JP2709228B2 - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2709228B2 JP4022041A JP2204192A JP2709228B2 JP 2709228 B2 JP2709228 B2 JP 2709228B2 JP 4022041 A JP4022041 A JP 4022041A JP 2204192 A JP2204192 A JP 2204192A JP 2709228 B2 JP2709228 B2 JP 2709228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料に関するものであり、さらに詳しくは、色再現
性、鮮鋭性、粒状性に優れ、かつ、露光後の潜像の経時
変化、保存中のカブリの上昇が改良されたハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関するものである。
【0002】近年、カラー光材料の画質すなわち、色
再現性、鮮鋭性、粒状性は著しい進歩をとげている。し
かしながら、感光材料の画質に対する要求はとどまるこ
とを知らず、さらなる進歩が求められている。
【0003】例えばカラーネガフィルムの色再現性、鮮
鋭性、粒状性は、現像抑制剤放出型カプラー(いわゆる
DIRカプラー)を用いることにより改良できることが
知られており、実用化されている。
【0004】DIRカプラーについては、例えばRD−
17643に記載された、特開昭57−151944
号、同57−154234号、同60−184248
号、同60−37346号、米国特許第4248962
号などに記載されている。
【0005】本発明者らは、これらのDIRカプラー技
術を用いて更なる画質改良を達成しようと意図し、使用
量の増量や、さらに効果の大きな機能性カプラーの開発
導入を検討してきた。
【0006】ところが、これらの技術により、確かに画
質は改良されるが、まったく予期せぬ副作用が生じるこ
とが明かとなった。すなわち、これらの現像抑制剤放出
型化合物の効果を増した感材は、露光後の潜像の安定性
が著しく悪化することがわかったのである。撮影用の感
光材料は、撮影後直ぐに現像される場合から撮影後数か
月或いは1年後に現像される場合もあり、このような経
時期間中にその性能が変化しないことが望ましい。露光
後の潜像の安定性は、経時中に一見感度が下がったかの
ように動く退行と逆に上がったかのように動く補力とが
古くから知られており、最近では例えばE.F.Thu
rstonによるThe Jounalof Phot
ographic Science第38巻(34〜4
0ページ、1990年)などの研究例がある。これらの
現像抑制剤放出型化合物の効果を増した感材は潜像補力
が大きく、このままでは、意図した効果まで現像抑制作
用を大きくした感材を実用に供することは難しい事態と
なった。
【0007】一方、感光材料の粒状性を改良するには、
ハロゲン化銀粒子を微粒子化するための高感化技術が重
要であることも当業界では良く知られていることであ
る。近年ハロゲン化銀粒子の微粒子高感化のために、増
感色素の添加時期の工夫(例えば米国特許第4,18
3,756号、同4,225,666号、特開昭58−
7,629号、同59−9,658号、同59−48,
756号、同59−113,920号、特開平1−10
0,533号、同1−223,411号など)、平板状
粒子の使用(例えば米国特許第4,434,226号、
同4,414,310号、同4,433,048号、同
4,414,306号、同4,459,353号な
ど)、還元増感法の工夫(特公昭57−33572号、
特公昭58−1410号、特開昭57−82831号、
同57−179835号、特開平2−136852号、
ヨーロッパ特許第0348934号)などが検討され、
大きな成果を上げている。しかしながら、これらの、増
感色素の添加時期の工夫や平板状粒子の使用による増感
色素量の増加や、還元増感による感度上昇はいずれも潜
補力の悪化を伴うことが判明した。しかも、驚くべき
ことには、前述の現像抑制剤放出型化合物の効果を増し
た感材中ではその化度が異常に大きいことも明かにな
ってきた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、色再現性、鮮鋭性、粒状性に優れ、かつ、露光
後の潜像の経時変化が改良されたハロゲン化銀カラー写
真感光材料を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、上記諸目的は、以下の手段により達成されること
を見出した。
【0010】支持体上に少なくとも1層のネガ型ハロゲ
ン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材料
において、現像主薬酸化体と反応して現像抑制剤もしく
はその前駆体を放出する少なくとも1種の化合物および
/または発色現像主薬の酸化体と反応後開裂した化合物
が、さらにもう1分子の発色現像主薬の酸化体と反応す
ることにより現像抑制剤を開裂する少なくとも1種の化
合物を有し、さらに下記の一般式(A)または一般式
(B)で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種
の化合物を該ネガ型ハロゲン化銀乳剤層に含有すること
を特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料によって
達成された。
【0011】
【化3】 一般式(A) 一般式(A)において、Ra1〜Ra5は同一でも異なって
も良く、それぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルキルオキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、スルホニル基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、スル
ホンアミド基、ハロゲン原子または−X−Ra0を表わ
す。ここで−X−は−O−,−S−または−N(Ra6
−を表わす。Ra0はアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アシル基またはスルホニル基を表わ
し、Ra6は水素原子またはRa0で定義された基を表わ
す。Ra1〜Ra5の各基のうち、互いにオルト位にある置
換基が結合して5〜7員環を形成しても良い。
【0012】但し、Ra1〜Ra5の各基が同時に水素原子
であることはなく、Ra3がハロゲン原子、−O−Ra0
たは−S−Ra0の場合は、Ra1またはRa5の少なくとも
一方はアルキル基である。
【0013】
【化4】一般式(B) 一般式(B)において、Rb1は水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキル
オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、スルホニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アシルアミノ基、ハロゲン原子または−X−R
b0を表わす。ここで−X−は−O−,−S−または−
N(Rb6)−を表わす。Rb0はアルキル基、アルケ
ニル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基またはスル
ホニル基を表わす。Rb6は水素原子またはRb0で定
義された基を表わす。Rb2〜Rb5は同一でも異なっ
ていても良く、ヒドロキシル基またはRb1で定義され
た基を表わす。Rb1〜Rb5の各基のうち、互いにオ
ルト位にある置換基が結合して5〜7員環を形成しても
良い。
【0014】但し、Rb1〜Rb5の各基が同時に水素原子
であることはなく、Rb2〜Rb5の1つないし2つはヒド
ロキシル基である。
【0015】以下、本発明についてさらに詳細に説明す
る。
【0016】まず本発明の一般式(A)および一般式
(B)の化合物につき、具体的かつ詳細に説明する。
【0017】
【化5】 一般式(A)において、Ra1〜Ra5は同一でも異なって
も良く、それぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、アルキルオキシカルボニル基、アリー
ルオキシカルボニル基、アシル基、スルホニル基、カル
バモイル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、スル
ホンアミド基、ハロゲン原子または−X−Ra0を表わ
す。ここで−X−は−O−,−S−または−N(Ra6
−を表わす。Ra0はアルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、ヘテロ環基、アシル基またはスルホニル基を表わ
し、Ra6は水素原子またはRa0で定義された基を表わ
す。Ra1〜Ra5の各基のうち、互いにオルト位にある置
換基が結合して5〜7員環を形成しても良い。
【0018】但し、a1〜Ra5の各基が同時に水素原子で
あることはなく、Ra3がハロゲン原子、−O−Ra0また
は−S−Ra0の場合は、Ra1またはRa5の少なくとも一
方はアルキル基である。
【0019】本発明の一般式(A)の化合物について、
詳しく説明する。
【0020】本発明で述べる置換基はさらに置換基を有
していても良い。
【0021】一般式(A)においてRa1〜Ra5は同一で
も異なっても良く、それぞれ水素原子、アルキル基(例
えばメチル、t−ブチル、t−オクチル、シクロヘキシ
ル、2′−ヒドロキベンジル、4′−ヒドロキシベンジ
ルであり、好ましい炭素数は1〜30)、アルケニル基
(例えばアリル、ビニルであり好ましい炭素数は2〜3
0)、アリール基(例えばフェニル、2−ヒドロキシフ
ェニル、4−ヒドロキシフェニルであり、好ましくは炭
素数6〜30のフェニルおよび置換フェニル)、アルキ
ルオキシカルボニル基(例えばエトキシカルボニル、ヘ
キサデシルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボ
ニル基(例えばフェノキシカルボニル、2,4−ジ−t
−ブチルフェノキシカルボニル)、アシル基(例えばア
セチル、ベンゾイル、ミリストイル)、スルホニル基
(例えばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、2−
ヒドロキシベンゼンスルホニル)、カルバモイル基(例
えばジメチルカルバモイル、メチルフェニルカルバモイ
ル、ドデシルカルバモイル)、スルファモイル基(例え
ばジメチルスルファモイル、ドデシルスルファモイル)
ハロゲン原子(例えば、クロム、ブロム、フッ素)また
は−X−Raoを表わす。
【0022】−X−は、−O−,−S−または−N(R
a6)−を表わす。Ra0はアルキル基(例えばメチル、イ
ソプロピル、オクチル、ベンジル、ヘキサデシル、メト
キシエチル、シクロヘキシルであり好ましい炭素数は1
〜26)、アルケニル基(例えばアリル、ビニルであり
好ましい炭素数は2〜26)、アリール基(例えばフェ
ニル、4−メトキシフェニル、ナフチルであり、好まし
くは炭素数6〜30のフェニルあるいは置換フェニ
ル)、ヘテロ環基(例えば2−テトラヒドロピラニル、
ピリジル)、アシル基(例えば、アセチル、ベンゾイ
ル、テトラデカノイル)または、スルホニル基(例え
ば、メタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、オクタン
スルホニル)を表わし、Ra6は水素原子またはRa0で定
義された基を表わす。Ra1〜Ra5の各基のうち互いにオ
ルト位にある置換基が結合して5〜7員環(例えば、ク
ロマン環、インダン環)を形成しても良く、これはスピ
ロ環あるいはビシクロ環を形成していても良い。
【0023】但し、Ra1〜Ra5の各基が同時に水素原子
であることはなく、Ra3がハロゲン原子、−O−Ra0
たは−S−Ra0の場合は、Ra1およびRa5の少なくとも
一方はアルキル基である。
【0024】一般式(A)で表わされる化合物におい
て、本発明の効果の点で好ましい化合物を列挙する。
【0025】・Ra1、Ra3またはRa5のいずれか
の位置に置換基があり、それらの中の少なくと1つの
置換基のα位に水素原子を持つ化合物。
【0026】
【0027】
【0028】・Ra1〜Ra5の各基のうち互いにオルト位
にある置換基が結合して、クロマン環、クマラン環また
はインダン環を形成した化合物。
【0029】一般式(A)で表わされる化合物におい
て、本発明の効果の点で特に好ましい化合物は下記一般
式(A−I)および(A−II)であり、最も好ましい化
合物は一般式(A−II)である。
【0030】
【化6】 一般式(A−I)において、Ra10 はアルキル基を表わ
し、Ra11 はアルキル基、アルコキシ基、またはアリー
ルオキシ基を表わす。Ra2,Ra4およびRa5は、一般式
(A)で定義した基を表わす。一般式(A−I)におい
て、本発明の効果の点でRa2,Ra4およびRa5は水素原
子、アルキル基またはアルコキシ基である化合物が好ま
しい。
【0031】一般式(A−I)において、Ra2
a11 、Ra2とRa10 あるいはRa4とRa11 が結合し、
インダン環、クマラン環、クロマン環またはそれらのス
ピロ環、ビシクロ環を形成している化合物も好ましい。
【0032】一般式(A−II)において、Ra12 〜R
a15 はアルキル基を表わし、Ra16 は、水素原子、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、アシル基またはス
ルホニル基を表わす。Xa1は単結合、−O−,−S−ま
たは−CH(Ra17 )−を表わす。ここでRa17 は水素
原子、アルキル基またはアリール基を表わす。一般式
(A−II)において、本発明の効果の点で、Ra16 が水
素原子である化合物、あるいはXa1が−CH(Ra17
−である化合物が好ましく、この時、Ra17 が水素原子
またはアルキル基(好ましい炭素数は1〜11)の場合
は特に好ましい。
【0033】以下に本発明の一般式(A)で表わされる
化合物の具体的化合物例を示すが、これによって本発明
に使用される化合物が限定されるものではない。
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】
【化12】
【0040】
【化13】
【0041】
【化14】
【0042】
【化15】
【0043】
【化16】
【0044】
【化17】
【0045】
【化18】
【0046】
【化19】 本発明の一般式(A)で表わされる化合物の他の好まし
い化合物例および合成法は、米国特許第3,432,3
00号、同第3,573,050号、同第3,574,
627号、同第3,700,455号、同第3,76
4,337号、同第3,930,866号、同第4,1
13,495号、同第4,120,723号、同第4,
268,593号、同第4,430,425号、同第
4,745,050号、米国特許第2,043,931
号、欧州特許第176,845号、特公昭48−312
56号、同54−12055号、特開平1−13725
8号、同1−137254号等に記載されている。
【0047】
【化20】一般式(B) 一般式(B)において、Rb1は水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキル
オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、ア
シル基、スルホニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、アシルアミノ基、ハロゲン原子または−X−R
b0を表わす。ここでX−は−O−,−S−または−N
(Rb6)−を表わす。Rb6はアルキル基、アルケニ
ル基、アリール基、ヘテロ環基アシル基またはスルホニ
ル基を表わす。Rb6は水素原子またはRb0で定義さ
れた基を表わす。Rb2〜Rb5は同一でも異なってい
ても良く、ヒドロキシル基またはRb1で定義された基
を表わす。Rb1〜Rb5の各基のうち、互いにオルト
位にある置換基が結合して、5〜7員環を形成しても良
い。
【0048】但し、Rb1〜Rb5の各基が同時に水素原子
であることはなく、Rb2〜Rb5の1つないし2つはヒド
ロキシル基である。
【0049】本発明の一般式(B)の化合物について、
詳しく説明する。
【0050】本発明で述べる置換基はさらに置換基を有
していても良い。
【0051】一般式(B)においてRb1〜Rb5は同
一でも異なっても良く、アルキル基(例えばメチル、t
−ブチル、t−オクチル、ペンダデシル、シクロヘキシ
ル、ベンジル、2′,4′−ヒドロキシベンジルであ
り、好ましい炭素数は1〜30)、アルケニル基(例え
ばアリル、ビニルであり好ましい炭素数は2〜30)、
アリール基(例えばフェニル、3,4−ジヒドロキシフ
ェニルであり、好ましくは炭素数6〜30の置換されて
いても良いフェニル)、ヘテロ環基(例えば4−モルホ
リニル、1−ピペリジル、1−ピロリジニルであり、好
ましくは炭素数4〜15の飽和ヘテロ環)、アルキルオ
キシカルボニル基(例えばエトキシカルボニル、ヘキサ
デシルオキシカルボニル)、アリールオキシカルボニル
基(例えばフェノキシカルボニル、2,4−ジ−t−ブ
チルフェノキシカルボニル)、アシル基(例えばアセチ
ル、ベンゾイル、ミリストイル)、スルホニル基(例え
ばメタンスルホニル、ベンゼンスルホニル、2−ヒドロ
キシベンゼンスルホニル)、カルバモイル基(例えばジ
メチルカルバモイル、メチルフェニルカルバモイル、ド
デシルカルバモイル)、スルファモイル基(例えばジメ
チルスルファモイル、ドデシルスルファモイル)、アシ
ルアミノ基(例えばアセチルアミノ、ミリストイルアミ
ノ、2,4−ジ−t−アミルフェノキシアセチルアミ
ノ)、ハロゲン原子(例えば、クロル、ブロム、フッ
素)または−X−Rb0を表わし、Rb2〜Rb5はさ
らにヒドロキシル基を表わす。
【0052】−X−は、−O−,−S−または−N(R
b6)−を表わす。Rb0およびRb6はアルキル基(例えば
メチル、エチル、イソブチル、イソプロピル、オクチ
ル、ベンジル、ヘキサデシル、メトキシエチル、シクロ
ヘキシルであり好ましい炭素数は1〜26)、アルケニ
ル基(例えばアリル、ビニルであり好ましい炭素数は2
〜26)、アリール基(例えばフェニル、4−メトキシ
フェニル、ナフチルであり、好ましくは炭素数6〜30
のフェニルあるいは置換フェニル)、ヘテロ環基(例え
ば2−テトラヒドロピラニル、ピリジル)、アシル基
(例えば、アセチル、ベンゾイル、テトラデカノイル)
または、スルホニル基(例えば、メタンスルホニル、ベ
ンゼンスルホニル、オクタンスルホニル)を表わし、R
b6はさらに水素原子を表わす。Rb1〜Rb5の各基のうち
互いにオルト位にある置換基が結合して5〜7員環(例
えば、クロマン環、クラマン環、インダン環)を形成し
ても良く、これはスピロ環あるいはビシクロ環を形成し
ていても良い。
【0053】但し、Rb1〜Rb5の各基が同時に水素原子
であることはなく、Rb2〜Rb5の1つないし2つはヒド
ロキシル基である。
【0054】一般式(B)で表わされる化合物は、本発
明の効果の点で総炭素数が15以上の化合物が好まし
い。
【0055】一般式(B)で表わされる化合物におい
て、本発明の効果の点で、好ましい化合物を列挙する。
【0056】・ヒドロキシル基がRb2,Rb5の一方にの
み置換した化合物 ・ヒドロキシル基がRb3,Rb4の一方にのみ置換した化
合物 一般式(B)で表わされる化合物において、本発明の効
果の点で、特に好ましい化合物は下記一般式(B−I)
および(B−II)であり、最も好ましい化合物は一般式
(B−I)である。
【0057】
【化21】 一般式(B−I)において、Rb11 およびRb13 は、同
一でも異なっても良く、アルキル基、アルケニル基、ア
リール基、ヘテロ環基、アルキルオキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、アシル基、スルホニル
基、カルバモイル基、スルファモイル基、ハロゲン原子
または−Xb3−Rb18 を表わす。ここでXb3−は−O
−,−S−または−N(Rb19 )−を表わす。Rb18
アルキル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、
アシル基またはスルホニル基を表わす。Rb19 は水素原
子またはRb18 で定義された基を表わす。Rb12 および
b14 はそれぞれ同一でも異なっていてもよく、水素原
子、ヒドロキシル基またはRb11 で定義された基を表わ
す。−Xb1−は単結合、−O−、−S−、−SO2 −、
−C(O)−、または−(C(Rb20 )(Rb21 ))
nb3 −を表わす。ここでRb20 およびRb21 同一でも異
なっていてもよく、水素原子、アルキル基、またはアリ
ール基を表わす。nb1,nb2およびnb3は、1ま
たは2を表わす。
【0058】一般式(B−I)において、本発明の効果
の点で、Rb11 〜Rb14 はアルキル基、アリール基、ヘ
テロ環基、ハロゲン原子、−O−Rb18 および−S−R
b18 であることが好ましい。
【0059】一般式(B−I)において、本発明の効果
の点で、−Xb1−は単結合、−O−、−S−または−C
(Rb20 )(Rb21 )−である場合が好ましく、特に好
ましくは−O−、−S−または−CH(Rb20 )−であ
る。
【0060】一般式(B−11)において、Rb15
b17およびRb15′〜Rb17′は同一でも異な
っても良く、水素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルオキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、スルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル
基、ハロゲン原子または−Xb3−Rb18を表わす。
ここでXb3およびRb18は一般式(B−I)で定義
した基と同じである。Xb2は該ベンゼン環と共にスピ
ロインダン環、スピロクロマン環、スピロクマラン環、
ビシクロインダン環、ビシクロクロマン環、ビシクロク
マラン環を形成するに必要な非金属原子群を表わす。但
し、Rb15 b17の1つあるいは2つ、かつR
b15′〜Rb17′の1つあるいは2つはヒドロキシ
ル基である。
【0061】一般式(B−II)において、本発明の効果
の点でRb15 〜Rb17 およびRb15 ′〜Rb17 ′は、同
一でも異なっても良く、水素原子、ヒドロキシ基、アル
キル基、アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、ハロ
ゲン原子、−O−Rb18 および−S−Rb18 である場合
が好ましく、この時のRb18 はアルキル基およびアリー
ル基である場合が好ましい。
【0062】一般式(B−II)において、本発明の効果
の点でXb2は該ベンゼン環と共にスピロインダン環、ス
ピロクロマン環およびスピロクマラン環を形成する場合
が好ましい。
【0063】以下に本発明の一般式(B)で表わされる
化合物の具体的化合物例を示すが、これによって本発明
に使用される化合物が限定されるものではない。
【0064】
【化22】
【0065】
【化23】
【0066】
【化24】
【0067】
【化25】
【0068】
【化26】
【0069】
【化27】
【0070】
【化28】
【0071】
【化29】
【0072】
【化30】 本発明の一般式(B)で表わされる化合物の合成法は、
特公昭48−31256号、同54−12055号、同
49−20977号、同60−19308号、同62−
45545号、同63−56230号、特開昭62−2
73531号、同55−25729号等に記載の方法あ
るいはそれに準じた方法で合成することができる。
【0073】本発明の一般式(B)に含まれる没食子酸
系の化合物を生保存中のカブリ防止の目的で用いること
は、例えば特公昭43−4133号などによって知られ
ていた。しかしながら、本発明の潜像補力防止効果、ま
してや、DIR化合物の存在下でおこる潜像補力防止効
果に関してはまったく知られておらず、このような効果
を持つことは驚くべきことであった。
【0074】また、同様に一般式(B)に含まれるカテ
コール誘導体をハロゲン化銀乳剤に用いることは、英国
特許第2,054,187号、米国特許第3,582,
333号、同第3,671,248号、同第3,90
2,905号、同第3,522,053号、特開昭56
−52734号、同58−28714号、同61−91
651号などによって知られていた。しかしながら、こ
れらの発明は、現像性の向上や、カブリ防止、階調の改
良を目的としたものであり、本発明の潜像補力防止効
果、ましてや、DIR化合物の存在下でおこる潜像補力
防止効果に関してはまったく知られておらず、このよう
な効果を持つことは驚くべきことであった。
【0075】また、特開昭57−176032号には、
ある種のシアニン色素と、チオスルホン酸化合物と酸化
防止剤により潜像の安定性を向上する技術が開示されて
いる。また、この酸化防止剤の中には、本発明の一般式
(A)、(B)の化合物に含まれる化合物をあげてい
る。しかしながら、本発明の現像主薬酸化体と反応して
現像抑制剤もしくはその前駆体を放出する化合物および
/または発色現像主薬の酸化体と反応後開裂した化合物
が、さらにもう1分子の発色現像主薬の酸化体と反応す
ることにより現像抑制剤を開裂する化合物の存在下でお
こる潜像補力防止効果に関してはまったく言及しておら
ず、特に本発明の一般式(A)、(B)の化合物が画
質、感度の悪化を伴わずに、これらの化合物の存在下で
の潜像補力を効果的に防止するのは驚くべきことであっ
た。
【0076】本発明の一般式(A)、(B)の化合物
は、該感光材料のネガ型ハロゲン化銀乳剤層中に含有さ
る。ここでネガ型ハロゲン化銀乳剤は、当業者に周知
のごとく、露光量の多いハロゲン化銀粒子ほど現像によ
り直接生成する現像銀または色素量が多いような乳剤を
いう。
【0077】本発明は、ネガ型のハロゲン化銀カラー写
真感光材料に適用することが好ましい。
【0078】添加方法は、水、アルコール、エステルま
たはケトン類またはこれらの混合溶媒に溶解した後添加
すれば良い。また、高沸点有機溶媒中に溶解した後、分
散して添加しても良い。この方法と、油溶性の一般式
(A)、(B)の化合物とを組み合わせると添加した該
化合物が添加した層に固定されやすく好ましい。カプラ
ー類といわゆる共乳化して添加する方法も好ましい。
【0079】本発明の一般式(A)、(B)の化合物の
添加量は添加する層のハロゲン化銀1モルあたり、1×
10-4〜10モルの範囲が好ましく、さらに好ましくは
1×10-3〜1モル、より好ましくは5×10-3〜1×
10-1である。
【0080】また、本発明の一般式(A)、(B)の化
合物は潜像性能の調整だけのために用いるべきである。
したがって、感光材料に他の悪作用を及ぼさないことが
必要とされる。我々は、一般式(A)、(B)の化合物
以外にも潜像補力を少しは防止する化合物を研究過程で
幾つか見つけたが、効果が小さかったり、添加時もしく
は保存中にカブリや減感を引き起こしたりするものが多
かった。この中で本発明の一般式(A)、(B)の化合
物は大きな補力防止効果を持ちつつ、悪作用がなく、ま
た、驚くべきことに保存時に起こる感光材料のカブリ上
昇という好ましくない現象を防止する効果も併せ持つこ
とが分かってきた。
【0081】本発明の一般式(A)、(B)の化合物は
発色現像中に発色現像主薬の酸化体と実質的に反応しな
い方がより好ましい。発色現像主薬の酸化体と反応する
と、感度低下、軟調化などの副作用があるからである。
この点で、特公昭43−4133号などで生保存中のカ
ブリ防止作用を持つことが知られていた没食子酸系の化
合物や、特開昭57−176032号の実施例3に酸化
防止剤として潜像の安定性を向上するために用いられて
いる例示酸化防止剤(32)などは、発色現像主薬の酸
化体と反応してしまう化合物である。ここでいう発色現
像中に実質的に発色現像主薬の酸化体と反応しないと
は、本発明の一般式(A)、(B)の化合物を感光材料
中に添加した際に、露光後すぐに現像した写真性能が実
質的に変化しないことをいう。写真性能が実質的に変化
しないとは感度低下が0.1logE以内であることを
言い、0.05logE以内であることがより好まし
い。
【0082】本発明においては、現像主薬酸化体と反応
して現像抑制剤もしくはその前駆体を放出する少なくと
も1種の化合物および/または発色現像主薬の酸化体と
反応後開裂した化合物が、さらにもう1分子の発色現像
主薬の酸化体と反応することにより現像抑制剤を開裂す
る少なくとも1種の化合物を含有しなければならない。
【0083】次にそれらについて説明する。
【0084】該カプラーは下記一般式(I)、(II)お
よび(III)で表される。
【0085】一般式(I) A−DI 一般式(II) A−(TIME)a −DI 一般式(III) A−(TIME)i −RED−DI 式中、Aは芳香族第一級アミン現像薬の酸化体とのカッ
プリング反応により、DI、(TIME)a −DIまた
はRED−DIを離脱するカプラー残基を表し、TIM
Eはカップリング反応によりAより離脱した後にDIを
開裂するタイミング基を表し、REDはAより離脱した
後に現像主薬酸化体と反応してDIを開裂する基を表
し、DIは現像抑制剤残基を表し、aは1または2を表
し、iは0または1を表す。aが2であるとき2個のT
IMEは同じものまたは異なるものを表す。DIは拡散
性の現像抑制剤残基であることが好ましい。
【0086】Aで表されるカプラー残基についてつぎに
説明する。
【0087】Aがイエロー色画像カプラー残基を表すと
き、例えば、ピバロイルアセトアニリド型、ベンゾイル
アセトアニリド型、マロンジエステル型、マロンジアミ
ド型、ジベンゾルメタン型、ベンゾチアゾリルアセトア
ミド型、マロンエステルモノアミド型、ベンゾオキサゾ
リルアセトアミド型、ベンゾイミダゾリルアセトアミド
型またはシクロアルカノイルアセトアミド型のカプラー
残基が挙げられる。さらに米国特許5021332号、
同5021330号または欧州特許421221A号に
記載のカプラー残基であってもよい。
【0088】Aがマゼンタ色画像形成カプラー残基を表
すとき、例えば5−ピラゾロン型、ピラゾロンベンズイ
ミダゾール型、ピラゾロトリアゾール型、ピラゾロイミ
ダゾール型またはシアノアセトフェノン型のカプラー残
基が挙げられる。
【0089】Aがシアン色画像形成カプラー残基を表す
とき、例えばフェノール型またはナフトール型が挙げら
れる。さらに米国特許4746602号、欧州特許第2
49453A号に記載のカプラー残基であってもよい。
【0090】さらにAは実質的に色画像を残さないカプ
ラー残基であってもよい。この型のカプラー残基として
は、例えばインダノン型、アセトフェノン型などのカプ
ラー残基、欧州特許443530A号または同4445
01A号に記載の溶出型のカプラー残基が挙げられる。
【0091】一般式(I)、(II)、(III)においてA
の好ましい例は下記一般式(Cp−1)、(Cp−
2)、(Cp−3)、(Cp−4)、(Cp−5)、
(Cp−6)、(Cp−7)、(Cp−8)、(Cp−
9)または、(Cp−10)で表わされるカプラー残基
であるときである。これらのカプラーはカップリング速
度が大きく好ましい。
【0092】
【化31】
【0093】
【化32】 上式においてカップリング位より派生している自由結合
手は、カップリング離脱基の結合位置を表わす。
【0094】上式においてR51,R52,R53,R54,R
55,R56,R57,R58,R59,R60,R61,R62または
63が耐拡散基を含む場合、それは炭素数の総数が8な
いし40、好ましくは10ないし30になるように選択
され、それ以外の場合、炭素数の総数は15以下が好ま
しい。ビス型、テロマー型またはポリマー型のカプラー
の場合には上記の置換基いずれかが二価基を表わし、繰
り返し単位などを連結する。この場合には炭素数の範囲
は規定外であってもよい。
【0095】以下にR51〜R63、b,dおよびeについ
て詳しく説明する。以下でR41はアルキル基、アリール
基または複素環基を表わし、R42はアリール基または複
素環基を表わし、R43,R44およびR45は水素原子、ア
ルキル基、アリール基または複素環基を表わす。R51
41と同じ意味を表わす。R52およびR53は各々R43
同じ意味を表わす。bは0または1を表す。R54はR41
と同じ意味の基、R41CO(R43)N−基、R41SO2
(R43)N−基、R41(R43)N−基、R41S−基、R
43O−基、またはR45(R43)NCON(R44)−基を
表わす。
【0096】R55はR41と同じ意味の基を表わす。R56
およびR57は各々R43と同じ意味の基、R41S−基、R
43O−基、R41CO(R43)N−基、またはR41SO2
N(R43)N−基を表わす。R58はR41と同じ意味の基
を表わす。R59はR41と同じ意味の基、R41CO
(R43)N−基、R41OCO(R43)N−基、R41SO
2 (R43)N−基、R43(R44)NCO(R45)N−
基、R41O−基、R41S−基、ハロゲン原子、またはR
41(R43)N−基を表わす。dは0ないし3を表わす。
dが複数のとき複数個のR59は同じ置換基または異なる
置換基を表わす。R60はRと同じ意味の基を表わす。R
61はR41と同じ意味の基を表す。、R62はR41と同じ意
味の基、R41CONH−基、R41OCONH−基、R41
はSO2 NH−基、R43(R44)NCONH−基、R43
(R44)NSO2 N−基、R43O−基、R41S−基、ハ
ロゲン原子またはR41NH−基を表わす。R63はR41
同じ意味の基、R43CO(R44)N−基、R43(R44
NCO−基、R41SO2 (R43)N−基、R41(R43
NSO2 −基、R41SO2 −基、R43OCO−基、R43
O−SO2 −基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基ま
たはR43CO−基を表わす。eは0ないし4の整数を表
わす。複数個のR62またはR63があるとき各々同じもの
または異なるものを表わす。
【0097】上記においてアルキル基とは炭素数1〜3
2、好ましくは1〜22の飽和または不飽和、鎖状また
は環状、直鎖または分岐、置換または無置換のアルキル
基である。代表的な例としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、t−ブチル、i−ブ
チル、t−アミル、n−ヘキシル、シクロヘキシル、2
−エチルヘキシル、n−オクチル、1,1,3,3−テ
トラメチルブチル、n−デシル、n−ドデシル、n−ヘ
キサデシル、またはn−オクタデシルが挙げられる。
【0098】アリール基とは炭素数6〜20好ましくは
置換もしくは無置換のフェニル、または置換もしくは無
置換のナフチルである。
【0099】複素環基とは炭素数1〜20、好ましくは
1〜7の複素原子として窒素原子、酸素原子もしくはイ
オウ原子から選ばれる、好ましくは3員ないし8員環の
置換もしくは無置換の複素環基である。複素環基の代表
的な例としては2−ピリジル、2−ベンズオキサゾリ
ル、2−イミダゾリル、2−ベンズイミダゾリル、1−
インドリル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、
1,2,4−トリアゾール−2−イル基または1−イン
ドリニルが挙げられる。
【0100】前記アルキル基、アリール基および複素環
基が置換基を有するとき代表的な置換基としては、ハロ
ゲン原子、R47O−基、R46S−基、R47CO(R48
N−−基、R47(R48)NCO−基、R46OCO
(R47)N−基、R46SO2 (R47)N−基、R47(R
48)NSO2 −基、R46SO2 −基、R47OCO−基、
47NCO(R48)−N基、R47CONHSO2 −基、
47NHCONHSO2 −基、R46と同じ意味の基、R
47(R48)N−基、R46COO−基、R47OSO2
基、シアノ基またはニトロ基が挙げられる。ここでR46
はアルキル基、アリール基、または複素環基を表わし、
47,R48およびR49は各々アルキル基、アリール基、
複素環基または水素原子を表わす。アルキル基、アリー
ル基または複素環基の意味は前に定義したのと同じ意味
である。
【0101】次にR51〜R63、b、dおよびeの好まし
い範囲について説明する。
【0102】R51はアルキル基、アリール基または複素
環基が好ましい。R52およびR55はアリール基が好まし
い。R53はbが1のときアリール基、bが0のとき複素
環基が好ましい。R54はR41CONH−基、またはR41
(R43)N−基が好ましい。
【0103】R56およびR57は、アルキル基、R41O−
基またはR41S−基が好ましい。
【0104】R58はアルキル基またはアリール基が好ま
しい。一般式(Cp−6)においてR59はクロール原
子、アルキル基またはR41CONH−基が好ましい。d
は1または2が好ましい。R60はアリール基が好まし
い。一般式(Cp−7)においてR59はR41CONH−
基が好ましい。一般式(Cp−7)においてはdは1が
好ましい。R61はアルキル基またはアリール基が好まし
い。一般式(Cp−8)においてeは0または1が好ま
しい。R62としてはR41OCONH−基、R41CONH
−基またはR41SO2 NH−基が好ましくこれらの置換
位置はナフトール環の5位が好ましい。一般式(Cp−
9)においてR63としてはR41CONH−基、R41SO
2 NH−基、R41(R43)NSO2 −基、R41SO2
基、R41(R43)NCO−基、ニトロ基またはシアノ基
が好ましい。一般式(Cp−10)においてR63はR43
NCO−基、R43OCO−基またはR43CO−基が好ま
しい。
【0105】次にDIで表される現像抑制剤について説
明する。
【0106】DIで表される現像抑制剤としては例えば
リサーチディスクロージャ(Research Dis
closure)76巻、No17643、(1978
年12月)、米国特許4477563号、同50213
32号、同5026628号、同3227554号、同
3384657号、同3615506号、同36172
91号、同3733201号、同3933500号、同
3958993号、同3961959号、同41498
86号、同4259437号、同4095984号、同
4782012号、米国特許第1450479号または
同5034311号に記載されているごとき現像抑制剤
が含まれる。好ましくはヘテロ環チオ基、ヘテロ環セレ
ノ基またはトリアゾリル基(単環もしくは縮合環の1,
2,3−トリアゾリルもしくは1,2,4−トリアゾリ
ル)であり、特に好ましくはテトラゾリルチオ、テトラ
ゾリルセレノ、1,3,4−オキサジアゾリルチオ、
1,3,4−チアジアゾリルチオ、1−(または2−)
ベンゾトリアゾリル、1,2,4−トリアゾール−1−
(または4−)イル、1,2,3−トリアゾール−1−
イル、2−ベンゾチアゾリルチオ、2−ベンゾオキサゾ
リルチオ、2−ベンゾイミダゾリルチオおよびこれらの
誘導体が含まれる。好ましい現像抑制剤は下記一般式D
I−1〜DI−6で示される。
【0107】
【化33】 式中R11はハロゲン原子(例えばブロム原子、クロル
原子)、アルコキシカルボニル基(炭素数2〜20、好
ましくは2〜10。例えばメトキシカルボニル、イソア
ミルオキシカルボニルメトキシ)、アシルアミノ基(炭
素数2〜20、好ましくは2〜10。例えばヘキサンア
ミド、ベンズアミド)、カルバモイル基(炭素数1〜2
0、好ましくは1〜10。例えばN−ブチルカルバモイ
ル、N,N−ジエチルカルバモイル、N−メシルカルバ
モイル)、スルファモイル基(炭素数1〜20、好まし
くは1〜10。例えばN−ブチルスルファモイル)、ア
ルコキシ基(炭素数1〜20、好ましくは1〜10。例
えばメトキシ、ベンジルオキシ)、アリールオキシ基
(炭素数6〜10、好ましくは6〜10。例えばフェノ
キシ、4−メトキシフェノキシ、ナフトキシ)、アリー
ルオキシカルボニル基(炭素数7〜21、好ましくは7
〜11。例えばフェノキシカルボニル)、アルコキシカ
ルボニルアミノ基(炭素数1〜20、好ましくは1〜1
0。例えばエトキシカルボニルアミノ)、シアノ基、ニ
トロ基、アルキルチオ基(炭素数1〜20、好ましくは
1〜10。例えばメチルチオ、ヘキシルチオ)、ウレイ
ド基(炭素数1〜20。好ましくは1〜10。例えばN
−フェニルウレイド)、アリール基(炭素数6〜10。
ヘテロ原子として例えばチッソ原子、酸素原子または硫
黄原子を少なくとも一個以上含み3〜12、好ましくは
5もしくは6員環の、単環もしくは縮合環、例えば2−
ピリジル、1−ピロリル、モルホリノ、インドリル)、
アルキル基(炭素数1〜20、好ましくは1〜10の、
直鎖、分岐、環状、飽和、不飽和。例えばメチル、エチ
ル、ブトキシカルボニルメチル、4−メトキシベンジ
ル、ベンジル)、アシル基(炭素数1〜20、好ましく
は2〜10。例えばアセチル、ベンゾイル)、アリール
チオ基(炭素数6〜10、好ましくは6〜10。例えば
フェニルチオ、ナフチルチオ)、またはアリールオキシ
カルボニルアミノ基(炭素数7〜11。例えばフェノキ
シカルボニルアミノ)が挙げられる。上記の置換基はさ
らに置換基を有してもよい。その置換基の例としてはこ
こで挙げた置換基が挙げられる。
【0108】式中R12はアリール基(炭素数6〜10。
例えばフェニル、ナフチル、4−メトキシフェニル、3
−メトキシカルボニルフェニル)、複素環基(炭素数1
〜10。ヘテロ原子として例えばチッソ原子、酸素原子
または硫黄原子を少なくとも一個以上含み3〜12、好
ましくは5もしくは6員環の、単環もしくは縮合環。例
えば2−ピリジル、1−ピロリル、モルホリノ、インド
リル)、アルキル基(炭素数1〜20、好ましくは1〜
10の、直鎖、分岐、環状、飽和、不飽和。例えばメチ
ル、エチル、ブトキシカルボニルメチル、4−メトキシ
ベンジル、ベンジル)を表す。vは酸素原子またはイオ
ウ原子を表す。fは1〜4,gは0または1、hは1ま
たは2を表す。
【0109】また、本発明の現像抑制剤放出化合物が一
般式(I)で表わされる時、式中R11およびR12はアリ
ール基、炭素数5以上のアルキル基は除かれる。
【0110】次にTIMEで示される基について説明す
る。
【0111】TIME示される基は、現像処理時Aよ
り開裂した後、DIを開裂することが可能な連結基であ
ればいずれでもよい。例えば、米国特許第414639
6号、同4652516号または同4698297号に
記載のあるヘミアセタールの開裂反応を利用する基、米
国特許第4248962号、同4847185号または
同4857440号に記載のある分子内求核置換反応を
利用して開裂反応を起こさせるタイミング基、米国特許
第4409323号もしくは同4421845号に記載
のある電子移動反応を利用して開裂反応して開裂反応を
起こさせるタイミング基、米国特許第4546073号
に記載のあるイミノケタールの加水分解反応を利用して
開裂反応を起こされる基、または西独公開特許第262
6317号に記載のあるエステルの加水分解反応を利用
して開裂反応を起こさせる基が挙げられる。TIMEは
それに含まれるヘテロ原子、好ましくは酸素原子、イオ
ウ原子または窒素原子において、Aと結合する。好まし
いTIMEとしては下記一般式(T−1)、(T−2)
または(T−3)が挙げられる。
【0112】 一般式(T−1)*−W−(X=Y)−C(R21
22−** 一般式(T−2)*−W−CO−** 一般式(T−3)*−W−LINK−E−** 式中、*は一般式(II)または一般式(III)にお
いてAと結合する位置を表し、**はDIまたはTIM
E(aが複数の時)またはREDと結合する位置を表
し、Wは酸素原子、イオウ原子または>N−R23を表
し、XおよびYは各々メチンまたは窒素原子を表し、j
は0、1または2を表し、R21、R22およびR23
は各々水素原子または置換基を表す。ここで、Xおよび
Yが置換メチンを表すときその置換基、R21、R22
およびR23の各々の任意の2つの置換基が連結し環状
構造(たとえばベンゼン環、ピラゾール環)を形成する
場合、もしくは形成しない場合のいずれであっても良
い。一般式(T−3)においてE求電子基を表し、L
INKはWとEとが分子内求核置換反応することができ
るように立体的に関係づける連結基を表す。
【0113】一般式(T−1)で示されるTIMEの具
体例として例えば以下のものである。
【0114】
【化34】 一般式(T−2)で示されるTIMEの具体例として例
えば以下のものである。
【0115】
【化35】 一般式(T−3)で示されるTIMEの具体例として例
えば以下のものである。
【0116】
【化36】 一般式(II)においてaが2以上の時の(TIME)a
の具体例として例えば以下のものがある。
【0117】
【化37】 一般式(III)においてREDで示される基について以下
に説明する。
【0118】Aより開裂してRED−DIとなり、現像
時存在する酸化性物質、例えば現像主薬酸化体、により
クロス酸化されうる。RED−DIは酸化されるとDI
を開裂する物であればいずれでもよい。REDとしては
例えばハイドロキノン類、カテコール類、ピロガロール
類、1,4−ナフトハイドロキノン類、1,2−ナフト
ハイドロキノン類、スルホンアミドフェノール類、ヒド
ラジド類またはスルホンアミドナフトール類が挙げられ
る。これらの基の具体的には例えば特開昭61−230
135号、同62−251746号、同61−2788
52号、米国特許第3364022号、同337952
9号、同4618571号、同3639417号、同4
684604号またはJ.Org.Chem.,29
巻,588頁(1964)に記載されているものがあげ
られる。
【0119】上記の中で好ましいREDとしては、ハイ
ドロキノン類、1,4−ナフトハイドロキノン類、2
(または4)−スルホンアミドフェノール類、ピロガロ
ール類またはヒドラジド類である。これらの中でフェノ
ール性水酸基を有する酸化還元基では、そのフェノール
基の酸素原子においてAまたはTIMEと結合する。
【0120】以下に本発明で用いられ化合物の具体的な
代表例を示すがこれらに限定されるわけではない。
【0121】
【化38】
【0122】
【化39】
【0123】
【化40】
【0124】
【化41】
【0125】
【化42】
【0126】
【化43】
【0127】
【化44】
【0128】
【化45】
【0129】
【化46】
【0130】
【化47】
【0131】
【化48】
【0132】
【化49】
【0133】
【化50】
【0134】
【化51】
【0135】
【化52】
【0136】
【化53】
【0137】
【化54】
【0138】
【化55】
【0139】
【化56】
【0140】
【化57】 本発明のこれらの化合物は感光材料中のどこに含有させ
ても良いが、ネガ型ハロゲン化銀乳剤層中に用いること
が好ましい。また、色再現性、鮮鋭性を改良する為には
後述するインターレイヤー効果をより大きくする必要が
ある。その為には本発明のこれらの化合物を多量に用い
なければならず、感光材料中への総添加量は1×10-5
mol/m2 以上含有することがより好ましい。本発明
のこれらの化合物の添加方法は後述のように通常のカプ
ラーと同様にして添加することが可能である。
【0141】本発明においては、該感光材料中に依存す
る少なくとも1つの感色性層の受けるインターレイヤー
効果が、1.3以上であることが特に、色再現性、鮮鋭
性の観点から好ましい。色再現性、鮮鋭性の観点より大
きなインターレイヤー効果を受けるような設計をする
と、前述したような潜像補力性が悪化し、本発明の有用
性がますます大きくなるのである。
【0142】ここで言う感色性層とは、実質的に同じ色
の光に感光する1層以上のハロゲン化銀乳剤層ユニット
を指し、通常のカラー感光材料の場合は、青感性層、緑
感性層、赤感性層の3つの感色性層から構成されてい
る。
【0143】ここで言う「受けるインターレイヤー効
果」とは、特開昭61−65234に記載の方法で測定
したものを言う。
【0144】本発明においては、該感光材料中に存在す
る少なくとも1つの感色性層の受けるインターレイヤー
効果が、1.3以上であることが好ましく、少なくとも
2つの感色性層の受けるインターレイヤー効果が、1.
3以上であることがより好ましい。さらに好ましくは、
1.4以上である。
【0145】本発明に用いる分光増感色素の添加量は任
意に選べるが、ハロゲン化銀1モル当たり5×10-4
1×10-2が好ましく、さらに好ましくは7×10-4
7×10-3、より好ましくは1×10-3〜5×10-3
ある。
【0146】分光増感色素の添加は任意の時期に行うこ
とができる。塗布直前、化学増感終了後、化学増感中、
化学増感剤の添加と同時に、化学増感開始前、水洗工
程、粒子形成工程のいずれでも良いが、粒子形成の核成
形が終了してから化学増感開始前が好ましい。
【0147】また、2種以上の増感色素を併用しても良
いし、この場合には2種以上の増感色素を混合して同時
に添加しても良いし、異なる時期に別々に添加しても良
い。
【0148】また、増感色素は一度に添加しても良く、
何度かに分けて分割添加しても良く、ポンプなどを用い
て連続して添加しても良い。
【0149】本発明に用いる増感色素を本発明のハロゲ
ン化銀乳剤中化に添加せしめるには、それらを直接乳剤
中に分散しても良いし、あるいは、水、アセトン、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、メチルセロソル
ブ、フェノール、などの溶媒の単独もしくは混合溶媒に
溶解して乳剤へ添加しても良い。
【0150】また、溶解に超音波を使うこともできる
し、米国特許第3,469,987号、特公昭46−2
4185号、同44−23389号、同44−2755
5号、同57−22091号、米国特許第3,822,
135号、同4,006,025号、特開昭53−10
2733号、同58−105141号、同51−746
24号などに記載の方法で増感色素を添加する方法も好
ましい。
【0151】また、本発明に用いる化学増感工程終了前
に添加する増感色素は公知の増感色素の中から任意に選
ぶことができる。好ましくは、一般式(1)で表される
シアニン色素の中から選ばれる。
【0152】
【化58】 以下に本発明に使用する一般式(1)の増感色素につい
て説明する。
【0153】R1およびR2で表されるアルキル基とし
ては、低級アルキル基が好ましく、例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルなどを挙げることができる。ま
た、X1 が表すアニオンとしては、例えば塩化物、臭
化物、チオシアネート、サルファメート、メチルサルフ
ェート、p−トルエンスルホネートなどがある。
【0154】Z1およびZ2は各々チアゾール環、ベン
ゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、オキサゾール
環、ベンゾオキサゾール環、またはナフトオキサゾール
環を形成するのに必要な原子群を表わす。
【0155】一般式(1)で表される化合物の中で特に
有用な増感色素は下記の一般式(2)で表すことができ
る。
【0156】
【化59】 式中Z5よびZ6は、同じであっても、異なっていても
良く、硫黄原子または酸素原子を表す。また、Y1、Y
2、Y3およびY4は、それぞれ水素原子、ハロゲン原
子、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アミノ基、アシルア
ミド基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、アル
コキシカルバニルアミノ基、アルキル基、アリール基を
表す。
【0157】Y1とY2および/またはY3とY4は、
それぞれ連結して、例えばベンゼン環を形成しても良
い。このベンゼン環に置換基があっても良い。
【0158】R1、R2、X1 、nは前記一般式
(1)における記号と全く同義である。
【0159】R1およびR2の少なくともその一方、好
ましくは両方のアルキル基は、少なくとも1個の炭素原
子が少なくとも3個の水素原子ではない原子と結合して
いることが好ましい。R1およびR2の少なくとも一方
は有機酸基を有するアルキル基であり、一般式(3)で
表わされることが好ましい。
【0160】
【化60】 式中、Aは有機酸基を表す。mおよびoはそれぞれ0か
ら5の整数を表す。有機酸基としては例えばカルボキシ
基、スルホ基、ホスホリル基等が挙げられる。
【0161】少なくとも1個の炭素原子が少なくとも3
個の水素原子ではない原子と結合しているアルキル基に
ついて特に詳しく例を挙げる。
【0162】例えば、2−メチルプロピル、t−ブチ
ル、2−メチルブチル、1,1−ジメチルプロピル、3
−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、2−メチ
ルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1−イソプロピ
ルプロピル、3−メチルペンチル、1,2−ジメチルブ
チル、1−エチル−1−メチルプロピル、4−メチルペ
ンチル、1,3−ジメチルブチル、1,1−ジメチルペ
ンチル、1−イソプロピルブチル、1,4−ジメチルペ
ンチル、1−メチルプロピル、1−メチルブチル、1−
メチルペンチル、2−メチルヘキシル、1−メチル−
4,4−ジメチルペンチル、3,4,4−トリメチルペ
ンチル、3,5,5−トリメチルヘキシル、3−カルボ
キシ−1−メチルプロピル、3−カルボキシブチル、3
−カルボキシ−1−メチルブチル、3−カルボキシ−
1,1−ジメチルプロピル、4−カルボキシ−3−メチ
ルブチル、2−カルボキシ−2−メチルプロピル、3−
カルボキシ−2−メチルプロピル、1−メチル−3−ス
ルホプロピル、3−スルホブチル、1−メチル−3−ス
ルホブチル、1,1−ジメチル−3−スルホプロピル、
2−メチル−2−スルホプロピル、2−メチル−3−ス
ルホプロピルである。
【0163】中でも一般式()のうち、m=2,3、
o=0,1、A=スルホ基が好ましい。さらに好ましく
はm=2、o=0である。
【0164】Z3 ,Z4 によって形成される5ないし6
員複素環としては次のものが挙げられる。
【0165】例えば、メチアゾール核(例えば、チアゾ
ール、4−メチルチアゾール、4−フェニルチアゾー
ル、4,5−ジメチルチアゾール、4,5−ジフェニル
チアゾールなど)、ベンゾチアゾール核(例えば、ベン
ゾチアゾール、4−クロロベンゾチアゾール、5−クロ
ロベンゾチアゾール、6−クロロベンゾチアゾール、5
−ニトロベンゾチアゾール、4−メチルベンゾチアゾー
ル、5−メチルベンゾチアゾール、6−メチルベンゾチ
アゾール、5−ブロモベンゾチアゾール、6−ブロモベ
ンゾチアゾール、5−ヨードベンゾチアゾール、5−フ
ェニルベンゾチアゾール、5−メトキシベンゾチアゾー
ル、6−メトキシベンゾチアゾール、5−エトキシベン
ゾチアゾール、5−エトキシカルボニルベンゾチアゾー
ル、5−カルボキシベンゾチアゾール、5−フェネチル
ベンゾチアゾール、5−フルオロベンゾチアゾール、5
−クロロ−6−メチルベンゾチアゾール、5,6−ジメ
チルベンゾチアゾール、5−ヒドロキシ−6−メチルベ
ンゾチアゾール、テトラヒドロベンゾチアゾール、4−
フェニルベンゾチアゾール、5−スチリルベンゾチアゾ
ールなど)、ナフトチアゾール核(例えば、ナフト
[2,1−d]チアゾール、ナフト[1,2−d]チア
ゾール、ナフト[2,3−d]チアゾール、5−メトキ
シナフト[1,2−d]チアゾール、7−エトキシナフ
ト[2,1−d]チアゾール、8−メトキシナフト
[2,1−d]チアゾール、5−メトキシナフト[2,
3−d]チアゾールなど)、チアゾリン核(例えば、チ
アゾリン、4−メチルチアゾリン、4−ニトロチアゾリ
ンなど)、オキサゾール核(例えば、オキサゾール、4
−メチルオキサゾール、4−ニトロオキサゾール、5−
メチルオキサゾール、4−フェニルオキサゾール、4,
5−ジフェニルオキサゾール、4−エチルオキサゾール
など)、ベンゾオキサゾール核(例えば、ベンゾオキサ
ゾール、5−クロロベンゾオキサゾール、5−メチルベ
ンゾオキサゾール、5−ブロモベンゾオキサゾール、5
−フルオロベンゾオキサゾール、5−フェニルベンゾオ
キサゾール、5−メトキシベンゾオキサゾール、5−ニ
トロベンゾオキサゾール、5−トリフルオロメチルベン
ゾオキサゾール、5−ヒドロキシベンゾオキサゾール、
5−カルボキシベンゾオキサゾール、6−メチルベンゾ
オキサゾール、6−クロロベンゾオキサゾール、6−ニ
トロベンゾオキサゾール、6−メトキシベンゾオキサゾ
ール、6−ヒドロキシベンゾオキサゾール、5,6−ジ
メチルベンゾオキサゾール、4,6−ジメチルベンゾオ
キサゾール、5−エトキシベンゾオキサゾール)、ナフ
トオキサゾール核(例えば、ナフト[2,1−d]オキ
サゾール、ナフト[1,2−d]オキサゾール、ナフト
[2,3−d]オキサゾール、5−ニトロナフト[2,
1−d]オキサゾール)などを挙げることができる。
【0166】以下に本発明の一般式(1)及び(2)の
化合物の具体例を示す。
【0167】
【化61】
【0168】
【化62】
【0169】
【化63】
【0170】
【化64】
【0171】
【化65】
【0172】
【化66】 本発明においては、少なくとも1層の該ネガ型ハロゲン
化銀乳剤層中にハロゲン化銀粒子の全投影面積の60%
以上を占めるハロゲン化銀粒子がアスペクト比が3以上
20未満である平板状乳剤を用いることが好ましい。
【0173】平板状乳剤とは、文字どうり、平らな外形
を持つ粒子を言う。互いに平行な複数の双晶面を持ち
(111)の外表面を持つ乳剤が、良く知られている
が、異方成長した双晶面を持たない正常晶乳剤も知られ
ている。後者の例としては、ミグノーらがJounal
of Cryst.Growth23巻207頁(1
974年)に記載されているような(100)面を持つ
平板状粒子が知られている。
【0174】平板状粒子においてアスペクト比とは、厚
みに対する直径の比を意味する。すなわち、個々のハロ
ゲン化銀粒子の直径を厚みで除した値である。ここで言
う直径とは、ハロゲン化銀粒子を光学顕微鏡あるいは電
子顕微鏡で観察したときの粒子の投影面積と等しい面積
を有する円の直径とする。
【0175】本発明においては、平均アスペクト比は3
〜20であることが好ましく、4〜15がより好まし
く、さらに好ましくは5〜12である。
【0176】また、ハロゲン化銀粒子の全投影面積の6
0%以上を占める粒子がこの平均アスペクト比の範囲に
入っていることが好ましく、より好ましくは70%以
上、さらに好ましくは80%以上である。
【0177】また、本発明で用いられる平板状粒子にお
いて、平均粒子直径としては0.2〜10.0μm、好
ましくは0.3〜5.0μmである。また、平均粒子厚
みとしては、好ましくは0.5μm以下である。更に好
ましい平板状粒子としては、平均粒子直径が0.3μm
以上5.0μm以下、平均粒子厚みが0.5μm以下
で、平均アスペクト比が3.0以上8.0以下で、1つ
の乳剤層の全ハロゲン化銀粒子の全投影面積の85%以
上を占める場合である。
【0178】本発明に用いられる平板状粒子は、Cug
nac(クーニャック)、Chateau(シャトー)
の報告や、Duffin(ダフィン)著“Photog
raphic Emulsion Chemistr
y”(Oocal Press刊、NeW York
1966年)66頁〜72頁、及びA.P.H.Tri
velli(トリベリ)、W.F.Smith(スミ
ス)編“Phot.Jouenal”80(1940
年)285頁に記載されている。また、特開昭58−1
13927号、同58−113928号、同58−12
7921号に記載された方法等を参照して容易に調製す
ることができる。例えば、pBrが、1.3以下の比較
的pAg値の高い雰囲気中で、平板状粒子が40重量%
以上存在する種晶を形成する。次いで、同程度のpBr
値に保ちつつ、かつ銀及びハロゲン溶液を同時に添加し
つつ、種晶を成長させることによって、平板状粒子が得
られる。このような粒子成長過程において、新たな結晶
核が発生しないように銀及びハロゲン溶液を添加するこ
とが望ましい。
【0179】本発明で用いる平板状ハロゲン化銀粒子の
大きさは、核形成時及び/または粒子成長時の温度調
節、溶剤の種類や質の選択、粒子成長時に用いる銀塩及
びハロゲン化物の添加速度等をコントロールすることに
より調整することができる。
【0180】平板状粒子の粒子サイズ分布は、広くても
狭くても良い。
【0181】本発明で用いる平板状ハロゲン化銀粒子
は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、沃塩化銀、
または沃塩臭化銀のいずれでもよいが、沃臭化銀、沃塩
化銀または沃塩臭化銀であることが好ましく、更に平均
沃化銀含有率が3.0モル%以上、特に3.0モル%以
上30.0モル%以下の沃臭化銀、沃塩化銀または沃塩
臭化銀であることが好ましい。
【0182】本発明に用いる平板状ハロゲン化銀粒子の
ハロゲン組成の観点での粒子構造としては、均一構造、
2重構造あるいは多重構造でも、組成分布が局在化して
いる構造でもよいが、2重構造または多重構造であるこ
とが好ましい。
【0183】本発明においては、少なくとも1層の該ネ
ガ型ハロゲン化銀乳剤層中のハロゲン化銀粒子が還元増
感されているハロゲン化銀乳剤を用いることが好まし
い。
【0184】還元増感について以下に説明する。
【0185】ハロゲン化銀乳剤の製造工程は粒子形成・
脱塩・化学増感・塗布などの工程に大別される。粒子形
成は核形成・熟成・成長などに分れる。これらの工程は
一律に行なわれるものでなく工程の順番が逆になった
り、工程が繰り返し行なわれたりする。還元増感を基本
的にはどの工程で行なってもよい。還元増感は粒子形成
の初期段階である核形成時でも物理熟成時でも、成長時
でもよく、また化学増感に先立って行っても化学増感以
降に行ってもよい。金増感を併用する化学増感を行なう
場合には好ましくないかぶりを生じないよう化学増感に
先立って還元増感を行なうのが好ましい。最も好ましい
のはハロゲン化銀粒子の成長中に還元増感する方法であ
る。ここで成長中とは、ハロゲン化銀粒子が物理熟成あ
るいは水溶性銀塩と水溶性ハロゲン化アルカリの添加に
よっても成長しつつある状態で還元増感を施こす方法
も、成長途中に成長を一時止めた状態で還元増感を施こ
した後にさらに成長させる方法も含有することを意味す
る。
【0186】本発明の還元増感とはハロゲン化銀乳剤に
公知の還元剤を添加する方法、銀熟成と呼ばれるpAg
1〜7の低pAgの雰囲気で成長させるあるいは熟成さ
せる方法、高pH熟成と呼ばれるpH8〜11の高pH
の雰囲気で成長させるあるいは熟成させる方法のいずれ
を選ぶこともできる。また2つ以上の方法を併用するこ
ともできる。
【0187】還元増感剤を添加する方法は還元増感のレ
ベルを微妙に調節できる点で好ましい方法である。
【0188】還元増感剤として第一錫塩、アミンおよび
ポリアミン類、ヒドラジン誘導体、ホルムアミジンスル
フィン酸、シラン化合物、ボラン化合物、アスコルビン
酸及びその誘導体などが公知である。本発明にはこれら
公知の化合物から選んで用いることができ、また2種以
上の化合物を併用することもできる。還元増感剤として
塩化第一錫、二酸化チオ尿素、ジメチルアミンボラン、
アスコルビン酸及びその誘導体が好ましい化合物であ
る。還元増感剤の添加量は乳剤製造条件に依存するので
添加量を選ぶ必要があるが、ハロゲン化銀1モル当り1
-7〜10-1モルの範囲が適当である。
【0189】還元増感剤は水あるいはアルコール類、グ
リコール類、ケトン類、エステル類、アミド類などの溶
媒に溶かし粒子形成中、化学増感前あるいは後に添加す
ることができる。乳剤製造工程のどの過程で添加しても
よいが、特に好ましいのは粒子成長中に添加する方法で
ある。あらかじめ反応容器に添加するのもよいが、粒子
形成の適当な時期に添加する方が好ましい。また水溶性
銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水溶液にあらか
じめ還元増感剤を添加しておき、これらの水溶液を用い
て粒子形成してもよい。また粒子形成に伴って還元増感
剤の溶液を何回かに分けて添加しても連続して長時間添
加するのも好ましい方法である。
【0190】本発明の還元増感はカブリ、保存性などと
両立させるためにはハロゲン化銀粒子内部に施し、ハロ
ゲン化銀粒子表面近くに還元増感核を余り多数存在させ
ないことがより好ましい。
【0191】具体的には、前述したたようにハロゲン化
銀粒子の成長中に還元増感することにより粒子内部に還
元増感を施すことができる。また、ハロゲン化銀粒子表
面近くには還元増感核を余り多数存在させないために
は、次のような方法がある。
【0192】1.ハロゲン化銀粒子成長の後半では還元
増感を施さない。
【0193】2.粒子形成終了後、表面近くの還元増感
核を減らす、好ましくはなくなるような処理をする、好
ましくは粒子表面を銀に対する酸化剤で処理する。
【0194】より具体的には、1のためには、添加した
還元増感剤を粒子形成の途中段階までに完全に使い切
る、粒子形成の途中段階で残存している還元増感剤を酸
化処理等により失活させる、粒子形成後半で高pAg、
低pHなどにすることにより、実質的に残存した還元増
感剤を失活させる、銀熟成、高pH熟成の場合には、粒
子形成後半を高pHgもしくは低pHとするなどであ
る。
【0195】また、2のためには、高pAgもしくは低
pH熟成などによる方法、銀に対する酸化剤を添加し熟
成する方法などが有効である。銀に対する酸化剤として
公知のものが用いられる。
【0196】好ましくは、2のうち粒子表面を酸化処理
する方法である。
【0197】特に好ましい方法は下記の一般式(XI)〜
(XIII) で表される少なくとも1つの化合物を添加する
方法である。これらの化合物は、粒子形成後還元増感核
を酸化するために用いても有効であるし、驚くべきこと
に還元増感を施す粒子成長の途中段階から存在させても
条件さえ適切に選べば非常に有効な還元増感を施しつ
つ、カブリ、保存性などと両立させる事ができる。
【0198】(XI)R−SO2 S−M (XII )R−SO2 S−R1 (XIII) R−SO2 S−Lm −SSO2 −R2 式中、R、R1 、R2 は同じでも異なってもよく、脂肪
族基、芳香族基、又はヘテロ環基を表し、Mは陽イオン
を表す。Lは二価の連結基を表し、mは0又は1であ
る。一般式(XI)ないし(XIII) の化合物は、(XI)な
いし(XIII) で示す構造から誘導される2価の基を繰り
返し単位として含有するポリマーであってもよい。また
可能なときはR、R1 、R2 、Lが互いに結合して環を
形成してもよい。
【0199】一般式(XI)、(XII )および(XIII) の
チオスルフォン酸系化合物を更に詳しく説明すると、
R、R1 及びR2 が脂肪族基の場合、飽和又は不飽和
の、直鎖、分岐状又は環状の、脂肪族炭化水素基であ
り、好ましくは炭素数が1から22のアルキル基、炭素
数が2から22のアルケニル基、アルキニル基であり、
これらは、置換基を有していてもよい。アルキル基とし
ては、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペン
チル、ヘキシル、オクチル、2−エチルヘキシル、デシ
ル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘ
キシル、イソプロピル、t−ブチルがあげられる。
【0200】アルケニル基としては、例えばアリル、ブ
テニルがあげられる。
【0201】アルキニル基としては、例えばプロパルギ
ル、ブチニルがあげられる。
【0202】R、R1 及びR2 の芳香族基としては、単
環又は縮合環の芳香族基が含まれ、好ましくは炭素数が
6から20のもので、例えばフェニル、ナフチルがあげ
られる。これらは、置換されていてもよい。
【0203】R、R1 及びR2 のヘテロ環基としては、
窒素、酸素、硫黄、セレン、テルルから得らばれる元素
を少なくとも一つ有し、かつ炭素原子を少なくとも1つ
有する3ないし15員のもので、好ましくは3〜6員環
が好ましく、例えばピロリジン、ピペリジン、ピリジ
ン、テトラヒドロフラン、チオフェン、オキサゾール、
チアゾール、イミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンズ
オキサゾール、ベンズイミダゾール、セレナゾール、ベ
ンゾセレナゾール、テルラゾール、トリアゾール、ベン
ゾトリアゾール、テトラゾール、オキサジアゾール、チ
アヂアゾール環があげられる。
【0204】R、R1 及びR2 の置換基としては、例え
ばアルキル基(例えばメチル、エチル、ヘキシル)、ア
ルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、オクチルオ
キシ)、アリール基(例えば、フェニル、ナフチル、ト
リル)、ヒドロキシ基、ハロゲン原子(例えばフッ素、
塩素、臭素、沃素)、アリーロキシ基(例えば、フェノ
キシ)、アルキルチオ基(例えば、メチルチオ、ブチル
チオ)、アリールチオ基(例えば、フェニルチオ)、ア
シル基(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、
バレリル)、スルホニル基(例えば、メチルスルホニ
ル、フェニルスルホニル)、アシルアミノ基(例えば、
アセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、スルホニルアミ
ノ基(例えば、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスル
ホニルアミノ)、アシロキシ基(例えば、アセトキシ、
ベンゾキシ)、カルボキシル基、シアノ基、スルホ基、
アミノ基、−SO2 SM基、(Mは1価の陽イオンを示
す)−SO2 1 基があげられる。
【0205】Lで表わされる二価の連結基としては、
C、N、SおよびOから選ばれた少なくとも1種を含む
原子又は原子団である。具体的にはアルキレン基、アル
ケニレン基、アルキニレン基、アリーレン基、−O−、
−S−、−NH−、−CO−、SO2 −等の単独または
これらの組合せからなるものである。
【0206】Lは好ましくは二価の脂肪族基又は二価の
芳香族基である。Lは二価の脂肪族基としては例えば
【0207】
【化67】 などがあげられる。Lの二価の芳香族基としては、例え
ばフェニレン基、ナフチレン基などがあげられる。
【0208】これらの置換基は、更にこれまで述べた置
換基で置換されていてもよい。
【0209】Mとして好ましくは、金属イオン又は有機
カチオンである。金属イオンとしては、例えばリチウム
イオン、ナトリウムイオン、カリウムイオンがあげられ
る。有機カチオンとしては、例えばアンモニウムイオン
(例えばアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テ
トラブチルアンモニウム)、ホスホニウムイオン(例え
ばテトラフェニルホスホニウム)、グアニジル基があげ
られる。
【0210】一般式(XI)ないし(XIII) がポリマーで
ある場合、その繰り返し単位として例えば以下のものが
あげられる。
【0211】
【化68】 これらのポリマーは、ホモポリマーでもよいし、他の共
重合モノマーとのコポリマーでもよい。
【0212】一般式(XI)、(XII )、(XIII) で表さ
れる化合物の具体例を次にあげるが、これらに限定され
るわけではない。
【0213】
【化69】
【0214】
【化70】
【0215】
【化71】
【0216】
【化72】
【0217】
【化73】
【0218】
【化74】
【0219】
【化75】
【0220】
【化76】
【0221】
【化77】
【0222】
【化78】 一般式(XI)、(XII )および(XIII) の化合物は、特
開昭54−1019;英国特許972,211;Jou
rnal of Organic Chemistry
(ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー)
53巻、396頁(1988)及びChemical
Abstracts(ケミカル アブストラクツ)59
巻、9776eに記載または引用されている方法で容易
に合成できる。
【0223】一般式(XI)、(XII )又は(XIII) であ
らわされる化合物はハロゲン化銀1モル当り10-7から
10-1モル添加するのが好ましい。さらに10-6から1
-2、特に10-5から10-3モル/モルAgの添加量が
好ましい。
【0224】一般式(XI)〜(XIII) で表わされる化合
物を製造工程中に添加せしめるには、写真乳剤に添加剤
を加える場合に通常用いられる方法を適用できる。たと
えば、水溶性の化合物は適当な濃度の水溶液とし、水に
不溶または難溶性の化合物は水と混和しうる適当な有機
溶媒、たとえばアルコール類、グリコール類、ケトン
類、エステル類、アミド類などのうちで、写真特性に悪
い影響を与えない溶媒に溶解し、溶液として、添加する
ことができる。
【0225】一般式(XI)、(XII )又は(XIII) で表
わされる化合物は、ハロゲン化銀乳剤の粒子形成中、化
学増感前あるいは後の製造中のどの段階で添加してもよ
い。好ましいのは還元増感が施こされる前、あるいは施
こされている時に、化合物が添加される方法である。特
に好ましいのは粒子成長中に添加する方法である。
【0226】あらかじめ反応容器に添加するのもよい
が、粒子形成の適当な時期に添加する方が好ましい。ま
た、水溶性銀塩あるいは水溶性アルカリハライドの水溶
液にあらかじめ化合物(XI)〜(XIII) を添加してお
き、これらの水溶液を用いて粒子形成してもよい。また
粒子形成に伴って化合物(XI)〜(XIII) の溶液を何回
かに分けて添加しても連続して長時間添加するのも1つ
の方法である。
【0227】本発明に対して最も好ましい化合物の一般
式は、一般式(XI)であらわされる化合物である。
【0228】ネガ型ハロゲン化銀カラー写真感光材料の
色再現性を改良する手段としてイエローカラードマゼン
タカプラーやマゼンタカラードシアンカプラーを使用す
る方法は従来からよく知られている。これらのカプラー
は主に発色色素の不要吸収を補正する目的で使用される
が、更に色再現性を改良する為に、いわゆるマスキング
効果を得る目的で使用される場合もある。いずれの場合
も添加乳剤層と異なった感色性を持つ乳剤層の発色濃度
を変化させる様に働く。この様な構成では、カラードカ
プラー添加層の潜像の安定性が悪いと添加層のみならず
カラードカプラーによって発色濃度の影響を受ける層も
潜像の変化の影響を受けることになり本発明の有用性が
大きくなるのである。また、イエローカラードシアンカ
プラーを使用する方法が例えば欧州特許第423727
A号同第436938A号、同第435334A号等に
記載されている。これの使用も色再現性を更に向上させ
ることになる。前述と同様に潜像の変化による写真性能
の悪化をさらに強調することになり本発明の有用性が更
に大きくなる。
【0229】本発明に用いられるイエローカラードマゼ
ンタカプラーは下記式(MI)であることが好ましい。
【0230】次に式(MI)で表わされるカラードマゼ
ンタカプラーについて述べる。
【0231】
【化79】 ここでは無置換または置換フェニル基を表わし、
11は置換基を表わし、R12は芳香族基、または複
素環基を表わす。
【0232】次に好ましい置換基の詳細について以下に
述べる。
【0233】Ar1 は無置換または置換フェニル基を表
わし、置換基としてはアルキル基(例えばメチル、エチ
ル)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ)、ア
リールオキシ基(例えばフェニルオキシ)、アルコキシ
カルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、アシルア
ミノ基(例えばアセチルアミノ)、カルバモイル基、ア
ルキルカルバモイル基(例えばメチルカルバモイル、エ
チルカルバモイル)、ジアルキルカルバモイル基(例え
ばジメチルカルバモイル)、アリールカルバモイル基
(例えばフェニルカルバモイル)、アルキルスルホニル
基(例えばメチルスルホニル)、アリールスルホニル基
(例えばフェニルスルホニル)、アルキルスルホンアミ
ド基(例えばメタンスルホンアミド)、アリールスルホ
ンアミド基(例えばフェニルスルホンアミド)、スルフ
ァモイル基、アルキルスルファモイル基(例えばエチル
スルファモイル)、ジアルキルスルファモイル基(例え
ばジメチルスルファモイル)、アルキルチオ基(例えば
メチルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニルチ
オ)、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子(例えばフッ
素、塩素、臭素)が挙げられる。これらの置換基が2個
以上あるときは同じでも異ってもよい。
【0234】特に好ましい置換基としてはハロゲン原
子、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシカルボニル
基、シアノ基が挙げられる。
【0235】式中R11は水素原子、炭素数1から32、
好ましくは1から22の直鎖ないしは分岐鎖のアルキ
ル、アルケニル、環状アルキル、アラルキル、環状アル
ケニル基(これらの基は前記Ar1 について列挙した置
換基を有してもよい)、アリール基および複素環基(こ
れらは前記Ar1 について列挙した置換基を有してもよ
い)、アルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、ステアリルオキシカルボニ
ル)、アリールオキシカルボニル基(例えばフェノキシ
カルボニル、ナフトキシカルボニル)、アラルキルオキ
シカルボニル基(例えばベンジルオキシカルボニル)、
アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ヘプタデシ
ルオキシ)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ、ト
リルオキシ)、アルキルチオ基(例えばエチルチオ、ド
デシルチオ)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ、
α−ナフチルチオ)、カルボキシ基、アシルアミノ基
(例えばアセチルアミノ、3−[(2,4−ジ−ter
t−アミルフェノキシ)アセタミド]ベンズアミド)、
ジアシルアミノ基、N−アルキルアシルアミノ基(例え
ばN−メチルプロピオンアミド)、N−アリールアシル
アミノ基(例えばN−フェニルアセタミド)、ウレイド
基(例えばウレイド、N−アリールウレイド、N−アル
キルウレイド)、ウレタン基、チオウレタン基、アリー
ルアミノ基(例えばフェニルアミノ、N−メチルアニリ
ノ、ジフェニルアミノ、N−アセチルアニリノ、2−ク
ロロ−5−テトラデカンアミドアニリノ)、アルキルア
ミノ基(例えばn−ブチルアミノ、メチルアミノ、シク
ロヘキシルアミノ)、シクロアミノ基(例えばピペリジ
ノ、ピロリジノ)、複素環アミノ基(例えば4−ピリジ
ルアミノ、2−ベンゾオキサゾリルアミノ)、アルキル
カルボニル基(例えばメチルカルボニル)、アリールカ
ルボニル基(例えばフェニルカルボニル)、スルホンア
ミド基(例えばアルキルスルホンアミド、アリールスル
ホンアミド)、カルバモイル基(例えばエチルカルバモ
イル、ジメチルカルバモイル、N−メチル−フェニルカ
ルバモイル、N−フェニルカルバモイル)、スルファモ
イル基(例えばN−アルキルスルファモイル、N,N−
ジアルキルスルファモイル、N−アリールスルファモイ
ル、N−アルキル−N−アリールスルファモイル、N,
N−ジアリールスルファモイル)、シアノ基、ヒドロキ
シ基、メルカプト基、ハロゲン原子、およびスルホ基の
いずれかを表わす。
【0236】式(MI)において特に好ましくはR11
アニリノ基、アシルアミノ基もしくはアリールウレイド
基であり、Ar1 がオルト位の少なくとも1個が水素以
外の原子で置換されたアリール基であるときである。
【0237】式(MI)においてR12が芳香族基を表わ
すとき、好ましくはフェニル基またはα−ないしはβ−
ナフチル基を表す。ヒドロキシル基またはカルボキシル
基以外の置換基の好ましい例は以下のものである:アル
キル基、アルケニル基、環状アルキル基、アラルキル
基、環状アルケニル基、ハロゲン原子、アルコキシ基、
アリールオキシ基、アシルアミノ基、ニトロ基、シアノ
基、アリール基、アルコキシカルボニル基、アリールオ
キシカルボニル基、スルホ基、スルファモイル基、カル
バモイル基、ジアシルアミノ基、ウレイド基、ウレタン
基、スルホンアミド基、複素環基、アリールスルホニル
基、アルキルスルホニル基、アリールチオ基、アルキル
チオ基、ジアルキルアミノ基、アニリノ基、アルキルア
ミノ基、ジフェニルアミノ基、N−アシルアニリノ基、
スルファモイルアミノ基、複素環オキシ基、またはアシ
ルオキシ基である。
【0238】更にR12が複素環基を表わすとき、ヘテロ
原子として窒素原子、酸素原子、イオン原子を少なくと
も1個含む4員ないし7員環の複素環基、もしくはその
縮合複素環基を表わす。例えばピリジル、キノリル、フ
リル、イミダゾリル、1,2,4−トリアゾリル、ピラ
ゾリル、チアジアゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾイ
ミダゾリル、などが挙げられこらの基は前記R12が芳香
族基のとき列挙した置換基を有してもよい。
【0239】R12の特に好ましい例は置換基としてヒド
ロキシル基を少なくとも1個有するフェニル基である。
このときヒドロキシル基以外の置換基として前記R12
芳香族基のとき列挙した置換基をさらに有してもよい。
【0240】以下にイエローカラードマゼンタカプラー
として好ましい具体例をあげるが、これらに限られるも
のではない。
【0241】
【化80】
【0242】
【化81】
【0243】
【化82】
【0244】
【化83】
【0245】
【化84】
【0246】
【化85】
【0247】
【化86】
【0248】
【化87】
【0249】
【化88】 これらのカラードカプラーは特開昭61−189538
等に記載されている。
【0250】本発明のイエローカラードマゼンタカプラ
ーの感光材料中ヘの総添加量は、好ましくは0.005
〜0.40g/m であり、より好ましくは、0.01
〜0.20g/m である。本発明のイエローカラード
マゼンタカプラーはマゼンタ発色カプラーの副吸収を補
正するために緑感性乳剤層にマゼンタカプラーと共に用
いるのが一般的であるが特にこれに限定されるわけでは
ない。また本発明のイエローカラードマゼンタカプラー
は2種以上を併用してもよい。
【0251】本発明に用いられるマゼンタカラードシア
ンカプラーとしては、下記式(CI)または(CII)で
示す化合物を用いるのが好ましい。
【0252】
【化89】 式中、R21は芳香族基又は複素環基を表わし、R22はナ
フトール環に置換可能な基を表わす。A−B−N=N−
Dはカップリング離脱基を表わし、Aはカラー現像主薬
の酸化体と一般式(CI)のカプラーとの反応によっ
て、このカプラーのカップリング活性位の炭素原子とA
との結合が解裂されるような2価の基を表わし、Bは2
価の芳香族基または複素環基を表わし、Dは芳香族基ま
たは複素環基を表わす。nは0ないし4の整数を表わ
す。
【0253】なお式(CI)におけるA,BおよびDで
表わされる基のうち少なくとも1個は置換基としてスル
ホ基、カルボキシル基、それらのアルカリ金属塩、アン
モニウム塩、アルキルアミン塩、ピリジニウム塩を有す
る。このような水溶性基を有することによりA−B−N
=N−Dで表わされるカップリング離脱基はカプラー残
基より離脱した後現像液中に流出する。
【0254】R21で表わされる芳香族基としては炭素数
が6〜30の、置換又は無置換の、芳香族基が挙げられ
る。また複素環基としては炭素数が2〜30の置換又は
無置換の複素環基が挙げられ、複素環中のヘテロ原子
は、N,O,S,Seなどであり、好ましくは窒素を含
む不飽和ヘテロ環である。
【0255】R22はナフトール環に置換可能な基(原子
を含む、以下同じ)を示し、代表例としてハロゲン原
子、ヒドロキシ基、アミノ基、カルボキシル基、スルホ
ン酸基、シアノ基、芳香族基、複素環基、カルボンアミ
ド基、スルホンアミド基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、ウレイド基、アシル基、アシルオキシ基、脂肪
族オキシ基、芳香族オキシ基、脂肪族チオ基、芳香族チ
オ基、脂肪族スルホニル基、芳香族スルホニル基、スル
ファモイルアミド基、ニトロ基、イミド基などをあげる
ことができ、このR22に含まれる炭素数は0〜30であ
る。2個のR22で環を形成していてもよい。環状のR22
の例としては、ジオキシメチレン基などがある。ここで
脂肪族基とは、アルキル、アルケニルおよびアルキニル
基を含む脂肪族炭化水素基であり、通常の置換基を有し
ていてもよい。
【0256】
【化90】 式中、R25は脂肪族基、脂環式基を表わし、R26はナフ
トール環に置換可能な基を表わし、nは0ないし4の整
数を表わす。A−B−N=N−Dはカップリング離脱基
を表わし、式(CI)で示したものと同様である。
【0257】次に式(CI)、(CII)で示されたマゼ
ンタカラードシアンカプラーの具体例を以下に示す。
【0258】
【化91】
【0259】
【化92】
【0260】
【化93】
【0261】
【化94】
【0262】
【化95】
【0263】
【化96】
【0264】
【化97】
【0265】
【化98】
【0266】
【化99】
【0267】
【化100】
【0268】
【化101】
【0269】
【化102】
【0270】
【化103】
【0271】
【化104】
【0272】
【化105】
【0273】
【化106】
【0274】
【化107】
【0275】
【化108】
【0276】
【化109】
【0277】
【化110】
【0278】
【化111】 式(CI)に示されるカプラーは、例えば特開昭63−
23152等に記載されている。また、式(CII)に示
されるカプラーは、例えば米国特許第4004929
号、同第4138258号および米国特許第11463
68号に記載されている。
【0279】本発明のマゼンタカラードシアンカプラー
の感光材料中への総添加量は、好ましくは、0.005
〜0.40g/m であり、より好ましくは、0.01
〜0.20g/m である。これらのマゼンタカラード
シアンカプラーはシアン発色カプラーの副吸収を補正す
る為に赤感性乳剤層にシアンカプラーと共に用いるのが
一般的であるが特にこれに限定されるものではない。ま
た本発明のマゼンタカラードシアンカプラーは2種以上
併用してもよい。
【0280】次に、本発明のイエローカラードシアンカ
プラーについて説明する。
【0281】本発明において、イエローカラードシアン
カプラーとは、カプラーの可視吸収領域における吸収極
大を400nmから500nmの間に有し、かつ芳香族第1
級アミン現像主薬酸化体とカップリングして可視吸収領
域における吸収極大が630nmから750nmの間のシア
ン色素を形成するシアンカプラーであるものをいう。
【0282】本発明のイエローカラードシアンカプラー
のうち、芳香族第1級アミン現像主薬酸化体とのカップ
リング反応により、水溶性の6−ヒドロキシ−2−ピリ
ドン−5−イルアゾ基、水溶性のピラゾロン−4−イル
アゾ基、水溶性の5−アミノ−ピラゾール−4−イルア
ゾ基、水溶性の2−アシルアミノフェニルアゾ基または
水溶性の2−スルホンアミドフェニルアゾ基を含む化合
物残基を放出可能なシアンカプラーが好ましく用いられ
る。
【0283】本発明のイエローカラードシアンカプラー
は好ましくは次に示す一般式(YCI)〜(YCIV)で
表わされる。
【0284】
【化112】
【0285】
【化113】 一般式(YCI)〜(YCIV)においてCpはシアンカ
プラー残基(Tはそのカップリング位に結合している)
を、Tはタイミング基を、kは0または1の整数を、X
はN、O、またはSを含み、それらにより(T)k と結
合しQとを連結する2価の連結基を表わし、Qはアリー
レン基または2価の複素環基を表わす。
【0286】一般式(YCI)において、R1 及びR2
は独立に水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ
基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複素
環基、カルバモイル基、スルファモイル基、カルボンア
ミド基、スルホンアミド基またはアルキルスルホニル基
を、R3 は水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、
アリール基または複素環基をそれぞれ表わす。ただし、
T、X、Q、R1 、R2 またはR3 のうち少なくとも一
つは水溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシル、ス
ルホ、アミノ、アンモニウミル、ホスホノ、ホスフィ
ノ、ヒドロキシスルホニルオキシ)を含むものとする。
【0287】尚、一般式(YCI)における次の基
【0288】
【化114】 が次に示すような互変異性体構造をとり得ることはよく
知られており、これら互変異性体構造も本発明の一般式
(YCI)で規定された構造に含まれるものである。
【0289】
【化115】
【0290】
【化116】 一般式(YCII)においてR4 はアシル基またはスルホ
ニル基を、R5 は置換可能な基を、jは0ないし4の整
数を表わす。jが2以上の整数のときR4 は同じであっ
ても異なっていてもよい。但しT、X、Q、R4 または
5 のうち少なくとも一つは水溶性基(例えばヒドロキ
シル、カルボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフィノ、
ヒドロキシスルホニルオキシ、アミノ、アンモニウムミ
ル)を含むものとする。
【0291】一般式(YCIII)および(YCIV)におい
てR9 は水素原子、カルボキシル基、スルホ基、シアノ
基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アル
コキシ基、シクロアルキルオキシ基、アリールオキシ
基、複素環基、アルバモイル基、スルファモイル基、カ
ルボンアミド基、スルホンアミド基、またはアルキルス
ルホニル基を、R10は水素原子、アルキル基、シクロア
ルキル基、アリール基または複素環基をそれぞれ表わ
す。ただしT、X、Q、R9 またはR10のうち少なくと
も一つは水溶性基(例えばヒドロキシル、カルボキシ
ル、スルホ、ホスホノ、ホスフィノ、ヒドロキシスルホ
ニルオキシ、アミノ、アンモニウムミル)を含むものと
する。なお、次に示される基は互変異性体の関係にあ
り、同じ基である。
【0292】
【化117】
【0293】
【化118】 以下に一般式(YCI)〜(YCIV)で表わされる化合
物についてさらに詳しく説明する。
【0294】Cpが表わすカプラー残基としては公知の
シアンカプラー残基(例えばフェノール型、ナフトール
型)が挙げられる。
【0295】Tで表わされるタイミング基はカプラーと
芳香族第1級アミン現像主薬の酸化体とカップリング反
応によりCpとの結合が開裂した後、、Xとの結合が開
裂する基であり、カップリング反応性の調節、カプラー
の安定化、X以下の放出タイミングの調節等種々の目的
に用いられる。タイミング基の例としては、下記に示さ
れる公知の基(T−1)〜(T−7)が挙げられる。下
記において、R41は脂肪族基、芳香族基または複素環基
を表わし、R43、R44およびR45は水素原子、脂肪族
基、芳香族基または複素環基を表わし、*印はCp、*
*印はXと、または*印はCp、**印はQと各々結合
する。
【0296】
【化119】
【0297】
【化120】 式(T−1)〜(T−7)中、R10はベンゼン環に置換
可能な基を表わし、R 11はR41について説明したものと
同義であり、R12は水素原子または置換基を表わす。t
は0ないし4の整数を表わす。R10およびR12は置換基
としてはR41、ハロゲン原子、R43O−、R43S−、R
43(R44)NCO−、R43OOC−、R43SO2 −、R
43(R44)NSO2 −、R43CON(R43)−、R41
2 N(R43)−、−R43CO−、R41COO−、R41
SO−、ニトロ、R43(R44)NCON(R45)−、シ
アノ、R41OCON(R43)−、R43OSO2 −、R43
(R44)N−、R43(R44)NSO2 N(R45)−、ま
たは次に示す基
【0298】
【化121】 が挙げられる。
【0299】kは0または1の整数であるが一般にkが
0である場合、すなわちCpとXとが直接結合する場合
が好ましい。
【0300】XがN、OまたはSにより(T)k −以上
と結合する2価の連結基であり、例えば−O−、−S
−、−OCO−、−OCOO−、−OCOS−、−OC
ONH−、−SO2 −、−SO2 NH−もしくはNでC
p−(T)k −以上と結合する複素環基(例えばピロリ
ジン、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ピロー
ル、ピラゾール、イミダゾール、1,2,4−トラアゾ
ール、ベンゾトリアゾール、スクシンイミド、フタルイ
ミド、オキサゾリジン−2,4−ジオン、イミダゾリジ
ン−2,4−ジオン、1,2,4−トリアゾリジン−
3,5−ジオンから誘導される基)またはこれらの基と
アルキレン基(例えばメチレン、エチレン、プロピレ
ン)、シクロアルキレン基(例えば1,4−シクロヘキ
シレン)、アリーレン基(例えばo−フェニレン、p−
フェニレン)、2価の複素環基(例えばピリジン、チオ
フェンなどから誘導される基)、−CO−、−SO
2 −、−COO−、−CONH−、−SO2 NH−、−
SO2 O−、−NHCO−、−NHSO2 −、−NHC
ONH−、−NHSO2 NH−、−NHCOO−などを
複合した連結基が好ましい。Xはさらに好ましくは一般
式(I)で表わされる。
【0301】一般式(I) *−X1 −(L−X2 m −** 一般式(I)において*は(T)k 以上と結合する位置
を、**はQと結合する位置を、X1 は−O−または−
S−を、Lはアルキレン基を、X2 は単結合、−O−、
−S−、−CO−、−SO2 −、−OCO−、−COO
−、−NHCO−、−CONH−、−SO2 NH−、−
NHSO2 −、−SO2 O−、−OSO2 −、−OCO
O−、−OCONH−、−NHCOO−、−NHCON
H−、−NHSO2 NH−、−OCOS−、−SCOO
−、−OSO2 NH−または−NHSO2 O−を、mは
0〜3の整数を表わす。Xの総炭素原子数(以下C数と
いう)は好ましくは0〜12、より好ましくは0〜8で
ある。Xとして最も好ましいものは−OCH2 CH2
−である。
【0302】Qはアリーレン基または2価の複素環基を
表わす。Qがアリーレン基のときアリーレン基は縮合環
であっても置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキシ
ル、カルボキシル、スルホ、ニトロ、シアノ、アミノ、
アンモニウム、ホスホノ、ホスフィノ、アルキル、シク
ロアルキル、アリール、カルボンアミド、スルホンアミ
ド、アルコキシ、アリールオキシ、アシル、スルホニ
ル、カルボキシル、カルバモイル、スルファモイル)を
有していてもよく、C数は好ましくは6〜15、より好
ましくは6〜10である。Qが2価の複素環基のとき、
複素環基は少なくとも1個のN、O、S、P、Seまた
はTeから選ばれるヘテロ原子を環内に含む3〜8員、
好ましくは5〜7員の単環もしくは縮合環の複素環基
(例えばピリジン、チオフェン、フラン、ピロール、ピ
ラゾール、イミダゾール、チアゾール、オキサゾール、
ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾフラ
ン、ベンゾチオフェン、1,3,4−チアジアゾール、
インドール、キノリンなどから誘導される基)であっ
て、置換基(Qがアリーレン基の場合の置換基に同じ)
を有していてもよく、C数は好ましくは2〜15、より
好ましくは2〜10である。Qとして最も好ましいもの
は1,4−フェニレンである。
【0303】従って本発明において最も好ましい−
(T)k −X−Q−は−OCH2 CH2 −O−(1,4
−フェニレン)−である。
【0304】R1 、R2 またはR3 がアルキル基である
とき、アルキル基は直鎖状、分岐鎖状のいずれであって
も、不飽和結合を含んでいてもよく、置換基(例えばハ
ロゲン原子、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホ
スホノ、ホスフィノ、シアノ、アルコキシ、アリール、
アルコキシカルボニル、アミノ、アンモニウム、アシ
ル、カルボンアミド、スルホンアミド、カルバモイル、
スルファモイル、スルホニル)を有していてもよい。
【0305】R1 、R2 またはR3 がシクロアルキシル
基であるとき、シクロアルキル基は3〜8員環のシクロ
アルキル基であって架橋基を有していても、不飽和結合
を含んでいても、置換基(R1 、R2 またはR3 がアル
キル基の場合の置換基に同じ)を有していてもよい。
【0306】R1 、R2 またはR3 がアリール基である
とき、アリール基は縮合環であっても、置換基(R1
2 またはR3 がアルキル基の場合の置換基の他、例え
ばアルキル、シクロアルキルがある)を有していてもよ
い。
【0307】R1 、R2 またはR3 が複素環基であると
き、複素環基は少なくとも1個のN、S、O、R、Se
またはTeから選ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜8
員(好ましくは5〜8員)の単環もしくは縮合環の複素
環基(例えばイミダゾリル、チエニル、ピラゾリル、チ
アゾリル、ピリジル、キノリニル)であって、置換基
(R1 、R2 またはR3 がアリール基の場合の置換基に
同じ)を有していてもよい。
【0308】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンは例えばLi+ 、Na
+ 、K+ 、アンモニウムである。
【0309】R1 は好ましくは水素原子、カルボキシル
基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、t−ブ
チル、カルボメチル、2−スルホメチル、カルボキシメ
チル、2−カルボキシメチル、2−ヒドロキシメチル、
ベンジル、エチル、イソプロピル)またはC数6〜12
のアリール基(例えばフェニル、4−メトキシフェニ
ル、4−スルホフェニル)であり、特に好ましくは水素
原子、メチル基またはカルボキシル基である。
【0310】R2 は好ましくはシアノ基、カルボキシル
基、C数1〜10のカルバモイル基、C数0〜10のス
ルファモイル基、スルホ基、C数1〜10のアルキル基
(例えばメチル、スルホメチル)、C数1〜10のスル
ホニル基(例えばメチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、C数1〜10のカルボンアミド基(例えばアセト
アミド、ベンズアミド)またはC数1〜10のスルホン
アミド基(例えばメタンスルホンアミド、トルエンスル
ホンアミド)であり、特に好ましくはシアノ基、カルバ
モイル基またはカルボキシル基である。
【0311】R3 は好ましくは水素原子、C数1〜12
のアルキル基(例えばメチル、スルホメチル、カルボキ
シメチル、2−スルホメチル、2−カルボキシメチル、
エチル、n−ブチル、ベンジル、4−スルホンベンジ
ル)またはC数6〜15のアリール基(例えばフェニ
ル、4−カルボキシフェニル、3−カルボキシフェニ
ル、4−メトキシフェニル、2,4−ジカルボキシフェ
ニル、2−スルホフェニル、3−スルホフェニル、4−
スルホフェニル、2,4−ジスルホフェニル、2,5−
ジスルホフェニル)であり、より好ましくはC数1〜7
のアルキル基またはC数6〜10のアリール基である。
【0312】R4 は具体的には一般式(II)で表わされ
るアシル基もしくは一般式(III)で表わされるスルホニ
ル基である。
【0313】一般式(II) R11CO− 一般式(III) R11SO2 − R11がアルキル基であるときアルキル基は直鎖状、分岐
鎖状のいずれであっても、不飽和結合を含んでいてもよ
く、置換基(例えばハロゲン原子、ヒドロキシル、カル
ボキシル、スルホ、ホスホノ、ホスフィノ、シアノ、ア
ルコキシ、アリール、アルコキシカルボニル、アミノ、
アンモニウミル、アシル、カルボンアミド、スルホンア
ミド、カルバモイル、スルファモイル、スルホニル)を
有しいてもよい。
【0314】R11がシクロアルキル基であるとき、シク
ロアルキル基は3〜8員環のシクロアルキル基であっ
て、架橋基を有していても、不飽和結合を有していて
も、置換基(R11がアルキル基の場合の置換基に同じ)
を有していてもよい。
【0315】R11がアリール基であるとき、アリール基
は縮合環であっても、置換基(R11がアルキル基の場合
の置換基のほか、アルキル、シクロアルキルなどがあ
る)を有していてもよい。
【0316】R11が複素環基であるとき、複素環基は少
なくとも1個のN、S、O、R、SeまたはTeから選
ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜8員(好ましくは5
〜7員)の単環もしくは縮合環の複素環基(例えばイミ
ダゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリル、ピリジ
ル、キノリニル)であって、置換基(R11がアリール基
の場合の置換基に同じ)を有していてもよい。
【0317】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンは例えばLi+ 、Na
+ 、K+ 、アンモニウム等である。
【0318】R11は好ましくはC数1〜10のアルキル
基、(例えばメチル、カルボキシメチル、スルホエチ
ル、シアノエチル)、C数5〜8のシクロアルキル基
(例えばシクロヘキシル、2−カルボキシシクロヘキシ
ル)、もしくはC数6〜10のアリール基(フェニル、
1−ナフチル、4−スルホフェニル)であり、特に好ま
しくは、C数1〜3のアルキル基、C数6のアリール基
である。
【0319】R5 は置換可能な基であり、好ましくは電
子供与性基であり、特に好ましくは−NR1213もしく
は−OR14である。置換位置としては4−位が好まし
い。R12、R13およびR14は水素原子、アルキル基、シ
クロアルキル基、アリール基もしくはヘテロ環基であ
る。またR12とR13の間で環を形成してもよく、形成さ
れる窒素ヘテロ環としては脂環式のものが好ましい。
【0320】jは0ないし4の整数を表わし、好ましく
は1もしくは2であり、特に好ましくは1である。
【0321】R9 またはR10がアルキル基であるときア
ルキル基は直鎖状、分岐鎖状のいずれであっても、不飽
和結合を含んでいてもよく、置換基(例えばハロゲン原
子、ヒドロキシル、カルボキシル、スルホ、ホスホノ、
ホスフィノ、シアノ、アルコキシ、アリール、アルコキ
シカルボニル、アミノ、アンモニウム、アシル、カルボ
ンアミド、スルホンアミド、カルバモイル、スルファモ
イル、スルホニル)を有していてもよい。
【0322】R9 またはR10がシクロアルキル基である
とき、シクロアルキル基は3〜8員環のシクロアルキル
基であって、架橋基を有していても、不飽和結合を有し
ていても、置換基(R9 またはR10がアルキル基の場合
の置換基に同じ)を有していてもよい。
【0323】R9 またはR10がアリール基であるとき、
アリール基は縮合環であっても、置換基(R9 またはR
10がアルキル基の場合の置換基のほか、アルキル、シク
ロアルキルなどがある)を有していてもよい。
【0324】R9 またはR10が複素環基であるとき、複
素環基は少なくとも1個のN、S、O、P、Seまたは
Teから選ばれたヘテロ原子を環内に含む3〜8員(好
ましくは5〜7員)の単環もしくは縮合環の複素環基
(例えばイミダゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾ
リル、ピリジル、キノリニル)であって、置換基(R9
またはR10がアリール基の場合の置換基に同じ)を有し
ていてもよい。
【0325】ここでカルボキシル基はカルボキシラート
基を、スルホ基はスルホナート基を、ホスフィノ基はホ
スフィナート基を、ホスホノ基はホスホナート基をそれ
ぞれ含んでよく、この時対イオンは例えばLi+ 、Ka
+ 、K+ 、アンモニウム等である。
【0326】R9 は好ましくはシアノ基、カルボキシル
基、C数1〜10のカルバモイル基、C数2〜10のア
ルコキシカルボニル基、C数7〜11のアリールオキシ
カルボニル基、C数0〜10のスルファモイル基、スル
ホ基、C数1〜10のアルキル基(例えばメチル、カル
ボキシメチル、スルホメチル)、C数1〜10のスルホ
ニル基(例えばメチルスルホニル、フェニルスルホニ
ル)、C数1〜10のカルボンアミド基(例えばアセト
アミド、ベンズアミド)、C数1〜10のスルホンアミ
ド基(例えばメタンスルホンアミド、トルエンスルホン
アミド)、アルキルオキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ)またはアリールオキシ基(例えばフェノキシ)であ
り、特に好ましくはシアノ基、カルバモイル基、アルコ
キシカルボニル基、カルボキシル基である。
【0327】R10は好ましくは水素原子、C数は1〜1
2のアルキル基(例えばメチル、スルホメチル、カルボ
キシメチル、エチル、2−スルホエチル、2−カルボキ
シエチル、3−スルホプロピル、3−カルボキシプロピ
ル、5−スルホペンチル、5−カルボキシペンチル、4
−スルホベンジル)またはC数6〜15のアリール基
(例えばフェニル、4−カルボキシフェニル、3−カル
ボキシフェニル、2,4−ジカルボキシフェニル、4−
スルホフェニル、3−スルホフェニル、2,5−ジスル
ホフェニル、2,4−ジスルホフェニル)であり、より
好ましくはC数1〜7のアルキル基またはC数6〜10
のアリール基である。
【0328】本発明のイエローカラードシアンカプラー
の具体例を次に示すが、これら限定されるものではな
い。
【0329】
【化122】
【0330】
【化123】
【0331】
【化124】
【0332】
【化125】
【0333】
【化126】
【0334】
【化127】
【0335】
【化128】
【0336】
【化129】
【0337】
【化130】
【0338】
【化131】
【0339】
【化132】
【0340】
【化133】
【0341】
【化134】
【0342】
【化135】
【0343】
【化136】
【0344】
【化137】
【0345】
【化138】
【0346】
【化139】
【0347】
【化140】
【0348】
【化141】
【0349】
【化142】
【0350】
【化143】
【0351】
【化144】 本発明の一般式(CI)で表わされるイエローカラード
カプラーは一般に6−ヒドロキシ−2−ピリドン類とカ
プラー構造を含む芳香族ジアゾニウム塩または複素環基
ジアゾニウム塩とのジアゾカップリング反応により合成
することができる。
【0352】前者すなわち6−ヒドロキシ−2−ピリド
ン類はクリンスベルグ編“複素環式化合物−ピリジンお
よびその誘導体類−第3部”(インターサイエンス出
版、1962年)、ジャーナル・オブ・ジ・アメリカ
ン”ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.S
oc.)1943年、65巻、449頁、ジャーナル・
オブ・ザ・ケミカルテクノロジー・アンド・バイオテク
ノロジー(J.Chem.Tech.Biotechn
ol.)1986年、36巻、410頁、テトラヘドロ
ン・レターズ(Tetrahedron Letter
s)1966年、22巻、445頁、特公昭61−52
827号、西独特許第2,162,612号、同2,3
49,709号、同2,902,486号、米国特許第
3,763,170号等に記載の方法で合成することが
できる。
【0353】後者のジアゾニウム塩は米国特許第4,0
04,929号、同4,138,258号、特開昭61
−72244号、同61−273543号等に記載の方
法により合成することができる。6−ヒドロキシ−2−
ピリドン類とジアゾニウム塩とのジアゾカップリング反
応はメタノール、エタノール、メチルセロソルブ、酢
酸、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド、テトラヒドロフラン、ジオキサン、水等
の溶媒またはこれらの混合溶媒中で行なうことができ
る。このとき塩基として、例えば酢酸ナトリウム、酢酸
カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ピリジ
ン、トリエチルアミン、テトラメチル尿素、テトラメチ
ルグアニジンを用いることができる。反応温度は通常−
78℃〜60℃、好ましくは−20℃〜30℃である。
【0354】以下に本発明のイエローカラードカプラー
の合成例を示す。 合成例1 例示カプラー(YC−1)の合成 本例の合成ルートを次に示す。
【0355】
【化145】 化合物aの合成 タウリン125.2g及び水酸化カリウム66gにメタ
ノール500mlを加え、加熱撹拌し、シアノ酢酸メチ
ル110gを約1時間で滴下した。5時間加熱還流後1
晩放置し、析出した結晶を濾過し、エタノールで洗浄
し、乾燥することにより、化合物aの結晶を202.6
g得た。 化合物bの合成 化合物a11.5g及び炭酸カリウム3.5gに水1
1.5mlを加え、スチールバス上で加熱撹拌しながら
アセト酢酸エチル7.8gを滴下し、さらに7時間撹拌
した。放冷後濃塩酸9.2mlを加え撹拌することによ
り結晶が析出した。濾過し、メタノールで洗浄後乾燥す
ることによりり化合物bの結晶を10.4g得た。 例示カプラー(YC−1)の合成 米国特許第4,138,258号に記載の合成方法によ
り合成した化合物c10.1gをN,N−ジメチルホル
ムアミド60ml及びメチルセロソルブ60mlに溶解
し、氷冷下濃塩酸4.3mlを加え、次いで亜硫酸ナト
リウム1.84gの水5ml溶液を滴下し、ジアゾニウ
ム溶液を調製した。次に化合物b7.8g及び酢酸ナト
リウム8.2gにメチルセロソルブ60ml及び水20
mlを加え氷冷下撹拌しながら、前記ジアゾニウム溶液
を滴下した。滴下後さらに1時間、室温で2時間撹拌
し、析出した結晶を濾過した。水洗、乾燥の後、結晶を
メタノール500mlに分散し、加熱還流1時間の後、
放冷した。結晶を濾過、メタノール洗浄、乾燥すること
により、目的とする例示カプラー(YC−1)の赤色結
晶13.6gを得た。この化合物の融点は269〜27
2℃(分解)であり、構造は 1HNMRスペクトル、マ
ススペクト及び元素分析により確認した。尚、本化合物
のメタノール中での最大吸収波長は457.7ml、分
子吸光係数は41300であり、イエローカラードカプ
ラーとして良好な分光吸収特性を示した。 合成例2 例示カプラー(YC−3)の合成 本例の合成ルートを次に示す。
【0356】
【化146】 特開昭62−85242号に記載の合成方法により合成
した化合物d19.2gにN,N−ジメチルホルムアミ
ド75ml及びメチルセロソルブ75mlを加え溶解
し、氷冷下撹拌しながら濃塩酸5.6mlを加え、次い
で亜硫酸ナトリウム2.5gの水5ml溶液を滴下し
た。滴下後1時間、室温でさらに1時間撹拌し、ジアゾ
ニウム溶液を調製した。
【0357】化合物d10.1g及び酢酸ナトリウム1
0.7gにメチルセロソルブ75ml及び水26mlを
加え、氷冷下撹拌しながら、前記ジアゾニウム溶液を滴
下した。滴下後1時間、室温でさらに2時間撹拌し、析
出した結晶を濾過した。つぎに結晶を200mlのメタ
ノールに分散し、水酸化ナトリウム2.2gの水10m
l溶液を滴下し、3時間撹拌した。濃塩酸で中和し、析
出した結晶を水洗、メタノール洗浄の後乾燥した。得ら
れた粗結晶を合成例1と同じ熱メタノールにより精製す
ることにより、目的とする例示カプラー(YC−3)を
14.8g得た。この化合物の融点は246〜251℃
(分解)であり、構造は 1HNMRスペクトル、マスス
ペクトル及び元素分析により確認した。尚、本化合物の
メタノール中での最大吸収波長は457.6nm、分子
吸収係数は42700であり、イエローカラードカプラ
ーとして良好な分光吸収特性を示した。 合成例3 例示カプラー(YC−30)の合成 本例の合成ルートを次に示す。
【0358】
【化147】 化合物eの合成 アントラニル酸137.1gをアセトニトリル600m
l中に加え、加熱撹拌し、ジケテン92.5gを約1時
間で滴下した。1時間加熱還流後、室温まで冷却し、析
出した結晶を濾過し、アセトニトリルで洗浄後、乾燥し
て化合物eの結晶を200.5g得た。 化合物fの合成 化合物e199.1g、シアノ酢酸エチル89.2g、
28%ナトリウムメトキシド344gをメタノール0.
9リットルに加え、オートクレーブ中120℃で8時間
反応した。一晩放置後、反応混合物を減圧濃縮し、水7
00mlを加え、濃塩酸230mlで塩酸酸性とした。
析出した結晶を濾瀘取し、得られた粗結晶を酢酸エチ
ル、アセトニトリルの混合溶媒で加熱洗浄して化合物f
152gを得た。 例示カプラー(YC−30)の合成 米国特許第4,138,258号に記載の合成方法に準
じて合成した化合物g13.0gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド40mlに溶解し、氷冷下濃塩酸4.5ml
を加え、次いで亜硝酸ナトリウム1.48gの水5ml
溶液を滴下し、ジアゾニウム溶液を調製した。次に化合
物f6.0g及び酢酸ナトリウム8gにN,N−ジメチ
ルホルムアミド20ml及び水15m1を加え、氷冷下
撹拌しながら前記ジアゾニウム溶液を滴下した。滴下後
室温でさらに30分間撹拌した。塩酸酸性にし、酢酸エ
チルで抽出、水洗した後、減圧濃縮を行ない、濃縮物を
酢酸エチル、メタノールの混合溶媒で再結晶して例示カ
プラー(YC−30)の黄色結晶13gを得た。このカ
プラー(YC−30)の融点は154〜156℃であ
り、構造はHNMRスペクトル、マススペクトル及び
元素分析により確認した。尚、本化合物のメタノール中
での最大吸収波長は458.2nm、分子吸光係数は4
2800であり、イエローカラードカプラーとして良好
な分光吸収特性を示した。 合成例4 例示カプラーYC−42の合成 本例の合成ルートを次に示す。
【0359】
【化148】
【0360】
【化149】 (1)化合物(iii)の合成 フェニルエステル体(i)445.5gとイソプロパノ
ールアミン(ii)90.1gをアセトニトリル600ml
中、2時間加熱還流した。水冷後、析出した結晶を濾
取、乾燥して化合物(iii)342gを得た。mp.16
2−165℃ (2)化合物(v)の合成 ヒドロキシル体(iii)341gと2−ヘキシルデカノイ
ルクロリド(iv)231gをアセトニトリル880ml
中、2時間加熱還流し、水冷後、析出した結晶を濾取、
乾燥して化合物(v)437gを得た。mp.97−1
00℃ (3)化合物(vi)の合成 ニトロ体(v)370g、10%Pd−C触媒6g、酢
酸エチル1リットルをオートクレーブに仕込み、50℃
で3時間水添した。還元終了後、触媒を濾別し、濾液を
減圧濃縮して得られた残渣をn−ヘキサンで晶析し、析
出した結晶を濾取、乾燥してアミン体(vi)327gを
得た。mp.95−97℃ (4)例示カプラーYC−42の合成 アミン体(vi)20.8gをジメチルホルムアミド60
リットルに溶解し、水冷下に濃塩酸7.6mlを添加し
た。さらに亜硝酸ソーダ2.7g、水10mlの水溶液
を20分かけて滴下し、30分撹拌を続けてジアゾ液を
調製した。
【0361】一方、ピリドン(vii)9.7g、酢酸ソー
ダ13gを水30ml、ジメチルホルムアミド30ml
の混合液に加え、加熱溶解後、水冷し、10℃以下で撹
拌しながら上記ジアゾ液をゆっくり加えた。さらに15
分間撹拌を続けた後、酢酸エチルで抽出し、水洗を3回
行った。有機層を減圧濃縮し、残渣をメタノール酢酸エ
チルで晶析し、析出した結晶を濾取、乾燥して例示カプ
ラーYC−42を21.2g得た。mp.117−11
9℃ 一般式(YCII)〜(YCIV)で表わされるイエローカ
ラードシアンカプラーは特公昭58−6939号、特開
平1−197563号および一般式(YCI)で表わさ
れるカプラー合成法として前述した特許等に記載の方法
により合成することができる。
【0362】本発明においては、一般式(YCI)およ
び一般式(YCII)で表わされるイエローカラードシア
ンカプラーが更に好ましく用いられ、一般式(YCI)
で表わされるものが特に好ましく用いられる。
【0363】本発明のイエローカラードシアンカプラー
の感光材料中ヘの総添加量は、0.005〜0.30g
/mであり、好ましくは0.02〜0.20g/
、より好ましくは0.03〜0.15g/mであ
る。本発明のイエローカラードシアンカプラーは、感光
性ハロゲン化銀乳剤層もしくはその隣接層に添加するこ
とが好ましく、赤感性乳剤層に添加することが特に好ま
しい。
【0364】本発明のイエローカラードシアンカプラー
の添加方法は後述のように通常のカプラーと同様にして
添加することが可能である。
【0365】本発明の感光材料は、支持体上に少なくと
も1層の青感色性層、緑感色性層および赤感色性層の
ガ型ハロゲン化銀乳剤層が設けられていればよく、ハロ
ゲン化銀乳剤層および非感光性層の層数および層順に特
に制限はない。典型的な例としては、支持体上に、実質
的に感色性は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲ
ン化銀乳剤層からなる感光性層を少なくとも1つ有する
ハロゲン化銀写真感光材料があげられる。また、該感光
性層は一般に青色光、緑色光、および赤色光の何れかに
感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロゲン化銀
カラー写真感光材料においては、単位感光性層の配列
が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色性層、青感色
性の順に設置される。しかし、目的に応じて上記設置順
が逆であってもよく、また同一感色性層中に異なる感光
性層が挟まれたような設置順をもとり得る。
【0366】上記のハロゲン化銀感光性層の間および最
上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設けて
もよい。
【0367】該中間層には、特開昭61−43748
号、同59−113438号、同59−113440
号、同61−20037号、同61−20038号明細
書に記載されるようなカプラー、DIR化合物等が含ま
れていてもよく、通常用いられるように混色防止剤を含
んでいてもよい。
【0368】各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
化銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるい
は英国特許第923,045号に記載されるように高感
度乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いるこ
とができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低
くなる様に配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、同62−206543号
等に記載されているように、支持体より離れた側に低感
度乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置しても
よい。
【0369】具体例を挙げて説明すれば、支持体から最
も遠い側から、低感度青感光性層(BL)/高感度青感
光性層(BH)/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑
感光性層(GL)/高感度赤感光性層(RH)/低感度
赤感光性層(RL)の順、またはBH/BL/GL/G
H/RH/RLの順、またはBH/BL/GH/GL/
RL/RHの順等に設置することができる。
【0370】特公昭55−34932号公報に記載され
ているように、支持体から最も遠い側から青感光性層/
GH/RH/GL/RLの順に配列することもできる。
また特開昭56−25738号、同62−63936号
明細書に記載されているように、支持体から最も遠い側
から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配列す
ることもできる。
【0371】これ以外にも、特公昭49−15495号
公報に記載されているように、上層を最も感光度の高い
ハロゲン化銀乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハ
ロゲン化銀乳剤層、下層を中層よりも更に感光度の低い
ハロゲン化銀乳剤層を配置し、支持体に向かって感光度
が順次低められた感光度の異なる3層から構成される配
列が挙げられる。このような感光度の異なる3層から構
成される場合でも、特開昭59−202464号明細書
に記載されているように、同一感色性層中において支持
体より離れた側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感
度乳剤層の順に配置されてもよい。
【0372】その他、高感度乳剤層/低感度乳剤層/中
感度乳剤層、あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤層/高
感度乳剤層などの順に配置されていてもよい。
【0373】また、4層以上の場合にも、上記の如く配
列を変えてよい。上記のように、それぞれの感光材料の
目的に応じて種々の層構成・配列を選択することができ
る。
【0374】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は、約30モル
%以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、も
しくはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは、約2モ
ル%から約10モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀
もしくはヨウ塩臭化銀である。
【0375】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。
【0376】ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン
以下の微粒子でも投影面積直径が約10ミクロンに至る
までの大サイズ粒子でもよく、また、多分散乳剤でも単
分散乳剤でもよい。
【0377】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)N
o.17643(1978年12月),22〜23頁,
“I.乳剤製造(Emulsion preparat
ion and types)”、および同No.18
716(1979年11月),648頁、同No.30
7105(1989年11月),863〜865頁、お
よびグラフキデ著「写真の物理と化学」,ポールモンテ
ル社刊(P.Glafkides,Chemieet
Phisique Photographique,P
aul Montel,1967)、ダフィン著「写真
乳剤化学」,フォーカルプレス社刊(G.F.Duff
in,Photographic Emulsion
Chemistry(Focal Press,196
6))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フ
ォーカルプレス社刊(V.L.Zelikman et
al.,Making and Coating Ph
otographicEmulsion,Focal
Press,1964)などに記載された方法を用いて
調製することができる。
【0378】米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号および英国特許第1,413,748
号などに記載された単分散乳剤も好ましい。
【0379】結晶構造は一様なもので、内部と外部とが
異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造を
なしていてもよい。また、エピタキシャル接合によって
組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよい。ま
た例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化
合物と接合されていてもよい。更に、種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。
【0380】上記の乳剤は、潜像を主として表面に形成
する表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型で
も、表面と内部の両方に潜像を形成する型のいずれでも
よい。内部潜像型は、特開昭63−264740号に記
載のコア/シェル型内部潜像型乳剤であってもよい。こ
のコア/シェル型内部潜像型乳剤の調製方法は、特開昭
59−133542号に記載されている。この乳剤のシ
ェルの厚みは、現像処理等によって異なるが、3〜40
nmが好ましく、5〜20nmが特に好ましい。
【0381】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成および分光増感を行ったものを使用する。このよ
うな工程で使用される添加剤は、リサーチ・ディスクロ
ージャーNo.17643、同No.18716および
同No.307105に記載されており、その該当箇所
を後掲の表にまとめた。
【0382】本発明の感光材料には、感光性ハロゲン化
銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組成、
粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる2種
類以上の乳剤を、同一層中に混合して使用することがで
きる。
【0383】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀微粒子であり、あらかじめカブラされてい
ないほうが好ましい。
【0384】上記の微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の含
有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀お
よび/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化
銀を、0.5〜10モル%含有するものである。
【0385】上記の微粒子ハロゲン化銀は、平均粒径
(投影面積の円相当直径の平均値)が0.01〜0.5
μmが好ましく、0.02〜0.2μmがより好まし
い。
【0386】上記の微粒子ハロゲン化銀は、通常の感光
性ハロゲン化銀と同様の方法で調製できる。この場合、
ハロゲン化銀粒子の表面は、光学的に増感される必要は
なく、また分光増感も不要である。ただし、これを塗布
液に添加するのに先立ち、あらかじめトリアゾール系、
アザインデン系、ベンゾチアゾリウム系、もしくはメル
カプト系化合物または亜鉛化合物などの公知の安定剤を
添加しておくことが好ましい。この微粒子ハロゲン化銀
粒子含有層に、コロイド銀を好ましく含有させることが
できる。
【0387】本発明の感光材料の塗布銀量は、8.0g
/m2 以下が好ましく、6.0g/m2 以下がさらに好
ましく、4.5g/m2 以下が最も好ましい。 本発明
に使用できる公知の写真用添加剤も上記の3つのリサー
チ・ディスクロージャーに記載されており、下記の表に
関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 [1978年12月] [1979年11月] [1978年11月] 1.化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2.感度上昇剤 648頁右欄 3.分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866 〜868 頁 強色増感剤 649頁右欄 4.増 白 剤 24頁 647頁右欄 868頁 5.かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄 868 〜870 頁 および安定剤 6.光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄 873頁 フィルター染料、 650頁左欄 紫外線吸収剤 7.ステイン 25頁右欄 650頁左欄 872頁 防止剤 右欄 8.色素画像 25頁 650頁左欄 872頁 安定剤 9.硬 膜 剤 26頁 651頁左欄 874 〜875 頁 10.バインダー 26頁 651頁左欄 873 〜874 頁 11.可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12.塗布助剤、 26〜27頁 650頁右欄 875 〜876 頁 表面活性剤 13.スタチック 27頁 650頁右欄 876 〜877 頁 防止剤 14.マット剤 878 〜879 頁 また、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防
止するために、米国特許4,411,987号や同第
4,435,503号に記載された、ホルムアルデヒド
と反応して固定化できる化合物を感光材料に添加するこ
とが好ましい。
【0388】本発明の感光材料に、米国特許第4,74
0,454号、同第4,788,132号、特開昭62
−18539号、特開平1−283551号に記載のメ
ルカプト化合物を含有させることが好ましい。
【0389】本発明の感光材料には、特開平1−106
052号に記載の、現像処理によって生成した現像銀量
とは無関係にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶
剤またはそれらの前駆体を放出する化合物を含有させる
ことが好ましい。
【0390】本発明の感光材料には、国際公開WO88
/04794号、特表平1−502912号に記載され
た方法で分散された染料またはEP317,308A
号、米国特許4,420,555号、特開平1−259
358号に記載の染料を含有させることが好ましい。
【0391】本発明で使用しうるイエローカプラーとし
ては、例えば米国特許第3,933,501号、同第
4,022,620号、同第4,326,024号、同
第4,401,752号、同第4,248,961号、
特公昭58−10739号、英国特許第1,425,0
20号、同第1,476,760号、米国特許第3,9
73,968号、同第4,314,023号、同第4,
511,649号、欧州特許第249,473A号、等
に記載のものが好ましい。
【0392】マゼンタカプラーとしては、各種のピラゾ
ロン型マゼンタカプラーとピラゾロン系マゼンタカプラ
ーが好ましく用いられる。ピラゾロン系マゼタカプラー
としては、米国特許第4,310,619号、同第4,
351,897号、欧州特許第73,636号、米国特
許第3,061,432号、同第3,725,067
号、特開昭60−35730号、同55−118034
号、同60−185951号、米国特許第4,556,
630号、国際公開WO88/04795号等に記載の
ものが特に好ましい。
【0393】本発明に用いられるのが好ましいピラゾロ
アゾール系マゼンタカプラーとして、下記一般式(M)
で表わされるマゼンタカプラーがあげられる。
【0394】
【化150】 (式中、R1 は水素原子又は置換基を表わし、Yは水素
原子又は離脱基を表わす。Za,ZbおよびZcはメチ
ン、置換メチン、=N−又は−NH−を表わす。Za−
Zb結合とZb−Zc結合のうち、一方は二重結合であ
り他方は単結合である。Zb−Zc結合が炭素−炭素二
重結合の場合は、それが芳香環の一部である場合を含
む。
【0395】R1 又はYで2量体以上の多量体を形成す
る場合を含む。また、Za,ZbあるいはZcが置換メ
チンである場合は、その置換メチンで2量体以上の多量
体を形成する場合を含む。) 上記一般式(M)で表わされるピラゾロアゾール系カプ
ラーは公知カプラーであるが、ピラゾロアゾール系カプ
ラーの中でも発色色素のイエロー副吸収の少なさおよび
光堅牢性の点で米国特許第4,500,630号記載の
イミダゾ[1,2−b]ピラゾール類は好ましく、米国
特許第4,540,654号に記載のピラゾロ[1,5
−b][1,2,4]トリアゾール類は特に好ましい。
【0396】その他、特開昭61−65245号に記載
されたような分枝アルキル基がピラゾロトリアゾール環
の2,3又は6位に直結したピラゾロトリアゾールカプ
ラー、特開昭61−65246号に記載の分子内にスル
ホンアミド基を含んだピラゾロアゾールカプラー、特開
昭61−147254号記載のアルコキシフェニルスル
ホンアミドバラスト基をもつピラゾロアゾールカプラ
ー、欧州特許第226,849号、同294,785号
にに記載の6位アルコキシ基やアリーロキシ基をもつピ
ラゾロトリアゾールカプラーの使用が好ましい。
【0397】以下に一般式(M)で表わされるカプラー
の具体例を示す。
【0398】
【化151】
【0399】
【化152】
【0400】
【化153】
【0401】
【化154】
【0402】
【化155】
【0403】
【化156】
【0404】
【化157】
【0405】
【化158】 シランカプラーとしては、フェノール系及びナフトール
系カプラーが挙げられる。このうち、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895.826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。
【0406】そのなかでも、特に好ましいのは、一般式
( C−a)で表わされるウレイド型シアンカプラーと、
一般式(C−b)で表わされる5−アミドナフトール型
シアンカプラーである。
【0407】
【化159】 (式中、R1 は置換もしくは無置換のアリール基を表わ
す。R2 は置換もしくは無置換のアルキル基、アリール
基、シクロアルキル基および複素環残基を表わす。Zは
水素原子もしくはカップリング離脱基を表わす。) 以下に一般式( C−a)で表わされるシアンカプラーの
具体例を示すが、本発明はこれらに限定されない。
【0408】
【化160】
【0409】
【化161】
【0410】
【化162】
【0411】
【化163】
【0412】
【化164】 (式(C−b)において、R1 は−CONR4 5 、−
SO2 NR4 5 を表わす。R2 はナフタレン環に置換
可能な基を表わし、kは0ないし3の整数である。R3
はアルキル基、アラルキル基、アシル基、アルコキシカ
ルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、アルキルス
ルホニル基を表わし、これらの基はさらにハロゲン原
子、アルコキシ基等により置換されていてもよい。Xは
水素原子、または芳香族第1級アミン現像主薬酸化体と
のカップリング反応により離脱可能な基をそれぞれ表わ
す。ただし、R4 およびR5 は同じであっても異なって
いてもよく、独立に水素原子、アルキル基、アリール基
または複素環基を表わす。
【0413】kが複数のときはR2 は同じでも異なって
いてもよく、また互いに結合して環を形成してもよい。
2 とR3 、またはR3 とXとが互いに結合して環を形
成してもよい。
【0414】また、R1 、R2 、R3 またはXにおい
て、2価もしくは2価以上の基を介して互いに結合する
2量体またはそれ以上の多量体を形成してもよい。) 以下に一般式(C−b)で表わされるカプラーの具体例
を挙げるが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。
【0415】
【化165】
【0416】
【化166】
【0417】
【化167】 ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特
許第3,451,820号、同第4,080,211
号、同第4,367,282号、同第4,409,32
0号、同第4,576,910号、米国特許第2,10
2,137号、欧州特許第341,188A号等に記載
されている。
【0418】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、米国特許
第2,125,570号、欧州特許第96,570号、
西独特許(公開)第3,234,533号に記載のもの
が好ましい。
【0419】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーN
o.17643のVII −G項、同No.307105の
VII −G項、米国特許第4,163,670号、特公昭
57−39413号、米国特許第4,004,929
号、同第4,138,258号、英国特許第1,14
6,368号に記載のものが好ましい。また、米国特許
第4,774,181号に記載のカップリング時に放出
された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正するカ
プラーや、米国特許第4,777,120号に記載の現
像主薬と反応して色素を形成しうる色素プレカーサー基
を離脱基として有するカプラーを用いることも好まし
い。
【0420】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出する化合物もまた、本発明で好ましく使用でき
る。現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のR
D.No.17643、VII −F項及び同No.307
105、VII −F項に記載された特許、特開昭57−1
51944号、同57−154234号、同60−18
4248号、同63−37346号、同63−3735
0号、米国特許4,248,962号、同4,782,
012号に記載されたものが好ましい。
【0421】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同第2,131,188号、特開昭59
−157638号、同59−170840号に記載のも
のが好ましい。また、特開昭60−107029号、同
60−252340号、特開平1−44940号、同1
−45687号に記載の、現像主薬の酸化体との酸化還
元反応によってかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀
溶剤等を放出する化合物も好ましい。
【0422】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー;米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー;特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物;欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー;RD.No.
11449、同24241、特開昭61−201247
号等に記載の漂白促進剤放出カプラー;米国特許第4,
555,477号等に記載のリガンド放出カプラー;特
開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放出する
カプラー;米国特許第4,774,181号に記載の蛍
光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
【0423】本発明のカラー感光材料中は、フェネチル
アルコールや特開昭63−257747号、同62−2
72248号、および特開平1−80941号に記載の
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチル
p−ヒドロキシベンゾエート、フェノール、4−クロル
−3,5−ジメチルフェノール、2−フェノキシエタノ
ール、2−(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等の
各種の防腐剤もしくは防黴剤を添加することが好まし
い。
【0424】本発明は種々のカラー感光材料に適用する
ことができる。その代表例として、一般的もしくは映画
用のカラーネガフィルムなどを挙げることができる。
【0425】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば、前述のRD.No.17643の28頁、同No.
18716の647頁右欄から648頁左欄、および同
No.307105の879頁に記載されている。
【0426】本発明の感光材料は、乳剤層を有する側の
全親水性コロイド層の膜厚の総和が28μm以下である
ことが好ましく、23μm以下がより好ましく、18μ
m以下が更に好ましい、16μm以下が特に好ましい。
また、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野において公知
の手法に従って測定することができる。例えば、エー・
グリーン(A.Green)らによりフォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot
ogr.Sci.Eng.),19巻、2号,124〜
129頁に記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用
することにより、測定でき、T1/2 は発色現像液で30
℃、3分15秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の9
0%を飽和膜厚とし、飽和膜厚の1/2に到達するまで
の時間と定義する。
【0427】膜膨潤速度T1/2 は、バインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さきに述べた条件下で最大膨潤膜厚から、式:(最
大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚、に従って計算できる。
【0428】本発明の感光材料においては、乳剤層を有
する側の反対側に、乾燥膜厚の総和が2μm〜20μm
の親水性コロイド層(バック層と称す)を設けることが
好ましい。このバック層には、前述の光吸収剤、フィル
ター染料、紫外線吸収剤、スタチック防止剤、硬膜剤、
バインダー、可塑剤、潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等
を含有させることが好ましい。このバック層の膨潤率は
150〜500%が好ましい。
【0429】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.
18716の651左欄〜右欄、および同No.307
105の880〜881頁に記載された通常の方法によ
って現像処理することができる。
【0430】本発明の感光材料の現像処理に用いる発色
現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主
薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現
像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用であ
るが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用
される。その代表例としては、3−メチル−4−アミノ
−N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンス
ルホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ
−N−エチル−β−メトキシエチルアニリン及びこれら
の硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩な
どが挙げられる。これらの中で、特に、3−メチル−4
−アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニ
リン硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2
種以上併用することもできる。
【0431】発色現像液は、アルカリ金属の炭酸塩、ホ
ウ酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物
塩、臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベン
ゾチアゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像
抑制剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的であ
る。また、必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチ
ルヒドロキシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボ
キシメチルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセ
ミカルバジド類、トリエタノールアミン、カテコールス
ルホン酸類の如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールのような有機溶剤;ベンジルアルコ
ール、ポリエチレングリコール、四級アンモニウム塩、
アミン類のような現像促進剤、色素形成カプラー、競争
カプラー、1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補
助現像主薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミ
ノポリホスホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカル
ボン酸に代表されるような各種キレート剤を含有させ
る。代表的なキレート剤としては、例えば、エチレンジ
アミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N,N−テト
ラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o−ヒ
ドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を挙げることが
できる。
【0432】また反転処理を実施する場合は、通常黒白
現像を行なってから発色現像する。この黒白現像液に
は、ハイドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1
−フェニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン
類またはN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミ
ノフェノール類など、公知の黒白現像主薬を単独である
いは組み合わせて用いることができる。
【0433】これらの発色現像液及び黒白現像液のpH
は9〜12であることが一般的である。またこれらの現
像液の補充量は、処理するカラー写真感光材料にもよる
が、一般に感光材料1平方メートル当たり3L以下であ
る。しかし、補充液中の臭化物イオン濃度を低減させて
おくことにより、500ml以下にすることもできる。
補充量を低減する場合には処理槽の空気との接触面積を
小さくすることによって液の蒸発および空気酸化を防止
することが好ましい。
【0434】処理槽での写真処理液と空気との接触面積
は、以下の定義する開口率で表わすことができる。即
ち、
【0435】
【数1】 上記の開口率は、0.1以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.001〜0.05である。このように
開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理液
面に浮き蓋等の遮蔽物を設ける方法のほか、特開平1−
82033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭
63−216050号に記載されたスリット現像処理方
法を用いることができる。開口率を低減させることは、
発色現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工
程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化など
の全ての工程において適用することが好ましい。また、
現像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いるこ
とにより補充量を低減することもできる。
【0436】発色現像処理の時間は、通常2〜5分の間
で設定されるが、高温高pHとし、かつ発色現像主薬を
高濃度に使用することにより、更に処理時間の短縮を図
ることもできる。
【0437】発色現像後の写真乳剤層は、通常漂白処理
される。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよい
し(漂白定着処理)、個別に行なわれてもよい。更に処
理の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処
理方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処
理すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、又
は漂白定着処理後に漂白処理することも目的に応じ任意
に実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III )など
の多価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物
等が用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III)の有機
錯塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリ
アミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチル
イミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリ
コールエーテルジアミン四酢酸などのアミノポリカルボ
ン酸類との錯塩や、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの
錯塩などを用いることができる。これらのうち、エチレ
ンジアミン四酢酸鉄(III)錯塩および1,3−ジアミノ
プロパン四酢酸鉄(III)錯塩を始めとするアミノポリカ
ルボン酸鉄(III)錯塩は、迅速処理と環境汚染防止の観
点から好ましい。さらに、アミノポリカルボン酸鉄(II
I)錯塩は漂白液においても、漂白定着液においても特に
有用である。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III)錯
塩を用いた漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜
8であるが、処理の迅速化のためにさらに低いpHで処
理することもできる。
【0438】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例としては、次のものが挙げら
れる:即ち、米国特許第3,893,858号、西独特
許第1,290,812号、同2,059,988号、
特開昭53−32736号、同53−57831号、同
53−37418号、同53−72623号、同53−
95630号、同53−95631号、同53−104
232号、同53−124424号、同53−1416
23号、同53−28426号、リサーチ・ディクロー
ジャーNo.17129号(1978年7月)などに記
載のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合
物;特開昭50−140129号に記載のチアゾリジン
誘導体;特公昭45−8506号、特開昭52−208
32号、同53−32735号、米国特許第3,70
6,561号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,
127,715号、特開昭58−16,235号に記載
の沃化物塩;西独特許第966,410号、同2,74
8,430号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特
公昭45−8836号記載のポリアミン化合物;その他
特開昭49−40,943号、同49−59,644
号、同53−94,927号、同54−35,727
号、同55−26,506号、同58−163,940
号記載の化合物;臭化物イオン等が使用できる。なかで
も、メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物
が促進効果が大きい観点で好ましく、特に米国特許第
3,893,858号、西独特許第1,290,812
号、特開昭53−95,630号に記載の化合物が好ま
しい。更に、米国特許第4,552,834号に記載の
化合物も好ましい。これらの漂白促進剤は感光材料中に
添加してもよい。撮影用のカラー感光材料を漂白定着す
るときに、これらの漂白促進剤は特に有効である。
【0439】漂白剤や漂白定着液には上記の化合物の他
に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させる
ことが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pKa)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸、ヒドロキシ酢酸などが好ましい。
【0440】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化
合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等をあげることがで
きるがチオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫酸
アンモニウムが最も広範に使用できる。また、チオ硫酸
液とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿素
などの併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒剤と
しては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫酸付
加物あるいは欧州特許第294769A号に記載のスル
フィン酸化合物が好ましい。更に、定着液や漂白定着液
には、液の安定化の目的で、各種アミノポリカルボン酸
類や有機ホスホン酸類の添加が好ましい。
【0441】本発明において、定着液または漂白定着液
には、pH調整のためにpKaが6.0〜9.0の化合
物、好ましくは、イミダゾール、1−メチルイミダゾー
ル、1−エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール
の如きイミダゾール類を0.1〜10モル/L添加する
ことが好ましい。
【0442】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、更に好ましくは1分〜2分である。また、処理温度
は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃である。
好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ
処理後のステイン発生が有効に防止される。
【0443】脱銀工程においては、撹拌ができるだけ強
化されていることが好ましい。撹拌強化の具体的な方法
としては、特開昭62−183460号に記載の感光材
料の乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭
62−183461号の回転手段を用いて撹拌効果を上
げる方法がある。更には、液中に設けられたワイパーブ
レードと乳剤面を接触させながら感光材料を移動させ、
乳剤表面を乱流化することによってより撹拌効果を向上
させる方法、処理液全体の循環流量を増加させる方法が
挙げられる。このような撹拌向上手段は、漂白液、漂白
定着液、定着液のいずれにおいても有効である。撹拌の
向上は乳剤膜中への漂白剤、定着剤の供給を速め、結果
として脱銀速度を高めるものと考えられる。また、前記
の撹拌向上手段は、漂白促進剤を使用した場合により有
効であり、促進効果を著しく増加させたり漂白促進剤に
よる定着阻害作用を解消させることができる。
【0444】本発明の感光材料に用いられる自動現像機
は、特開昭60−191257号、同60−19125
8号、同60−191259号に記載の感光材料搬送手
段を有していることが好ましい。前記の特開昭60−1
91257号に記載のとおり、このような搬送手段は前
浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減でき、処理
液の性能劣化を防止する効果が高い。このような効果は
各工程における処理時間の短縮や、処理液補充量の低減
に特に有効である。
【0445】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、更には水
洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補充
方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得る。
このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水量の
関係は、Journal of the Societ
y of Motion Picture and T
elevision Engineers、第64巻、
P.248〜253(1955年5月号)に記載の方法
で、求めることができる。
【0446】前記文献に記載の多段向流方式によれば水
洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の滞
留時間の増加によりバクテリアが繁殖し、生成した浮遊
物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明のカ
ラー感光材料の処理において、このような問題の解決策
として、特開昭62−288,838号に記載のカルシ
ウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を極
めて有効に用いることができる。また、特開昭57−
8,542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベ
ンダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の
塩素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技
術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもでき
る。
【0447】本発明の感光材料の処理における水洗水の
pHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗
水温および水洗時間も、感光材料の特性や用途等で種々
設定し得るが、一般には、15〜45℃で20秒〜10
分、好ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選
択される。更に、本発明の感光材料は、上記水洗に代え
て、直接安定液によって処理することもできる。このよ
うな安定化処理においては、特開昭57−8543号、
同58−14834号、同60−220345号に記載
の公知の方法はすべて用いることができる。
【0448】また、前記水洗処理に続いて、更に安定化
処理する場合もある。その例として、撮影用カラー感光
材料の最終浴として使用される、色素安定化剤と界面活
性剤を含有する安定浴を挙げることができる。色素安定
化剤としては、ホルマリンやグルタルアルデヒドなどの
アルデヒド類、n−メチロール化合物、ヘキサメチレン
テトラミンあるいはアルデヒド亜硫酸付加物などを挙げ
ることができる。
【0449】この安定浴にも各種キレート剤や防黴剤を
加えることもできる。上記水洗及び/又は安定液の補充
に伴うオーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において
再利用することもできる。
【0450】自動現像機などを用いた処理において、上
記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、水を加
えて濃縮補正することが好ましい。
【0451】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には
処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵し
ても良い。内蔵するためには、発色現像主薬の各種プレ
カーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,
342,597号記載のインドアニリン系化合物、同第
3,342,599号、リサーチ・ディスクロージャー
No.14,850及び同No.15,159に記載の
シッフ塩基型化合物、同13,924号記載のアルドー
ル化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属
塩錯体、特開昭53−135628号記載のウレタン系
化合物を挙げることができる。
【0452】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵しても良い。典型
的な化合物は、特開昭56−64339号、同57−1
44547号、および同58−115438号等に記載
されている。
【0453】本発明における各種処理液は10℃〜50
℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が
標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時間
を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液
の安定性の改良を達成することができる。
【0454】また、本発明のハロゲン化銀感光材料は米
国特許第4,500,626号、特開昭60−1334
49号、同59−218443号、同61−23805
6号、欧州特許210,660A2号などに記載されて
いる熱現像感光材料にも適用できる。
【0455】次に、本発明の好ましい実施態様を記載す
る。 (1)該1種の現像主薬酸化体と反応して現像抑制剤も
しくはその前駆体を放出する化合物および/または発色
現像主薬の酸化体と反応後開裂した化合物が、さらにも
う1分子の発色現像主薬の酸化体と反応することにより
現像抑制剤を開裂する化合物を1×10-4mol/m2
以上含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載
のハロゲン化銀写真感光材料。
【0456】(2)分光増感色素が前記一般式(1)で
示されることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化
銀カラー写真感光材料。
【0457】(3)少なくとも1層の該ネガ型ハロゲン
化銀乳剤中のハロゲン化銀粒子が還元増感されているこ
とを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のハロ
ゲン化銀写真感光材料。
【0458】(4)該還元増感を粒子内部に施し、粒子
表面を銀に対する酸化剤で処理したことを特徴とする上
記(3)に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0459】(5)少なくとも1種のイエローカラード
マゼンタカプラーと少なくとも1種のマゼンタカラード
シアンカプラーをネガ型ハロゲン化銀乳剤層中に含有す
ることを特徴とする請求項1〜6および上記(1)〜
(4)のいずれかに記載のハロゲン化銀写真感光材料。
【0460】(6)少なくとも1種のイエローカラード
シアンカプラーをネガ型ハロゲン化銀乳剤層中に含有す
ることを特徴とする請求項1に記載のハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料。(7)少なくとも1層の該ネガ型ハロゲン化銀乳剤層中
の全ハロゲン化銀粒子の平均アスペクト比が3〜20で
ある請求項1〜6のいずれかまたは上記(1)〜(6)
のいずれかに記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0461】
【実施例】以下に、実施例に沿って更に詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1 下塗り層を設けてある三酢酸セルロースフィルム支持体
上に下記のような塗布量で乳剤および保護層を塗布し、
試料1を作成した。 <乳剤層> ・乳剤…平均球相当直径0.8μm、全粒子の投影面積
の90%以上が平板状粒子からなり、平均アスペクト比
6、;沃化銀含有率4モル%の乳剤(乳剤I)。(銀
1.85×10-2モル/m2 ) ・増感色素…S−2(銀に対して6×10-4モル) ・カプラー… (1.54×10-3モル/m2
【0462】
【化168】 ・トリクレジルフォスフェート(1.10g/m) ・ゼラチン (2.30g/m) <保護層> ・2,4−ジクロロトリアジン−6−ヒドロキシ −S−トリアジンナトリウム塩 (0.08g/m) ・ゼラチン (1.80g/m) 試料1に対して、表1に示すように現像抑制剤もしくは
その前駆体を放出する化合物もしくは発色現像主薬の酸
化体と反応後開裂した化合物がさらにもう1分子の発色
現像主薬の酸化体と反応することにより現像抑制剤を開
裂する化合物と一般式(A)または(B)の化合物を乳
剤層に添加した以外は試料1と全く同様にして試料2〜
13を作成した。
【0463】
【表1】 これらの試料にセンシトメトリー用露光を与え、次のカ
ラー現像処理を行った。
【0464】処理済の試料を緑色フィルターで濃度測定
した。ここで用いた現像処理は、下記の条件で38℃で
行った。
【0465】 1.カラー現像 … 1分45秒 2.漂 白 … 6分30秒 3.水 洗 … 3分15秒 4.定 着 … 6分30秒 5.水 洗 … 3分15秒 6.安 定 … 3分15秒 各工程に用いた処理液組成は、下記のものである。 <カラー現像液> ニトリロ三酢酸ナトリウム 1.4g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸ナトリウム 30.0g 臭化カリウム 1.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−βヒド ロキシエチルアミノ)−2− メチル−アニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1 L <漂白液> エチレンジアミン四酢酸第二鉄ナトリウム三水塩 100.0g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 10.0g 3−メルカプト−1,2,4−トリアゾール 0.08g 臭化アンモニウム 140.0g 硝酸アンモニウム 30.0g アンモニア水(27%) 6.5ml 水を加えて 1 L pH 6.0 <定着液> エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.5g 亜硫酸アンモニウム 20.0g チオ硫酸アンモニウム水溶液(700g/リットル) 290.0ml 水を加えて 1 L pH 6.7 <安定液> p−トルエンスルフィン酸ナトリウム 0.03g ポリオキシエチレン−p−モノノニルフェニルエーテル 0.2g (平均重合度10) エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 0.05g 1,2,4−トリアゾール 1.3g 1.4−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イルメチル) ピペラジン 0.75g 水を加えて 1 L pH 8.5 なお露光は、1/100秒で通常のウェッジ露光を用いた。
【0466】また、光源には、フィルターを用いて48
00°Kの色温度に調節されたものに富士写真フィルム
製SC−50フィルターを用いた。
【0467】以下の記述において、「カブリ」および
「感度」に関する測定値は夫々次の意味を有する。
【0468】カブリ:特性曲線の最低光学濃度であり、
値が大きいほど好ましくない。 感度:特性曲線上で最低光学濃度+0.2の光学濃度を
与える露光量(真数値)の逆数であり、ここでは試料1
の感度を100として相対値化して表しており、値が大
きいほど感度が高く、好ましい。
【0469】次に、潜像保存性を評価するために以下の
処理を行った。各試料を前と同様にウェッジ露光した
後、温度50℃相対湿度30%の雰囲気下で7日間経時
させた後に前と同様のカラー現像処理を行い、露光直後
に現像したデーターと比較して、そのカブリの差を経時
カブリの代表値、その感度の差を潜像補力、潜像退行の
代表値とした。
【0470】これらの結果を表−2に示した。
【0471】
【表2】 表−2より本発明の効果は明らかである。すなわち比較
試料1と3,4とを比較することによりDIR化合物D
−5とD−9を含有させることにより潜像保存中に補力
されやすくなることは明らかである。本発明の一般式
(A)又は(B)の化合物を含有させることによりDI
R化合物を含まない試料1と試料2との差はわずかであ
るがDIR化合物を含有する試料3に対して本発明の試
料5,7〜13および試料4に対する本発明の試料6と
を比較することによりDIR化合物存在下での本発明の
一般式(A)又は(B)の化合物による潜像補力防止効
果は明らかである。また、同時に保存時のカブリ増加も
抑えられていることがわかる。
【0472】また試料13に用いられたB−30と他の
5,7〜12の試料とを比較することにより、発色現像
主薬の酸化体と反応する化合物B−30を用いた場合に
は、若干の感度低下が見られ、実質的に発色現像主薬の
酸化体と反応しないA−7、A−15、A−18、A−
50、B−1、B−10などの方がより好ましいことも
同時にわかる。
【0473】実施例2 実施例1の試料No.5に対して乳剤、増感色素、本発明
の一般式(A)または(B)の化合物を下記の表−3に
示すように変更した以外は全く同様にして、試料201
〜226を作成した。
【0474】
【表3】 なお、ここで使用した乳剤は以下のようなものである。
【0475】乳剤I:実施例1に示した乳剤Iと同様 乳剤II:乳剤Iに対してアスペクト比が2.5である以
外は全く同様の乳剤
【0476】乳剤III:乳剤Iに対してアスペクト比が
4.0である以外は全く同様の乳剤 乳剤IV:乳剤Iに対してアスペクト比が12である以外
は全く同様の乳剤 乳剤V:乳剤Iに対して、粒子内部に還元増感を施し、
粒子表面を酸化処理した以外は全く同様の乳剤。
【0477】これらの試料に対して実施例Iと全く同様
の処理をして、結果を表4に示した。ただし、感度は試
料201の感度を100として相対値で表わした。
【0478】
【表4】 表4よりアスペクト比が3以上の平板状乳剤は増感色素
を増量することにより感度が上がり好ましいが、それに
伴い潜像補力が悪化すること、および本発明の化合物A
−18の使用により悪化した潜像性能が良化することが
わかる。
【0479】また、試料220,208,225,22
6とを比較することにより還元増感乳剤は感度が高くて
好ましいが、潜像補力および保存中のカブリ増加という
好ましくない副作用があることと、本発明の化合物A−
18によりこれらの副作用を除去できることがわかる。
【0480】実施例3 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カラー
感光材料である試料301を作製した。 (感光層組成)各層に使用する素材の主なものは下記の
ように分類されている; ExC:シアンカプラー UV:紫外線吸収剤 ExM:マゼンタカプラー HBS:高沸点有機溶
剤 ExY:イエローカプラー H:ゼラチン硬化
剤 ExS:増感色素 各成分に対応する数字は、g/m2 単位で表した塗布量
を示し、ハロゲン化銀については、銀換算の塗布量を示
す。ただし増感色素については、同一層のハロゲン化銀
1モルに対する塗布量をモル単位で示す。 (試料101) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40 YM−2(本発明化合物) 0.18 ExF−1 2.0×10-3 第2層(中間層) 乳剤G 銀 0.065 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 CII−3(本発明化合物) 0.020 UV−1 0.060 UV−2 0.080 UV−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 1.04 。
【0481】 第3層(低感度赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 ExS−1 6.9×10-5 ExS−2 1.8×10-5 ExS−3 3.1×10-4 ExC−1 0.17 ExC−4 0.17 UV−1 0.070 UV−2 0.050 UV−3 0.070 HBS−1 0.060 ゼラチン 0.87 第4層(中感度赤感乳剤層) 乳剤D 銀 0.80 ExS−1 3.5×10-4 ExS−2 1.6×10-5 ExS−3 5.1×10-4 ExC−1 0.20 CII−3(本発明化合物) 0.050 ExC−4 0.20 YC−26(本発明化合物) 0.050 UV−1 0.070 UV−2 0.050 UV−3 0.070 ゼラチン 1.30 第5層(高感度赤感乳剤層) 乳剤E 銀 1.40 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.0×10-4 ExS−3 3.4×10-4 ExC−1 0.097 CII−3(本発明化合物) 0.010 ExC−3 0.065 ExC−6 0.020 HBS−1 0.22 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.63 。
【0482】 第6層(中間層) Cpd−1 0.040 HBS−1 0.020 ゼラチン 0.80 。
【0483】 第7層(低感度緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.30 ExS−4 2.6×10-5 ExS−5 1.8×10-4 ExS−6 6.9×10-4 YM−1(本発明化合物) 0.021 ExM−2 0.26 YM−9(本発明化合物) 0.030 HBS−1 0.10 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.63
【0484】 第8層(中感度緑感乳剤層) 乳剤D 銀 0.55 ExS−4 2.2×10-5 ExS−5 1.5×10-4 ExS−6 5.8×10-4 ExM−2 0.094 YM−9(本発明化合物) 0.026 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.50 第9層(高感度緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.55 ExS−4 4.6×10-5 ExS−5 1.0×10-4 ExS−6 3.9×10-4 ExC−1 0.015 YM−1(本発明化合物) 0.013 ExM−4 0.065 ExM−5 0.019 HBS−1 0.25 HBS−2 0.10 ゼラチン 1.54 。
【0485】 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.035 Cpd−1 0.080 HBS−1 0.030 ゼラチン 0.95 。
【0486】 第11層(低感度青感乳剤層) 乳剤C 銀 0.18 ExS−7 8.6×10-4 ExY−2 0.72 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10 第12層(中感度青感乳剤層) 乳剤D 銀 0.40 ExS−7 7.4×10-4 ExY−2 0.15 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78 第13層(高感度青感乳剤層) 乳剤F 銀 0.70 ExS−7 2.8×10-4 ExY−2 0.20 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.69 。
【0487】 第14層(第1保護層) 乳剤G 銀 0.020 UV−4 0.11 UV−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00 第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20。
【0488】更に、各層に適宜、保存性、処理性、圧力
耐性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくする
ためにW−1ないしW−3、B−4ないしB−6、F−
1ないしF−17及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イ
リジウム塩、ロジウム塩が含有さている。
【0489】
【表5】
【0490】表5において、 (1)乳剤A〜Fは特開平2−191938号の実施例
に従い、二酸化チオ尿素とチオスルフィン酸を用いて粒
子調製時に還元増感されている。 (2)乳剤A〜Fは特開平3−237450号の実施例
に従い、各感光層に記載の分光増感色素とチオシアン酸
ナトリウムの存在下に金増感、硫黄増感とセレン増感が
施されている。
【0491】(3)平板状粒子の調製には特開平1−1
58426号の実施例に従い、低分子量ゼラチンを使用
している。
【0492】(4)平板状粒子および粒子構造を有する
正常晶粒子には,特開平3−237450号に記載され
ているような転位線が高圧電子顕微鏡を用いて観察され
ている。
【0493】
【化169】
【0494】
【化170】
【0495】
【化171】
【0496】
【化172】
【0497】
【化173】
【0498】
【化174】
【0499】
【化175】
【0500】
【化176】
【0501】
【化177】
【0502】
【化178】
【0503】
【化179】
【0504】
【化180】
【0505】
【化181】
【0506】試料302〜313 試料301に対して第3、4、7、8、11、層の化合
物の種類および添加量を表6の様に変え、また、第3、
4、7、8層に一般式(A)または(B)で表わされる
化合物を表6に示す様に添加し試料302〜313を作
成した。
【0507】
【表6】 これら試料に4800°Kの色温度に調節された光源を
用い1/100秒でセンシトメトリー用の露光を与え下
記のカラー現像処理を行なった。また、潜像保存性の評
価も実施例1と同様の経時をさせた後下記のカラー現像
処理を行ない、経時前後のカブリ差、感度差をRフィル
ターおよびGフィルターで測定した。
【0508】また、この時の感度は特性曲線上で最低光
学濃度+1.2の光学濃度を与える露光量、露光量の逆
数を相対値化して用いている。これらの結果を表7に示
した。
【0509】
【表7】
【0510】漂白定着及び水洗の各工程はそれぞれ
(2)から(1)への向流方式であり、また漂白液のオ
ーバーフロー液は全て漂白定着(2)へ導入した。尚、
上記処理における漂白定着液の水洗工程への持込量は3
5mm巾の感光材料1m長さ当り2mlであった。
【0511】 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 5.0 6.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 5.0 炭酸カリウム 30.0 37.0 臭化カリウム 1.3 0.5 沃化カリウム 1.2mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.0 3.6 4−[N−エチル−N−β−ヒドロキ シエチルアミノ]2−メチルアニリン 硫酸塩 4.7 6.2 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.00 10.15
【0512】 (漂白液) 母液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 第二鉄アンモニウム−水塩 144.0 206.0 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 2.8 4.0 臭化アンモニウム 84.0 120.0 硝酸アンモニウム 17.5 25.0 アンモニア水(27%) 10.0 1.8 酢酸(98%) 51.1 73.0 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 4.3 3.4
【0513】 (漂白定着液) 母液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄 アンモニウム二水塩 50.0 − エチレンジアミン四酢酸 二ナトリウム塩 5.0 25.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液 (700g/リットル) 290.0ml 320.0ml アンモニア水(27%) 6.0ml 15.0ml 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 6.8 8.0
【0514】(水洗水)母液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIRA−4
00)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及
びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処
理し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20m
g/リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを
添加した。この液のpHは6.5−7.5の範囲にあっ
た。
【0515】 (安定液)母液、補充液共通 (単位g) ホルマリン(37%) 1.2ml 界面活性剤(C1021−O−(CH2 CH2 O)10−H) 0.4 エチレングリコール 1.0 水を加えて 1.0リットル pH 5.0−7.0 表7からわかる様に一般式(A)または(B)で表わさ
れる本発明の化合物を用いることによって経時後の感
度、カブリ差がやや小さくなっているがその効果は小さ
い。しかし、本発明の拡散性現像抑制剤もしくはその前
駆体を放出する化合物もしくは発色現像主薬の酸化体と
反応後開裂した化合物がさらにもう1分子の発色現像主
薬の酸化体と反応することにより現像抑制剤を開裂する
化合物を含む場合には一般式(A)または(B)で表わ
される本発明の化合物の効果が非常に大きいことがわか
る。また特開昭57−176032号で用いられている
様な拡散性の低い現像抑制剤を放出する化合物を用いた
場合には一般式(A)または(B)で表わされる本発明
の化合物の効果が小さいことがわかる。
【0516】実施例4 実施例3で用いた試料306の第4、7、8層に使用し
ている本発明の化合物A−18を除き試料401を作成
した。次に試料401の第3、4、7、8、9層に使用
されている本発明の化合物CII−3、YC−26、YM
−1、YM−9を除き試料402を作成した。これら試
料を実施例3と同様に処理し経時後の感度差をR、Gフ
ィルターおよびBフィルターを用いて最低光学濃度+
1.2の光学濃度を与える露光量の逆数を相対値化して
求めた。その結果を表8に示す。
【0517】
【表8】 表8からわかる様にカラードカプラーを用いた層の潜像
補力が大きく感度が高くなるとそのカラードカプラーに
よってマスキング効果を受ける層の感度は低感化し青感
度、緑感度、赤感度の感度バランスがより悪化すること
になるが、本発明の一般式(A)又は(B)の化合物を
含有させることにより、この問題を解決することができ
る。
【0518】実施例5 下塗りを三酢酸セルロースフィルム支持体上に、下記に
示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材料であ
る試料501を作製した。 (感光層の組成)塗布量はハロゲン化銀およびコロイド
銀については銀のg/m2 単位で表した量を、またカプ
ラー、添加剤およびゼラチンについてはg/m2 単位で
表した量を、また増感色素については同一層内のハロゲ
ン化銀1モルあたりのモル数で示した。なお、添加物を
示す記号は下記に示す意味を有する。ただし、複数の効
用を有する場合はそのうち一つを代表して載せた。
【0519】UV;紫外線吸収剤、Solv;高沸点有
機溶剤、ExF;染料、ExS;増感色素、ExC;シ
アンカプラー、ExM;マゼンタカプラー、ExY;イ
エローカプラー、Cpd;滴加剤
【0520】 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.15 ゼラチン 2.33 ExM−2 0.11 UV−1 3.0×10-2 UV−2 6.0×10-2 UV−3 7.0×10-2 Solv−1 0.16 Solv−2 0.10 ExF−1 1.0×10-2 ExF−2 4.0×10-2 ExF−3 5.0×10-3 Cpd−6 1.0×10-3
【0521】 第2層(低感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、球相当径0.4μm、 球相当径の変動係数30%、板状粒子、直径/厚み比3.0) 塗布銀量 0.35 沃臭化銀乳剤(AgI 6.0モル%、コアシェル比1:2の内部高AgI型 、 球相当径0.45μm、球相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚 み 比2.0) 塗布銀量 0.18 ゼラチン 0.77 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.4×10-4 ExS−5 2.3×10-4 ExS−7 4.1×10-6 ExC−1 9.0×10-2 ExC−2 2.0×10-2 ExC−3 4.0×10-2 ExC−4 2.0×10-2 ExC−5 8.0×10-2 ExC−6 2.0×10-2 ExC−9 1.0×10-2
【0522】 第3層(中感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 6.0モル%、コアシェル比1:2の内部高AgI型 、 球相当径0.65μm、球相当径の変動係数23%、板状粒子、直径/厚 み 比2.0) 塗布銀量 0.80 ゼラチン 1.46 ExS−1 2.4×10-4 ExS−2 1.4×10-4 ExS−5 2.4×10-4 ExS−7 4.3×10-6 ExC−1 0.19 ExC−2 1.0×10-2 ExC−3 2.5×10-2 ExC−4 1.6×10-2 ExC−5 0.19 ExC−6 2.0×10-2 ExC−7 3.0×10-2 ExC−8 1.0×10-2 ExC−9 3.0×10-2
【0523】第4層(高感度赤感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 9.3モル%、コアシェル比
3:4:2の多重構造粒子、AgI含有量内部から2
4、0、6モル%、球相当径0.75μm、球相当径の
変動係数23%、板状粒子、直径/厚み比2.5) 塗布銀量 1.05 ゼラチン 1.38 ExS−1 2.0×10−4 ExS−2 1.1×10−4 ExS−5 1.9×10−4 ExS−7 1.4×10−5 ExC−1 8.0×10−2 ExC−4 9.0×10−2 ExC−6 2.0×10−2 ExC−9 1.0×10−2 Solv−1 0.20 Solv−2 0.53。
【0524】 第5層(中間層) ゼラチン 0.62 Cpd−1 0.13 ポリエチルアクリレートラテックス 8.0×10-2 Solv−1 8.0×10-2
【0525】 第6層(低感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、球相当径0.45μm 、 球相当径の変動係数15%、板状粒子、直径/厚み比4.0) 塗布銀量 0.13 ゼラチン 0.31 ExS−3 1.0×10-4 ExS−4 3.1×10-4 ExS−5 6.4×10-5 ExM−1 0.12 ExM−3 2.1×10-2 Solv−1 0.09 Solv−4 7.0×10-3
【0526】 第7層(中感度緑感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 4.0モル%、均一AgI型、球相当径0.65μm 、 球相当径の変動係数18%、平板状粒子、直径/厚み比4.0) 塗布銀量 0.31 ゼラチン 0.54 ExS−3 2.7×10-4 ExS−4 8.2×10-4 ExS−5 1.7×10-4 ExM−1 0.27 ExM−3 7.2×10-2 ExY−1 5.4×10-2 Solv−1 0.23 Solv−4 1.8×10-2
【0527】第8層(高感度緑感乳剤層) 沃臭化鉗乳剤(AgI 8.7モル%、銀量比3:4:
2の多重構造粒子、AgI含有量内部から24、0、3
モル%、球相当径0.81μm、球相当径の変動係数2
3%、多重双晶板状粒子、直径/厚み比2.5) 塗布銀量 0.49 ゼラチン 0・61 ExS−4 4.3×10−4 ExS−5 8.6×10−5 ExS−8 2.8×10−5 ExM−2 1.0×10−2 ExM−5 1.0×10−2 ExM−6 3.0×10−2 ExY−1 1.5×10−2 ExC−1 0.4×10−2 ExC−4 2.5×10−3 ExC−6 0.5×10−2 Solv−1 0.12 Cpd−8 1.0×10−2
【0528】 第9層(中間層) ゼラチン 0.56 Cpd−1 4.0×10-2 ポリエチルアクリレートラテックス 5.0×10-2 Solv−1 3.0×10-2 UV−4 3.0×10-2 UV−5 4.0×10-2
【0529】 第10層(赤感層に対する重層効果のドナー層) 沃臭化銀乳剤(AgI 8.0モル%、コアシェル比1:2の内部高AgI型 、 粒子、球相当径0.72μm、球相当径の変動係数28%、多重双晶板状 粒 子、直径/厚み比2.0) 塗布銀量 0.67 沃臭化銀乳剤(AgI 10.0モル%、コアシェル比1:3の内部高AgI 型粒子、球相当径0.40μm、球相当径の変動係数15%、正常晶粒子) 塗布銀量 0.20 ゼラチン 0.87 ExS−3 6.7×10-4 ExM−8 0.18 Solv−1 0.30 Solv−6 3.0×10-2 第11層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 9.0×10-2 ゼラチン 0.84 Cpd−2 0.13 Solv−1 0.13 Cpd−1 5.0×10-2 Cpd−6 2.0×10-3 H−1 0.25。
【0530】 第12層(低感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 9.0モル%、多重構造粒子、球相当径0.70μm 、 球相当径の変動係数20%、平板状粒子、直径/厚み比7.0、200k V 透過型電子顕微鏡による観察で粒子内部に10本以上の転位線がある粒子 が 全粒子の50%以上含まれる。) 塗布銀量 0.50 沃臭化銀乳剤(AgI 2.5モル%、均一AgI型、球相当径0.50μm 、 球相当径の変動係数30%、平板状粒子、直径/厚み比6.0) 塗布銀量 0.30 ゼラチン 2.18 ExS−6 9.0×10-4 ExC−1 0.03 ExC−2 0.08 ExY−2 0.05 ExY−5 1.09 Solv−1 0.54
【0531】 第13層(中間層) ゼラチン 0.30 ExY−4 0.14 Solv−1 0.14 。
【0532】 第14層(高感度青感乳剤層) 沃臭化銀乳剤(AgI 10.0モル%、内部高AgI型粒子、球相当径1. 2μm、球相当径の変動係数25%、多重双晶板状粒子、直径/厚み比2. 0) 塗布銀量 0.40 ゼラチン 0.59 ExS−6 2.6×10-4 ExY−5 0.20 ExC−1 1.0×10-2 Solv−1 9.0×10-2
【0533】 第15層(第1保護層) 微粒子沃臭化銀乳剤(AgI 2.0モル%、均一AgI型、球相当径0.0 7μm) 塗布銀量 0.12 ゼラチン 0.63 UV−4 0.11 UV−5 0.18 Solv−5 2.0×10-2 Solv−1 0.10 ポリエチルアクリレートラテックス 9.0×10-2
【0534】 第16層(第2保護層) 微粒子沃臭化銀乳剤(AgI 2.0モル%、均一AgI型、球相当径0.0 7μm) 塗布銀量 0.36 ゼラチン 0.85 B−1(直径2.0μm) 8.0×10-2 B−2(直径2.0μm) 8.0×10-2 B−3 2.0×10-2 W−4 2.0×10-2 H−1 0.18 。
【0535】こうして作製した試料には、上記の他に、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(ゼラチンに
対して平均200ppm)、n−ブチル−p−ヒドロキ
シベンゾエート(同約1000ppm)、および2−フ
ェノキシエチノール(同約10000ppm)が添加さ
れた。さらにB−4、B−5、B−6、F−1、F−−
2、F−3、F−4、F−5、F−6、F−7、F−
8、F−9、F−10、F−11、F−12、および鉄
塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリジウム塩、ロジウム塩が
含有されている。
【0536】各層には上記の成分の他に、界面活性剤W
−1、W−2、W−3を塗布助剤や乳化分散剤として添
加した。
【0537】
【化182】
【0538】
【化183】
【0539】
【化184】
【0540】
【化185】
【0541】
【化186】
【0542】
【化187】
【0543】
【化188】
【0544】
【化189】
【0545】
【化190】
【0546】
【化191】
【0547】
【化192】
【0548】
【化193】
【0549】
【化194】
【0550】
【化195】
【0551】
【化196】
【0552】
【化197】
【0553】
【化198】
【0554】
【化199】
【0555】試料501に対して第2層、第3層、第4
層、第10層に本発明の化合物A−18、A−50、B
−1を実施例2と同様に添加し、実施例2と同様の効果
をこの系でも確認した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊田 雅義 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−126260(JP,A) 特開 昭61−65234(JP,A) 特開 平1−224753(JP,A) 特開 昭62−186249(JP,A) 米国特許4155765(US,A) 米国特許5380631(US,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1層のネガ型ハロ
    ゲン化銀乳剤層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
    料において、現像主薬酸化体と反応して現像抑制剤もし
    くはその前駆体を放出する少なくとも1種の化合物およ
    び/または発色現像主薬の酸化体と反応後開裂した化合
    物が、さらにもう1分子の発色現像主薬の酸化体と反応
    することにより現像抑制剤を開裂する少なくとも1種の
    化合物を有し、さらに下記の一般式(A)または一般式
    (B)で表わされる化合物から選ばれる少なくとも1種
    の化合物を該ネガ型ハロゲン化銀乳剤層に含有すること
    を特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。 【化1】 一般式(A) 一般式(A)において、Ra1〜Ra5は同一でも異なって
    も良く、それぞれ水素原子、アルキル基、アルケニル
    基、アリール基、アルキルオキシカルボニル基、アリー
    ルオキシカルボニル基、アシル基、スルホニル基、カル
    バモイル基、スルファモイル基、アシルアミノ基、スル
    ホンアミド基、ハロゲン原子または−X−Ra0を表わ
    す。ここで−X−は−O−,−S−または−N(Ra6
    −を表わす。Ra0はアルキル基、アルケニル基、アリー
    ル基、ヘテロ環基、アシル基またはスルホニル基を表わ
    し、Ra6は水素原子またはRa0で定義された基を表わ
    す。Ra1〜Ra5の各基のうち、互いにオルト位にある置
    換基が結合して5〜7員環を形成しても良い。但し、R
    a1〜Ra5の各基が同時に水素原子であることはなく、R
    a3がハロゲン原子、−O−Ra0または−S−Ra0の場合
    は、Ra1またはRa5の少なくとも一方はアルキル基であ
    る。 【化2】 一般式(B) 一般式(B)において、Rb1は水素原子、アルキル基、
    アルケニル基、アリール基、ヘテロ環基、アルキルオキ
    シカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
    基、スルホニル基、カルバモイル基、スルファモイル
    基、アシルアミノ基、ハロゲン原子または−X−Rb0
    表わす。ここで−X−は−O−,−S−または−N(R
    b6)−を表わす。Rb0はアルキル基、アルケニル基、ア
    リール基、ヘテロ環基、アシル基またはスルホニル基を
    表わす。Rb6は水素原子またはRb0で定義された基を表
    わす。Rb2〜Rb5は同一でも異なっていても良く、ヒド
    ロキシル基またはRb1で定義された基を表わす。Rb1
    b5の各基のうち、互いにオルト位にある置換基が結合
    して、5〜7員環を形成しても良い。但し、Rb1〜Rb5
    の各基が同時に水素原子であることはなく、Rb2〜Rb5
    の1つないし2つはヒドロキシル基である。
  2. 【請求項2】 該一般式(A)または一般式(B)から
    選ばれる化合物が発色現像中に実質的に発色現像主薬の
    酸化体とは反応しない化合物であることを特徴とする、
    請求項1に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  3. 【請求項3】 該1種の現像主薬酸化体と反応して現像
    抑制剤もしくはその前駆体を放出する化合物および/ま
    たは発色現像主薬の酸化体と反応後開裂した化合物が、
    さらにもう1分子の発色現像主薬の酸化体と反応するこ
    とにより現像抑制剤を開裂する化合物を1×10−5
    ol/m 以上含有することを特徴とする、請求項1又
    は2に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
  4. 【請求項4】 該感光材料中に存在する少なくとも1つ
    の感色性層の受けるインターレイヤー効果が、1.3以
    上であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに
    記載のハロゲン化銀化写真感光材料。
  5. 【請求項5】 少なくとも1層の該ネガ型ハロゲン化銀
    乳剤層中のハロゲン化銀乳剤がハロゲン化銀1モル当た
    り少なくとも5×10-4モル以上の分光増感色素を含有
    することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載
    のハロゲン化銀写真感光材料。
  6. 【請求項6】 少なくとも1層の該ネガ型ハロゲン化銀
    乳剤層中のハロゲン化銀粒子の全投影面積の60%以上
    を占めるハロゲン化銀粒子がアスペクト比が3以上20
    未満であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料。
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