JP2801823B2 - 埋込用あご状型枠材 - Google Patents
埋込用あご状型枠材Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメントまたはコンク
リート建築物を構築する際に使用する埋込み型の型枠材
であり、特に陸屋根形式の屋上立上がり部(パラペッ
ト)上端のオーバーハングとなる部分(あご状)または
これと同様な形状をした部分の改良された埋込用あご状
型枠材に関する。
リート建築物を構築する際に使用する埋込み型の型枠材
であり、特に陸屋根形式の屋上立上がり部(パラペッ
ト)上端のオーバーハングとなる部分(あご状)または
これと同様な形状をした部分の改良された埋込用あご状
型枠材に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート製の建築物を構築する際に
は、一般的に鉄骨または鉄筋を配筋した後、コンクリー
トを流し込むために木製ベニヤ板製の型枠材(いわゆる
コンクリートパネル)を用いて配筋の外周を覆い、所定
の形状となるように型枠組みを行い、次いでコンクリー
トを流し込み硬化して、鉄骨、鉄筋と一体化した後、上
記コンクリートパネルを取りはずす工程で行われてい
る。
は、一般的に鉄骨または鉄筋を配筋した後、コンクリー
トを流し込むために木製ベニヤ板製の型枠材(いわゆる
コンクリートパネル)を用いて配筋の外周を覆い、所定
の形状となるように型枠組みを行い、次いでコンクリー
トを流し込み硬化して、鉄骨、鉄筋と一体化した後、上
記コンクリートパネルを取りはずす工程で行われてい
る。
【0003】コンクリート建築物の表面は平面状である
ところは多いが、曲面、凹凸の面、球面あるいはそれら
の組み合わせなども含まれることは当然であって、この
表面形状に合わせて型枠を組み立てる必要が生ずること
はやむを得ない。一方、型枠材として使用されているコ
ンクリートパネルは90cm×180cm、または10
0cm×200cmの合板であるため、平面状、大きい
凹凸、あるいは曲率の大きい曲面などにはある程度対応
ができるが、曲率の小さい曲面、小さい凹凸等の複雑な
形状の型枠を組み立てることは困難であり、型枠職人が
コンクリートパネルを切断したり、他の材料を組み合わ
せたりして苦労して作成していることは良く知られてい
る。
ところは多いが、曲面、凹凸の面、球面あるいはそれら
の組み合わせなども含まれることは当然であって、この
表面形状に合わせて型枠を組み立てる必要が生ずること
はやむを得ない。一方、型枠材として使用されているコ
ンクリートパネルは90cm×180cm、または10
0cm×200cmの合板であるため、平面状、大きい
凹凸、あるいは曲率の大きい曲面などにはある程度対応
ができるが、曲率の小さい曲面、小さい凹凸等の複雑な
形状の型枠を組み立てることは困難であり、型枠職人が
コンクリートパネルを切断したり、他の材料を組み合わ
せたりして苦労して作成していることは良く知られてい
る。
【0004】特に最近は熟練工のみならず職人の数が減
少してきており、工数が多くかかり、しかも一回で廃棄
される型枠の合理化は重要な課題となっている。更に一
般にこのコンクリートパネルは南洋材を主体としたベニ
ヤ板そのものであり、切断しないで用いたときは数回反
復使用することができるが、一旦切断して型枠としたと
きは一回で廃棄されている。これが南方の国々の森林破
壊につながっているため、環境保護をするためにもコン
クリートパネルの使用量の節約も重要な問題となってい
る。
少してきており、工数が多くかかり、しかも一回で廃棄
される型枠の合理化は重要な課題となっている。更に一
般にこのコンクリートパネルは南洋材を主体としたベニ
ヤ板そのものであり、切断しないで用いたときは数回反
復使用することができるが、一旦切断して型枠としたと
きは一回で廃棄されている。これが南方の国々の森林破
壊につながっているため、環境保護をするためにもコン
クリートパネルの使用量の節約も重要な問題となってい
る。
【0005】最近においてはベニヤ板系のコンクリート
パネルに代え、合成樹脂製の型枠材が提案され、一部が
使用されているようであるが、しかしこの型枠材も複雑
な形状の型枠を組むことは容易でないこと、また従来の
コンクリートパネルと同様にコンクリートが固結後に型
枠の取りはずしが必要であり、一旦切断した異形の型枠
材は再使用が困難であること、更にはベニヤ板系のコン
クリートパネルよりコストが高いなどの理由であまり普
及していないようである。
パネルに代え、合成樹脂製の型枠材が提案され、一部が
使用されているようであるが、しかしこの型枠材も複雑
な形状の型枠を組むことは容易でないこと、また従来の
コンクリートパネルと同様にコンクリートが固結後に型
枠の取りはずしが必要であり、一旦切断した異形の型枠
材は再使用が困難であること、更にはベニヤ板系のコン
クリートパネルよりコストが高いなどの理由であまり普
及していないようである。
【0006】また木製のコンクリートパネルや合成樹脂
製の型枠材に代えてセメントまたはコンクリートで作ら
れた型枠材も新たに提案されてきた。この型枠材は建築
物の材料と同様な材質であるため、型枠材そのものを建
築構造物の一部としてそのまま埋め込み使用できるた
め、型枠取りはずしの作業を省略することができ、型枠
取りはずしに伴う型枠材の蓄積、保管のための空間や廃
棄のための工数の省略が可能であり、極めて有利な型枠
材として今後有望なものと思われる。しかし、この型枠
材はコンクリート板からなるものであり、平面、大きい
凹凸あるいは曲率の大きい曲面などの型枠材としては有
効に使用できるが、屋上立ち上がり部上端のオーバーハ
ング部分(あご状部)のごとき複雑な形状の型枠材とし
ては使用不能であった。
製の型枠材に代えてセメントまたはコンクリートで作ら
れた型枠材も新たに提案されてきた。この型枠材は建築
物の材料と同様な材質であるため、型枠材そのものを建
築構造物の一部としてそのまま埋め込み使用できるた
め、型枠取りはずしの作業を省略することができ、型枠
取りはずしに伴う型枠材の蓄積、保管のための空間や廃
棄のための工数の省略が可能であり、極めて有利な型枠
材として今後有望なものと思われる。しかし、この型枠
材はコンクリート板からなるものであり、平面、大きい
凹凸あるいは曲率の大きい曲面などの型枠材としては有
効に使用できるが、屋上立ち上がり部上端のオーバーハ
ング部分(あご状部)のごとき複雑な形状の型枠材とし
ては使用不能であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セメントま
たはコンクリート製の建築物の陸屋根には屋根の外周部
から構造体内部への雨水の侵入防止のためほとんどの場
合に設けられているパラペット部の上端のオーバーハン
グ部分(あご状部)、あるいは陸屋根の屋上に設けられ
るクーリングタワーや採光などをするのに必要な屋上構
築物のあご状部、さらには建築物の内外を問わず、公園
のベンチなどのあご状部などのための埋め込み用あご状
型枠材に関し、熟練した型枠職人が不要であり、未熟練
者でも短時間で型枠組みができ、また型枠材の取りはず
しの工数の削減、型枠材の廃棄が不要となり、更に仕上
がりの良い型枠材の開発を目的とする。
たはコンクリート製の建築物の陸屋根には屋根の外周部
から構造体内部への雨水の侵入防止のためほとんどの場
合に設けられているパラペット部の上端のオーバーハン
グ部分(あご状部)、あるいは陸屋根の屋上に設けられ
るクーリングタワーや採光などをするのに必要な屋上構
築物のあご状部、さらには建築物の内外を問わず、公園
のベンチなどのあご状部などのための埋め込み用あご状
型枠材に関し、熟練した型枠職人が不要であり、未熟練
者でも短時間で型枠組みができ、また型枠材の取りはず
しの工数の削減、型枠材の廃棄が不要となり、更に仕上
がりの良い型枠材の開発を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の埋込用あ
ご状型枠材は、ほぼ水平に設けられた面を有する傘部
と、該傘部の一方の端から上方へ所望の角度で立上がっ
た上部立上がり面部および/または該傘部の他方の端か
ら下方へほぼ垂直に下がった下部下がり面部が、セメン
トまたはコンクリートで一体的に形成されているあご状
埋込用型枠材であって、上記傘部下面にシート保護壁溝
および/または水切部および/または型枠固定材用溝を
設けたことを特徴とする。
ご状型枠材は、ほぼ水平に設けられた面を有する傘部
と、該傘部の一方の端から上方へ所望の角度で立上がっ
た上部立上がり面部および/または該傘部の他方の端か
ら下方へほぼ垂直に下がった下部下がり面部が、セメン
トまたはコンクリートで一体的に形成されているあご状
埋込用型枠材であって、上記傘部下面にシート保護壁溝
および/または水切部および/または型枠固定材用溝を
設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の埋込用あご状型枠材は、ほ
ぼ水平に設けられた面を有する傘部と、該傘部の一方の
端から上方へ所望の角度で立上った上部立上がり面部お
よび/または該傘部の他方の端から下方へほぼ垂直に下
がった下部下がり面部が、セメントまたはコンクリート
で一体的に形成されているあご状埋込用型枠固定材であ
って、上記上部立上がり面部および/または上記傘部お
よび/または上記下部下がり面部に係止突起部を設けた
ことを特徴とする。
ぼ水平に設けられた面を有する傘部と、該傘部の一方の
端から上方へ所望の角度で立上った上部立上がり面部お
よび/または該傘部の他方の端から下方へほぼ垂直に下
がった下部下がり面部が、セメントまたはコンクリート
で一体的に形成されているあご状埋込用型枠固定材であ
って、上記上部立上がり面部および/または上記傘部お
よび/または上記下部下がり面部に係止突起部を設けた
ことを特徴とする。
【0010】本発明の型枠材は、屋上などに立上がり部
を有する、防水処理した後の建築物の防水処理を保護す
ると共に、その立ち上がり部を構築するための埋込用あ
ご状型枠材であり、あらかじめ建築物のあご部の形状に
型枠材を工場において製造しておき、この型枠材を型枠
として構築物のあご状部に枠組みを行い、コンクリート
を流し込み、コンクリートの硬化と共に建築物構造躯体
の一部として構築するものである。従って材質的にはセ
メント系(粗骨材を混入させないもの)、コンクリート
系(砂利等の粗骨材を混入させたもの)の何れであって
も良く、型枠材として強度、耐久性、耐火性、防水性な
どを考慮して材料を選択するが、近年の傾向としては軽
量の材料が好まれるので、特にポルトランドセメント、
GRCセメント、硅砂、軽量骨材、有機繊維、無機繊
維、流動化剤、防水剤などを適量混合したセメントモル
タルからの型枠材は軽量であって、押出成形に適してお
り、好ましい原料組成物である。
を有する、防水処理した後の建築物の防水処理を保護す
ると共に、その立ち上がり部を構築するための埋込用あ
ご状型枠材であり、あらかじめ建築物のあご部の形状に
型枠材を工場において製造しておき、この型枠材を型枠
として構築物のあご状部に枠組みを行い、コンクリート
を流し込み、コンクリートの硬化と共に建築物構造躯体
の一部として構築するものである。従って材質的にはセ
メント系(粗骨材を混入させないもの)、コンクリート
系(砂利等の粗骨材を混入させたもの)の何れであって
も良く、型枠材として強度、耐久性、耐火性、防水性な
どを考慮して材料を選択するが、近年の傾向としては軽
量の材料が好まれるので、特にポルトランドセメント、
GRCセメント、硅砂、軽量骨材、有機繊維、無機繊
維、流動化剤、防水剤などを適量混合したセメントモル
タルからの型枠材は軽量であって、押出成形に適してお
り、好ましい原料組成物である。
【0011】本発明の埋込用あご状型枠材は型枠材とし
て使用し、コンクリートが硬化後はそのまま埋め込まれ
て構造物の一部となるので、型枠材としての機能を有す
るだけでなく、その後の仕上げ工程を経ることがあると
しても構造物の表面状態、形状に適合していることが必
要である。
て使用し、コンクリートが硬化後はそのまま埋め込まれ
て構造物の一部となるので、型枠材としての機能を有す
るだけでなく、その後の仕上げ工程を経ることがあると
しても構造物の表面状態、形状に適合していることが必
要である。
【0012】以下、図面を用いて本発明の埋込用あご状
型枠材を説明する。図1〜7に示す上部立上がり面部1
1、傘部12及び下部下がり面部13からなる埋込用あ
ご状型枠材10の使用状況の一例を図5に、構造物の仕
上がり状況の一例を図6に示す。一般に建築物の屋上
は、雨水の構造体躯体内部への侵入を防ぐためにその全
面にわたり防水加工、例えば防水シート23で覆われて
いる。更に該防水シート外周部からの侵入を防ぐために
防水シート外周部は屋上のヘリに沿って100mm以上
は立ち上げる必要がある。更にこの防水シートを立ちあ
げた部分からの雨水の侵入を防止するため建築物のヘリ
部を傘部11で覆うような形状、即ちあご状部で雨水の
侵入を防止している。
型枠材を説明する。図1〜7に示す上部立上がり面部1
1、傘部12及び下部下がり面部13からなる埋込用あ
ご状型枠材10の使用状況の一例を図5に、構造物の仕
上がり状況の一例を図6に示す。一般に建築物の屋上
は、雨水の構造体躯体内部への侵入を防ぐためにその全
面にわたり防水加工、例えば防水シート23で覆われて
いる。更に該防水シート外周部からの侵入を防ぐために
防水シート外周部は屋上のヘリに沿って100mm以上
は立ち上げる必要がある。更にこの防水シートを立ちあ
げた部分からの雨水の侵入を防止するため建築物のヘリ
部を傘部11で覆うような形状、即ちあご状部で雨水の
侵入を防止している。
【0013】また防水シート立ち上げ部前面部(屋根
側)には、防水シート23の立上げ部を保護するための
保護壁22を設けたり、防水シート面の保護のため保護
モルタル24またはブロックを敷設したりして屋上は形
成されている。このため、傘部11は防水シート23の
立上がり部を確実に覆っていることが必要であり、かつ
防水シートは屋上の保護モルタル24の面から通常10
0mm以上立上がっている。
側)には、防水シート23の立上げ部を保護するための
保護壁22を設けたり、防水シート面の保護のため保護
モルタル24またはブロックを敷設したりして屋上は形
成されている。このため、傘部11は防水シート23の
立上がり部を確実に覆っていることが必要であり、かつ
防水シートは屋上の保護モルタル24の面から通常10
0mm以上立上がっている。
【0014】上部立上がり面部12は、一般的には傘部
11に対してほぼ直角方向に立上げるが、構造物のデザ
インに従うことが必要であるので、必ずしも直角となる
わけでない。また傘部の面と上部立上がり面部の交差部
分は角度を付けても良く、曲面あるいはコーナーを削る
形としても良い。この上部立上がり面部12はコンクリ
ート20を注入したときにコンクリートを受け止める型
枠材となる。従って上部立上がり面部の立上がりは注入
するコンクリートに対応するが、通常100mm以上あ
ることが好ましい。
11に対してほぼ直角方向に立上げるが、構造物のデザ
インに従うことが必要であるので、必ずしも直角となる
わけでない。また傘部の面と上部立上がり面部の交差部
分は角度を付けても良く、曲面あるいはコーナーを削る
形としても良い。この上部立上がり面部12はコンクリ
ート20を注入したときにコンクリートを受け止める型
枠材となる。従って上部立上がり面部の立上がりは注入
するコンクリートに対応するが、通常100mm以上あ
ることが好ましい。
【0015】下部下がり面部13は傘部11の上部立上
がり面部12についている反対側に設けられる。これは
コンクリートが硬化した後はパラペットの一部となるも
のである。該下部下がり面部の下がりの長さは、少なく
とも100mm位欲しい。もちろん建築物のデザインに
より屋上スラブ25(鉄筋コンクリート)の面からの高
さが異なっており、必ずしも限定的なものはない。この
下部下がり面部13にはボルト固定穴16を設け、図5
に示すようにボルト16aを用いてコンクリートパネル
19と共に取りつけるようにすれば一層便利である。
がり面部12についている反対側に設けられる。これは
コンクリートが硬化した後はパラペットの一部となるも
のである。該下部下がり面部の下がりの長さは、少なく
とも100mm位欲しい。もちろん建築物のデザインに
より屋上スラブ25(鉄筋コンクリート)の面からの高
さが異なっており、必ずしも限定的なものはない。この
下部下がり面部13にはボルト固定穴16を設け、図5
に示すようにボルト16aを用いてコンクリートパネル
19と共に取りつけるようにすれば一層便利である。
【0016】傘部11の下面部には、防水シート保護壁
溝14や水切部15を必要に応じ設けることができる。
水切部15は雨水が傘部の下面部を伝わって防水シート
23に到達するのを防止するためのものであり、図示さ
れているような凹状の溝に限らず、型枠材の長さの方向
に長い突状を設けたものでも良い。また、防水シート保
護壁溝14も防水シート立上がり部を保護するための防
水シート保護壁22を固定するためのものであり、防水
シート保護壁22にはコンクリート系やセメント系の板
材(ラムダサイディングのような市販の軽量中空板でも
よい。)が適当であるが、これに限定するものではな
く、これらをパラペットの形状に適合させるようにサイ
ズ、形状などを適当に選択することができる。
溝14や水切部15を必要に応じ設けることができる。
水切部15は雨水が傘部の下面部を伝わって防水シート
23に到達するのを防止するためのものであり、図示さ
れているような凹状の溝に限らず、型枠材の長さの方向
に長い突状を設けたものでも良い。また、防水シート保
護壁溝14も防水シート立上がり部を保護するための防
水シート保護壁22を固定するためのものであり、防水
シート保護壁22にはコンクリート系やセメント系の板
材(ラムダサイディングのような市販の軽量中空板でも
よい。)が適当であるが、これに限定するものではな
く、これらをパラペットの形状に適合させるようにサイ
ズ、形状などを適当に選択することができる。
【0017】なお、この型枠材は強度が必要なときには
図4に示すような補強リブ17を設けることもできる。
更に本あご状型枠材を金型などへの流し込み法により製
造するときは、型枠材と構造物躯体との結合の強化を図
るために、型枠材の表面に係止突起18を設けることが
できる。この突起は押出法により製造する時は、押出方
向に平行する係止突条であってもよく、その断面形状は
矩形、山形など自在に設けることができる。
図4に示すような補強リブ17を設けることもできる。
更に本あご状型枠材を金型などへの流し込み法により製
造するときは、型枠材と構造物躯体との結合の強化を図
るために、型枠材の表面に係止突起18を設けることが
できる。この突起は押出法により製造する時は、押出方
向に平行する係止突条であってもよく、その断面形状は
矩形、山形など自在に設けることができる。
【0018】通常、傘部11の上部にコンクリートを流
したときに、型枠材の上部立上がり面部で該コンクリー
トを受け止めることになるが、建築物のデザインや周囲
の状況によっては傘部上面にコンクリートを覆いかぶせ
る必要がない構造となることもある。この場合には立上
がり面部12は必ずしも必要でなく、図8に示すごとく
立上がり面部を省いた形状の埋込用あご状型枠材とする
ことができる。
したときに、型枠材の上部立上がり面部で該コンクリー
トを受け止めることになるが、建築物のデザインや周囲
の状況によっては傘部上面にコンクリートを覆いかぶせ
る必要がない構造となることもある。この場合には立上
がり面部12は必ずしも必要でなく、図8に示すごとく
立上がり面部を省いた形状の埋込用あご状型枠材とする
ことができる。
【0019】また下部下がり面部13は、型枠組を固定
するために有効であるが、下部下がり面部13に隣接し
て傘部下面に型枠固定材用溝26を設け、これに型枠固
定材27を嵌込むと、強固にパラペットの型枠組をする
ことができる。更に型枠固定材27が強い剛性を有する
場合は、下部下がり面部13を省き、上記型枠固定材用
溝26に型枠固定材27を嵌め込んだ形態で型枠を組込
むことができる。たとえばラムダサイディングのような
強い剛性を有する窯業系建材などを使用する場合は、コ
ンクリートの圧力によって固定材が変形することがない
ため、下部下がり面部13を省略して、傘部の一部に凹
状の型枠固定用溝26を設け、ここにラムダサイディン
グ(型枠固定材27)を嵌込み、固定することもでき
る。(図9ないし11参照)なお、型枠固定材27は埋
め込んで使用してもよく、取り外し可能な構造にしても
よい。また型枠材19をそのまま直接に型枠固定材27
に兼用することもできる。
するために有効であるが、下部下がり面部13に隣接し
て傘部下面に型枠固定材用溝26を設け、これに型枠固
定材27を嵌込むと、強固にパラペットの型枠組をする
ことができる。更に型枠固定材27が強い剛性を有する
場合は、下部下がり面部13を省き、上記型枠固定材用
溝26に型枠固定材27を嵌め込んだ形態で型枠を組込
むことができる。たとえばラムダサイディングのような
強い剛性を有する窯業系建材などを使用する場合は、コ
ンクリートの圧力によって固定材が変形することがない
ため、下部下がり面部13を省略して、傘部の一部に凹
状の型枠固定用溝26を設け、ここにラムダサイディン
グ(型枠固定材27)を嵌込み、固定することもでき
る。(図9ないし11参照)なお、型枠固定材27は埋
め込んで使用してもよく、取り外し可能な構造にしても
よい。また型枠材19をそのまま直接に型枠固定材27
に兼用することもできる。
【0020】本発明のあご状型枠材は一般に断面が定形
の長尺の型材であるが、角部に使用する場合は図7に示
すごとく型材の一端を適当な角度、例えば45°に切断
し、組み合わせ接合することにより直角に曲った型枠材
としても良く、また別に型を作り鋳込む方法で一体的に
製造することもできる。特にセメントモルタルを用い、
押出成形法により製造することは生産性高く、安価に製
造できる。ボルト固定穴は押出後、固化する前に設けれ
ば良い。この後で単に常温硬化させたものであっても良
いが、水蒸気エージングをして水和反応を完結させたも
のが好ましい。
の長尺の型材であるが、角部に使用する場合は図7に示
すごとく型材の一端を適当な角度、例えば45°に切断
し、組み合わせ接合することにより直角に曲った型枠材
としても良く、また別に型を作り鋳込む方法で一体的に
製造することもできる。特にセメントモルタルを用い、
押出成形法により製造することは生産性高く、安価に製
造できる。ボルト固定穴は押出後、固化する前に設けれ
ば良い。この後で単に常温硬化させたものであっても良
いが、水蒸気エージングをして水和反応を完結させたも
のが好ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明の埋込用あご状型枠材は、現場に
おいて型枠をコンクリートパネルや他の材料と組み合わ
せて所望の型枠を組み立てるのでなく、あらかじめ工場
において流し込みまたは押出成形に適したセメントモル
タルの組成を用いて製造するため、複雑な形状であって
も安価で精密な型枠材を製造できる。また工場における
硬化であるのでスチームエージング(養生)など現場施
工より優れた性能のコンクリートとすることも容易であ
る。本発明のあご状型枠材は、防水シート保護壁溝を設
けたことによりパラペットの防水シートを確実に保護
し、雨水の躯体への侵入を防止すると共に水切部を設け
たことにより雨水の埋込用あご状型枠材下面を伝って防
水シート内側への侵入が防止でき、また型枠材に係止突
起(または係止突条)を設けることにより構造物躯体と
の結合をより強固にすることができ、更に型枠固定用溝
は、型枠材固定材の剛性が高く強固な場合には、この溝
に型枠材を嵌合させ組み立てることによりパラペット下
部の型枠の組立が極めてスムーズになる。
おいて型枠をコンクリートパネルや他の材料と組み合わ
せて所望の型枠を組み立てるのでなく、あらかじめ工場
において流し込みまたは押出成形に適したセメントモル
タルの組成を用いて製造するため、複雑な形状であって
も安価で精密な型枠材を製造できる。また工場における
硬化であるのでスチームエージング(養生)など現場施
工より優れた性能のコンクリートとすることも容易であ
る。本発明のあご状型枠材は、防水シート保護壁溝を設
けたことによりパラペットの防水シートを確実に保護
し、雨水の躯体への侵入を防止すると共に水切部を設け
たことにより雨水の埋込用あご状型枠材下面を伝って防
水シート内側への侵入が防止でき、また型枠材に係止突
起(または係止突条)を設けることにより構造物躯体と
の結合をより強固にすることができ、更に型枠固定用溝
は、型枠材固定材の剛性が高く強固な場合には、この溝
に型枠材を嵌合させ組み立てることによりパラペット下
部の型枠の組立が極めてスムーズになる。
【0022】本発明のあご状型枠材の最大の特徴は、型
枠組み立てに熟練した型枠職人が多大の工数を必要とす
るあご状部を、未熟練工が複雑なあご状型枠の組立が短
時間で精確に組み立てられること、並びにできた構造物
の仕上がりも均一性のあるものが得られることである。
また、本発明のあご状型枠材は埋め込み型であるため、
型枠の取りはずし、後片づけの作業も省略できる。更に
型枠材の廃棄量も大幅に節約できるため、森林破壊を防
ぐと共に環境保護にも役立つ型枠材である。
枠組み立てに熟練した型枠職人が多大の工数を必要とす
るあご状部を、未熟練工が複雑なあご状型枠の組立が短
時間で精確に組み立てられること、並びにできた構造物
の仕上がりも均一性のあるものが得られることである。
また、本発明のあご状型枠材は埋め込み型であるため、
型枠の取りはずし、後片づけの作業も省略できる。更に
型枠材の廃棄量も大幅に節約できるため、森林破壊を防
ぐと共に環境保護にも役立つ型枠材である。
【図1】本発明埋込用あご状型枠材の一実施例の断面図
である。
である。
【図2】図1のあご状型枠材の斜視図である。
【図3】係止突条を設けたあご状型枠材の断面図であ
る。
る。
【図4】補強リブを設けたあご状型枠材の斜視図であ
る。
る。
【図5】係止突起を設けたあご状型枠材を用いて、型枠
材として使用(コンクリート注入時)の断面状態図であ
る。
材として使用(コンクリート注入時)の断面状態図であ
る。
【図6】本発明あご状型枠材を使用した構築物の仕上が
り状態を示す断面図である。
り状態を示す断面図である。
【図7】あご状型枠材のコーナー部分の接続状態を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図8】上部立上がり面を省略した埋込用あご状型枠材
の一例である。
の一例である。
【図9】型枠固定材用溝を設けた埋込用あご状型枠材の
一例である。
一例である。
【図10】下部下がり面を省略し、型枠固定材用溝を設
けた埋込用あご状型枠材の一例である。
けた埋込用あご状型枠材の一例である。
【図11】上部立上がり面を省略し、型枠固定材用溝を
設けた埋込用あご状型枠材の使用時の断面図である。
設けた埋込用あご状型枠材の使用時の断面図である。
【符号の説明】10 埋込用あご状型枠材 11 傘部 12 上部立上り面部 13 下部下がり面部 14 防水シート保護壁溝 15 水切部 16 ボルト固定穴 16a ボルト 17 補強リブ 18 係止突起部 19 型枠材 20 コンクリート 21 パラペット 22 防水シート保護壁 23 屋上防水シート 24 保護モルタル 25 スラブ(鉄筋コンクリート) 26 型枠固定材用溝 27 型枠材固定材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 孝也 東京都港区芝大門一丁目13番9号昭和電 工株式会社本社内 (72)発明者 安孫子 義彦 東京都千代田区飯田橋3丁目4番4号株 式会社ジェス内 (56)参考文献 実開 平4−69534(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/16 E04D 11/00
Claims (2)
- 【請求項1】 ほぼ水平に設けられた面を有する傘部
と、該傘部の一方の端から上方へ所望の角度で立上がっ
た上部立上がり面部および/または該傘部の他方の端か
ら下方へほぼ垂直に下がった下部下がり面部が、セメン
トまたはコンクリートで一体的に形成されているあご状
埋込用型枠材であって、上記傘部下面にシート保護壁溝
および/または水切部および/または型枠固定材用溝を
設けたことを特徴とする埋込用あご状型枠材。 - 【請求項2】 ほぼ水平に設けられた面を有する傘部
と、該傘部の一方の端から上方へ所望の角度で立上がっ
た上部立上がり面部および/または該傘部の他方の端か
ら下方へほぼ垂直に下がった下部下がり面部が、セメン
トまたはコンクリートで一体的に形成されているあご状
埋込用型枠固定材であって、上記上部立上がり面部およ
び/または上記傘部および/または上記下部下がり面部
に係止突起部を設けたことを特徴とする埋込用あご状型
枠材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4354043A JP2801823B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-12-15 | 埋込用あご状型枠材 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3514492 | 1992-04-27 | ||
| JP4-35144 | 1992-04-27 | ||
| JP4354043A JP2801823B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-12-15 | 埋込用あご状型枠材 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21004197A Division JP3210886B2 (ja) | 1992-04-27 | 1997-07-18 | パラペットのあご状部の構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0610454A JPH0610454A (ja) | 1994-01-18 |
| JP2801823B2 true JP2801823B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=26374079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4354043A Expired - Fee Related JP2801823B2 (ja) | 1992-04-27 | 1992-12-15 | 埋込用あご状型枠材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2801823B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1068388C (zh) * | 1994-07-30 | 2001-07-11 | 株式会社理研 | 滑动部件 |
| US5587227A (en) * | 1994-10-27 | 1996-12-24 | Kabushiki Kaisha Riken | Coating of chromium and nitrogen having good wear resistance properties |
| US5672386A (en) * | 1994-10-27 | 1997-09-30 | Kabushiki Kaisha Riken | Process for forming a coating of chromium and nitrogen having good wear resistance properties |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS59141655A (ja) * | 1983-02-03 | 1984-08-14 | 北海道農材工業株式会社 | 臥梁の構築方法 |
| JPH03151430A (ja) * | 1989-11-06 | 1991-06-27 | Shimizu Corp | プレキャストコンクリート製梁型枠を用いた鉄筋コンクリート梁の構築方法 |
| JPH0469534U (ja) * | 1990-10-30 | 1992-06-19 |
-
1992
- 1992-12-15 JP JP4354043A patent/JP2801823B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0610454A (ja) | 1994-01-18 |
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |