JP3141402B2 - 新規なエネルギー線硬化型樹脂の製造方法 - Google Patents

新規なエネルギー線硬化型樹脂の製造方法

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JP3141402B2
JP3141402B2 JP03030083A JP3008391A JP3141402B2 JP 3141402 B2 JP3141402 B2 JP 3141402B2 JP 03030083 A JP03030083 A JP 03030083A JP 3008391 A JP3008391 A JP 3008391A JP 3141402 B2 JP3141402 B2 JP 3141402B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規にして有用なるエネ
ルギー線硬化型樹脂の製造方法に関する。さらに詳細に
は、本発明は有効成分として、特定のエポキシ化合物
と、特定のエポキシ基と反応する官能基と不飽和二重結
合を有する化合物と、未反応のイソシアネート基と不飽
和二重結合とを併せ有する化合物とを反応させることを
特徴とする、エネルギー線硬化型樹脂の製造方法に関す
る。
【0002】そして、かかる本発明のエネルギー線硬化
型樹脂は、コーティング材、印刷インキ、ならびに接着
剤などの広範なる用途に適した、極めて有用なる、紫外
線や電子線などの、いわゆるエネルギー線により硬化可
能なものである。
【0003】
【従来の技術】エネルギー線で硬化可能なる樹脂、就
中、ラジカル重合反応により硬化する樹脂としては、不
飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂(エポキシ
−アクリレート)、各種オリゴアクリレートまたはジア
リルフタレートプレポリマーなどの各種のものがあり、
こうした各種の樹脂類は、それぞれの用途分野におい
て、各々の特徴が活かされて、広く用いられている。
【0004】しかし、近年、かかる樹脂類の用途が広が
るに伴って、益々、その性能に対する要求が高まって来
てはいるものの、すべての諸性能を満足させ得るよう
な、エネルギー線により硬化可能なる樹脂組成物は、未
だに、見い出されていない、と言うのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本発明者ら
は、上述した如き諸情勢に鑑み、既存の樹脂では満足で
きないような用途であっても用いることの出来る、耐水
性、耐溶剤性、耐薬品性、耐熱性ならびに硬化性などに
優れた、ラジカル硬化型樹脂の合成について、鋭意、検
討を開始した。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、常温で、あるいは、加熱下で自由に、エネルギー
線硬化せしめることが出来て、それ自体、硬化性にも優
れるし、硬化塗膜が、とりわけ、優れた耐水性、耐溶剤
性ならびに耐薬品性などを有し、かつ、優れた耐熱性を
も有する、各種の応用用途に極めて有用なる樹脂を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
上述したような発明が解決しようとする課題に照準を当
てて、鋭意、検討を重ねた結果、ここに、特定の多官能
のオキシラン環含有基を含む化合物と、該オキシラン環
含有基と反応する官能基と不飽和二重結合とを併せ有す
る化合物と、さらに未反応のイソシアネート基と不飽和
二重結合とを併せ有する化合物との反応によって得られ
る樹脂が、エネルギー線による硬化性に優れるものであ
り、しかも、上述したような塗膜の諸性能を満足するこ
とが出来ることを見出すに及んで、本発明を完成するに
到った。
【0008】すなわち、本発明は基本的には、特定の構
造のオキシラン環含有基を含む化合物と、オキシラン環
含有基と反応する官能基と不飽和結合とを骨格中に併せ
有する化合物と、未反応のイソシアネート基と不飽和二
重結合とを併せ有する化合物との反応によって得られる
エネルギー線硬化型樹脂の製造方法を提供するものであ
り、
【0009】そして具体的には、一般式
【0010】
【化9】
【0011】[ただし、式中のW、X、YおよびZは、
それぞれ、同一であっても異なっていてもよい、水素原
子または一般式
【0012】
【化10】
【0013】(ただし、W、X、YおよびZのいずれも
が、悉く、水素原子である場合は除かれるものとす
る。)で示される基を表すものとする。]で示される化
合物中のW、X、YおよびZが、グリシジルエーテル基
または水素原子となっているような、特定の構造を持っ
たオキシラン環含有化合物(ただし、W、X、Yおよび
Zの悉くが、水素原子となっているものだけは除かれ
る。)と、
【0014】不飽和モノカルボン酸との反応物と;多価
イソシアネート化合物と;一分子中に少なくとも1個の
水酸基を有するモノ−および/またはそれ以上の多価
(メタ)アクリレートとの反応物および/または未反応
のイソシアネート基と不飽和二重結合とを併せ有する化
合物との反応させる、エネルギー線硬化型樹脂の製造方
法を提供するものである。
【0015】ここにおいて、上記エネルギー線硬化型樹
脂[以下、樹脂(A)ともいう。]とは、特定の構造の
オキシラン環含有基を含む化合物と、不飽和モノカルボ
ン酸との反応物と、多価イソシアネート化合物と、一分
子中に少なくとも1個の水酸基を有するモノーおよび/
またはそれ以上の多価(メタ)アクリレートとの反応物
および/または未反応のイソシアネート基と不飽和二重
結合とを併せ有する化合物とを反応させたものを指称す
る。
【0016】当該樹脂(A)としては、勿論、上述した
ような各種の化合物を反応したものであれば、いずれも
使用することが出来るが、それらのうちでも特に代表的
なもののみを例示するに留めれば、まず、特定の多官能
オキシラン環含有化合物〔以下、これを(a−1)とし
て扱うものとする。〕と、オキシラン環含有基と反応す
る不飽和モノカルボン酸化合物〔以下、これを(a−
2)として扱うものとする。〕とから得られる特定の反
応物〔以下、これを(a−3)として扱うものとす
る。〕に、少なくとも1つの多価イソシアネート化合物
と、一分子中に少なくとも1個の水酸基を有するモノ−
および/またはそれ以上の多価(メタ)アクリレートと
の反応物および/または未反応のイソシアネート基と不
飽和二重結合とを併せ有する化合物〔以下、これを(a
−4)として扱うものとする。〕とを反応せしめて得ら
れる樹脂などである。
【0017】それらのうち、上記反応物(a−3)を調
製するための特定の構造を有するオキシラン環含有化合
物(a−1)として特に代表的なもののみを挙げるにと
どめれば、2,7−ジヒドロキシナフタレンを単独で、
あるいは、それにβ−ナフトールをも併用して、それぞ
れの二量化物を経て、オキシラン環含有化物となしたも
のなどである。
【0018】るまり、前掲の一般式〔1〕で示される化
合物のW、X、YおよびZが、それぞれ、グリシジルエ
ーテル基または水素原子となっているようなオキシラン
環含有化合物(W、X、YおよびZのいずれもが、悉
く、水素原子となっているものだけは除外される。)な
どである。
【0019】他方、前記オキシラン環含有基と反応する
不飽和モノカルボン酸類(a−2)として特に代表的な
もののみを例示するにとどめれば、アクリル酸、メタク
リル酸、α−エチルアクリル酸、α−クロルアクリル
酸、α−ブロムアクリル酸、α−フルオルアクリル酸、
イタコン酸、クロトン酸または桂皮酸などがあり、これ
らは2種以上の併用によってもよいが、特にアクリル酸
の使用が好適である。
【0020】前記した化合物(a−4)を得るための多
価イソシアネート化合物として特に代表的なもののみを
例示するに留めれば、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシ
リレンジイソシアネート、1,4−キシリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、3−メチル−ジフェニルメタンジイソシアネート
もしくは1,5−ナフタレンジイソシアネートの如き芳
香環を持ったジイソシアネート化合物;ジシクロヘキシ
ルメタンジイソシアネートもしくはイソホロンジイソシ
アネートの如き脂環式ジイソシアネート化合物;または
ヘキサメチレンジイソシアネートもしくはリジンジイソ
シアネートの如き脂肪族ジイソシアネート化合物をはじ
め、
【0021】水添キシリレンジイソシアネートもしくは
水添ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネートの
如き、上掲された芳香環を持ったジイソシアネート化合
物を水素添加して得られるイソシアネート化合物;ある
いは、これら上掲の各種ジイソシアネート化合物と、ト
リメチロールプロパンなどで代表される2〜6価の低分
子アルコールとを、水酸基の1当量に対して、イソシア
ネート基の2当量となる割合で付加反応せしめて得られ
るポリイソシアネート化合物;または各種のジイソシア
ネート化合物と水とを反応させて得られるビュレット型
ポリイソシアネート化合物;
【0022】あるいは、2−イソシアネートエチル−
2,6−ジイソシアネートヘキサノエートの如き3官能
イソシアネート化合物;さらには、各種のジイソシアネ
ート化合物をイソシアヌレート化せしめて得られる多量
体などである。
【0023】次いで、前記官能性水酸基含有(メタ)ア
クリレートとして特に代表的なもののみを例示するに留
めれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒ
ドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル
(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、
【0024】ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレ
ート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリンモノ(メタ)アクリレート、グリセリン
ジ(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレ
ート−(メタ)アクリル酸付加物、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレート−ジ(メタ)アクリレー
トまたはN−メチロール(メタ)アクリルアミドなどで
ある。
【0025】これら各種の官能性水酸基含有(メタ)ア
クリレートを単独で使用し、あるいは2種以上を併用し
て、前掲された如き各種の多価イソシアネート化合物
(a−4)と、NCO当量/OH当量=1.5〜2.0
なる割合で反応させて、一分子中に少なくとも1個の
(メタ)アクリロイル(オキシ)基、つまり、アクリロ
イル基、メタクリロイル基、アクリロイルオキシ基また
はメタクリロイルオキシ基を有する、不飽和ウレタン化
合物ともいうべき1種のウレタン(メタ)アクリレート
プレポリマーが得られる。
【0026】かかる不飽和ウレタン化合物ないしはウレ
タン(メタ)アクリレートプレポリマーとして特に代表
的なもののみを例示するに止めれば、トリレンジイソシ
アネートと2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート
との反応生成物などである。
【0027】また、かかる化合物(a−4)には勿論、
未反応のイソシアネート基と不飽和二重結合とを併せ有
する化合物として特に代表的なもののみを例示するにと
どめれば、2−イソシアネートエチルメタクリレートな
どであるが、これらを用いることもまた、当然可能であ
り、これらは単独使用でも、2種以上の併用でも良いこ
とは勿論である。
【0028】かくして得られるエネルギー線硬化型樹脂
は、それ自体が高感度のものであり、耐水性、耐溶剤
性、耐薬品性ならびに耐熱性などに優れた皮膜を与えう
るものとなる。
【0029】かくして得られる、それぞれ、本発明のエ
ネルギー線硬化型樹脂を必須の成分として含んでなるエ
ネルギー線硬化型樹脂組成物には、必要に応じて、本発
明の目的を逸脱しない範囲内、とりわけ、保存安定性な
らびに耐水性、耐薬品性ならびに耐熱性などを保持しう
る範囲内で、公知慣用の添加剤、就中、他のタイプの反
応性希釈剤や有機溶剤などを添加せしめることは、何
ら、妨げられるものではない。
【0030】前記反応性希釈剤としては、単官能性のも
のから、多官能性のものまでが広く用いられるが、それ
らのうちでも特に代表的なもののみを例示するに留めれ
ば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリド
ン、1−ビニルイミダゾール、イソボルニル(メタ)ア
クリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレ
ート、カルビトール(メタ)アクリレート、フェノキシ
エチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタジエン
(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジ(メタ)アク
リレート、
【0031】1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アク
リレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ヒドロキシピバリン酸エステルネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ントリ(メタ)アクリレートペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
(メタ)アクリレートまたはジペンタエリスリトールヘ
キサ(メタ)アクリレートなどである。
【0032】溶剤として特に代表的なもののみを例示す
るに止めれば、トルエンもしくはキシレンのごとき芳香
族炭化水素類;メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンもしくはシクロヘキサノンの如きケトン類;酢酸
メチル、酢酸エチルもしくは酢酸ブチルの如きエステル
類;
【0033】メタノール、エタノール、プロパノールも
しくはブタノールの如きアルコール類;ヘキサン、ヘプ
タンの如き脂肪族炭化水素類をはじめ、セロソルブアセ
テート、カルビトールアセテート、ジメチルホルムアミ
ドまたはテトラヒドロフランなどである。
【0034】本発明でいう前記エネルギー線とは、電子
線、α線、β線、γ線、X線、中性子線または紫外線の
如き、電離性放射線や光などを総称するものである。か
かるエネルギー線として紫外線を用いて、本発明の樹脂
を硬化させる場合には、波長が1,000〜8,000
オングストロームなる紫外線により解離してラジカルを
発生するような光(重合)開始剤を使用すべきであり、
かかる光(重合)開始剤としては公知慣用のものが、い
ずれも使用できるが、
【0035】それらのうちでも特に代表的な例を挙げる
にとどめれば、アセトフェノン類、ベンゾフェノン、ミ
ヒラーズケトン、ベンジン、ベンゾイン・ベンゾエー
ト、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル類、ベンジ
ル・ジメチルケタール、α−アシロキシムエステル、チ
オキサントン類、あるいは、アンスラキノン類またはそ
れらの各種誘導体などである。
【0036】また、こうした光(重合)開始剤に対して
は、公知慣用の光増感剤をも併用することができるが、
かかる光増感剤として特に代表的なもののみを例示する
に留めれば、アミン類、尿素類、含硫黄化合物、含燐化
合物、含塩素化合物またはニトリル類もしくはその他の
含窒素化合物などである。
【0037】当該光(重合)開始剤(B)の使用量は、
通常、公知慣用の範囲内でよく、好ましくは、前記樹脂
(A)の固形分重量に対して、1〜3%なる範囲内であ
る。本発明のエネルギー線硬化型樹脂およびそれを含ん
で成る樹脂組成物は、通常は、そのまま、上掲した如き
エネルギー源を用いることにより、放射線ないしは活性
エネルギー線を照射させて硬化せしめればよい。
【0038】
【実施例】次に、本発明を実施例、比較例、応用例およ
び比較応用例により、一層、具体的に説明するが、以下
において、部および%は、特に断りの無い限り、すべて
重量基準であるものとする。
【0039】実施例 1 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
2,7−ジヒドロキシナフタレンを単独で、あるいは、
それにβ−ナフトールをも併用して、それぞれの二量化
物を経て得られた4官能のエポキシ化合物の556gと
ハイドロキノンモノメチルエーテルの1.3gとを仕込
み、アクリル酸の288gおよびトリフェニルフォスフ
ィンの12.8gを加えて、エポキシ当量が15,00
0以上となるまで、110℃の温度で反応せしめ、反応
物(a−3−1)を得た。
【0040】別に、トリレンジイソシアネートの1モル
と2−ヒドロキシエチルアクリレートの1モルとを、常
法により、ウレタン化反応せしめて、末端に未反応のイ
ソシアネート基を有する不飽和イソシアネート化合物
(a−4−1)を得た。
【0041】次いで、新たに温度計、撹拌器および還流
冷却管を備えたフラスコに、(a−3−1)の844
g、(a−4−1)の290gを仕込み、ジ−n−ブチ
ル錫ジアセテートの0.5gを加えて、80℃でウレタ
ン化反応を行なった。
【0042】赤外線吸収スペクトル分析(以下、IR分
析と略記する。)によって、イソシアネート基の残存し
ていないことを確認し、目的とするエネルギー線硬化型
樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−1)と略記する。
【0043】実施例 2 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
実施例1で得られた(a−3−1)の844gおよび
(a−4−1)の580gを仕込み、ジ−n−ブチル錫
ジアセテートの0.5gを加えて、80℃でウレタン化
反応を行なった。
【0044】IR分析によって、イソシアネート基の残
存していないことを確認し、目的とするエネルギー線硬
化型樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−2)と略記す
る。
【0045】実施例 3 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
トリレンジイソシアネートの1モルを仕込み、ここへ、
発熱に注意しつつ、1モルの2−ヒドロキシエチルメタ
クリレートを加えてゆき、80℃でウレタン化反応せし
め、末端に未反応のイソシアネート基を有する不飽和イ
ソシアネート化合物(a−4−2)を得た。
【0046】(a−4−1)の代わりに、(a−4−
2)の304gを用いるように変更した以外は、実施例
1と同様にして、目的とするエネルギー線硬化樹脂を得
た。以下、これを樹脂(A−3)と略記する。
【0047】実施例 4 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
実施例1で得られた(a−3−1)の844gおよび
(a−4−1)の1,160gを仕込み、ジ−n−ブチ
ル錫ジアセテートの0.5gを加えて、80℃でウレタ
ン化反応を行なった。
【0048】IR分析によって、イソシアネート基の残
存していないことを確認し、目的とするエネルギー線硬
化型樹脂を得た。以下、これを樹脂(A−4)と略記す
る。
【0049】実施例 5 (a−4−1)の代わりに、(a−4−2)の1,21
6gを用いるように変更した以外は、実施例4と同様に
して、目的エネルギー線硬化樹脂を得た。以下、これを
樹脂(A−5)と略記する。
【0050】実施例 6 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
イソホロンジイソシアネートの1モルと、ジ−n−ブチ
ル錫ジアセテートの0.1gとを仕込み、そこへ、発熱
に注意しつつ、ペンタエリスリトールトリアクリレート
の1モルを加え、80℃で反応を行って、不飽和イソシ
アネート化合物(a−4−3)を得た。
【0051】(a−4−1)の代わりに、この(a−4
−3)の1,040gを用いるように変更した以外は、
実施例2と同様にして、目的とするエネルギー線硬化型
樹脂を得た。以下、これを(A−6)と略記する。
【0052】応用例 1〜6 各実施例で得られた樹脂(A−1)〜(A−6)に対し
て、下記の如き各種の成分を配合せしめ、充分に混合
し、攪拌せしめて、それぞれの塗料を調製した。
【0053】 樹脂(A) 100部 1−ヒドロキシヘキシルフェニルケトン 3部 トリメチロールプロパントリアクリレート 20部
【0054】しかるのち、かくして得られた、それぞれ
の塗料を、水研ぎしたブリキ板に、20μmの厚さで塗
布した。次に、これを80Wの高圧水銀灯で、15cm
の高さから、60秒間のあいだ紫外線を照射して硬化せ
しめた。
【0055】それぞれの被覆板について行った各種の性
能評価の試験の結果を、まとめて、第1表に示す。 比較例 1 温度計、攪拌機および還流冷却管を備えたフラスコに、
エポキシ当量が213なる「エピクロン N−695」
〔大日本インキ化学工業(株)製のクレゾール・ノボラ
ック型エポキシ化合物〕の426gとハイドロキノンモ
ノメチルエーテルの1.3gとを仕込み、ここへ、アク
リル酸の144g加えて、酸価が3以下となるまで、1
10℃の温度で反応せしめることによって、反応物(c
−3−1)を得た。
【0056】さらに、ここへ(a−4−1)の290g
を加えて、80℃でウレタン化反応させ、IR分析でイ
ソシアネート基の残存していないことを確認して、対照
用の樹脂を得た。以下、これを樹脂(C−1)と略記す
る。
【0057】比較応用例 1 樹脂(A−1)に替えるに、比較例1で得られた樹脂
(C−1)の同量を用いるように変更した以外は、応用
例1と同様にして、塗料を得、塗布し、硬化せしめた。
【0058】その被覆板についても同様の性能評価を行
ったところ、第1表に示されるような結果が得られた。
なお、各性能の評価は、次のような要領で行ったもので
ある。
【0059】硬化性…………:塗布した塗膜を、80℃
の温風中で15分間乾燥させたのち、80W/cm2
る強度の高圧水銀ランプの下、15cmなる位置を50
m/分なる速度で通過せしめ、硬化するまでの回数を測
定した。
【0060】耐水性……………ガーゼにイオン交換水を
浸し、硬化塗膜を40回擦ったのちの膜厚の減少の度合
いを測定する。 ◎:5μm未満 ○:5μm以上10μm未満 △:10μm以上15μm未満 ×:15μm以上 耐溶剤性…………ガーゼにアセトンを浸し、硬化塗膜を
40回擦ったのちの膜厚の減少の度合いを測定する。
【0061】評価基準は、耐水性の場合と同様。 耐アルカリ性……ガーゼに10%水酸化ナトリウム水溶
液を浸し、硬化塗膜を40回擦ったのちの膜厚の減少の
度合いを測定する。
【0062】評価基準は、耐水性の場合と同様。 耐熱性……………塗布した塗膜を、80℃の温風中で1
5分間乾燥させたのち、80W/cm2 なる強度の高圧
水銀ランプの下、15cmなる位置を50m/分なる速
度で、10回通過せしめた硬化塗膜を、200℃の加熱
炉中に40秒間置いてから直ちに塗膜面にガーゼを圧着
させ、冷却後にガーゼを剥がして、塗膜の変化を目視に
より判定した。
【0063】◎:全く変化が認められないもの ○:表面にガーゼの跡が少々つくもの ×:塗膜が溶融してしまい、ガーゼと共に剥がれるもの
【0064】
【表1】
【0065】第1表の結果からも明らかなように、本発
明のエネルギー線硬化型樹脂を含有するエネルギー線硬
化型樹脂組成物は、常温で、あるいは、加熱下で自由
に、エネルギー線硬化せしめることが出来、特定のオキ
シラン環含有基という特定の構造に基づいて得られる諸
性能により、硬化性にも優れるし、得られる硬化塗膜も
また、優れた耐水性、耐溶剤性ならびに耐薬品性など有
し、耐熱性にも優れる、各種の応用用途に極めて有用な
ものであることが知れる。
【0066】
【発明の効果】本発明のエネルギー線硬化型樹脂を含む
エネルギー線硬化型樹脂組成物は、それ自体が高感度の
ものであり、しかも、硬化塗膜は耐水性、耐溶剤性なら
びに耐薬品性などに優れるし、耐熱性などにも優れてい
るところから、とりわけ、コーティング剤ならびに印刷
インキなどとして広範なる応用用途に極めて有用なるも
のである。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 [ただし、式中のW、X、Y及びZは、それぞれ、同一
    であっても異なっていてもよい、水素原子または式 【化2】 で示される基を表わすものとする。(ただし、W、X、
    Y及びZのいずれもが悉く水素原子である場合を除かれ
    るものとする。)]で示されるオキシラン環含有基を含
    化合物と、該オキシラン環含有基と反応する基と不飽
    和二重結合とを併せ有する化合物と、活性水と反応す
    る基と不飽和二重結合とを併せ有する化合物とを反応さ
    せることを特徴とする、エネルギー線硬化型樹脂の製造
    方法
  2. 【請求項2】一般式 【化3】 [ただし、式中のW、X、Y及びZは、それぞれ、同一
    であっても異なっていてもよい、水素原子または式 【化4】 で示される基を表わすものとする。(ただし、W、X、
    Y及びZのいずれもが悉く水素原子である場合を除かれ
    るものとする。)]で示されるオキシラン環含有基を含
    む化合物の少なくとも一つのオキシラン環含有基が、一
    般式 【化5】 [ただし、式中のR1は水素原子またはメチル基を表わ
    すものとし、R2は水素原子、メチル基、シアノ基また
    はハロゲン原子を表わすものとし、Aはアクリロイル基
    またはメタクリロイル基を表し、Bはジイソシアネート
    の残基を表すものとする。]で示される基で置換されて
    おり、その他のオキシラン環含有基が、水素原子、ある
    いは一般式 【化6】 で示される基、一般式 【化7】 [ただし、式中のR1およびR2は前出の通りである。]
    で示される基および/または一般式 【化8】 [ただし、式中のR1、R2およびA、Bは前出の通りで
    あるものとする。]で示される基で置換したものであ
    る、請求項1に記載のエネルギー線硬化型樹脂の製造方
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