JP3225734B2 - コンクリート充填鋼管柱 - Google Patents

コンクリート充填鋼管柱

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利次 猪砂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築、土木分野で使
用される鉄筋コンクリート充填鋼管柱に関する発明であ
る。
【0002】
【従来の技術】建築または土木分野で使用される柱材と
して、近年、角形または円形の鋼管内に、強度補強の目
的から鉄筋を配筋し、コンクリートを充填した鋼管柱が
知られている。
【0003】図4は、従来技術における鉄筋を配筋した
コンクリート充填鋼管柱の立断面図で、1は鋼管柱の外
殻体である角形または円形の鋼管材、2は該鋼管材の内
面に溶接により取付けられたダイヤフラムで、該ダイヤ
フラム2にはコンクリート充填用孔3と鉄筋6を貫通さ
せる貫通孔4とが設けられ、該貫通孔4には鉄筋6が貫
通され、該鋼管材1の内部にはコンクリートが充填され
てコンクリート充填鋼管柱が形成される。
【0004】また、特開平1ー290844号公報に
は、鉄筋入りコンクリート柱の柱梁仕口部の構造におい
て、梁材が取付く位置のみの柱外殻体を鋼板で構成し、
該柱外殻体の内部にダイヤフラムを取付け、該ダイヤフ
ラムに設けられた複数の孔に鉄筋を貫通させるととも
に、該ダイヤフラムの端部を柱外殻体である鋼板から突
出させて外方の梁材と接合させたコンクリート充填の、
柱と梁の接合構造が開示されている。
【0005】さらに、特開平1ー154944号公報に
は、PC鋼線入りコンクリート柱の柱梁仕口部の構造に
おいて、梁材が取付く位置のみの柱外殻体を仕口プレー
トと称する鋼管材で構成し、該仕口プレートの内部に受
圧板を取付け、該受圧板に設けられた複数の孔にPC鋼
線を貫通させてコンクリートを充填した構造用柱および
架構構造が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来技術におけ
るコンクリート充填鋼管柱の配筋構造においては、コン
クリート充填鋼管柱が火災に遭遇した場合、火災熱が前
記鋼管材または仕口プレートからダイヤフラムまたは受
圧板を通してコンクリート充填鋼管柱内部に伝わること
になる。この際、ダイヤフラムまたは受圧板から伝わる
熱が、鉄筋またはPC鋼線に伝播して温度を上昇させ、
該鉄筋またはPC鋼線の強度を劣化させるという問題点
があった。この対策として柱梁仕口部においては、鋼管
材の外面に耐火被覆を施し火災熱が鉄筋に伝播すること
を防ぐ方法がとられているが、該耐火被覆の施工は、煩
雑となりコストアップ要因となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、鋼管材の内
面に複数個の貫通孔を有するダイヤフラムを固着し、該
ダイヤフラムの複数個の貫通孔に中空孔を有する無機系
断熱スペーサを取付け、該無機系断熱スペーサーの中空
孔を貫通して鉄筋を配筋してなるコンクリート充填鋼管
柱を提供するものである。
【0008】
【作用】この発明は、コンクリート充填鋼管柱におい
て、ダイヤフラムに鉄筋配筋用の貫通孔を設け、該貫通
孔に無機系断熱スペーサを介して鉄筋を配筋するので、
火災時の熱が、鋼管材およびダイヤフラムを通して伝播
されても、無機系断熱スペーサは鉄筋への熱の伝播を抑
制し鉄筋の強度劣化を阻止する。
【0009】このため、火災時には、柱梁仕口部も含め
て、耐力低下が生じるのは外周の鋼管材のみであり、内
部の鉄筋コンクリート部分は、耐力を維持することがで
き、柱梁仕口部に耐火被覆を施さなくても、鉄筋コンク
リート柱として機能する。
【0010】
【実施例】図1は、この発明に係るコンクリート充填鋼
管柱の立断面図である。図1において、1は鋼管柱の外
殻体である鋼管材で、2は図示しない梁材が取付けられ
る鋼管材1の内面相当位置に溶接等の溶着手段で固着さ
れたダイヤフラムである。該ダイヤフラム2には、中央
にコンクリート充填用孔3が設けられている。
【0011】さらに、前記ダイヤフラム2には、前記コ
ンクリート充填用孔3の周囲に貫通孔4を設け、該貫通
孔4に無機系断熱スペーサ5を取付ける。該無機系断熱
スペーサ5と貫通孔4との取付けは、貫通孔4の内面に
切られたネジと無機系断熱スペーサ5に切られたネジ5
bにより締め付けて固定化する。
【0012】前記無機系の断熱スペーサ5には中空孔5
aを設け、該中空孔5aに鉄筋6を貫通させて配置す
る。
【0013】前記無機系の断熱スペーサ4は、火災時等
の熱が鋼管材1、ダイヤフラム2を介して鉄筋6に伝播
するのを防止するもので、材質としては断熱性があり、
かつ耐熱性の高い材質が用いられ、例えば、セラミック
ス、石綿、ロックウール、ALCタイプのコンクリー
ト、水酸化カルシウム、ケイ酸カルシウム成形材等が望
ましい。
【0014】この発明における鋼管柱は、以上の配筋状
態で現地において、鋼管材1内部にコンクリート(図示
せず)が充填され鋼管柱が完成する。
【0015】図2は、図1のAーA断面図で、鋼管柱の
各種形状を示したもので、鋼管柱の外殻体である鋼管材
1の形状と無機系断熱スペーサ5の配置状態を示したも
のである。図2(イ)は鋼管材1が角形の鋼管柱の場合
で、図2(ロ)は鋼管材1がU形材1aと直板1bとで
形成された形状の鋼管柱の場合、図2(ハ)は鋼管材1
が円形材1cで形成された円形鋼管柱の場合、を各々示
している。
【0016】さらに、図2(イ)、(ロ)、(ハ)にお
いて、ダイヤフラム2の四隅に、中央に中空孔5aを設
けた無機系断熱スペーサ5が配置されている。
【0017】前記コンクリート充填用孔3は、前記ダイ
ヤフラム2の中央に設けられた例を示したが、該ダイヤ
フラム2の四隅を切欠いて形成しても良い。
【0018】次に、図3はダイヤフラム2に無機系断熱
スペーサ5を取付ける場合の手段を示したもので、前述
の図1で示したネジ止めによる方法以外に以下の固定手
段がある。
【0019】図3(イ)は無機系断熱スペーサ5にネジ
5cを切り、ナット5dにより締め付けて固定した例
で、図3(ロ)は無機系断熱スペーサ5をダイヤフラム
2に圧入して固定した例で、図3(ハ)は無機系断熱ス
ペーサ5を碍子で形成し圧入した例で、図3(ニ)はテ
ーパー5eを形成した碍子製の無機系断熱スペーサ5を
ダイヤフラム2に圧入させて固定した例,を各々示した
ものである。
【0020】この発明の無機系断熱スペーサ5は以上の
方法によりダイヤフラム2に固定され一体化が図られ
る。
【0021】
【発明の効果】この発明は、以上のとおり、ダイヤフラ
ムの配筋用の貫通孔に無機系断熱スペーサを設けて鉄筋
を配筋したものであるから、コンクリート充填鋼管柱の
外部に火災が発生しても、ダイヤフラムを介して鉄筋に
伝播される熱が無機系断熱スペーサにより抑制されて鉄
筋の温度上昇を防止することができ、鋼管柱内部の鉄筋
コンクリート部分は、外殻体である鋼管材が焼損しても
柱梁仕口部を含めて、鉄筋コンクリート柱として、火災
時にも耐力を保持することができる効果がある。
【0022】また、鋼管柱の外面に耐火被覆を施す等の
煩雑な作業を行う必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るコンクリート充填鋼管柱の立断
面図である。
【図2】この発明に係るコンクリート充填鋼管柱の各種
形状を示した実施例で、図1のA−A断面図である。
【図3】この発明の無機系断熱スペーサの固定方法を示
す断面図である。
【図4】従来技術におけるコンクリート充填鋼管柱の配
筋構造を示す立断面図である。
【符号の説明】
1 鋼管材 2 ダイヤフラム 3 コンクリート充填孔 4 貫通孔 5 無機系断熱スペーサ 6 鉄筋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猪砂 利次 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 中村 信行 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 藤原 吉幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−129055(JP,A) 特開 平6−129056(JP,A) 特開 平5−302399(JP,A) 実開 昭58−159323(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 3/00 - 3/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管材の内面に複数個の貫通孔を有する
    ダイヤフラムを固着し、該ダイヤフラムの複数個の貫通
    孔に中空孔を有する無機系断熱スペーサを取付け、該無
    機系断熱スペーサーの中空孔を貫通して鉄筋を配筋して
    なるコンクリート充填鋼管柱。
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KR102390999B1 (ko) * 2020-08-07 2022-04-25 서울대학교 산학협력단 선조립 대구경 철근 모듈을 이용한 콘크리트 기둥
CN112922238A (zh) * 2021-04-13 2021-06-08 青岛农业大学 一种钢管混凝土组合异形柱

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