JP2955371B2 - 壁板取付構造と立体駐車場 - Google Patents

壁板取付構造と立体駐車場

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JP2955371B2
JP2955371B2 JP40749390A JP40749390A JP2955371B2 JP 2955371 B2 JP2955371 B2 JP 2955371B2 JP 40749390 A JP40749390 A JP 40749390A JP 40749390 A JP40749390 A JP 40749390A JP 2955371 B2 JP2955371 B2 JP 2955371B2
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吉田  孝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨造りの立体駐車場
の躯体にALC板等の壁板を、その壁板に備える張出し
ブラケットを、防振手段を介して取付けるための構造
と、躯体が鉄骨造りで、車を昇降するリフト等の機械設
備を有する立体駐車設備を備え、その立体駐車設備を、
防振手段を介して取り付けられた外壁で囲ってある立体
駐車場とに関する。
【0002】
【従来の技術】今日の都市型の駐車場では、地価高騰の
ために、立体化が進められている。そのような立体駐車
場、つまり、立体駐車設備を有するものとして従来で
は、躯体に外壁用の壁板を、その壁板に設けた張出しブ
ラケットと前記躯体との間に防振手段を介在させて、ボ
ルト等により取付けて外壁を構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、立体駐車場
では、車を昇降するリフトの作動や、車の走行等により
躯体が部分的に振動する。しかし、上記従来の構造にお
いては、前記張出しブラケットと前記躯体との間に防振
ゴムのような防振手段を介在させてはいるものの、何れ
の箇所においても締結していたから、前記壁板と前記躯
体との間の相対振動を十分に許容するものではなかっ
た。つまり、少なくとも一方への移動に対しては拘束さ
れたものであった。従って、従来技術のように躯体に外
装用の壁板を取り付けてある場合には、躯体の一部の振
動により壁板が振動し、これが周囲に対する騒音源とな
っていた。これは、上記の通り、十分な吸振構造ではな
いために、前記躯体の一部の振動が、前記壁板を介して
他の部分の躯体に伝達され、結果として、躯体の振動す
る領域が拡大され、それによって、他の領域の壁板まで
が振動することが、騒音を大きくする大きな要因となっ
ている。本発明の目的は、躯体の振動が壁板に増幅伝達
されることに起因する騒音発生を防止する点にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による壁板取付構
造の特徴構成は、躯体に、その躯体に対して水平面内の
相対移動を許容して張出しブラケットを支持し、且つ、
前記張出しブラケットの前記躯体に対する近接・離間を
制動する制振機構を設けて、防振手段を構成してある点
にある。
【0005】本発明による立体駐車場の特徴構成は、張
出しブラケットを、壁板の取り付け状態で鉛直姿勢とな
り、且つ、前記壁板から躯体側に突出する平板状に形成
し、前記張出しブラケットの前記躯体側先端部に、前記
躯体の両側方に第1鉛直板部 を張り出し形成し、前記第
1鉛直板部を水平移動可能にし、且つ、その水平移動を
規制する規制具を、その規制具と前記第1鉛直板部との
間及び前記躯体と前記第1鉛直板部との間に、弾性材を
介在させた状態で前記躯体に止め付けて、前記制振機構
を構成してある請求項1記載の壁板取付構造によって外
壁を形成してある点にある。
【0006】
【作用】本発明の取付構造によれば、防振手段を、壁板
の水平方向の移動を自在にし、且つ、その躯体に対する
近接・離間を制動する制振機構で構成することで、鉄骨
造りの躯体が振動しても、その水平振動が前記壁板に伝
達されることを確実に防止できる。従って、躯体の一部
に振動を生じたとしても、その水平振動を、前記躯体の
他の部分に伝達することを防止できるから、前記躯体の
一部で発生した水平振動を外壁に広く伝播させることを
防止できる。その結果、外壁の水平振動を防止できるか
ら、騒音の発生を防止又は抑制できる。本発明の立体駐
車場によれば、上記制振機構を構成するのに、躯体の側
面に平行な第1鉛直板部を、前記躯体に対して水平移動
可能にし、且つ、その水平移動を規制する規制具を前記
躯体に止め付けて、前記第1鉛直部と前記規制具との間
及び、前記躯体との間に弾性材を介在させて構成してあ
る上記壁板取付構造を用いて、立体駐車設備の外壁を構
成することで、壁板を前記立体駐車設備の躯体とは力学
的に切り離して支持させるための躯体を別途必要としな
い、つまり、立体駐車設備を囲う建屋を別途必要としな
い合理的な構成を採りながらも、不可避的に生じる鉄骨
造りの躯体の振動にかかわらず、その水平振動が壁板に
伝わることを確実に防止できる。従って、躯体に振動が
発生したとしても、これにより外壁が広範囲に亘って水
平振動することがなく、騒音の発生を防止又は抑制でき
る。
【0007】
【発明の効果】従って、本発明は、鉄骨造りの躯体の振
動にかかわらず、壁板の振動による騒音発生を防止でき
る壁板取付構造を提供でき、また、施工性良く、かつ低
コストで作製できながらも、騒音問題を発生することが
なく都市型のものとして非常に有用な立体駐車場を提供
できるようになった。
【0008】
【実施例】立体駐車場は、図1に示すように、進入退出
路Aの両脇に複数づつ駐車スペースBを形成し、各駐車
スペース夫々にリフトを設けて車を上下複数段に収容す
べく構成された立体駐車設備1(周知であるため詳しい
説明は省略する。)を備えている。前記立体駐車設備1
の躯体2は、図2にも示すように鉄骨柱3と鉄骨梁4と
から成る鉄骨造りのものである。かつ、立体駐車場は、
立体駐車設備1を囲う外壁5を有する。
【0009】前記外壁5は、前記躯体2にALC板等の
外壁6を取付けて構成されている。また、躯体2には屋
根材7が取付けられている。つまり、躯体2は、駐車場
内を囲う建屋の躯体を兼用する。
【0010】前記躯体2に壁板6を取付ける手段は、図
3乃至図5にも示すように、前記鉄骨柱3のうち周囲に
位置するものに外方に突出する張出しブラケット8を防
振手段を介して取付け、この張出しブラケット8に横向
きのバー9を取付け、このバー9に連設したブラケット
10に壁板6をボルト11で取付ける手段である。前記
張出しブラケット8は、内外方向に沿った姿勢の鉛直板
部8Aと、その立て板部8Aの下端に連設の水平板部8
Bと、鉛直板部8Aの内端に壁面の面内方向に沿った姿
勢で連設した第2鉛直板部8Cとから成る。そして、そ
の張出しブラケット8を鉄骨柱3に防振手段を介して取
付ける構造は、張出しブラケット8を水平面内で摺動自
在に載置支持する載置具12と、上下移動を許容する状
態で鉄骨柱3と共同して第2鉛直板部8Cの内外方向移
動を規制する一対の規制具13とを鉄骨柱3に固着し、
前記載置具12に、水平移動を許容する状態で載置具1
2と共同して水平板部8Bの上下移動を規制する一対の
押え具14を固着し、第2鉛直板部8Cと鉄骨柱3との
間、第2鉛直板部8Cと規制具13との間、載置具2と
水平板部8Bとの間夫々に、防振ゴム15を介装して構
成されている。前記鉄骨柱3と前記規制具13と、これ
らの間で水平移動可能に位置させてある前記第1鉛直板
部8Aと、この第1鉛直板部材8Aと前記鉄骨柱3との
間、及び前記規制具13との間に介在させてある防振ゴ
ム15とで制振機構22を構成してある。前記壁板6の
縦目地には、モルタルを充填した目地16と、ロックウ
ールを充填した縦伸縮目地17とがある。また、立体駐
車場の出入口は、外方に突出する建屋部18に形成され
ており、正面にシャッタ19で開閉される車両用の出入
口が、側面に扉20で開閉される人用の出入口が形成さ
れ、車両用の大きな出入口を可及的閉めて内部騒音が出
入口から漏れることを極力少なくするように構成されて
いる。
【0011】〔別実施例〕 〈1〉 上記実施例では、規制具13及び押え具14を
固着型としたが、図6に示すようにそれらをボルト21
で固定するようにしても良い。この場合、防振ゴム15
の交換を容易に行える。特に、そのような場合には、図
示するように、規制具13を2つに分割しておくと、防
振ゴム15の交換時、一方の分割規制具13Aと他方の
分割規制具13Bとを代わる代わる取外すことで、常
に、張出しブラケット8を内外方向で位置規制でき、安
全である。
【0012】〈2〉 上記実施例では、制振機構とし
て、防振ゴム15を用いるものを示したが、制振機構と
しては、スプリングやダンパーを用いる手段等、汎用の
防振手段を採用することができる。
【0013】〈3〉 上記実施例では、立体駐車設備1
の躯体2に外壁用の壁板6を取付ける態様を示したが、
本発明の取付構造は、各種躯体1に各種の壁板6を取付
ける場合に、適用することができる。
【0014】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】横断平面図
【図2】要部の縦断面図
【図3】要部の切欠き平面図
【図4】要部の切欠き側面図
【図5】図4におけるイ−イ線断面図
【図6】要部の斜視図
【符号の説明】
1 立体駐車設備 2 躯体 5 外壁 6 壁板8 張出しブラケット 8A 第1鉛直板部 13 規制具 15 弾性材 22 制振機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市原 礎 大阪府大阪市西成区津守3丁目3番1号 株式会社昭和起重機製作所内 (56)参考文献 特開 昭50−91919(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/90 - 2/94 E04B 1/98 E04H 6/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 躯体(2)が鉄骨造りの立体駐車設備
    (1)を囲う外壁(5)の壁板(6)に備える張出しブ
    ラケット(8)を、前記躯体(2)に防振手段を介して
    取り付けてある壁板取付構造であって、前記躯体(2)に、その 躯体(2)に対して水平面内の
    相対移動を許容して前記張出しブラケット(8)を支持
    し、且つ、前記張出しブラケット(8)の前記躯体
    (2)に対する近接・離間を制動する制振機構(22)
    を設けて、前記防振手段を構成してある壁板取付構造。
  2. 【請求項2】 前記張出しブラケット(8)を、前記壁
    板(6)の取り付け状態で鉛直姿勢となり、且つ、前記
    壁板(6)から前記躯体(2)側に突出する平板状に形
    成し、前記張出しブラケット(8)の前記躯体(2)側
    先端部に、前記躯体(2)の両側方に第1鉛直板部(8
    A)を張り出し形成し、前記第1鉛直板部(8A)を水
    平移動可能にし、且つ、その水平移動を規制する規制具
    (13)を、その規制具(13)と前記第1鉛直板部
    (8A)との間及び前記躯体(2)と前記第1鉛直板部
    (8A)との間に、弾性材(15)を介在させた状態で
    前記躯体(2)に止め付けて、前記制振機構(22)を
    構成してある請求項1記載の壁板取付構造によって前記
    外壁(5)を形成してある立体駐車場。
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