JP2945501B2 - 管推進装置における推力伝達装置 - Google Patents

管推進装置における推力伝達装置

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JP2945501B2
JP2945501B2 JP3105184A JP10518491A JP2945501B2 JP 2945501 B2 JP2945501 B2 JP 2945501B2 JP 3105184 A JP3105184 A JP 3105184A JP 10518491 A JP10518491 A JP 10518491A JP 2945501 B2 JP2945501 B2 JP 2945501B2
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時朗 西田
石井  博
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の管を地中に順次
直列的に押し込むことにより管路を地中に構築する装置
に用いる推力伝達装置に関し、特に元押し装置により発
生された推力を、最後部の管と、前記推力を中間の管に
中継すべく管路内に配置された中押し装置とに伝達する
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に管路を構築するための管推進工法
は、一般に、土砂を掘削するシールド型のトンネル掘削
機と、該掘削機により掘削跡に管を配置すべく複数の管
を掘削機とともに前進させる元押し装置とを用い、元押
し装置の推力を最後部に配置された管に与えることによ
り、掘削機および全ての管を前進させる。しかし、この
公知の管推進工法では、必要な推力が推進させるべき管
の総長さすなわち立坑間の距離に比例して大きくなり、
その結果管に大きな力が作用する。このように管に大き
な力が作用すると、その管が破損するおそれがあるか
ら、塩化ビニルのような合成樹脂製の管等、圧縮応力特
に軸方向圧縮耐荷力の小さい管の推進工法に適用するこ
とができない。これを解決すべく管の軸方向圧縮耐荷力
を高めるために管に肉厚を大きくすると、管が高価にな
る。
【0003】上記の問題を解決すべく、元押し装置の推
力を最後部の管以外の1つの管に与える中押し装置をさ
らに用いた管推進工法が提案されている。この他の管推
進工法は、元押し装置の推力を最後部の管に与えるのみ
ならず、中押し装置により中間の1つの管に与え、それ
により最後部の管に与えられた推力により前記中間の1
つの管より後方の管を推進させるとともに、前記中間の
1つの管に与えられた推力により前方の管と掘削機とを
推進させる。このような管推進工法においては、管に作
用する推力をその許容範囲内に制限する必要がある。
【0004】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、元押し装置
および中押し装置を用いる管推進装置において、元押し
装置の推力を最後部の管と中押し装置とに伝達すること
ができるとともに、最後部の管に伝達する推力を測定す
ることができる、推力伝達装置とすることにある。
【0005】
【解決手段、作用、効果】本発明の推力伝達装置は、元
押し装置および中押し装置を用いる管推進装置におい
て、前記元押し装置の推力を受けかつこれを前記中押し
装置に伝達する第1の伝達手段と、前記元押し装置の推
力を受けかつこれを最後部の管に伝達する第2の伝達手
段とを含む。前記第2の伝達手段は、管路の軸線の周り
を伸びかつ前記管路の軸線方向へ相対的に変位可能の第
1および第2の伝達部材を備える。第1および第2の伝
達部材は、前記最後部の管に伝達する推力を測定するた
めの流体を収容すべく前記軸線の周りを伸びかつ前記軸
線方向へ伸縮可能の空間を共同して規定する。前記第1
の伝達部材は、前記元押し装置から推力を受けかつこれ
を前記空間内の流体を介して前記第2の伝達部材に伝達
すべく前記元押し装置と前記第2の伝達部材との間に配
置される。これに対し、前記第2の伝達部材は、受けた
推力を前記最後部の管の後端面に伝達すべく前記第1の
伝達部材と前記最後部との間に配置される。
【0006】元押し装置の推力は、第1および第2の伝
達手段に伝達される。第1の伝達手段に伝達された推力
は、中継手段に伝達される。これに対し第2の伝達手段
に伝達された推力は、第1の伝達部材から前記空間内の
流体を介して第2の伝達部材に伝達され、最終的に第2
の伝達部材から最後部の管に伝達される。第2の伝達手
段の空間内の圧力は、第1の伝達部材から第2の伝達部
材に伝達される推力に比例して変化する。このため、最
終の管に伝達する推力は、前記空間内の圧力を測定する
ことにより知ることができる。
【0007】上記のように、本発明によれば、元押し装
置の推力を最後部の管と中押し装置とに伝達することが
できるのみならず、最後部の管に伝達する推力を測定す
ることができる。
【0008】前記第1の伝達手段は、前記元押し装置の
推力を受けかつこれを前記中押し装置に伝達すべく前記
元押し装置と前記中押し装置との間にあって前記軸線の
周りを伸びさらに前記中押し装置の後端面に直接または
間接的に当接される環状部材を備えることが好ましい。
これにより、推力が中押し装置の特定の箇所に集中せ
ず、中押し装置の後端面の各部位に推力を均一に分散さ
せることができる。前記第1および第2の伝達部材を前
記第1の伝達手段の周りを連続して伸びる環状部材と
し、前記第2の伝達部材を前記最後部の管の後端面に当
接させることが好ましい。これにより、最後部の管の後
端面の各部位に推力を均一に分散させることができる。
【0009】本発明の他の推力伝達装置において、第2
の伝達手段は、第1および第2の伝達部材の代りに、元
押し装置の推力を受けかつこれを最後部の管に伝達すべ
く元押し装置と最後部の管との間に配置された少なくと
も1つのロードセルを備える。ロードセルは、元押し装
置の推力を最後部の管に伝達する機能を有する。最後部
の管に伝達される推力は、ロードセルにより測定され
る。このため、元押し装置の推力を最後部の管と中押し
装置とに伝達することができるのみならず、最後部の管
に伝達する推力を測定することができる。
【0010】前記第2の推力伝達手段は、さらに、前記
ロードセルと前記最後部の管との間に配置されかつ前記
最後部の管の後端面に当接される環状部材を有すること
が好ましい。これにより、最後部の管の後端面の各部位
に推力を均一に分散させることができる。
【0011】
【実施例】図1に示す管推進装置10は、元押し装置1
2と、土砂を掘削する掘削機14と、該掘削機の後方に
順次直列的に配置された複数の管16により規定される
管路内に配置された中押し装置18と、元押し装置12
により発生された推力を最後部に配置された管16と中
押し装置18とに伝達する本発明の推力伝達装置20と
を含む。
【0012】元押し装置12は、同期して作動される複
数の多段ジャッキ21と、各ジャッキ21の作動により
往復移動される押し輪すなわちスライダ22と、該スラ
イダの移動を規制するガイドレール23とを含む。元押
し装置はたとえば特開昭60−219395号公報等に
より周知であるから、その詳細な説明は省略する。元押
し装置12は、発進用立坑24内に配置されている。発
進用立坑内24には、反力壁25が構築されている。
【0013】掘削機14は、元押し装置12の推力によ
り到達用立坑に向けて前進されつつ土砂を掘削する既知
のシールド型トンネル掘削機である。このような掘削機
はたとえば特開昭63−189596号公報等により周
知であるから、その詳細な説明は省略する。掘削機14
の後端面には緩衝部材26(図1参照)が取り付けられ
ている。
【0014】各管16は、円形の断面形状を呈してお
り、また隣り合う管の端部を補強するためのカラー28
を受け入れる段部を両端部外周面に有する。各管16
は、塩化ビニルのような合成樹脂製とすることができ
る。
【0015】中押し装置18は、管路が延長されること
により順次管路内に配置される筒状の複数の中継体30
と、所定の中継体30に取り付けられ、またその中継体
から推力を受け、さらに中間の1つの管16と中間の1
つの中継体30とを押す複数の中押し機構32と、中押
し装置18を撤去するときに用いる複数のロッド34と
を含む。
【0016】各中継体30は、管16の内径よりやや小
さい外径を有する金属パイプからなる。各中継体30の
両端部外周面には、これが所定の管16内に配置された
とき、当該中継体30を管16と同軸的に維持する複数
の補助部材36が取り付けられている。各補助部材36
は、これが所定の管16内に配置されたとき、中継体3
0の内面に滑動可能に当接される。
【0017】最初に配置される中継体30の前端部は、
内側に取り付けられたリング38により補強されてい
る。リング38は、最初の一対のロッド34の先端部を
ナット40により取り付ける一対の取付部42を有す
る。
【0018】他の複数の各中継体30は、前段の中継体
の後端部内側に受け入れられる複数の駒すなわち片44
を前端部に有する。片44は、中継体30の軸線の周り
に等角度間隔に配置されており、また前段の中継体に受
け入れられることにより隣り合う中継体がその半径方向
へ相対的に変位することを防止する。
【0019】各中押し機構32は、その1つを図2に代
表して示すように、隣り合う2つの中継体30のうち、
前方の中継体30の後端面を押すべく後方の中継体30
の前端部から前方へ伸びる第1の押圧ヘッド46と、中
間の管16の後端面を押すべく後方の中継体30の前端
部に配置された第2の押圧ヘッド48とを含む。
【0020】図2〜5に示すように、第1の押圧ヘッド
46は、中継体30の内径より小さい外径を有する筒状
部50と、該筒状部の後端部外周に形成されたフランジ
状の基部52と、筒状部50の前端部外周に形成された
フランジ状の押圧部54と、押圧部54に取り付けられ
た複数の片56と、ロッド34が滑動可能に貫通する穴
を有する一対のブラケット58と、基部52に固定され
た補強用の複数のリブ60とを備える。
【0021】第1の押圧ヘッド46は、基部52および
リブ60において中継体30の先端部内側に固定されて
いる。片56は、片42と同じ作用をするように、押圧
部54から前方へ伸びており、また前段の中継体30の
後端部に受け入れられて片42と同じ作用をする。この
ため、中押し機構32が取り付けられた中継体30は、
前記した片42を有していない。ブラケット58は、筒
状部50の内側に取り付けられている。
【0022】第2の押圧ヘッド48は、図3に示すよう
に、第1の押圧ヘッド46の筒状部50の軸線の周りに
等角度間隔に配置された複数の爪組立体62を含む。各
爪組立体62は、図4に示すように、第1の押圧ヘッド
46の、筒状部50、基部52および押圧部54により
規定される空間内に配置されている。
【0023】各爪組立体62は、図4および5に示すよ
うに、筒状部50の周りに間隔をおいて配置されかつ前
後方向へ伸びる複数の支持部材64と、該支持部材の隣
りを前後方向へ伸びる複数の爪66と、該爪の後端部を
中継体30の接線方向へ伸びる軸線の周りに回転可能に
支持部材64に支持させるシャフト68と、爪66の先
端部を互いに連結する片70と、爪66をシャフト68
の周りに回転させるべく爪66を付勢するばね72とを
備える。
【0024】各支持部材64は、第1の押圧ヘッド46
の、筒状部50、基部52および押圧部54により規定
される空間内を互いに平行に中継体30の軸線方向へ伸
びるように、筒状部50、基部52および押圧部54に
固定されている。このため、第1の押圧ヘッド46は、
これが取り付けられた中継体30の前端部から、第2の
押圧ヘッド48、特に爪組立体62を中継体30の中心
の側に迂回して前方へ伸びるように、基部52において
中継体30の先端部内側に取り付けられている。
【0025】各爪66は、これの後端部にシャフト68
を受け入れるボス部を備える。各ボス部は、各爪66が
開いているときすなわち爪66が図5に実線で示す位置
へ回転されているとき、中継体30の先端面に当接する
ストッパ部74と、各爪66が閉じているときすなわち
図5に2点鎖線で示す位置に回転されているとき、中継
体の先端部内面に当接するストッパ部76とを有する。
【0026】ばね72は、板ばねであり、また支持部材
64の先端と片70の後端との間に配置されている。こ
のため、片70とばね72との係合位置が支持部材74
およびばね72の係合部位と爪66の回転中心とを結ぶ
線の延長線より半径方向外方であると、すなわち爪66
が図5に実線で示す位置の側に回転されていると、ばね
72の力は爪66をさらに開くように爪66に作用す
る。これに対し、片70とばね72との係合位置が前記
延長線より内方であると、すなわち爪66が図5に2点
鎖線で示す位置の側に回転されていると、ばね72の力
は爪66を閉じるように爪66に作用する。
【0027】使用時、爪66は図5に実線で示す開いた
状態に配置される。これに対し、中押し装置18を撤去
すべく中押し装置18が後退されると、爪66の背面が
中継体30の先端部に当接することにより、爪66は、
図5に2点鎖線線で示す位置に回転されて閉じる。
【0028】各支持部材64は、爪66が図5に実線で
示す位置から図5に2点鎖線で示す位置へ回転するとき
に、片70が当接することを防止するすなわち片70の
逃として作用する切欠部64aを有する。
【0029】各カラー28と管16との間には、その一
部を図5に代表して示すように、止水用のシール材78
が配置される。また、隣り合うロッド34は、コネクタ
80により互いに連結される。中押し機構32のブラケ
ット58に挿通された各ロッド34には、一連のロッド
が後方へ引かれたとき、対応するブラケット58に当接
するストッパ82が取り外し可能に取り付けられてい
る。
【0030】図6に示すように、推力伝達装置20は、
元押し装置12の推力を受けこれを中押し装置18に伝
達する第1の推力伝達体すなわち第1の伝達手段84
と、元押し装置12の推力を受けこれを最後部の管16
に伝達する第2の推力伝達体すなわち第2の伝達手段8
6とを含む。
【0031】第1の伝達手段84は、管路の軸線の周り
を伸びる環状部材からなり、また複数のボルト88によ
りスライダ22の前面に取り付けられている。第1の伝
達手段84の前端面は最後部の中継体30の後端面に直
接(または緩衝部材等を介して間接的に)当接され、伝
達手段84の後端面はスライダ22の前端面に直接(ま
たは緩衝部材等を介して間接的に)当接される。
【0032】第2の伝達手段86は、第1の伝達手段8
4の周りを連続して伸びかつ前記軸線方向へ相対的に変
位可能の環状の一対の伝達部材90,92と、両伝達部
材90,92の移動可能範囲を制限するストッパ94と
を有する。
【0033】伝達部材90,92は、それらの一部が半
径方向に互いに重なりかつ前記軸線方向へ相対的に変位
可能に互いに嵌合されており、また最後部の管16に伝
達する推力を測定するための流体を収容する空間96を
共同して規定する。空間96は、前記軸線の周りを連続
して伸びており、また伝達部材90,92の相対的な移
動にともなって前記軸線方向へ伸縮される。ストッパ9
4は、空間96が収縮する方向への移動可能範囲を制限
する。
【0034】伝達部材90は、元押し装置12から推力
を受けかつこれを空間96内の流体を介して伝達部材9
2に伝達するように配置されており、また、スライダ2
2の前端面に直接(または緩衝部材等を介して間接的
に)当接されている。これに対し、伝達部材92は、受
けた推力を最後部の管16に伝達するように配置されて
おり、また、最後部の管16の後端面に直接(または緩
衝部材等を介して間接的に)当接されている。
【0035】空間96には油のような流体が封入されて
おり、伝達部材90には空間96に連通された穴を有す
るニップル98が取り付けられている。ニップル98の
穴は、圧力計のような圧力検出器100に接続される。
伝達部材90,92間からの流体の漏洩は、両者の間に
配置されたシール部材102により防止される。
【0036】推進時、先ず、掘削機14を所定距離前進
させる工程が行われる。このため、元押し装置12の推
力がスライダ22から掘削機14の後端面に推力伝達装
置20および緩衝部材78を介して伝達される。これに
より、掘削機14は、地盤を掘削しつつ前進される。
【0037】掘削機14による所定長さの掘削が終了す
ると、最初のカラー28が掘削機14の後端部に配置さ
れ、最初のロッド34を取付部42に取り付けた最初の
管16と、最初の中継体30とが最初のカラー28の後
に配置された後、元押し装置12の推力が第1の伝達手
段84により最初の管16に伝達されるとともに第2の
伝達手段86により最初の中継体30に伝達される。
【0038】掘削機14が前進される間、最初の中継体
30は最初のカラー28の被押圧面に当接されるが、最
初の管16は最初のカラー28の被押圧面から図2に示
す所定の間隔L1 をおくように維持される。これによ
り、掘削機14は最初の中継体30から推力を受けて地
盤を掘削しつつ前進されるが、掘削機14を前進させる
推力は最初の管30に作用しない。間隔L1 はその後も
所定の値に維持される。間隔L1 は、たとえば、適宜な
長さを有する管16および中継体30を選択することに
より、適宜な値に調節することができる。
【0039】次いで、新たな、カラーと管とを最後部の
管の後に、また新たな中継体を最後部の中継体の後にそ
れぞれ配置し、新たなロッドをコネクタ80で最後部の
ロッドの後端部に連結した後、元押し装置12の推力を
新たな管および新たな中継体30に伝達する第1の工程
が所定回繰り返される。これにより、複数の管16が掘
削機14による掘削跡に順次配置される。
【0040】最後部の中継体30に伝達すべき推力は、
推進させるべき管の数が多くなるほど大きくなり、また
空間96内の圧力は最後部の中継体30に伝達される推
力に比例する。最後部の中継体30に伝達される推力
は、空間96内の圧力として圧力検出器100に検出さ
れ、監視される。第1の工程は、圧力検出器100に検
出される値が所定の値すなわち管の破壊許容限界値に達
するまで、繰り返される。
【0041】新たな管16と新たな中継体30とは、最
初の管16と最初のカラー28との間すなわち最前部の
管16と最前部のカラー28との間に前記した間隔L1
を常に維持する長さに選択される。このため、各管16
は、これを前進させる推力は受けるが、掘削機14を前
進させる推力は受けない。
【0042】所定数の管16が配置されると、ストッパ
82を最後部のロッド34に取り付け、さらに管16
と、中押し機構32を有する中継体30と、カラー28
とを所定の状態に配置し、ロッド34を最後部のロッド
に連結した後、元押し装置12の推力を最新の管と最新
の中継体とに伝達する第2の工程が行われる。
【0043】ストッパ82は、中押し装置18を撤去す
るときに用いられ、また一連のロッド34を所定距離L
3 後方へ移動させたとき、中押し機構32のブラケット
58に当接する位置に解除可能に固定される。ストッパ
82は、これを取り付けるロッドに予め取り付けておい
てもよい。
【0044】図2および5に示すように、中押し機構3
2は、その第1の押圧ヘッド46で前方の中継体の後端
面を押しかつ第2の押圧ヘッド48で前方の管の後端面
をカラー28を介して押すように配置される。これによ
り、元押し装置12の推力が中押し機構32により分割
され、最新の管より前方の管および最新の中継体より前
方の中継体は中押し機構32により中押し機構32とと
もに前進される。
【0045】中押し機構32が前進される間およびこれ
以後、前記した間隔L1 が所定の値に維持されるととも
に最新の管と最新のカラーとの間の間隔L2 (図4参
照)が所定の値に維持される。このため、掘削機14は
最初の中継体30から推力を受け、掘削機14を前進さ
せる推力は最初の管30に作用しない。間隔L2 も、た
とえば、適宜な長さを有する管および中継体を選択する
ことにより、適宜な値に調節することができる。
【0046】また、中押し機構32が前進される間およ
びこれ以後、爪66のストッパ部74は、中継体30の
先端面に当接される。このため、爪66がそれ以上開く
ことはなく、推力は確実に伝達される。
【0047】その後、新たなカラーおよび管を最後部の
管の後に配置し、中押し機構32を取り付けていない中
継体を最後部の中継体の後に配置し、最新のロッドを最
後部のロッドに連結した後、元押し装置の推力を最新の
管および中継体に伝達する工程を所定回繰り返す第1の
工程と、その後、新たなカラーおよび管を最後部の管の
後にまた中押し機構32を備えた中継体を最後部の中継
体の後にそれぞれ配置し、最新のロッドを最後部のロッ
ドに連結した後、元押し装置の推力を最新の管および最
新の中継体に伝達する第2の工程とが所定回繰り返され
る。
【0048】この際も、最後部の中継体30に伝達され
る推力は、空間96内の圧力として圧力検出手段100
に検出され、監視される。また、第1の工程は、圧力検
出器100に検出される値が所定の値すなわち管の破壊
許容限界値に達するまで、繰り返される。
【0049】上記の第1および第2の工程を繰り返す
間、管を前進させる推力は複数の管からなる群に分けら
れて伝達され、また、前記した間隔L1 およびL2 は所
定の値に維持される。このため、各管に大きな推力が作
用することはない。間隔L2 およびL3 は、後述するよ
うに、前方の中押し機構32に対応する間隔ほど、短い
値に選択されている。
【0050】発進用立坑24と到達用立坑との間への管
の敷設が終了すると、最前部の中押し機構の爪が閉じる
まで、一連のロッド34が後退される。これにより、最
前部の中押し機構に対応するストッパ82が対応するブ
ラケット58に当接するから、その最前部の中押し機構
が後退され、その爪が後方の中継体の先端面に当接して
閉じる。このとき、後方の中押し機構に対応するストッ
パは対応するブラケットに当接せず、したがって後方の
中押し機構の爪は開いた状態を維持する。その状態で、
最前部の距離L2 をゼロにすべく、元押し装置12がさ
らに作動される。これにより、2番目以降の中押し装置
が前進されるとともに、最前部の中押し機構より後方の
管が前進されるから、最前部の中押し機構より後方の管
が前方の管に接続される。
【0051】その後、爪が開いている中押し機構のうち
最前の中押し機構の爪が閉じるまで、一連のロッド34
を後退させた後、その最前の中押し機構に対応する間隔
L2がゼロになるまで、元押し装置12をさらに作動さ
せる工程が繰り返される。これにより、全ての管が接続
される。
【0052】全ての管が接続されると、管推進装置が撤
去される。これに先立って、これと同時に、またはこの
後に、掘削機が到達用立坑の側において撤去される。管
推進装置の撤去作業は、たとえば、中継体およびロッド
を1組ずつ発進用立坑の側に引き出し、それを分解する
ことにより行われる。
【0053】各間隔L2 は、当該間隔L2 より前の各間
隔L2 をゼロにすべく管を前進させたとき、対応する中
押し機構32の爪66に当接しない値に選択されてい
る。また、各間隔L3 は、一連のロッドを後方へ移動さ
せたとき、前段の中押し機構32の爪66が閉じても、
対応する中押し機構32の爪66が開いた状態を維持す
る値すなわち爪66の後端面が中継体の前端部に当接し
ない値に選択されている。
【0054】最後部の管に伝達される推力を空間96内
の圧力として測定する代りに、複数のロードセルを、伝
達部材90,92の間または伝達部材92とスライダ2
2との間に、管路の軸線の周りに間隔をおいて配置して
もよい。
【0055】図7および8に示す推力伝達装置110
は、元押し装置の推力を受けかつこれを中押し装置に伝
達する第1の伝達手段112と、元押し装置の推力を受
けかつこれを最後部の管16に伝達する第2の伝達手段
114とを含む。
【0056】第1の伝達手段112は、管路の軸線の周
りに間隔をおいて配置された弧状の複数の押圧片116
からなる。各押圧片116は、複数のボルト118によ
りスライダ22の後端面に取り付けられており、また最
後部の中継体30の後端面に当接される。
【0057】第2の伝達手段114は、スライダ22か
ら推力を受けるべく隣り合う押圧片116の間に配置さ
れた複数のロードセル120と、推力をロードセル12
0のアクチュエータ124から受けるようにロードセル
120の前に配置された押圧リング122とを備える。
【0058】各ロードセル120は、その基部において
スライダ22に複数のボルトにより取り付けられてい
る。これに対し、押圧リング122は、受けた推力を最
後部の管16に伝達するように、使用時に最後部の管1
6の後端に嵌合されるとともにロードセル120のアク
チュエータ124の前端に当接される。
【0059】推力伝達装置110は、最後部の中継体3
0に伝達する推力をロードセル120で測定することを
除いて、前記した推力伝達装置20と同様に利用され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管推進装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】図1における2の部分の拡大断面図である。
【図3】図2における3−3線に沿って得た断面図であ
る。
【図4】図3における4の部分の拡大断面図である。
【図5】図4における5−5線に沿って得た断面図であ
る。
【図6】推力伝達装置の一部分の拡大断面図である。
【図7】他の推力伝達装置の拡大断面図である。
【図8】図7における8−8線に沿って得た断面図であ
る。
【符号の説明】
10 管推進装置 12 元押し装置 14 掘削機 16 管 18 中押し装置 20,110 推力伝達装置 22 スライダ 30 中継体 84,86 第1および第2の伝達手段 90,92 第1および第2の伝達部材 96 圧力測定用の空間 100 圧力測定器 112,114 第1および第2の伝達手段 116 押圧片 120 ロードセル 122 押圧リング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管路を規定すべく推進方向に順次配置さ
    れた複数の管を、元押し装置により発生された推力を最
    後部の管に伝達するとともに前記管路内に配置された中
    押し装置を介して中間の管に伝達することにより、推進
    させる管推進装置において、前記元押し装置の推力を受
    けかつこれを前記中押し装置に伝達する第1の伝達手段
    と、前記元押し装置の推力を受けかつこれを前記最後部
    の管に伝達する第2の伝達手段とを含み、前記第2の伝
    達手段は、前記管路の軸線の周りを伸びかつ前記軸線方
    向へ相対的に変位可能の第1および第2の伝達部材であ
    って前記最後部の管に伝達する推力を測定するための流
    体を収容すべく前記軸線の周りを伸びかつ前記軸線方向
    へ伸縮可能の空間を共同して規定する第1および第2の
    伝達部材を備え、前記第1の伝達部材は、前記元押し装
    置から推力を受けかつこれを前記空間内の流体を介して
    前記第2の伝達部材に伝達すべく前記元押し装置と前記
    第2の伝達部材との間に配置され、前記第2の伝達部材
    は、受けた推力を前記最後部の管に伝達すべく前記第1
    の伝達部材と前記最後部の管との間に配置されている、
    管推進装置における推力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝達手段は、前記元押し装置
    の推力を受けかつこれを前記中押し装置に伝達すべく前
    記元押し装置と前記中押し装置との間にあって前記軸線
    の周りを伸びさらに前記中押し装置の後端面に直接また
    は間接的に当接される環状部材を備える、請求項1に記
    載の推力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の伝達部材は前記第
    1の伝達手段の周りを連続して伸びており、前記第2の
    伝達部材は前記最後部の管に後端面に直接または間接的
    に当接される、請求項2に記載の推力伝達装置。
  4. 【請求項4】 管路を規定すべく推進方向に順次配置さ
    れた複数の管を、元押し装置により発生された推力を最
    後部の管に伝達するとともに前記管路内に配置された中
    押し装置を介して中間の管に伝達することにより、推進
    させる管推進装置において、前記元押し装置の推力を受
    けかつこれを前記中押し装置に伝達する第1の伝達手段
    と、前記元押し装置の推力を受けかつこれを前記最後部
    の管に伝達する第2の伝達手段とを含み、前記第2の伝
    達手段は、前記元押し装置の推力を受けかつこれを前記
    最後部の管に伝達すべく前記元押し装置と前記最後部の
    管との間に配置された少なくとも1つのロードセルを備
    える、管推進装置における推力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の推力伝達手段は、さらに、前
    記ロードセルと前記最後部の管との間に配置されかつ前
    記最後部の管の後端面に直接または間接的に当接される
    押圧リングを備える、請求項4に記載の推力伝達装置。
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