JP3071274B2 - 半導体メモリ装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体メモリ装置およびその製造方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体メモリ装置、
特に1トランジスタ、1キャパシタから成るメモリセル
を構成要素とするダイナミックメモリ装置の構造と製法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリ装置、特にダイナミックラ
ンダムアクセスメモリ(DRAM)は近年高密度化の傾
向が著しく、チップ当りのビット数は約3年で4倍の割
合いで増大されつつある。このような目ざましい高密度
化は、露光技術に代表される微細加工技術によるところ
が大きいが、同時に微細化に耐えうるデバイス技術も重
要である。DRAMでは情報をメモリセルの微小キャパ
シタの電荷の有無として蓄積しているので、限られたセ
ル面積で必要な静電容量を確保することと、データ再書
きこみが行われるまでのリフレッシュサイクル時間中デ
ータを保持するためにメモリセルにおけるリーク電流を
低減することが強く要求される。前者の要求にはキャパ
シタを3次元的に作りこむトレンチキャパシタセルやス
タックトキャパシタセルが提案され、実用化されてい
る。また、後者の要求に対しては、半導体結晶の品質を
向上させるとか、基板不純物濃度を調整して、空乏層の
のびを抑制してリーク電流を低減させる試みがなされて
いる。
【0003】従来の高密度DRAMセルの一例として、
スタックトキャパシタセルについて図5に示し以下に説
明する。
【0004】図5はメモリセルの断面を示すものであ
る。P型のシリコン半導体基板101上に、基板よりも
P型不純物濃度の高いPウェル領域102が存在し、そ
の中にメモリセル全体が納められている。分離用のフィ
ールド酸化膜103によって囲まれたアクティブ領域に
ゲート酸化膜104、ゲート電極105およびソース・
ドレインN+ 拡散層106から構成されるスイッチング
トランジスタ(MOSFET)が形成されている。この
スイッチングトランジスタの上方には、絶縁膜107を
介して、下側電極109、誘電体薄膜110、および上
側電極111から構成されるスタックトキャパシタが形
成されている。さらにキャパシタの上には絶縁膜11
2、ビット線114が形成されている。スイッチングト
ランジスタの一方のN+ 拡散層にはコンタクトホール1
08を介して、キャパシタの下側電極109が、また他
方のN+ 拡散層にはコンタクトホール113を介してビ
ット線114が電気的に接続されている。ゲート電極1
05は紙面垂直方向にのびワード線としても機能する。
【0005】次に、このようなメモリセルの動作につい
て簡単に説明する。まず、ワード線105をハイレベル
にすることにより、スイッチングトランジスタを導通さ
せ、ビット線114より情報を書きこむ。ワード線10
5をローレベルにすることにより、スイッチングトラン
ジスタを非導通状態にし、データを保持する。読み出し
の際には、まずビット線114をある電位にプリチャー
ジしたのち、ワード線105をたち上げ、スイッチング
トランジスタを導通させ、キャパシタの電荷と、ビット
線114の電荷の再配分を行い、ビット線電位をセンス
アンプにより検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成の装置では、微細化に際し、隣接セル間のリークや、
トランスファゲートトランジスタのオフリークを減少さ
せるために、フィールド酸化膜下の基板不純物濃度やト
ランスファゲートトランジスタのチャネル領域の不純物
濃度を高め、空乏層ののびを縮小させてやる必要があっ
た。これらの高濃度化により、トランスファゲートトラ
ンジスタのソース・ドレイン拡散層と基板間とのPN接
合にかかる電界が高まり、接合リーク電流が増大し、メ
モリセルのデータ保持時間が劣化するという欠点があっ
た。DRAMでは1世代ごとに容量が4倍になるととも
に、リフレッシュ期間は2倍になっており、さらに最近
では低消費電力をねらった製品では、リフレッシュ期間
は100ms以上にもなってきている。このような状況
において、従来技術では満足できるものは得られなかっ
た。
【0007】この発明は以上述べたデータ保持時間が劣
化するという問題点を除去するため、接合のリーク電流
を減少させ、リフレッシュ特性の優れたメモリ装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は前述の目的の
ため、トランスファゲートトランジスタのパンチスルー
防止のための高濃度不純物領域と、隣接セル間リーク防
止のための高濃度不純物領域とを、基板の比較的深い位
置に配し、ソース・ドレイン拡散層との距離をとり、接
合リーク電流を減少させるようにしたものである。
【0009】
【作用】前述したように本発明は、フィールドのチャネ
ルストップあるいはパンチスルー防止のための高濃度P
型領域をN型拡散層と離して形成するようにしたので、
接合部におけるリーク電流を減少させることができ、メ
モリセルのデータ保持時間を延ばすことができる。ま
た、ストレージノードコンタクト部では基板の深い部分
に高濃度P型層が存在して、ポテンシャルバリアとして
働くので、基板中に入射したα粒子によって発生する電
荷がストレージノードへ集りにくくなり、ソフトエラー
耐性が向上する。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の第1の実施例を示す断面図
であって、1はP型の不純物濃度1×1015ないし1×
1016cm-3のシリコン単結晶基板であって、その上に
素子分離のためのフィールド酸化膜2が形成されてい
る。フィールド酸化膜2が形成されていないシリコン基
板上にはスイッチングトランジスタ51が形成されてい
る。スイッチングトランジスタ51はゲート酸化膜3、
ソース・ドレインN型拡散層6およびゲート電極4から
構成されている。ゲート酸化膜3の直下のシリコン基板
1にはピーク濃度1×1017cm-3程度のP型層5が形
成されている。このP型拡散層5は、スイッチングトラ
ンジスタ51のゲート4下では基板表面直下に、それ以
外のアクティブ領域では表面よりも0.2〜0.5μm
ぐらいの深さの所に作られており、フィールド酸化膜2
のエッジまで連続している。スイッチングトランジスタ
51の上には絶縁用の層間膜7があり、この膜にあけら
れたコンタクトホール8によりスイッチングトランジス
タ51とキャパシタ52が接続されている。キャパシタ
52は下側電極(ストレージノード)9、誘電体薄膜1
0および上側電極(セルプレート)11から構成されて
いる。さらにキャパシタ52の上部には絶縁膜12を隔
て、ビット線15が形成されている。ビット線15は、
絶縁膜7にあけられたコンタクトホール13を介してス
イッチングトランジスタ51の拡散層6に接続されてい
る。図示はしていないが、最上層には保護のためのパッ
シベーション膜が形成されている。
【0011】次に、このメモリ装置の製造方法について
図2(A)〜(C)を用いて説明する。
【0012】まず、P型シリコン基板1を用意し、選択
酸化法などにより膜厚400ないし800nmのフィー
ルド酸化膜2を形成する。この際、通常行っているフィ
ールド酸化膜下へのP型不純物イオン注入、いわゆるチ
ャネルストップインプラは行わない。つづいてスイッチ
ングトランジスタのゲート酸化膜3を熱酸化により、1
0ないし20nmの膜厚で形成し、その上にゲート電極
4となるポリシリコンをCVD(化学的気相成長)法に
より膜厚300ないし400nm堆積させ、導電性をも
たせるため例えばリンを高濃度にドープし、パターニン
グする(図2(A)参照)。ポリシリコンの他にゲート
電極として、高融点金属やシリサイド、あるいはポリシ
リコンの上にシリサイドを積層したポリサイド構造を用
いることもできる。
【0013】つづいて図2(B)のように、パターニン
グして、ゲート電極4の上からボロン(B)をエネルギ
ー100ないし200keV、ドーズ量1×1012ない
し5×1012cm-2の条件でイオン注入し、P型拡散層
5を形成する。このP型拡散層5は、前記の条件で行う
とアクティブ領域のゲート電極4のある部分では基板表
面直下に、ゲート電極のない部分では表面から0.3〜
0.5μm程度の深さの所に形成される。また、フィー
ルド領域のゲート電極のない部分のフィールド酸化膜2
直下の基板表面にも形成される。つづいて、スイッチン
グトランジスタのソース・ドレインN型拡散層6をゲー
ト電極4をマスクとして用い、イオン注入により形成す
る。注入条件としてはイオン種ヒ素で、エネルギー30
ないし40keV、ドーズ量1×1014ないし5×10
15cm-2程度が適当である。このようにして、P型拡散
層5と接しないように深さ0.1〜0.2μmのN型拡
散層6を形成する。なお、N型拡散層6はP型拡散層5
形成に先だって形成するようにしてもよい。さらに、そ
のソース・ドレイン拡散層6を1×1019cm-3以下の
低濃度にし、ゲート電極4側面にサイドウォールを形成
したのち高濃度N型拡散層をサイドウォール外側に形成
しスイッチングトランジスタをLDD(Lightly
Doped Drain)構造とすることもできる。
【0014】次に図2(C)のように、全面に層間絶縁
用の酸化膜7をCVD法により堆積し、コンタクトホー
ル8を開孔する。全面にポリシリコンをCVD法により
100ないし300nm堆積し、不純物(例えばリン)
を導入したのちパターニングしてキャパシタのストレー
ジノード電極9を形成する。その上に窒化シリコン膜1
0をCVD法により5ないし10nm堆積させ、リーク
電流および欠陥密度を低減させるために、900℃程度
の酸素雰囲気中でアニールを行う。さらにその上にキャ
パシタのセルプレート電極11となるポリシリコンをス
トレージノード電極と同様な方法で形成する。以降の工
程については図示は省略するが、キャパシタとビット線
との絶縁用の層間膜をCVD法で形成し、ビット線とス
イッチングトランジスタの接続用のコンタクトホールを
開孔し、ビット線をアルミ系合金で形成・パターニング
する。アルミ系合金以外にシリサイドやポリサイド等を
用いることもできる。最後にパッシベーション膜を形成
しウェハプロセスを終了する。
【0015】次に図3を用いて本発明の第2の実施例に
ついて説明する。第1の実施例と同一部位については同
一の符号を付与している。
【0016】この図において、21はP型拡散層であ
り、フィールド酸化膜2の直下およびアクティブ領域の
表面から離れた基板中に形成されている。また、22は
スイッチングトランジスタのパンチスルー防止のための
深さ0.1μm程度の浅いP型層である。この層の不純
物濃度は基板濃度、スイッチングトランジスタのゲート
酸化膜厚およびゲート長などとの関連で最適化されなけ
ればならないが、ピーク濃度として概ね1×1017ない
し5×1017cm-3程度にする。基板の上部の構成につ
いては第1の実施例と同一である。
【0017】つづいて、第2の実施例の製造方法につい
て、図4(A)、(B)を用いて説明する。
【0018】まず図4(A)のように、P型シリコン基
板1を用意し、選択酸化法などにより膜厚400ないし
800nmのフィールド酸化膜2を形成する。この後、
ボロンを100〜200keV、ドース量1×1012
5×1012cm-2の条件でイオン注入すると、図4
(A)のようにアクティブ領域では基板表面から離れた
深い位置にP型拡散層21が形成される。
【0019】つづいて、スイッチングトランジスタのゲ
ート酸化膜3を熱酸化により10ないし20nm形成し
たのち、BF2 + をエネルギー30keV程度、ドーズ
量2×1013cm-2程度でイオン注入してP型領域22
を形成する。このイオン注入はゲート酸化膜形成前に行
ってもよく、また、BF2 + のかわりにB+ をエネルギ
ーを下げて使用することもできる。
【0020】つづいて図4(B)のように、ゲート電極
4の形成、パターニングし、ソース・ドレインN型拡散
層6をイオン注入で形成する。
【0021】以降は第1の実施例と同様な方法でウェハ
プロセスをすすめる。
【0022】以上2つの実施例ではメモリセルとして、
スタックトセルを例にしたが、これ以外の種々のダイナ
ミックRAMセルに適用することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、フィールドのチャネルストップあるいはパンチ
スルー防止のための高濃度P型領域をN型拡散層と離し
て形成しているため、接合部におけるリーク電流を減少
させることができ、メモリセルのデータ保持時間を延ば
すことができる。また、ストレージノードコンタクト部
では基板の深い部分に高濃度P型層が存在して、ポテン
シャルバリアとして働くので、基板中に入射したα粒子
によって発生する電荷がストレージノードへ集りにくく
なり、ソフトエラー耐性が向上する。このようにリフレ
ッシュ特性のすぐれた信頼性の高いメモリ装置を実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図。
【図2】第1の実施例の製造方法。
【図3】本発明の第2の実施例の断面図。
【図4】第2の実施例の製造方法。
【図5】従来例。
【符号の説明】
5 P型拡散層 51 スイッチングトランジスタ 52 キャパシタ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板上に形成された
    素子分離領域に囲まれたアクティブ領域に形成されたゲ
    ート絶縁膜、ゲート電極およびソース、ドレインとして
    の第2導電型拡散層とから構成されるトランジスタ部
    と、 該トランジスタ部のゲート絶縁膜直下およびゲート電極
    が形成されていない前記アクティブ領域の基板表面から
    離れた深い位置の第1導電型の不純物拡散領域とから構
    成されることを特徴とする半導体メモリ装置。
  2. 【請求項2】 (a)第1導電型の半導体基板に素子分
    離領域を形成し、該素子分離領域以外の前記半導体基板
    にゲート絶縁膜を形成し、その上にゲート電極を形成す
    る工程と、 (b)イオン注入法により、前記ゲート電極の直下およ
    び該ゲート電極が存在しない領域の基板表面から離れた
    基板中に第1導電型不純物層を形成する工程と、 (c)前記ゲート電極をマスクにして、イオン注入法に
    より基板表面に前記第1導電型不純物層と接しないよう
    第2導電型不純物層を形成する工程とを含むことを特徴
    とする半導体メモリ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a)第1導電型の半導体基板に素子分
    離を形成する工程と、 (b)イオン注入法により、前記素子分離領域直下およ
    び該素子分離領域以外のの基板表面から離れた基板中に
    第1導電型不純物拡散層を形成する工程と、 (c)前記素子分離領域以外の前記基板上にゲート絶縁
    膜、ついでその上にゲート電極を形成する工程と、 (d)前記ゲート電極をマスクにして、イオン注入法に
    より前記基板表面に前記第1導電型不純物層と接しない
    ように第2導電型不純物層を形成する工程を含むことを
    特徴とする半導体メモリ装置の製造方法。
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