JP3097341B2 - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP3097341B2
JP3097341B2 JP04224402A JP22440292A JP3097341B2 JP 3097341 B2 JP3097341 B2 JP 3097341B2 JP 04224402 A JP04224402 A JP 04224402A JP 22440292 A JP22440292 A JP 22440292A JP 3097341 B2 JP3097341 B2 JP 3097341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鍋の温度を検出する温
度センサーなどの温度検知手段を備えた炊飯器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、輻射加熱式の炊飯器は、実開昭6
2−93926号公報等において開示されており、その
構成は図9に示すように、鍋たる容器1を器本体2に収
納し、これら容器1と器本体2間の側部及び底部間に加
熱空間3を形成し、前記器本体2の底部にシーズヒータ
ー等の発熱体4を装着するとともに、この発熱体4を制
御するために、温度検知手段たる温度センサー5及び感
熱板6からなる感熱体7が前記容器1の底部を押圧す
る。そして、温度センサー5により容器1の温度を検出
しながら発熱体4を通電させることで、この発熱体4か
らの輻射熱を加熱空間3に放散し、容器1の側部及び底
部を加熱して炊飯を行うようにしている。
【0003】一方、熱板式の炊飯器は、図10に示すよ
うに器本体2に容器1が収納され、この容器1の底部に
当接するように熱板8が器本体2の底部に装着されると
ともに、該熱板8の発熱体4を制御する感熱体7が容器
1の底部を押圧するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、い
ずれの方式においても、容器1の底部に感熱板6を当接
させて容器1の温度を検出しているため、感熱板6と容
器1との接触部が非加熱部分となり、加熱量が他の部位
に比べて弱くなる。しかも、前者輻射加熱式の炊飯器に
おいては、発熱体4としてシーズヒーターをサークル状
に形成した場合、この発熱体4の上部に位置する容器1
の底部のみに強い輻射熱が供給されるとともに、発熱体
4が邪魔をして、この発熱体4の外周部付近における器
本体2の清掃性が悪い。また、前記発熱体4としてシー
ズヒーターをプレート状に形成したものでは、この発熱
体4の下方に放散される熱を容器1の側部に供給するた
めの空隙部が必要となり、外観的に劣り、空隙部にごみ
が侵入する等して清掃性が悪くなるだけでなく、発熱体
4の下方に放散される熱が完全に容器1の側部に行き渡
らず加熱効率が悪い。一方、後者熱板式の炊飯器では、
容器1の底部に対して側部の加熱量が少なく、容器1に
対して均一な加熱が行われなくなり、また、熱板8上に
米粒等の異物が付着すると、容器1と熱板8との接触状
態が悪くなって、加熱むらを生じる。
【0005】一方、実願昭57−164733号(実開
昭59−67130号のマイクロフィルム)には、炊飯
完了の内鍋温度を検出する炊飯完了検出サーモスタット
を、内鍋の底面に当接するように外鍋より突出して設け
るとともに、内鍋の温度上昇を間接的に感知する別の感
熱素子を、外鍋の外側に設けた電気炊飯器が開示されて
いる。
【0006】しかし、ここでは炊飯を行なう上で必要不
可欠な炊飯完了検出サーモスタットが、内鍋を収容する
外鍋の内面から突出して設けられているため、外鍋内を
清掃するときに、外鍋の内面から突出した炊飯完了検出
サーモスタットが邪魔になる。また、この炊飯完了検出
サーモスタットが内鍋の底部を押圧するように、炊飯完
了検出サーモスタットを可動させるには、炊飯完了検出
サーモスタットの外周と外鍋との間に隙間を形成せざる
を得ないため、この隙間からご飯粒などの異物が侵入す
ると、異物を極めて取り出しにくく、この点でも清掃性
を悪化させる要因となっている。
【0007】そこで、本発明は上記各問題点を解決し
て、温度検知手段を備えた構成において、鍋収容部の清
掃性を悪化させない炊飯器を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の炊飯器
は、鍋の温度を検出する温度検知手段を、前記鍋を収容
する鍋収容部の外側で、かつ前記鍋の底部外周の彎曲部
との接触部に固定的に備えたものである。
【0009】また、請求項2に記載の炊飯器は、鍋の温
度を検出する温度検知手段を、前記鍋を収容する鍋収容
部との間で該温度検知手段の周囲に隙間を形成せずに、
前記鍋収容部の外側で、かつ前記鍋の底部外周の彎曲部
との接触部に設けたものである。
【0010】また、請求項3に記載の炊飯器は、請求項
1または2の構成において、前記温度検知手段を複数設
け、複数の前記温度検知手段の検出温度状況に応じて、
炊飯からむらしに移行させることを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項4に記載の炊飯器は、請求項
1または2の構成において、前記鍋の底外面の略全体を
加熱する加熱手段を配置したものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の構成により、温度検知手段は
鍋収容部の外側で、かつ前記鍋の底部外周の彎曲部との
接触部に固定的に備えられるため、鍋収容部の内面から
温度検知手段が突出することがなく、鍋収容部内を清掃
する際に邪魔にならない。
【0013】また、請求項2に記載の構成により、温度
検知手段は鍋収容部の外側で、かつ前記鍋の底部外周の
彎曲部との接触部に設けられるため、鍋収容部の内面か
ら温度検知手段が突出することがなく、鍋収容部内を清
掃する際に邪魔にならない。また、温度検知手段の周囲
と鍋収容部との間には隙間がなく、この隙間から異物が
侵入することによる清掃性の悪化も回避できる。
【0014】また、請求項3に記載の構成により、各温
度検知手段の検出温度の状況によって、鍋を鍋収容部に
収容した場合の接触状態の違いなどを知ることができ
る。したがって、炊飯からむらしへの移行を適切に行な
うことができる。
【0015】また、請求項4の構成により、温度検知手
段が鍋収容部の外側に設けられている分だけ、温度検知
手段の影響を受けることなく、加熱手段により鍋の底外
面の略全体を均一に加熱することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明する。図1乃至図8は本発明の一実施例を示すもの
であり、同図において11は上面を開口した器本体で、こ
の器本体11は内ケース12と、プラスチック製の外ケース
13とにより構成され、前記内ケース12は熱伝導性が良好
で、熱放射率の低いアルミニウム部材により形成されて
いる。また、内ケース12には凹状の底部14が形成される
とともに、この底部14と略円筒状の側部15との間に、傾
斜角度α=45゜の斜面を有する接触部16が形成され
る。一方、17は上面を開口し、かつ、鍋収容部である内
ケース12内に挿脱自在に収容される有底筒状の容器であ
る。この鍋としての容器17は、熱伝導性が良好で、熱放
射率の低いアルミニウム部材からなり、その中心を略凸
状に高く形成した底部18と、底部18の外周にR状に形成
された外周部たる彎曲部19と、彎曲部19より上方に形成
された略円筒状の側部20と、側部20の上端を外方に折曲
げ形成してなるフランジ部21とを有し、前記彎曲部19が
接触部16に当接することにより、容器17は載置状態で内
ケース12に収容される。
【0017】22は前記内ケース12の底部14を塞ぐように
して設けられ、かつ、容器17の底部18と非接触状態に対
向配置された輻射熱放熱板である。この輻射熱放熱板22
は耐熱ステンレス材からなり、その上面と前記底部14の
上端との高さを略一致させて、内ケース12内面との段差
をなくすようにして設けられるとともに、下部23には発
熱体であって加熱手段である螺旋状のシーズヒーター24
が、ニッケルろう等のブレージング部25によって固着さ
れている。輻射熱放熱板22と前記容器17の底部18には、
約3mmの幅を有する加熱空間26が形成され、また、輻
射熱放熱板22と前記内ケース12の底部14には収納空間27
が形成されており、さらに、内ケース12の側部15及び容
器17の側部20には、加熱空間26に連通して空間部28が形
成されている。
【0018】29は内ケース12の底部14に取り付けられた
鋼板製の遮熱板であり、この底部14から外部への熱放射
による損失を防止するものである。また、遮熱板29の外
周部には、内ケース12の外側に温度センサー31A,31
B,31Cを固定的に備えるためのセンサー押え板30が設
けられ、このセンサー押え板30を介して、温度検知手段
たる3個の温度センサー31A,31B,31Cが前記接触部
16の外部に当接するようにして取付けられる。これらの
温度センサー31A,31B,31Cは接触部16の外部近傍
で、かつ、この接触部16と彎曲部19が当接する部分より
シーズヒーター24の反対側に配置される。また、容器17
に対する温度検知条件を同一にするために、各温度セン
サー31A,31B,31Cは略同一の温度・抵抗特性を有す
るものを選定し、さらに、環状の接触部16に対して12
0゜毎の間隔に温度センサー31A,31B,31Cを均等配
置する。
【0019】前記内ケース12と外ケース13間の上端は、
フィラー(充填材)入りのポリアミド等からなる枠体32
によって結合される。枠体32の一側には軸部を有するヒ
ンジ部33が形成され、このヒンジ部33に軸支された蓋体
34が、器本体11の上面開口部を開閉自在に覆うようにし
て設けられる。また、35はヒンジ部33の近傍に設けら
れ、枠体32と一体成形された凹状の露受け部である。蓋
体34は、外蓋36と、この外蓋36の下部に固設され前記容
器17の上面開口部を覆う内蓋37とにより構成され、外蓋
36と内蓋37間、及び内蓋37と容器17のフランジ部21間に
は、それぞれ蓋パッキン38,39が介在される。そして、
外蓋36の内部にはコード状ヒーター等からなる蓋ヒータ
ー40が配設されるとともに、蒸気口41が設けられる。
【0020】一方、内蓋37は熱伝導性の良好なアルミニ
ウム板からなり、略水平な中心部42に内蓋押え43が嵌挿
される貫通孔44と、6個の蒸気孔45が形成されるととも
に、中心部42よりも下方に位置する外周部46には、露回
収用の4個の蒸気孔47が別に形成される。各蒸気孔45,
47は均等間隔に配置され、かつ、その直径は3mm以上
であり、例えば、蒸気孔45の直径は5.2mm、蒸気孔
47の直径は3.6mmに形成されている。また、蒸気孔
45,47は3個以上形成するのが望ましい。前記内蓋37
は、その下面部側に清掃性や外観性を向上させるための
非粘着性を有するフッ素樹脂からなるコーティング層48
が形成され、上面部側は耐腐食性を確保するために、ア
ルマイト処理によるアルマイト層49が形成される。な
お、50は内ケース12の側部15外方に設けられた胴ヒータ
ーである。
【0021】続いて、図5に示すブロック図に関し、そ
の構成を説明する。マイクロコンピュータ51の入力側に
は、前記各温度センサー31A,31B,31Cが別個に接続
されている。また、マイクロコンピュータ51の出力側に
は、双方向性サイリスタなどからなるヒーター駆動回路
52を介して、シーズヒーター24、蓋ヒーター40、及び胴
ヒーター50がそれぞれ接続される。さらに、53はマイク
ロコンピュータ51に接続されるタイマー等の計時回路で
あり、この計時回路53及び温度センサー31A,31B,31
Cからの各入力信号に基づき、各ヒーター24,40,50の
通断電制御を行うようになっている。
【0022】次に、上記構成につき、動作の詳細を図6
及び図7のフローチャート、並びに図8のグラフを参照
しながら説明する。なお、図8に示すグラフは、各温度
センサー31A,31B,31Cにより検知される温度の経時
変化を示しており、下側のグラフはシーズヒーター24の
通断電のタイミングを示している。
【0023】所定量の米と水とを容器17に収容した後、
この容器17を内ケース12内に収容し、蓋体34を閉じる。
この状態で、図示しない炊飯開始キー等を押圧操作する
ことによって、炊飯動作が開始する。炊飯の始めには、
先ず15分間のひたし炊き行程が行われる。すなわち、
図6のフローチャートに示すように、ステップS1にて
制御手段であるマイクロコンピュータ51はヒーター駆動
回路52を介してシーズヒーター24を通電し、計時回路53
により5分間経過したか否かを判定し(ステップS
2)、5分経過したならば、シーズヒーター24を断電す
る(ステップS3)。そして、ステップS4に移行し、
この状態を10分間保持する。したがって、温度センサ
ー31A,31B,31Cの検出温度は始め上昇し、シーズヒ
ーター24の断電後下降する。
【0024】ひたし炊き行程が終了すると本炊飯行程が
開始され、先ず、ステップS5においてシーズヒーター
24を再び通電状態にする。次いで、ステップS6に移行
し、マイクロコンピュータ51は各温度センサー31A,31
B,31Cの検出温度が、いずれも100℃以上に達した
か否かを判定する。そして、このステップS6にて、全
ての温度センサー31A,31B,31Cの検出温度が100
℃以上に達し、容器17が沸騰時点であると判定されたな
らば、ステップS7にて1分間経過したか否かを判定
し、1分経過するまでステップS7に戻って、シーズヒ
ーター24の通電状態を保持するとともに、1分経過した
ならばステップS8に移行する。ステップS8ではシー
ズヒーター24を断電し、30秒経過したならば再びシー
ズヒーター24を通電して(ステップS9,S10)、この
状態で30秒経過したか否かを判定する(ステップS1
1)。そして、30秒経過したならばステップS12に移
行し、各温度センサー31A,31B,31Cの検出温度が全
て118℃以上に達したか否かを判定する。このとき、
各温度センサー31A,31B,31Cの検出温度が1つでも
118℃に達していなければ、ステップS8に戻り、ス
テップS8〜S11の手順に従がって、シーズヒーター24
を30秒毎に断続通電するいわゆる50%通電を行う。
一方、温度センサー31A,31B,31Cの検出温度が全て
118℃に達したならば、容器17がドライアップになっ
たものと判定されて、図7のフローチャートに示すステ
ップS13以降のむらし行程を行なう。
【0025】むらし行程は15分間行われ、先ず、ステ
ップS13においてシーズヒーター24を断電した後、3分
経過したか否かを判定する(ステップS14)。そして、
3分経過したならばシーズヒーター24を通電し(ステッ
プS15)、ステップS16に移行して、30秒経過したか
否かを判定する。その後、30秒が経過したならば、ス
テップS17にてシーズヒーター24を再び断電し、この状
態で11分30秒経過したか否かを判定する(ステップ
S18)。11分30秒経過するとむらし行程は終了とな
り、蓋ヒーター40及び胴ヒーター50の通断電制御による
保温行程に自動的に移行する。
【0026】これら一連の炊飯動作中、シーズヒーター
24が通電によって発熱すると、シーズヒーター24の表面
より放射された熱が、収納空間27を介してアルミニウム
製の内ケース12の底部14に伝導し、内ケース12全体が素
早く加熱される。このとき、内ケース12の接触部16と容
器17の彎曲部19が接触状態にあり、かつ、容器17は内ケ
ース12と同様に、熱伝導性に優れ熱放射率の低いアルミ
ニウム部材からなるため、内ケース12から外部空間への
熱放射量が少なくなり、内ケース12の熱は接触部16を介
して彎曲部19より容器17に奪われて、容器17の外側部分
を素早く加熱する。さらに、前記シーズヒーター24から
の熱は、輻射熱放熱板22の上部より加熱空間26へ輻射熱
として二次放射され、容器17の底部18を均一に加熱する
ため、結果的に容器17全体が効率よく加熱される。
【0027】また、容器17を内ケース12に収容した際に
おける接触部16と彎曲部19間の接触状態の違い等によっ
て、各温度センサー31A,31B,31Cの検出温度は、図
8のグラフに示すように一致しない。これは、接触部16
と彎曲部19との接触状態が完全である場合、容器17内に
収容された水によって接触部16周辺の熱が奪われ、その
近傍に位置する温度センサー31A,31B,31Cの検出温
度は低くなり、逆に、接触部16と彎曲部19との接触状態
が不完全であれば、接触部16周辺は温度上昇を起こし、
近傍に位置する温度センサー31A,31B,31Cの検出温
度は高くなるためであり、検出温度の低い温度センサー
31Cが、他の温度センサー31A,31Bに比べて容器17の
温度を正確に検出しているといえる。この検出温度の違
いに対して、マイクロコンピュータ51は、判定手順の複
雑化を防止するために、例えば、ステップS6,S12の
ように、全ての温度センサー31A,31B,31Cの検出温
度が所定温度以上になったか否かを判定することで、最
も検出温度の低い温度センサー31Cを判定基準として制
御を行っている。
【0028】炊飯動作時においては、内蓋37の下面にフ
ッ素樹脂コーティング層48が形成されるため、容器17内
で発生する水または水蒸気が、コーティング層48に略球
状の水滴として付着する。一方、前記コーテイング層48
に付着した水滴、及び炊飯中の蒸気圧によってふき上が
った泡状のおねば水は、蒸気孔45より内蓋37の上部に侵
入する。内蓋37の形状は、外周部46よりも中心部42を高
く形成しており、蒸気孔45から突出したおねば水等を、
多少の振動によって中心部42より外周部46に自然に流す
とともに、外蓋36と内蓋37間に形成された空間の圧力上
昇を抑制して、蒸気口41からのふきこぼれを防止し、か
つ、蒸気孔45からのおねば水の侵入を妨げないようにし
ている。また、蒸気孔47は3個以上で、かつ、その直径
が少なくとも3mm以上に形成されるため、コーテイン
グ層48に付着する水滴が蒸気孔47付近に形成される確率
は高くなる。したがって、蒸気孔47付近に付着するコー
テイング層48側の水滴が、外周部46に流れたおねば水を
吸引し、内蓋37上部のおねば水は蒸気孔47を落下して、
再び短時間で容器17に回収され、蓋体34を開いた時にお
ける内蓋37から露受け部35への露落下量が減少する。こ
のとき、炊飯器自体が傾斜した状態であっても、蒸気孔
45,47は内蓋37の中心に対して均等に配置されるため、
内蓋37の取付け位置に拘らず、蒸気孔45から侵入する内
蓋37上部のおねば水は確実に蒸気孔47の周辺に流れる。
【0029】このように上記実施例では、容器17の温度
を検出する温度センサー31A,31B,31Cを内ケース12
の外側で、かつ容器17の底部18外周の彎曲部19との接触
部16に固定的に備えているので、内ケース12の内面から
温度センサー31A,31B,31Cが突出することがなく、
内ケース12内を清掃する際に邪魔にならない。また、温
度センサー31A,31B,31Cの周囲と内ケース12との間
には隙間を形成せずに、この温度センサー31A,31B,
31Cを内ケース12の外側に設けているので、隙間から異
物が侵入することによる清掃性の悪化も回避できる。
【0030】さらに本実施例では、温度センサー31A,
31B,31Cを複数設け、複数の温度センサー31A,31
B,31Cの検出温度状況に応じて、マイクロコンピュー
タ51が炊飯からむらしに移行させるように構成してい
る。これにより、各温度センサー31A,31B,31Cの検
出温度の状況によって、容器17を内ケース12に収容した
場合の接触状態の違いなどを知ることができる。したが
って、マイクロコンピュータ51は炊飯からむらしへの移
行を適切に行なうことができる。
【0031】また本実施例では、容器17の底部18外面の
略全体を加熱するようにシーズヒーター24が配置されて
いるため、温度センサー31A,31B,31Cが内ケース12
の外側に設けられている分だけ、温度センサー31A,31
B,31Cの影響を受けることなく、シーズヒーター24に
より容器17の底部18外面の略全体を均一に加熱すること
ができる。
【0032】さらに、実施例上の効果として、容器17の
底部18への加熱は輻射熱放熱板22からの輻射熱によって
行われるため、輻射熱放熱板22の上部に飯粒等が付着し
ても、底部18に対する加熱能力の低下を招く虞れがな
い。また、シーズヒーター24の下方への放射熱は内ケー
ス12の底部14を加熱し、この内ケース12の熱が接触部16
から容器17へ伝導して、容器17の外側部分を加熱する効
果を得るとともに、内ケース12及び容器17はいずれも熱
伝導性に優れ、かつ熱放射率の低いアルミニウム部材か
らなるため、内ケース12から外部空間への熱放射量を抑
制して、容器17の側部20に対しても効率良く均一に加熱
を行うことができる。さらに、容器17の温度を検出する
温度センサー31A,31B,31Cをいずれも内ケース12の
外部に設けているため、従来例のように容器17の底部18
が部分的に加熱不足になることがなく、底部18全体を均
一に加熱して、この底部18及び側部20の加熱効率を向上
させることが可能となる。すなわち、白米最大量炊飯時
における容器17内の水の加熱効率は、従来例における輻
射加熱式の炊飯器では80〜85%、また、熱板式の炊
飯器では78〜83%であるのに対して、本実施例の炊
飯器では約87%に向上する。
【0033】さらに、各温度センサー31A,31B,31C
は接触部16の外部近傍で、かつ、この接触部16と彎曲部
19が当接する部分よりシーズヒーター24の反対側に配置
されているため、シーズヒーター24からの熱による影響
を受けにくく、容器17の温度検出時における検出精度を
向上させることが可能となる。
【0034】また、シーズヒーター24の外周部に位置す
る内ケース12の接触部16は傾斜角度α=45゜に形成さ
れるため、この接触部16に汚れや水等が溜まりにくく、
しかも、輻射熱放熱板22は内ケース12の底部14を塞ぎ、
この内ケース12内面との段差をなくすようにして設けら
れており、内ケース12の内面はフラットに形成されるた
め、その清掃性を大幅に向上させることができる。
【0035】さらに、非粘着性のコーテイング層48を着
層した内蓋37において、この内蓋37の中央部42及び外周
部46にそれぞれ3個以上の蒸気孔45,47を設け、かつ、
各蒸気孔47の直径を3mm以上に形成することによっ
て、コーテイング層48に付着する水滴の吸引力を利用し
て、内蓋37上部のおねば水を、円滑かつ短時間に蒸気孔
47より容器17に落下させることが可能となる。したがっ
て、蓋体34の開蓋時に内蓋37から露受け部35に落下する
露量は減少し、露受け部35の汚れを少なくして、その清
掃性の向上を図ることが可能となる。
【0036】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施
が可能である。例えば、実施例中においては、3個の温
度センサー31A,31B,31Cを用いて容器17の温度検知
を行うようにしたが、この温度センサーの個数は適宜変
更できる。
【0037】
【発明の効果】請求項1に記載の炊飯器は、鍋の温度を
検出する温度検知手段を、前記鍋を収容する鍋収容部の
外側で、かつ前記鍋の底部外周の彎曲部との接触部に固
定的に備えたものであり、温度検知手段を備えた構成に
おいて、鍋収容部の内面から温度検知手段が突出しない
ことで、鍋収容部の清掃性を悪化させない炊飯器を提供
できる。
【0038】また、請求項2に記載の炊飯器は、鍋の温
度を検出する温度検知手段を、前記鍋を収容する鍋収容
部との間で該温度検知手段の周囲に隙間を形成せずに、
前記鍋収容部の外側で、かつ前記鍋の底部外周の彎曲部
との接触部に設けたものであり、温度検知手段を備えた
構成において、鍋収容部の内面から温度検知手段が突出
せず、しかも温度検知手段の周囲と鍋収容部との間には
隙間を形成しないことで、鍋収容部の清掃性をさらに悪
化させない炊飯器を提供できる。
【0039】また、請求項3に記載の炊飯器は、請求項
1または2の構成において、前記温度検知手段を複数設
け、複数の前記温度検知手段の検出温度状況に応じて、
炊飯からむらしに移行させるようにしたものであり、こ
の場合はさらに、炊飯からむらしへの移行を適切に行な
うことができる。
【0040】また、請求項4に記載の炊飯器は、請求項
1または2の構成において、前記鍋の底外面の略全体を
加熱する加熱手段を配置したものであり、この場合はさ
らに、温度検知手段の影響を受けることなく、加熱手段
により鍋の底外面の略全体を均一に加熱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の全体断面図で
ある。
【図2】同上要部の断面図である。
【図3】同上内蓋の正面図である。
【図4】同上要部の一部拡大断面図である。
【図5】同上ブロック構成図である。
【図6】同上フローチャートである。
【図7】同上フローチャートである。
【図8】同上炊飯時における温度変化及びシーズヒータ
ーの通断電制御を示すグラフである。
【図9】従来の炊飯器の一例を示す断面図である。
【図10】従来の炊飯器の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
12 内ケース(鍋収容部) 16 接触部 17 容器(鍋) 19 彎曲部 24 シーズヒーター(加熱手段) 31A,31B,31C 温度センサー(温度検知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弦巻 孝司 新潟県加茂市大字後須田2570番地1 東 芝ホームテクノ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−143118(JP,A) 実開 昭59−67130(JP,U) 実開 平2−146522(JP,U) 実公 昭38−11037(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47J 27/00 103

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍋の温度を検出する温度検知手段を、前
    記鍋を収容する鍋収容部の外側で、かつ前記鍋の底部外
    周の彎曲部との接触部に固定的に備えたことを特徴とす
    る炊飯器。
  2. 【請求項2】 鍋の温度を検出する温度検知手段を、前
    記鍋を収容する鍋収容部との間で該温度検知手段の周囲
    に隙間を形成せずに、前記鍋収容部の外側で、かつ前記
    鍋の底部外周の彎曲部との接触部に設けたことを特徴と
    する炊飯器。
  3. 【請求項3】 前記温度検知手段を複数設け、複数の前
    記温度検知手段の検出温度状況に応じて、炊飯からむら
    しに移行させることを特徴とする請求項1または2記載
    の炊飯器。
  4. 【請求項4】 前記鍋の底外面の略全体を加熱する加熱
    手段を配置したことを特徴とする請求項1または2記載
    の炊飯器。
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