JP3201712U - 止め金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】単純な構造でありながら、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と木造建築物の構造材への支持固定強度を向上させることができる止め金具を提供する。【解決手段】金属基板2と、一対のL形金属部材3と、パイプクランプ4とを備え、金属基板は、その長手方向の両端縁部にスライドレール部2aを有し、L形金属部材は、金属基板に平行な平板部3aと金属基板に対し略垂直に立設された立設部3bとを有し、平板部の側端は金属基板のスライドレール部内に配置され、少なくとも一方のL形金属部材は平板部の側端において金属基板のスライドレール部において長手方向に摺動自在とされており、立設部には固定具を挿通するための固定孔13が設けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、住宅等の木造建築物の建築や、解体あるいはリフォーム時等に組み立てる仮設足場の鋼管等の管材と木造建築物の垂木等とを支持固定することができる新規な止め金具に関するものである。
従来より、住宅等の木造建築物の建築や、解体あるいはリフォーム作業時に、高所における安全性を確保することを目的として、該木造建築物の外周部および内部に、鋼管、パイプクランプおよび固定ベース等で組まれた仮設足場が設けられている。また、木造建築物内部の壁や床張りが未完成な開口部分においては、梁の下側に安全ネットを張ったり、開口部分の根太や梁の上に構造用合板や厚ベニヤ板等を敷き、仮設の作業床を設ける等して、人身事故の防止が図られている。
ところが、近年では、建築物の解体作業時に、仮設足場が倒壊し、通行人を巻き込む事故が後をたたない。このような事故では、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と建築物とが十分な強度で支持固定されていなかったことが原因の一つとして考えられる。仮設足場に用いられた鋼管等の管材と建築物との支持固定が強固であれば、上記のような事故を防ぐことができるだけではなく、建築作業に従事する作業者の人身事故の安全性も高まると考えられる。
建築現場において広く用いられている仮設足場に用いられた鋼管等の管材と木造建築物との支持固定用金具としては、例えば、垂木止め金具が例示される。例えば、図4に示すように、垂木止め金具41は、通常、パイプクランプ42のベース部材43の底板部43aにL形部材44が取り付けられた形状をしており、L形部材44の立設した面44aを木造建築物の垂木の側面に当接させ、釘孔45に釘やねじ等の固定具を打ち込み、パイプクランプ42で仮設足場に用いられた鋼管等の管材を支持固定することができるとされている。
しかしながら、このような従来の垂木止め金具41においては、木造建築物の垂木と垂木止め金具41のL形部材44とが、垂木の一方の側面で支持固定されているのみであって、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と建築物とが必ずしも十分な強度で支持固定されているとはいえず、支持固定強度の向上に改善の余地が残されていた。
そこで、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と木造建築物との支持固定強度の向上を目的として、これまでにも仮設足場に用いられた鋼管等の管材と木造建築物との支持固定用金具については様々な工夫、改善が試みられている。
例えば、仮設足場に用いられた鋼管等の管材を木造建築物側に支持させるために、木造建築物の外周部に設けられた仮設足場に用いられた鋼管等の管材を、木造建築物の露出している木部の出隅部に容易に連結して支持させることができる支持固定用金具が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された支持固定用金具51は、図5に示すように、帯状基板52、L型部材53およびパイプクランプ54からなり、帯状基板52の長さ方向の一端側に第1の釘孔55が設けられ、L型部材53は、帯状基板52から直角に突出する突出板部53aに第2の釘孔56が設けられている。この支持固定用金具51では、木造建築物における木製の柱や窓枠等、適当な木部の出隅部Sに、帯状基板52の第1の釘孔55のある一端部とL型部材53の突出板部53aとの間の直角入隅部sを嵌合させた後に、帯状基板52の第1の釘孔55およびL型部材53の突出板部53aに設けられた第2の釘孔56に釘やねじ等の固定具57を打ち込んで固定する。
このため、特許文献1に記載された支持固定用金具51では、直交配置された2面において支持固定することが可能であり、木造建築物の外周部に設けられた仮設足場に用いられた鋼管等の管材を、木造建築物に容易に連結して支持させることができるとされている。
また、特許文献1に記載された支持固定用金具51では、パイプクランプ54は、帯状基板52の長さ方向と平行に設けられた長孔58と、L形部材53の取付用板部53bとを貫通するボルトナット59、60によって、L形部材53と一体に移動固定自在に取り付けられている。
このため、特許文献1に記載された支持固定用金具51では、パイプクランプ54およびL形部材53とが一体となって摺動可能であり、木造建築物の木部の幅や厚みに応じて、L形部材53の取付位置を調整することができるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載された支持固定用金具51では、木造建築物の木部に支持固定用金具51の2面が当接されて固定されているものの、支持固定用金具51を木造建築物に固定することができるのは、出隅部という特殊な部位に限られており、汎用性が低いという問題があった。また、特許文献1に記載された支持固定用金具51では、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と建築物とが必ずしも十分な強度で支持固定されているとはいえないという問題があった。
本考案は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、単純な構造でありながら、汎用性に優れ、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と木造建築物の構造材への支持固定強度を向上させることができる新規の止め金具を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本考案は、以下のとおりの止め金具を提供する。
(1)金属基板と、一対のL形金属部材と、パイプクランプとを備え、前記金属基板は、その長手方向の両端縁部にスライドレール部を有し、前記L形金属部材は、前記金属基板に平行な平板部と前記金属基板に対し略垂直に立設された立設部とを有し、前記平板部の側端は前記金属基板のスライドレール部内に配置され、少なくとも一方のL形金属部材は前記平板部の側端において金属基板の前記スライドレール部において長手方向に摺動自在とされており、前記立設部には固定具を挿通するための固定孔が設けられていることを特徴とする。
(2)前記パイプクランプは、前記金属基板の裏側に回動自在に取り付けられていることが好ましい。
(3)一対の前記L形金属部材のうち、一方が前記金属基板に固定されていることが好ましい。
(4)(1)〜(3)の考案において、前記金属基板の前記スライドレール部は、一枚の金属板の長手方向の両端縁部を折り返して形成されていることが好ましい。
(5)また、(1)〜(3)の考案において、前記金属基板の前記スライドレール部が、底板と上板の少なくとも2部材から構成されることが好ましい。
(1)金属基板と、一対のL形金属部材と、パイプクランプとを備え、前記金属基板は、その長手方向の両端縁部にスライドレール部を有し、前記L形金属部材は、前記金属基板に平行な平板部と前記金属基板に対し略垂直に立設された立設部とを有し、前記平板部の側端は前記金属基板のスライドレール部内に配置され、少なくとも一方のL形金属部材は前記平板部の側端において金属基板の前記スライドレール部において長手方向に摺動自在とされており、前記立設部には固定具を挿通するための固定孔が設けられていることを特徴とする。
(2)前記パイプクランプは、前記金属基板の裏側に回動自在に取り付けられていることが好ましい。
(3)一対の前記L形金属部材のうち、一方が前記金属基板に固定されていることが好ましい。
(4)(1)〜(3)の考案において、前記金属基板の前記スライドレール部は、一枚の金属板の長手方向の両端縁部を折り返して形成されていることが好ましい。
(5)また、(1)〜(3)の考案において、前記金属基板の前記スライドレール部が、底板と上板の少なくとも2部材から構成されることが好ましい。
本考案の止め金具は、単純な構造でありながら、汎用性に優れ、仮設足場に用いられた鋼管等の管材と木造建築物の構造材への支持固定強度を向上させることができる。
以下に本考案の止め金具について図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案の止め金具の側面図である。図2は、本考案の止め金具の使用状態を示す概略断面図である。図3は、本考案の止め金具の使用状態を示す横断平面図である。
本考案の止め金具1は、図1および2に示すように、金属基板2と、一対のL形金属部材3と、パイプクランプ4とを備え、金属基板2は、その長手方向の両端縁部にスライドレール部2aを有し、L形金属部材3は、金属基板2に平行な平板部3aと金属基板2に対し略垂直に立設された立設部3bとを有している。
金属基板2は、その表側にL型部材3が取り付けられており、その裏側にパイプクランプ4が取り付けられている。
金属基板2の表側のスライドレール部2aは、金属基板2を構成する金属製の板材についてその長手方向の両端縁部を折り返すことにより1部材からなる溝形材として形成されていてもよいし、前記金属製の板材を底板とし、この底板の長手方向の両端縁部の上面にのみ金属製の板材からなる上板を設け、これらの部材の長手方向の端縁部において固定し、前記底板と前記上板の少なくとも2部材とこれらの間の空間から構成されていてもよい。
そして、L形金属部材3の平板部3aの側端が、金属基板2の表側のスライドレール部2a内に配置され、少なくとも一方のL形金属部材3は、平板部3aの側端において金属基板2のスライドレール部2aにおいて長手方向に摺動自在とされる。L形金属部材3の立設部3bには、金属基板2のスライドレール部2aの上側の金属片に係止させるための切り欠きが設けられている。
一対のL形金属部材3が両方とも金属基板2の長手方向に摺動自在とされている場合には、L形金属部材3が金属基板2から脱落してしまうことを防ぐため、金属基板2の長手方向に加え、短手方向の両端縁部を折り返し、ストッパー部2bを設けることも考慮される。このストッパー部2bとしては、底板の上面に金属製の板材からなる上板を設けることも考慮される。
このように、一対のL形金属部材3aが、金属基板2の長手方向に摺動自在とされることにより、本考案の止め金具は、木造建築物を構成する様々な幅の垂木、梁および胴差し等の構造材に仮設足場に用いられた鋼管等の管材を支持固定させることができる。
金属基板2を構成する金属製の板材としては、例えば、鋼板等が例示される。また前記鋼板は、適宜表面にめっき処理等が施されていることも好ましく考慮される。
一対のL形金属部材3は、上記のとおり、その両方ともが金属基板2の長手方向に摺動自在とされていてもよいし、一方のL形金属部材3が金属基板2に固定されていてもよい。L形金属部材3を金属基板2に固定する方法としては、例えば、ピン等の固定具を用いてL形金属部材3の平板部3aと金属基板2を貫通固定する方法や溶接等が例示される。
一対のL形金属部材3は、平板部3aが相互に金属基板2の長手方向の略中央を向くように配置される。このため、平板部3aの長さをLとすると、本考案の止め金具1が支持固定される木造建築物の構造材12の幅の下限値は2Lとなる。平板部3aの長さLは、適宜設定することができる。
このようなL型金属部材3の材料としては、金属基板2を構成する金属製の板材を用いることが可能である。また、金属基板2を構成する金属製の板材とは別異の金属板を用いることも考慮される。
L形金属部材3の立設部3bの形状は、略矩形であってもよいし、例えば、等脚台形や二等辺三角形等の形状であってもよい。立設部3bの面積が大きいほど、構造材12の側面との接触面積が増大することから、特に略矩形であることが好ましい。
金属基板2の裏側には、その長手方向の略中央に鋼管5を把持するためのパイプクランプ4が取り付けられている。パイプクランプ4としては、周知のパイプクランプを適用することが可能である。すなわち、パイプクランプ4は、ベース部材6の一端立ち上がり部6aに、押さえ部材7の一端部7aが第1の支軸8によって開閉自在に軸支されるとともに、ベース部材6の他端部6bには締結用ボルト9が第1の支軸8と平行な第2の支軸10により揺動自在に軸支され、この締結用ボルト9を押さえ部材7の遊端二股部7bに嵌合されるとともに締結用ボルト9に螺嵌させたナット11で押さえ部材7の遊端二股部7bをベース部材6側に押圧することにより、ベース部材6と押さえ部材7との間で鋼管5を把持固定できるように構成されたものである。このパイプクランプ4では、ベース部材6と押さえ部材7は、内側に凹溝部が向くように断面溝形に成形されている。
パイプクランプ4は、金属基板2の裏側に回動自在に取り付けられていてもよいし、回動しないように固定されていてもよいが、様々な幅や設置角度を有する木造建築物の構造材12に取り付けることができるように回動自在に取り付けられていることが好ましい。
パイプクランプ4を金属基板2に回動自在に取り付ける際には、例えば、ベース部材6の底板部6cに貫通孔を設け、金属基板2の表側に略矩形状のベースと、このベースから立設された前記貫通孔の直径よりもわずかに直径が小さい略円筒形の接続部を有する金具を用いる方法が例示される。この方法では、ベース部材6の外側から、前記略円筒形の接続部をベース部材6の底板部6cに設けられた前記貫通孔に挿通した後に、前記略円筒形の接続部がベース部材6の底板部6cに設けられた貫通孔から脱落しないように、ベース部材6の内側からプレスして、前記略円筒形の接続部の上端が前記貫通口の直径を上回るように変形させる方法等が例示される。
このようにして得られた止め金具1は、図3に示すように、一対のL形金属部材3の平板部3aを金属基板2のスライドレール2a内において摺動させて、対向する立設部3bの間に木造建築物の構造材12を挟み込み、構造材12の側面と立設部3bとを当接させて立設部3bに設けられた固定孔13に固定具14を挿通し、構造材12とL形金属部材3とを固定し、パイプクランプ4に仮設足場を構成する鋼管12を把持させることにより、木造建築物の構造材12に仮設足場を支持固定させることができる。
止め金具1と構造材12の固定に使用する固定具14としては、例えば、釘やネジ等が例示される。
本考案の止め金具1は、住宅等の建築物の建築、解体あるいはリフォーム時等に組み立てた仮設足場に用いられた鋼管5等の管材と木造建築物の構造材12との固定に限らず、例えば、鋼管5を相互に組み合わせた骨組みと木材から作られる簡易小屋や車庫等における骨組みに用いられた鋼管5等の管材と木材との固定等様々な分野に適用可能である。
本考案の止め金具は、上記の実施形態によって何ら限定されるものでない。パイプクランプや該パイプクランプと金属基板との接合構造等の構成の細部は様々に可能である。
1 止め金具
2 金属基板
2a スライドレール部
2b ストッパー部
3 L形金属部材
3a 平板部
3b 立設部
4 パイプクランプ
5 鋼管
12 構造材
13 固定孔
14 固定具
2 金属基板
2a スライドレール部
2b ストッパー部
3 L形金属部材
3a 平板部
3b 立設部
4 パイプクランプ
5 鋼管
12 構造材
13 固定孔
14 固定具
Claims (5)
- 金属基板と、一対のL形金属部材と、パイプクランプとを備え、
前記金属基板は、その長手方向の両端縁部にスライドレール部を有し、
前記L形金属部材は、前記金属基板に平行な平板部と前記金属基板に対し略垂直に立設された立設部とを有し、前記平板部の側端は前記金属基板のスライドレール部内に配置され、少なくとも一方のL形金属部材は前記平板部の側端において金属基板の前記スライドレール部において長手方向に摺動自在とされており、前記立設部には固定具を挿通するための固定孔が設けられていることを特徴とする止め金具。 - 前記パイプクランプは、前記金属基板の表面側に回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の止め金具。
- 一対の前記L形金属部材のうち、一方が前記金属基板に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の止め金具。
- 前記金属基板の前記スライドレール部は、一枚の金属板の長手方向の両端縁部を折り返して形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の止め金具。
- 前記金属基板の前記スライドレール部が、底板と上板の少なくとも2部材から構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の止め金具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2015005146U JP3201712U (ja) | 2015-10-09 | 2015-10-09 | 止め金具 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2015005146U JP3201712U (ja) | 2015-10-09 | 2015-10-09 | 止め金具 |
Publications (1)
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|---|---|
| JP3201712U true JP3201712U (ja) | 2015-12-24 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2015005146U Expired - Fee Related JP3201712U (ja) | 2015-10-09 | 2015-10-09 | 止め金具 |
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| JP (1) | JP3201712U (ja) |
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2015
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