JP2953341B2 - X線管陽極高速回転駆動装置 - Google Patents

X線管陽極高速回転駆動装置

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JP2953341B2 JP11885695A JP11885695A JP2953341B2 JP 2953341 B2 JP2953341 B2 JP 2953341B2 JP 11885695 A JP11885695 A JP 11885695A JP 11885695 A JP11885695 A JP 11885695A JP 2953341 B2 JP2953341 B2 JP 2953341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、医療診断装置等に使
用されるX線管の陽極高速回転駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、X線管陽極を高速回転させる場
合には、ステータコイルに180HZの交流電圧を一定
時間印加し、さらに高速回転から制動をかける場合に
は、ステータコイルに50HZあるいは60HZの交流
電圧を一定時間印加する。ステータコイルに印加する場
合は、その周波数にほぼ比例した電圧が必要となるた
め、高速回転時と制動時で各々異なった電圧の電圧源を
用意する必要がある。
【0003】そのため、従来のX線管陽極高速回転装置
は、図3に例を示すように、交流電源1よりトランス2
の2次側に、2種の交流電圧V1 、V2 (V1 >V2
を導出し、これらをそれぞれ整流器3a、3bで整流
し、平滑用(充電用)コンデンサ4a、4bを充電し、
高速回転時にはコンタクタ5aの接点を閉じて、コンデ
ンサ4aの充電電圧をインバータ6に与え、ここで18
0HZの矩形波交流に変換して、ステータコイル9に印
加し、制動時にはコンタクタ5bの接点を閉じて、コン
デンサ4bの充電電圧をインバータ6に与え、ここで例
えば60HZの矩形波交流に変換して、ステータコイル
9に印加するようにしている。
【0004】上記した従来装置では、高速回転用と制動
用に異なった充電電圧を作るための回路が2系統必要で
ある。そのため、回路が複雑になるという問題があっ
た。そこで、この問題点を解決するために、X線管陽極
を高速回転し、あるいは制動を加えるため、充電回路に
充電された電圧をインバータで交流に変換して、ステー
タコイルへ印加するものであって、前記充電回路は、高
速回転時と制動時にわたり唯一有し、前記インバータよ
り前記ステータコイルへ印加する電圧を、インバータ駆
動パルスのパルス幅を制御するとよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のインバータ駆動
パルスのパルス幅を制御するX線管陽極高速回転駆動装
置では、インバータへ送るインバータ駆動パルス幅が高
速回転時と、制動時で各々一定値に固定されているた
め、電源電圧が変動し、平滑コンデンサの充電電圧が変
動すると、変動した後の波高値を持つ矩形波交流がステ
ータコイルに印加されることになる。このため、ステー
タコイルに高すぎる電圧を印加してステータコイルに余
計な熱を与えたり、逆に低すぎる電圧を印加して陽極の
回転数が不足するという問題が生じるおそれがある。こ
の発明は上記問題点に着目してなされたものであって、
充電回路は1系統のみで、それでいて高速回転時と制動
時の制御をスムーズに行い得、また、充電電圧が変動し
ても安定な陽極回転数の得られるX線管陽極高速回転駆
動装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明のX線
管陽極高速回転駆動装置は、X線管陽極を高速回転し、
あるいは制動を加えるため、充電回路に充電された電圧
をインバータで交流に変換して、ステータコイルへ印加
するものであって、前記充電回路は、高速回転時と制動
時にわたり唯一有し、前記インバータより前記ステータ
コイルへ印加する電圧を、インバータ駆動パルスのパル
ス幅を制御することにより得るようにし、かつ前記充電
回路の電圧を検出する充電電圧検出回路を備え、検出し
た充電電圧に応じて、前記パルス幅を制御するようにし
ている。
【0007】このX線管陽極高速回転駆動装置では、高
速回転の場合、インバータ駆動回路からインバータへ、
例えば180HZの周波数でパルス幅は幅広の信号が与
えられ、制動時はインバータ駆動回路からインバータ
へ、例えば60HZの周波数でパルス幅は高速回転時よ
り幅狭の信号が与えられる。
【0008】また、大なる充電電圧が検出されると、パ
ルス幅が狭くなるように、逆に小なる充電電圧である
と、パルス幅が広くなるように制御される。
【0009】
【実施例】以下、実施例により、この発明をさらに詳細
に説明する。図1は、この発明の一実施例の前提となる
X線管陽極高速回転駆動装置の構成を示す回路図であ
る。このX線管陽極高速回転駆動装置は、交流電源1か
らの交流電圧を受け、昇圧するトランス2と、トランス
2の2次側電圧を整流する整流器3と、整流器3の直流
出力を平滑し、充電するコンデンサ4と、コンデンサ4
の直流電圧を180HZあるいは60HZに交流電圧に
変換して出力するインバータ6と、このインバータ6に
180HZの周波数で、図4に示す幅広のパルスと60
HZの周波数で、幅狭のパルスを入力するインバータ駆
動回路7と、位相コンデンサ8と、X線管陽極を高速回
転し、あるいは制動するためのX線管ステータコイル9
とを備えている。
【0010】このX線管陽極高速回転駆動装置では、交
流電源1からの交流電圧がトランス2で昇圧され、さら
に整流器3で整流され、その出力はコンデンサに充電さ
れる。つまり平滑される。インバータ駆動回路7からイ
ンバータ6に送られる駆動信号は、高速回転の時、18
0HZ、幅広であり、制動時は60HZ、幅狭であり、
X線管ステータコイル9のX〜Y間の波形は、図4に示
すものとなる。この波形は、高速回転時と制動時に、波
高値Va とVb は、Va =Vb としているが、パルスの
休止時間Ta とTb については、Ta <Tb となるよう
にしている。従来装置では、図5に示すように休止期間
a とTb がほぼ同じであり、波高値がVa >Vb であ
るのと相違している。
【0011】この理由は、この装置では、インバータ6
に加えられる直流電圧の充電回路を1系統するため波高
値を同じとし、高速回転時に比べて制動時にステータコ
イル9への印加電圧実効値を、高速回転時よりも小さく
する必要があるためである。この装置では、高速回転時
にパルス幅を幅広、制動時に幅狭となるようにしている
ので、インバータへの直流電圧入力系統が1個のみで良
く、簡易な回路でX線管陽極高速回転駆動装置を実現で
きる。
【0012】なお、上記装置において、トランス2は交
流電源1の電圧で十分な出力が得られる場合は、省略し
てもよい。図2は、この発明の一実施例X線管陽極高速
回転駆動装置を示す回路図である。上記した図1の装置
では、インバータへ送るインバータ駆動パルス幅が高速
回転時と、制動時で各々一定値に固定されているため、
電源電圧が変動し、平滑コンデンサの充電電圧が変動す
ると、変動した後の波高値を持つ矩形波交流がステータ
コイルに印加されることになる。このため、ステータコ
イルに高すぎる電圧を印加してステータコイルに余計な
熱を与えたり、逆に低すぎる電圧を印加して陽極の回転
数が不足するという問題が生じるおそれがある。
【0013】この図2の実施例装置では、上記のおそれ
を解消できる。この実施例装置の構成は、図1の装置と
ほぼ同様であるが、図1の装置の構成に、コンデンサ4
の両端電圧を検出する充電電圧検出回路10を設け、こ
の検出された充電電圧の大小によって、インバータ駆動
回路7よりインバータ6に与えられる駆動パルス信号の
幅を制御するようにしたことが特徴である。
【0014】この実施例装置において、交流電圧がトラ
ンス2で昇圧され、整流器3で整流され、その出力がコ
ンデンサ4に充電される。このコンデンサ4の充電電圧
は、充電電圧検出回路10で検出され、検出電圧に比例
したアナログ信号をインバータ駆動回路7へ送る。イン
バータ駆動回路7では、このアナログ信号が大きい時、
すなわち電源電圧が高い時には、図6の(b)に示すよ
うに、インバータ6に送るインバータ駆動パルス信号の
幅を短くする。
【0015】逆にインバータ駆動回路7に入力されるア
ナログ信号が小さい時、すなわち電源電圧が低い時は、
図6の(c)に示すように、インバータ駆動パルス信号
の幅を長くする。このようにして、電源電圧が変動して
も常に最適なパルス幅のインバータ駆動パルスがインバ
ータ6に送られ、その結果、X線管ステータコイル9に
も最適な電圧が印加される。
【0016】なお、この実施例装置において、交流電源
1よりの電圧のみで十分な出力が得られる場合には、ト
ランス2を省略してもよい。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、X線管陽極の高速回
転時と制動時に、ステータコイルに印加する電圧のパル
ス幅を異なる値としているので、高速回転時と制動時の
パルスの波高値を同じとでき、したがって、インバータ
に電圧を入力する充電回路を1個のみとすることがで
き、簡単な回路構成でX線管陽極高速回転駆動装置を実
現できる。また、電源電圧の変動にかかわらず、常に最
適な電圧をX線管ステータコイルに印加することができ
るため、ステータコイルに高すぎる電圧を印加して、ス
テータコイルに余計な熱を与えたり、逆に低すぎる電圧
を印加して陽極の回転数が不足するという問題が生じる
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の前提となるX線管陽極高速回転駆動
装置の構成を示す回路図である。
【図2】この発明の一実施例X線管陽極高速回転駆動装
置の構成を示す回路図である。
【図3】従来のX線管陽極高速回転駆動装置の構成を示
す回路図である。
【図4】図1の装置のX線管ステータコイルに印加され
る波形を説明する図である。
【図5】従来のX線管陽極高速回転駆動装置のX線管ス
テータコイルに印加される波形を説明する図である。
【図6】図2の実施例装置のインバータ駆動パルス信号
を説明する図である。
【符号の説明】
1 交流電源 3 整流器 4 平滑コンデンサ 6 インバータ 7 インバータ駆動回路 9 X線管ステータコイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線管陽極を高速回転し、あるいは制動を
    加えるため、充電回路に充電された電圧をインバータで
    交流に変換して、ステータコイルへ印加するX線管陽極
    高速回転駆動装置であって、 前記充電回路は、高速回転時と制動時にわたり唯一有
    し、前記インバータより前記ステータコイルへ印加する
    電圧を、インバータ駆動パルスのパルス幅を制御するこ
    とにより得るようにし、かつ前記充電回路の電圧を検出
    する充電電圧検出回路を備え、検出した充電電圧に応じ
    て、前記パルス幅を制御するようにしたことを特徴とす
    るX線管陽極高速回転駆動装置。
JP11885695A 1995-05-18 1995-05-18 X線管陽極高速回転駆動装置 Expired - Fee Related JP2953341B2 (ja)

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