JP2845060B2 - 全自動ビル建設システムによる地下工事の施工方法 - Google Patents

全自動ビル建設システムによる地下工事の施工方法

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JP2845060B2
JP2845060B2 JP4307349A JP30734992A JP2845060B2 JP 2845060 B2 JP2845060 B2 JP 2845060B2 JP 4307349 A JP4307349 A JP 4307349A JP 30734992 A JP30734992 A JP 30734992A JP 2845060 B2 JP2845060 B2 JP 2845060B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動構築装置を用いて
行う全自動ビル建設システムによる地下工事の施工方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高層ビルを自動構築装置を用いて
自動的に構築して行く全自動ビル建設システムが、例え
ば平成3年8月17日付けの建設技術新聞によって提案
されている。このように全自動建設システムを用いてビ
ルの建設作業を自動化することにより、大幅な省力化お
よび工期の短縮化等を達成することができ、また、かか
る自動構築装置を地下工事の段階から活用することによ
り、その効果を一段と向上することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の全自動建設システムにあっては、通常は地上部分
の建設に用いるものであり、この全自動建設システムを
地下工事の段階から活用する場合には、まず最初に自動
構築装置を地上部分に設置した状態で地下工事を行うこ
とが考えられる。ところが、このように自動構築装置を
地上部分に設置した後に地下工事を行う場合は、地下部
分に柱を構築する際に、既に構築された自動構築装置が
邪魔になって地下部分の作業能率が著しく低下されてし
まうという課題があった。
【0004】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、地下部分の柱を構築した後に、この柱を利用して自
動構築装置を設置することにより、作業能率を大幅に向
上することができる全自動ビル建設システムによる地下
工事の施工方法を提供する事を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、継足し可能な柱間に跨がって昇降可能に
取り付けられる自動構築装置を備え、この自動構築装置
を上昇しつつ地上部分の建物を逐次上層階へと構築して
行く全自動ビル建設システムによる地下工事の施工方法
において、地盤に杭孔を掘削すると共に、この杭孔の根
伐り底以下の部分にコンクリートを打設し、このコンク
リートが未硬化の状態で地上に突出する地下柱をコンク
リート内に根入れして立設し、このコンクリートが硬化
した後、この地下柱の地上突出部分に前記自動構築装置
を設置し、この状態で掘削により前記地下柱を露出させ
ると共に、自動構築装置に取り付けた天井クレーンによ
り地下階の梁部材を運搬し、この梁部材を露出した地下
柱の間に設置する。
【0006】
【作用】以上の構成により本発明の全自動ビル建設シス
テムによる地下工事の施工方法にあっては、地盤に掘削
した杭孔の根伐り底以下の部分にコンクリートを打設し
て、このコンクリート部分に根入れして立設した地下柱
の地上突出部分に自動構築装置を設置し、この状態で地
下部分の掘削および自動構築装置を活用した梁部分の設
置を行うようにしたので、地下柱の立設を自動構築装置
が邪魔になることなくスムーズにかつ正確に行うことが
できる。従って、このように、まず地下柱を立設した後
に、この地下柱に自動構築装置を設置してビルの構築を
進めることにより、地下部分のみならず地上部分の建物
をも効率良く、かつ、高精度をもって構築することがで
きる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1は本発明にかかる全自動ビル建設
システムによる地下工事の施工方法の一実施例を示す断
面図である。
【0008】即ち、本実施例の全自動ビル建設システム
による地下工事の施工方法では、まず、地盤10にビル
を構築しようとする部分の周囲に連続地中壁12を構築
する。この連続地中壁12は一般に知られるように地盤
10に所定幅の溝を掘削し、その中にコンクリートを打
設することにより構築される。そして、前記連続地中壁
12で囲まれた内側に所定間隔をもって複数の杭孔1
4,14…を掘削し、この杭孔14,14…の根伐り底
16以下の部分に図外の杭用鉄筋籠を挿入して杭用コン
クリート18を流し込む。
【0009】次いで、前記流し込んだ杭用コンクリート
18が未硬化の段階で、前記杭孔14,14…にそれぞ
れ本設の地下柱20を挿入し、これら地下柱20を未硬
化の杭用コンクリート18に根入れして設置する。尚、
前記地下柱20は半PC柱が用いられる。ところで、前
記地下柱20は地上から突出して設置される長尺柱20
a,20a…と、地上で止められる短尺柱20b,20
b…とを備え、これら長尺柱20a,20a…と短尺柱
20b,20b…とは、長尺柱20aが前記連続地中壁
12に接するようにして交互に設置される。
【0010】そして、前記杭用コンクリート18が硬化
した後、前記長尺柱20a,20a…が地上から突出す
る部分に跨がって自動構築装置22を設置する。自動構
築装置22は、移動フレーム24と、この移動フレーム
24の上部に取り付けられる上方クレーンガーダー26
と、下部に取り付けられる下方クレーンガーダー28と
を備え、本実施例では下方クレーンガーダー28に天井
クレーン30が走行可能に取り付けられる。
【0011】前記移動フレーム24は、長尺柱20a,
20a…の外周を覆うように枠状に構成され、その下端
部に設けられた昇降装置32を介して、これら長尺柱2
0a,20a…およびこれら長尺柱20a,20a…の
上端に順次継ぎ足される図外の地上部分の柱をクライミ
ング(上方移動)できるようになっている。即ち、前記
昇降装置32は、上下一対の締付バンド32a,32b
と、これら締付バンド32a,32b間に取り付けられ
る伸縮ジャッキ32cとを備え、一対の締付バンド32
a,32bを交互に解放することに伴って、伸縮ジャッ
キ32cを伸縮させることにより、この伸縮ジャッキ3
2cの伸長分を移動単位として上方に順次移動される。
尚、前記自動構築装置22には上方クレーンガーダー2
6の上側間に跨がって膜屋根34が敷設され、この膜屋
根34で作業現場を覆うことにより、雨天での作業が可
能になっている。
【0012】そして、前記自動構築装置22を設置した
後、長尺柱20a,20a…の地上突出部分に図外の梁
材を組立てして、これら長尺柱20a,20a…を固定
し、次いで、連続地中壁12の内側をパワーショベル等
の掘削機36を用いて一次掘削し、地下1階部分の前記
地下柱20を露出する。そして、このように地下1階部
分の地下柱20が露出されると、前記自動構築装置22
の天井クレーン30を用いて梁材38を運搬し、この梁
材38を地下柱20間に設置して固定する。このように
地下1階の梁材38が設置された後、更に二次掘削して
地下2階部分の地下柱20を露出し、この露出した地下
柱20間に天井クレーン30で運搬した梁材38を設置
する。このようにして逐次下層階へと掘削し、露出した
地下柱20間に梁材38を設置して行く。
【0013】従って、本実施例の地下工事の施工方法を
用いた全自動ビル建設システムでは、まず、地盤10に
掘削した杭孔14の根伐り底16以下の部分に杭用コン
クリート18を打設し、このコンクリート18部分に根
入れして地下柱20を立設した後、この地下柱20の長
尺柱20a,20a…間に自動構築装置22を設置す
る。そして、地下部分の一次掘削,二次掘削…を行いつ
つ、地下1階部分,地下2階部分…と順次露出した地下
柱20間に梁材38を設置するようになっている。従っ
て、地下柱20を立設した後に自動構築装置22を設置
するため、この自動構築装置22が邪魔になること無く
地下柱20の立設を可能にし、延いては、地下柱20の
構築をスムーズにかつ正確に行うことができる。従っ
て、本実施例では全自動ビル建設システムを用いて地下
工事の着工時から地上工事の躯体最終時まで、同一シス
テムを用いることができ、ビル工事の大幅な工期短縮お
よび工費節減を図ることができる。
【0014】また、本実施例では前記地下柱20の長尺
柱20a,20a…を利用して自動構築装置22を設置
するようにしたので、地上部分に余分に自動構築装置2
2の取付用の柱を構築する必要がなくなるため、大幅な
コストダウンを図ることができる。また、地下部分を掘
削する際、地下1階部分,地下2階部分…と順次露出し
た地下柱20間に梁材38を設置するようにしたので、
これら梁材38が桟橋,切梁等の役目をして地下柱20
間を補強することができ、この点からもコストダウンを
図ることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる全
自動ビル建設システムにより地下工事の施工方法にあっ
ては、まず、地盤に杭孔を掘削して、この杭孔の根伐り
底以下の部分に打設したコンクリート部分に根入れして
地下柱を立設し、この地下柱の地上突出部分に自動構築
装置を設置した後に、地下部分の掘削および自動構築装
置を活用した梁部分の設置を行うようにしたので、地下
柱の立設を自動構築装置が邪魔になることなくスムーズ
にかつ正確に行うことができる。従って、このように、
まず地下柱を立設した後に、この地下柱に自動構築装置
を設置してビルの構築を進めることにより、地下部分の
みならず地上部分の建物をも効率良く、かつ、高精度を
もって構築することができる。
【0016】また、本発明では地下工事から地上工事に
移行する際に、自動建設装置の架け代えを必要としない
ため、地下工事の着工時から地上工事の躯体最終時まで
同一システムにより行うことができるため、全自動建設
システムによる建設をスムーズに行うことができるた
め、工期の大幅な短縮および工費節減を図ることができ
るという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる全自動ビル建設システムによる
地下工事の施工方法の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 地盤 12 連続地中
壁 14 杭孔 16 根伐り底 18 杭用コンクリート 20 地下柱 20a 長尺柱 20b 短尺柱 22 自動構築装置 30 天井クレ
ーン 36 掘削機 38 梁材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−70845(JP,A) 特開 平4−323467(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 29/045 E04B 1/35 E04G 21/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継足し可能な柱間に跨がって昇降可能に
    取り付けられる自動構築装置を備え、この自動構築装置
    を上昇しつつ地上部分の建物を逐次上層階へと構築して
    行く全自動ビル建設システムによる地下工事の施工方法
    において、 地盤に杭孔を掘削すると共に、この杭孔の根伐り底以下
    の部分にコンクリートを打設し、このコンクリートが未
    硬化の状態で地上に突出する地下柱をコンクリート内に
    根入れして立設し、このコンクリートが硬化した後、こ
    の地下柱の地上突出部分に前記自動構築装置を設置し、
    この状態で掘削により前記地下柱を露出させると共に、
    自動構築装置に取り付けた天井クレーンにより地下階の
    梁部材を運搬し、この梁部材を露出した地下柱の間に設
    置することを特徴とする全自動ビル建設システムによる
    地下工事の施工方法。
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