JP2875962B2 - 車両のボディ構造 - Google Patents

車両のボディ構造

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JP2875962B2 JP1783095A JP1783095A JP2875962B2 JP 2875962 B2 JP2875962 B2 JP 2875962B2 JP 1783095 A JP1783095 A JP 1783095A JP 1783095 A JP1783095 A JP 1783095A JP 2875962 B2 JP2875962 B2 JP 2875962B2
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英樹 寺前
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Daihatsu Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のボディ構造、詳し
くは、車両の車幅方向両側部に配設した前後方向に延び
るサイドメンバの長さ方向途中に、サスペンション機構
の一端を支持するスプリングサポート体を固着した車両
のボディ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ボディ構造として、例えば
実開昭64ー22686号公報に記載されたものが知ら
れている。そして、斯かるボディ構造は、図4で示すよ
うに、車両前後方向に延びるサイドメンバAの長さ方向
中間に、ホイルハウジングBに組付けられたスプリング
サポート体Cの下部側を固着し、このスプリングサポー
ト体Cの上部側に設けた取付孔C1を介して車輪を弾性
支持するサスペンション機構(図示せず)の一端側を取
付けるようにしている。
【0003】また、前記サイドメンバAは、メンバ本体
A1の上部側に、該メンバ本体A1と連続状に延びるア
ッパ部材A5を一体状に組付けている。更に詳述する
と、前記サイドメンバAのメンバ本体A1は、底壁A2
と、該底壁A2の左右両側から対向状に起立される一対
の側壁A3,A3とで断面矩形状に形成され、また、前
記アッパ部材A5は、底壁A6と、該底壁A6の左右両
側から対向状に起立される一対の側壁A7,A7とで断
面矩形状に形成され、このようなアッパ部材A5を前記
メンバ本体A1の開口上部側に挿嵌させて、その各側壁
A3,A7の複数個所を溶接手段で固着している。
【0004】さらに、前記スプリングサポート体Cは、
前記サスペンション機構を支持する関係上厚板で剛性大
に形成して、斯かるスプリングサポート体Cの側面に前
記メンバ本体A1の一方側の側壁A3を当てがって両者
間を溶接手段により固着している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のボデ
ィ構造においては、前記サイドメンバAに長さ方向一方
側から外部荷重が入力されたとき、該サイドメンバAを
全体的に座屈変形させながらエネルギー吸収を行うこと
が望ましい。
【0006】しかしながら、以上の従来の構成では、剛
性大とされたスプリングサポート体Cの側面に前記サイ
ドメンバAが固着され、しかも、該サイドメンバAを構
成するメンバ本体A1とアッパ部材A5との各側壁A
3,A7が互いに一体状に結合されて、前記サイドメン
バAにおける前記スプリングサポートCの取付部分が局
部的に剛性大とされていることから、前記サイドメンバ
Aに外部荷重が入力されたとき、該サイドメンバ全体が
良好に座屈変形を起こすことなく、局部的に剛性大とさ
れた前記スプリングサポートCの取付部分を中心に、前
記サイドメンバAが中折れ状態となることが考えられ、
このため、外部荷重が入力されたときのエネルギー吸収
特性が充分とは言えなかった。
【0007】本発明の目的は、サイドメンバに外部荷重
が入力されたとき、該サイドメンバを全体的に良好に座
屈変形させて、エネルギー吸収特性を高めることができ
るようにする点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、車両の車幅方向両側部に配設した前後方
向に延びるサイドメンバ1の長さ方向途中に、サスペン
ション機構の一端を支持するスプリングサポート体3を
固着した車両のボディ構造であって、前記サイドメンバ
1は、断面矩形状のメンバ本体11と、前記メンバ本体
11の開口上部側に挿嵌される断面矩形状のアッパ部材
15とから構成され、前記メンバ本体11の側壁13に
スプリングサポート体3が固着されるとともに、前記ア
ッパ部材15の底壁16と側壁17とを、それぞれ前記
スプリングサポート体3が取付けられる前記メンバ本体
11の側壁13に対して離間させるようにして空白域5
2を形成することにより、脆弱部5を形成している。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、前記サイドメンバ1に長
さ方向一方側から外部荷重が入力されたとき、前記スプ
リングサポート体3がたとえ剛性大に形成されている場
合でも、前記サイドメンバ1におけるスプリングサポー
ト体3の取付近傍部には、前記アッパ部材15の底壁1
6と側壁17とを、それぞれ前記スプリングサポート体
3が取付けられる前記メンバ本体11の側壁13に対し
て離間させるようにして空白域52を形成することによ
り、脆弱部5が形成され、該脆弱部5により前記取付近
傍部の剛性が脆弱化されることから、前記サイドメンバ
1を全体的に良好に座屈変形させることができ、従っ
て、このサイドメンバ1に外部荷重が入力されたときの
エネルギー吸収特性を高めることができる。しかも、脆
弱部5は、前記アッパ部材15におけるスプリングサポ
ート体3の取付近傍部に空白域52を形成することによ
り形成されることから、前記メンバ本体11とアッパ部
材15とが予め一体状に組付けられている他の作業現場
で製作されたサイドメンバ1を用いて、前記空白域52
を利用して、スポット溶接ガンGを内部に差込み、この
溶接ガンGで前記メンバ本体11の側壁13と前記スプ
リングサポート体3とを溶接することにより、該サポー
ト体3とサイドメンバ1とを固着できるため、作業性の
向上を図ることができる。
【0010】
【実施例】図1の実施例では車両フロント側のボディ構
造を示しており、同図のものは、前述した従来のものと
基本的には同一であって、サイドメンバ1の長さ方向中
間部に、ホイルハウジング2に組付けたスプリングサポ
ート体3の下部側を固着している。
【0011】前記サイドメンバ1は、メンバ本体11と
アッパ部材15とを備え、このメンバ本体11は、底壁
12と、その左右両側から対向状に起立される左右一対
の側壁13,14とで断面矩形状とされ、また、前記ア
ッパ部材15は、底壁16と、該底壁16の左右両側か
ら対向状に起立される左右一対の側壁17,18とで断
面矩形状に形成されていて、このアッパ部材15を前記
メンバ本体11の開口上部側に挿嵌して、その各側壁1
3,14及び17,18の長さ方向複数個所を互いに溶
接手段により固着している。
【0012】前記スプリングサポート体3は、図2で明
らかなように、前記ホイルハウジング2の頂部側に位置
される平面壁31と、該壁31から前記ホイルハウジン
グ2の側壁に沿って下方側に延びる側壁32とを備え、
この側壁32の下部側を前記メンバ本体11の左方側の
側壁13に当てがって、両者間を溶接により固着してい
る。また、前記スプリングサポート体3は、後述するサ
スペンション機構4を支持させるために、前記各壁3
1,32の全体が厚肉に形成されて剛性大としている。
【0013】さらに、前記スプリングサポート体3に
は、車輪を弾性支持させるサスペンション機構4を取付
けるのであって、このサスペンション機構4として、同
図の実施例では、シリンダ41と、該シリンダ41に進
退動可能に挿嵌されたピストンロッド42と、これら両
者間に介装する懸架ばね43とを備えたストラッド型の
ものを用い、前記シリンダ41の下部側に車輪を弾性支
持させると共に、前記ピストンロッド42の上部側を前
記スプリングサポート体3の平面壁31に設けた取付孔
30に挿通させて、その挿通端部側を固定具44で固定
支持させるようにしている。
【0014】そして、以上のボディ構造において、前記
サイドメンバ1における前記スプリングサポート体3の
取付部近傍に、前記サイドメンバ1に外部荷重が入力さ
れたとき、該サイドメンバ1を全体的に座屈変形させて
エネルギー吸収特性を高めるための脆弱部5を形成す
る。
【0015】前記脆弱部5を形成するにあたっては、例
えば各図の実施例で示すように、前記メンバ本体11に
おけるスプリングサポート体3の取付近傍部で、該取付
近傍部と対向する前記アッパ部材15の長さ方向中間部
において、このアッパ部材15に設ける底壁16と左側
の側壁17とを、それぞれ前記スプリングサポート体3
が取付けられる前記メンバ本体11の左側側壁13に対
し離間されるように、前記アッパ部材15に設けた右側
の側壁18側に向けて円弧形状に湾曲形成し、この湾曲
部51と前記スプリングサポート体3が取付けられる前
記左側側壁13との間に空白域52を設け、該空白域5
2を形成することで前記メンバ本体11の剛性を低下さ
せ、これに伴い前記サイドメンバ1への外部荷重の入力
時に、該サイドメンバ1を全体的に座屈変形させるよう
になすのである。
【0016】以上の構成とする場合は、前記サイドメン
バ1に例えば前方側から外部荷重が入力されたとき、該
サイドメンバ1におけるスプリングサポート体3の取付
近傍部に設けた前記脆弱部5により、前記サイドメンバ
1を前後方向に全体的に良好に座屈変形できてエネルギ
ー吸収特性を高めることができる。
【0017】また、前記脆弱部5として以上のように、
前記アッパ部材15におけるスプリングサポート体3の
取付近傍部に空白域52を形成する場合には、前記サイ
ドメンバ1とスプリングサポート体3とを溶接手段で固
着するとき、たとえ前記メンバ本体11とアッパ部材1
5とが予め一体状に組付けられている他の作業現場で製
作されたサイドメンバ1を用いる場合でも、図3に示す
ように前記空白域52を利用してスポット溶接ガンGを
内部に差込み、この溶接ガンGで前記メンバ本体11の
側壁13と前記スプリングサポート体3の側壁32とを
スポット溶接することにより、該サポート体3とサイド
メンバ1とを固着できるため、作業性を高めることもで
きる。
【0018】つまり、前記空白域52を設けない場合に
は、前記アッパ部材15を取外した状態で前記メンバ本
体11の上方開口側から溶接ガンを差込んで、その側壁
13と前記スプリングサポート体3の側壁32とを溶接
し、この後前記アッパ部材15とメンバ本体11との溶
接を行う必要があるのに対し、前記空白域52を設ける
ときには、前述したように、前記メンバ本体11とアッ
パ部材15とが予め一体状に組付けられた他の作業現場
で製作されたサイドメンバ1を使用できることとなって
作業性を向上できるのである。
【0019】また、各図の実施例ではフロント側のボデ
ィ構造について説明したが、本発明はリヤ側のボディ構
造にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
サイドメンバ1に長さ方向一方側から外部荷重が入力さ
れたとき、スプリングサポート体3がたとえ剛性大に形
成されている場合でも、前記サイドメンバ1におけるス
プリングサポート体3の取付近傍部に設けた脆弱部5に
より、前記サイドメンバ1における前記取付近傍部の剛
性を脆弱化できることから、前記サイドメンバ1を全体
的に良好に座屈変形させることができ、従って、このサ
イドメンバ1に外部荷重が入力されたときのエネルギー
吸収特性を高めることができる。しかも、脆弱部5は、
前記アッパ部材15におけるスプリングサポート体3の
取付近傍部に空白域52を形成することにより形成され
ることから、前記メンバ本体11とアッパ部材15とが
予め一体状に組付けられている他の作業現場で製作され
たサイドメンバ1を用いて、前記空白域52を利用し
て、スポット溶接ガンGを内部に差込み、この溶接ガン
Gで前記メンバ本体11の側壁13と前記スプリングサ
ポート体3とを溶接することにより、該サポート体3と
サイドメンバ1とを固着できるため、作業性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる車両のボディ構造を示す斜視
図。
【図2】その要部の縦断面図。
【図3】サイドメンバにスプリングサポート体を溶接す
る工程を示す要部の縦断面図。
【図4】従来例を示す斜視図。
【符号の説明】
1……サイドメンバ 3……スプリングサポート体 5……脆弱部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の車幅方向両側部に配設した前後方
    向に延びるサイドメンバ(1)の長さ方向途中に、サス
    ペンション機構の一端を支持するスプリングサポート体
    (3)を固着した車両のボディ構造であって、前記サイ
    ドメンバ(1)は、断面矩形状のメンバ本体(11)
    と、前記メンバ本体(11)の開口上部側に挿嵌される
    断面矩形状のアッパ部材(15)とから構成され、前記
    メンバ本体(11)の側壁(13)にスプリングサポー
    ト体(3)が固着されるとともに、前記アッパ部材(1
    5)の底壁(16)と側壁(17)とを、それぞれ前記
    スプリングサポート体(3)が取付けられる前記メンバ
    本体(11)の側壁(13)に対して離間させるように
    して空白域(52)を形成することにより、脆弱部
    (5)を形成していることを特徴とする車両のボディ構
    造。
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