JP2959832B2 - 高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒及びその製造法 - Google Patents
高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒及びその製造法Info
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Description
びその製造法に関する。
ことは言うまでもないが、高血圧症或は骨粗鬆症予防の
ためのカルシウムの摂取は成長期以後においても極めて
重要である。
酸カルシウム、塩化カルシウム等がよく用いられる。し
かしこれらの化合物は吸収利用効率の面では必ずしも満
足できるものではない。又各種食品中のカルシウムの腸
管における吸収率も食品によって異なる。ところで牛乳
はカルシウムの吸収性が最も優れている食品の一つとさ
れている。牛乳はバランスのとれた極めて優れた栄養食
品であり、同時に利用効率の高いカルシウム供給源でも
ある。しかし牛乳中のカルシウム含量は100mg/100g(科
学技術庁資源調査会編、「四訂、日本食品標準成分
表」、大蔵省印刷局、昭和57年による)(0.1重量
%))であるので、カルシウム供給源とするには、さら
にカルシウム含量を増加せしめ、かつ各種の食品に利用
しやすい形態に牛乳を加工することが望ましい。
得られる乳清ミネラルは、吸収利用効率の高いカルシウ
ムを高濃度で含有する点においてカルシウム供給源とし
て優れている。このような乳清ミネラルを食品添加物と
して利用することが特開昭63−87944号公報により提案
されている。この提案は、乳清ミネラル及びその利用に
関するものであって、乳清ミネラル濃縮物を主成分とし
て含有する食品添加物、或いは乳清ミネラル濃縮物粉末
(全固形分含量96〜98重量%)として計算した場合にミ
ネラルを20重量%以上含有する乳清ミネラル濃縮物であ
る食品添加物に係るものである。この提案による乳清ミ
ネラル濃縮物は、粉末の場合はそのカルシウム濃度が2.
5〜5重量%(前記公報,表9:3.22重量%、表10:1.37重
量%、表11:5.1重量%)であり、液状又は粉末状の形で
食品添加物として使用されるものである(上記公報第26
2頁右下欄下から2〜1行目)。又乳ミネラル濃縮物の
製造法が特開昭63−87945号公報により提案されている
が、この提案において得られる製品の形態は粉末(噴霧
乾燥)であり(同公報、第270頁左上欄下から2行目及
び実施例1、2、3)、そのカルシウム濃度は3.22重量
%、1.37重量%、5.1重量%(同公報、表2、表3及び
表4)である。又、特開平1−191643号公報により、安
定性良好な乳清ミネラル濃縮物の製造法が提案されてい
る。この提案においても得られる製品の形態は液状(同
公報、実施例3)又は粉末(噴霧乾燥)であり(同公報
第302頁左上欄下から3行目及び実施例1、2、4、
5)、植物蛋白分解エキス粉末を混合したものもその形
態は粉末である(同公報第303頁右上欄10〜11行)。な
お、カルシウム濃度については触れられていない。さら
に、特開昭59−78644号公報により、乳質原料よりカル
シウムを主成分とする塩類の製造方法が提案されている
が、得られる塩類は粉剤、錠剤として使用されるもので
ある(同公報第237頁右下欄9〜10行)。
が液状、粉状又は錠剤であって、それらを食品として使
用するについては特段の配慮が必要であり、改善すべき
点がいくつかあるものである。
混合が容易な、カルシウム含量の高い乳清ミネラル顆粒
及びその製造法を提供することにある。
い、カルシウム含量の高い乳清ミネラル顆粒及びその製
造方法を提供することにある。
成すべく、取扱いが容易であり且つ、他の食品との混合
が容易にでき、使用時(摂食時)に異物感、抵抗感がな
く、しかもカルシウム含量の高い乳清ミネラル顆粒及び
その製造法について研究を行った結果、25〜33重量%の
高カルシウム含量の乳清ミネラル粉末を原料に用いた場
合、原料粉末のみ、又は原料粉末に水を適量加えたのみ
では、上記の性質を有する顆粒が得られないことが判明
した。本発明者らは、更に研究を行った結果、粘結剤単
独又は粘結剤及び食感改良剤と共に、乳清ミネラル粉末
の量に対して特定量の水を加え、押し出し造粒を行うこ
とによって、初めて食品として適度の硬さと脆さを有
し、食感が良好な顆粒に造粒することが可能となること
を見い出し、本発明を完成した。
(c)の成分からなり、造粒されていることを特徴とす
る高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒を提供する。
末、 (b)該乳清ミネラル粉末1重量部に対して0.017〜0.0
85重量部の、ゼラチン、カゼイン、カゼインナトリウ
ム、ガム類、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸
ナトリウムからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
粘結剤、及び (c)5重量%以下の水分。
乳清ミネラル粉末1重量部に、0.35〜0.7重量部の水及
び0.017〜0.085重量部のゼラチン、カゼイン、カゼイン
ナトリウム、ガム類、カルボキシメチルセルロース、ア
ルギン酸ナトリウムからなる群より選ばれた1種又は2
種以上の粘結剤を加えて混練捏和し、押し出し造粒法に
より造粒し、次いで得られた顆粒を乾燥することを特徴
とする高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒の製造法を
提供する。
の高い乳清ミネラルは、酸性乳清を原料として、例えば
公知の、限外濾過による蛋白質の分離、中和、乳糖分
離、濃縮、乾燥の工程を経て製造でき、該乳清ミネラル
は、カルシウム含量が25〜33重量%であり、甘性乳清を
原料とした通常の乳清ミネラルよりもカルシウム含量の
高い乳清ミネラル粉末である。
粒するにあたり、特定量の粘結剤と共に特定量の水を添
加することである。加水量は、原料の乳清ミネラル粉末
1重量部に対し、0.35〜0.7重量部である。加水量がこ
のように狭い範囲に限定される理由は、原料の乳清ミネ
ラル粉末のカルシウム含量が25〜33重量%と高いこと
と、造粒を押し出し造粒法により行うことによるもので
あり、特定した範囲外の加水量では食品として適度の硬
さと脆さを有する食感の良い顆粒を得ることができな
い。
ン、カゼインナトリウム、ガム類、カルボキシメチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム等で、これらは単独で
か又は混合して使用できる。出来上がり乳清ミネラル顆
粒のカルシウム含量を低下させないために、少量であっ
ても強い結着力を呈する粘結剤を使用することが望まし
い。前記の粘結剤の量は、乳清ミネラル粉末1重量部に
対して、0.017〜0.085重量部である。製造にあたって
は、所定量の粘結剤を上述した特定量の水に溶解し、乳
清ミネラル粉末と捏和混練するのが作業上望ましい。
が25〜33重量%である乳清ミネラル粉末に、該乳清ミネ
ラル粉末1重量部に対し0.35〜0.7重量部の水及び0.017
〜0.085重量部の粘結剤を加えて混練捏和し、押し出し
造粒法により造粒し、次いで顆粒を乾燥し、その水分含
量を5重量%以下に調整することにより、カルシウム含
量の高い乳清ミネラル顆粒を得ることができる。得られ
る顆粒がやゝ硬めのものであったり、或いはざらざらし
た食感のものであったりする場合には、造粒時に適当な
食感改良剤を併用することによりそれらの問題を解消す
ることができる。この場合に使用する「食感改良剤」と
は、顆粒の硬さを調節し、又ざらざらした食感を口当り
の良いなめらかなものにする作用を呈するものを意味
し、食感改良剤の代表的なものとして植物油脂、バタ
ー、バターオイル等を挙げることができる。
を調べるために行った。
「アラミン」(商標。ニュージーランド・デイリーボー
ド製)粉末300gに、表2に示した量の粘結剤及び水を加
え、混練し、ペレッター(花木製作所社製)による押し
出し造粒法(スクリーン1.5mm)により造粒を行い、得
られた造粒物をスピードミル(D−10−1600−30、昭和
エンジニアリング社製)で顆粒化し、80〜100℃で20分
間乾燥後、約30メッシュのふるいにかけて顆粒を製造
し、試料とした。
性は主として顆粒の硬さに関するものであり、食感は顆
粒を口に入れたときの崩れ易さ及び異物感の有無に関す
るものである。
m)に載せ、振幅15cmで2分間、水平方向に振動を与
え、ふるい上の顆粒の重量を秤量した。
ることを示す。
1gを食べさせ(咀嚼させ)、表1に示す区分で採点をつ
けさせ、採点の合計をパネルの人数で除して、得られた
平均点をその試料の食感に関する評価とした。平均点が
3点に近いものが、良好な食感(程よい硬さと脆さを有
し、異物感がない)を有することを示す。
示す。
(i)原料として使用するカルシウム含量が25〜33重量
%である乳清ミネラル粉末にあっては、水を加えなけれ
ば造粒できない:(ii)前記(i)において、水のみ加
えても造粒できない:そして(iii)造粒時の加水量を
乳清ミネラル粉末1重量部に対し0.35〜0.7重量部と
し、かつ粘結剤の量を乳清ミネラル粉末1重量部に対し
0.017〜0.085重量部とする場合、良好な結果が得られ
る。
ボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムを使用
した場合も良好な結果が得られた。粘結剤の量が乳清ミ
ネラル粉末1重量部に対し、0.01重量部未満のときは結
着性が弱くなるために、又0.09重量部を越えるときは食
感が硬くなるために、共に本発明が目的とする物性の顆
粒が得られなかった。又、カルシウム含量が10重量%程
度又はそれ以下の、カルシウム含量が低い乳清ミネラル
粉末を原料として使用した場合には、本発明における加
水量では希望する物性の顆粒が得られなかった。
った。
「アラミン」(商標。ニュージーランド・デイリーボー
ド製)粉末300gに、表3に示した量の粘結剤、食感改良
剤及び水を加え、以下試験例1と同一の方法により試料
を調製した。
す。
粉末1重量部に対し、0.35〜0.7重量部とし、粘結剤と
食感改良剤とを併用した試料(試料No.27〜31)は、食
感改良剤を添加しない試料(試料No.4〜8)に比べ、更
に口あたりの良好な乳清ミネラル顆粒が得られることが
確認された。
て試験したが、ほぼ同一の結果が得られた。
0.8重量部が最適である。0.8重量部を越えると顆粒が柔
らかくなりすぎる傾向が出て好ましくない。
顆粒の特性を損なわない範囲において、食塩、調味料、
ビタミン類、或いはチーズ等を添加して味を調えたり、
栄養を強化するなどしてその価値を更に高めるようにす
ることができる。
ニーダーを使用することができる。造粒は押し出し造粒
法により行われる。
行う。水分が5重量%を越えると顆粒自体の保存性が低
下するばかりでなく、その顆粒をふりかけの一成分とし
て使用した場合、ふりかけの他の乾燥品原料、例えば焼
海苔、卵等に湿気を与え、製品の価値を減少させてしま
う。乾燥機は回分式、連続式或いは直接加熱、間接加熱
など一般に用いられる乾燥機が適用される。
えることもできる。
ネラル顆粒は、それ単独でスパゲッティー、野菜サラ
ダ、グラタン等のトッピングとして使用できるほか、通
常のふりかけ原料、例えば焼海苔、卵、かつお、焼たら
こ、胡麻等と適宜混合することができカルシウムの摂取
に極めて有意義である。
るが、本発明はこれらの実施例により何等限定されるも
のではない。
ミン」(商標。ニュージーランド・デイリーボード社
製)1000gをニーダー(FM−NW−5、富士産業社製)に
入れ、混合しながら10重量%のゼラチン溶液670gを徐々
に添加し、10分間混練し、スクリーン1.5mmのペレッタ
ー(押し出し造粒機)(花木製作所社製)で造粒し、15
80gの造粒物を得た。次に造粒物をスピードミル(D−1
0−1600−30、昭和エンジニアリング社製)で顆粒化
し、流動乾燥機(WSG−5、大川原製作所社製)にて水
分5重量%以下まで乾燥後、30メッシュふるいでふるい
分けして、カルシウム含量24重量%の顆粒約900gを得
た。
例1と同じ)1000g、乳糖250g、食塩(精製塩)30g、調
味料(アミノベースM、三栄化学社製)30gをニーダー
(実施例1と同じ)に入れ、5分間混合後、10重量%の
ゼラチン溶液560gを徐々に添加し、10分間混練し、スク
リーン1.5mmのペレッター(押し出し造粒機。実施例1
と同じ)で造粒し、1780gの造粒物を得た。次に造粒物
をスピードミル(実施例1と同じ)で顆粒化し、流動乾
燥機(実施例1と同じ)にて水分5重量%以下まで乾燥
後、30メッシュふるいでふるい分けして、カルシウム含
量19重量%の顆粒約1200gを得た。
例1と同じ)640g、乳糖460g、食塩(精製塩)90g、調
味料(実施例2と同じ)140gをニーダー(実施例1と同
じ)に入れ、5分間混合し、更に50℃の溶けたヤシ油
(ココリンHC、太陽油脂社製)260gを混合後10重量%の
ゼラチン溶液430gを徐々に添加し、10分間混練し、スク
リーン1.5mmのペレッター(押し出し造粒機。実施例1
と同じ)で造粒し、1930gの造粒物を得た。次に造粒物
をスピードミル(実施例1と同じ)で顆粒化し、流動乾
燥機(実施例1と同じ)にて水分5重量%以下まで乾燥
後、30メッシュふるいでふるい分けし、食感の良い、カ
ルシウム含量10重量%の顆粒約1400gを得た。
例1と同じ)620g、粉末チーズ(パルメザンチーズ[商
品名]、クラフト社製)620g、食塩(精製塩)30g、粉
末香料(クリームミクロンTM1631、高砂香料社製)2gを
ニーダー(実施例1と同じ)に入れ、5分間混合し、更
に50℃の溶けたヤシ油(実施例3と同じ)440gを混合後
10重量%のゼラチン溶液280gを徐々に添加し、10分間混
練し、スクリーン1.5mmのペレッター(押し出し造粒
機。実施例1と同じ)で造粒し、1910gの造粒物を得
た。次に造粒物をスピードミル(実施例1と同じ)で顆
粒化し、流動乾燥機(実施例1と同じ)にて水分5重量
%以下に乾燥し、30メッシュのふるいによりふるい分け
し、食感の良い、かつチーズの風味豊かなカルシウム含
量9重量%の顆粒約1500gを得た。
削節、のり、調味料等からなる市販品たまごふりかけ
(「たまごのふりかけ」。商品名。真富士屋食品社製)
700gを混合して、乳清ミネラルに由来するカルシウムを
3%の含量で含む「高カルシウムふりかけ」約1kgを得
た。この「高カルシウムふりかけ」をごはんにふりかけ
て食べたところ、味、風味、食感の良いものであった。
ある。又それを得ることができる。
な乳清ミネラル顆粒である。又それを得ることができ
る。
できる、吸収性の良いカルシウムを高い含量で含む顆粒
を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】少なくとも下記の(a)、(b)及び
(c)の成分からなり、造粒されていることを特徴とす
る高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒。 (a)カルシウム含量が25〜33重量%の乳清ミネラル粉
末、 (b)該乳清ミネラル粉末1重量部に対して0.017〜0.0
85重量部の、ゼラチン、カゼイン、カゼインナトリウ
ム、ガム類、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸
ナトリウムからなる群より選ばれた1種又は2種以上の
粘結剤、及び (c)5重量%以下の水分。 - 【請求項2】カルシウム含量が25〜33重量%である乳清
ミネラル粉末1重量部に、0.35〜0.7重量部の水及び0.0
17〜0.085重量部のゼラチン、カゼイン、カゼインナト
リウム、ガム類、カルボキシメチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウムからなる群より選ばれた1種又は2種以
上の粘結剤を加えて混練捏和し、押し出し造粒法により
造粒し、次いで得られた顆粒を乾燥することを特徴とす
る高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2299811A JP2959832B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2299811A JP2959832B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒及びその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04173051A JPH04173051A (ja) | 1992-06-19 |
| JP2959832B2 true JP2959832B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=17877213
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2299811A Expired - Fee Related JP2959832B2 (ja) | 1990-11-07 | 1990-11-07 | 高カルシウム含量の乳清ミネラル顆粒及びその製造法 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JP2959832B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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|---|---|---|---|---|
| JP2003339354A (ja) * | 2002-05-23 | 2003-12-02 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | ミネラル分散剤、並びにこれを含有するミネラル分散スラリー及びミネラル強化食品 |
| JP7853820B2 (ja) * | 2022-03-31 | 2026-04-30 | 大阪瓦斯株式会社 | 粒状組成物およびその製造方法 |
-
1990
- 1990-11-07 JP JP2299811A patent/JP2959832B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04173051A (ja) | 1992-06-19 |
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