JP2933366B2 - ノート機能を有する射出成形機 - Google Patents

ノート機能を有する射出成形機

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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は射出成形機に関し、特に成形品に対するあら
ゆる情報を記憶表示できる射出成形機に関する。
従来の技術 射出成形機においては、ある1つの成形品を成形する
場合、射出速度、射出速度切換位置、保圧、保圧時間、
スクリュ回転数、背圧、計量位置、金型開閉速度、金型
開閉速度切換位置、シリンダの温度等、多量の射出条件
を設定しなければならない、そこで従来このような設定
値をCRT表示装置を利用して、ソフトキー等で各種設定
画面を選択し、該CRT表示装置の表示画面に選択設定画
面を表示させ、夫々設定値を設定する方式が採用されて
いる。
また、成形品ごとに、すなわち金型ごとに一度設定し
た成形条件を記憶させておき、金型コード等を入力する
ことによって、その金型に適した成形条件を自動的に設
定する方式も、例えば、特開昭61−114831号公報、特開
昭61−248722号公報、特開昭63−3924号公報等で公知で
ある。
また、射出成形にあたっては、成形機本体以外に金型
温調器,ホッパドライヤ,ホットランナ等様々な周辺機
器が使用され、これら周辺機器に対しても各種設定値を
設定しなければならず、この周辺機器の設定値も、成形
品の良否に関係してくる。これら周辺機器の条件は従来
成形作業者が記憶しておくか、別途紙等に記載しておく
程度であった。さらに、成形品に関する樹脂名,樹脂グ
レード,色,成形品の検査項目、成形個数等も、別途紙
等にメモとして記載する程度であった。
発明が解決しようとする課題 上述したような射出成形機においては、成形条件が成
形機本体に記憶されているから、使用する金型のコード
等を入力し、CRT表示装置の表示画面にその金型に適し
た成形条件を表示させ、成形条件を確認若しくは修正等
を行って設定することができる。
しかし、周辺機器への設定値等の周辺機器の条件は成
形作業者の記憶や、記載した書類等を参照して設定しな
ければならず、成形条件と周辺機器の条件が1つの媒体
で表示されず未熟練者にとっては不便であり、誤ったデ
ータを設定する場合も生じる。
さらに、成形品の良否を判別する際にも、ただ漠然と
成形品をチェックするよりもその成形品に生じやすい不
良成形状態や不良成形箇所等をメモし、そのメモによっ
て成形品のチェックを行えば、成形品のチェックが容易
になるが、このようなメモを取ったとしてもこのメモを
利用するときには、メモしたものを探索し探し出さなく
てはならない。そのため、金型毎に記憶装置を設け、該
記憶装置に成形条件と共に成形条件以外の情報をも記憶
しておき、金型を使用するときには、該記憶装置に記憶
する内容を射出成形機のメモリに設定するようにしたも
のが特開平1−257021号公報、実開昭62−139611号公報
等で公知である。
しかし、上記メモの量は変動し多量にある場合もあ
る。そのため、射出成形機内の条件設定メモリの要領が
増加するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、金型毎に、成形条件と共に
その成形品に関連する情報を記憶し、かつ表示すること
ができ、しかも射出成形機が稼働中使用する成形条件を
記憶する成形条件メモリの容量を増加させない射出成形
機を提供することにある。
課題を解決するための手段 本発明は、金型を識別する金型コードと共にその金型
を使用して成形する成形品の成形条件を記憶する記憶手
段と、表示装置に上記記憶手段に記憶された内容を表示
し、入力手段の操作によって上記成形条件を入力,変
更,追加し上記記憶手段に記憶させ、成形を開始する際
には、上記記憶手段に記憶した成形条件を成形動作中使
用する成形条件メモリ部に設定する制御手段を備える射
出成形機において、上記記憶手段に金型コード毎に成形
条件を記憶する成形条件記憶部とノート記憶部を設け、
上記制御手段は、上記表示手段に上記ノート記憶部の内
容を表示させると共に、上記入力手段よりその金型を使
用して成形作業を行う上で参考となる任意の情報を上記
入力手段より入力して上記ノート記憶部に設定記憶さ
せ、成形を開始する際には、上記記憶手段に記憶した成
形条件のみを成形動作中使用する成形条件メモリ部に設
定するようにしたものである。
作用 上記ノート記憶部に記憶する内容を表示装置に表示さ
せることによって、当該成形品を成形する上で参考とな
る任意の情報を表示することができる。また、射出成形
機が稼働中に使用する成形条件メモリ部には、成形条件
のみを設定するから、この成形条件メモリ部の容量が増
大することはない。
実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。
第1図は本発明の一実施例における射出成形機の制御
部のブロック図で、本実施例においては、該制御部を数
値制御装置(以下、NC装置という)10で構成している。
該NC装置10はNC用のマイクロプロセッサ(以下、CPUと
いう)11とプログラマブルマシンコントローラ(以下、
PMCという)用のCPU12を有しており、PMC用CPU12には射
出成形機のシーケンス動作を制御するシーケンスプログ
ラム等を記憶したROM18とデータの一時記憶、演算等に
用いられるRAM19が接続されている。
NC用CPU11には射出成形機を全体的に制御する管理プ
ログラムを記憶したROM14及び射出用,クランプ用,ス
クリュー回転用,エジェクタ用等の各軸のサーボモータ
を駆動制御するサーボ回路17がサーボインタフェイス16
を介して接続されている。また、20はバブルメモリやCM
OSメモリで構成される不揮発性の共有RAMで、射出成形
機の各動作を制御するNCプログラム等を記憶するメモリ
部,成形動作中実際に使用する設定された成形条件を記
憶する成形条件メモリ部及び金型コード(金型番号)毎
にその金型で成形される成形品に対する成形条件、さら
にはその成形品に関する情報が記憶された成形品情報メ
モリ部(テーブル)、及び各種パラメータのメモリ部等
を有している。
13はバスアービタコントローラ(以下、BACという)
で、該BAC13にはNC用CPU11及びPMC用CPU12,共有RAM20,
入力回路21,出力回路22の各バスが接続され、該BAC13に
よって使用するバスを制御するようになっている。入力
回路21には、射出成形機に設けた各種センサや周辺機器
からの入力線が接続され、出力回路22には射出成形機本
体の各種アクチュエイタや周辺機器への出力線が接続さ
れている。また、24はオペレータパネルコントローラ23
を介してBAC13に接続されたCRT表示装置付手動データ入
力装置(以下、CRT/MDIという)であり、ソフトキーや
テンキー等の各種操作キーを操作することにより様々な
指令及び設定データの入力ができるようになっている。
なお、15はNC用CPU11にバス接続されたRAMでデータの一
時記憶等に利用されるものである。
以上の構成は、従来のNC装置で制御される射出成形機
の制御部(NC装置)と略同一である。
成形条件を設定する時には、第2図に示すように、CR
T/MD124のソフトキーK1〜K10を操作して、「射出・計量
設定画面」,「型開閉・突出し設定画面」,「温度設定
画面」,「工程管理画面」等の各種成形条件設定画面を
選択し、金型コード(金型番号)と共に夫々成形条件等
を設定しインプットキーを入力することによって、共有
RAM20内に設けられた成形品情報メモリ部(テーブル)
に記憶される。
第3図は、この成形品情報メモリ部としてのテーブル
TBの説明図で、金型コードと共にその成形条件を記憶す
る記憶部M1が設けられていると共に、成形作業者が自由
に各種情報を書き込み記憶させることのできるノート記
憶部M2を有している。
このノート記憶部M2に情報を書き込む時には、金型コ
ードを入力し成形条件設定画面にし、ノートと表示され
た表示に対応するソフトキー、例えばK1を押せば、第2
図のようにノート画面になり、成形作業者が必要とする
任意の情報をキーボード等を操作して情報を書き込み、
情報が多い場合等にはソフトキーの「前ページ」「次ペ
ージ」を操作して追加修正して情報を書き込み、インプ
ットキーを操作することによって各種情報を上記テーブ
ルTBのノート記憶部M2に記憶させる。
このノート記憶部M2に記憶させる情報は任意の情報で
よく、使用温調機、該金型温調機の温度設定,プレヒー
ト時間,使用媒体、ホットランナの温度設定、ホッパド
ライヤの温度設定、樹脂名、樹脂のグレード、色番号、
樹脂乾燥時間、パージ材、パージ時の温度設定、成形品
名、成形品NO、成形品の良否をチェックするための出現
しやすい不良成形状態(バリやヒケ等)及び不良成形が
出現しやすい箇所、等の射出成形する際の周辺機器の各
種設定値等の条件や成形品の良否を判断するチェックポ
イント、その他、成形上の注意事項や、成形作業者間の
成形上における伝達事項等、作業者に取って必要な情報
はなんでも書き込み記憶させることができるものであ
る。
また、成形条件を設定する際には、金型コードを入力
し成形条件設定画面にし、入力された金型コードに対応
する成形条件を表示させ、必要ならばその成形条件の値
の変更等を行って設定入力キーを操作することによっ
て、この成形条件を共有RAM20に設けられた実際に使用
する成形条件を記憶する成形条件メモリ部に設定記憶さ
せる。この場合、成形品情報テーブルTBのノート記憶部
M2に記憶された情報は実際に使用する成形条件メモリ部
には転送されない。しかし、CRT/MD124の表示画面に成
形条件を表示している際に、ノートに対応するソフトキ
ーを操作すれば、テーブルTBのノート記憶部M2に記憶さ
れた情報が表示画面に表示され、周辺機器の条件や成形
品の良否チェック・ポイント、その他成形作業において
注意すべき事項等の情報が表示画面に表示されることに
なる。
なお、上記成形品情報テーブルに記憶された情報は、
従来と同様に成形条件をプリンとアウトするとき、ノー
ト記憶部に記憶された情報もプリントアウトすることが
できるようにする。
また、上記実施例においては表示装置として、CRT表
示装置を使用したが、CRT表示装置以外に液晶を使用し
た表示装置等を使用してもよい。
発明の効果 本発明においては、成形品を成形する際にその成形品
を成形するに必要なすべての情報、すなわち、成形条件
はもちろんのこと、周辺機器の各種設定値等の条件や、
成形作業を開始するための予備的条件、成形品の良否を
判断するためのチェック・ポイント,さらには成形作業
上における注意事項等のあらゆる情報を1つの表示装置
の画面に表示させることができるので成形作業者にとっ
ては、書類等の他の媒体を参照することなく必要なすべ
ての情報を1つの表示装置から得られるので、極めて便
利であり、かつ、各種設定値や作業誤りを少なくするこ
とができる。
また、射出成形機が稼働中に使用する成形条件メモリ
には、データ量が決まっている成形条件しか設定記憶さ
れず、記憶内容の量が変動し、増大しがちな上記ノート
記憶部の内容は設定記憶されないので、上記成形条件メ
モリの容量を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における射出成形機の制御部
のブロック図、第2図はCRT表示装置の画面の説明図、
第3図は成形品情報メモリ部の構成を説明する説明図で
ある。 10…数値制御装置(NC装置)、24…CRT表示装置付手動
データ入力装置(CRT/MDI)、K1〜K10…ソフトキー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型を識別する金型コードと共にその金型
    を使用して成形する成形品の成形条件を記憶する記憶手
    段と、表示装置に上記記憶手段に記憶された内容を表示
    し、入力手段の操作によって上記成形条件を入力,変
    更,追加し上記記憶手段に記憶させ、成形を開始する際
    には、上記記憶手段に記憶した成形条件を成形動作中使
    用する成形条件メモリ部に設定する制御手段を備える射
    出成形機において、上記記憶手段に金型コード毎に成形
    条件を記憶する成形条件記憶部とノート記憶部を設け、
    上記制御手段は、上記表示手段に上記ノート記憶部の内
    容を表示させると共に、上記入力手段よりその金型を使
    用して成形作業を行う上で参考となる任意の情報を上記
    入力手段より入力して上記ノート記憶部に設定記憶さ
    せ、成形を開始する際には、上記記憶手段に記憶した成
    形条件のみを成形動作中使用する成形条件メモリ部に設
    定することを特徴とするノート機能を有する射出成形
    機。
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