JP2811608B2 - ホスホン酸アミド誘導体およびエンドセリン変換酵素阻害剤 - Google Patents

ホスホン酸アミド誘導体およびエンドセリン変換酵素阻害剤

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JP2811608B2 JP12499291A JP12499291A JP2811608B2 JP 2811608 B2 JP2811608 B2 JP 2811608B2 JP 12499291 A JP12499291 A JP 12499291A JP 12499291 A JP12499291 A JP 12499291A JP 2811608 B2 JP2811608 B2 JP 2811608B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なホスホン酸アミ
ド誘導体およびそれを用いるエンドセリン変換酵素阻害
に関する。
【0002】
【従来の技術】ブタ大動脈内皮細胞の培養上清中から単
離される21個のアミノ酸残基からなるペプチドである
エンドセリン(ET−1)が、冠動脈、肺動脈などの種
々の動脈を内皮非依存的に収縮させ、しかも冠動脈収縮
のEC50が4×10-10 M程度の極めて強力で且つ持続
性のある血管作動性物質であることが知られている。E
T−1が強力な血管平滑筋収縮作用と血圧上昇作用とを
有することから、ET−1は高血圧症の発症原因に深く
関わっていると考えられている。
【0003】生体内でET−1前駆体のプロセッシング
によりビッグエンドセリン(big ET−1)が生じる。
big ET−1の血管収縮活性はET−1のそれの約1/
100であるが、big ET−1を生体に投与すると血圧
が上昇することから、big ET−1がエンドセリン変換
酵素(ECE)の作用を受けてET−1を産生し、ET
−1の作用により血圧が上昇すると考えられる。big E
T−1を生体に投与する前に、金属プロテアーゼ阻害剤
として知られているホスホラミドンを投与しておくと、
血圧の上昇が抑制されることから、ホスホラミドンが、
エンドセリン変換酵素の作用を阻害するためにET−1
の産生が抑制され、そのために血圧の上昇が抑制される
と考えられる(European Journal of Pharmacology,18
5,103-106(1990)参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エンドセリン変換酵素
活性を阻害する作用(エンドセリン変換酵素阻害活性)
が強く、優れた血圧降下作用を有する新規な物質を提供
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記式(1)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Aはロイシン、イソロイシン及び
フェニルアラニンからなる群から選ばれたアミノ酸残基
を表わし、Trpはトリプトファン残基を表わし、R
は、同一でも異なっていてもよく、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、又はハロゲン原子を表わし、Xは水素
原子又はアルカリ金属を表わし、Yは水素原子、アルカ
リ金属又は低級アルキル基を表わし、mは0〜3の整数
であり、nは1〜4の整数である)で表わされることを
特徴とするホスホン酸アミド誘導体およびそれを用いる
エンドセリン変換酵素阻害剤を提供する
【0008】上記式(1)において、Rは、好ましくは
炭素原子数1〜4の低級アルキル基(特に、メチル及び
エチル)、炭素原子数1〜4の低級アルコキシ基(特
に、メトキシ及びエトキシ)、又は塩素、フッ素のよう
なハロゲン原子であることが好ましい。X及びYで表わ
されるアルカリ金属としてはナトリウム及びカリウムが
好ましい。Yで表わされる低級アルキル基としては、炭
素原子数1〜4の低級アルキル基、特にメチル、エチル
及びイソプロピルが好ましい。mは0又は1であること
が好ましく、特に0である(即ち、式(1)においてフ
ェニル基が置換基を有しない)ことが好ましい。
【0009】本発明のホスホン酸アミド誘導体のうち、
特に好ましい化合物は以下に例示するものである。 (A) Ph-CH2-P(O)(ONa)-Leu-Trp-ONa (B) Ph-(CH2)2-P(O)(ONa)-Leu-Trp-ONa (C) Ph-(CH2)2-P(O)(ONa)-Ile-Trp-ONa (D) Ph-(CH2)2-P(O)(ONa)-Ile-Trp-OCH3 (E) Ph-(CH2)2-P(O)(ONa)-Phe-Trp-ONa (F) Ph-(CH2)4-P(O)(ONa)-Leu-Trp-ONa (G) Ph-(CH2)4-P(O)(ONa)-Ile-Trp-ONa (H) Ph-(CH2)2-P(O)(OH)-Leu-Trp-OH (I) Ph-(CH2)2-P(O)(OH)-Ile-Trp-OH
【0010】上記各式において、Phはフェニル基を表
わし、LeuはL−ロイシン残基を表わし、IleはL
−イソロイシン残基を表わし、PheはL−フェニルア
ラニン残基を表わし、TrpはL−トリプトファン残基
を表わす。
【0011】上記化合物のうち、(A)、(B)及び
(F)の化合物は、ホスホラミドンとLeu-Trp の基を含
んでいる点で共通しているが、ホスホラミドンはグリコ
シル基を有しているのに対して、本発明の化合物はフェ
ニルアルキレン基を有している点で異なっており、本発
明の化合物はホスホラミドンとは全く別異の化合物であ
る。
【0012】次に、本発明の化合物のエンドセリン変換
酵素阻害活性について示す。エンドセリン変換酵素阻害
活性は下記のようにして測定した。
【0013】[エンドセリン変換酵素の抽出]体重25
0〜260gの雄性ウイスターラットを頚静脈切断によ
り脱血後、肺を摘出した。ラット肺を氷冷10mMリン
酸緩衝化生理食塩水(pH7.2)中で気管支等を切除
した後、10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.4)中に
おいて、テフロンホモジナイザー1000r.p.m.、3回
の上下動で破砕した後、1800×g、20分間遠心分
離して残渣を除去した。続いて30000×g、90分
間遠心分離し、膜画分を沈殿として得た。この沈殿を
0.5%トリトンX−100を含む10mMトリス塩酸
緩衝液(pH7.4)に懸濁後、テフロンホモジナイザ
ー1000r.p.m.、2回の上下動でホモジナイズし、可
溶化した。これを30000×g、90分間遠心分離
し、上清を膜抽出画分とした。この画分を陰イオン交換
カラムクロマトグラフィー(DE52、Whatman 社)に
付し、0−0.5M食塩の濃度勾配によって溶出した。
得られた各画分のエンドセリン変換活性を、下記に示す
ような測定法により検出し、エンドセリン変換活性を有
する画分をプールした。
【0014】[エンドセリン変換酵素活性] 1.酵素活性測定 基質であるブタbig ET−1の10μl(10ピコモ
ル)と0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)とを、
最終容量125μlになるように反応試験管に入れて、
前記のようにして得られたエンドセリン変換活性を有す
る画分100μlを加え、反応を開始した。37℃、3
時間インキュベーションした後、沸騰水中に1分間置い
て反応を停止させ、1500×g、10分間遠心分離し
て上清を得た。この上清中に生成したET−1量を、E
T−1特異的なラジオイムノアッセイによって測定し
た。
【0015】2.酵素阻害活性 エンドセリン変換酵素阻害活性は、検体の存在下と非存
在下とにおけるエンドセリン変換酵素活性を測定し、そ
の阻害率にて示した。即ち、前記の酵素活性測定の最初
に、0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)に溶解し
た検体を最終濃度10-4Mとなるように反応試験管に加
え、酵素反応を行なった。
【0016】阻害率は、検体を含む反応液中のET−1
量(a)と、検体を含まない反応液中のET−1量
(b)と、酵素液の代わりに0.1Mトリス塩酸緩衝液
(pH7.0)を加えた試験管中のバックグランドのE
T−1量(c)とから下記の式(A)により求めた。
【0017】 阻害率=[(b−a)/(b−c)]×100(%)・・・・・(A)
【0018】下記の実施例及び比較例で得られたホスホ
ン酸アミド誘導体の、ラット肺膜画分のエンドセリン変
換酵素活性に対する阻害率は、表1に示す通りであっ
た。また、表1には、同様にして得たホスホラミドンの
阻害率についても示す。
【0019】
【0020】表1の結果から明らかなように、本発明の
化合物である各実施例で得られた化合物は、ホスホラミ
ドンと同等のエンドセリン変換酵素阻害活性を示すのに
対して、本発明の範囲外の比較例1で得られた化合物
は、エンドセリン変換酵素阻害活性が著しく弱い。
【0021】本発明のホスホン酸アミド誘導体は、エン
ドセリン変換酵素活性に対して強い阻害活性を有してお
り、本態性高血圧症、急性心不全、腎不全、脳血管れん
縮(くも膜下出血後)、妊娠中毒症、冠れん縮、心筋梗
塞、糖尿病、喘息発作、レイノー症候群などに対して薬
理効果を有する。
【0022】[参考例1] a) ジベンジル 4−フェニルブチルホスホネ−ト
(R1a) 窒素雰囲気下、ジベンジルホスファイト6.15g(2
5ミリモル)のジメチルホルムアミド(DMF)(40
ml)溶液を−15℃に冷却し、60%水素化ナトリウ
ム1.10g(27.5ミリモル)を加え、0℃以下で
1.5時間撹拌した。次に、1−ブロモ−4−フェニル
ブタン5.0g(25ミリモル)のDMF(5ml)溶
液を、反応液が0℃以上に昇温しないようにして滴下し
た。室温で一夜撹拌し、反応液を減圧下濃縮した。残渣
をエ−テルに溶解し、水洗した後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥させた。これから溶媒を留去し、無色油状物を得
た。これをシリカゲルクロマトグラフィーで精製し、標
題化合物6.90g(収率;70.0%)を無色油状物
として得た。
【0023】b) ジベンジル 2−フェネチルホスホ
ネ−ト(R1b) ジベンジルホスファイト1.31g(5.0ミリモル)
及び1−ブロモ−2−フェニルエタン0.93g(5.
0ミリモル)から、化合物(R1a)の合成と同様の方
法で合成し、標題化合物1.11g(収率;60.7
%)を得た。
【0024】c) ジベンジルベンジルホスホネ−ト
(R1c) ジベンジルホスファイト2.64g(10.0ミリモ
ル)及びベンジルブロマイド1.26g(10.0ミリ
モル)から、化合物(R1a)の合成と同様の方法で合
成し、標題化合物0.93g(収率;26%)を得た。
【0025】[参考例2] a) ベンジル 4−フェニルブチルホスホノクロリデ
−ト(R2a) 化合物(R1a)3.0g(7.6ミリモル)の四塩化
炭素(4.6ml)溶液に、氷冷下で五塩化リン1.6
6g(8.0ミリモル)を加え30分間撹拌した。反応
温度を10℃/15分の割合で70℃まで昇温し、70
℃にて30分間撹拌した。反応溶液を減圧下(1mmH
g)70℃に2時間保ち、溶媒及び副生成物(オキシ塩
化リン、塩化ベンジル)を減圧留去し、これを更に精製
することなく次の反応に用いた。
【0026】b) ベンジル 2−フェネチルホスホノ
クロリデ−ト(R2b) 化合物(R1b)2.10g(5.73ミリモル)か
ら、化合物(R2a)の合成と同様の方法で合成した。
【0027】c) ベンジル ベンジルホスホノクロリ
デ−ト(R2c) 化合物(R1c)0.886g(2.51ミリモル)か
ら、化合物(R2a)の合成と同様の方法で合成した。
【0028】[実施例1] a) N−t−ブトキシカルボニル−L−フェニルアラ
ニル−L−トリプトファン ベンジルエステル(1a) N−t−ブトキシカルボニル−L−フェニルアラニン
5.31g(20.0ミリモル)、L−トリプトファン
ベンジルエステル塩酸塩6.81g(20.6ミリモ
ル)及び1−ヒドロキシベンゾトリアゾール2.70g
(20.0ミリモル)を、乾燥テトラヒドロフラン(T
HF)(50ml)に懸濁させ、−15℃で15分間撹
拌した。この懸濁液に、1−エチル−3−(3’−ジメ
チルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(WSC・
HCl)4.17g(21.75ミリモル)及びトリエ
チルアミン1.6ml(22ミリモル)を加え、室温で
一夜撹拌した後、溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶
解した。有機層を1N−HCl、水、飽和重曹水の順で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、得られた
残渣をカラムクロマトグラフィ−で精製し標題化合物
8.15g(収率;75.3%)を得た。
【0029】1 H NMR(CDCl3 ) δ;1.3
5(9H,s), 2.99(2H,d,J=
6Hz),3.15−3.35(2H,m),4.25
−4.95(2H,m),5.00−5.15(2H,
m),6.25−6.67(2H,m),7.00−
7.36(15H,m),7.85−8.00(1H,
m)
【0030】b) L−フェニルアラニル−L−トリプ
トファン ベンジルエステル塩酸塩(1b) 化合物(1a)8.00g(14.8ミリモル)を90
%ギ酸(133ml)に溶解し、室温で3時間撹拌す
る。反応液を濃縮し、1.4規定塩酸−ジオキサン(1
2.5ml)に溶解し、15分間撹拌した。この溶液に
エーテル(120ml)を加え、析出した結晶を濾取
し、エーテルで洗浄後室温で減圧乾燥し、標題化合物
6.24g(収率:88.3%)を得た。
【0031】1 H NMR(CD3 OD) δ;2.8
8−3.35(4H,m),4.03−4.88(2
H,m),5.07(2H,s), 7.00
−7.54(15H,m)
【0032】c) N−(O−ベンジル−P−2−フェ
ネチルホスホニル)−L−フェニルアラニル−L−トリ
プトファン ベンジルエステル(1c) 化合物(1b)956mg(2.0ミリモル)を乾燥塩
化メチレン(8ml)に懸濁し、冷却下トリエチルアミ
ン0.84ml(6.0ミリモル)を加えた。氷冷撹拌
下、化合物(R2b)の乾燥塩化メチレン(5ml)溶
液(2.8ミリモル)を約15分で滴下し、そのまま一
晩撹拌した。 反応液を水洗し、溶媒を留去した。残渣を
酢酸エチルに溶解し、1規定塩酸、水、飽和重曹水、
水、飽和食塩水の順に洗浄した。有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、標題化合物411m
g(収率;29.4%)を得た。
【0033】1H NMR(CDCl3 ) δ;1.2
−2.0(2H,m), 2.3−3.4(6H,
m),3.8−4.2(6H,m), 6.4−8.0
(28H,m)
【0034】d) N−(2−フェネチルホスホニル)
−L−フェニルアラニル−L−トリプトファン 二ナト
リウム塩(1d) 化合物(1c)82mg(0.12ミリモル)、エタノ
ール(6.5ml)、水(6.5ml)、重曹19.5
mg(0.23ミリモル)、及び10%パラジウム−炭
素13.5mgの混合物を水素雰囲気下で、一夜室温で
撹拌した。触媒を瀘別後、 溶媒を留去し、 残渣を水に溶
解し凍結乾燥することにより標題化合物71mg(定量
的) を得た。
【0035】1H NMR(D2 O) δ:1.1−
1.3(2H,m), 2.2−2.4(2H,m),
2.5−2.9(2H,m), 3.1−3.3(2
H,m),3.8−4.0(1H,m), 4.4−
4.6(1H,m),7.0−7.4(15H,m)
【0036】[実施例2] a) N−t−ブトキシカルボニル−L−ロイシル−L
−トリプトファン ベンジルエステル(2a) N−t−ブトキシカルボニル−L−ロイシン2.49g
(10.0ミリモル)及びL−トリプトファンベンジル
エステル塩酸塩3.31g(10.0ミリモル)から、
化合物(1a)の合成と同様の方法で合成し、標題化合
物4.77g(収率;94%)を得た。
【0037】1 H NMR(CDCl3 ) δ;0.8
5(6H,d,J=6Hz),1.0−1.8(3H,
m),1.40(9H,s),3.30(2H,d,J
=5Hz),3.8−4.2(1H,m), 4.
5−5.2(2H,m),5.05(2H,s),
6.48(1H,d,J=8Hz),6.7−
8.2(11H,m)
【0038】b) L−ロイシル−L−トリプトファン
ベンジルエステル塩酸塩(2b) 化合物(2a)4.56g(9.0ミリモル)から、化
合物(1b)の合成と同様の方法で合成し、標題化合物
3.89g(収率;97%)を得た。
【0039】1 H NMR(DMSO−d6 ) δ;
0.6−2.0(9H,m), 2.8−3.5(2
H,m),3.6−4.0(1H,m), 4.4−
4.8(1H,m),5.02(2H,s),
6.6−7.7(10H,m),8.28(3H,
s), 9.18(1H,d,J=8Hz),1
0.99(1H,s)
【0040】c) N−(O−ベンジル−P−ベンジル
ホスホニル)−L−ロイシル−L−トリプトファン ベ
ンジルエステル(2c) 化合物(2b)310mg(0.7ミリモル)及び化合
物(R2c)1.0ミリモルから、化合物(1c)の合
成と同様の方法で合成し 標題化合物23mg(収率;
4%)を得た。
【0041】1H NMR(CDCl3 ) δ;0.7
3(6H,d,J=5Hz),1.0−1.7(3H,
m),2.6−3.4(4H,m), 3.0−
4.0(1H,m),4.4−5.1(5H,m),
6.6−8.5(23H,m),
【0042】d) N−ベンジルホスホニル−L−ロイ
シル−L−トリプトファン 二ナトリウム塩(2d) 化合物(2c)62mg(0.1ミリモル)から、化合
物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題化合物4
3mg(収率;88%)を得た。
【0043】1H NMR(D2 O) δ;0.74
(6H,t,J=5Hz), 0.8−1.6(3H,
m),2.74(2H,d,J=19Hz),2.9−
3.7(3H,m),4.3−4.6(1H,m),
6.8−7.9(10H,m)
【0044】[実施例3] a) N−(O−ベンジル−P−2−フェネチルホスホ
ニル)−L−ロイシル−L−トリプトファン ベンジル
エステル(3a) 化合物(2b)310mg(0.7ミリモル)及び化合
物(R2b)1.0ミリモルから、化合物(1c)の合
成と同様の方法で合成し 標題化合物70mg(収率;
15%)を得た。
【0045】1H NMR(CDCl3 ) δ;0.8
1(6H,d,J=5Hz),1.0−2.2(5H,
m),2.5−3.0(2H,m), 3.0−
4.0(3H,m),4.4−5.1(5H,m),
6.5−7.7(22H,m),8.32(1H,
s)
【0046】b) N−(2−フェネチルホスホニル)
−L−ロイシル−L−トリプトファン二ナトリウム塩
(3b) 化合物(3a)74mg(0.11ミリモル)から、化
合物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題化合物
55mg(収率;95%)を得た。
【0047】1H NMR(D2 O) δ;0.4−
1.0(6H,m),1.0−2.0(5H,m),
2.4−2.9(2H,m),2.9−3.7(3H,
m),4.3−4.6(1H,m),6.8−7.9
(10H,m)
【0048】[実施例4] a) N−t−ブトキシカルボニル−L−イソロイシル
−L−トリプトファンベンジルエステル(4a) N−t−ブトキシカルボニル−L−イソロイシン2.3
1g(10ミリモル)及びL−トリプトファンベンジル
エステル塩酸塩3.31g(10ミリモル)から、化合
物(1a)の合成と同様の方法で合成し、標題化合物
3.58g(収率;70%)を得た。
【0049】1 H NMR(CDCl3 ) δ;0.8
3(6H,d,J=7Hz),1.0−1.9(3H,
m),1.42(9H,s),3.29(2H,d,J
=5Hz),3.7−4.0(1H,m), 4.7
−5.2(2H,m),5.04(2H,s),
6.30(1H,d,J=8Hz),6.7−8.
2(11H,m)
【0050】b)L−イソロイシル−L−トリプトファ
ン ベンジルエステル塩酸塩(4b) 化合物(4a)3.30g(6.5ミリモル)から、化
合物(1b)の合成と同様の方法で合成し、標題化合物
2.55g(収率;88%)を得た。
【0051】1 H NMR(DMSO−d6 ) δ;
0.6−2.0(9H,m), 2.6−3.8(3
H,m),4.3−4.7(1H,m), 5.00
(2H,s),6.6−7.6(10H,m), 8.
27(3H,s),9.07(1H,d,J=8H
z),10.99(1H,s)
【0052】c) N−(O−ベンジル−P−2−フェ
ネチルホスホニル)−L−イソロイシル−L−トリプト
ファン ベンジルエステル(4c) 化合物(4b)400mg(1.0ミリモル)及び化合
物(R2b)1.4ミリモルから、化合物(1c)の合
成と同様の方法で合成し、標題化合物98mg(収率;
21%)を得た。
【0053】1H NMR(CDCl3 ) δ;0.5
−2.2(11H,m), 2.5−3.8(5H,
m),4.5−5.1(1H,m), 5.01(2
H,s),5.04(2H,s) 6.3−
7.6(22H,m),7.8−8.1(1H,m)
【0054】d) N−(2−フェネチルホスホニル)
−L−イソロイシル−L−トリプトファン 二ナトリウ
ム塩(4d) 化合物(4c)98mg(0.15ミリモル)から、化
合物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題化合物
76mg(収率;96%)を得た。
【0055】1H NMR(D2 O) δ;0.3−
1.0(8H,m), 1.0−2.0(3H,m),
2.4−2.9(2H,m), 2.9−3.8(3
H,m),4.3−4.7(1H,m), 6.8−
7.8(10H,m)
【0056】[実施例5] a) N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシ
ル−L−トリプトファンメチルエステル(5a) N−ベンジルオキシカルボニル−L−イソロイシン5.
30g(20.0ミリモル)及びL−トリプトファンメ
チルエステル塩酸塩5.09g(20.0ミリモル)か
ら、化合物(1a)と同様の方法で合成し、標題化合物
7.14g(収率;75.9%)を得た。
【0057】1 H NMR(CDCl3 ) δ;0.8
2−0.89(6H,m), 1.04−1.64(2
H,m),1.79−1.80(1H,m), 3.2
9−3.34(2H,m),3.66(3H,s),
4.04−4.06(1H,m),4.89−4.93
(1H,m), 5.05(2H,s),5.34(1
H,brs), 6.43(1H,m),6.9
3−8.05(11H,m)
【0058】b) L−イソロイシル−L−トリプトフ
ァン メチルエステル(5b) 化合物(5a)7.14g(15.2ミリモル)をメタ
ノール(50ml)に溶解し、これに10%パラジウム
炭素(710mg)を加え水素雰囲気下で一夜撹拌し
た。濾過により触媒を除去し、濾液を減圧下濃縮するこ
とによって標題化合物3.06g(収率;63.5%)
を得た。
【0059】1 H NMR(CD3 OD) δ;0.8
0−1.68(9H,m), 3.11−3.33(3
H,m),3.66(3H,s), 4.7
4−4.85(1H,m),6.97−7.62(6
H,m)
【0060】c) N−(O−ベンジル−P−2−フェ
ネチルホスホニル)−L−イソロイシル−L−トリプト
ファン メチルエステル(5c) 化合物(5b)663mg(2.0ミリモル)及び化合
物(R2b)2.8ミリモルから、化合物(1c)の合
成と同様の方法で合成し、標題化合物258mg(収
率;21.9%)を得た。
【0061】1H NMR(CDCl3 ) δ;0.6
−2.2(11H,m), 2.6−3.0(2H,
m),3.2−3.35(2H,m), 3.4−3.
8(4H,m),4.5−5.1(3H,m),
7.4−8.2(18H,m)
【0062】d) N−(2−フェネチルホスホニル)
−L−イソロイシル−L−トリプトファン メチルエス
テル ナトリウム塩《(1S,2S)−1−[(s)−
2−(3−インドリル)−1−メトキシカルボニルエチ
ルカルバモイル]−2−メチルブチルアミノフェニルエ
チルホスフィン酸 ナトリウム》(5d) 化合物(5c)136mg(0.23ミリモル)から、
化合物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題化合
物114mg(収率;95.0%)を得た。
【0063】1H NMR(D2 O) δ;0.7−
1.3(8H,m), 1.4−1.8(3H,m),
2.5−2.7(2H,m),3.2−3.4(2H,
m),3.4−3.6(4H,m), 4.6−4.8
(1H,m),7.0−7.6(10H,m)
【0064】[実施例6] a) N−(O−ベンジル−P−4−フェニルブチルホ
スホニル)−L−ロイシル−L−トリプトファン ベン
ジルエステル(6a) 化合物(2b)2350mg(5.3ミリモル)及び化
合物(R2a)7.5ミリモルから、化合物(1c)の
合成と同様の方法で合成し、標題化合物463mg(収
率;13.7%)を得た。
【0065】1H NMR(CDCl3 ) δ;0.6
−1.0(6H,m), 1.2−2.1(9H,
m),2.4−2.6(2H,m), 3.15−
3.35(2H,m),3.6−4.0(1H,m),
4.65−5.25(5H,m),6.8−7.6
(22H,m), 8.1−8.4(1H,m)
【0066】b) N−(4−フェニルブチルホスホニ
ル)−L−ロイシル−L−トリプトファン 二ナトリウ
ム塩(6b) 化合物(6a)232mg(0.35ミリモル)から、
化合物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題化合
物181mg(収率;92.7%)を得た。
【0067】1H NMR(CD3 OD) δ;0.8
1−0.90(6H,m), 1.47−1.66(9
H,m),2.51−2.61(2H,m), 3.1
7−3.58(3H,m),4.56−4.59(1
H,m), 6.93−7.63(10H,m)
【0068】[実施例7] a) N−(O−ベンジル−P−4−フェニルブチルホ
スホニル)−L−イソロイシル−L−トリプトファン
ベンジルエステル(7a) 化合物(4b)2110mg(4.8ミリモル)及び化
合物(R2a)6.8ミリモルから、化合物(1c)の
合成と同様の方法で合成し、標題化合物1308mg
(収率;30.3%)を得た。
【0069】1H NMR(CDCl3 ) δ;0.6
−0.8(6H,m), 0.8−1.75(9
H,m),2.3−2.55(2H,m), 3.0
−3.3(2H,m),3.45−3.7(1H,
m), 4.55−5.05(5H,m),6.7−
7.55(22H,m), 8.1−8.4(1H,
m)
【0070】b) N−(4−フェニルブチルホスホニ
ル)−L−イソロイシル−L−トリプトファン 二ナト
リウム塩(7b) 化合物(7a)232mg(0.35ミリモル)から、
化合物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題化合
物209mg(収率;99.0%)を得た。
【0071】1H NMR(CD3 OD) δ;0.6
3−1.25(8H,m), 1.44−1.67(7
H,m),2.52−2.61(2H,m), 3.1
4−3.53(3H,m),4.61−4.63(1
H,m), 6.94−7.63(10H,m)
【0072】[比較例1] a) N−t−ブトキシカルボニル−L−アラニル−L
−トリプトファン ベンジルエステル(比1a) N−t−ブトキシカルボニル−L−アラニン3.78g
(20.0ミリモル)及びL−トリプトファンベンジル
エステル塩酸塩6.81g(20.6ミリモル)から、
化合物(1a)と同様の方法で合成し、標題化合物1
0.74g(定量的)を得た。
【0073】1 H NMR(CDCl3 ) δ;1.2
7(3H,d,J=7Hz), 1.40(9H,
s),3.31(2H,d,J=5Hz), 4.1
(1H,brs),4.92−4.96(1H,m),
5.07(2H,s),6.55(1H,d,J=
8Hz), 6.81(1H,s),7.07−7.5
1(10H,m), 8.08(1H,brs)
【0074】b) L−アラニル−L−トリプトファン
ベンジルエステル塩酸塩(比1b) 化合物(比1a)10.8g(20.0ミリモル)か
ら、化合物(1b)の合成と同様の方法で合成し、標題
化合物6.29g(収率;78.3%)を得た。
【0075】1H NMR(DMSO−d6 ) δ;
1.34(3H,d,J=6Hz),3.11−3.2
6(2H,m),3.87−3.88(1H,m),
4.59−4.65(1H,m),6.97−7.51
(10H,m),8.31(3H,brs),9.10
(1H,d,J=7Hz),11.03(1H,s)
【0076】c) N−(O−ベンジル−P−2−フェ
ネチルホスホニル)−L−アラニル−L−トリプトファ
ン ベンジルエステル(比1c) 化合物(比1b)804mg(2.0ミリモル)及び化
合物(R2b)2.8ミリモルから、化合物(1c)の
合成と同様の方法で合成し、標題化合物288mg(収
率;23.1%)を得た。
【0077】1H NMR(CDCl3 ) δ;1.2
4(3H,dd,J=7,16Hz),1.8−2.0
(2H,m), 2.7−2.9(2H,m),3.2
−3.4(2H,m), 3.7−3.9(1H,
m),4.7−5.2(5H,m), 6.7−7.9
(23H,m)
【0078】d) N−(2−フェネチルホスホニル)
−L−アラニル−L−トリプトファン二ナトリウム塩
(比1d) 化合物(比1c)146mg(0.23ミリモル)か
ら、化合物(1d)の合成と同様の方法で合成し、標題
化合物117mg(定量的)を得た。
【0079】1H NMR(D2 O) δ;1.14
(3H,d,J=7Hz), 1.6−1.8(2H,
m),2.5−2.7(2H,m), 3.1−
3.4(2H,m),3.6−3.7(1H,m),
4.4−4.6(1H,m),7.1−7.7(1
0H,m)
【0080】
【発明の効果】本発明の化合物は、エンドセリン変換酵
素阻害活性が強く、優れた血圧降下作用を有し、種々の
血管障害疾患に対する医薬の有効成分(エンドセリン変
換酵素阻害剤)として有用な物質である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07K 101:02 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 5/062 A61K 31/66 ABN A61K 31/66 ABU A61K 31/66 ACV C07K 5/065 C07K 101:02 CA(STN) REGISTRY(STN) WPI(DIALOG)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、Aはロイシン、イソロイシン及びフェニルアラ
    ニンからなる群から選ばれたアミノ酸残基を表わし、T
    rpはトリプトファン残基を表わし、Rは、同一でも異
    なっていてもよく、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基、又はハロゲン原子を表わし、Xは水素原子又はアル
    カリ金属を表わし、Yは水素原子、アルカリ金属又は低
    級アルキル基を表わし、mは0〜3の整数であり、nは
    1〜4の整数である)で表わされることを特徴とするホ
    スホン酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】 上記式(1)で表わされるホスホン酸ア
    ミド誘導体からなるエンドセリン変換酵素阻害剤。
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