JP3149432B2 - マルチビームアンテナ - Google Patents
マルチビームアンテナInfo
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- JP3149432B2 JP3149432B2 JP10341790A JP10341790A JP3149432B2 JP 3149432 B2 JP3149432 B2 JP 3149432B2 JP 10341790 A JP10341790 A JP 10341790A JP 10341790 A JP10341790 A JP 10341790A JP 3149432 B2 JP3149432 B2 JP 3149432B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は1つのアンテナで静止軌道上の複数個の衛星
との同時通信を可能にするマルチビームアンテナに関す
る。
との同時通信を可能にするマルチビームアンテナに関す
る。
従来のマルチビームアンテナには、例えば第10図のよ
うに1枚の主反射鏡1を複数(ここでは4つ)のビーム
共用とし、各々のビームに対し副反射鏡21〜24を1枚づ
つ対応させたものがある。主反射鏡1は放物面あるいは
トーラス等の2次曲面であり、副反射鏡21〜24の形状は
各ビームの給電点から開口面までの光路長が一定となる
よう調整されている。したがって、各ビームに垂直な平
面である開口面での位相は一様に揃えられる。ここで、
光路長とは、給電点Pf1,Pf2,Pf3,Pf4から発せられた光
線がそれぞれ副反射鏡21,22,23,24および主反射鏡1に
より反射され、各々の開口面に至るまでの距離の合計の
ことである。
うに1枚の主反射鏡1を複数(ここでは4つ)のビーム
共用とし、各々のビームに対し副反射鏡21〜24を1枚づ
つ対応させたものがある。主反射鏡1は放物面あるいは
トーラス等の2次曲面であり、副反射鏡21〜24の形状は
各ビームの給電点から開口面までの光路長が一定となる
よう調整されている。したがって、各ビームに垂直な平
面である開口面での位相は一様に揃えられる。ここで、
光路長とは、給電点Pf1,Pf2,Pf3,Pf4から発せられた光
線がそれぞれ副反射鏡21,22,23,24および主反射鏡1に
より反射され、各々の開口面に至るまでの距離の合計の
ことである。
しかし、上述した従来のマルチビームアンテナにおい
ては、副反射鏡の形状を計算する際、1次放射器の放射
パターンと開口面における電力分布の対応関係を考慮し
ていないため、開口面での電力分布をコントロールする
ことができない。
ては、副反射鏡の形状を計算する際、1次放射器の放射
パターンと開口面における電力分布の対応関係を考慮し
ていないため、開口面での電力分布をコントロールする
ことができない。
その結果、両者の間に第9図のような写像歪が生ず
る。ここで言う写像とは、開口面での同心円群が平行光
線として主反射鏡1に入射したとき、給電部前方の仮想
平面上で結ぶ像のことである。この写像が歪むと、アン
テナ開口上の電力に偏りが生ずるため、開口能率が低下
し、また一次放射器の偏波方向が一定でも開口面での偏
波方向が一定でなくなるため、交さ偏波特性が劣化す
る。
る。ここで言う写像とは、開口面での同心円群が平行光
線として主反射鏡1に入射したとき、給電部前方の仮想
平面上で結ぶ像のことである。この写像が歪むと、アン
テナ開口上の電力に偏りが生ずるため、開口能率が低下
し、また一次放射器の偏波方向が一定でも開口面での偏
波方向が一定でなくなるため、交さ偏波特性が劣化す
る。
本発明の目的は、開口能率を改善し、かつ交さ偏波特
性を改善するマルチビームアンテナを提供することにあ
る。
性を改善するマルチビームアンテナを提供することにあ
る。
本発明マルチビームアンテナは、1つの主反射鏡に対
向配置された複数個の副反射鏡と、それぞれ電波放射を
行う複数個の1次放射器との間にそれぞれ補助反射鏡を
設け、複数個の1次放射器からそれぞれ放射された電波
が、それぞれ対応する補助反射鏡,副反射鏡、および主
反射鏡によって順次反射された後に異なる複数の方向へ
放射されるように構成している。
向配置された複数個の副反射鏡と、それぞれ電波放射を
行う複数個の1次放射器との間にそれぞれ補助反射鏡を
設け、複数個の1次放射器からそれぞれ放射された電波
が、それぞれ対応する補助反射鏡,副反射鏡、および主
反射鏡によって順次反射された後に異なる複数の方向へ
放射されるように構成している。
ここで、主反射鏡は回転放物面の一部で構成する。
また、副反射鏡は、1次放射器の放射電力パターンと
主反射鏡の開口面上の電力分布との対応関係からなる第
1の条件と、1次放射器の位相中心から発射された光線
が補助反射鏡、副反射鏡および主反射鏡によって反射さ
れた後に電波の放射方向に垂直な面まで至る距離が互い
に等しくされる第2の条件と、光線の補助反射鏡での反
射がスネルの法則に従うという第3の条件とから導かれ
る周方向微分方程式および径方向微分方程式のうち、径
方向の微分方程式を解くことによって得られる曲面で構
成する。
主反射鏡の開口面上の電力分布との対応関係からなる第
1の条件と、1次放射器の位相中心から発射された光線
が補助反射鏡、副反射鏡および主反射鏡によって反射さ
れた後に電波の放射方向に垂直な面まで至る距離が互い
に等しくされる第2の条件と、光線の補助反射鏡での反
射がスネルの法則に従うという第3の条件とから導かれ
る周方向微分方程式および径方向微分方程式のうち、径
方向の微分方程式を解くことによって得られる曲面で構
成する。
さらに、補助反射鏡は、電波の放射方向に平行な光線
を入射させたとき、該光線が主反射鏡、副反射鏡および
補助反射鏡で次々と反射され、1次放射器の位相中心に
至る距離がそれぞれの光線について等しくなるように決
めた曲面で構成する。
を入射させたとき、該光線が主反射鏡、副反射鏡および
補助反射鏡で次々と反射され、1次放射器の位相中心に
至る距離がそれぞれの光線について等しくなるように決
めた曲面で構成する。
本発明によれば、補助反射鏡を付加したことにより、
マルチビームアンテナの開口能率と交さ偏波特性を向上
させる。
マルチビームアンテナの開口能率と交さ偏波特性を向上
させる。
また、主反射鏡,副反射鏡および補助反射鏡の曲面を
それぞれの条件を満足するように構成することで、開口
効率,交さ偏波特性を改善し、アンテナ開口面での電力
分布を制御可能とする。
それぞれの条件を満足するように構成することで、開口
効率,交さ偏波特性を改善し、アンテナ開口面での電力
分布を制御可能とする。
次に、本発明を図面を参照して説明する。
第1図は本発明の一実施例の模式的な斜視図であり、
ここでは4ビームのマルチビームアンテナに本発明を適
用した例を示している。同図において、1は主反射鏡で
あり、オフセット型放物面で構成され、ビーム1,2,3,4
で共用されている。ビーム1,2,3,4に対応される副反射
鏡21,22,23,24と各ビームの給電点Pf2,Pf3,Pf4としての
1次放射器41,42,43,44との間にはそれぞれ補助反射鏡3
1,32,33,34を配設している。なお、前記副反射鏡21〜24
と補助反射鏡31〜34はそれぞれビーム1〜4の方向に応
じて調整された鏡面として構成されている。
ここでは4ビームのマルチビームアンテナに本発明を適
用した例を示している。同図において、1は主反射鏡で
あり、オフセット型放物面で構成され、ビーム1,2,3,4
で共用されている。ビーム1,2,3,4に対応される副反射
鏡21,22,23,24と各ビームの給電点Pf2,Pf3,Pf4としての
1次放射器41,42,43,44との間にはそれぞれ補助反射鏡3
1,32,33,34を配設している。なお、前記副反射鏡21〜24
と補助反射鏡31〜34はそれぞれビーム1〜4の方向に応
じて調整された鏡面として構成されている。
このマルチビームアンテナにおいては、例えば給電点
Pf1から発せられた光線は、補助反射鏡31,副反射鏡21,
主反射鏡1により順次反射され、ビーム1として平行光
線になる。同様に、給電点Pf2,Pf3,Pf4から発せられた
光線は、それぞれ、補助反射鏡32,33,34、副反射鏡21,2
2,23及び主反射鏡1により反射され、ビーム2,3,4とし
て平行構成になる。
Pf1から発せられた光線は、補助反射鏡31,副反射鏡21,
主反射鏡1により順次反射され、ビーム1として平行光
線になる。同様に、給電点Pf2,Pf3,Pf4から発せられた
光線は、それぞれ、補助反射鏡32,33,34、副反射鏡21,2
2,23及び主反射鏡1により反射され、ビーム2,3,4とし
て平行構成になる。
ここで、前記副反射鏡と補助反射鏡の形状は次の手順
で決定される。
で決定される。
先ず、第1段階では、光線群中心軸の経路を決める。
すなわち、ビームの向き,給電点としての1次放射器の
位置と向き,副反射鏡及び補助反射鏡の中心の位置を決
める。
すなわち、ビームの向き,給電点としての1次放射器の
位置と向き,副反射鏡及び補助反射鏡の中心の位置を決
める。
第2段階では、エネルギー保存則、スネルの法則、及
び光路長一定条件をもとに得られた微分方程式を、鏡面
中心から径方向に解くことにより、副反射鏡の形状を求
める。
び光路長一定条件をもとに得られた微分方程式を、鏡面
中心から径方向に解くことにより、副反射鏡の形状を求
める。
第3段階では、第2段階で得られた副反射鏡の形状と
光路長一定条件より、補助反射鏡の形状を求める。
光路長一定条件より、補助反射鏡の形状を求める。
以下、1つのビームに対する具体的計算を順次説明す
る。
る。
第2図は計算方法を示す図である。1次放射器4の給
電点Pfから発せられた光線は補助反射鏡3上の点Pt,副
反射鏡2上の点Ps,主反射鏡1上の点Pmにて反射され、
開口面5上の点Paに至っている。開口面5とはビーム方
向に垂直な平面のことであり、ここでは点Pmから点Paを
見た方向がビーム方向である。
電点Pfから発せられた光線は補助反射鏡3上の点Pt,副
反射鏡2上の点Ps,主反射鏡1上の点Pmにて反射され、
開口面5上の点Paに至っている。開口面5とはビーム方
向に垂直な平面のことであり、ここでは点Pmから点Paを
見た方向がビーム方向である。
また、点Pt0,Ps0,Pm0,Pa0はそれぞれ補助反射鏡3,副
反射鏡2,主反射鏡1,開口面5の中心であり、給電点Pfか
ら発せられる光線群の中心軸がたどる経路を示してい
る。
反射鏡2,主反射鏡1,開口面5の中心であり、給電点Pfか
ら発せられる光線群の中心軸がたどる経路を示してい
る。
なお、以下の計算では、点Pfから点Pt,点Ptから点Ps,
点Psから点Pm,点Pmから点Paまでの光線の単位ベクトル
をそれぞれσ,ξ,ν,μ、また点PfPt間,点PtPs間,
点PsPm間,点PmPa間の距離をそれぞれr,u,v,tとおく。
点Psから点Pm,点Pmから点Paまでの光線の単位ベクトル
をそれぞれσ,ξ,ν,μ、また点PfPt間,点PtPs間,
点PsPm間,点PmPa間の距離をそれぞれr,u,v,tとおく。
1次放射器4の方向(δf,γf)の実際の角度のとり
方を第3図に示す。第3図は給電部における局所座標系
x′y′z′と主座標系xyzとの関係を表しており、
z′軸正方向が1次放射器の方向と一致している。1次
放射器からは第4図に示すように、開き角θcの円錘内
に光線群が発せられている。光線群中の各光線の方向は
同図のように(θ,ψ)で表される。
方を第3図に示す。第3図は給電部における局所座標系
x′y′z′と主座標系xyzとの関係を表しており、
z′軸正方向が1次放射器の方向と一致している。1次
放射器からは第4図に示すように、開き角θcの円錘内
に光線群が発せられている。光線群中の各光線の方向は
同図のように(θ,ψ)で表される。
同様に第5図は開口面における局所座標系x″y″
z″と主座標系xyzの関係を表している。ビームの方向
(δa,γa)は、局所座標系においては、z″軸正方向
と一致している。
z″と主座標系xyzの関係を表している。ビームの方向
(δa,γa)は、局所座標系においては、z″軸正方向
と一致している。
第6図は開口面5における局所座標系で、光線群の断
面が円として描かれている。給電部において開き角θc
の円錘内の光線群は、3回の反射を経た後、開口面5上
で直径Dの円内に到達する。開口面5上の各光線の方向
は開口面5に対して垂直で、z″軸正方向と一致してお
り、光線群中の各光線が開口面5において通る位置は、
同図のように(P,Ψ)で表される。
面が円として描かれている。給電部において開き角θc
の円錘内の光線群は、3回の反射を経た後、開口面5上
で直径Dの円内に到達する。開口面5上の各光線の方向
は開口面5に対して垂直で、z″軸正方向と一致してお
り、光線群中の各光線が開口面5において通る位置は、
同図のように(P,Ψ)で表される。
さて、本計算法における第1段階は、光線中心軸の決
定である。この経路は、まず最初に (a)所望のビーム方向(δa,γa)を決める。
定である。この経路は、まず最初に (a)所望のビーム方向(δa,γa)を決める。
これに対して鏡面系が物理的に実現可能でかつ適当な
形状になるように、 (b)1次放射器の位置Pf(xf,yf,zf)と向き(δf,γ
f)、 (c)副反射鏡の中心の位置Ps0(xs0,ys0,zs0)、 (d)補助反射鏡の中心の位置Pt0(xt0,yt0,zt0)、 をそれぞれ選ぶことにより、一意に定まる。また、この
経路が決定されることにより、1次放射器から開口面ま
での光路長Lが決まる。
形状になるように、 (b)1次放射器の位置Pf(xf,yf,zf)と向き(δf,γ
f)、 (c)副反射鏡の中心の位置Ps0(xs0,ys0,zs0)、 (d)補助反射鏡の中心の位置Pt0(xt0,yt0,zt0)、 をそれぞれ選ぶことにより、一意に定まる。また、この
経路が決定されることにより、1次放射器から開口面ま
での光路長Lが決まる。
次に第2段階として、副反射鏡2の形状を決める偏微
分方程式を求める。
分方程式を求める。
第4図は給電点での、第6図は開口面での局所座標系
を示している。いま交さ偏波消去のため、開口面,1次放
射器の電力分布を回転対称とすると、 Ψ=ψ+ω(ω:定数) …(1) ここで、1次放射器の放射パターンをpf(θ),所望
の開口面電力分布をpa(ρ)とすれば、エネルギー保存
則から次の常微分方程式が導かれる。
を示している。いま交さ偏波消去のため、開口面,1次放
射器の電力分布を回転対称とすると、 Ψ=ψ+ω(ω:定数) …(1) ここで、1次放射器の放射パターンをpf(θ),所望
の開口面電力分布をpa(ρ)とすれば、エネルギー保存
則から次の常微分方程式が導かれる。
ただし、 PF=∫Pf(θ)sinθdθ PA=∫Pa(ρ)ρdρ θC:給電点から補助反射鏡を見込む角, D:主反射鏡の開口径。
式(2)を解くことにより、ρはθのみの関数で表さ
れる。
れる。
ρ=F(θ) …(3) 式(1),(3)から(θ,ψ)に対応する開口面上
の点Pa(xa,ya)が定まる。
の点Pa(xa,ya)が定まる。
xa=ρcosΨ,ya=ρsinΨ …(4) いま、主反射鏡1を第7図に示すような焦点距離fの
放物面とすれば、点Paに対応する主反射鏡上の点P
m(xm,ym,zm)は ただし、 a=sin2δa b=yasinδacosδa+2f tanαsinδa cosγa−2f cosδa c=xa 2+ya 2cos2δa+4f sinδa +4f tanα(xasinγa +yacosδacosγa) さらに主反射鏡上でのスネルの法則から、主反射鏡への
入射光線単位ベクトルν=(νx,νy,νz)は反射光線
単位ベクトルμ=(μx,μy,μz)が常に、 μx=sinδacosγa μy=sinδasinγa μz=cosδa で表されることを考慮すると、次のようになる。
放物面とすれば、点Paに対応する主反射鏡上の点P
m(xm,ym,zm)は ただし、 a=sin2δa b=yasinδacosδa+2f tanαsinδa cosγa−2f cosδa c=xa 2+ya 2cos2δa+4f sinδa +4f tanα(xasinγa +yacosδacosγa) さらに主反射鏡上でのスネルの法則から、主反射鏡への
入射光線単位ベクトルν=(νx,νy,νz)は反射光線
単位ベクトルμ=(μx,μy,μz)が常に、 μx=sinδacosγa μy=sinδasinγa μz=cosδa で表されることを考慮すると、次のようになる。
νx=−1/2f・Azxm+sinδacosγa …(7) νy=−1/2f・Azym+sinδasinγa …(8) νz=A2+cosδa (9) ただし また点PmPa間の距離tは、主反射鏡の中心点Pm0と開口
面との距離をlとすれば t=l−t′ …(10) となる。
面との距離をlとすれば t=l−t′ …(10) となる。
以上、給電点からの光線の向き(θ,ψ)と開口面上
の点Pa(xa,ya)との対応関係式(1),(3),
(4)により、給電点から開口面に至るまでの各距離r,
v,u,t及び光線単位ベクトルσ ξ,ν,μのうち、r
とσを与えてtとνが定まった。μはビーム方向の単位
ベクトルで、初めから設定されている。
の点Pa(xa,ya)との対応関係式(1),(3),
(4)により、給電点から開口面に至るまでの各距離r,
v,u,t及び光線単位ベクトルσ ξ,ν,μのうち、r
とσを与えてtとνが定まった。μはビーム方向の単位
ベクトルで、初めから設定されている。
よって、残る未知数はu,vとξであるが、u,vは光路長
一定の条件から次式で求められる。
一定の条件から次式で求められる。
v2=u2+r2+2ur(νxσx+νyσy+νzσz)−2
u(xmfνx+ymfνy+zmfνz)−2r(xmfσx+ymfσ
y+zmfσz)+xmf 2+ymf 2+zmf 2 …(12) ただし、xmf=xm−xf,ymf=ym−yf,zmf=zm−zf,Lt=L
−t ここで、光路長とは給電点Pfから発せられた光線が点
Pt,Ps,Pmにて反射され開口面上の点Paに至るまでの経路
の距離合計を指す。また、光路長一定の条件とは、この
光路長がいかなる(θ,ψ)に対しても一定になるとい
う条件である。光路群の位相を開口面で揃えるためには
この条件が必要である。
u(xmfνx+ymfνy+zmfνz)−2r(xmfσx+ymfσ
y+zmfσz)+xmf 2+ymf 2+zmf 2 …(12) ただし、xmf=xm−xf,ymf=ym−yf,zmf=zm−zf,Lt=L
−t ここで、光路長とは給電点Pfから発せられた光線が点
Pt,Ps,Pmにて反射され開口面上の点Paに至るまでの経路
の距離合計を指す。また、光路長一定の条件とは、この
光路長がいかなる(θ,ψ)に対しても一定になるとい
う条件である。光路群の位相を開口面で揃えるためには
この条件が必要である。
式(11),(12)のu,vを用いてξは次のように表せ
る。
る。
ξx=(xmf−uνx−rσx)/v …(13) ξy=(ymf−uνy−rσy)/v …(14) ξz=(zmf−uνz−rσz)/v …(15) ここまでの計算によりr,θ,ψを与えればすべてのパ
ラメータが得られる。
ラメータが得られる。
さて、補助反射鏡におけるスネルの法則から、次の偏
微分方程式が導かれる。
微分方程式が導かれる。
ただし、 A1=cosθcosψ+X/Zsinθ A2=sinθcosψ−X/Zcosθ B1=cosθsinψ+X/Zsinθ B2=sinθsinψ−X/Zcosθ X=(σx−ξx)sinγf−(σy−ξy)cosγf Y=(σx−ξx)cosδfcosγf+(σy−ξy) cosδfsinγf−(σz−ξz)sinδf Z=(σx−ξx)sinδfcosγf+(σy−ξy) sinδfsinγf+(σz−ξz)cosδf 以上式(1)〜(17)の組み合わせにより、式(1
6),(17)は次のような径方向,周方向の偏微分方程
式になっていることが判る。
6),(17)は次のような径方向,周方向の偏微分方程
式になっていることが判る。
∂γ/∂θ=γθ(γ,θ,ψ) …(18) ∂γ/∂ψ=γψ(γ,θ,ψ) …(19) いま、式(18),(19)が全微分可能条件、すなわ
ち、 ∂γθ/∂ψ=∂γθ/∂θ を満足していれば、ここで副反射鏡2と補助反射鏡3を
決めることができる。しかし式(18),(19)は一般に
は全微分可能でないため、両式を同時に両立させること
はできない。よって、式(19)は無視し、式(18)のみ
で径方向に微分方程式を解くことにより、副反射鏡2の
形状を決めることにする。すなわち (a)ψを固定し、定数として扱う。
ち、 ∂γθ/∂ψ=∂γθ/∂θ を満足していれば、ここで副反射鏡2と補助反射鏡3を
決めることができる。しかし式(18),(19)は一般に
は全微分可能でないため、両式を同時に両立させること
はできない。よって、式(19)は無視し、式(18)のみ
で径方向に微分方程式を解くことにより、副反射鏡2の
形状を決めることにする。すなわち (a)ψを固定し、定数として扱う。
(b)初期値として、第1段階での光線中心軸の値を与
える。
える。
(c)0≦θ≦θcで式(18)を数値計算により解く。
(d)上記(a)〜(c)を0≦ψ<2πで行う。
という計算の過程で、副反射鏡2の形状を得る。このと
き補助反射鏡の形状も同時に求まるが、式(19)を完全
に無視しているため、前記副反射鏡2との組み合わせで
は、位相誤差や収差が残ってしまう。
き補助反射鏡の形状も同時に求まるが、式(19)を完全
に無視しているため、前記副反射鏡2との組み合わせで
は、位相誤差や収差が残ってしまう。
そこで、第3段階として、先に得られた副反射鏡2の
形状に対して、光路長一定条件とスネルの法則を適用し
ながら、補助反射鏡3の形状を求めることにする。
形状に対して、光路長一定条件とスネルの法則を適用し
ながら、補助反射鏡3の形状を求めることにする。
すなわち、ある(θ,ψ)方向に対して (a)副反射鏡上の点Psにおける曲面微係数を求める。
(b)スネルの法則を満たすよう、副反射鏡への入射単
位ベクトルξ′を決め直す。
位ベクトルξ′を決め直す。
(c)光路長が一定となるような点Pt′を求める。
という計算を、0≦θ≦θc,0≦ψ<2πで行ったとき
の点Ptの集合体に補助反射鏡とする。このようにして求
められた補助反射鏡は、Levi−Civitaの法則によれば、
スネルの法則が自動的に満足するはずである。
の点Ptの集合体に補助反射鏡とする。このようにして求
められた補助反射鏡は、Levi−Civitaの法則によれば、
スネルの法則が自動的に満足するはずである。
なお、点Pt′(xt′,yt′,zt′)はξ′から次式で求
められる。
められる。
xt′=xs−v′ξx′ yt′=ys−v′ξy′ zt′=zs−v′ξz′ xsf=xs−xf,ysf=ys−yf,zsf=zs−zf Ltu=L−t−u 以上の計算の具体例を次に示す。第8図は、本計算法
により開口面上の同心円群を給電点で写像した様子であ
る。ただし、このときのビームの向きは、第9図と同じ
で、次の通りである。
により開口面上の同心円群を給電点で写像した様子であ
る。ただし、このときのビームの向きは、第9図と同じ
で、次の通りである。
δa=5.0〔deg〕 γa=−90.0〔deg〕 本発明の計算による写像は第9図のように大きく歪む
ことなく、同心円に近い形になっている。この写像図
は、マルチビームアンテナの開口能率と交さ偏波特性が
大幅に改善されたことを示している。
ことなく、同心円に近い形になっている。この写像図
は、マルチビームアンテナの開口能率と交さ偏波特性が
大幅に改善されたことを示している。
このようにして得られた3枚反射鏡系は、次の事柄を
可能にする。
可能にする。
(a)所望の方向にビームを出す。
(b)開口面における位相を完全に揃える。
(c)開口面における振幅分布をコントロールする。
従って第1図に示したように、主反射鏡1を固定し、
各々のビーム1,2,3,4を対して上記計算による副反射鏡2
1,22,23,24と補助反射鏡31,32,33,34を取り付ければ、
開口能率と交さ偏波特性を向上させたマルチビームアン
テナが完成される。
各々のビーム1,2,3,4を対して上記計算による副反射鏡2
1,22,23,24と補助反射鏡31,32,33,34を取り付ければ、
開口能率と交さ偏波特性を向上させたマルチビームアン
テナが完成される。
なお、本発明は、鏡面系の物理的配置が可能な限り4
つのビームに限定されることなく多数のビームを出すよ
うに構成することが可能である。
つのビームに限定されることなく多数のビームを出すよ
うに構成することが可能である。
以上説明したように本発明は、補助反射鏡を付加した
ことにより、マルチビームアンテナの開口能率と交さ偏
波特性を向上することができる。また、主反射鏡,副反
射鏡および補助反射鏡の曲面をそれぞれの条件を満足す
るように構成することで、開口効率,交さ偏波特性を改
善し、アンテナ開口面での電力分布を制御可能とし、サ
イドローブを低減することができる効果もある。
ことにより、マルチビームアンテナの開口能率と交さ偏
波特性を向上することができる。また、主反射鏡,副反
射鏡および補助反射鏡の曲面をそれぞれの条件を満足す
るように構成することで、開口効率,交さ偏波特性を改
善し、アンテナ開口面での電力分布を制御可能とし、サ
イドローブを低減することができる効果もある。
第1図は本発明のマルチビームアンテナの一実施例の概
略斜視図、第2図は1つのビームの光路を示す概念図、
第3図は給電部における局所座標系と主座標系の関係を
示す図、第4図は給電部における局所座標系を示す図、
第5図は開口面における局所座標系と主座標系の関係を
示す図、第6図は開口面における局所座標系を示す平面
図、第7図は主反射鏡の断面図、第8図は本発明による
給電部写像図、第9図は従来アンテナによる給電部写像
図、第10図は従来のマルチビームアンテナの概略斜視図
である。 1……主反射鏡、2,21〜24……副反射鏡、3,31〜34……
補助反射鏡、4,41〜44……1次放射器、5……開口面、
6……主反射鏡焦点。
略斜視図、第2図は1つのビームの光路を示す概念図、
第3図は給電部における局所座標系と主座標系の関係を
示す図、第4図は給電部における局所座標系を示す図、
第5図は開口面における局所座標系と主座標系の関係を
示す図、第6図は開口面における局所座標系を示す平面
図、第7図は主反射鏡の断面図、第8図は本発明による
給電部写像図、第9図は従来アンテナによる給電部写像
図、第10図は従来のマルチビームアンテナの概略斜視図
である。 1……主反射鏡、2,21〜24……副反射鏡、3,31〜34……
補助反射鏡、4,41〜44……1次放射器、5……開口面、
6……主反射鏡焦点。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01Q 19/19 H01Q 25/00
Claims (2)
- 【請求項1】1つの主反射鏡と、この主反射鏡に対向配
置された複数個の副反射鏡と、これらの副反射鏡にそれ
ぞれ対向して設けられた複数個の補助反射鏡と、これら
の補助反射鏡に向けてそれぞれ電波放射を行う複数個の
1次放射器とを備え、前記複数個の1次放射器からそれ
ぞれ放射された電波が、それぞれ対応する補助反射鏡,
副反射鏡、および主反射鏡によって順次反射された後に
異なる複数の方向へ放射されるように構成したことを特
徴とするマルチビームアンテナ。 - 【請求項2】前記主反射鏡は回転放物面の一部であり、
前記副反射鏡は、1次放射器の放射電力パターンと主反
射鏡の開口面上の電力分布との対応関係からなる第1の
条件と、1次放射器の位相中心から発射された光線が補
助反射鏡、副反射鏡および主反射鏡によって反射された
後に電波の放射方向に垂直な面まで至る距離が互いに等
しくされる第2の条件と、光線の補助反射鏡での反射が
スネルの法則に従うという第3の条件とから導かれる周
方向微分方程式および径方向微分方程式のうち、径方向
の微分方程式を解くことによって得られる曲面とし、前
記補助反射鏡は、電波の放射方向に平行な光線を入射さ
せたとき、該光線が主反射鏡、副反射鏡および補助反射
鏡で次々と反射され、1次放射器の位相中心に至る距離
がそれぞれの光線について等しくなるように決めた曲面
としてなる特許請求の範囲第1項記載のマルチビームア
ンテナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10341790A JP3149432B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | マルチビームアンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10341790A JP3149432B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | マルチビームアンテナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH042208A JPH042208A (ja) | 1992-01-07 |
| JP3149432B2 true JP3149432B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=14353472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10341790A Expired - Fee Related JP3149432B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | マルチビームアンテナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3149432B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0657149U (ja) * | 1993-01-18 | 1994-08-09 | 新日本空調株式会社 | 実験動物用飼育室 |
-
1990
- 1990-04-19 JP JP10341790A patent/JP3149432B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 信学技報A/P88−151(電子情報通信学会技術研究報告 Vol.88,No.435,p69−74,1989.2.17発行) |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH042208A (ja) | 1992-01-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |