの樹立が可能である。得られたプラスミドが
所望の構成を持つものであるかどうかは、制限酵素切断
部位の解析およびOspAコード配列(アミノ酸をコー
ドする配列)の全域の標準的なジデオキシ法による配列
分析を徹底的に行うことで確認された。
【0069】ここで使用されたプライマーは、ボレリア
・ブルグドルフェリの全DANからの野生型ospA遺
伝子の所定部分の増幅用として設計されたものであった
が、実施面での理由および突然変異体の発生率の増幅サ
イクル数に伴う増大を防ぐという理由から、プラスミド
pTRH44を鋳型DNAとして用いた増幅反応生成物
からのNdeI/BglII断片を用いてプラスミドを
構築した。続いて、各反応から得られた824bpのN
deI/BglII断片と、779bpのNdeI/B
glII断片を別個にT7発現ベクターpET9中にサ
ブクローニングした。なお、pET9は、NdeIおよ
びBamHIでの消化後、消化物を脱リン酸化し、1%
の低融点ゲル上での電気泳動によって精製し、このサブ
クローニングに用いた。pUC9中に野生型ospA遺
伝子(完全型)を挿入したプラスミドpTRH44につ
いては、従来の記述がある(Hows,T.R.,La
Quier,F.R.およびBarbour,A.G.
「単一の転写単位中でライム病病原体ボレリア・ブルグ
ドルフェリの2種類の外膜タンパク質をコードする遺伝
子の構成」Infect.Immun.,54:207
−212(1986)参照)。
【0070】増幅されたDNAのNdeI/BglII
による消化および得られたNdeI/BglII断片
の、pET9のNdeI/BamHI処理断片との連結
によって得られた5127bpのpET9−preOs
pAおよびpET9−OspAの構造を図8、9にそれ
ぞれ示す。φ10−S10は、バクテリオファージT7
RNAポリメラーゼ用のφ10プロモーター、T7遺伝
子10のリボゾーム結合部位および翻訳開始部位を含む
領域を示す。Tφは、T7ポリメラーゼの転写終止シグ
ナルである。
【0071】実施例3 タンパク質の生産を目的として、上記のプラスミドをそ
れぞれ発現用株BL21(DE3)/pLysSに導入
した。この株は、誘導可能なlacUV5プロモーター
に制御されるT7RNAポリメラーゼ遺伝子のクロモゾ
ームコピー、および低レベルのT7リゾチーム(T7R
NAポリメラーゼの天然阻害剤)発現用のpACYC1
84を基礎として得られたpLysSを有するものであ
る。さらに詳しい情報は、Moffatt,B.A.お
よびStudier,F.W.「T7リゾチームはT7
RNAポリメラーゼによる転写を阻害する」Cell,
49:221−227(1987)参照)。非誘導細胞
中で、リゾチームは、T7RNAポリメラーゼの基本的
活性を低下させ、発現宿主中で安定に保持され得る目的
遺伝子の範囲を増大させる。
【0072】各プラスミドを有するBL21(DE3)
/pLysSを対数増殖期の中期まで増殖させた後、一
部の培養においてIPTGによる発現誘導を行った。S
DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動による解析か
ら、ボレリア・ブルグドルフェリ菌体全抽出物に得られ
る野生型OspAとほぼ同一の移動度のタンパク質が、
誘導によってプラスミドpET9−preOspAから
比較的少量生産されることが分かった。図10にその結
果を示す。試料(1.5μl)を、下記の所定時間経過
時にSDS−12.5%PAGEによる分析用として取
出した。タンパク質は、クマシブルー染色によって観察
した。図10のレーン1、5および9は、ボレリア・ブ
ルグドルフェリ細胞(5×107細胞)のサンプルの結
果であり、レーン2、3および4は、pET9−pre
OspAでの1、3及び18時間の誘導での結果をそれ
ぞれ示す。レーン6、7および8はpET9−OspA
での1、3及び18時間の誘導での結果をそれぞれ示
す。縦軸の数字(94、67、43、30および20)
はそれぞれ分子量マーカーの位置を示し、単位はキロダ
ルトンである。
【0073】パルス−チェイス実験を行って、pET9
−preOspAからのタンパク質の発現が、誘導後1
〜2時間において、結果的に大腸菌にとって有毒である
ことが示された。対照的に、pET9−OspAの発現
誘導においては、非常に高い持続的発現が認められた。
【0074】図11は、SDS−PAGEによって追跡
された、OspA組換え変異体の発現誘導の結果を示
す。レーン1は、pET9−OspAを有するBL21
(DE3)/pLysS株の非誘導状態の全細胞(wh
ole cell)の泳動結果である。レーン2〜7
は、誘導後1時間間隔でサンプリングした全細胞の泳動
結果である。レーン8は、分子量マーカーの泳動結果で
ある。図12には、以下の異なった精製段階でのOsp
A組換え変異体のSDS−PAGEの結果を示す。レー
ン1=分子量マーカー;レーン2=遠心前の粗抽出物;
レーン3=遠心後の粗抽出物;レーン4=Qセファロー
スでの泳動試料;レーン5=Sセファロースによる密度
勾配分画;レーン6=ヒドロキシルアパタイト分画。レ
ーン2〜6は、それぞれ各分画に存在する総タンパク質
の0.01%を含む。タンパク質を、10〜20%アク
リルアミド勾配ゲル上で分析した。2種類のモノクロー
ナル抗体、H5332およびH3TSを用いたウエスタ
ン法は、野生型OspAのさまざまなエピトープを認識
するために知られており、この方法も、これらのバンド
が真正なOspA配列を含むことを証明するために実施
された(Brandt,M.E.,Riley,B.
S.,Radolf,J.D.およびNorgard,
M.V.「ボレリア・ブルグドルフェリの免疫原的統合
膜タンパク質はリポタンパク質である」Infact.
Immun.,58:983−991(1990)およ
びHowe,T.R.,Mayer,L.W.およびB
arbour,A.G.,「ライム病スピロヘータの2
種類の主要外表面タンパク質を発現する単一の組換えプ
ラスミド」Science 227:645−646
(1985)参照)。
【0075】pET9−OspAからのタンパク質は、
野生型OspAから17個のアミノ酸残基を除いたもの
であり、これからさらにメチオニン残基が取れた場合で
も、pET9−preOspAからのタンパク質と非常
に近いアミノ酸残基数を有することが予測されたにも拘
らず、図10に示された結果は、これらのタンパク質間
の分子量に大きな差があることを示した。この差は、p
ET9−preOspAから生産されプロセッシングを
経た産物のN末端に共有結合した脂質がその移動度を低
下させたことによって生じた可能性がもっとも高い。あ
るゲル上(例えば、図13参照)では、pET9−pr
eOspAからの産物は、2つの近接したバンドを示す
場合もあり、これらはプロセッシグ過程における中間体
であるかもしれない。この結果は、プロセッシグ前の前
駆体やプロセッシング過程から得られるものは1次元S
DS−PAGE上で類似の移動度を持つことを示唆する
ものであった。
【0076】実施例4 細胞内での位置を決定するために、pET9−preO
spAを有するBL21(DE3)/pLysSを培養
(20ml)し、IPTGでの誘導3時間経過後に8,
000rpmでの遠心によって菌体を収穫した。菌体ペ
レットを、20mM Tris−HCl(pH8.
0)、20mM NaClおよび2mM EDTAを含
む10mlの混合物中に懸濁させた。次いで、菌体を凍
結、解凍して細胞融解させた。得られた融解物をDNア
ーゼおよびMg++で処理してから、33,000rpm
で90分間沈降させた。ペレット画分を0.25Mショ
糖、3.3mM Tris−HCl(pH8.0)、1
mMDTTおよび1mM EDTAを含む5mlの混合
物中に再懸濁させた。この再懸濁物を50,000rp
mで1時間の遠心によって再びペレット化した。このペ
レットを、1mlの25重量%ショ糖、5mM EDT
Aおよび1mM DTT中に再懸濁させ、次いで不連続
ショ糖密度勾配層上にのせた。遠心は、4℃にて16時
間30,000rpmで実施した。遠心後、0.5ml
の分画を回収し、20μlの試料をSDS−PAGEお
よびウエスタン法によって解析した。密度勾配の外膜領
域を、OmpA(特徴がよく分かった大腸菌の外膜成
分)に対する抗体との反応性によって決定した(Zim
merman,R.およびWickner,W.「大腸
菌の外膜へのOmpAタンパク質の結合に関するエネル
ギー論及び中間体」J.Biol.Chem.,25
8:3920−3925(1983)参照)。
【0077】pET9−preOspAから得られる野
生型OspA(完全型)のほぼ全量を凍結−解凍による
細胞融解物の低速ペレット分画中に回収した。このペレ
ットを、不連続ショ糖密度勾配遠心法によって内膜およ
び外膜画分に分画した。このタンパク質のほとんどは、
内膜成分に富んだ分画中に見い出された。
【0078】いっそうの研究によれば、この野生型Os
pAの組換え体(完全型)は、大腸菌の内膜を選択的に
可溶化する当該分野で既知の条件下で抽出されることが
わかった。こういった条件では、Triton X−1
00またはN−ラウリルサルコシン酸ナトリウムなどの
界面活性剤によるタンパク質画分の処理が必要とされる
(Forst,S.,Delgado,J.,Rama
krishnan,,G.およびInouye,M.
「envZの非存在下での大腸菌におけるompCおよ
びompFの発現」J.Bacteriol.,17
0:5080−5085(1988)参照)。しかし一
方、pET9−OspAからの産物は、いかなる界面活
性剤の非存在下であっても可溶(≧50mg/ml)で
あって、このOspA組換え変異体の有意量(≧細胞の
総タンパク質の50%)を、IPTGでの発現誘導後数
時間で生産させることができた(図11参照)。pET
9−OspAの発現誘導が6時間を超えて続けられた場
合、細胞は融解し始め、最終的にはすべての産物が培養
上清中に表われた。
【0079】実施例5 OspAの組換え変異体を精製するために、3工程の操
作を行った。pET9−OspAを有する大腸菌BL2
1(DE3)/pLysSを含む培地(500ml)を
2リッターのフラスコに入れ、これを37℃で振とうし
ながら培養を行った。このフラスコには、M9塩、0.
4%グルコース、25μg/mlクロラムフェニコー
ル、および25μg/ml硫酸カナマイシンを添加した
肉汁が入っており、OD600が0.6に達するまで増殖
させ、その時点で、IPTGを最終濃度が0.5mMに
なるまで加えた。IPTGとともに100μg/mlの
カナマイシンをさらに加え、標的プラスミドを失った細
胞の増殖による培養菌体の過剰生産を防いだ。6時間
後、菌体を遠心によって回収し、20mMのリン酸ナト
リウム緩衝液(pH7.7)25〜30ml中に再浮遊
させ、−20℃で保存した。4℃でこの凍結菌体を解凍
することによって粗抽出物を調製した。この操作は、p
LysSによってコードされたリゾチームによる細胞の
効果的な融解を可能とする。次に、MgCl2およびD
Nアーゼ(それぞれ最終濃度は、2.5mMおよび5μ
g/ml)を添加した。4℃で30分後、細胞残渣を遠
心(15分間、15,000g)によって除去した。得
られたペレットを10mM NaClを含むリン酸ナト
リウム緩衝液(pH7.7、緩衝液A)10mlで抽出
した。遠心の後、各上清を一緒にして約40mlの粗抽
出物を得た。
【0080】この粗抽出物を、緩衝液Aで平衡化したQ
セファロースファーストフローを予め充填した25ml
のカラムに室温でかけた。このカラムに50mlの緩衝
液Aを通して溶出を行い、標的タンパク質のすべてをこ
の緩衝液Aで溶出させて、回収した。
【0081】標的タンパク質を含む画分を、5mMのN
aClを含む10mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH
6.0、緩衝液B)2リッターに対して4℃で一晩透析
(2回交換)し、10,000gでの遠心によって清澄
化してから、緩衝液Bで平衡化したSセファロースファ
ーストフローを充填したカラム(20×1.5cm)に
室温でかけた。100mlの緩衝液Aでカラムを洗浄し
て、未結合のタンパク質及び260nmに強い光吸収を
有する共雑物を除去した後、緩衝液B中のNaCl濃度
勾配(0〜100mM;全量300ml)での溶出を行
った。約35mMNaClのところで標的タンパク質の
溶出が得られた。Qセファロースファーストフロー及び
Sセファロースファーストフローは、ファルマシア社
(ニュージャージー州ピスカタウエイ)から入手した。
【0082】Sセファロースを用いた工程から得られた
標的タンパク質の画分を合わせて、これを予め緩衝液B
で平衡化したバイオゲルHTPハイドロキシアパタイト
を充填したカラム(20ml)にかけた。カラムの操作
は室温で行い、これを50mlの緩衝液Bで洗浄した。
タンパク質を、100〜400mMのリン酸ナトリウム
緩衝液(pH6.0)の直線濃度勾配(総量300m
l)で溶出させた。標的タンパク質を含む分画は150
〜300mMのリン酸ナトリウム緩衝液の濃度勾配の間
で幅広いピークとして溶出し、その分画を合わせて限外
濾過により最終容量が5mlとなるまで濃縮した。この
濃縮タンパク質溶液を50mM NaClを含む10m
Mのリン酸ナトリウム緩衝液(pH6.0、緩衝液D)
に対して透析し、4℃で保存した。バイオゲルHTPハ
イドロキシアパタイトはバイオラッド・ラボラトリーズ
社(カリフォルニア州リッチモンド)から購入した。
【0083】組換えタンパク質を精製する上記の方法
は、本発明のタンパク質を精製するための1つの適切な
例を単に例示したにすぎない。当該分野では既知の他の
適切な方法を、精製のために代用することもできる。例
えば、Sセファロース分画を、濃縮して、ファルマシア
社(ニュージャージー州ピスカタウエイ)から入手した
セファクリルS200または他の適切なゲル濾過マトリ
ックスのカラムにかけることができる。
【0084】500mlの出発培養物からの生産におい
て、OspA組換え変異体の収量は60〜70mgであ
った。図11に示すように、この場合の全体に対する収
率は、個々の分画のSDS−PAGEから判断した場
合、約50%であり、これは、大腸菌中で端部欠失型o
spA遺伝子の高度発現がよく行われていることを示し
ている。
【0085】実施例6 OspAの組換え変異体のタンパク質試料を、変性条件
下でのポリアクリルアミドゲル電気泳動によって分析し
た。この方法に関しては、Sudier,F.W.,
「スラブゲル上でのバクテリオファージT7初期RNA
およびタンパク質の分析」J.Mol.Biol.,7
9:237−248(1973)が参照できる。ゲルを
固定してクマシブルーで染色するか、分離されたタンパ
ク質を電気泳動的にニトロセルロース膜に移し、試料に
結合したプローブとしての免疫グロブリンを[ 125 I]
ラベルプロテインAを用いて検出した(Barbou
r,A.G.「ボレリア属細菌の生物学」Yals
J.Biol.Med.,57:581−586(19
84)参照)。[125I]ラベルプロテインA(5×1
05cpm/ml)はデュポン−ニューイングランドヌ
クレアー社から得た。場合によっては、このニトロセル
ロース膜に、500mM NaClを含む20mMTr
is−HCl(pH7.5)(TBS)に3%ゲラチン
を溶かした溶液で最低1時間のブロッキングを行い、抗
体との反応の前に0.05%TWEEN20を含むTB
S(TTBS)で洗浄した。TTBS中での数回の洗浄
によって未結合抗体を除いた後、反応性タンパク質を、
アフィニティー精製したアルカリフォスファターゼを結
合させたヤギ抗マウス抗体およびアルカリフォスファタ
ーゼの発色試薬を用いて検出した。未処理のOspA組
換え変異体の分子量を、200mM NaClを含む緩
衝液Aの溶液に精製タンパク質を溶解させた溶液を4℃
のセファクリルS−200カラム(2.5×120c
m、検量線内蔵、流速1.5ml/min)に通すクロ
マトグラフィーによって決定した。N末端から20個の
アミノ酸残基をエドマン分解法によるアプライド・バイ
オシステムズ社の470Aマイクロシークエンサーにか
けて決定した。OspA組換え変異体のN末端から最初
の20残基のアミノ酸配列は、DNA配列から予想され
たものから最初のメチオニン残基がプロセッシングにお
いて除かれたものであった。このタンパク質のモル吸光
係数を、EM,nat=(Absnat)(EM,Gdn.HCl)/
(AbsGdn.HCl)の式によりアミノ酸の組成の知見か
ら計算した(Gill,S.C.およびvon Hip
pel,P.H.「アミノ酸データからのタンパク質の
吸光係数の計算」Anal.Biochem.182:
319−326(1989)参照)。得られたモル吸光
係数(E280)は、10.59×103M-1であった。こ
の値は、酸加水分解物のアミノ酸組成の分析から得られ
た値と非常によく一致(±5%)しているとともに、得
られたタンパク質の収率面での数値とも一致しているこ
とが分かった。
【0086】実施例7 OspAの組換え変異体の反応性を、抗野生型OspA
ヒト抗体に対して試験した。ライム病患者からの血清に
は、OspAを含む数種のボレリア・ブルグドルフェリ
外表面タンパク質に対する抗体が含まれている。ライム
病関連慢性関節炎の患者から得られた反応性の関節滑液
およびOspA特異抗体H3TSについては、従来から
記載されている(Barbour,A.G.,Burg
dorfer,W.,Grunwaldt,E.および
Steere,A.G.「イキソデス・ダミニスピロヘ
ータの成分に対する、ライム病患者の抗体」J.Cli
n.Invest.,72:504−515(198
3)及びBarbour,A.G.,Heiland,
R.A.およびHowe,T.R.「ライム病ボレリア
属細菌の主要タンパク質の不均一性:北アメリカおよび
ヨーロッパでの単離物の分子的解析」J.Infac
t.Dis.,152:478−484(1985)参
照)。
【0087】図13に示されるように、ライム病関連関
節炎患者からの関節滑液に存在する抗体は、ウエスタン
法でボレリア・ブルグドルフェリからの31kDaおよ
び34kDaの野生型OspAおよびOspBと強く反
応した。更に、大腸菌中で合成された両型のOspA
(OspAの組換え変異体(端部欠失型)、および対照
として合成された完全な長さの野生型OspA(完全
型))も強く反応した。
【0088】図13のレーン1はボレリア・ブルグドル
フェリ(B31)スピロヘータの全細胞融解物(2×1
06細胞)の結果で、レーン2〜4は、誘導発現処理さ
れた大腸菌を用いた場合の結果である。レーン5は、O
spAの組換え変異体の精製物(0.5μg)の結果で
ある。レーン2〜5にかけた試料は、誘導後3時間経過
した段階で、それぞれpET9ベクタープラスミドを有
する細胞、pET9−preOspAを有する細胞およ
びpET9−OspAを有する細胞(6μl)での結果
を示す。SDS−12.5%PAGEで分離したタンパ
ク質をニトロセルロース膜に転写し、2%ウシ血清アル
ブミン中で一晩のブロッキングを行ってから、ライム病
患者から得られた関節滑液と反応させた。各ブロットを
洗浄し、[125I]ラベルプロテインAとインキュベー
ションし、オートラジオグラフィー用のフィルムにさら
した。野生型ボレリア・ブルグドルフェリOspAおよ
びOspBの位置が示された。
【0089】得られた結果は、両プラスミドが免疫反応
性のOspAタンパク質を発現することを示す一方、p
ET9−preOspAから発現されたタンパク質が、
これと同等量のpET9−OspAから生産されたタン
パク質より強く反応する傾向があったことを示してい
た。イモビロン(Immobilon、登録商標:疎水
性のポリビニリデンジフルオリドを基材とする膜)がタ
ンパク質ブロッティング用の固相として用いられた際に
も、類似の結果が得られた。反応性におけるこの見かけ
の差異は、転写が不完全であったこと、またはニトロセ
ルロース膜上へのOspAの組換え変異体の保持によっ
て引き起されるものと推定された。続いて、上記の理論
は、誘導処理時の培養菌体を[35S]メチオニン(デュ
ポン−ニューイングランドヌクレアー社より入手、比活
性=1165Ci/mmol)で標識することによって
調べられた。オートラジオグラフィーを行って、ウエス
タン法の各ステップにおける野生型OspAに対するO
spAの組換え変異体の相対的な量を追跡した。
【0090】pET9−preOspAを有するBL2
1(DE3)/LysS株およびpET9−OspAを
有するBL21(DE3)/LysS株をそれぞれ37
℃にてM9培地中で対数増殖期の中期まで増殖させ、I
PTGで発現誘導を行った。1時間の誘導後、各培養菌
体を20μCi/mlの[35S]メチオニンで5分間標
識し、その10μlを、12.5%のゲル上で電気泳動
にかけた後に分析した。図14〜18にその結果を示
す。各図のレーン1は未標識のボレリア・ブルグドルフ
ェリの全菌(5×107細胞)での結果である。レーン
2および3は、誘導発現により標識された菌体での結果
である。タンパク質を、図14に示すようにクマシブル
ーでの染色で、また図15に示すようにゲルのオートラ
ジオグラフィーによって観察した。図16および図17
では、タンパク質を、ニトロセルロース紙へ電気泳動的
に転写した後に観察した。図16は、ウエスタン分析に
かける前のニトロセルロース紙のオートラジオグラフィ
ーを示す。図17は、プローブとしての抗体を反応させ
た後のオートラジオグラフィーを示す。図18は、アル
カリフォスファターゼ発色試薬での処理後の完全なウエ
スタン法の写真を示す。実線の矢印は、それぞれレーン
1および2に表われたOspAの組換え変異体および組
換えOspA(完全型)を示す。破線の矢印は、レーン
3にみられるOspA組換え変異体の位置を示す。
【0091】ここで図14〜図18の結果を参照する
と、野生型OspAとOspAの組換え変異体の量がブ
ロッティング工程の間に相対的に変化したことが明かで
ある。そのブロットを選択して洗浄したところ、残った
OspAの組換え変異体の量は、最初に転写された量に
比較して著しく減少した。対照的に、OspAの野生型
は、各工程でよく保持された。この結果によれば、2つ
の型のOspA(組換え変異体および野生型)の反応性
に見られる差異は、おもに、ウエスタン法分析の最中で
可溶性の高いOspAの組換え変異体の損失が生じるた
めであることを示している。
【0092】結論およびデータの要約 あるタンパク質の組換え体を生産するための上記の方法
は、ボレリア・ブルグドルフェリの外表面プロテインA
に対して使用されたが、遺伝子中にシグナルペプチダー
ゼIIのシグナル配列をコードする領域を有するもので
あれば、本発明の方法を他のボレリア属リポタンパク質
にも等しく応用可能である。
【0093】端部欠失型のospA遺伝子は、宿主生物
の細胞膜との結合性に欠けるため、高生産可能な物質と
なった。得られたOspAの組換え変異体は、誘導の数
時間後に総細胞タンパク質の50%を超える量で生産さ
れた(実施例4、5および6参照)。さらに、このOs
pA組換え変異体は、脂質が付加されておらず、界面活
性剤の非存在下で高い可溶性(≧50mg/ml)を示
す(実施例4参照)。また、高度発現によって単純な精
製法を用いて、0.5リッター程度の培養液から、60
〜70mgの純粋なタンパク質を得ることができた(実
施例5、6参照)。OspAの組換え変異体をウエスタ
ン法にかけるとによって、それが免疫反応性のエピトー
プ部位を保持していることが分かった。本発明のタンパ
ク質の高純度および可溶性とその反応性が組み合わさっ
て、このタンパク質は、臨床分離物中のライム病病原体
の有無を検出するための診断薬およびボレリア・ブルグ
ドルフェリに対するワクチン用の免疫原として優れた候
補となり得る。
【0094】本発明で例示された実施態様は、添付の図
面を参照としてここに記載されてきたが、本発明はこれ
らの実施態様に厳密に限定されるわけではなく、本発明
の範囲または精神から逸脱しなければ当該分野の技術者
によって、さまざまな他の変更および修飾が加えられて
もよい。
【0095】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:822 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 ATG AAA AAA TAT TTA TTG GGA ATA GGT CTA ATA TTA GCC TTA ATA GCA 48 Met Lys Lys Tyr Leu Leu Gly Ile Gly Leu Ile Leu Ala Leu Ile Ala 1 5 10 15 TGT AAG CAA AAT GTT AGC AGC CTT GAC GAG AAA AAC AGC GTT TCA GTA 96 Cys Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val 20 25 30 GAT TTG CCT GGT GAA ATG AAA GTT CTT GTA AGC AAA GAA AAA AAC AAA 144 Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys 35 40 45 GAC GGC AAG TAC GAT CTA ATT GCA ACA GTA GAC AAG CTT GAG CTT AAA 192 Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys 50 55 60 GGA ACT TCT GAT AAA AAC AAT GGA TCT GGA GTA CTT GAA GGC GTA AAA 240 Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys 65 70 75 80 GCT GAC AAA AGT AAA GTA AAA TTA ACA ATT TCT GAC GAT CTA GGT CAA 288 Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln 85 90 95 ACC ACA CTT GAA GTT TTC AAA GAA GAT GGC AAA ACA CTA GTA TCA AAA 336 Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys 100 105 110 AAA GTA ACT TCC AAA GAC AAG TCA TCA ACA GAA GAA AAA TTC AAT GAA 384 Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu 115 120 125 AAA GGT GAA GTA TCT GAA AAA ATA ATA ACA AGA GCA GAC GGA ACC AGA 432 Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg 130 135 140 CTT GAA TAC ACA GGA ATT AAA AGC GAT GGA TCT GGA AAA GCT AAA GAG 480 Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu 145 150 155 160 GTT TTA AAA GGC TAT GTT CTT GAA GGA ACT CTA ACT GCT GAA AAA ACA 528 Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr 165 170 175 ACA TTG GTG GTT AAA GAA GGA ACT GTT ACT TTA AGC AAA AAT ATT TCA 576 Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser 180 185 190 AAA TCT GGG GAA GTT TCA GTT GAA CTT AAT GAC ACT GAC AGT AGT GCT 624 Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala 195 200 205 GCT ACT AAA AAA ACT GCA GCT TGG AAT TCA GGC ACT TCA ACT TTA ACA 672 Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr 210 215 220 ATT ACT GTA AAC AGT AAA AAA ACT AAA GAC CTT GTG TTT ACA AAA GAA 720 Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu 225 230 235 240 AAC ACA ATT ACA GTA CAA CAA TAC GAC TCA AAT GGC ACC AAA TTA GAG 768 Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu 245 250 255 GGG TCA GCA GTT GAA ATT ACA AAA CTT GAT GAA ATT AAA AAC GCT TTA 816 Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu 260 265 270 AAA TAA 822 Lys
【0096】配列番号:2 配列の長さ:273 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 Met Lys Lys Tyr Leu Leu Gly Ile Gly Leu Ile Leu Ala Leu Ile Ala 1 5 10 15 Cys Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val 20 25 30 Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys 35 40 45 Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys 50 55 60 Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys 65 70 75 80 Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln 85 90 95 Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys 100 105 110 Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu 115 120 125 Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg 130 135 140 Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu 145 150 155 160 Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr 165 170 175 Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser 180 185 190 Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala 195 200 205 Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr 210 215 220 Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu 225 230 235 240 Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu 245 250 255 Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu 260 265 270 Lys
【0097】配列番号:3 配列の長さ:777 配列の型:核酸酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 ATG GCT AAG CAA AAT GTT AGC AGC CTT GAC GAG AAA AAC AGC GTT TCA 48 Met Ala Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser 1 5 10 15 GTA GAT TTG CCT GGT GAA ATG AAA GTT CTT GTA AGC AAA GAA AAA AAC 96 Val Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn 20 25 30 AAA GAC GGC AAG TAC GAT CTA ATT GCA ACA GTA GAC AAG CTT GAG CTT 144 Lys Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu 35 40 45 AAA GGA ACT TCT GAT AAA AAC AAT GGA TCT GGA GTA CTT GAA GGC GTA 192 Lys Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val 50 55 60 AAA GCT GAC AAA AGT AAA GTA AAA TTA ACA ATT TCT GAC GAT CTA GGT 240 Lys Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly 65 70 75 80 CAA ACC ACA CTT GAA GTT TTC AAA GAA GAT GGC AAA ACA CTA GTA TCA 288 Gln Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser 85 90 95 AAA AAA GTA ACT TCC AAA GAC AAG TCA TCA ACA GAA GAA AAA TTC AAT 336 Lys Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn 100 105 110 GAA AAA GGT GAA GTA TCT GAA AAA ATA ATA ACA AGA GCA GAC GGA ACC 384 Glu Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr 115 120 125 AGA CTT GAA TAC ACA GGA ATT AAA AGC GAT GGA TCT GGA AAA GCT AAA 432 Arg Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys 130 135 140 GAG GTT TTA AAA GGC TAT GTT CTT GAA GGA ACT CTA ACT GCT GAA AAA 480 Glu Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys 145 150 155 160 ACA ACA TTG GTG GTT AAA GAA GGA ACT GTT ACT TTA AGC AAA AAT ATT 528 Thr Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile 165 170 175 TCA AAA TCT GGG GAA GTT TCA GTT GAA CTT AAT GAC ACT GAC AGT AGT 576 Ser Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser 180 185 190 GCT GCT ACT AAA AAA ACT GCA GCT TGG AAT TCA GGC ACT TCA ACT TTA 624 Ala Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu 195 200 205 ACA ATT ACT GTA AAC AGT AAA AAA ACT AAA GAC CTT GTG TTT ACA AAA 672 Thr Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys 210 215 220 GAA AAC ACA ATT ACA GTA CAA CAA TAC GAC TCA AAT GGC ACC AAA TTA 720 Glu Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu 225 230 235 240 GAG GGG TCA GCA GTT GAA ATT ACA AAA CTT GAT GAA ATT AAA AAC GCT 768 Glu Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala 245 250 255 TTA AAA TAA 777 Leu Lys
【0098】配列番号:4 配列の長さ:258 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 Met Ala Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser 1 5 10 15 Val Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn 20 25 30 Lys Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu 35 40 45 Lys Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val 50 55 60 Lys Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly 65 70 75 80 Gln Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser 85 90 95 Lys Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn 100 105 110 Glu Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr 115 120 125 Arg Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys 130 135 140 Glu Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys 145 150 155 160 Thr Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile 165 170 175 Ser Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser 180 185 190 Ala Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu 195 200 205 Thr Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys 210 215 220 Glu Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu 225 230 235 240 Glu Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala 245 250 255 Leu Lys
【0099】配列番号:5 配列の長さ:774 配列の型:核酸酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 GCT AAG CAA AAT GTT AGC AGC CTT GAC GAG AAA AAC AGC GTT TCA GTA 48 Ala Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val 1 5 10 15 GAT TTG CCT GGT GAA ATG AAA GTT CTT GTA AGC AAA GAA AAA AAC AAA 96 Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys 20 25 30 GAC GGC AAG TAC GAT CTA ATT GCA ACA GTA GAC AAG CTT GAG CTT AAA 144 Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys 35 40 45 GGA ACT TCT GAT AAA AAC AAT GGA TCT GGA GTA CTT GAA GGC GTA AAA 192 Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys 50 55 60 GCT GAC AAA AGT AAA GTA AAA TTA ACA ATT TCT GAC GAT CTA GGT CAA 240 Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln 65 70 75 80 ACC ACA CTT GAA GTT TTC AAA GAA GAT GGC AAA ACA CTA GTA TCA AAA 288 Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys 85 90 95 AAA GTA ACT TCC AAA GAC AAG TCA TCA ACA GAA GAA AAA TTC AAT GAA 336 Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu 100 105 110 AAA GGT GAA GTA TCT GAA AAA ATA ATA ACA AGA GCA GAC GGA ACC AGA 384 Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg 115 120 125 CTT GAA TAC ACA GGA ATT AAA AGC GAT GGA TCT GGA AAA GCT AAA GAG 432 Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu 130 135 140 GTT TTA AAA GGC TAT GTT CTT GAA GGA ACT CTA ACT GCT GAA AAA ACA 480 Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr 145 150 155 160 ACA TTG GTG GTT AAA GAA GGA ACT GTT ACT TTA AGC AAA AAT ATT TCA 528 Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser 165 170 175 AAA TCT GGG GAA GTT TCA GTT GAA CTT AAT GAC ACT GAC AGT AGT GCT 576 Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala 180 185 190 GCT ACT AAA AAA ACT GCA GCT TGG AAT TCA GGC ACT TCA ACT TTA ACA 624 Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr 195 200 205 ATT ACT GTA AAC AGT AAA AAA ACT AAA GAC CTT GTG TTT ACA AAA GAA 672 Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu 210 215 220 AAC ACA ATT ACA GTA CAA CAA TAC GAC TCA AAT GGC ACC AAA TTA GAG 720 Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu 225 230 235 240 GGG TCA GCA GTT GAA ATT ACA AAA CTT GAT GAA ATT AAA AAC GCT TTA 768 Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu 245 250 255 AAA TAA 774 Lys
【0100】配列番号:6 配列の長さ:257 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 Ala Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val 1 5 10 15 Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys 20 25 30 Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys 35 40 45 Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys 50 55 60 Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln 65 70 75 80 Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys 85 90 95 Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu 100 105 110 Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg 115 120 125 Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu 130 135 140 Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr 145 150 155 160 Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser 165 170 175 Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala 180 185 190 Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr 195 200 205 Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu 210 215 220 Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu 225 230 235 240 Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu 245 250 255 Lys
【0101】配列番号:7 配列の長さ:774 配列の型:核酸酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 ATG AAG CAA AAT GTT AGC AGC CTT GAC GAG AAA AAC AGC GTT TCA GTA 48 Met Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val 1 5 10 15 GAT TTG CCT GGT GAA ATG AAA GTT CTT GTA AGC AAA GAA AAA AAC AAA 96 Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys 20 25 30 GAC GGC AAG TAC GAT CTA ATT GCA ACA GTA GAC AAG CTT GAG CTT AAA 144 Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys 35 40 45 GGA ACT TCT GAT AAA AAC AAT GGA TCT GGA GTA CTT GAA GGC GTA AAA 192 Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys 50 55 60 GCT GAC AAA AGT AAA GTA AAA TTA ACA ATT TCT GAC GAT CTA GGT CAA 240 Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln 65 70 75 80 ACC ACA CTT GAA GTT TTC AAA GAA GAT GGC AAA ACA CTA GTA TCA AAA 288 Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys 85 90 95 AAA GTA ACT TCC AAA GAC AAG TCA TCA ACA GAA GAA AAA TTC AAT GAA 336 Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu 100 105 110 AAA GGT GAA GTA TCT GAA AAA ATA ATA ACA AGA GCA GAC GGA ACC AGA 384 Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg 115 120 125 CTT GAA TAC ACA GGA ATT AAA AGC GAT GGA TCT GGA AAA GCT AAA GAG 432 Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu 130 135 140 GTT TTA AAA GGC TAT GTT CTT GAA GGA ACT CTA ACT GCT GAA AAA ACA 480 Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr 145 150 155 160 ACA TTG GTG GTT AAA GAA GGA ACT GTT ACT TTA AGC AAA AAT ATT TCA 528 Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser 165 170 175 AAA TCT GGG GAA GTT TCA GTT GAA CTT AAT GAC ACT GAC AGT AGT GCT 576 Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala 180 185 190 GCT ACT AAA AAA ACT GCA GCT TGG AAT TCA GGC ACT TCA ACT TTA ACA 624 Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr 195 200 205 ATT ACT GTA AAC AGT AAA AAA ACT AAA GAC CTT GTG TTT ACA AAA GAA 672 Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu 210 215 220 AAC ACA ATT ACA GTA CAA CAA TAC GAC TCA AAT GGC ACC AAA TTA GAG 720 Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu 225 230 235 240 GGG TCA GCA GTT GAA ATT ACA AAA CTT GAT GAA ATT AAA AAC GCT TTA 768 Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu 245 250 255 AAA TAA 774 Lys
【0102】配列番号:8 配列の長さ:257 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 Met Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val 1 5 10 15 Asp Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys 20 25 30 Asp Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys 35 40 45 Gly Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys 50 55 60 Ala Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln 65 70 75 80 Thr Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys 85 90 95 Lys Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu 100 105 110 Lys Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg 115 120 125 Leu Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu 130 135 140 Val Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr 145 150 155 160 Thr Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser 165 170 175 Lys Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala 180 185 190 Ala Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr 195 200 205 Ile Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu 210 215 220 Asn Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu 225 230 235 240 Gly Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu 245 250 255 Lys
【0103】配列番号:9 配列の長さ:771 配列の型:核酸酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 AAG CAA AAT GTT AGC AGC CTT GAC GAG AAA AAC AGC GTT TCA GTA GAT 48 Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val Asp 1 5 10 15 TTG CCT GGT GAA ATG AAA GTT CTT GTA AGC AAA GAA AAA AAC AAA GAC 96 Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys Asp 20 25 30 GGC AAG TAC GAT CTA ATT GCA ACA GTA GAC AAG CTT GAG CTT AAA GGA 144 Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys Gly 35 40 45 ACT TCT GAT AAA AAC AAT GGA TCT GGA GTA CTT GAA GGC GTA AAA GCT 192 Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys Ala 50 55 60 GAC AAA AGT AAA GTA AAA TTA ACA ATT TCT GAC GAT CTA GGT CAA ACC 240 Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln Thr 65 70 75 80 ACA CTT GAA GTT TTC AAA GAA GAT GGC AAA ACA CTA GTA TCA AAA AAA 288 Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys Lys 85 90 95 GTA ACT TCC AAA GAC AAG TCA TCA ACA GAA GAA AAA TTC AAT GAA AAA 336 Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu Lys 100 105 110 GGT GAA GTA TCT GAA AAA ATA ATA ACA AGA GCA GAC GGA ACC AGA CTT 384 Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg Leu 115 120 125 GAA TAC ACA GGA ATT AAA AGC GAT GGA TCT GGA AAA GCT AAA GAG GTT 432 Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu Val 130 135 140 TTA AAA GGC TAT GTT CTT GAA GGA ACT CTA ACT GCT GAA AAA ACA ACA 480 Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr Thr 145 150 155 160 TTG GTG GTT AAA GAA GGA ACT GTT ACT TTA AGC AAA AAT ATT TCA AAA 528 Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser Lys 165 170 175 TCT GGG GAA GTT TCA GTT GAA CTT AAT GAC ACT GAC AGT AGT GCT GCT 576 Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala Ala 180 185 190 ACT AAA AAA ACT GCA GCT TGG AAT TCA GGC ACT TCA ACT TTA ACA ATT 624 Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr Ile 195 200 205 ACT GTA AAC AGT AAA AAA ACT AAA GAC CTT GTG TTT ACA AAA GAA AAC 672 Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu Asn 210 215 220 ACA ATT ACA GTA CAA CAA TAC GAC TCA AAT GGC ACC AAA TTA GAG GGG 720 Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu Gly 225 230 235 240 TCA GCA GTT GAA ATT ACA AAA CTT GAT GAA ATT AAA AAC GCT TTA AAA 768 Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu Lys 245 250 255 TAA 771
【0104】配列番号:10 配列の長さ:256 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 Lys Gln Asn Val Ser Ser Leu Asp Glu Lys Asn Ser Val Ser Val Asp 1 5 10 15 Leu Pro Gly Glu Met Lys Val Leu Val Ser Lys Glu Lys Asn Lys Asp 20 25 30 Gly Lys Tyr Asp Leu Ile Ala Thr Val Asp Lys Leu Glu Leu Lys Gly 35 40 45 Thr Ser Asp Lys Asn Asn Gly Ser Gly Val Leu Glu Gly Val Lys Ala 50 55 60 Asp Lys Ser Lys Val Lys Leu Thr Ile Ser Asp Asp Leu Gly Gln Thr 65 70 75 80 Thr Leu Glu Val Phe Lys Glu Asp Gly Lys Thr Leu Val Ser Lys Lys 85 90 95 Val Thr Ser Lys Asp Lys Ser Ser Thr Glu Glu Lys Phe Asn Glu Lys 100 105 110 Gly Glu Val Ser Glu Lys Ile Ile Thr Arg Ala Asp Gly Thr Arg Leu 115 120 125 Glu Tyr Thr Gly Ile Lys Ser Asp Gly Ser Gly Lys Ala Lys Glu Val 130 135 140 Leu Lys Gly Tyr Val Leu Glu Gly Thr Leu Thr Ala Glu Lys Thr Thr 145 150 155 160 Leu Val Val Lys Glu Gly Thr Val Thr Leu Ser Lys Asn Ile Ser Lys 165 170 175 Ser Gly Glu Val Ser Val Glu Leu Asn Asp Thr Asp Ser Ser Ala Ala 180 185 190 Thr Lys Lys Thr Ala Ala Trp Asn Ser Gly Thr Ser Thr Leu Thr Ile 195 200 205 Thr Val Asn Ser Lys Lys Thr Lys Asp Leu Val Phe Thr Lys Glu Asn 210 215 220 Thr Ile Thr Val Gln Gln Tyr Asp Ser Asn Gly Thr Lys Leu Glu Gly 225 230 235 240 Ser Ala Val Glu Ile Thr Lys Leu Asp Glu Ile Lys Asn Ala Leu Lys 245 250 255
【0105】配列番号:11 配列の長さ:32 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCGGGATCCA T ATG GCT AAG CAA AAT GTT AGC 32 Met Ala Lys Gln Asn Val Ser 1 5
【0106】配列番号:12 配列の長さ:28 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 GATATCTAGA TCTTTATTTT AAAGCGTT 28
【0107】配列番号:13 配列の長さ:31 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCGGATCCAT ATG AAA AAA TAT TTA TTG GGA 31 Met Lys Lys Thr Leu Leu Gly 1 5
【0108】配列番号:14 配列の長さ:12 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 TTA ATA GCA TGT Leu Ile Ala Cys 1
【0109】配列番号:15 配列の長さ:4 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列 Leu Ile Ala Cys 1
【図面の簡単な説明】
【図1】オリゴヌクレオチドプライマー201→216
のヌクレオチド配列を示す図である。
【図2】オリゴヌクレオチドプライマー958←972
のヌクレオチド配列を示す図である。
【図3】オリゴヌクレオチドプライマー151→171
のヌクレオチド配列を示す図である。
【図4】野生型ospA遺伝子の一部を省略したヌクレ
オチド配列を示し、プライマー201→216および9
58←972がアニールする部分を表わす図である。
【図5】野生型ospA遺伝子の一部を省略したヌクレ
オチド配列を示し、プライマー151→171および9
58←972がアニールする部分を表わす図である。
【図6】プライマー201→216およびプライマー9
58←972によって鋳型としての野生型ospA遺伝
子の増幅から生じる増幅産物を示す図である。
【図7】増幅産物を1%アガロースゲル電気泳動にかけ
てゲルを臭化エチジウムで染色した結果を示す図であ
る。
【図8】プラスミドpET9の構造を示す図である。
【図9】プラスミドpET9−OspAの構造を示す図
である。
【図10】発現誘導後の所定の時間間隔で採取した菌体
から得た各タンパク質試料をSDS−12.5%PAG
Eにかけた後にゲルをクマシブルーで染色した結果を示
す図である。
【図11】非誘導菌体と、誘導後1時間の間隔で採取し
た誘導菌体とを比較したSDS−PAGEでのゲルの状
態を示す図である。
【図12】各精製段階でのOspA試料のSDS−PA
GEにかけた際のゲルの状態を示す図である。
【図13】ボレリア・ブルグドルフェリ菌からのOsp
AおよびOspB、ならびに大腸菌で生産された組換え
OspAおよびOspA組換え変異体のウエスタンブロ
ットによる免疫学的分析におけるオートラジオグラムの
結果を示す図である。
【図14】pET9−OspAを有する全菌体及びpE
T9−preOspAを有する全菌体と、ボレリア・ブ
ルドルフェリ全菌体とを比較したSDS−12.5%P
AGEの結果(クマシブルーで染色)を示す図である。
【図15】図14に関する操作で染色されたゲルのオー
トラジオグラムの結果を示す図である。
【図16】図14に関する操作で得られたゲルからのウ
エスタン分析用ニトロセルロースブロットのオートラジ
オグラムの結果を示す図である。
【図17】図16に関する操作で得られたニトロセルロ
ースブロットに抗体による検索をかけた後のオートラジ
オグラムの結果を示す図である。
【図18】図17に関する操作の後にアルカリホスファ
ターゼの発色試薬で処理して得た完全なウエスタンブロ
ットを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 アラン ジー. バーバー アメリカ合衆国 78209 テキサス州 サン アントニオ チャールズ ロード 404 (56)参考文献 RPOTEIN EXPRESSIO N AND PURIFICATIO N,1〜2!(1990−11),P.159− 168 MOLECULAR MICROBI OLOGY,3〜4!(1989),P. 479−486

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の部分と第2の部分からなるアミノ
    酸配列を有するタンパク質であって、前記第2の部分が
    N末端及びC末端を有し、かつ配列表の配列番号:10
    の配列を有し、前記第1の部分は第2の部分のN末端に
    結合し、アラニンおよびメチオニンのうち少なくとも1
    つから選ばれたアミノ酸残基からなることを特徴とする
    タンパク質。
  2. 【請求項2】 前記アミノ酸配列が、配列表の配列番
    号:4、6または8の配列であることを特徴とする請求
    項1に記載のタンパク質。
  3. 【請求項3】 配列表の配列番号:10のアミノ酸配列
    で表わされるタンパク質。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3のアミノ酸配列を
    コードするヌクレオチド配列を有することを特徴とする
    核酸分子。
  5. 【請求項5】 請求項1または2のアミノ酸配列をコー
    ドし、配列表の配列番号:3、5または7のヌクレオチ
    ド配列を有する請求項4に記載の核酸分子。
  6. 【請求項6】 請求項3のアミノ酸配列をコードし、配
    列表の配列番号:9のヌクレオチド配列を有する請求項
    4に記載の核酸分子。
  7. 【請求項7】 請求項4に記載の核酸分子の有するヌク
    レオチド配列を供給する方法であって、 5’末端及び3’末端を有し、該3’末端がシステイン
    残基をコードするコドンで終了している潜在性シグナル
    ペプチダーゼIIシグナル配列を含むボレリア属リポタ
    ンパク質をコードするヌクレオチド配列を有する鋳型二
    本鎖DNAを供給する過程と、 第1のプライマーと第2のプライマーからなるオリゴヌ
    クレオチドプライマーのセットであって、該第1のプラ
    イマーは、前記鋳型DNAの第1のDNA鎖の5’から
    3’方向への効果的な増幅を開始させるために十分な該
    鋳型DNAの第2のDNA鎖の所定領域と相補的な領域
    を有し、該第2のプライマーは、該鋳型DNAの第2の
    DNA鎖の5’から3’方向への増幅を開始させるため
    に十分な該鋳型DNAの第1のDNA鎖の所定領域と相
    補的な領域を有し、該第1のプライマーは前記鋳型DN
    Aの前記システイン残基をコードするコドンよりも3’
    方向における下流に位置するヌクレオチドからDNAの
    重合反応を開始させるプライマーのセットを合成する過
    程と、 を含むことを特徴とする請求項4に記載の核酸分子の有
    するヌクレオチド配列を供給する方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のタンパク質を供給する
    方法であって、 5’末端及び3’末端を有し、該3’末端がシステイン
    残基をコードするコドンで終了している潜在性シグナル
    ペプチダーゼIIシグナル配列を含むボレリア属リポタ
    ンパク質をコードするヌクレオチド配列を有する鋳型二
    本鎖DNAを供給する過程と、 第1のプライマーと第2のプライマーからなるオリゴヌ
    クレオチドプライマーのセットであって、該第1のプラ
    イマーは、前記鋳型DNAの第1のDNA鎖の5’から
    3’方向への効果的な増幅を開始させるために十分な該
    鋳型DNAの第2のDNA鎖の所定領域と相補的な領域
    を有し、該第2のプライマーは、該鋳型DNAの第2の
    DNA鎖の5’から3’方向への増幅を開始させるため
    に十分な該鋳型DNAの第1のDNA鎖の所定領域と相
    補的な領域を有し、該第1のプライマーは前記鋳型DN
    Aの前記システイン残基をコードするコドンよりも3’
    方向における下流に位置するヌクレオチドからDNAの
    重合反応を開始させるプライマーのセットを合成する過
    程と、 前記プライマーと前記鋳型DNAをポリメラーゼ連鎖反
    応法で反応させ、増幅産物のセットを供給する過程と、 該増幅産物のセットから、前記ヌクレオチド配列の端部
    欠失型を単離する過程と、 適当な発現ベクターに該端部欠失型をクローニングする
    過程と、 適当な生体宿主を該発現ベクターで形質転換する過程
    と、 前記リポタンパク質の組換え変異体を生産するために前
    記生体宿主を培養する過程とを有することを特徴とする
    請求項1に記載のタンパク質を供給する方法。
  9. 【請求項9】 重合反応が開始されるヌクレオチドが、
    3’方向のシステイン残基をコードするコドンの直ぐ下
    流に位置することを特徴とする請求項7または8に記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 ボレリア属リポタンパク質のヌクレオ
    チド配列が、5’末端及び3’末端を有するリーダー配
    列を含むことを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つ
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 リーダー配列が、シグナル配列の全体
    または一部を含むことを特徴とする請求項10に記載の
    方法。
  12. 【請求項12】 リーダー配列がシグナル配列とともに
    3’末端で終了しているか、シグナル配列がリーダー配
    列の3’末端の直ぐ下流に位置することを特徴とする請
    求項10または11の方法。
  13. 【請求項13】 オリゴヌクレオチドプライマーが、ボ
    レリア属リポタンパク質をコードするヌクレオチド配列
    の部分断片に十分な相補性を有する領域を含み、該プラ
    イマーは該部分断片のポリメラーゼ連鎖反応における増
    幅の開始に効果的であることを特徴とする請求項7〜1
    2のいずれか1つに記載の方法。
  14. 【請求項14】 発現ベクターがプラスミドであること
    を特徴とする請求項8に記載の方法。
  15. 【請求項15】 発現ベクターがプラスミドpET9で
    あることを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 プラスミドが、以下の制限酵素地図: 【化1】 で表され、上記制限酵素地図中におけるospA断片が
    配列表の配列番号:3のヌクレオチド配列を有するpE
    T9−OspAであることを特徴とする請求項15に記
    載の方法。
  17. 【請求項17】 生体宿主が、E.coli菌株である
    ことを特徴とする請求項8、14〜16のいずれか1つ
    に記載の方法。
  18. 【請求項18】 E.coli菌株がBL21(DE
    3)/pLysSであることを特徴とする請求項17に
    記載の方法。
  19. 【請求項19】 T7バクテリオファージ発現システム
    を用いることを特徴とする請求項8、14〜18のいず
    れか1つに記載の方法。
  20. 【請求項20】 T7バクテリオファージ発現システム
    がT7RNAポリメラーゼを利用するものであることを
    特徴とする請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 ボレリア属リポタンパク質がボレリア
    ・ブルグドルフェリのリポタンパク質であることを特徴
    とする請求項7〜20のいずれか1つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 ボレリア・ブルグドルフェリのリポタ
    ンパク質が、外表面膜プロテインA(OspA)である
    ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 第1のプライマーが、配列表の配列番
    号:11のヌクレオチド配列によって表わされることを
    特徴とする請求項7〜22のいずれか1つに記載の方
    法。
  24. 【請求項24】 以下の制限酵素地図: 【化2】 で表され、上記制限酵素地図中におけるospA断片が
    配列表の配列番号:3のヌクレオチド配列を有すること
    を特徴とする生体宿主を形質転換するためのプラスミド
    pET9−OspA。
  25. 【請求項25】 E.coli BL21(DE3)/
    pLysS株を、以下の制限酵素地図: 【化3】 で表され、上記制限酵素地図中におけるospA断片が
    配列表の配列番号:3のヌクレオチド配列を有するプラ
    スミドpET9−OspAで形質転換して得られたもの
    であることを特徴とする形質転換体。
  26. 【請求項26】 配列表の配列番号:11であることを
    特徴とする、請求項7または12に記載の方法における
    ボレリア属リポタンパク質をコードするヌクレオチド配
    列の1部分の増幅に有用なオリゴヌクレオチドプライマ
    ー。
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