JP3209360B2 - ベーン - Google Patents

ベーン

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JP3209360B2
JP3209360B2 JP07953092A JP7953092A JP3209360B2 JP 3209360 B2 JP3209360 B2 JP 3209360B2 JP 07953092 A JP07953092 A JP 07953092A JP 7953092 A JP7953092 A JP 7953092A JP 3209360 B2 JP3209360 B2 JP 3209360B2
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    • F01C21/00Component parts, details or accessories not provided for in groups F01C1/00 - F01C20/00
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリーコンプレッ
サ、ベーンポンプといった圧縮機などに用いられるベー
ンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベーンを用いた圧縮機の一例を図5に示
す。圧縮機において、ベーン1はスプリング4により常
時ロータ2に押し付けられており、ロータ2の偏心回転
によって、ロータ2とシリンダ3によって形成される空
間の容積変化により気体を圧縮する。従来、冷媒となる
気体はフロンガスが用いられている。ベーンの先端は常
にロータと、またベーンの側面はシリンダと接して摺動
しているため、ベーンに要求される特性は、ベーン自身
が摩耗しないのと同時に相手のロータやシリンダも摩耗
させないことである。従来より、このベーンにはSKH
51種相当の溶製高速度鋼が一般に用いられており、一
部はこれに酸窒化などの表面処理が施されている。ま
た、ベーンの材質や組成を改良し、耐摩耗性を向上させ
たり、自己潤滑性をよくしたりする目的で特開昭56−
47550号、特開昭59−20446号、特開昭61
−48556号、特開昭64−35091号、特開平2
−102392号に記載されるものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の圧縮機に使用さ
れている冷媒は、通常クロロフルオロカーボン(以下C
FCと記す)系のフロンであるが、このCFCは成層圏
にまで拡散した後、紫外線に当って分解し、塩素を放出
するのでオゾン層が破壊される。このために、CFC
は、西暦2000年までに全廃する計画で、これに代替する
冷媒の開発が進められている。代替冷媒としては塩素を
含まないハイドロフルオロカーボン(以下HFCと記
す)系のフロンが最も有望であり、この種のフロンは環
境への害が少ない。ところが、HFC系のフロンを冷媒
として使用するベーンポンプやロータリコンプレッサ
は、従来のCFC系のフロンを冷媒として使用するもの
と比較して以下の問題がある。 潤滑油が溶解しにくいため潤滑性が劣る。 圧縮比を高くする必要があり、ベーンに加わる負荷が
高くなる。 冷媒の吸湿性が大きい。
【0004】このような問題は、ベーンとロータの摺動
面の摩耗量の増大を引き起こし、結果としてベーンの寿
命低下につながる。最近、この問題を解決する一つの手
段として、潤滑性向上の面からエステル系などの潤滑油
が開発されつつある。しかし、ベーンの負荷も増大して
いるため、潤滑油の変更だけでは不十分であり、ベーン
自体の材質の改良による耐摩耗性向上の要求が極めて高
くなっている。さらにエステル系の潤滑油を使用した場
合は、ベーンの負荷の増加にも関連して潤滑油の分解に
よるカルボン酸が発生する危険があり、耐腐食性の向上
も同時に要求されている。本発明の目的は、カルボン酸
のような酸の存在下でも優れた耐摩耗性を有するベーン
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、高Cr高
速度鋼のC含有量と炭化物形成元素(C,Cr,W,M
o,V)含有量を適正な関係にすることにより、酸の存在
下でも優れた耐摩耗性を有するベーンが得られることを
見出し、本発明に到達した。すなわち本発明は、重量比
でC 1.5〜2.8%、Cr 7.5〜12.0%、W 18.0%以下、Mo
11.0%以下の1種または2種で、12≦W+2Mo≦22、V
3〜10%、Co 1.0〜10%、Si 1.0%以下、Mn 1.0%以下、
残部Feおよび不可避不純物よりなり、さらにCeq=0.0
6×%Cr+0.033×%W+0.063×%Mo+0.2×%Vとすると
き、C−Ceqが-0.5〜-0.15であることを特徴とするベ
ーンである。さらに好ましくは、ベーン表面に窒化層を
形成する。この窒化層を形成することによって、さらな
る耐摩耗性の向上ができる。
【0006】
【作用】以下に本発明の成分限定理由を述べる。CはC
r、W、Mo、Vと反応して硬い炭化物を形成し、耐摩耗
性を向上させる。この炭化物の一部は焼入れ−焼もどし
熱処理によって、マルテンサイト基地中に固溶・再析出
し、マトリックスの硬度を高める作用がある。その含有
量は、1.5%未満ではこの作用が十分発揮されず、逆に2.
8%を越えると、靭性等が著しく悪くなるため、1.5〜2.8
%、望ましくは1.8〜2.0%とする。このようにCは、本発
明にとって重要な構成元素であるが、その含有量は同時
に添加されるCr,W,Mo,V含有量との適正な均衡があ
り、この範囲を外れると本発明の目的は達成されない。
すなわち、Ceq=0.06×%Cr+0.033×%W+0.063×%M
o+0.2×%Vとするとき、C含有量とCeqとの差C−Ce
qが-0.5〜-0.15の範囲となるようにC含有量を調整しな
ければならない。
【0007】この範囲を越えて過剰にCを含有させる
と、以下のごとき弊害が現われる。 本発明の材料は、7.5〜12.0%のCrを含有する高Cr
高速度鋼に係るものであるが、Cが高いとCr236型の
固溶し易い炭化物を多量に形成し、これが焼入れ熱処理
によってマトリックス中へのC固溶量を著しく高め、残
留オーステナイトの量を極端に多くする。本発明に係る
厚み2.0〜6.0mmの平線を焼入れ−焼もどし熱処理したと
き、このような多量の残留オーステナイトを形成した材
料は、熱処理変形(曲がり)が極端に大きくなり、大部分
が不良となる知見を得た。また、この材料の抗折力も低
く、実用できるものでなかった。 焼なまししても硬さが十分に下がらず延性が低くな
るので、ベーンの製造にとって重要な圧延性を悪くし、
厚み2.0〜6.0mmの平線を工業的に安定に製造できない。 Crとの結合による炭化物の形成量を増し、その反
作用として、マトリックス中へのCrの固溶量を減じ、
実質的に耐腐食性を損ない、本願発明の目的を達成でき
ない。逆に、C含有量がC−Ceq<-0.5の場合は、焼入
れ−焼もどし熱処理しても十分に高い硬度が得られず、
ベーンの酸存在下の耐摩耗性が不足するという問題があ
る。
【0008】Crは本発明における重要な構成元素であ
る。エステル系潤滑油の分解物であるカルボン酸などに
よる腐食摩耗の進行を抑制するためには、Cr含有の効
果が大きく、Cr含有量の高いほど腐食量は少ない。し
かし、前述の如く、単純にCr含有量のみ高くすれば本
発明の目的の1つである耐食性を向上できるのではな
く、同時に添加されるC含有量とのバランス(C−Ceq)
が重要である。本発明のCバランスとすれば、従来の高
速度鋼製ベーンと比較して、Cr含有量が7.5%以上にな
ると、その効果が明瞭に現れる。本発明の特徴は、高速
度鋼のもつCrが前記のCと結合して、硬い炭化物を形
成し、ベーンの摩耗の進行を押える効果による優れた耐
摩耗性を活かしつつ、マトリックスのCr含有量を高め
て耐食性の向上をも兼備したベーン素材を提供しようと
するものである。しかし、本発明の合金組成でCr含有
量が12.0%を越えると炭化物量が過度に増えて工業的規
模での伸線が難しくなるので、Cr含有量は7.5〜12.0%
とする。Cr含有量の望ましい範囲は、9.0〜10.5%であ
る。
【0009】WおよびMoは、Crと同じくCと結合して
硬い炭化物を形成するので摩耗に対し有効な元素である
と同時に、焼もどしによって二次硬化を生ぜしめるの
で、マトリックスを硬化し、さらに耐摩耗性を向上させ
る効果が大きい。またWおよびMoは、高温に加熱され
た時の硬さの低下を少なくする効果も併せ持っているた
めに、ベーンとローラの摺動によるベーンの接触部の硬
さ低下を最小限に抑えることができ、疲労寿命の大幅向
上に効果がある。上記効果を有効に発揮させるため、W
18.0%以下、Mo 11.0%以下の1種または2種で、W+2
Mo量で12%以上、望ましくは14%以上含有した素材でな
ければならない。しかし、W,Moの含有量が過度にな
ると、抗折力が低下する、圧延性が劣化するなどの弊害
があるので、12≦W+2Mo≦22に限定した。VもまたC
と結合して硬い炭化物を形成する。特に、V炭化物の硬
さは約HV3000でCr炭化物(約HV1500)の2倍の硬さを有
しているので、摩耗に対し有効な作用を及ぼす。したが
って、耐摩耗性の向上には可能な限り多く含有させたい
が、逆にV炭化物はマトリックスとの濡れ性が悪く、靭
性を劣化させる悪影響も併せ持っているので、Vは3〜1
0%とした。望ましくは、4〜6%である。
【0010】Coは耐腐食性の向上に効果があり、ベー
ンの耐熱性を高めて、ベーンの接触部の疲労強度を上げ
る効果もあって、有効な元素である。Coが1.0%以下で
はこの効果が不十分で、10%を越えると靭性を劣化する
のでCo 1.0〜10%とした。Coの望ましい含有量は2〜5%
である。Siは脱酸剤として添加し、さらにマトリック
スに固溶して硬さを高める効果があるが、多すぎると靭
性低下を招くので1%以下含有させる。Mnも脱酸剤とし
て添加するが、多すぎると焼入れ後の硬さが低くなるの
で1.0%以下含有させる。Nを0.04〜0.15%含有させる
と、VCN型の硬くて安定な炭窒化物を形成し、耐摩耗
性を高める効果がある。特に本発明の高Cr高速度鋼の
場合、Nを溶鋼中に多量に溶解させ得るのに有利であ
る。以上述べた合金元素添加により、本発明の目的は十
分に達成されるが、さらにNi 0.4%以下、O 0.007%以
下、Al 0.006%以下となるように、溶解原料の厳選ある
いは精練によって調整することで、素材の圧延性が向上
する。
【0011】本発明の合金は、W、Mo、Vなどの炭化
物が多量に存在している。これらの炭化物は通常の製造
法では粗大な棒状、または角状になり易いので、ベーン
素材として用いる場合には鋼塊寸法を小さくして凝固時
の冷却速度を高め、炭化物を微細化する等の工夫を必要
とする。特に上記合金を粉末法にて製造し、粉末の粒
度、熱間加工条件を調整することにより、平均粒径が1.
5μm以下の微細で球状の炭化物組織とすれば、素線を厚
み 2.0〜6.0mmの平線に圧延する際に良好な圧延性を示
し、本発明の目的に最も適したベーン素材が得られる。
また、ベーン表面に窒化層を形成すると窒化された表面
の硬度が上昇すると共に表面が多孔質となる。この硬度
上昇は、ベーンの耐摩耗性を向上し、多孔質化は潤滑油
をベーン表面に保持することとなり、ベーン寿命および
ロータ寿命の向上となる。この窒化層はガス窒化、浸硫
窒化処理などにより形成することが可能である。
【0012】
【実施例】
(実施例1)重量%でC 1.5〜2.8%、Si 0.3%、Mn 0.
3%、Ni 0.2%、Cr 10.0%、W 6.0%、Mo 5.0%、V 5.2
%、V 5.2%、Co 4.0%、O≦0.01、Al≦0.01、N≦0.0
5、残部Feよりなり、W+2Mo=16、C−Ceq=-0.653
〜+0.653を満たす鋼塊を粉末法により得た。この鋼塊に
熱間圧延を施し、7mm×50mm×2500mの平線を得た。この
平線を焼鈍し、曲り取りを行なった後、1160℃で真空焼
入れを行ない、560℃で焼もどしを行なった。焼もどし
はオーステナイトの残留を極力少なくするために3回実
施した。焼入れ焼もどし後の硬さは、HRCで67.9であっ
た。焼もどし後、機械加工により5mm×50mm×80mの試験
片を製造した。なお、この試験片の表面粗さはRzで0.
4μmに仕上げた。この試験片を用いてまず耐摩耗性を次
のように評価した。図2に示すように、試験片5に1.5m
/secで回転する(JIS)FC250材(HRC50)のローラ6を19kgf
の荷重で押し付けた。FC250材は10mm×φ50mmであり、
接触部にはエステル系潤滑油7を滴下した。摺動距離に
て3000mまでローラ6を回転させ、試験片5の摩耗量を
求めた。結果を図1に示す。この摩耗量は、摺動距離(m
m)当り押し付け荷重(kgf)当りの摩耗量(mm3)を比摩耗量
として(mm2/kgf)として表わした。
【0013】図1よりC−Ceq<-0.5では摩耗量が急激
に増加しており、ベーンに適さないものであることがわ
かる。また、同組成の試験片を用いて、腐食性の評価を
行なった。腐食液には、実機で生成するカルボン酸に代
わる酸として10%蟻酸−20%酢酸水溶液を用い、単位面
積、単位時間当りの腐食減量を求めた。各試験片の腐食
減量を図1に示す。C−Ceq>-0.15では、腐食減量が
急激に増加しており、この範囲はベーン適さないことが
わかる。以上より、ベーンに有効な耐摩耗性、耐腐食性
両方を具備するためには、C−Ceq値を-0.5〜-0.15に
する必要があることがわかる。また、相手材との耐摩耗
性がベーンにとって最も重要であることを考えれば、図
1において摩耗量の小さいC−Ceq値範囲である-0.35
〜-0.15にすれば、より有効なベーンを提供できること
がわかった。
【0014】(実施例2)表1に示すNo.1〜11の本発
明のベーン組成およびNo.12〜15の比較鋼の組成を有す
る鋼塊を粉末法で得た。この鋼塊に熱間圧延と機械加工
によりφ8mm×100mmの丸棒状の試験片5を製造した。な
お、本発明のベーン組成の試験片の炭化物の大きさは、
平均粒径で0.89〜1.21μmであった。熱処理は表2に示
す通りである。また、従来鋼としてNo.16(JIS)SKH
51の組成を有する溶解法で得た鋼塊を同様に熱間圧延
と機械加工によりφ8mm×100mmの丸棒状の試験片5とし
た。製造した試験片に対し、摩耗性に対する最悪の条件
である無給油の状態を想定し、摩耗試験を次のように行
なった。図3に示すように試験片4を相手材8であるF
C250材(HRC50)に10kgfで押し付けながら50m/minの
速さで60分間摺動させ、摩耗量を測定し、比摩耗量を求
めた。また、実施例1と同様に10%蟻酸−20%酢酸水溶液
を用いて腐食減量を求めた。表2に試験片の硬さ、比摩
耗量および腐食減量を示す。表2に示すように本発明の
ベーンの組成を有する試験片(No.1〜11)は、比較鋼お
よび従来鋼に比べ、耐摩耗性およびカルボン酸に対する
耐腐食性に優れていることがわかった。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】(実施例3)重量%でC 1.9%、Si 0.3
%、Mn 0.3%、Ni 0.2%、Cr 10.0%、W 6.0%、Mo5.0
%、V 5.2%、V 5.2%、Co 4.0%、O 0.006%、Al 0.00
4%、N 0.03%または0.12%、残部Feよりなり、W+2Mo
=16、C−Ceq=-0.253を満たす鋼塊を粉末法により得
た。この鋼塊を熱間圧延し、ダイスによる冷間引抜きを
行なうことにより、4mm×21mm×3500mmの素材を得た。
この素材を曲り取りをした後、1160℃で真空焼入れを行
ない、560℃で3回の焼もどしを行なった。これを機械
加工し、図4に示すベーンを製造した。ベーンの寸法
は、図5に示すロータ2に接触する部分の曲率半径R=
3mm、長さL=20mm、幅T=12.5mm、厚さW=3mm、スプ
リング4の座となる溝の深さd=2mm、溝底部径D1=φ
4.5mm、溝最大径D2=φ10mmである。このベーンに浸硫
窒化処理を施し、窒化層を形成した。窒化層を形成した
ものおよび窒化層のないものを実機に組み込み、HFC134
aの冷媒でエステル系潤滑油を用い、3ヶ月間連続運転
し、本発明のベーンとロータ(FC250材)の摩耗量を測定
した。結果を表3に示す。表3に示すように、窒素含有
量を増すことによりベーンの自体の摩耗量を少なくでき
ること、および窒化層を形成することにより、ベーン自
体の摩耗量とロータの摩耗量を両方ともさらに少なくで
きることがわかった。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、HFC系フロンに代表
される代替フロンを冷媒とする圧縮機において、従来の
SKH51クラスでは不十分であったベーンの耐摩耗性
が大幅に向上する。また本発明のベーンは、HFC系フ
ロン用圧縮機の潤滑油が分解して形成されるカルボン酸
のごとき酸に対しても耐食性が大きい。したがって本発
明のベーンは、大きい耐摩耗性と耐食性により新しい冷
媒にも対応できるので代替フロン用の圧縮機を普及する
上で極めて有用な部品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベーン組成に関するC−Ceqと摩耗量
および腐食減量の関係を示す図である。
【図2】ベーンの耐摩耗性の評価方法を説明した図であ
る。
【図3】ベーンの耐摩耗性の別の評価方法を説明した図
である。
【図4】本発明のベーンの形状の例を示す図である。
【図5】ベーンを用いた圧縮機の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 ベーン 2 ロータ 3 シリンダ 4 スプリング 5 試験片 6 ローラ 7 潤滑油 8 相手材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 302 C22C 38/18 F04C 18/344 351

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量比でC 1.5〜2.8%、Cr 7.5〜12.0
    %、W 18.0%以下、Mo 11.0%以下の1種または2種で、
    12≦W+2Mo≦22、V 3〜10%、Co 1.0〜10%、Si 1.0
    %以下、Mn 1.0%以下、残部Feおよび不可避不純物より
    なり、さらにCeq=0.06×%Cr+0.033×%W+0.063×%
    Mo+0.2×%Vとするとき、C−Ceqが-0.5〜-0.15であ
    ることを特徴とする耐腐食性、耐摩耗性に優れたことを
    特徴とするベーン。
  2. 【請求項2】 重量比でC 1.8〜2.0%、Cr 9.0〜10.5
    %、W 2〜12%およびMo 2〜8%を合計で14≦W+2Mo≦1
    8、V 4〜6%、Co 2〜5%、Si 0.1〜0.5%、Mn 0.1〜0.
    5%、残部Feおよび不可避不純物よりなり、さらにCeq
    =0.06×%Cr+0.033×%W+0.063×%Mo+0.2×%Vと
    するとき、C−Ceqが-0.35〜-0.15であることを特徴と
    する耐腐食性、耐摩耗性に優れたことを特徴とするベー
    ン。
  3. 【請求項3】 N 0.04〜0.15%である請求項1または2
    に記載のベーン。
  4. 【請求項4】 ベーンを構成する金属組織において、そ
    の炭化物の平均粒径が1.5μm以下であることを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載のベーン。
  5. 【請求項5】 表面に窒化層を有することを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のベーン。
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