JP2844933B2 - 粗糸替機の集綿装置 - Google Patents

粗糸替機の集綿装置

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JP2844933B2 JP41681190A JP41681190A JP2844933B2 JP 2844933 B2 JP2844933 B2 JP 2844933B2 JP 41681190 A JP41681190 A JP 41681190A JP 41681190 A JP41681190 A JP 41681190A JP 2844933 B2 JP2844933 B2 JP 2844933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗糸替機の集綿装置に係
り、詳しくは精紡機のクリールのボビンハンガに吊下さ
れている紡出中のボビンとクリールの手前の予備レール
に吊下されている満ボビンとを交換する粗糸替作業を精
紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一端から他端に向
かって移動して行うとともに、粗糸替作業時の満ボビン
から粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸引パイプを
使用して行う粗糸替機の集綿装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精紡機、特にリング精紡機ではクリール
に吊下された粗糸巻から粗糸を引き出し、下方のドラフ
トパートへ供給するようにしている。粗糸のドラフトパ
ートへの供給が進み、粗糸巻が空ないしは空に近づくと
新しい粗糸巻と交換する必要がある。そして、その際に
紡出中の粗糸に新に交換する粗糸巻の粗糸端を粗糸継ぎ
するか、あるいは改めて粗糸巻の粗糸を精紡機のドラフ
トパートに挿入することが必要となる。
【0003】精紡工程の省力化を進めるため、前記粗糸
継ぎ作業及び粗糸交換作業を精紡機機台の一端から順次
行う粗糸替機(篠交換機)が提案され(特開昭62−5
7957号公報等)、又、実施されている。そして、こ
の種の粗糸替機では新に交換するための満ボビン(予備
粗糸巻)から粗糸の端部を吸引作用により口出しした
後、粗糸継ぎ装置によりその粗糸端部を紡出中の粗糸に
粗糸継ぎする作業を行う。そして、その際、粗糸継ぎ装
置の把持部から突出する粗糸端の長さをほぼ一定とする
ため、口出しした粗糸の一部を切断するとともに、粗糸
替機に装備した集綿ボックス(集綿室)に収容し、集綿
ボックスに粗糸が一杯となった時点で作業者が手作業で
集綿ボックス内の粗糸を除去するようにしている。
【0004】ところが、紡績工場では狭いスペースに多
くの精紡機を据えつける関係から粗糸替機も小型のもの
が要望されており、粗糸替機に装備される集綿ボックス
の容積も小さい。そして、太番手紡出時には精紡機に供
給される粗糸が太くなる関係で、粗糸替機が1台の精紡
機機台の粗糸替作業を行うと、集綿ボックス内に粗糸が
一杯となり、作業者が集綿ボックス内から粗糸を取り出
す作業回数が多くなって作業効率が低下するという問題
がある。
【0005】この問題を解決するため実開平2−699
75号公報には、図14(a),(b)に示すように、
フィルタボックス50内に収容された粗糸(繊維)を圧
縮可能な押圧装置51を設けた装置が提案されている。
押圧装置51はエアシリンダ52と、そのピストンロッ
ド52aの先端に固着された押圧板53とから構成され
ている。そして、図14(a)に示すようにフィルタボ
ックス50の収容室55内に繊維がたくさん溜まった状
態でエアシリンダ52が作動すると、押圧板53がフィ
ルタ54に沿って押し下げられ、図14(b)に示すよ
うに粗糸が圧縮される。従って、収容室55の繊維の収
容量を大幅に増やすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記実開平2−699
75号公報に開示された装置は、エアシリンダ52で押
圧板53を作動する構成のため、フィルタボックス50
の外部に押圧板53のストロークより長いエアシリンダ
を配設する場所を確保する必要がある。しかし、粗糸替
機は機構が複雑で長いエアシリンダを配設するようなス
ペースを確保することが難しく、結果として粗糸替機全
体が大型化するという問題がある。又、押圧板53がフ
ィルタ54に接触しない状態で移動する構成とした場合
は、フィルタ54に付着した繊維を除去するのが困難な
ため、繊維を圧縮して収容室55の収容空間を拡げても
収容室55に対するブロアー(図示せず)の吸引作用が
低下する。一方、フィルタ54に接触する状態で押圧板
53が移動する構成とした場合は、フィルタ54に付着
した繊維が掻き落とされて吸引作用の低下を防止できる
が、この場合は押圧板53及びフィルタ54が摩擦によ
り摩耗するという問題がある。
【0007】又、一般に前記フィルタボックス内から回
収された繊維は混打綿工程で原料綿に混合され、再使用
される。回収繊維を原料綿と混合して再使用する場合、
粗糸を開繊されていない状態のまま混打綿機にかける
と、粗糸が開繊ローラに巻付く問題がある。従って、粗
糸をフィルタボックスに収容する際には開繊された状態
で収容する必要がある。粗糸替機で満ボビンから粗糸の
端部を口出しする際、粗糸の一端が拘束された状態で吸
引作用を受ける。吸引パイプに作用する吸引作用が大き
ければ、粗糸は開繊された状態でフィルタボックスに収
容される。一方、吸引作用が小さいと粗糸は未開繊状態
でフィルタボックスに収容される。
【0008】又、フィルタボックス内からの粗糸回収作
業は特に短繊維が多く含まれる綿100%等の粗糸の場
合、飛散繊維が多く発生して作業環境が良くないという
不都合がある。従って、フィルタボックス内に収容され
た繊維を人手で取り出すのではなく、集中集綿ダクトへ
自動的に排出することが望ましい。しかし、前記従来装
置のように繊維を機械的に圧縮した場合には、集中集綿
ダクトへの自動排出及び空気流による搬送が困難となる
という問題がある。
【0009】フィルタボックスに収容された繊維(粗
糸)を集中集綿ダクトで混打綿工程まで搬送する場合、
未開繊状態の粗糸はダクト内壁の接続部に引っ掛かり易
い。又、集中集綿ダクト内に搬送気流を発生させる手段
として一般に軸流ファンが使用されるが、未開繊の粗糸
は軸流ファンの軸の回りに巻き付くという問題がある。
仮に混打綿工程まで円滑に搬送されても、前記のように
開繊ローラに巻き付く問題がある。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的は粗糸替機に装備されたフ
ィルタボックス内に回収した繊維(粗糸)を原料綿と混
合して再使用する際、混打綿工程での作業に支障をきた
さない開繊状態で回収でき、しかも摩擦によるフィルタ
等の消耗品がなく、又、粗糸の吸引効率の低下を防止で
き設置箇所の自由度が大きな粗糸替機の集綿装置を提供
することにある。又、第2の目的は前記の作用効果に加
えて、フィルタボックス内からの粗糸の回収作業を完全
に自動的に行うことができる粗糸替機の集綿装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため本発明においては、精紡機のクリールのボビンハ
ンガに吊下されている紡出中のボビンとクリールの手前
の予備レールに吊下されている満ボビンとを交換する粗
糸替作業と、吸引ノズルを備えた吸引パイプを使用して
満ボビンから粗糸端の口出しを行う粗糸口出し作業とを
精紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一端から他端に
向かって移動して行う粗糸替機において、前記粗糸替機
にフィルタによって吸気室と集綿室とに区画されたフィ
ルタボックスと粗糸口出し時にフィルタボックス内を負
圧にして粗糸吸引パイプに吸引力を発生させる吸引手段
とを設け、前記フィルタボックスの集綿室には前記粗糸
口出し用吸引パイプを連結し、前記フィルタボックスの
フィルタ端部付近に同フィルタに向けて積極的に空気流
を噴射するノズルからなる空気流発生手段を前記集綿室
に突出した状態で配設し、前記空気流発生手段を前記吸
引手段の吸引動作停止状態で作動するように構成した。
【0012】又、第2の目的を達成するため請求項2に
記載の発明では、請求項1記載の粗糸替機の集綿装置に
おいて、前記フィルタボックスの集綿室にはさらに外部
に連通可能な連通手段を設けるとともに粗糸替作業の終
了後に粗糸替機を運搬する運搬車に別の集綿室を設け、
前記フィルタボックス内に収容された繊維を前記連通手
段を介してフィルタボックス内から回収して前記運搬車
の集綿室に排出する回収排出手段を設けた。
【0013】
【作用】本発明においては、粗糸替作業時の粗糸口出し
作業において発生した不要な粗糸端が、粗糸替機に装備
されたフィルタボックス内に収容される。粗糸は口出し
作業時に一端が拘束された状態で吸引パイプの吸引作用
を受ける。フィルタボックス内は吸引手段の作用により
負圧になり前記吸引パイプに吸引力を生じさせる。フィ
ルタボックスのフィルタに付着した繊維は、前記吸引手
段の吸引作用停止状態で空気流発生手段が作動して空気
流を積極的に噴射することにより、フィルタから除去さ
れる。そして、フィルタボックス内の負圧が常に一定圧
以上に保持され、吸引パイプには粗糸を開繊するのに十
分な吸引力が常に作用する。従って、粗糸は開繊された
状態でフィルタボックスに収容される。
【0014】又、請求項2に記載の発明においても、前
記と同様にして粗糸が開繊された状態でフィルタボック
スに収容される。フィルタボックス内に収容された繊維
は、回収排出手段によって、粗糸替作業の終了後に粗糸
替機を運搬する運搬車に設けられた集綿室に連通手段を
介して排出される。
【0015】
【実施例】(実施例1)以下、本発明を具体化した第1
実施例を図1〜図6に従って説明する。図3に示すよう
に、精紡機1のクリール2には精紡機機台の左右両側に
それぞれ内外2列の粗糸巻レール3が機台長手方向と平
行に配設され、各粗糸巻レール3の間にはクリールレー
ル4が機台長手方向と平行に配設されている。粗糸巻レ
ール3にはそれぞれスピンドルピッチの倍の所定間隔で
ボビンハンガ5が装備され、ボビンハンガ5に吊下され
た粗糸ボビンBから引き出された粗糸Rがロービングガ
イド6を経てドラフトパート7のトランペット8へ導か
れるようになっている。又、クリール2には支持ブラケ
ット9が外方へ延出され、その先端には予備レール10
が前記粗糸巻レール3と平行に延設されている。予備レ
ール10にはボビンハンガ11aを備えた搬送体11が
走行可能に支持されている。
【0016】粗糸替機12は精紡機1の端部においてそ
の長手方向と直交する方向に移動する運搬車13の左右
両側に搭載されて粗糸替作業を必要とする精紡機1と対
応する位置まで運搬され、当該位置で運搬車13から精
紡機1の左右両側に延設されたレール14に沿って移動
して粗糸替作業及び粗糸継ぎ作業を行うようになってい
る。そして、粗糸替機12にはその粗糸替作業時に満ボ
ビンFから粗糸端を口出しする粗糸口出し装置が装備さ
れている。
【0017】粗糸口出し装置は粗糸替機12の下部に配
設されたフィルタボックス15と、該フィルタボックス
15に基端が連結された吸引パイプ16と、その先端に
サイドノズル16aを介して取り付けられた一対の吸引
ノズル17と、前記フィルタボックス15内を負圧にし
て前記吸引パイプ16に吸引力を生じさせる吸引手段と
してのブロアー18とから構成されている。ブロアー1
8はモータ19と、該モータ19により駆動される吸気
ファン20とを備えている。吸引ノズル17の内部には
吸引ノズル17内に吸引された粗糸Rを切断するため公
知の構成(例えば、特公昭47ー51649号公報)の
粗糸切断部材(図示せず)が装備されている。そして、
吸引ノズル17は満ボビン昇降装置21により搬送体1
1のボビンハンガ11aから取り外され、粗糸口出し作
業位置に配置された満ボビンFの下端と対応する口出し
位置と、満ボビンFから吸引した粗糸Rを粗糸継ぎ装置
(図示せず)が把持し易い位置まで引き出すための下降
位置とに図示しない駆動機構の作動により移動配置され
るようになっている。
【0018】フィルタボックス15はフィルタ22によ
り前記吸気ファン20が配設される吸気室23と、前記
吸引パイプ16が連結された集綿室24とに区画されて
いる。フィルタボックス15の上壁前端寄りには、フィ
ルタボックス15を外部に連通させる連通手段としての
排出パイプ25が集綿室24に連通する状態で配設され
ている。排出パイプ25は垂直に延びるとともにその先
端が粗糸替機12の端部上面から突出する状態で配設さ
れている。排出パイプ25は上方が開口され、排出パイ
プ25の基端部には排出パイプ25側へのみ開放可能な
シャッター(図示せず)が装備され、前記吸気ファン2
0による吸引作用が排出パイプ25内に作用しないよう
になっている。
【0019】フィルタボックス15の上壁にはフィルタ
22に付着した繊維をフィルタ22から除去する作用を
なす空気流を生じさせる空気流発生手段としてのクリー
ニング用のノズル26が、その先端がフィルタ22の上
端付近において集綿室24内に突出する状態で配設され
ている。又、フィルタボックス15の前壁には前記排出
パイプ25の基端付近及び下部寄りの位置に排出補助ノ
ズル27,28がそれぞれ排出パイプ25の基端に指向
する状態で配設されている。前記各ノズル26,27,
28は1個でも複数個でもよい。各ノズル26,27,
28は粗糸替機12に装備されたエアコンプレッサ29
に配管30及び制御弁31を介して接続されている。そ
して、制御弁31は図示しない制御装置からの指令によ
り各ノズル26,27,28にエアコンプレッサ29の
圧縮空気を供給するようになっている。
【0020】精紡機機台1のギヤエンド(GE)側端部
上方には、混打綿工程に至る集中集綿ダクト32が配設
されている。集中集綿ダクト32には粗糸替機12が運
搬車13に搭載された際の排出パイプ25と対応する位
置に、回収排出手段としての吸引除去パイプ33が連結
されている。吸引除去パイプ33は途中に蛇腹部33a
が設けられるとともに、上端寄りにバルブ34が設けら
れている。又、吸引除去パイプ33と対応する位置には
エアシリンダ35がブラケット36を介して上下方向に
延びる状態で配設され、そのピストンロッド37の先端
には前記吸引除去パイプ33の下部が嵌挿された支持ブ
ラケット38が固定されている。そして、ピストンロッ
ド37の伸縮により吸引除去パイプ33が、排出パイプ
25と連結可能な位置と、排出パイプ25から離間した
位置とに移動配置されるようになっている。バルブ34
は常には閉鎖され、エアシリンダ35のピストンロッド
37が引き込み状態に保持されている。
【0021】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗糸替機12は運搬車13の左右両側に搭載
されて粗糸替作業を必要とする精紡機1と対応する位置
まで運搬され、当該位置で運搬車13から精紡機1側へ
移動し、精紡機1の左右両側に延設されたレール14に
沿って移動して順次粗糸替作業及び粗糸継作業を行う。
【0022】粗糸吸引作業時にはブロアー18が作動さ
れ、フィルタボックス15内はその作用により負圧にな
って前記吸引パイプ16に吸引力を生じさせる。この状
態で図3に示すように、粗糸口出し装置の吸引ノズル1
7が満ボビンFの下端と対応する口出し位置に移動さ
れ、図示しない満ボビン回転装置によりボビンは回転し
満ボビンFから粗糸Rの端部を吸引して口出しする。粗
糸Rは吸引ノズル17に吸引され、一端が拘束された状
態で吸引パイプ16の吸引作用を受ける。一端が拘束さ
れた状態で吸引作用を受ける粗糸Rが開繊される場合、
フィルタボックス15内の負圧の強さにより、粗糸Rを
開繊する場所が変化する。フィルタボックス15内の負
圧が強い場合には、粗糸Rを開繊する場所は吸引ノズル
17の入り口よりやや奥となり、集綿室24へは粗糸R
がほとんど完全に開繊された状態で収容される。負圧が
中ぐらいの場合には、粗糸Rを開繊する場所はサイドノ
ズル16a内となる。この状態では粗糸Rの端部が粗糸
切断部材により切断された際に、その切断端からサイド
ノズル16aまでの間に存在する部分が未開繊の状態と
なる。しかし、この程度の長さの未開繊部分が若干存在
しても、混打綿工程で支障とはならない。負圧が弱い場
合には粗糸Rを開繊する場所が吸引パイプ16内となる
か、又は開繊されずに集綿室24内へ収容される。
【0023】開繊されて集綿室24内に収容された繊維
の一部は、吸気ファン20の作用によりフィルタ22に
付着する。そして、図4に示すようにフィルタ22に付
着する繊維の量が多くなると、フィルタボックス15内
の負圧が弱くなり、吸引ノズル17から吸引される粗糸
Rが開繊されずに集綿室24内に収容される。しかし、
この装置ではフィルタ22に付着した繊維は、図5に示
すようにノズル26から噴射される圧縮空気流の作用に
よりフィルタ22から剥がれる。そして、フィルタボッ
クス15内の負圧が常に一定値以上に保持され、粗糸R
の開繊が吸引ノズル17内又はサイドノズル16a内で
行われ、粗糸Rは混打綿工程での再使用に支障のない状
態に開繊されて集綿室24内に収容される。ノズル26
からの圧縮空気の噴射は、ブロアー停止状態で行い粗糸
交換毎すなわち吸引ノズル17から粗糸端を吸引する毎
に行ったり、粗糸の性質によっては粗糸交換の回数をカ
ウンタでカウントして所定回数毎に行ってもよい。又、
圧縮空気は連続的に噴射したり間欠的に噴射してもよ
く、又、噴射時間は可変式のタイマ等で設定される。
【0024】粗糸替作業終了後、粗糸替機12が精紡機
機台1のギヤエンドGE側に待機した運搬車13と対応
する位置に復帰すると、エアシリンダ35が作動されて
ピストンロッド37が突出し、図4に示すように吸引除
去パイプ33が排出パイプ25に連結される。この状態
でバルブ34が開放されると、集中集綿ダクト32の吸
引作用が吸引除去パイプ33及び排出パイプ25を経て
フィルタボックス15内に及ぶ状態となる。そして、集
中集綿ダクト32の吸引作用により、集綿室24内の開
繊された粗糸が排出パイプ25及び吸引除去パイプ33
を経て吸引除去される。そして、粗糸Rは集中集綿ダク
ト32により混打綿工程へ搬送されて再使用される。バ
ルブ34の開閉はダクト詰まり防止のため、間欠的に行
って数回に分けて送綿してもよい。
【0025】集綿室24内に収容された繊維の排出時に
は、排出補助ノズル27,28から圧縮空気が噴射され
て繊維の排出が助勢される。圧縮空気の噴射は連続的で
も、間欠的でもよい。排出補助ノズル27,28は同時
に作動しても、排出パイプ25に近い側の排出補助ノズ
ル27を先ず作動させ、所定時間後に排出パイプ25か
ら遠い側の排出補助ノズル28を作動させるようにして
もよい。又、両排出補助ノズル27,28だけでなく、
前記クリーニング用ノズル26を作動させてもよい。該
ノズル26を作動させることにより、フィルタ22に付
着されていた繊維も排出パイプ25から排出される。
【0026】吸引除去パイプ33が排出パイプ25に連
結されてから集綿室24内に収容された繊維の排出に必
要な所定時間(数秒)経過後、バルブ34が閉鎖される
とともにエアシリンダ35が作動されてピストンロッド
37が引き込まれ、吸引除去パイプ33と排出パイプ2
5との連結が解除される。そして、粗糸替機12は運搬
車13により粗糸替作業を必要とする精紡機1と対応す
る位置へと運搬され、同様な作用が繰り返される。
【0027】この実施例では粗糸替機12が1台の精紡
機1の粗糸替作業を完了する度にフィルタボックス15
内の開繊後の粗糸が自動的に吸引除去される。従って、
フィルタボックス15内に収容される開繊後の粗糸量が
一定量以下となってフィルタ22に付着する繊維量が少
なくなり、吸気ファン20による吸引力(風量及び静圧
(負圧))があまり下がらず吸引作用が安定して口出し
作業時における吸引ミスが防止される。
【0028】(実施例2)次に第2実施例を図6,図7
に従って説明する。この実施例では集綿室24の構成が
前記実施例と異なっている。すなわち、集綿室24内上
部のフィルタ22寄りには、前記吸引パイプ16の基端
より若干排出パイプ25寄りに仕切り板39がフィルタ
ボックス15の上壁から垂下されている。クリーニング
用ノズル26は前記実施例と同様にフィルタボックス1
5の上壁に配設されている。又、排出補助ノズル27,
28を設ける代わりに、一対の補助ノズル40がフィル
タボックス15の両側壁に配設されている。両補助ノズ
ル40はその噴射空気流が集綿室24内の繊維を集綿室
24の奥側(フィルタ22と反対側)へ吹き寄せるよう
に配置されている。
【0029】この実施例の装置ではクリーニング用ノズ
ル26から噴射される圧縮空気の作用により、フィルタ
22に付着した繊維が前記実施例と同様にフィルタ22
から剥がされる。又、補助ノズル40から噴射される圧
縮空気の作用により、フィルタ22付近に存在する繊維
が集綿室24の奥側(フィルタ22と反対側)へ吹き寄
せられる。そして、集綿室24内に繊維がある程度以上
収容された場合、仕切り板39が存在することにより、
集綿室24の奥側へ移動した繊維が再びフィルタ22側
へ移動するのが抑制される。クリーニング用ノズル26
及び補助ノズル40の噴射タイミングは同時であっても
よいが、まずクリーニング用ノズル26の噴射を行って
フィルタ22から繊維を剥がし、次いで補助ノズル40
の噴射を行って繊維を奥側へ移動させる方が効果的であ
る。又、集綿室24内に収容された繊維の排出時にも、
クリーニング用ノズル26及び補助ノズル40から圧縮
空気が噴射され、繊維の排出が助勢される。
【0030】(実施例3)次に第3実施例を図8,図9
に従って説明する。この実施例では集綿室24内に排出
パイプ25の基端と対応する位置に回転羽根車41が配
設されている点が前記両実施例と大きく異なっている。
回転羽根車41はフィルタボックス15に軸受42を介
して回転自在に支持された支持軸43と、その周面に長
手方向に沿って固定された複数枚(この実施例では4
枚)の羽根44とから構成されている。フィルタボック
ス15の外部にはモータ45がブラケットを介して取り
付けられ、前記支持軸43はモータ45の駆動軸にカッ
プリング46を介して連結されている。又、補助ノズル
40はフィルタボックス15の底壁に設置されている。
【0031】この実施例ではフィルタ22に付着した繊
維の除去は前記第1実施例と同様に行われる。一方、集
綿室24内に収容された繊維を排出する際には、回転羽
根車41が回転される。従って、集中集綿ダクト32の
吸引力と、補助ノズル40から噴射される圧縮空気との
作用により、排出パイプ25の基端に向かって移動する
繊維は回転羽根車41と係合し、回転する羽根44の作
用により順次排出パイプ25の入口へ案内される。集綿
室24内に存在する多量の繊維が一遍に排出パイプ25
の入口に侵入すると、排出パイプ25が詰まる虞があ
る。しかし、この実施例では回転羽根車41の作用によ
り、繊維の送り量が制御され、排出パイプ25の詰まり
が発生する虞がない。回転羽根車41の回転は連続的で
も間欠的でもよい。又、回転方向を途中で変更してもよ
い。
【0032】(実施例4)次に第4実施例を図10に従
って説明する。この実施例ではクリーニング用ノズル2
6の設置位置が前記各実施例と異なっている。クリーニ
ング用ノズル26はフィルタボックス15の上壁に、フ
ィルタ22の裏側(集綿室24と対向する側と反対側)
から集綿室24内に向かって圧縮空気が噴射されるよう
に配設されている。従って、この実施例ではフィルタ2
2の表面に付着した繊維が、クリーニング用ノズル26
からの噴射空気流の作用で前記各実施例の場合に比較し
てより剥がれ易くなる。
【0033】(実施例5)次に第5実施例を図11に従
って説明する。この実施例では空気流発生手段として圧
縮空気を噴射する代わりに、送風ファン47を設けた点
が前記各実施例と大きく異なっている。フィルタ22で
区画された吸気室23が前記各実施例の場合より大きく
形成され、送風ファン47は吸気室23の上部に設けら
れている。送風ファン47が駆動されると、吸気室23
側からフィルタ22を通して集綿室24内に向かう空気
流が生じる。この空気流の作用によりフィルタ22の表
面に付着した繊維がフィルタ22から剥がれる。又、集
綿室24内の繊維の排出時に送風ファン47を駆動する
ことにより、繊維の排出が助勢される。
【0034】(実施例6) 次に第6実施例を図12に従って説明する。この実施例
では空気流発生手段としてクリーニング用ノズル26あ
るいは送風ファン47を設ける代わりに、フィルタボッ
クス15に装備されるブロアー18のモータ19を正逆
回転可能とし、ブロアー18を空気流発生手段としても
使用するようにした点が前記各実施例と大きく異なって
いる。この実施例ではモータ19は通常は正転駆動さ
れ、フィルタ22の表面に付着した繊維の除去を行う際
には逆転駆動される。モータ19の逆転駆動により吸気
ファン20が逆転され、図12(a)に示すようにフィ
ルタ22の裏側から集綿室24内に向かう空気流が生じ
る。この空気流の作用によりフィルタ22の表面に付着
した繊維がフィルタ22から剥がれるとともに、集綿室
24の奥側に寄せられる。吸気ファン20による気流は
前記送風ファン47による気流より強いため、集綿室2
4内の繊維が集綿室24の奥に吹き寄せられる。従っ
て、集綿室24内に収容される繊維量の増加が可能とな
り、繊維の排出作業の回数を少なくすることができる。
又、集綿室24内の繊維の排出時にも吸気ファン20を
逆転させると、前記と同様にして図12(b)に示すよ
うに、集綿室24内の繊維が排出パイプ25の近くへ
き寄せられ、繊維の排出が助勢される。すなわち、この
実施例の装置ではブロアー18のモータ19を正逆回転
可能なモータとするだけでよいため、空気流発生手段を
設置するための余分なスペースを新たに確保する必要が
ない。集綿室24内の繊維が空気流の作用により集綿室
24の奥側に寄せられるが、機械的な力で寄せられ
ではないため固くならず、集中集綿に支障を与えること
はない。
【0035】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、各実施例の組合せで構成されてもよい。
又、図13に示すように吸引ノズル17の途中に孔48
を形成してもよい。この場合には孔48から空気が吸引
ノズル17内に侵入するため、孔48より下流側で流量
が増える。吸引ノズル17のパイプの断面積は同じた
め、結果として流速が速くなる。そして、満ボビンFか
ら引き出されて吸引ノズル17に吸引された粗糸端はこ
の流速が変化する部分に達すると、当該部分で気流によ
り粗糸端の繊維を順番に引き抜く力を受けて開繊され
る。孔48の数、位置、大きさ等は任意に変更できる。
又、集綿室24と対応するフィルタボックス15の上下
又は左右両壁に透過型の光電センサの投光部と受光部を
適数組設け、集綿室24内に収容された繊維の量を検出
して排出指令信号あるいは排出完了信号を出力するよう
に構成してもよい。又、繊維量の検出に他のセンサを設
けてもよい。
【0036】又、フィルタボックス15内に収容された
繊維の回収方法としては前記実施例以外に種々の方法が
ある。例えば、粗糸替機12の排出パイプ25を伸縮可
能に構成して、吸引除去パイプ33側を所定位置に固定
したり、集中集綿ダクトとして精紡機1に装備されたニ
ューマボックス用の集中集綿ダクトを利用するとともに
吸引除去パイプをその集中集綿ダクトから分岐したり、
吸引除去パイプ33等を各精紡機毎に設けずに複数台に
1個の割合で設けたり、精紡機と対応する位置以外の箇
所に吸引除去パイプ33等を設けてもよい。又、集綿室
24に収容された粗糸を直接吸引除去パイプ33等を介
して集中集綿ダクト32へ吸引除去する代わりに、精紡
機のニューマチッククリヤラの吸気源としてのニューマ
ボックスに集綿室24内の繊維を排出したり、運搬車1
3あるいは精紡機の端部に別の集綿室を設け、該集綿室
にフィルタボックス15の集綿室24内の繊維を排出し
た後、当該別の集綿室内の繊維を集中集綿ダクトに接続
された吸引除去パイプで吸引除去してもよい。さらに
は、集綿室24あるいは別の集綿室内の繊維を作業者が
取り出すようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、粗
糸替機に装備されたフィルタボックス内に粗糸の切れ端
を回収する際、その切れ端を原料綿と混合して再使用す
るときに混打綿工程での作業に支障を与えることがない
状態まで開繊した状態で回収できる。又、摩擦による消
耗品がなく、設置個所の自由度が大きくなる。
【0038】又、第2請求項に記載された発明では、前
記の効果に加えて、フィルタボックス内からの粗糸の回
収作業を完全に自動的に行うことができ、作業者による
粗糸回収作業がなくなって省人化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の概略側面図である。
【図2】第1実施例の概略平面図である。
【図3】第1実施例の概略背面図である。
【図4】第1実施例の作用を示す概略側面図である。
【図5】第1実施例の作用を示す要部概略側面図であ
る。
【図6】第2実施例の作用を示す要部概略側面図であ
る。
【図7】(a)はフィルタボックスの概略平断面図であ
り、(b)は(a)のX−X線断面図である。
【図8】第3実施例の要部概略側面図である。
【図9】第3実施例の断面図である。
【図10】第4実施例の要部概略側面図である。
【図11】第5実施例の要部概略側面図である。
【図12】第6実施例の作用を示す要部概略側面図であ
る。
【図13】変更例の要部断面図である。
【図14】従来装置の断面図である。
【符号の説明】 1…精紡機、2…クリール、5…ボビンハンガ、10…
予備レール、12…粗替機、13…運搬車、15…フ
ィルタボックス、16…吸引パイプ、17…吸引ノズ
ル、18…吸引手段としてのブロアー、22…フィル
タ、25…連通手段としての排出パイプ、26…空気流
発生手段としてのクリーニング用ノズル、47…空気流
発生手段としての送風ファン、F…満ボビン、R…粗
糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01H 11/00 D01H 9/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機のクリールのボビンハンガに吊下
    されている紡出中のボビンとクリールの手前の予備レー
    ルに吊下されている満ボビンとを交換する粗糸替作業
    と、吸引ノズルを備えた吸引パイプを使用して満ボビン
    から粗糸端の口出しを行う粗糸口出し作業とを精紡機の
    長手方向に沿って精紡機機台の一端から他端に向かって
    移動して行う粗糸替機において、前記粗糸替機にフィルタによって吸気室と集綿室とに区
    画されたフィルタボックスと粗糸口出し時にフィルタボ
    ックス内を負圧にして粗糸吸引パイプに吸引力を発生さ
    せる吸引手段とを設け、前記フィルタボックスの集綿室
    には前記粗糸口出し用吸引パイプを連結し、前記フィル
    タボックスのフィルタ端部付近に同フィルタに向けて積
    極的に空気流を噴射するノズルからなる空気流発生手段
    を前記集綿室に突出した状態で配設し、前記空気流発生
    手段を前記吸引手段の吸引動作停止状態で作動するよう
    に構成した 粗糸替機の集綿装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粗糸替機の集綿装置にお
    いて、 前記フィルタボックスの集綿室にはさらに外部に連通可
    能な連通手段を設けるとともに粗糸替作業の終了後に粗
    糸替機を運搬する運搬車に別の集綿室を設け、 前記フィ
    ルタボックス内に収容された繊維を前記連通手段を介し
    てフィルタボックス内から回収して前記運搬車の集綿室
    に排出する回収排出手段を設けた粗糸替機の集綿装置。
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