JP3240945B2 - 溶融亜鉛めっき付着量の制御方法 - Google Patents
溶融亜鉛めっき付着量の制御方法Info
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Description
を通って連続的に走行する鋼板にワイピングガスノズル
を噴射し、亜鉛めっき付着量を制御する連続溶融亜鉛め
っきの ガスワイピングによるめっき付着量制御方法に
関し、特に薄目付材における付着量の精度向上を図った
溶融亜鉛めっき付着量の制御方法に関する。
量制御は 、図5に示すような連続溶融亜鉛めっきライ
ンの付着量制御部において、溶融亜鉛めっき浴2の上方
に設置されている一対のワイピングノズル3からガスを
走行中の鋼板1に噴射することにより余剰の溶融亜鉛を
掻き落とすことによって行われている。
ては、めっき付着量Wは、鋼板ラインV、ワイピングノ
ズルの噴射ガス圧力P、ノズル―鋼板間距離B等を因子
とした付着量予測式に基づき、めっき付着量を制御する
方法が提案されている。付着量予測式は 多数発表され
ており、例えば特開平6‐116696号公報には以下
の(1)式に示すような予測式が示されている。 W=h0Ph1 Vh2Bh3 ……(1) ここで、h0、h1、h2、h3の係数の値は、実績め
っき付着量から重回帰計算によって決定されるものであ
る。
も考慮し、上記3つの制御因子、ライン速度、ノズル
圧、ノズル―鋼板間距離に板厚tを組み合わせた以下の
(2)式に基づく制御方法が、例えば特開平5‐171
395号公報に開示されている。 W=a0Pa1Va2Ba3ta4exp(a5/V) ……(2)
は、流体力学理論に基づき、ワイピングガス噴流がノズ
ル−鋼板間距離によって、展開領域と完全発達領域とに
分けられ、これらの領域でノズル−鋼板間距離がめっき
付着量に及ぼす影響が異なることを考慮し、展開領域と
完全発達領域とで以下の(3)および(4)式に示すよ
うにそれぞれ異なる付着量予測式を用いることが開示さ
れている。 B/D≦C(展開領域の時) W=a1ρ{(κ-1)/(2ηκP0)}1/2B1/2 ×[μV/(P/P0)(κ-1)/κ-1}]1/2 ……(3) B/D>C(完全発達領域の時) W=a2ρ{(κ-1)/(2ηκP0)}1/2DB1/2 ×[μV/(P/P0)(κ-1)/κ-1}]1/2 ……(4) (ρ:溶融亜鉛密度、μ:溶融亜鉛粘度、P0:大気
圧、κ:ガスの比熱比、D:ワイピングノズル−鋼板間
距離、η:ワイピングノズル効率) 一般に、上記各公報に記載されているようなめっき付着
量予測式を用い、フィードフォワード制御、フィードバ
ック制御を行い、めっき付着量を予測している。したが
って、めっき付着量を精度良く制御するためには、めっ
き付着量予測式の精度が重要となる。
ピング条件(ワイピングノズル−鋼板間距離、ワイピン
グガス圧力、ワイピングガスノズルギャップ等)および
ライン速度とめっき付着量の予測式が種々提案されてい
るが、現状では充分な付着量予測が行われていない。例
えば、ワイピング条件およびライン速度が同じであって
も、鋼種やめっき浴中アルミニウム濃度が異なると付着
量は異なってくる。
着量制御を行うためには、鋼種やめっき付着量浴中アル
ミニウムの濃度の相違によるめっき付着量の相違を考慮
しためっき付着量予測式を用いる必要がある。本発明は
かかる事情に鑑みてなされたものであって、鋼種やめっ
き付着量、浴中アルミニウムの濃度の相違によるめっき
付着量の相違を考慮しためっき付着量予測式を用いた溶
融亜鉛めっき付着量の制御方法を提供することを目的と
する。
決するために、溶融亜鉛めっき浴を通過して連続的に走
行する鋼板にワイピングよりガスを噴射して溶融亜鉛の
めっき付着量を制御するにあたり、めっき浴を通過する
際に形成された初期合金層を考慮した付着量予測式を用
いることを特徴とする溶融亜鉛めっき付着量制御方法を
提供するものである。また、前記初期合金層による付着
量予測因子として、鋼種、めっき浴中のアルミニウム濃
度、鋼板がめっき浴を通過する時間、およびめっき浴温
度を用いることを特徴とする 溶融亜鉛めっき付着量の
制御方法を提供するものである。
条件およびライン速度であっても、鋼種やめっき浴中の
アルミニウム濃度が異なると付着量が異なってくる原因
について検討を重ねた結果、その原因がめっき浴通過中
に鋼板表面において鉄−亜鉛の反応により初期合金層と
呼ばれる層が形成されることにあることを見出した。し
たがって、本発明では、めっき浴を通過する際に形成さ
れた初期合金層を考慮した付着量予測式を用いるのであ
る。
浴中のアルミニウム濃度、鋼板がめっき浴を通過する時
間、およびめっき浴温度により影響される。したがっ
て、これらの因子と付着増加量の定量的な関係を把握し
ておけば、初期合金層形成に伴う付着量増加を予測する
ことが可能である。
は、初期合金層自体の生成量、およびこの層が形成され
ることにより増加する持ち上げ溶融亜鉛を考慮する必要
がある。このように初期合金層形成により持ち上げ溶融
亜鉛が増加するのは、図1に示すように、ストリップ表
面に形成される凹凸の鉄−亜鉛の結晶(ζ相)により、
鋼板表面での摩擦抗力が初期合金層が形成されない滑ら
かな場合に比べて増加するためである。
ず、ワイピング条件とライン速度が同一であっても、め
っき付着量が異なる例を示す。表1に示すA鋼とB鋼に
対し、ライン速度80mpm、浴温度460℃、アルミニ
ウム濃度0.12wt%のめっき浴を用い、ワイピング条
件としては、ノズルギャップ0.7mm、ヘッダー圧力
0.8kg/cm2G、ノズル−鋼板間距離4mmで亜鉛めっき
を行った。この時、計測された付着量は片面あたりB鋼
では31g/m2であり、A鋼では26g/m2であっ
た。
条件およびライン速度が同一であってもめっき付着量は
異なっていた。両者の初期合金層を観察したところ、B
鋼のζ相高さのほうが高かった。したがって、両者の付
着量差は、めっき浴を通過中に形成された初期合金層の
形態の相違によるものということができる。
ン速度の場合に、噴流理論に基づいて予測した付着量
は、約23g/m2であった。したがって、この理論予
測値と計測値との差が初期合金層の形成による付着増加
量であり、この付着増加量を取り込んだ付着量予測式を
用いなければ精度の高い付着量制御を行うことができな
いことは明らかである。
っきを実施したところ、浴温度460℃の場合ほど付着
量および初期合金層高さに差は認められず、初期合金層
の形成状態は浴温度にも影響されることが確認された。
にした場合には、付着量がアルミ濃度0.12wt%の場
合より約5g/m2少なくなった。これは、アルミニウ
ム濃度を高めることにより鉄−亜鉛の合金化反応が抑制
されたためであるといえる。
い場合の付着量との差)と初期合金層(ζ相)高さとの
関係の一例を図2に示す。この図に示すように、両者は
ほぼ直線関係にあることが理解される。すなわち、ζ相
が高くなると付着量増加量も増えてくる。
さは、亜鉛めっき皮膜中への鉄拡散量と強い相関があ
る。さらに、鉄拡散量は、鋼種、めっき浴中のアルミニ
ウム濃度、めっき浴通過時間、およびめっき浴温度に依
存する。例えば、浴中アルミニウム濃度が0.12wt%
の場合には、浴滞留時間と鉄拡散量とが、浴温度に応じ
て図4のような関係となる。
0.5で求められる。ここでaは浴温度、アルミニウム濃
度、鋼種で定まる係数、tは浴通過時間である。さら
に、鉄拡散量が求まれば、図3に示したような関係から
ζ相高さhは、h=f(Fe)で求められ、このhより
付着量の増加分ΔCは、図2に示したように、ΔC=b
h+cで求めることができる。ここで、b、cは溶融亜
鉛の動粘性係数、ライン速度に依存する係数である。こ
のように、初期合金層形成による増加付着量と初期合金
層が形成されない場合の付着量を加算することにより高
精度で付着量を予測することができる。
されない場合の付着量予測式は、特に限定されるもので
はないが、例えば、初期合金層の形成が抑制される高ア
ルミニウム濃度浴(例えば0.20wt%アルミニウム濃
度浴)を用いた操業から得られた付着量の結果をまとめ
ることにより求められる予測式、あるいは、上述した特
開平6−296923号公報に記載されたような噴流理
論に基づいて構築された予測式等を用いることができ
る。
めっき付着量予測式の精度を向上させることができるた
め、めっき付着量の制御、特に薄目付材のめっき付着量
制御を高精度で行うことができる。
相)高さとの関係の一例を示す図。
係の一例を示す図。
影響の一例を示す図。
図。
ル、4;シンクロール
Claims (2)
- 【請求項1】 溶融亜鉛めっき浴を通過して連続的に走
行する鋼板にワイピングよりガスを噴射して溶融亜鉛の
めっき付着量を制御するにあたり、めっき浴を通過する
際に形成された初期合金層を考慮した付着量予測式を用
いることを特徴とする溶融亜鉛めっき付着量制御方法。 - 【請求項2】 前記初期合金層による付着量予測因子と
して、鋼種、めっき浴中のアルミニウム濃度、鋼板がめ
っき浴を通過する時間、およびめっき浴温度を用いるこ
とを特徴とする 溶融亜鉛めっき付着量の制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35676996A JP3240945B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 溶融亜鉛めっき付着量の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35676996A JP3240945B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 溶融亜鉛めっき付着量の制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10195622A JPH10195622A (ja) | 1998-07-28 |
| JP3240945B2 true JP3240945B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18450677
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35676996A Expired - Fee Related JP3240945B2 (ja) | 1996-12-27 | 1996-12-27 | 溶融亜鉛めっき付着量の制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3240945B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-27 JP JP35676996A patent/JP3240945B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10195622A (ja) | 1998-07-28 |
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