JP3144521B2 - 自励式dc−dcコンバータ - Google Patents

自励式dc−dcコンバータ

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JP3144521B2
JP3144521B2 JP32157093A JP32157093A JP3144521B2 JP 3144521 B2 JP3144521 B2 JP 3144521B2 JP 32157093 A JP32157093 A JP 32157093A JP 32157093 A JP32157093 A JP 32157093A JP 3144521 B2 JP3144521 B2 JP 3144521B2
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一義 花房
宏信 増岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種電子機器(例え
ば、パソコン)等に使用されるDC−DCコンバータに
関する。
【0002】
【従来の技術】図8〜図12は、従来例を示した図であ
り、図8〜図12中、R1〜R17は抵抗、C1〜C3
はコンデンサ、D1はダイオード、ZD1、ZD2はツ
ェナーダイオード、Q1〜Q5はトランジスタ、T1は
トランス、Naは巻線、Nbは制御巻線、SRは可変シ
ャントレギュレータ、PC1はフォトカプラ、FTはフ
ライバックトランス、N1は1次巻線、N2は2次巻
線、Vinは入力電圧、Vou t は出力電圧を示す。
【0003】従来、自励式DC−DCコンバータとし
て、自励式降圧チョッパー回路、自励式反転チョッパー
回路、自励式昇圧チョッパー回路、自励式フライバック
コンバータ回路で構成したものが知られていた。以下、
各自励式DC−DCコンバータの例について説明する。
【0004】§1:従来例1の構成の説明・・・図8参
照 図8は従来例1の自励式降圧チョッパー回路である。こ
の例は、トランスを使用した自励式降圧チョッパー回路
の例である。
【0005】図示のように、自励式降圧チョッパー回路
には、トランジスタQ1〜Q5、抵抗R1〜R8、コン
デンサC1〜C3、ダイオードD1、ツェナーダイオー
ドZD1、ZD2、巻線Na、制御巻線Nbを有するト
ランスT1等を設ける。前記各部の機能等は次の通りで
ある。
【0006】(1) :トランジスタQ1、抵抗R1、R
6、コンデンサC3、制御巻線Nbは、自励式降圧チョ
ッパー回路の発振部を構成する。この場合、トランジス
タQ1は、主スイッチングトランジスタ、抵抗R1は起
動抵抗、制御巻線Nbは帰還用の巻線(コイル)であ
る。
【0007】(2) :トランジスタQ5、ツェナーダイオ
ードZD1、ZD2、抵抗R4、R5からなる回路は、
基準電圧を発生する回路(基準電圧発生部)である。 (3) :トランジスタQ2、Q3、Q4、抵抗R2、R3
からなる回路は、前記発振部を制御する回路(制御部)
である。
【0008】(4) :抵抗R7、R8は出力電圧を検出す
るための回路(出力電圧検出部)である。 (5) :トランスT1の巻線Naは、トランジスタQ1が
オンの時に、電流を流して磁束(電磁エネルギー)を蓄
積するもの(コイル)である。
【0009】(6) :ダイオードD1は、トランジスタQ
1がオフの時にオンとなって、コンデンサC2に電流を
流すものである。 §2:従来例1の動作説明・・・図8参照 前記従来例1の動作は次の通りである。
【0010】(1) :入力電圧Vinが印加すると、抵抗R
5、R4を通して、トランジスタQ5のエミッタ・ベー
スに電流が流れ、該トランジスタQ5がオンになる。そ
して、ツェナーダイオードZD1にも電流が流れ、基準
電圧を発生する。
【0011】(2) :そして、a点の電圧が低い場合は、
トランジスタQ3がオンで、トランジスタQ4がオフと
なっている。従って、この時、トランジスタQ2もオフ
となっている。
【0012】(3) :この状態で、トランジスタQ1のエ
ミッタ→ベース→抵抗R1→GNDの経路で電流が流
れ、トランジスタQ1がオンになる。 (4) :トランジスタQ1がオンになると、トランジスタ
Q1→トランスT1→コンデンサC2→GNDの経路で
電流iL が流れ(抵抗R6、R7にも電流が流れる)、
コンデンサC2を充電する。この時、トランスT1に
は、磁束(電磁エネルギー)が蓄えられる。
【0013】この時、制御巻線Nb→トランジスタQ1
のエミッタ→ベース→コンデンサC3→抵抗R6の経路
で、前記トランジスタQ1をオンにする方向の電流ib
が流れる。
【0014】(5) :その後、出力電圧Vout が上昇し、
a点の電圧が一定電圧以上になると、トランジスタQ4
がオンになり、トランジスタQ3がオフになる。 (6) :トランジスタQ4がオンになると、トランジスタ
Q2もオンになり、それに伴って、トランジスタQ1が
オフになる。
【0015】(7) :トランジスタQ1がオフになると、
トランスT1に蓄えられていた磁束(電磁エネルギー)
により、巻線Na→コンデンサC2→ダイオードD1の
経路で電流が流れる(この時、抵抗R7、R8にも電流
が流れる)。
【0016】(8) :前記のようにして、ダイオードD1
に電流が流れる時、トランスT1の制御巻線Nbには、
トランジスタQ1をオフにする方向の電流が流れる。従
って、ダイオードD1に電流が流れている時は、トラン
ジスタQ1はオフのままである。
【0017】(9) :前記のようにして、電流を流してト
ランスT1に蓄えられている磁束(電磁エネルギー)が
無くなると、再び、前記のようにしてトランジスタQ1
がオンとなり、前記の動作を繰り返す。このような動作
により、入力電圧よりも降圧した電圧Vout が出力す
る。
【0018】§3:従来例2の構成の説明・・・図9参
照 図9は従来例2の自励式反転チョッパー回路である。こ
の例は、トランスを使用した自励式反転チョッパー回路
の例である。
【0019】図示のように、自励式反転チョッパー回路
には、トランジスタQ1〜Q5、抵抗R1〜R12、コ
ンデンサC1〜C3、ダイオードD1、ツェナーダイオ
ードZD1、ZD2、巻線Na、制御巻線Nbを有する
トランスT1等を設ける。前記各部の機能等は次の通り
である。
【0020】(1) :トランジスタQ1、抵抗R1、R
6、コンデンサC3、制御巻線Nbは、自励式降圧チョ
ッパー回路の発振部を構成する。この場合、トランジス
タQ1は、主スイッチングトランジスタ、抵抗R1は起
動抵抗、制御巻線Nbは帰還用の巻線である。
【0021】(2) :トランジスタQ5、ツェナーダイオ
ードZD1、ZD2、抵抗R4、R5等からなる回路
は、基準電圧を発生する回路(基準電圧発生部)であ
る。 (3) :トランジスタQ2、Q3、Q4、抵抗R2、R
3、R9〜R12からなる回路は、前記発振部を制御す
る回路(制御部)である。
【0022】(4) :トランスT1の巻線Naは、トラン
ジスタQ1がオンの時に、電流を流して磁束(電磁エネ
ルギー)を蓄積するためのもの(コイル)である。 (5) :ダイオードD1は、トランジスタQ1がオフの時
にオンとなって、コンデンサC2に電流を流すものであ
る。
【0023】§4:従来例2の動作説明・・・図9参照 前記従来例2の動作は次の通りである。 (1) :従来例1と同様にして、トランジスタQ3がオ
ン、トランジスタQ4がオフ、トランジスタQ2がオフ
であるとする。この状態で、トランジスタQ1が起動さ
れ、オンになる。
【0024】(2) :前記のようにして、トランジスタQ
1がオンになると、トランジスタQ1→トランスT1→
GNDの経路で電流iL が流れる。この時、トランスT
1には、磁束が蓄えられる。またこの時、制御巻線Nb
→トランジスタQ1のエミッタ→ベース→抵抗R6→コ
ンデンサC3の経路で、トランジスタQ1をオンする方
向の電流ib が流れる。
【0025】(3) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
となるようにトランジスタQ3がオフ、トランジスタQ
4がオンになる。トランジスタQ4がオンになると、ト
ランジスタQ2もオンになり、それに伴って、トランジ
スタQ1がオフになる。
【0026】(4) :トランジスタQ1がオフになると、
トランスT1に蓄えられていた磁束により、巻線Na→
コンデンサC2→ダイオードD1の経路で電圧が流れ、
コンデンサC2を充電する。
【0027】(5) :前記のようにして、ダイオードD1
に電流が流れる時、トランスT1の制御巻線Nbには、
トランジスタQ1をオフにする方向の電流が流れる。従
って、ダイオードD1に電流が流れている時は、トラン
ジスタQ1はオフの状態を維持する。
【0028】(6) :前記のようにして、電流を流してト
ランスT1に蓄えられている磁束が無くなると、再び、
前記のようにしてトランジスタQ1がオンとなり、前記
の動作を繰り返す。このような動作により、極性の反転
した出力電圧−Vout が出力する。
【0029】§5:従来例3の構成の説明・・・図10
参照 図10は従来例3の自励式昇圧チョッパー回路である。
この例は、トランスを使用した自励式昇圧チョッパー回
路の例である。
【0030】図示のように、自励式昇圧チョッパー回路
には、トランジスタQ1、Q2、抵抗R1、R6、コン
デンサC1〜C3、ダイオードD1、ツェナーダイオー
ドZD1、巻線Na、制御巻線Nbを有するトランスT
1等を設ける。前記各部の機能等は次の通りである。
【0031】(1) :トランジスタQ1、抵抗R1、R
6、コンデンサC3、制御巻線Nbは、発振部を構成す
る。この場合、トランジスタQ1は、主スイッチングト
ランジスタ、抵抗R1は起動抵抗、制御巻線Nbは帰還
用の巻線である。
【0032】(2) :トランジスタQ2、ツェナーダイオ
ードZD1からなる回路は、前記発振部を制御する回路
(制御部)である。なお、他の構成は、前記従来例と同
じなので説明は省略する。
【0033】§6:従来例3の動作説明・・・図10参
照 (1) :例えば、トランジスタQ2がオフの状態とする。
この時、抵抗R1→トランジスタQ1のベース→エミッ
タ→GNDの経路で電流が流れ、トランジスタQ1がオ
ンになる。
【0034】(2) :トランジスタQ1がオンになると、
トランスT1→トランジスタQ1→GNDの経路で電流
が流れる。この時、制御巻線Nb→ンデンサC3→抵抗
R6→トランジスタQ1のベース→エミッタの経路で、
トランジスタQ1をオンさせる方向の電流が流れる。
【0035】(3) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
になるように、ツェナーダイオードZD1がオンし、ト
ランジスタQ2がオンし、トランジスタQ1がオフにな
る。 (4) :この時、ダイオードD1がオンになり、トランス
T1→ダイオードD1→コンデンサC2→コンデンサC
1の経路で電流が流れ、コンデンサC2を充電する。
【0036】この電流により、制御巻線Nbには、前記
とは逆方向の電流、すなわち、トランジスタQ1をオフ
させる方向の電流が流れ、トランジスタQ1をオフ状態
に維持する。
【0037】(5) :その後、トランスT1の電磁エネル
ギーが無くなると、再びトランジスタQ1がオンとなり
前記の動作を繰り返す。このような動作により、入力電
圧よりも昇圧した電圧Vout が出力する。
【0038】§7:従来例4の構成の説明・・・図11
参照 図11は従来例4の自励式フライバック回路(主スイッ
チングトランジスタ:NPN)である。この例は、主ス
イッチングトランジスタQ1にNPN型トランジスタを
使用した自励式フライバック回路の例である。
【0039】図示のように、この自励式フライバック回
路には、トランジスタQ1、抵抗R1、R6、R15〜
R17、コンデンサC1〜C3、ダイオードD1、フォ
トカプラPC1、可変シャントレギュレータSR、フラ
イバックトランスFT等を設ける。
【0040】そして、前記フライバックトランスFTに
は、一次巻線N1、2次巻線N2、及び制御巻線Nbを
巻く。前記各部の機能等は次の通りである。 (1) :トランジスタQ1、抵抗R1、R6、コンデンサ
C3、フライバックトランスFTの制御巻線Nb等は、
発振部を構成する。この場合、トランジスタQ1は、主
スイッチングトランジスタ、抵抗R1は起動抵抗、制御
巻線Nbは帰還用の巻線である。
【0041】(2) :フォトカプラPC1は、前記発振部
を制御(トランジスタQ1の制御)する回路(制御部)
である。 (3) :抵抗R15〜R17、可変シャントレギュレータ
SRからなる回路は、出力電圧を検出するための回路
(出力電圧検出部)である。
【0042】(4) :フライバックトランスFTは、トラ
ンジスタQ1がオンの時に電流を流して磁束(電磁エネ
ルギー)を蓄積し、トランジスタQ1がオフの時に、コ
ンデンサC2に電流を流して充電するものである。
【0043】(5) :ダイオードD1は、トランジスタQ
1がオフの時にオンとなって、コンデンサC2に電流を
流すものである。 §8:従来例4の動作説明・・・図11参照 前記従来例4の動作は次の通りである。
【0044】(1) :フォトカプラPC1がオフの時、抵
抗R1→トランジスタQ1のベース→エミッタ→GND
の経路で電流が流れ、トランジスタQ1がオンになる。 (2) :トランジスタQ1がオンになると、フライバック
トランスFTの1次巻線N1→トランジスタQ1→GN
Dの経路で電流が流れる。この時、フライバックトラン
スFTの制御巻線Nb→抵抗R6→コンデンサC3→ト
ランジスタQ1のベース→エミッタの経路で電流(トラ
ンジスタQ1をオンさせる方向の電流)が流れる。
【0045】(3) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
になるように、フォトカプラPC1がオンとなり、トラ
ンジスタQ1をオフにする。 (4) :トランジスタQ1がオフになると、ダイオードD
1がオンとなり、フライバックトランスFTの2次巻線
N2→ダイオードD1→コンデンサC2の経路で電流が
流れ、コンデンサC2を充電する。
【0046】(5) :この時、制御巻線Nbには前記と逆
方向の電流、すなわち、トランジスタQ1をオフにする
方向の電流が流れ、該トランジスタQ1をオフ状態に維
持する。
【0047】(6) :その後、フライバックトランスFT
の磁束が無くなると、前記制御巻線Nbの電流も無くな
り、再び、トランジスタQ1がオンし、前記の動作を繰
り返す。このような動作により、電圧±Vout が出力す
る。
【0048】§9:従来例5の構成の説明・・・図12
参照 図12は従来例5の自励式フライバック回路(主スイッ
チングトランジスタ:PNP)である。この例は、主ス
イッチングトランジスタQ1にPNP型トランジスタを
使用した自励式フライバック回路の例である。
【0049】図示のように、この自励式フライバック回
路には、トランジスタQ1(PNP型トランジスタ)、
トランジスタQ2、抵抗R1、R3、R6、R15〜R
17、コンデンサC1〜C3、ダイオードD1、フォト
カプラPC1、可変シャントレギュレータSR、フライ
バックトランスFT等を設ける。
【0050】そして、前記フライバックトランスFTに
は、1次巻線N1、2次巻線N2、及び制御巻線Nbを
巻く。前記各部の機能等は次の通りである。 (1) :トランジスタQ1、抵抗R1、R6、コンデンサ
C3、フライバックトランスFTの制御巻線Nbは、発
振部を構成する。この場合、トランジスタQ1は、主ス
イッチングトランジスタ、抵抗R1は起動抵抗、制御巻
線Nbは帰還用の巻線である。
【0051】(2) :トランジスタQ2、フォトカプラP
C1は、前記発振部を制御(トランジスタQ1の制御)
する回路(制御部)である。なお、他の構成は、前記従
来例と同じなので、説明は省略する。
【0052】§10:従来例5の動作説明・・・図12
参照 前記従来例5の動作は次の通りである。 (1) :フォトカプラPC1、及びトランジスタQ2がオ
フであるとすると、トランジスタQ1のエミッタ→ベー
ス→抵抗R1→GNDの経路で電流が流れ、トランジス
タQ1がオンになる。
【0053】(2) :トランジスタQ1がオンになると、
トランジスタQ1→フライバックトランスFTの1次巻
線N1→GNDの経路で電流が流れる。またこの時、制
御巻線Nb→トランジスタQ1のエミッタ→ベース→コ
ンデンサC3→抵抗R6の経路で電流(トランジスタQ
1をオンさせる方向の電流)が流れる。
【0054】(3) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
になるように、フォトカプラPC1がオンとなり、トラ
ンジスタQ2がオンになる。そして、トランジスタQ2
がオンになると、トランジスタQ1がオフになる。
【0055】(4) :トランジスタQ1がオフになると、
ダイオードD1がオンとなり、フライバックトランスF
Tの2次巻線N2→ダイオードD1→コンデンサC2の
経路で電流が流れ、コンデンサC2を充電する。
【0056】(5) :この時、制御巻線Nbには、前記と
逆方向の電流、すなわち、トランジスタQ1をオフにす
る方向の電流が流れ、トランジスタQ1をオフ状態に維
持する。
【0057】(6) :その後、フライバックトランスFT
の磁束が無くなると、前記制御巻線Nbの電流も無くな
り、再び、トランジスタQ1がオンし、前記の動作を繰
り返す。このような動作により、電圧±Vout が出力す
る。
【0058】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) :前記自励式降圧チョッパー回路、自励式反転チョ
ッパー回路、自励式昇圧チョッパー回路等の自励式DC
−DCコンバータでは、主スイッチングトランジスタQ
1を安定に発振させるために、巻線Na、制御巻線Nb
(帰還用の巻線)を有するトランスを使用していた。
【0059】このため、自励式DC−DCコンバータに
使用するコイルの数が多くなり、コスト高の原因となっ
ていた。 (2) :前記フライバックトランスを使用した自励式DC
−DCコンバータでは、フライバックトランスに、1次
巻線、2次巻線の外に、制御巻線Nbを設け(少なくと
も3個のコイルを設け)、主スイッチングトランジスタ
Q1を安定に発振させるために前記制御巻線Nbを使用
していた。
【0060】このため、自励式DC−DCコンバータに
使用するコイルの数が多くなり、コスト高の原因となっ
ていた。本発明は、このような従来の課題を解決し、自
励式DC−DCコンバータに使用するコイル(巻線)の
数を減らして、コストダウンを図ることを目的とする。
【0061】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図1中、図8〜図12と同じものは、同一符
号で示してある。また、SVは基準電圧発生部、D2は
ダイオード、Q7はトランジスタ(駆動用トランジス
タ)を示す。
【0062】なお、図1ではバイポーラトランジスタを
使用した例を原理説明図として図示しているが、本発明
は、バイポーラトランジスタを使用した回路に限らず、
MOS−FET(MOS型電界効果トランジスタ)を使
用した回路も対象としている。
【0063】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。 :発振部と、該発信部を制御する制御部を備えた自励
式DC−DCコンバータにおいて、前記発振部の主スイ
ッチング動作を行う主スイッチングトランジスタQ1
(バイポーラトランジスタ、またはMOS−FET)
と、前記主スイッチングトランジスタQ1を駆動する駆
動用トランジスタQ7(バイポーラトランジスタ、また
はMOS−FET)を設けると共に、前記主スイッチン
グトランジスタQ1のコレクタ(MOS−FETの場合
は、ドレイン)と、駆動用トランジスタQ7のベース
(MOS−FETの場合は、ゲート)間に、主スイッチ
ングトランジスタQ1がオンの時にオフとなり、オフの
時にオンとなる向きにダイオードD2を接続し、前記ダ
イオードD2がオンになることで、前記主スイッチング
トランジスタQ1のコレクタ(またはドレイン)、及び
駆動用トランジスタQ7のベース(またはゲート)に、
該主スイッチングトランジスタQ1及び駆動用トランジ
スタQ7のオフ状態を維持できるレベルの電圧を印加す
ようにした。
【0064】:構成の自励式DC−DCコンバータ
を、入力電圧(Vin)より降圧した電圧(Vout )を出
力する自励式降圧チョッパー回路で構成した自励式DC
−DCコンバータ。
【0065】:構成の自励式DC−DCコンバータ
を、入力電圧(Vin)と逆極性の電圧(−Vout )を出
力する自励式反転チョッパー回路で構成した自励式DC
−DCコンバータ。
【0066】:構成の自励式DC−DCコンバータ
を、入力電圧(Vin)より昇圧した電圧(Vout )を出
力する自励式昇圧チョッパー回路で構成した自励式DC
−DCコンバータ。
【0067】:構成の自励式DC−DCコンバータ
を、フライバックトランスによる自励式フライバック回
路で構成した自励式DC−DCコンバータ。
【0068】
【作用】前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づ
いて説明する。 (1) :抵抗R7、R8の分圧点であるa点の電圧(電
位)が低い時は、トランジスタQ4がオフ、トランジス
タQ2がオフとなっている。
【0069】(2) :この状態で、抵抗R20→トランジ
スタQ7のベース(e点)→エミッタ→GNDの経路で
電流が流れ、トランジスタQ7(駆動用トランジスタ)
がオンになる。
【0070】(3) :トランジスタQ7がオンになると、
トランジスタQ1のエミッタ→ベース→抵抗R1→トラ
ンジスタQ7のコレクタ→エミッタ→GNDの経路で電
流が流れ、トランジスタQ1(主スイッチングトランジ
スタ)がオンになる。
【0071】(4) :トランジスタQ1がオンになると、
トランジスタQ1→チョークコイルCH→コンデンサC
2→GNDの経路で電流が流れ、コンデンサC2を充電
する。
【0072】(5) :その後、出力電圧Vout が一定値以
上になると、トランジスタQ4がオンとなり、トランジ
スタQ2がオンとなる。これにより、トランジスタQ1
がオフとなる。
【0073】(6) :前記のように、トランジスタQ1が
オフになると、トランジスタQ7もオフになる。この
時、抵抗R20→トランジスタQ7のベース(e点)→
ダイオードD2→トランジスタQ1のコレクタ(d点)
→チョークコイルCHの経路で電流が流れる。
【0074】このため、d点、e点の電圧(電位)は降
下し、トランジスタQ1、Q7のオフ状態を確実にす
る。なお、ダイオードD2がオンの場合、トランジスタ
Q7のベース電圧も低く維持され、トランジスタQ7が
オンになるのを防止する。
【0075】(7) :一方、前記のようにトランジスタQ
1がオフになると、ダイオードD1が順方向バイアスさ
れ、チョークコイルCHに蓄えられていた磁束(電磁エ
ネルギー)により、チョークコイルCH→コンデンサC
2→ダイオードD1の経路(図示点線の経路)で電流が
流れ、コンデンサC2を充電する。
【0076】(8) :前記のようにして、電流が流れ、チ
ョークコイルCHの磁束(電磁エネルギー)が無くなる
と、再び、前記と同様にして、トランジスタQ1がオン
となり、前記動作を繰り返す。
【0077】以上のようにして、発振部にダイオードを
設けたことにより、従来のような帰還用の巻線を使用し
なくても、安定した発振動作を行うことができる。従っ
て、自励式DC−DCコンバータに使用するコイル(巻
線)の数を減らして、コストダウンを図ることが可能と
なる。
【0078】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図7は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2〜図7中、図1、図8〜図12と同じものは、
同一符号で示してある。また、ZD3はツェナーダイオ
ード、CHはチョークコイルを示す。
【0079】§1:実施例1の構成説明・・・図2参照 図2は実施例1の自励式降圧チョッパー回路である。こ
の実施例は、前記従来例1を改善した自励式降圧チョッ
パー回路の例である。
【0080】図示のように、自励式降圧チョッパー回路
には、抵抗R1〜R8、R20、コンデンサC1、C
2、ダイオードD1、D2、ツェナーダイオードZD
1、ZD2、トランジスタQ1〜Q5、Q7(駆動用ト
ランジスタ)、チョークコイルCH等を設ける。前記各
部の機能等は次の通りである。
【0081】(1) :トランジスタQ1、トランジスタQ
7、抵抗R1、R20、ダイオードD2は、自励式降圧
チョッパー回路の発振部を構成する。この場合、トラン
ジスタQ1は主スイッチングトランジスタ、トランジス
タQ7はトランジスタQ1の駆動用トランジスタであ
る。
【0082】(2) :トランジスタQ2、Q3、Q4、抵
抗R2、R3等は前記発振部の制御を行う回路(制御
部)である。 (3) :チョークコイルCHは、トランジスタQ1がオン
の時に、電流を流して磁束(電磁エネルギー)を蓄える
ものである。なお、他の構成は、前記従来例と同じなの
で説明は省略する。
【0083】§2:実施例1の動作説明 前記自励式降圧チョッパー回路の動作は次の通りであ
る。 (1) :入力電圧Vinが印加されると、抵抗R5→トラン
ジスタQ5のエミッタ→ベース→抵抗R4→GNDの経
路で電流が流れ、トランジスタQ5がオンになる。トラ
ンジスタQ5がオンになると、ツェナーダイオードZD
1にも電流が流れ、基準電圧が発生する。
【0084】また、a点の電位が低い時は、トランジス
タQ4がオフ、トランジスタQ3がオン、トランジスタ
Q2がオフとなっている。 (2) :前記の状態で、抵抗R20→トランジスタQ7の
ベース(e点)→エミッタ→GNDの経路で電流が流
れ、トランジスタQ7(駆動用トランジスタ)がオンに
なる。
【0085】(3) :トランジスタQ7がオンになると、
トランジスタQ1のエミッタ→ベース→抵抗R1→トラ
ンジスタQ7のコレクタ→エミッタ→GNDの経路で電
流が流れ、トランジスタQ1がオンになる。
【0086】(4) :トランジスタQ1がオンになると、
トランジスタQ1のエミッタ→コレクタ→チョークコイ
ルCH→コンデンサC2→GNDの経路で電流が流れ、
コンデンサC2を充電する。
【0087】(5) :前記経路で電流が流れることによ
り、トランジスタQ1のコレクタ電流が増加すると、ト
ランジスタQ1のエミッタ・コレクタ間電圧VCEが大き
くなる。このため、トランジスタQ1のベース電流が足
りなくなる。
【0088】(6) :その後、出力電圧Vout が一定値以
上になると、トランジスタQ4がオンとなり、トランジ
スタQ3がオフとなる。 (7) :トランジスタQ4がオンになると、トランジスタ
Q2もオンとなる。これにより、トランジスタQ1がオ
フとなる。
【0089】(8) :前記のように、トランジスタQ1が
オフになると、トランジスタQ7もオフになる。この
時、抵抗R20→トランジスタQ7のベース(e点)→
ダイオードD2→トランジスタQ1のコレクタ(d点)
→チョークコイルCHの経路で電流が流れる。
【0090】このため、d点、e点の電圧(電位)は降
下し、トランジスタQ1、Q7のオフ状態を確実にす
る。なお、ダイオードD2がオンの場合、トランジスタ
Q7のベース電位も低く維持され、トランジスタQ7が
オンになるのを防止する。
【0091】(9) :一方、前記のようにトランジスタQ
1がオフになると、ダイオードD1が順方向バイアスさ
れ、チョークコイルCHに蓄えられていた磁束(電磁エ
ネルギー)により、チョークコイルCH→コンデンサC
2→ダイオードD1の経路(図示点線の経路)で電流が
流れ、コンデンサC2を充電する。
【0092】(10):前記のようにして、電流が流れ、チ
ョークコイルCHの磁束(電磁エネルギー)が無くなる
と、再び、前記と同様にして、トランジスタQ1がオン
となり、前記動作を繰り返す。
【0093】以上の動作により、入力電圧よりも降下し
た電圧Vout を出力する。 §3:実施例1の各部の波形説明・・・図3参照 図3は実施例1の動作時の各部の波形図であり、はd
点(トランジスタQ1のコレクタ)の電圧(電位)波
形、はトランジスタQ1のコレクタ電流波形、はe
点(トランジスタQ7のベース)の電圧(電位)波形を
示す。
【0094】前記のようにして、トランジスタQ1はオ
ン/オフを繰り返し、コンデンサC2を充電することに
より、出力電圧Vout を得られる。この場合、に示し
たように、トランジスタQ1のオン時には、d点の電圧
は、入力電圧(Vin)に近い電圧(+電位)になり、オ
フになると、負電圧(ダイオードD1の電圧降下分だけ
−電位)となる。
【0095】そして、前記トランジスタQ1のオン/オ
フにより、トランジスタQ1には、に示したような断
続的なコレクタ電流が流れる。また、トランジスタQ1
のオン/オフに伴って、トランジスタQ7も断続する
が、この場合、e点の電圧波形はのようになる(約
0.7Vと、GND電位)。
【0096】すなわち、トランジスタQ7がオンの時、
e点の電圧は、約0.7Vであり、トランジスタQ7が
オフの時は、e点の電圧は略GND電圧(d点の電圧+
ダイオードD2の電圧)となる。
【0097】なお、実施例1において、トランジスタQ
1〜Q7は、MOS−FET(MOS型電界効果トラン
ジスタ)で構成しても良い。この場合、ダイオードD2
は、MOS−FETのドレインとゲート間に接続する。
【0098】§4:実施例2の構成の説明・・・図4参
照 図4は実施例2の自励式反転チョッパー回路である。こ
の例は、前記従来例2を改善した自励式反転チョッパー
回路の例である。
【0099】図示のように、自励式反転チョッパー回路
には、トランジスタQ1〜Q5、Q7、抵抗R1〜R1
2、コンデンサC1、C2、ダイオードD1、D2、ツ
ェナーダイオードZD1〜ZD3等で構成されている。
前記各部の機能等は次の通りである。
【0100】(1) :トランジスタQ1、トランジスタQ
7、抵抗R1、R20、ダイオードD2、ツェナーダイ
オードZD3は、自励式反転チョッパー回路の発振部を
構成する。
【0101】この場合、トランジスタQ1は主スイッチ
ングトランジスタ、トランジスタQ7はトランジスタQ
1の駆動用トランジスタである。 (2) :トランジスタQ2、Q3、Q4、抵抗R2、R
3、R9〜R12等は前記発振部の制御を行う回路(制
御部)である。
【0102】(3) :チョークコイルCHは、トランジス
タQ1がオンの時に、電流を流して磁束(電磁エネルギ
ー)を蓄えるものである。 (4) :ツェナーダイオードZD3は、トランジスタQ7
のベース電圧(e点の電位)が、トランジスタQ7のベ
ース・エミッタ間電圧VBEを超えないように、保護用と
して設けたものである。従って、前記電圧VBEを超えな
い場合は不要である。なお、他の構成は、前記従来例、
及び前記実施例と同じなので説明は省略する。
【0103】§5:実施例2の動作説明・・・図4参照 前記実施例2の動作は次の通りである。 (1) :入力電圧Vinが印加すると、トランジスタQ5が
オンになり、ツェナーダイオードZD1にも電流が流
れ、基準電圧を発生する。
【0104】(2) :この時、b点の電位が高い(GND
に近い電位)とすると、トランジスタQ3がオン、トラ
ンジスタQ4がオフ、トランジスタQ2がオフである。 (3) :前記の状態で、抵抗R20→トランジスタQ7の
ベース(e点)→エミッタ→GNDの経路で電流が流
れ、トランジスタQ7がオンになる。
【0105】(4) :トランジスタQ7がオンになると、
トランジスタQ1のエミッタ→ベース→抵抗R1→トラ
ンジスタQ7のコレクタ→エミッタ→GNDの経路で電
流が流れ、トランジスタQ1がオンになる。トランジス
タQ1がオンになると、トランジスタQ1→チョークコ
イルCH→GNDの経路で電流が流れる。
【0106】(5) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
となるように、トランジスタQ3がオフ、トランジスタ
Q4がオンになり、トランジスタQ2もオンになり、そ
れに伴って、トランジスタQ1がオフになる。
【0107】(6) :トランジスタQ1がオフになると、
トランジスタQ7もオフになる。この時、抵抗R20→
e点→ツェナーダイオードZD3→ダイオードD2→d
点→チョークコイルCHの経路で電流が流れる。
【0108】このため、d点、e点の電位は降下し、ト
ランジスタQ1のオフ状態を確実にする。なお、ダイオ
ードD2がオンの場合、トランジスタQ7のベース電位
も低く維持され、トランジスタQ7がオンになるのを防
止する(この点は、前記実施例1と同じ)。
【0109】(7) :一方、前記のようにトランジスタQ
1がオフになると、ダイオードD1が順方向バイアスさ
れ、チョークコイルCHに蓄えられていた磁束(電磁エ
ネルギー)により、チョークコイルCH→コンデンサC
2→ダイオードD1の経路(図示点線の経路)で電流が
流れ、コンデンサC2を充電する。
【0110】(8) :前記のようにして、電流が流れ、チ
ョークコイルCHの磁束(電磁エネルギー)が無くなる
と、再び、前記と同様にして、トランジスタQ1がオン
となり、前記動作を繰り返す。以上の動作により、入力
電圧とは極性が反転した電圧−Vout が出力する。
【0111】なお、実施例2において、トランジスタQ
1〜Q7は、MOS−FET(MOS型電界効果トラン
ジスタ)で構成しても良い。この場合、ダイオードD2
は、MOS−FETのドレインとゲート間に接続する。
【0112】§6:実施例3の構成の説明・・・図5参
照 図5は実施例3の自励式昇圧チョッパー回路である。こ
の例は、前記従来例3を改善した自励式昇圧チョッパー
回路の例である。
【0113】図示のように、自励式昇圧チョークコイル
回路には、トランジスタQ1、Q2、Q7、ツェナーダ
イオードZD1、ZD3、ダイオードD1、D2、抵抗
R1、R20、コンデンサC1、C2、チョークコイル
CH等を設ける。前記各部の機能等は次の通りである。
【0114】(1) :トランジスタQ1、Q7、抵抗R
1、R20、ダイオードD2、ツェナーダイオードZD
2は発振部を構成する。この場合、トランジスタQ1は
主スイッチングトランジスタ、トランジスタQ7は主ス
イッチングトランジスタQ1の駆動用トランジスタであ
る。
【0115】(2) :トランジスタQ2、ツェナーダイオ
ードZD1からなる回路は、トランジスタQ1を含む発
振部を制御する回路(制御部)である。 (3) :ツェナーダイオードZD3は、トランジスタQ7
のベース電圧(e点の電位)が、トランジスタQ7のベ
ース・エミッタ間電圧VBEを超えないように、保護用と
して設けたものである。従って、前記電圧VBEを超えな
い場合は不要である。なお、他の構成は前記従来例、及
び前記実施例と同じなので説明は省略する。
【0116】§7:実施例3の動作説明・・・図5参照 前記実施例3の動作は次の通りである。 (1) :先ず、出力電圧Vout が低く、トランジスタQ2
がオフであるとする。この時、トランジスタQ7のエミ
ッタ→ベース→抵抗R20→GNDの経路で電流が流
れ、トランジスタQ7がオンになる。
【0117】トランジスタQ7がオンになると、トラン
ジスタQ7→抵抗R1→トランジスタQ1のベース→エ
ミッタ→GNDの経路で電流が流れ、トランジスタQ1
がオンになる。
【0118】(2) :トランジスタQ1がオンになると、
チョークコイルCH→トランジスタQ1→GNDの経路
で電流が流れ、チョークコイルCHに磁束(電磁エネル
ギー)を蓄える。
【0119】(3) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
になるように、ツェナーダイオードZD1がオンし、ト
ランジスタQ2がオンする。そして、トランジスタQ1
がオフとなる。
【0120】(4) :トランジスタQ1がオフになると、
チョークコイルCH→d点→ダイオードD2→ツェナー
ダイオードZD2→抵抗R20→GNDの経路で電流が
流れる。このため、d点、e点の電圧(電位)は上昇
し、トランジスタQ7、Q1のオフ状態を確実にする。
【0121】(5) :一方、前記のようにトランジスタQ
1がオフになると、ダイオードD1が順方向バイアスさ
れ、チョークコイルCHに蓄えられていた磁束(電磁エ
ネルギー)により、チョークコイルCH→ダイオードD
1→コンデンサC2→GND→コンデンサC1の経路
(図示点線の経路)で電流が流れ、コンデンサC2を充
電する。
【0122】(6) :前記のようにして、電流が流れ、チ
ョークコイルCHの磁束(電磁エネルギー)が無くなる
と、再び、前記と同様にして、トランジスタQ1がオン
となり、前記動作を繰り返す。以上の動作により、入力
電圧Vinより昇圧された電圧Vout が出力する。
【0123】なお、実施例3において、トランジスタQ
1、Q2、Q7は、MOS−FET(MOS型電界効果
トランジスタ)で構成しても良い。この場合、ダイオー
ドD2は、MOS−FETのドレインとゲート間に接続
する。
【0124】§8:実施例4の構成の説明・・・図6参
照 図6は実施例4の自励式フライバックトランス回路(主
スイッチングトランジスタ:NPN)である。実施例4
は前記従来例4を改善した自励式フライバックトランス
回路の例である。
【0125】図示のように、この自励式フライバック回
路には、トランジスタQ1、Q7、抵抗R1、R20、
R15〜R17、コンデンサC1、C2、ダイオードD
1、D2、フォトカプラPC1、可変シャントレギュレ
ータSR、フライバックトランスFT等を設ける。各部
の機能等は次の通りである。
【0126】(1) :トランジスタQ1、Q7、抵抗R
1、R20、ダイオードD2、ツェナーダイオードZD
3は発振部を構成する。この場合、トランジスタQ1
は、主スイッチングトランジスタ(NPN型トランジス
タ)、トランジスタQ7は主スイッチングトランジスタ
Q1の駆動用トランジスタである。
【0127】(2) :フォトカプラPC1等は、前記発振
部を制御する回路(制御部)である。なお、他の構成は
前記従来例、及び前記実施例と同じなので説明は省略す
る。 §9:実施例4の動作説明・・・図6参照 前記実施例4の動作は次の通りである。
【0128】(1) :出力電圧Vout が低く、フォトカプ
ラPC1がオフであるとする。この時、トランジスタQ
7のエミッタ→ベース→抵抗R20→GNDの経路で電
流が流れ、トランジスタQ7がオンになる。
【0129】トランジスタQ7がオンになると、トラン
ジスタQ7→抵抗R1→トランジスタQ1のベース→エ
ミッタ→GNDの経路で電流が流れ、トランジスタQ1
がオンになる。
【0130】(2) :トランジスタQ1がオンになると、
フライバックトランスFTの1次巻線N1→トランジス
タQ1→GNDの経路で電流が流れ、フライバックトラ
ンスFTに磁束(電磁エネルギー)を蓄える。
【0131】(3) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
になるように、フォトカプラPC1がオンし、トランジ
スタQ1がオフとなる。 (4) :トランジスタQ1がオフになると、d点の電圧
(電位)が上昇し、フライバックトランスFTの1次巻
線N1→ダイオードD2→ツェナーダイオードZD3→
抵抗R20→GNDの経路で電流が流れる。このため、
d点、e点の電圧(電位)は上昇し、トランジスタQ
7、Q1のオフ状態を確実にする。
【0132】(5) :一方、前記のようにトランジスタQ
1がオフになり、フライバックトランスFTの2次巻線
N2に、前記とは逆方向の電圧が発生すると、ダイオー
ドD1が順方向バイアスされ、オンとなる。
【0133】そして、フライバックトランスFTに蓄え
られていた磁束(電磁エネルギー)により、フライバッ
クトランスFTの2次巻線N2→ダイオードD1→コン
デンサC2の経路(図示点線の経路)で電流が流れ、コ
ンデンサC2を充電する。
【0134】(6) :前記のようにして、電流が流れ、フ
ライバックトランスFTの磁束(電磁エネルギー)が無
くなると、再び、前記と同様にして、トランジスタQ1
がオンとなり、前記動作を繰り返す。以上の動作によ
り、電圧±Vout が出力する。
【0135】なお、実施例4において、トランジスタQ
1、Q7は、MOS−FET(MOS型電界効果トラン
ジスタ)で構成しても良い。この場合、ダイオードD2
は、MOS−FETのドレインとゲート間に接続する。
【0136】§10:実施例5の構成の説明・・・図7
参照 図7は実施例5の自励式フライバックトランス回路(主
スイッチングトランジスタ:PNP)である。実施例5
は前記従来例5を改善した自励式フライバックトランス
回路例である。
【0137】図示のように、この自励式フライバック回
路には、トランジスタQ1、Q2、Q7、抵抗R1、R
3、R15〜R17、R20、コンデンサC1、C2、
ダイオードD1、D2、フォトカプラPC1、可変シャ
ントレギュレータSR、フライバックトランスFT等を
設ける。各部の機能等は次の通りである。
【0138】(1) :トランジスタQ1、Q7、抵抗R
1、R20、ダイオードD2、ツェナーダイオードZD
3は発振部を構成する。この場合、トランジスタQ1
は、主スイッチングトランジスタ(PNP型トランジス
タ)、トランジスタQ7はトランジスタQ1の駆動用ト
ランジスタである。
【0139】(2) :フォトカプラPC1、トランジスタ
Q2等は、前記発振部の制御を行う回路(制御部)であ
る。なお、他の構成は、前記従来例、及び前記実施例と
同じなので説明は省略する。
【0140】§11:実施例5の動作説明・・・図7参
照 前記実施例5の動作は次の通りである。 (1) :先ず、出力電圧Vout が低く、フォトカプラPC
1がオフであり、トランジスタQ2もオフの時、抵抗R
20→トランジスタQ7のベース(e点)→エミッタ→
GNDの経路で電流が流れ、トランジスタQ7がオンに
なる。
【0141】(2) :トランジスタQ7がオンになると、
トランジスタQ1のエミッタ→ベース→抵抗R1→トラ
ンジスタQ7のコレクタ→エミッタ→GNDの経路で電
流が流れ、トランジスタQ1がオンになる。
【0142】(3) :トランジスタQ1がオンになると、
トランジスタQ1→フライバックトランスFTの1次巻
線N1→GNDの経路で電流が流れ、フライバックトラ
ンスFTに磁束(電磁エネルギー)を蓄える。
【0143】(4) :その後、出力電圧Vout が一定電圧
になるように、フォトカプラPC1がオンし、トランジ
スタQ2がオンとなる。そして、トランジスタQ2がオ
ンになると、トランジスタQ1がオフとなる。
【0144】(5) :トランジスタQ1がオフになると、
抵抗R20→ツェナーダイオードZD3→ダイオードD
2→d点→フライバックトランスFTの1次巻線N1→
GNDの経路で電流が流れる。このため、d点、e点の
電圧(電位)は低下し、トランジスタQ7、Q1のオフ
状態を確実にする。
【0145】(6) :一方、前記のようにトランジスタQ
1がオフになり、フライバックトランスFTの2次巻線
N2に逆方向の電圧が発生すると、ダイオードD1が順
方向バイアスされ、オンとなる。
【0146】そして、フライバックトランスFTに蓄え
られていた磁束(電磁エネルギー)により、フライバッ
クトランスFTの2次巻線N2→ダイオードD1→コン
デンサC2の経路(図示点線の経路)で電流が流れ、コ
ンデンサC2を充電する。
【0147】(7) :前記のようにして、電流が流れ、フ
ライバックトランスFTの磁束(電磁エネルギー)が無
くなると、再び、前記と同様にして、トランジスタQ1
がオンとなり、前記動作を繰り返す。以上の動作によ
り、電圧±Vout が出力する。
【0148】なお、実施例5において、トランジスタQ
1、Q2、Q7は、MOS−FET(MOS型電界効果
トランジスタ)で構成しても良い。この場合、ダイオー
ドD2は、MOS−FETのドレインとゲート間に接続
する。
【0149】(他の実施例)以上実施例について説明し
たが、本発明は次のようにしても実施可能である。 :発振部を制御する制御部の構成は、前記実施例以外
の構成でも同様に適用可能である。
【0150】:基準電圧発生部、及び出力電圧検出部
の構成は、前記実施例以外の構成でも同様に適用可能で
ある。 :前記実施例には別の回路構成を有する他のDC−D
Cコンバータにも適用可能である。
【0151】:前記実施例では、トランジスタとして
バイポーラトランジスタを使用した例について説明した
が、本発明はこのような例に限らず、MOS−FET
(MOS型電界効果トランジスタ)、或いは他の同様な
トランジスタを使用しても実施できる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 :従来のDC−DCコンバータでは、発振部に、帰還
用の制御巻線(トランスのコイル)を必要としていた
が、本発明では、DC−DCコンバータの発振部にダイ
オード(D2)を設けたことにより、前記帰還用の制御
巻線(コイル)を使用しなくても、安定した発振動作が
可能である。
【0153】従って、DC−DCコンバータを構成する
巻線(コイル)の数を減らすことができる。その結果、
DC−DCコンバータのコストダウンが可能になる。 :発振部にダイオード(D2)を設けたので、主スイ
ッチングトランジスタ(Q1)がオフからオンになる
際、チョークコイル、或いはフライバックトランスの磁
束(電磁エネルギー)が全て無くなってから、前記主ス
イッチングトランジスタ(Q1)がオンになる。
【0154】従って、本発明のDC−DCコンバータで
は、従来のような制御巻線が無くても、安定した発振動
作が可能となる。:本発明のDC−DCコンバータでは、主スイッチン
グトランジスタのコレクタ(またはドレイン)と、駆動
用トランジスタのベース(またはゲート)間にダイオー
ドを設け、前記ダイオードを、主スイッチングトランジ
スタがオンの時にオフとなり、オフの時にオンとなる向
きに接続している。 従って、主スイッチングトランジス
タがオフになってダイオードがオンになると、駆動用ト
ランジスタ及び主スイッチングトランジスタに対し該ト
ランジスタをオフ状態に維持する電圧を印加することが
できるから、駆動用トランジスタ及び主スイッチングト
ランジスタのオフ状態を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施例1の自励式降圧チョッパー回路である。
【図3】実施例1の各部の波形図である。
【図4】実施例2の自励式反転チョッパー回路である。
【図5】実施例3の自励式昇圧チョッパー回路である。
【図6】実施例4の自励式フライバック回路(主スイッ
チングトランジスタ:NPN)である。
【図7】実施例5の自励式フライバック回路(主スイッ
チングトランス:PNP)である。
【図8】従来例1の自励式降圧チョッパー回路である。
【図9】従来例2の自励式反転チョッパー回路である。
【図10】従来例3の自励式昇圧チョッパー回路であ
る。
【図11】従来例4の自励式フライバック回路(主スイ
ッチングトランジスタ:NPN)である。
【図12】従来例5の自励式フライバック回路(主スイ
ッチングトランジスタ:PNP)である。
【符号の説明】
Q1 トランジスタ(主スイッチングトランジスタ) Q2、Q4 トランジスタ SV 基準電圧発生部 C1、C2 コンデンサ R3、R7、R8、R20 抵抗 D1、D2 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 健二 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−22580(JP,A) 特開 平4−150766(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振部と、該発信部を制御する制御部を備
    えた自励式DC−DCコンバータにおいて、 前記発振部の主スイッチング動作を行う主スイッチング
    トランジスタ(Q1)と、 前記主スイッチングトランジスタ(Q1)を駆動する駆
    動用トランジスタ(Q7)を設けると共に、 前記主スイッチングトランジスタ(Q1)のコレクタ
    (またはドレイン)と、駆動用トランジスタ(Q7)の
    ベース(またはゲート)間に、前記主スイッチングトラ
    ンジスタ(Q1)がオンの時にオフとなり、オフの時に
    オンとなる向きにダイオード(D2)を接続し、 前記ダイオード(D2)がオンになることで、前記主ス
    イッチングトランジスタ(Q1)のコレクタ(またはド
    レイン)、及び駆動用トランジスタ(Q7)のベース
    (またはゲート)に、該主スイッチングトランジスタ
    (Q1)及び駆動用トランジスタ(Q7)のオフ状態を
    維持できるレベルの電圧を印加する ことを特徴とする自
    励式DC−DCコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記自励式DC−DCコンバータを、入
    力電圧(Vin)より降圧した電圧(Vout )を出力する
    自励式降圧チョッパー回路で構成したことを特徴とする
    請求項1記載の自励式DC−DCコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記自励式DC−DCコンバータを、入
    力電圧(Vin)と逆極性の電圧(−Vout )を出力する
    自励式反転チョッパー回路で構成したことを特徴とする
    請求項1記載の自励式DC−DCコンバータ。
  4. 【請求項4】 前記自励式DC−DCコンバータを、入
    力電圧(Vin)より昇圧した電圧(Vout )を出力する
    自励式昇圧チョッパー回路で構成したことを特徴とする
    請求項1記載の自励式DC−DCコンバータ。
  5. 【請求項5】 前記自励式DC−DCコンバータを、フ
    ライバックトランス(FT)による自励式フライバック
    回路で構成したことを特徴とする請求項1記載の自励式
    DC−DCコンバータ。
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