JP2818328B2 - 多孔質球状アパタイト粒子の製造方法 - Google Patents

多孔質球状アパタイト粒子の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば化粧品原料に用
いられる多孔質球状アパタイト粒子の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】アパタイトは、一般化学式M10(ZO4)
6 X2 で表される物質群であって、Mとして、Ca、P
b、Ba、Sr、Cd、Zn、Ni、Mg、Na、K、
Fe、Al の元素の中から少なくとも1種、ZO4 とし
て、PO4 、AsO4 、VO4、SiO4 またはC
O3 、Xとして、F、OH、Cl 、Br、Oの元素もし
くは原子団の中から少なくとも1種から構成されてい
る。
【0003】アパタイトの一種である水酸アパタイト
は、化学式Ca10(PO4)6(OH)2で表されるが、これ
をスプレードライヤー等で粒径10μm程度のほぼ真球
状の粒子に加工し、表面を多孔質にしたものは、肌に対
する「すべり」と「のり」が良いだけでなく、毒性がな
く油脂分を吸着する性質を有しているため、ファウンデ
ーション基材などの化粧品原料として広く用いられてい
るものである。
【0004】従来より、上記のような多孔質球状の水酸
アパタイト粒子は、水酸アパタイトの微粒子の集合体と
して得られており、例えば 0.1μm以下の水酸アパタイ
トの微粒子からなるスラリーをスプレードライヤーを用
いて球形造粒・乾燥することにより製造されている。
【0005】ところが、多孔質球状アパタイト粒子が、
スプレードライヤーを用いて球形造粒されて製造されて
いるので、その粒度分布がシャープになり難いという問
題を生じていた。
【0006】そこで、水酸アパタイトの機能が粒子の表
面にあって発揮されるものであるので、粒度分布の制御
し易い樹脂粒子を核として、その核の表面に水酸アパタ
イトの微粒子をコーティングして多孔質球状アパタイト
粒子を得る方法が考案されている。
【0007】上記の方法において使用される樹脂として
は、従来より歯科材料、骨充填材、化粧品などの原材料
として使用されて安全性の高いポリメタクリル酸メチル
(以下、PMMAという)が使用され、そのコーティン
グ法としては、メカノケミカル法や高速気流中衝撃法
(ハイブリダイゼーション)等の乾式法が用いられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
方法では、核となる樹脂粒子の表面にへこみができた
り、コンペイトウのように水酸アパタイト粒子が付着し
たりして、得られた多孔質球状アパタイト粒子の形状が
いびつな不定形なものとなり易い。
【0009】よって、そのような多孔質球状アパタイト
粒子をファウンデーション基材等の化粧品原料として用
いると、その化粧品の肌に対する「すべり」や「のり」
が充分とは言い難いという問題を生じている。
【0010】そこで、本発明の目的は、肌に対する「す
べり」や「のり」を良くするために、形状が真球に近
く、粒度分布がシャープな多孔質球状アパタイト粒子を
安定に得られる製造方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多孔質球状アパ
タイト粒子の製造方法は、以上の課題を解決するため
に、アパタイト微粒子のスラリーと樹脂粒子とを高速気
流中に供給して、上記樹脂粒子を分散させながら、上記
樹脂粒子の表面に上記アパタイト微粒子をコーティング
して多孔質球状アパタイト粒子を得ることを特徴として
いる。
【0012】アパタイト微粒子におけるアパタイトは、
一般化学式M10(ZO4)6 X2 で表される物質群であっ
て、Mとして、Ca、Pb、Ba、Sr、Cd、Zn、
Ni、Mg、Na、K、Fe、Al の元素の中から少な
くとも1種と、ZO4 として、PO4 、AsO4 、VO
4 、SiO4 またはCO3 と、Xとして、F、OH、C
l 、Br、Oの元素もしくは原子団の中から少なくとも
1種とから構成されている。
【0013】上記アパタイト微粒子の粒径は 0.1μm以
下であることが、大きな比表面積を有する多孔質球状ア
パタイト粒子を製造する上で好ましい。
【0014】樹脂としては、成形性、強度に優れ、無毒
性の物であれば特に限定されることはないが、例えばポ
リメタクリル酸メチル(以下、PMMAという)を使用
することができる。
【0015】また、樹脂粒子の平均粒径および粒度分布
は、所望する多孔質球状アパタイト粒子の平均粒径およ
び粒度分布に応じてる変えることができる。
【0016】スラリーの濃度としては、1〜90重量%
の範囲を用いることができるが、スラリー濃度が30重
量%を越えると、粘度がかなり高くなるので、撹拌むら
ができやすく、均一なスラリーを得ることが難しい。一
方、スラリー濃度が3重量%未満になると、多孔質球状
アパタイト粒子の収率が小さくなってしまうことから、
スラリーの濃度範囲としては、3〜30重量%が好まし
い。
【0017】上記分散剤としては、アパタイト微粒子お
よび樹脂粒子を分散する種々の分散剤を使用でき、具体
例を挙げれば、ポリアクリル酸塩、ニトロフミン酸塩、
リグニンスルフォン酸塩、スチレン−無水マレイン酸共
重合体等があるがこれらに限るものではない。
【0018】また、上記分散剤を混合物にわずかでも加
えると、得られる多孔質球状アパタイト粒子の真球度が
向上することが実験的に確かめられるが、混合物に加え
る分散剤があまり増加すると、多孔質球状アパタイト粒
子中の不純物量もこれに伴い増加することになるので、
分散剤の添加量としては10重量%以下であることが好
ましい。
【0019】
【作用】上記の方法によれば、アパタイト微粒子のスラ
リーと樹脂粒子とを高速気流中に供給して、気流中でア
パタイト微粒子と樹脂粒子とを摺動させて、アパタイト
微粒子と樹脂粒子とに異なる極性の静電気をそれぞれ生
じさせることができるので、コーティング時に樹脂粒子
やアパタイト微粒子が凝集することが低減される。
【0020】よって、上記樹脂粒子を分散させてその凝
集を回避しながら、上記樹脂粒子の表面に上記アパタイ
ト微粒子を気流中でコーティングできることから、1つ
の樹脂粒子の表面にアパタイト微粒子が均一にコーティ
ングされた多孔質球状アパタイト粒子を得ることができ
る。
【0021】したがって、樹脂粒子の形状および粒度分
布を適宜選択することにより、得られる多孔質球状アパ
タイト粒子は、その粒度分布をシャープにできると共
に、その形状をほぼ真球形状とすることができる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例である実施例1について図
1に基づいて説明すれば以下の通りである。 〔実施例1〕 まず、水酸アパタイト微粒子の調製について説明する
と、最初に、水酸カルシウム懸濁液に撹拌しながら、p
H11付近に至るまで2〜4倍に希釈したリン酸水溶液
を滴下し、この後約5倍以上に希釈したリン酸水溶液を
滴下してpH10〜9に調節し、適宜イオン交換水で希
釈することにより、粒径0.1μm以下の水酸アパタイ
ト(Hydroxy Apatite 、以下HApという)微粒子が懸
濁したHApスラリー(濃度20重量%)が得られた。こ
こでいうHApは、Ca10(PO4)6(OH)2である。
【0023】次に、多孔質球状アパタイト粒子の製造方
法について説明すると、まず、上記HApスラリーに所
定量の水を加えて撹拌モーターで撹拌てHAp調製物が
得られた後、そのHAp調製物に、所望する平均粒径お
よび粒度分布を有するポリメタクリル酸メチル(以下、
PMMAという)からなる樹脂粒子〔積水化成品工業
(株)製、商品名テクポリマーMB−8C〕および水を
それぞれ所定量加え、図1に示すように、HAp粒子
(アパタイト微粒子)1、PMMA粒子(樹脂粒子)2
を含む混合溶液(混合物)4を調製した。
【0024】また、固形分〔第一工業製薬(株)製、メ
チルセルロース系バインダー商品名EB−43PS〕と
水との割合(重量比)を1/60に調製したバインダー
溶液を所定量加えた混合溶液4も調製した。これらの各
混合比および後述する操作条件は表1に記載した。
【0025】
【表1】
【0026】ただし、PMMA、 HApスラリ-、水、バインダー
の配合量の単位はグラムで表示し、液供給量の単位はグ
ラム/hour、乾燥温度の単位は℃で表した。
【0027】種々の混合比で調製した各混合溶液4を、
定量ポンプ5によりコーティング機(日清エンジニアリ
ング製、型式DC-08 )6の液体コーティングノズル7に
所定の供給量で供給して、コンプレッサー8からの圧縮
空気により液体コーティングノズル7内に生じている高
速気流中にそれぞれ供給した。
【0028】高速気流中の混合溶液4は、高速気流によ
って分散されながらコーティングされて乾燥チェンバー
9内に噴霧された後、分散されながらコーティングされ
た多孔質球状アパタイト粒子10は、液体コーティング
ノズル7から排出される高速気流に乗って、乾燥チェン
バー9の中心部を下降し、続いて、乾燥チェンバー9の
下部から上方に吹き出しているヒーター11で加温され
た熱風によって、乾燥されながら上昇し、その後、サイ
クロン12を経てフィルター13にて回収された。
【0029】ここでは、多孔質球状アパタイト粒子10
の回収はサイクロン12ではなくフィルター13を用い
た。PMMA、HApスラリー、水および/またはバイ
ンダーの混合比および多孔質球状アパタイト粒子10の
コーティングにおける前述した操作条件を表1に示し
た。
【0030】一方、HAp粒子1に対して重量でPMM
A粒子2が多くなると、PMMA粒子2が凝集し易くな
るので、分散剤3として、アクリル酸のH+ イオンがN
H4 + イオンに置換されている、分子量約1万のアクリ
ル系−NH4 分散剤(第一工業製薬社製D−134)を
所定濃度となるように、さらに加えた混合溶液4を調製
し、上記同様に操作して多孔質球状アパタイト粒子10
を得た。なお、上記各混合溶液4の混合比を表2に記載
した。
【0031】なお、上記分散剤3に対して他の分散剤と
しては、アパタイト微粒子および樹脂粒子を分散する種
々の分散剤を使用でき、具体例を挙げれば、ポリアクリ
ル酸塩、ニトロフミン酸塩、リグニンスルフォン酸塩、
スチレン−無水マレイン酸共重合体等があるがこれらに
限るものではない。
【0032】また、上記各分散剤を混合溶液4にわずか
でも加えると、得られる多孔質球状アパタイト粒子10
の真球度が向上することが実験的に確かめられるが、混
合溶液4に加える分散剤があまり増加すると、多孔質球
状アパタイト粒子10中の不純物量もこれに伴い増加す
ることになるので、分散剤の添加量としては10重量%
以下であることが好ましい。
【0033】
【表2】
【0034】ただし、PMMA、 HApスラリ-、水、分散剤の配
合量の単位はグラムで表示した。
【0035】上記実施例1で得られた各多孔質球状アパ
タイト粒子10について、走査型電子顕微鏡でコーティ
ング状態をそれぞれ観察したところ、例えば図2および
図3の図面代用写真に示すように、PMMA粒子の凝集
がなく、1つのPMMA粒子にアパタイト微粒子が奇麗
にコーティングされたほぼ真球形状の多孔質球状アパタ
イト粒子がそれぞれ得られていることが分かった。な
お、表1に示すように、バインダーを加えなくとも多孔
質球状アパタイト粒子を得ることができるが、バインダ
ーを加えることにより、コーティングがより強固になっ
ていた。
【0036】次に、本発明の他の実施例である実施例2
について説明する。 〔実施例2〕 HApスラリーを上記実施例1と同様に調製し、その濃
度を20重量%に調製した。そのHApスラリーと、P
MMA〔積水化成品工業(株)製、商品名テクノポリマ
ーMB−8C〕粒子とを、表3に示す条件で、ジェット
噴流を用いるコーティング機〔フロイント産業(株)
製、コートマイザー〕に供給して、コーティングした。
なお、HApスラリーを液スプレーとし、PMMA粒子
を粉スプレーとして用いた。
【0037】ここで回収された粒子を走査型電子顕微鏡
でコーティング状態を観察したところ、図5に示すよう
に、コーティングされた多孔質球状アパタイト粒子が観
察された。
【0038】
【表3】
【0039】ただし、 air圧の単位はkg/cm3、フィード
量の単位はg/min である。
【0040】このように上記各実施例の方法では、所定
濃度のHApスラリーにPMMA粒子を加え、ディスパ
コートまたはコートマイザーに供給してコーティングす
ることにより、PMMA粒子の凝集が殆どみられず、1
つのPMMA粒子に均質にアパタイト微粒子がコーティ
ングされた多孔質球状アパタイト粒子が安定に得られ
る。
【0041】なお、分散剤をHApスラリーとPMMA
粒子との混合物に添加することで、PMMA粒子の凝集
が防止されて、1つのPMMA粒子に均質にアパタイト
微粒子がコーティングされた多孔質球状アパタイト粒子
がより安定に得られる。また、さらに、バインダーを上
記混合物に添加することで、アパタイト微粒子によるコ
ーティング膜がより強固なものとなって、得られる多孔
質球状アパタイト粒子の強度も向上する。
【0042】したがって、通常、PMMAは成形性が良
く、その平均粒径および粒度分布を所定の範囲で任意に
製造することが容易に安定にできるので、例えば、その
粒度分布をシャープなものと選択すると、従来のアパタ
イト微粒子の造粒品では得られなかったシャープな粒度
分布を有する多孔質球状アパタイト粒子が、上記方法で
は容易に安定に製造することができる。
【0043】その上、PMMAの形状をほぼ真球に成形
することは極めて容易なため、得られた多孔質球状アパ
タイト粒子が1つのPMMAに均質にアパタイト微粒子
がコーティングされていることから、その得られる多孔
質球状アパタイト粒子をほぼ真球状とすることが極めて
容易となる。さらに、PMMAの平均粒径を任意の大き
さに調製することで、得られる多孔質球状アパタイト粒
子の平均粒径も容易にコントロールできる。
【0044】また、上記方法で得られる多孔質球状アパ
タイト粒子は、核としてPMMAを有していても、その
表面に偏在するアパタイト微粒子においても極めて大き
な比表面積を備えることが可能である。
【0045】したがって、そのような多孔質球状アパタ
イト粒子を例えばファウンデーション基材などの化粧品
原料として用いても、人間の皮脂成分のうち肌に悪影響
を及ぼす皮脂老廃物である遊離脂肪酸を有効に吸着して
除去するという油脂吸着能を実用上支障なく保持するこ
とができる。
【0046】また、アパタイト微粒子よりかなり安価な
PMMAを核として用いることができるので、上記方法
は、その得られた多孔質球状アパタイト粒子も安価な、
経済的なものとなっている。
【0047】この結果、上記方法で得られた多孔質球状
アパタイト粒子は、粒度分布がシャープで、その形状を
ほぼ真球状とすることができることにより、肌に対する
「すべり」や「のり」の良いものとすることができ、よ
って、クレンジングクリームやファンデーション等の化
粧品原料として好適に使用できる。
【0048】また、上記多孔質球状アパタイト粒子は、
充分な生体親和性を備えているので、生体材料として歯
科材料、骨充填剤としても好適に使用することができ
る。さらに、従来のHAp単体粒子を成分分離用の中圧
型クロマトカラムの充填剤に使用すると、HAp単体粒
子の強度不足のため、圧によりHAp単体粒子が壊れて
しまい、カラム中で目詰まりを生じ易いが、上記構成
は、PMMA粒子を母粒子として用いているため、その
強度を向上させることができることから、成分分離用の
中圧型クロマトカラムの充填剤に使用することが可能で
ある。
【0049】
【比較例】本発明の比較例である比較例1について説明
すれば以下の通りである。 〔比較例1〕 HApスラリー
を前記実施例1と同様に調製し、その濃度を、水を用い
て20重量%に調製した。そのHApスラリー中にPM
MA〔積水化成品工業(株)製、商品名テクポリマーM
B−8C〕を分散させ、攪拌モーターにより1時間攪拌
して混合物を得た。この混合物を定量ポンプでスプレー
ドライヤー(大川原化工機械社製L−8,FOC−2
0)のアトマイザーに供給して、造粒・乾燥を行った。
【0050】造粒乾燥により得られた粉体はサイクロン
により採取され、また、サイクロンにより採取しきれな
い微粉体はバグフィルターにより採取された。
【0051】なお、上記定量ポンプによる液体原料の供
給量は1〜3kg/hで行われた。スプレードライヤーの入
口温度は 200〜 250℃に制御され、出口温度は 100℃以
下にならないように制御され、また、アトマイザーの回
転数は 10000〜 37000rpmの範囲内に設定された。
【0052】ここで得られた各多孔質球状アパタイト粒
子について、走査型電子顕微鏡でコーティング状態を観
察したところ、図4の図面代用写真に示すように、若干
のPMMAの凝集が観察され、1つのPMMA粒子にア
パタイト微粒子がコーティングされた多孔質球状アパタ
イト粒子と、PMMAの凝集体にアパタイト微粒子がコ
ーティングされた多孔質球状アパタイト粒子とが混在し
ていた。
【0053】次に、本発明の他の比較例である比較例2
について説明する。 〔比較例2〕 HApスラリーを前記実施例1と同様に調製し、その濃
度を水を用いて20重量%に調製した。そのHApスラ
リー中にPMMA〔積水化成品工業(株)製、商品名テ
クポリマーMB−8C〕を分散させ、さらに、バインダ
ーを20重量%以下となるように加え、攪拌モーターに
より1時間攪拌して混合物を得た。この混合物を、以下
上記比較例1と同様の操作条件で、造粒・乾燥を行っ
た。なお、上記バインダーとしては、2種のアクリル系
バインダー〔第一工業製薬(株)製、商品名TB−1,
2〕、メチルセルロース系バインダー〔第一工業製薬
(株)製、商品名EB−43PS〕、カルボキシメチル
セルロース系バインダー〔第一工業製薬(株)製、商品
名F−SA〕を1種もしくは2種混合して用いた。
【0054】ここで得られた各多孔質球状アパタイト粒
子について、走査型電子顕微鏡でコーティング状態を観
察したところ、比較例1の図4と同様に、若干のPMM
Aの凝集が観察され、1つのPMMA粒子にアパタイト
微粒子がコーティングされた多孔質球状アパタイト粒子
と、PMMAの凝集体にアパタイト微粒子がコーティン
グされた多孔質球状アパタイト粒子とが混在していた。
【0055】
【発明の効果】本発明の多孔質球状アパタイト粒子の製
造方法は、以上のように、アパタイト微粒子のスラリー
と樹脂粒子とを高速気流中に供給して、上記樹脂粒子を
分散させながら、上記樹脂粒子の表面に上記アパタイト
微粒子をコーティングして多孔質球状アパタイト粒子を
得る方法である。
【0056】それゆえ、上記樹脂粒子を分散させて、そ
の凝集を回避しながら、上記樹脂粒子の表面に上記アパ
タイト微粒子を均一にコーティングできるので、1つの
樹脂粒子の表面にアパタイト微粒子が均一にコーティン
グされた多孔質球状アパタイト粒子を得ることができ
る。
【0057】したがって、樹脂粒子の形状および粒度分
布を適宜選択することにより、得られる多孔質球状アパ
タイト粒子は、その粒度分布をシャープにできると共
に、その形状をほぼ真球形状とすることができる。
【0058】この結果、粒度分布がシャープで、形状が
ほぼ真球形状であることから、肌に対する「すべり」や
「のり」の良い多孔質球状アパタイト粒子を安定に製造
することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多孔質球状アパタイト粒子の製造方法
における実施例1において用いたコーティング機の概略
構成図である。
【図2】本発明の実施例1において得られた多孔質球状
アパタイト粒子の粒子構造を示す図面代用写真である。
【図3】上記実施例1において得られた他の多孔質球状
アパタイト粒子の粒子構造を示す図面代用写真である。
【図4】本発明の実施例2において得られた多孔質球状
アパタイト粒子の粒子構造を示す図面代用写真である。
【図5】本発明の実施例4において得られた多孔質球状
アパタイト粒子の粒子構造を示す図面代用写真である。
【符号の説明】
1 HAp粒子(アパタイト微粒子) 2 PMMA粒子(樹脂粒子) 4 混合溶液(混合物) 10 多孔質球状アパタイト粒子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アパタイト微粒子のスラリーと樹脂粒子と
    を高速気流中に供給して、上記樹脂粒子を分散させなが
    ら、上記樹脂粒子の表面に上記アパタイト微粒子をコー
    ティングして多孔質球状アパタイト粒子を得ることを特
    徴とする多孔質球状アパタイト粒子の製造方法。
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