JP2995603B2 - 光スイッチ - Google Patents

光スイッチ

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JP2995603B2
JP2995603B2 JP5915693A JP5915693A JP2995603B2 JP 2995603 B2 JP2995603 B2 JP 2995603B2 JP 5915693 A JP5915693 A JP 5915693A JP 5915693 A JP5915693 A JP 5915693A JP 2995603 B2 JP2995603 B2 JP 2995603B2
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清一 田沼
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セイコーインスツルメンツ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光通信等に用いられ
る光ファイバ可動型メカニカル光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを直接駆動して光路を切り替
える構造のメカニカル光スイッチは、構造が簡単であ
り、低挿入損失、小型化、低駆動電力が得られると言う
特徴を有しており、これまでに多くのタイプのスイッチ
構造が提案されている。その中に図5に示す光スイッチ
がある。
【0003】このメカニカル光スイッチは1×2型のも
ので、基部を円筒管7に片持ち梁状に固定されていてそ
の先端近傍表面に所望の磁気特性を有する磁性体8を固
着した1本の可動裸光ファイバ9と、磁性体両端の磁極
を反転するために設けられた中空ソレノイドコイル10
と、磁性体8に対して光軸と垂直方向に磁気吸引力を付
与する1対の永久磁石11と、半割円柱3の平坦部に形
成されたV状溝5上に固定された2本の静止裸光ファイ
バ1(半割円柱3に隠れて見えない)と、円筒管7及び
半割円柱3を整列保持し、かつ該中空ソレノイドコイル
10および永久磁石11を固定する円筒スリーブ12か
ら構成されている。
【0004】本スイッチの動作は以下に示す通りであ
る。磁性体8の両端部の磁極に応じて可動裸光ファイバ
9は1対の永久磁石11のいずれか一方に磁気的に吸引
され、その先端は半割円柱3の平坦部に形成されたV状
溝5上において二本の静止裸光ファイバ1のいずれか一
方と光結合する。ソレノイドコイルへ通電して磁性体8
に光軸に沿った磁界を印加することにより磁性体8両端
の磁極を反転させると、可動裸光ファイバ9は他方の永
久磁石11側に吸引されて他方の静止裸光ファイバ1に
光結合する。電流を供給しない状態においても、磁性体
8は永久磁石11に磁気的に吸引されているため、一方
の静止裸光ファイバ1との結合状態を保つことができ、
自己保持型のスイッチング動作を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記光スイッチおいて
は、2本の静止裸光ファイバ1の端面と可動裸光ファイ
バ9の端面間に数十μmの間隙を有している。従来の光
スイッチにおいては、各光ファイバ端面が空間内に配置
されているため以下のような問題があった。
【0006】低挿入損失及び低反射特性を得ることが困
難であった。また、磁極を反転後の可動裸光ファイバ9
と静止裸光ファイバ1の光結合の際に、磁石吸引力の影
響より、チャタリングが発生する。このため、光路が完
全に結合し、挿入損失が安定するまでの時間は5〜10
msとなり、衝撃、振動等の機械的強度にも弱く信頼性
が低下するという問題があった。
【0007】そこで、この発明の目的は、従来のこのよ
うな問題を解決するため、該光スイッチ内部に屈折率整
合液を充填する為の手段を提供し、屈折率整合液の充填
を可能にすることにより高性能、かつ信頼性の高い光ス
イッチを得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は中空ソレノイドコイル10を外周に有す
る中空ソレノイドコイル管20を設け、円筒スリーブ1
2と可動裸光ファイバ9の固定された円筒管7、及び円
筒スリーブ12と半割円柱3の接合部分、円筒スリーブ
12と中空ソレノイドコイル管20との接合部分、さら
に円筒スリーブ12の割り部分14全域に封止接着剤1
5を塗布した。更に、半割円柱3のV状溝5より深く、
V状溝5とは直行するさらい溝6を設け、封止接着剤1
5を塗布し、屈折率整合液の外部への流出を防止する構
造とした。また、中空ソレノイドコイル管20に、該ソ
レノイドコイル管20の回転を防止するとともに、屈折
率整合液を充填するための円筒スリーブ12の割り部分
14の割り幅と同寸法の細径パイプを用いた注入パイプ
13をコイルリード線16の引出し部分と同一線上に垂
直に設置した。
【0009】
【作用】上記のように構成された光スイッチにおいて
は、封止接着剤15を塗布することにより円筒スリーブ
12内部が完全に密封され、屈折率整合液の充填が可能
となる。また、半割円柱3のV状溝5と直行するさらい
溝6に封止接着剤15が塗布されているので、半割円柱
3の平坦部接合面からの屈折率整合液の流出を防止でき
るとともに、静止心線光ファイバ2内部への屈折率整合
液侵入も防止できる。また、中空ソレノイドコイル管2
0にコイルリード線16巻出し部分と同一線上に設置し
た注入パイプ13によって該中空ソレノイドコイル管2
0を該円筒スリーブ12に挿入の際に案内され、挿入後
の回転を防止できるので、電極用に引き出したコイルリ
ード線16は断線することがない。また、注入パイプ1
3も該中空ソレノイドコイル管10に垂直に固着され、
長く突出しているので、光スイッチ本体に屈折率整合液
が付着することなく、ソレノイドコイルの中空部分に充
分に充填することができる。
【0010】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図に基づいて説
明する。図1においては、円筒スリーブ12内に可動裸
光ファイバ9を固定した円筒管7と注入パイプ13を有
した中空ソレノイドコイル管20、半割円柱3が整列保
持されている。中空ソレノイドコイル管20に設けられ
た注入パイプ13は円筒スリーブ12に設けられた割り
部分14を案内に挿入されており、該中空ソレノイドコ
イル管20の回転を防止し、所定の長さを有し突出して
いる。また、半割円柱3は円筒スリーブ12の端面より
外側に封止接着剤15の塗布が容易になるようにさらい
溝6が配置され、整列保持してある。
【0011】図2は、整列保持された各々の部品の接合
部及び接合部外周に封止接着剤15を塗布した実施例を
示す。封止接着剤15は円筒スリーブ12の割り部分1
4全域にわたり均一に塗布する。円筒管7と円筒スリー
ブ12の接合部及び半割円柱3と円筒スリーブ12の接
合部外周及び円筒スリーブ12と中空ソレノイドコイル
管20の接合部にも均一に塗布する。また、半割円柱3
平坦部接合面は、半割円柱3の静止裸光ファイバが保持
される側に設けられたV状溝5と直行するさらい溝6を
V状溝5より深く設け、このさらい溝6より封止接着剤
15を塗布する。また半割円柱の合わせ部21にも封止
接着剤15を塗布する。このようにして、注入口13を
除き完全に封止される。
【0012】図3(a)、(b)は、半割円柱3に設け
た該さらい溝6の屈折率整合液堰止め構造の一例を示
す。図3(a)において静止裸光ファイバ1はV状溝5
及びさらい部分4の形状によって規制され、接着固定さ
れている。静止心線光ファイバ2部分への屈折率整合剤
侵入を防止するために、静止裸光ファイバ1の一部を封
止接着剤15が完全に覆い、かつ半割円柱3平坦部の接
合部端面に封止接着剤15の塗布が容易にできるように
該さらい溝6を設け、円筒スリーブ12端より外に配置
し、保持している。図3(b)は屈折率整合液堰止め構
造の組立上面図である。
【0013】図4(a)、(b)は中空ソレノイドコイ
ル管20に該中空ソレノイドコイル管20の回転防止を
兼ねた屈折率整合液の注入パイプ13の形状及び取付の
一例を示す。図4(a)は軸に垂直方向の断面図、図4
(b)は軸に平行方向の断面図である。中空ソレノイド
コイル管20のコイルリード線16巻だし部分と同一線
上に該中空ソレノイドコイル管20の軸方向とと垂直に
細径パイプを用いた注入パイプ13を固着し、円筒スリ
ーブ12の割り部分14を案内に挿入する。この構造で
あることから該中空ソレノイドコイル管20が回転する
ことなく容易に円筒スリーブ12に挿入でき、コイルリ
ード線16の巻だし部分を保護している。以上のように
して本光スイッチの封止構造は形成される。
【0014】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、円筒
スリーブと可動裸光ファイバの固定された円筒管との接
合部及び半割円柱の接合部に封止接着剤を塗布し屈折率
整合液の流出を防止し、さらに半割円柱の静止裸光ファ
イバが保持される側にV状溝より深くV状溝とは直行す
るさらい溝を設け、封止接着剤を塗布し、屈折率整合液
が流出しないような構造としたことにより、また、中空
ソレノイドコイル管に、屈折率整合液を充填するための
注入パイプを設置した構造としたことにより屈折率整合
液の充填が可能となり高性能な光学特性が得られる。ま
た、屈折率整合液が充填されることによって、該屈折率
整合液を衝撃吸収体として、機械的強度のある信頼性の
高い光スイッチを提供できる効果がある。また、中空ソ
レノイドコイル管垂直に設けられた注入口は、中空ソレ
ノイドコイル管の回転の防止を兼ねるため、コイルリー
ド線の断線を防止し、製造における歩留まりを向上でき
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構造を示す組立斜視図であ
る。
【図2】本発明の実施例の封止接着剤塗布箇所を示した
斜視図である。
【図3】本発明の実施例の屈折率整合液堰止め構造を示
した断面図及び組立図である。
【図4】本発明の実施例の屈折率整合液注入構造を示し
た断面図である。
【図5】従来の光スイッチの構造の一例を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 静止裸光ファイバ 2 静止心線光ファイバ 3 半割円柱 4 さらい部分 5 V状溝 6 さらい溝 7 円筒管 8 磁性体 9 可動裸光ファイバ 11 永久磁石 12 円筒スリーブ 13 注入パイプ 14 割り部分 15 封止接着剤 16 コイルリード線 20 中空ソレノイドコイル管

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部を第1の円筒管に片持ち梁状に固定
    しかつその先端近傍に磁性体を固着した1本の可動裸光
    ファイバと、該磁性体を包囲するように設けられた中空
    ソレノイドコイルが側面に巻きつけられた第2の円筒管
    と、該磁性体と平行かつ等間隔に互いに逆磁性として対
    向配置された永久磁石と、半割円柱の平坦部に形成され
    たV状溝上に固定された1ないしは2本の静止裸光ファ
    イバと、該第1の円筒管、第2の円筒管及び半割円柱を
    整列保持し、かつ該永久磁石を側面に固定した円筒スリ
    ーブとからなり、該可動裸光ファイバ先端と該静止裸光
    ファイバ先端が該V状溝上で対向する自己保持型のスイ
    ッチ動作を行う機械式の光スイッチであって、 該光スイッチ内部の該可動裸光ファイバ先端と該静止裸
    光ファイバ先端が対向する部分に屈折率整合液が充填さ
    れていることを特徴とする光スイッチ。
  2. 【請求項2】 該半割円柱の該静止裸光ファイバが固定
    される部分の一部に、屈折率整合液流出堰止め用の封止
    剤を塗布するための溝がV状溝に直交させて設けられて
    いる請求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 該中空ソレノイドコイル管に該ソレノイ
    ドコイルの回転防止を兼ねた屈折率整合液の注入パイプ
    が設けられている請求項1記載の光スイッチ。
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