JP2725307B2 - トランジスタ増幅器 - Google Patents

トランジスタ増幅器

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はトランジスタ増幅器に利用され、特に高周波
用のトランジスタ増幅器に関する。
〔概要〕
本発明は、入力電極と接地間に接続された抵抗を含む
電流直列帰還回路と、制御電極と出力電極間に接続され
た抵抗を含む電圧並列帰還抵抗回路とを含むトランジス
タ増幅器において、 互いに直列接続されたインダクタンスとコンデンサと
を含む直列共振回路を前記電圧並列帰還回路に並列に接
続することにより、 帯域を二つに分割できるようにしたものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のトランジスタ増幅器、特に高周波のロ
ーカル帰還型増幅器には、エミッタ接地回路とコレクタ
・ベース間に並列に抵抗帰還をかけたトランジスタ回路
とがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述した従来のトランジスタ増幅器では、二つの帯域
に分割して使用する場合、バンドパスフィルタまたはノ
ッチフィルタを電子回路の前または後に挿入しなければ
ならないので、回路構成が複雑になり高価になる問題点
がある。
本発明の目的は、このような問題点を解決し、簡単な
回路構成で電子回路の周波数帯域を二つに分割設定でき
るトランジスタ増幅器を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、トランジスタと、一端が前記トランジスタ
の入力電極に接続された他端が接地された第一の抵抗を
含む電流直列帰還回路と、前記トランジスタの制御電極
と出力電極間に接続された第二の抵抗を含む電圧並列帰
還回路とを備えたトランジスタ増幅器において、互いに
直列接続されたインダクタンスとコンデンサとを含む共
振回路を前記電圧並列帰還回路に並列に接続したことを
特徴とする。
〔作用〕
電圧並列帰還回路に並列に接続された直列共振回路
は、そのインダクタンスとコンデンサの特性値に対応し
て所定の周波数において直列共振し、その低い共振イン
ピーダンス(抵抗)により、電圧並列帰還回路のインピ
ーダンス(抵抗)を下げ、増幅器の帰還量を増加させ利
得を低下させる。
従って、増幅器の利得周波数特性は、前記共振回路の
共振周波数を境として二つに分割され(第2図参照)、
従来必要とした分割のためのフィルタを削減することが
できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図は本発明の第一実施例の要部を示す回路図で、
トランジスタとしてNPN形のバイポーラトランジスタを
用いた場合を示す。なお、バイアス回路は省略してあ
る。
本第一実施例は、トランジスタQ1と、一端がトランジ
スタQ1の入力電極としてのエミッタに接続され他端が接
地された第一の抵抗R2から構成される電流直列帰還回路
と、トランジスタQ1の制御電極としてのベースと出力電
極としてのコレクタ間に接続された第二の抵抗R1から構
成される電圧並列帰還回路とを備えたトランジスタ増幅
器において、 互いに直列接続されたインダクタンスL1とコンデンサ
C1とからなる直列共振回路を抵抗R1に並列に接続したも
のである。
本発明の特徴は、第1図において、L1とC1との直列接
続回路から構成される直列共振回路を、電圧並列帰還回
路を構成する抵抗R1に並列に接続したことにある。
次に、本第一実施例の動作について、第2図に示す利
得周波数特性図を参照して説明する。
トランジスタQ1のコレクタ・ベース間に接続された電
圧並列帰還用の抵抗R1と、互いに直列接続されたインダ
クタンスL1とコンデンサC1とから構成される直列共振回
路とは、電圧並列帰還回路を形成している。
第2図において、一点鎖線で示す無帰還時の利得周波
数特性曲線10を有する増幅器に対し、互いに直列接続さ
れたインダクタンスL1とコンデンサC1の共振回路のない
電圧並列帰還および電流直列帰還を施すと、破線と実線
とで連ねて示すような低域から高域まで伸びた広帯域の
利得周波数特性曲線を示す。
ここで、利得周波数帯域を、例えば、VHF帯(30MHz〜
300MHz)およびUHF帯(470〜900MHz)およびUHF帯(470
〜900MHz)の二つに分割したい場合は、電圧並列帰還用
の抵抗R1に並列にインダクタンスL1とコンデンサC1との
直列共振回路を挿入すると、インダクタンスL1とコンデ
ンサC1との共振周波数(約380MHz)ではインピーダンス
が低いために並列帰還が増幅し、帯域の中間部の利得が
制限を受ける。一方、低域および高域では、インダクタ
ンスL1とコンデンサC1の直列共振回路のインピーダンス
が増加し、電圧並列帰還用の抵抗R1の作用だけが働くこ
とになり、第2図に実線で示す二つに分割された利得周
波数特性曲線12および13を得ることができる。
第3図は本発明の第二実施例を示す回路図である。本
第二実施例は、第1図の第一実施例において、抵抗R1
含む電圧並列帰還回路にピーキングをかけるためのイン
ダクタンスL2を挿入したことと、抵抗R2の電流直列帰還
回路にエミッタピーキングをかけるためのコンデンサC2
を挿入したものである。
これにより、高域側の利得周波数特性の帯域を伸ばす
ことができる。
以上の実施例においては、トランジスタとしてバイポ
ーラトランジスタを用いたけれども、入力電極をソース
電極、出力電極をドレイン電極、制御電極をゲート電極
ととることにより、電界効果トランジスタを用いた場合
にも適用される。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、例えば、エミッタ接
地型のバイポーラトランジスタのコレクタ・ベース間に
抵抗と、互いに直列接続されたインダクタンスとコンデ
ンサとを含む直列共振回路を並列接続することにより、
帯域を二つに分割するのにバンドパスフィルタやノッチ
フィルタを用いることを要せず、簡単な構成で安価にで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第一実施例を示す回路図。 第2図はその利得周波数特性図。 第3図は本発明の第二実施例を示す回路図。 10〜13……利得周波数特性曲線、C1、C2……コンデン
サ、L1、L2……インダクタンス、Q1……トランジスタ、
R1、R2……抵抗。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランジスタと、一端が前記トランジスタ
    の入力電極に接続され他端が接地された第一の抵抗を含
    む電流直列帰還回路と、前記トランジスタの制御電極と
    出力電極間に接続された第二の抵抗を含む電圧並列帰還
    回路とを備えたトランジスタ増幅器において、 互いに直列接続されたインダクタンスとコンデンサとを
    含み、このインダクタンスとコンデンサとの共振周波数
    帯域ではインピーダンスが低下し並列帰還回路の帰還量
    を増加させて増幅回路の利得を低下させ、その他の周波
    数帯域では前記電圧並列帰還回路のインピーダンスを作
    用させる直列共振回路を前記電圧並列帰還回路に並列に
    接続した ことを特徴とするトランジスタ増幅器。
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