JP3227559B2 - 車両用エアバッグ装置のためのバッグ - Google Patents
車両用エアバッグ装置のためのバッグInfo
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Description
装置のためのバッグに関する。
アバッグ装置のためのバッグの一種として、乗員側パネ
ルとインフレータ側パネルとが両者の周縁において接合
されて三次元形状に膨張可能なフレキシブルなバッグ構
造に形成され、前記インフレータ側パネルにはインフレ
ータ取付用の開口部を形成したものが公知である(特公
昭51−31581号)。このようなバッグにインフレ
ータを取り付ける。車両の衝突の際に、インフレータに
おいて発生したガスが瞬時にバッグ内に流れ込み、バッ
グが膨張して乗員を衝突の衝撃から保護する。
いて重要なことは、乗員側パネルの乗員側への飛び出し
量を規制するとともに、乗員の特に下腹部を保護するた
めに上下方向の迅速な展開を確保することである。
に、前記の公知の車両用エアバッグ装置のためのバッグ
においては、乗員側パネルとインフレータ側パネルとが
テザーにより連結されている。バッグが膨張する際に、
インフレター側パネルと乗員側パネルとの間隔がテザー
の長さ以上には広がらない。しかし、上下方向への展開
の促進については、テザーによる効果はあまり期待でき
ない。
フレータにおいて発生したガス流を上下方向に流して、
バッグの上下方向の展開を促進したり、バッグの折り畳
み方法を改良して上下方向に素早く展開させる試みが行
われている。しかし、いずれも充分なものではない。
して、乗員の特に下腹部を有効に保護できる車両用エア
バッグ装置のためのバッグを提供するところにある。
車両用エアバッグ装置のためのバッグにおいては、冒頭
に記載した車両用エアバッグ装置のためのバッグにおい
て、まず、前記バッグ構造の内部において、上下にガス
流の吹出し開口を有する整流体を配し、前記バッグ構造
の上下の両側部と左右の両側部とはともに折畳まれてお
り、前記の上下の両側部における折畳みを前記の左右の
両側部における折り畳みに比して展開しやすいものとし
た。このようにして、整流体によりガス流を上下方向に
吹出し、これにより、本来展開しやすく折畳まれたバッ
グの上下の側部に対してガス流が集中的に照射される。
したがって、バッグは上下方向にきわめて迅速に展開す
る。
グ装置のためのバッグにおいては、最初に、前記バッグ
構造の上下の両側部が蛇腹式に折畳まれ、つぎに、左右
の両側部が逆ロール式に折畳まれている。このように、
本来展開しやすい蛇腹折りをまず行い、そのあとで展開
しにくい逆ロール折りをしたものであり、折畳み作業が
容易であるとともに、ハンドルと乗員の下腹部との間に
バッグが迅速且つ安定的に展開する。請求項2に記載の
車両用エアバッグ装置のためのバッグにおいては、前記
整流体の幅はインフレータヘッド取付用の前記開口部の
直径の3倍を超える。これにより、顕著な整流効果を得
ることができるので、ガス流を効率よく上下方向に吹出
すことが可能である。したがって、バッグの上下の側部
を展開しやすい折畳みとしたことと相俟って、上下方向
の展開がより迅速に達成できる。
例の車両用エアバッグ装置のためのバッグを示してい
る。
と乗員側パネル14とから構成されている。これらパネ
ル12,14はともに円形であり、布帛などのフレキシ
ブルな素材よりなる。両パネル12,14はその周縁部
において縫合16されて、バッグ構造に形成されてい
る。インフレータ側パネル12の中心には、インフレー
タ取付用の開口部18が形成されており、これに、イン
フレータ20の頭部22が挿入されている。インフレー
タ20から噴出するガスによりバッグ10は図示のよう
に三次元状に膨張する。
材よりなるストラップ状のテザーであって、水平方向に
延びてインフレータ側パネル12と乗員側パネル14と
を連結し、両パネル12,14の間隔がテザーの長さ以
上に広がらないよう規制する。テザー24,26は、バ
ッグ10の直径上において、インフレータ取付用の開口
部18を中心とした左右の対称の位置に2つが配されて
いる。これにより、バッグ10が展開するときに、バッ
グ10は図示のような均一な扁平形状を保持する。この
実施例において、テザーは24,26は、インフレータ
側パネル12に縫着された第1のテザー形成布28と、
乗員側パネル14に縫着された第2のテザー形成布30
とから構成されている。第1のテザー形成布28は、円
形の基部31と、その周縁の相対向する2箇所から直径
方向の外方に延びるとともに前記基部31の直径より幅
の狭い2本の脚部32,32とからなり、基部31がイ
ンフレータ側パネル12に縫着されている。第2のテザ
ー形成布30も、同様に、円形の基部34と、その周縁
の相対向する2箇所から直径方向の外方に延びるととも
に前記基部34の直径より幅の狭い2本の脚部36,3
6からなり、基部34が乗員側パネル14に縫着されて
いる。そして、2対の脚部32,32;36,36同士
が縫着38,38されて、前記テザー24,26が形成
される。
なる整流体である。整流体40は、バッグ10の膨張時
において、インフレータ側パネル12から水平方向に少
し間隔をおいて位置するように配されている。整流体4
0は、インフレータ取付け用の開口18の直径よりかな
り広幅であり、この開口18を覆っている。整流体40
は整流体形成布42の一部として構成されている。この
整流体形成布42は、円形の基部44とその周縁の相対
向する2箇所から直径方向外方に伸びる2つの脚部4
6,46からなる。この基部44は、前記のテザー形成
布28の基部31の上からインフレータ側パネル12に
縫着されている。2つの脚部46,46の自由端同士は
縫着48されて、これにより輪奈状の整流体40が得ら
れる。このようにして、整流体40は、相対向する左右
二つの側部50,50を介してインフレータ側パネル1
2に接合されているが、相対向する上下の側部52,5
2においてはインフレター側パネル12に縫着されてい
ない。この縫着されていない側部52,52がガス流の
吹出し開口を構成している。
れとほぼ同形の補強布53が配されている。この補強布
53は、第1のテザー形成布28の基部31と整流体形
成布42の基部44との上から乗員側パネル12と縫着
されている。
体40の頂部49と前記接合部50,50に衝突して偏
向させられ、吹出し開口52,52を通過して上下方向
に向かう。
40の上下の吹出し開口52,52を避けて左右両側に
配されているので、上下に吹出すガス流の妨げとはなら
ない。
とを別体に設けた。図示を省略するが、これに代えて、
整流体40の両側部50,50と乗員側パネル14との
間を図1に示す第2のテザー形成布30と同様の連結部
材54により連結してもよい。この場合には、整流体4
0と連結部材54とによりテザーを構成することにな
る。また、これとは逆に、テザー24,26の内面に整
流体40の両側部50,50を縫着し、整流体40自体
はインフレター側パネルに直接縫着しないようにしても
よい。さらに、整流体40とテザー24,26とを一枚
の布片から構成し、整流体40の両側部50,50をい
ったんインフレータ側パネル12に縫着したあと、その
延長部であるテザー24,26を乗員側パネル14にま
で延ばしてもよい。また、バッグ本体にはテザーのみを
取り付けておき、これとは別にインフレータに整流体を
取り付けたものを用意して、このインフレータをインフ
レータ側パネルに取り付けることにより整流体をバッグ
内に配するようにしてもよい。
mm、長さが200〜300mmが好ましい。この場合の
「長さ」とは、整流体形成布の基部がインフレータ側パ
ネルに縫合されている際の最も周縁に近い縫合部間にお
ける整流体の長さすなわち乗員側パネルの側に膨出した
弛みの長さである。
まれて、ステアリングホイールの中央にあるハウジング
の中などに収納されている。
0の上下の側部を乗員側パネル14の上に蛇腹式に折畳
む。すなわち、バッグ10の上側部および下側部を、バ
ッグ10の中央部から上下周縁までの間に位置する一連
の箇所60a,60b,60c,60d,60e……に
おいて折畳んで、乗員側パネル14の上に順次積重ねら
れた複数の折畳み片62a,62b,62c,62d,
62e……を得る。
64の左右両側部65,65を、図5(b)に示すよう
に、逆ロール式に折畳んだ。
6(a)に示すように、バッグの側部端末をインフレー
タ側パネル12の側において巻き込んで折畳んだ状態を
いう。図7に示す、バッグの側部端末を乗員側パネル1
4の側において巻き込んで折畳んだ折畳み方式を順ロー
ル式の折畳みというのに対して、これとは逆方向に折畳
んでいるところから、「逆」ロール式の折畳みと呼ぶ。
図面に基づいてより具体的に言えば、図5(b)に示す
ようにバッグの左右両側部65,65において逆ロール
式の折畳みを行う場合には、図5(a)に示す折畳み体
64の左右両側部65,65を、その先端80が内部と
なるように巻き込んで順次折畳み、巻玉82を作る。こ
れが図6(a)に示す状態である。そして、この状態か
ら巻玉82をその基部84において乗員側パネル14の
側へ反転させることにより、図6(b)に示す状態とな
る。図6(a)に示す場合も図6(b)に示す場合も、
いずれも、逆ロール式の折畳みである。折畳んだバッグ
の収納の便から実際には図6(b)および図5(b)に
示すように折畳むことが多い。逆ロール式の折畳みは、
インフレータ20において発生したガス流が図6(a)
の矢線に示すように乗員側パネル14を押圧しても、こ
の押圧方向とは反対側に巻玉82が存在しこの巻玉82
が抵抗となるために、乗員側パネル14は容易には前方
へ移動しない。これに対して、順ロール式の折畳みの場
合は、図7からわかるように、乗員側パネル14が矢線
の方向に押圧されることにより巻玉81も前方に押しや
られるので、結局、乗員側パネル14は容易に前方に移
動する。このようにして、逆ロール式の折畳みは順ロー
ル式の折畳みに比して広げにくい。
て、インフレータよりガス流を発生させる。この場合、
逆ロール式折畳み方式に比して本来展開しやすい蛇腹式
の折畳み方式を、整流体からガスが吹き出す上下方向に
おいて採用しているから、バッグは上下方向においてき
わめて迅速に展開する。このように折り畳んだバッグを
実施例とする。
用い、折り畳み方式としては、まず、図8(a)に示す
ように、バッグの上下両側部を乗員側パネル14の側へ
蛇腹折りし、ついで、図8(b)に示すように、左右両
側部を65,65を乗員側パネル14の側へ同じく蛇腹
折りしたものを用いる。この場合には、整流体がないの
で、ガス流が上下方向に集中的に向かうわけではなく、
また、上下両側部と左右両側部においていともに展開し
やすい蛇腹折りが採用されているので、上下方向の展開
速度が左右方向に比して格別速くはない。
図9に示した。実施例の場合、比較例に比して、展開の
初期における上下方向への展開幅は著しく大きい。すな
わち、展開開始後10秒の時点で、前者で500mm、後
者で400mmである。そして、展開開始後約14秒で両
者とも最大展開幅に到達しているが、この最大展開幅
は、前者で約670mm、後者で約510mmであった。ま
た、リバウンド後には、実施例の方がなだらかな曲線を
描いて収束している。
逆ロール式折畳みが、比較的展開しやすい折畳み方式と
して順ロール式折畳み(図7)も存在する。さらに、図
10(a)には、通常の蛇腹式の折畳みを示している。
これに対して、図10(b)(c)には、蛇腹式折畳み
の変形例を示しており、先端90,90がそれぞれ外方
または内方から蛇腹部に差し込まれて保持されている。
したがって、比較的展開し難い折畳み方式として図10
(b)(c)のものが、また、比較的展開しやすい折畳
み方式として図10(a)のものも存在する。つぎに、
図1〜4に示すバッグの製造方法について説明する。
ネル12と乗員側パネル14との縫合部16や、テザー
24,26の縫合部38,38などはバッグの内部にあ
るため、まず、裏返した状態でこれらの縫合部を縫合し
てバッグとしての基本形態を完成したあとで、これを反
転して、図1〜4に示す最終製品を得ている。しかし、
整流体40については、整流体形成布42の2つの脚部
46,46の自由端同士をあらかじめ縫合48しておく
と、バッグの反転が困難であるという問題点がある。
1〜22に基づいて説明する。図11〜22に示すバッ
グは図1のエアバックの補強布53を有しておらず、2
つのテザー形成布28,30の脚部32,36の内外の
関係が逆になっており、また、整流体の形状が少し違う
が、その他の点においては図1のものと同じである。し
たがって、図11〜22においては、基本的に、図1に
おける参照番号と同じ番号を用いる。
している。インフレータ側パネル12の上には第1のテ
ザー形成布28、整流体形成布42の順で載置され、こ
れら3者がインフレータ取付用の開口部18の周囲にお
いて縫合29されている。また、乗員側パネル14の上
には第2のテザー形成布30が縫合31されている。
と第2のテザー形成布28,30の自由端同士を左右で
縫合して、テザー24,26が形成される。このとき、
インフレータ側パネル12と乗員側パネル14とは、部
分的に、テザー24,26により画される空間内に折り
込まれなければならない。
のテザー形成布30と乗員側パネル14との中央部33
をインフレータ側パネル12の側に持ち上げて開口18
を通過させることによりバッグを反転させる。しかし、
図15において一点鎖線で示すように、この時点で整流
体形成布42の自由端同士がすでに縫合されて整流体4
0が完成していると、バッグを反転する作業はかなり面
倒である。すなわち、図示しないが、反転に当たって
は、完成した整流体40の2つの開口端(図15におけ
る紙面の手前側と奥側にある端部)52,52のいずれ
かとインフレータ取付用の開口部18の周縁との間か
ら、35で示す部分(バッグにおける整流体40を除く
全ての部分)を通過させなければならないが、整流体4
0の幅は整流効果が上がるようにインフレータ用の開口
部18に比して大きく設定されているので、このように
部分35を通過させることが困難であるからである。
において実線で示すように、整流体形成布42の自由端
同士をあらかじめ縫合せず、この状態でバッグを反転さ
せる。この場合は、図12における部分35をインフレ
ータ取付用開口部18を通過させればよいので、作業は
さほど困難ではない。このようにして反転が終わった状
態を図16に示す。
成布42の2つの自由端を開口部18から外部へ引き出
して両者を縫合48し、図18に示すように、再びバッ
グの内部に納める。このようにして、バッグの反転作業
を困難なく行うことかできる。
整流体40すなわち整流体形成布42の幅がきわめて大
きい場合には、前記の方法によっても作業はなお困難で
ある。例えば、図19〜図21に示すように、整流体形
成布42の幅がインフレータ取付用の開口部18の直径
の3倍を超える場合である。これは、上下方向に集中的
にガス流を吹出す必要がある本願発明において特に重要
である。この場合には、図17に示す方法で整流体形成
布42の自由端を2つとも引き出すことは非常に面倒で
ある(図21参照)。この場合、もし2つの自由端が部
分的に接合されていれば、整流体形成布42のどこか一
部を手で把持して引き出すことにより、整流体形成布4
2の全体が引き出せるので便利である。この観点から、
この出願の発明者は、図22と図23に示す製造方法を
着想した。すなわち、バッグを反転させる前に、整流体
形成布42の自由端同士を当接させ、その両端部70,
72において縫合70,72する。このようすることに
より、中央の開口部74が得られる。そして、図20に
示す部分35をインフレータ取付け用の開口18と前記
の開口部74とを通過させてバッグを反転する。図示を
省略するが、このあと、自由端同士が部分的に縫合され
た整流体形成布42の一部を手で把持して、インフレー
タ取付用の開口部18から外部に引き出して、開口部7
4を縫い合わせることにより整流体40を完成させ、こ
れをインフレータ内にもどす。
に代えて、整流体形成布42の自由端における一端又は
中央部など適当な個所のみを縫合してもよい。
らのガスの吹き出し方向を上下方向とし、バッグの上下
方向において左右方向に比して展開しやすい折り畳み方
式を採用したものであるので、バッグは上下方向に迅速
に展開する。また、折畳み作業が容易であるとともに、
ハンドルと乗員の下腹部との間にバッグが迅速且つ安定
的に展開し、乗員の下腹部を有効に保護することができ
る。
がインフレータ取付用の開口の直径に比して著しく大き
いので、整流効果が顕著であり、ひいては、上下方向へ
のバッグの展開速度がいっそう大きい。
切断し、上方より見た断面図である。バッグは膨張状態
で示されている。
ら見たものである。
わち、インフレータ側パネルの正面図である。
る。
乗員側パネルの側から見た正面図である。(a)は最初
の折畳み、(b)は2番目の折り畳みを示す。
(a)は乗員側パネルの側への反転前の状態を、(b)
は反転後の状態を示す。
である。
速度を比較したグラフである。
る。
前の状態のバッグをインフレータ側パネルの側から見た
斜視図である。
視図である。
断面図である。
図である。
である。
る。
縦断面図である。
反転前の状態をインフレータ側パネルの側から見た斜視
図である。
視図である。
ことなく、反転した状態でインフレータ側パネルの側か
ら見た斜視図である。簡単のためテザーは省略してい
る。
的に縫合した状態の斜視図である。
と同様の図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 乗員側パネルとインフレータ側パネルと
が両者の周縁において接合されて三次元形状に膨張可能
なフレキシブルなバッグ構造に形成され、前記インフレ
ータ側パネルにはインフレータ取付用の開口部を形成し
た車両用エアバッグ装置のためのバッグにおいて、 前記バッグ構造の内部において、上下にガス流の吹出し
開口を有する整流体を配し、 前記バッグ構造の上下の両側部と左右の両側部とはとも
に折畳まれており、 前記の上下の両側部における折畳みが前記の左右の両側
部における折り畳みに比して展開しやすいものであり、最初に、前記バッグ構造の上下の両側部が蛇腹式に折畳
まれ、つぎに、左右の両側部が逆ロール式に折畳まれて
いる、 ことを特徴とする車両用エアバッグ装置のためのバッ
グ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両用エアバッグ装置
のためのバッグにおいて、前記整流体の幅はインフレー
タヘッド取付用の前記開口部の直径の3倍を超えること
を特徴とする車両用エアバッグ装置のためのバッグ。
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