JP2913249B2 - ボタンの製法、ボタン及びボタン素材 - Google Patents

ボタンの製法、ボタン及びボタン素材

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JP2913249B2
JP2913249B2 JP5263998A JP26399893A JP2913249B2 JP 2913249 B2 JP2913249 B2 JP 2913249B2 JP 5263998 A JP5263998 A JP 5263998A JP 26399893 A JP26399893 A JP 26399893A JP 2913249 B2 JP2913249 B2 JP 2913249B2
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周栄 小林
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に婦人服用として使
用されるボタンの製法、ボタン及びボタン素材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、婦人服用ボタンとして、キャ
ストボタン、ラクトボタンが広く用いられている。
【0003】キャストボタンは、鉛及び錫を主成分とす
る合金を鋳型に入れて成型し、下地メッキを施した後、
塗装をして仕上げるものである。
【0004】このキャストボタンは、金属性で、鋳型を
用いて成型するため、多様な形状を形成することができ
るという利点を有する。しかし、塗料を用いるため微妙
な色調節が困難であり、服地の色と正確に合わせること
が望まれる婦人服用ボタンとしては、不都合である。ま
た、通常、縫製完了後、針が残っていないことを確認す
るため磁気センサを用いた検針器が使用されるが、この
ボタンは、下地メッキとして磁性体であるニッケルが使
用されるので、検針器に誤作動を生じさせ、このためこ
のボタンを使用した服では検針器が使用不能になるとい
う不都合がある。
【0005】ラクトボタンは、蛋白質を主成分とする有
機材料であるラクトを切削して所望形状とし、染料で染
めて仕上げるものである。
【0006】このラクトボタンは、染料を用いるため微
妙な色調節が可能であり、しかも短時間に多量のボタン
の着色ができ、また、検針器の使用にも支障がないとい
う利点を有する。しかし、切削により形成するため、複
雑な形状を得ることが困難であり、また、強度が不足す
るので、細い部分を有する形状は実現不能であるという
欠点をもつ。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
キャストボタン、ラクトボタンの利点のみを兼ね具えた
ボタン、すなわち、任意の形状を形成することができ、
かつ、染料により微妙な色調節ができ、しかも、検針器
の使用に支障のないボタンを得ることを目的としたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属、樹脂等
を用いて、所望形状に形成された成型ボタンに、白色顔
料を混入させたエポキシ樹脂をコーティングし、さらに
染料を用いてこのコーティング部分を所望の色彩に染め
ることを特徴とするボタンの製法である。
【0009】また本発明は、金属、樹脂等を用いて、所
望形状に形成された成型ボタンに、白色顔料を混入させ
たエポキシ樹脂をコーティングし、さらに染料を用いて
このコーティング部分を所望の色彩に染めてなるボタン
を包含する。
【0010】
【0011】以下、本発明を詳しく説明する。
【0012】本発明のボタンの製法では、初めに、金
属、樹脂等を用いて、所望形状の成型ボタンを形成す
る。金属を用いる場合は、従来のキャストボタンの成形
方法がそのまま利用できる。すなわち、真鍮等でボタン
の所望形状を手作りし、これをゴム等を用いて型取り
し、この型内に鉛及び錫を主成分とする合金を注入して
成型する。また、この成型ボタンの形成には、ほかの各
種方法も使用することができ、合成樹脂を用いた成形品
を用いたり、金属、樹脂を切削して形成することも可能
である。
【0013】次に、この成型ボタンに、白色顔料を混入
させたエポキシ樹脂をコーティングし、ボタン素材とす
る。エポキシ樹脂は、接着性が良いので、キャストボタ
ンを塗装する場合と異なり、下地メッキは不要である。
したがって、ニッケルの使用を省き、検針器の使用に支
障をきたさないようにすることが可能となる。なお、ボ
タンの製造そのものには、下地メッキの有無は問題とな
らないので、従来のキャストボタンの塗装前のものを、
本発明に流用することもできる。この場合は、当然、検
針器を使用しないような用途に使用される。コーティン
グには、刷毛塗り、樹脂内に浸漬する方法等、任意のも
のが使用できる。
【0014】次にこのボタン素材を、染料を用いて所望
の色彩に染める。具体的には、染料を溶かした溶液内に
このボタンを入れ、攪拌すればよい。エポキシ樹脂は、
白色顔料により白色を呈しているので、任意の色に良好
に染めることができる。なお、この染色工程中に、必要
に応じて、ボタンを溶液から取出し、その色を目的のも
のと比較し、染料を溶液内に追加するようにすると、微
妙な色の濃さを調節することができる。
【0015】こうして、本発明の製法が完了し、本発明
に係るボタンが完成する。上記工程において、染色前の
ボタン素材も商取引の対象となり、これは、購入した者
が自ら服地に合わせて染色を行なう用途に適する。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の製法の実施例を示す。
【0017】初めに、真鍮製針金等を用いて手作りによ
り、ボタンの原型を製作する。
【0018】この原型を、バルカナイザー(ゴム型加工
機)を用いて、耐熱性ゴムで型取りする。この時の条件
は、ゴムの性質、原型の形状等により異なるが、概ね、
150°C、70気圧、60分程度で完了する。
【0019】エアーキャストマシン(遠心鋳造機)(米
国、ロマノフ社製)を用いて、この型内に、キャストメ
タルを注入し、成型ボタンを得る。キャストメタルとし
ては、例えば鉛66%、錫33%、アンチモニー1%の
ものを使用する。このようなキャストメタルは、佐藤金
属株式会社、戸松冶金株式会社等より各種供給されてい
る。この時の条件は、概ね、300〜400°C、3気
圧、700回転/分、15秒(冷却時間20秒)とす
る。
【0020】次に、この成型ボタンに、コーティング材
を刷毛塗りする。このコーティング材は、エポキシ樹脂
(「エポキシ樹脂塗料ホワイト」、藤倉応化工株式会社
販売)60%、溶剤(「ラッカーシンナー」、同社販
売)25%、白色チタン顔料(「ホワイトベースDW−
01」、同社販売)15%を混合したものである。(こ
の例で用いるエポキシ樹脂は、それ自体に既に白色顔料
が含まれているものであるが、さらに白色顔料を追加し
て使用した。)この後、一昼夜常温に放置して、エポキ
シ樹脂を硬化させ、ボタン素材とする。
【0021】次に、このボタン素材を次のようにして染
色する。以下は、直径25ミリメートルのボタン、10
0個を染色する場合である。
【0022】前処理として、70°Cの湯5リットル
に、5〜15ミリリットルの染色促進剤(「キャリア
ー」、株式会社アイリス製)を入れて攪拌した後、ボタ
ン素材を浸し、約3分間軽く攪拌する。
【0023】染料(「アイリスカラーE」(商標)、同
社製)3グラムを、少量のぬるま湯(40〜50°C)
で十分に練り、ペースト状にし、徐々に湯を加え、最終
的に5リットルの湯(70°C)に溶かす。この中に、
前記の前処理をしたボタン素材を入れ、10分間攪拌す
る。
【0024】この後、ボタン素材を取出し、湯で洗い、
さらに後処理として、5リットルの湯に洗浄剤(「アイ
リス洗浄剤」、同社製)7〜8ミリリットルを加えた溶
液中に浸して、10分程度攪拌する。この後、取出し、
さらに湯で十分に洗い、乾燥させてボタンを完成する。
【0025】
【発明の効果】本発明によるボタンは、上述のように、
形状を形成するのに、従来のキャストボタンと同様の方
法、さらに他の任意の方法を使用することができるの
で、任意の、かつ多様な形状を実現することができる。
さらに、染料を用いて染めることにより所望の色彩を得
るので、ラクトボタンと同様に、服地に合わせた微妙な
色調節が可能であり、かつ多量のボタンを短時間に着色
することができる。しかも、下地メッキを省き、磁性体
を有しないものとすることができるので、検針器の使用
に支障のないボタンを得ることが可能である。
【0026】なお、本発明によるボタンは、そのまま使
用するほか、他の貴金属、真珠等を取付けて使用するは
め込みボタンとしても使用しうることはいうまでもな
い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A44B 1/00 A44B 1/02 A44B 1/04 B29D 19/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属、樹脂等を用いて、所望形状に形成
    された成型ボタンに、白色顔料を混入させたエポキシ樹
    脂をコーティングし、さらに染料を用いてこのコーティ
    ング部分を所望の色彩に染めることを特徴とするボタン
    の製法。
  2. 【請求項2】 金属、樹脂等を用いて、所望形状に形成
    された成型ボタンに、白色顔料を混入させたエポキシ樹
    脂をコーティングし、さらに染料を用いてこのコーティ
    ング部分を所望の色彩に染めてなるボタン。
JP5263998A 1993-09-16 1993-09-16 ボタンの製法、ボタン及びボタン素材 Expired - Lifetime JP2913249B2 (ja)

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