JP3242837B2 - 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法 - Google Patents
写真フィルム用ベースフィルムの製造方法Info
- Publication number
- JP3242837B2 JP3242837B2 JP9845596A JP9845596A JP3242837B2 JP 3242837 B2 JP3242837 B2 JP 3242837B2 JP 9845596 A JP9845596 A JP 9845596A JP 9845596 A JP9845596 A JP 9845596A JP 3242837 B2 JP3242837 B2 JP 3242837B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- photographic
- less
- base film
- heat treatment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルム用ベ
ースフイルムの製造方法に関し、更に詳しくは、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主た
る成分としてなる透明性および寸法安定性に優れかつ、
良好な平面性を備えた写真フイルム用ベースフイルムの
製造方法に関する。
ースフイルムの製造方法に関し、更に詳しくは、ポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主た
る成分としてなる透明性および寸法安定性に優れかつ、
良好な平面性を備えた写真フイルム用ベースフイルムの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムには、一般のカメラに装填
して撮影に用いるネガフイルム等の如きロール状フイル
ムで用いるものと、X線用フイルム、製版用フイルム、
カットフイルム等の如きシート状フイルムで用いるもの
とがある。
して撮影に用いるネガフイルム等の如きロール状フイル
ムで用いるものと、X線用フイルム、製版用フイルム、
カットフイルム等の如きシート状フイルムで用いるもの
とがある。
【0003】ロール状フイルムのベースフイルムにはト
リアセチルセルロース(以下 『TAC』と略称するこ
とがある)フイルムが主として用いられ、またシート状
フイルムのベースフイルムにはポリエチレンテレフタレ
ート(以下、『PET』ということがある。)からなる
二軸延伸ポリエステルフイルムが主として用いられてい
る。
リアセチルセルロース(以下 『TAC』と略称するこ
とがある)フイルムが主として用いられ、またシート状
フイルムのベースフイルムにはポリエチレンテレフタレ
ート(以下、『PET』ということがある。)からなる
二軸延伸ポリエステルフイルムが主として用いられてい
る。
【0004】TACフイルムは、光学的に異方性が無く
透明度が高いこと、更にプラスチックフイルムとしては
比較的吸水性が高いため、ロールフイルムとして巻かれ
た状態で経時されることによって生じる巻きぐせカール
が現像処理での吸水による分子鎖の再配列のため解消
(カール解消性)するという優れた性質を有している。
ところが、最近の写真撮影装置が小型化される等の進歩
に伴い、写真フイルムを収納するパトローネも小型化す
ることが必要になり、これに用いる写真フイルム用ベー
スフイルムを従来より肉薄とすること、肉薄としても機
械的強度や寸度安定性が十分な性能であることが要求さ
れるようになった。しかしながら、TACフイルムでは
厚みを薄くした場合、機械的強度が不足し要求を満足す
ることができない。
透明度が高いこと、更にプラスチックフイルムとしては
比較的吸水性が高いため、ロールフイルムとして巻かれ
た状態で経時されることによって生じる巻きぐせカール
が現像処理での吸水による分子鎖の再配列のため解消
(カール解消性)するという優れた性質を有している。
ところが、最近の写真撮影装置が小型化される等の進歩
に伴い、写真フイルムを収納するパトローネも小型化す
ることが必要になり、これに用いる写真フイルム用ベー
スフイルムを従来より肉薄とすること、肉薄としても機
械的強度や寸度安定性が十分な性能であることが要求さ
れるようになった。しかしながら、TACフイルムでは
厚みを薄くした場合、機械的強度が不足し要求を満足す
ることができない。
【0005】一方、PETに代表されるポリエステルフ
イルムは優れた機械的特性、透明性、寸法安定性、耐熱
性、耐薬品性を有するために、磁気テープ用、写真フイ
ルム用、電気絶縁フイルム用、包装フイルム用、製図フ
イルム用等多くの用途に用いられている。
イルムは優れた機械的特性、透明性、寸法安定性、耐熱
性、耐薬品性を有するために、磁気テープ用、写真フイ
ルム用、電気絶縁フイルム用、包装フイルム用、製図フ
イルム用等多くの用途に用いられている。
【0006】写真フイルム用としてはPETフイルムが
シート状フイルムのベースフイルムとして用いられてい
る。
シート状フイルムのベースフイルムとして用いられてい
る。
【0007】しかしながら、このPETフィルムはロー
ル状フィルムとして使用した場合、フィルムに巻き癖カ
ールを付き難くする能力(以下『抗カーリング性』とい
うことがある)が不足する。さらにPETフィルムにつ
いてはフィルムのガラス転移点(以下『Tg』というこ
とがある)以下の温度で加熱処理を施すことにより巻き
癖解消性は得られるものの、日常生活において写真フィ
ルムが曝される温度によって容易に消滅してしまう。そ
のため、PETフィルムをロール状フィルムのベースフ
ィルムに用いることは難しい。
ル状フィルムとして使用した場合、フィルムに巻き癖カ
ールを付き難くする能力(以下『抗カーリング性』とい
うことがある)が不足する。さらにPETフィルムにつ
いてはフィルムのガラス転移点(以下『Tg』というこ
とがある)以下の温度で加熱処理を施すことにより巻き
癖解消性は得られるものの、日常生活において写真フィ
ルムが曝される温度によって容易に消滅してしまう。そ
のため、PETフィルムをロール状フィルムのベースフ
ィルムに用いることは難しい。
【0008】そこで、ポリエチレンナフタレンジカルボ
キシレート(以下『PEN』と略称することがある)を
主たる成分としてなるフィルムを写真フィルム用ベース
フィルムとして用いることが提案されている。PENフ
ィルムにおいては、フィルムのTg以下の温度での加熱
処理により得られた抗カーリング性が日常生活において
曝される温度によって失われることはない。
キシレート(以下『PEN』と略称することがある)を
主たる成分としてなるフィルムを写真フィルム用ベース
フィルムとして用いることが提案されている。PENフ
ィルムにおいては、フィルムのTg以下の温度での加熱
処理により得られた抗カーリング性が日常生活において
曝される温度によって失われることはない。
【0009】しかしながら、この方法により単にフィル
ムに加熱処理を施すとフィルムの平面性が不十分である
ことを本発明者らは知見した。このような平面性不良は
その後の写真フィルム製造において、例えば、ベースフ
ィルムに感光材料を塗布する際に塗布斑を引き起こす原
因となる。
ムに加熱処理を施すとフィルムの平面性が不十分である
ことを本発明者らは知見した。このような平面性不良は
その後の写真フィルム製造において、例えば、ベースフ
ィルムに感光材料を塗布する際に塗布斑を引き起こす原
因となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の従来技術の問題点を解決し、ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレートを主たる成分としてなる
平面性および透明性に優れた写真フイルム用ベースフイ
ルムを好適に製造することができる製造方法を提供する
ことにある。
の従来技術の問題点を解決し、ポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレートを主たる成分としてなる
平面性および透明性に優れた写真フイルム用ベースフイ
ルムを好適に製造することができる製造方法を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、抗カーリ
ング性付与のための加熱処理によってフィルムの不均一
な寸法変化がおこり、この不均一な寸法変化のために加
熱処理後のフィルムの平面性不良が発生すること、フィ
ルムに平面性不良が生じると、ロール状態で加熱処理を
行った場合においてはフィルム同士の粘着の原因となり
フィルムの平面性不良が更に悪化すること、また、フィ
ルム搬送中に熱処理を行った場合においては熱処理後の
フィルムの巻き上げ時にフィルム同士の粘着による平面
性不良が発生することを知見した。さらに、フィルムの
リン含有量を調整することにより色調及び透明性の優れ
たフィルムを得ることができることを知見したことで本
発明を完成するに至った。
ング性付与のための加熱処理によってフィルムの不均一
な寸法変化がおこり、この不均一な寸法変化のために加
熱処理後のフィルムの平面性不良が発生すること、フィ
ルムに平面性不良が生じると、ロール状態で加熱処理を
行った場合においてはフィルム同士の粘着の原因となり
フィルムの平面性不良が更に悪化すること、また、フィ
ルム搬送中に熱処理を行った場合においては熱処理後の
フィルムの巻き上げ時にフィルム同士の粘着による平面
性不良が発生することを知見した。さらに、フィルムの
リン含有量を調整することにより色調及び透明性の優れ
たフィルムを得ることができることを知見したことで本
発明を完成するに至った。
【0012】すなわち本発明は、リン含有量がリン原子
として15ppm以上200ppm以下、光学濃度Yが
0.040〜0.075、エンボス加工を施していない
部分のフィルム間のハリツキ度が3級以下および110
℃において24時間保持したときのフィルム長手方向
(MD)の熱収縮率が0.25%以下であるポリエチレ
ン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる成
分としてなる二軸延伸フィルムの少なくとも両側端部に
エンボスの高さが10〜30μmのエンボスをフィルム
の長手方向(MD)に対して直角に交わる直線上に存在
する2つ以上のエンボスの高さの差が5μm以下となる
ようにエンボス加工を施した後、ロールに巻取った状態
で80℃〜Tg(フィルムのガラス転移点)の温度で熱
処理することを特徴とする写真フィルム用ベースフィル
ムの製造方法である。
として15ppm以上200ppm以下、光学濃度Yが
0.040〜0.075、エンボス加工を施していない
部分のフィルム間のハリツキ度が3級以下および110
℃において24時間保持したときのフィルム長手方向
(MD)の熱収縮率が0.25%以下であるポリエチレ
ン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを主たる成
分としてなる二軸延伸フィルムの少なくとも両側端部に
エンボスの高さが10〜30μmのエンボスをフィルム
の長手方向(MD)に対して直角に交わる直線上に存在
する2つ以上のエンボスの高さの差が5μm以下となる
ようにエンボス加工を施した後、ロールに巻取った状態
で80℃〜Tg(フィルムのガラス転移点)の温度で熱
処理することを特徴とする写真フィルム用ベースフィル
ムの製造方法である。
【0013】 [ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレー
ト] 本発明で製造される写真フイルム用ベースフイルムは、
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート
を主たる成分としてなるものである。「主たる成分」と
は全繰り返し単位の少なくとも97モル%、好ましくは
少なくとも98モル%であるエチレンー2,6ーナフタ
レンジカルボキシレートのコポリマーが用いられる。エ
チレンー2,6ーナフタレンジカルボキシレートが全繰
り返し単位の97モル%以上であると抗カーリング性が
良好となるため好ましい。最も好ましくはポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートのホモポリマ
ーである。
ト] 本発明で製造される写真フイルム用ベースフイルムは、
ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレート
を主たる成分としてなるものである。「主たる成分」と
は全繰り返し単位の少なくとも97モル%、好ましくは
少なくとも98モル%であるエチレンー2,6ーナフタ
レンジカルボキシレートのコポリマーが用いられる。エ
チレンー2,6ーナフタレンジカルボキシレートが全繰
り返し単位の97モル%以上であると抗カーリング性が
良好となるため好ましい。最も好ましくはポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートのホモポリマ
ーである。
【0014】コポリマーを構成する共重合成分として
は、分子内に2つのエステル形成性官能基を有する化合
物を用いることができ、例えばシュウ酸、アジピン酸、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,7−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸
等の如きジカルボン酸;p−オキシ安息香酸、p−オキ
シエトキシ安息香酸等の如きオキシカルボン酸;或いは
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、シ
クロヘキサンメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール等の如き2価アルコール類
等を好ましく用いることができる。
は、分子内に2つのエステル形成性官能基を有する化合
物を用いることができ、例えばシュウ酸、アジピン酸、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,7−ナフ
タレンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸
等の如きジカルボン酸;p−オキシ安息香酸、p−オキ
シエトキシ安息香酸等の如きオキシカルボン酸;或いは
プロピレングリコール、トリメチレングリコール、テト
ラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、シ
クロヘキサンメチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール等の如き2価アルコール類
等を好ましく用いることができる。
【0015】また、ポリエチレンー2,6ーナフタレン
ジカルボキシレートは例えば安息香酸、メトキシポリア
ルキレングリコールなどの一官能性化合物によって末端
の水酸基および/またはカルボキシル基の一部または全
部を封鎖したものであってもよく、或いは例えば極く少
量のグリセリン、ペンタエリスリトール等の如き三官能
以上のエステル形成性化合物で実質的に線状のポリマー
が得られる範囲内で共重合したものであってもよい。
ジカルボキシレートは例えば安息香酸、メトキシポリア
ルキレングリコールなどの一官能性化合物によって末端
の水酸基および/またはカルボキシル基の一部または全
部を封鎖したものであってもよく、或いは例えば極く少
量のグリセリン、ペンタエリスリトール等の如き三官能
以上のエステル形成性化合物で実質的に線状のポリマー
が得られる範囲内で共重合したものであってもよい。
【0016】[添加剤] 本発明で製造される写真フィルム用ベースフィルムには
添加剤、例えば安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、難燃剤、
および染料等を含有させることができる。
添加剤、例えば安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、難燃剤、
および染料等を含有させることができる。
【0017】フイルムに滑り性を付与するためには不活
性微粒子を少割合含有させることが好ましい。かかる不
活性微粒子としては、例えば球状シリカ、炭酸カルシウ
ム、アルミナ、 二酸化チタン、カオリンクレー、硫酸
バリウム、ゼオライトの如き無機粒子、或いはシリコン
樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子の如き有機粒子を挙げ
ることができる。無機粒子は粒径が均一であること等の
理由で天然品よりも、合成品であることが好ましく、あ
らゆる結晶形態の無機粒子を使用することができる。
性微粒子を少割合含有させることが好ましい。かかる不
活性微粒子としては、例えば球状シリカ、炭酸カルシウ
ム、アルミナ、 二酸化チタン、カオリンクレー、硫酸
バリウム、ゼオライトの如き無機粒子、或いはシリコン
樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子の如き有機粒子を挙げ
ることができる。無機粒子は粒径が均一であること等の
理由で天然品よりも、合成品であることが好ましく、あ
らゆる結晶形態の無機粒子を使用することができる。
【0018】上記の不活性微粒子の平均粒径は0.05
〜1.5μmの範囲であることが好ましい。特に、不活
性微粒子が無機粒子の場合には、平均粒径が0.1〜
0.8μmの範囲であることが好ましく、0.2〜0.
5μmであることが更に好ましい。不活性微粒子がシリ
コン樹脂粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1.5μ
mの範囲であることが好ましい。また不活性微粒子が架
橋ポリスチレン粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1
μmの範囲であることが好ましい。
〜1.5μmの範囲であることが好ましい。特に、不活
性微粒子が無機粒子の場合には、平均粒径が0.1〜
0.8μmの範囲であることが好ましく、0.2〜0.
5μmであることが更に好ましい。不活性微粒子がシリ
コン樹脂粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1.5μ
mの範囲であることが好ましい。また不活性微粒子が架
橋ポリスチレン粒子の場合には、平均粒径が0.1〜1
μmの範囲であることが好ましい。
【0019】不活性微粒子の平均粒径が0.05μmよ
り小さいと、フイルムの滑り性、耐削れ性或いは巻き取
り性などの向上効果が小さく、他方平均粒径が1.5μ
mより大きいとフイルムの透明性が低下するので好まし
くない。
り小さいと、フイルムの滑り性、耐削れ性或いは巻き取
り性などの向上効果が小さく、他方平均粒径が1.5μ
mより大きいとフイルムの透明性が低下するので好まし
くない。
【0020】不活性微粒子の含有量は0.001〜0.
2重量%であることが好ましい。不活性微粒子が無機粒
子の場合、0.001〜0.1重量%であることが更に
好ましく、0.002〜0.05重量%であることが特
に好ましい。また不活性微粒子がシリコン樹脂粒子の場
合、0.001〜0.1重量%であることが好ましく、
更に0.001〜0.02重量%、特に0.001〜
0.01重量%であることが好ましい。不活性微粒子が
架橋ポリスチレン粒子の場合、0.001〜0.05重
量%であることが好ましい。この不活性微粒子の添加量
が0.001重量%未満ではフイルムの滑り性が不十分
となりがちであり、一方0.2重量%を超えるとフイル
ムヘーズが増加し、透明性が不十分となり、好ましくな
い。
2重量%であることが好ましい。不活性微粒子が無機粒
子の場合、0.001〜0.1重量%であることが更に
好ましく、0.002〜0.05重量%であることが特
に好ましい。また不活性微粒子がシリコン樹脂粒子の場
合、0.001〜0.1重量%であることが好ましく、
更に0.001〜0.02重量%、特に0.001〜
0.01重量%であることが好ましい。不活性微粒子が
架橋ポリスチレン粒子の場合、0.001〜0.05重
量%であることが好ましい。この不活性微粒子の添加量
が0.001重量%未満ではフイルムの滑り性が不十分
となりがちであり、一方0.2重量%を超えるとフイル
ムヘーズが増加し、透明性が不十分となり、好ましくな
い。
【0021】不活性微粒子の添加時期は、ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを製膜する迄
の段階であれば特に制限はなく、例えば重合段階で添加
してもよく、また製膜の際に添加してもよい。
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを製膜する迄
の段階であれば特に制限はなく、例えば重合段階で添加
してもよく、また製膜の際に添加してもよい。
【0022】[光学濃度]本発明の写真フイルム用ベー
スフイルムは、未染色の状態でX−Rite社製光学濃
度計で測定した光学濃度Yが0.040〜0.075で
ある。
スフイルムは、未染色の状態でX−Rite社製光学濃
度計で測定した光学濃度Yが0.040〜0.075で
ある。
【0023】光学濃度Yが上記の下限値より小さい場
合、フイルムエッジから入射した光がフイルム内部を透
過し易く、ライトパイピング現象を防止する効果が得ら
れない。また、光学濃度が上記の上限値よりも大きい場
合、ベースフィルムの黄色味が強くなり可視領域の光線
透過を均一にするための着色を行うと、本来のライトパ
イピング防止性の付与という目的に対して必要以上に光
学濃度が高く、光線透過率が低い、即ち、必要以上に暗
いベースフィルムになり、写真フィルム用ベースフィル
ムとして好ましくない。
合、フイルムエッジから入射した光がフイルム内部を透
過し易く、ライトパイピング現象を防止する効果が得ら
れない。また、光学濃度が上記の上限値よりも大きい場
合、ベースフィルムの黄色味が強くなり可視領域の光線
透過を均一にするための着色を行うと、本来のライトパ
イピング防止性の付与という目的に対して必要以上に光
学濃度が高く、光線透過率が低い、即ち、必要以上に暗
いベースフィルムになり、写真フィルム用ベースフィル
ムとして好ましくない。
【0024】ポリエステルフィルムを写真フィルム用の
ベースフィルムに使用するとポリエステルフィルムの屈
折率が感光材料や空気の屈折率よりも高いためフィルム
の端部から進入した光がベースフイルムと感光剤層の界
面で反射しやすく、またフイルムと大気の界面でも反射
しやすいため光がエッジ部から離れた部分の感光剤層ま
で到達し、いわゆるライトパイピング現象(かぶり)を
起こしやすい欠点を有する。このような現象を防止する
には染料を添加する方法が好ましく、染料は製膜温度に
おける耐熱性に優れ、かつポリエステルとの相溶性に優
れたものが好ましい。上記の点からアントラキノン骨格
を有する染料が耐熱性、相溶性に優れているので特に好
ましい。染色濃度はX−Rite社製の光学濃度計を用
いて、可視光線領域での色濃度測定を行った場合、少な
くとも0.03以上0.17以下であり、黄色味の指標
であるYの値が0.075以下であることが好ましく、
0.065以下であることがより好ましい。色濃度が
0.03より低いとライトパイピング現象の防止効果が
不十分であり好ましくない。また、色濃度が0.17を
超えると写真フィルム用ベースフィルムとしての透明性
が失われるため好ましくない。また、色濃度Yの値が
0.075を超えると、ベースフィルムの黄色味が強
く、フィルムに乳剤を塗設して写真フィルムとした場合
に、可視領域の光線透過に偏りを生じるため好ましくな
い。
ベースフィルムに使用するとポリエステルフィルムの屈
折率が感光材料や空気の屈折率よりも高いためフィルム
の端部から進入した光がベースフイルムと感光剤層の界
面で反射しやすく、またフイルムと大気の界面でも反射
しやすいため光がエッジ部から離れた部分の感光剤層ま
で到達し、いわゆるライトパイピング現象(かぶり)を
起こしやすい欠点を有する。このような現象を防止する
には染料を添加する方法が好ましく、染料は製膜温度に
おける耐熱性に優れ、かつポリエステルとの相溶性に優
れたものが好ましい。上記の点からアントラキノン骨格
を有する染料が耐熱性、相溶性に優れているので特に好
ましい。染色濃度はX−Rite社製の光学濃度計を用
いて、可視光線領域での色濃度測定を行った場合、少な
くとも0.03以上0.17以下であり、黄色味の指標
であるYの値が0.075以下であることが好ましく、
0.065以下であることがより好ましい。色濃度が
0.03より低いとライトパイピング現象の防止効果が
不十分であり好ましくない。また、色濃度が0.17を
超えると写真フィルム用ベースフィルムとしての透明性
が失われるため好ましくない。また、色濃度Yの値が
0.075を超えると、ベースフィルムの黄色味が強
く、フィルムに乳剤を塗設して写真フィルムとした場合
に、可視領域の光線透過に偏りを生じるため好ましくな
い。
【0025】[熱収縮率・MD熱収縮率のフィルム幅方
向でのバラツキ]本発明における二軸延伸ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、
フィルムを110℃において24時間保持した際、フィ
ルム長手方向(MD方向)の熱収縮率が0.25%以下
であり、かつこの熱収縮率の幅方向(TD)における最
大値と最小値の差(MDの最大熱収縮率−MDの最小熱
収縮率)が0.10%以下であることが好ましい。11
0℃において24時間保持した際のフィルム長手方向の
熱収縮率が0.25%を超えると、例えばTg以下での
加熱処理をフィルム搬送中に行った場合には、フィルム
搬送ロールと擦れ、細かな傷が発生し、またTg以下で
の加熱処理を巻き取ったロールの状態で行った場合に
は、フィルム同士の粘着や擦れによる平面性不良が発生
し好ましくない。一方、110℃において24時間保持
した際のフィルム長手方向(MD)の熱収縮率の、フィ
ルム幅方向でのバラツキ(熱収縮率の最大値と最小値の
差)が0.10%を超えると、Tg以下での加熱処理の
際にフィルムにたるみが生じ、この後にフィルムを巻き
取る際にフィルム同士の粘着や擦れが発生してフィルム
の平面性が損なわれるので、好ましくない。
向でのバラツキ]本発明における二軸延伸ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、
フィルムを110℃において24時間保持した際、フィ
ルム長手方向(MD方向)の熱収縮率が0.25%以下
であり、かつこの熱収縮率の幅方向(TD)における最
大値と最小値の差(MDの最大熱収縮率−MDの最小熱
収縮率)が0.10%以下であることが好ましい。11
0℃において24時間保持した際のフィルム長手方向の
熱収縮率が0.25%を超えると、例えばTg以下での
加熱処理をフィルム搬送中に行った場合には、フィルム
搬送ロールと擦れ、細かな傷が発生し、またTg以下で
の加熱処理を巻き取ったロールの状態で行った場合に
は、フィルム同士の粘着や擦れによる平面性不良が発生
し好ましくない。一方、110℃において24時間保持
した際のフィルム長手方向(MD)の熱収縮率の、フィ
ルム幅方向でのバラツキ(熱収縮率の最大値と最小値の
差)が0.10%を超えると、Tg以下での加熱処理の
際にフィルムにたるみが生じ、この後にフィルムを巻き
取る際にフィルム同士の粘着や擦れが発生してフィルム
の平面性が損なわれるので、好ましくない。
【0026】110℃において24時間保持した際のフ
ィルム長手方向の熱収縮率が0.25%以下であり、か
つ該熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキの範囲を
0.1%以下にするための方法としては、例えば二軸延
伸し、熱固定した後ロールに巻き取るまでの間で、加熱
搬送ロール上にフィルムを搬送させ加熱搬送ロール後の
搬送ロールの速度を減速させる方法、2つの速度の異な
る搬送ロールの間においてIRヒーターで加熱する方
法、熱固定ゾーンの途中でフィルムの両端部を切り離
し、フィルムの供給速度に対して引き取り速度を減速さ
せる方法、熱固定後熱風を吹き出すノズルの上にフィル
ムを搬送させながら、供給の速度よりも引き取りの速度
を減速する方法、あるいは製膜機で巻き取った後、Tg
以下での熱処理を行うまでの間に加熱搬送ロール上にフ
ィルムを搬送させ搬送ロールの速度を減速する方法、あ
るいは加熱オーブン内やIRヒーターによる加熱ゾーン
を搬送させながら加熱ゾーン後のロール速度を加熱ゾー
ン前のロール速度より減速する方法等があり、いずれの
方法を用いても良く、また、本発明は上記の熱収縮率の
範囲、およびフィルム長手方向の熱収縮率のフィルム幅
方向でのバラツキの範囲内に収まるような低熱収化処理
であれば、これらに限定されるものではない。
ィルム長手方向の熱収縮率が0.25%以下であり、か
つ該熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキの範囲を
0.1%以下にするための方法としては、例えば二軸延
伸し、熱固定した後ロールに巻き取るまでの間で、加熱
搬送ロール上にフィルムを搬送させ加熱搬送ロール後の
搬送ロールの速度を減速させる方法、2つの速度の異な
る搬送ロールの間においてIRヒーターで加熱する方
法、熱固定ゾーンの途中でフィルムの両端部を切り離
し、フィルムの供給速度に対して引き取り速度を減速さ
せる方法、熱固定後熱風を吹き出すノズルの上にフィル
ムを搬送させながら、供給の速度よりも引き取りの速度
を減速する方法、あるいは製膜機で巻き取った後、Tg
以下での熱処理を行うまでの間に加熱搬送ロール上にフ
ィルムを搬送させ搬送ロールの速度を減速する方法、あ
るいは加熱オーブン内やIRヒーターによる加熱ゾーン
を搬送させながら加熱ゾーン後のロール速度を加熱ゾー
ン前のロール速度より減速する方法等があり、いずれの
方法を用いても良く、また、本発明は上記の熱収縮率の
範囲、およびフィルム長手方向の熱収縮率のフィルム幅
方向でのバラツキの範囲内に収まるような低熱収化処理
であれば、これらに限定されるものではない。
【0027】本発明における二軸延伸ポリエチレン−
2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、フ
ィルムを110℃において24時間保持した際、フィル
ム幅方向(TD方向)の熱収縮率が0.25%以下であ
ることが好ましい。この熱収縮率は、上記のフィルム長
手方向の熱収縮率の低減処理時、あるいはこの方法によ
って小さくすることができる。
2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムは、フ
ィルムを110℃において24時間保持した際、フィル
ム幅方向(TD方向)の熱収縮率が0.25%以下であ
ることが好ましい。この熱収縮率は、上記のフィルム長
手方向の熱収縮率の低減処理時、あるいはこの方法によ
って小さくすることができる。
【0028】[リン含有量] 本発明で製造される写真フィルム用ベースフィルムはポ
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを
主たる成分とし、フィルムのリン含有量がリン原子とし
て15ppm以上200ppm以下であり、さらに好ま
しくは25ppm以上100ppm以下であり、特に好
ましくは35ppm以上80ppm以下である。
リエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを
主たる成分とし、フィルムのリン含有量がリン原子とし
て15ppm以上200ppm以下であり、さらに好ま
しくは25ppm以上100ppm以下であり、特に好
ましくは35ppm以上80ppm以下である。
【0029】該フィルムのリン含有量が15ppm未満
であると、フィルム中に含まれる反応触媒が十分に失活
せず、加熱溶融時に劣化が進み、フィルムの黄色味が増
すため写真フィルム用途としての透明性が不足する。
であると、フィルム中に含まれる反応触媒が十分に失活
せず、加熱溶融時に劣化が進み、フィルムの黄色味が増
すため写真フィルム用途としての透明性が不足する。
【0030】一方、フィルムのリン含有量が200pp
mを超えるとリン化合物そのものが異物としてフィルム
中に存在する他、フィルムに含有されている滑剤を凝集
させる核となりフィルムのヘーズが高くなるため写真用
途としては好ましくないものとなる。写真用途としてフ
ィルムのヘーズは2.0%以下であることが好ましい。
mを超えるとリン化合物そのものが異物としてフィルム
中に存在する他、フィルムに含有されている滑剤を凝集
させる核となりフィルムのヘーズが高くなるため写真用
途としては好ましくないものとなる。写真用途としてフ
ィルムのヘーズは2.0%以下であることが好ましい。
【0031】なお、リンを添加する時期としてはポリエ
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートの重合
時が好ましい。
チレン−2,6−ナフタレンジカルボキシレートの重合
時が好ましい。
【0032】[ハリツキ度] 本発明で製造される写真フイルム用ベースフイルムのエ
ンボス加工を施していない部分のフイルム/フイルム間
のハリツキ度は好ましくは3級以下であり、より好まし
くは2.5級以下、特に好ましくは2級以下である。こ
のハリツキ度の等級が大きい程フイルムは滑り難く、等
級が小さい程フイルム同士が滑り易い傾向を示す。この
ハリツキ度が3級より大きいとフイルム同士の滑りが悪
く、フイルム同士の粘着が発生しフィルムの平面性が損
なわれやすく、例えば、ロール巻き上げ時に粘着により
ロールにコブ状の突起が生じフイルムの平面性が損なわ
れる。ハリツキ度の詳細は実施例で述べる。
ンボス加工を施していない部分のフイルム/フイルム間
のハリツキ度は好ましくは3級以下であり、より好まし
くは2.5級以下、特に好ましくは2級以下である。こ
のハリツキ度の等級が大きい程フイルムは滑り難く、等
級が小さい程フイルム同士が滑り易い傾向を示す。この
ハリツキ度が3級より大きいとフイルム同士の滑りが悪
く、フイルム同士の粘着が発生しフィルムの平面性が損
なわれやすく、例えば、ロール巻き上げ時に粘着により
ロールにコブ状の突起が生じフイルムの平面性が損なわ
れる。ハリツキ度の詳細は実施例で述べる。
【0033】 [エンボスの高さ・エンボスの高さの差] 本発明で製造される写真フィルム用ベースフィルムは、
フィルム両側端部に、または両側端部と中間部の一カ所
以上にエンボス加工が施されている。このエンボス加工
はフィルム長手方向(MD方向)に連続的に施されてい
る。エンボス処理を施す箇所については、ベースフィル
ム上への下引き処理や乳剤塗布において支障をきたさな
いように配慮してあれば、フィルム両端部のみでも良
く、またはフィルム両端部と両端部以外の部分に何カ所
あっても良い。また、エンボス処理方法についてはフィ
ルムの長手方向(MD方向)にエンボス加工等による連
続した凹凸をつける方法であれば特に限定されることは
なく、例えば既に公知である特公昭47−16064に
示される方法等を利用することができる。
フィルム両側端部に、または両側端部と中間部の一カ所
以上にエンボス加工が施されている。このエンボス加工
はフィルム長手方向(MD方向)に連続的に施されてい
る。エンボス処理を施す箇所については、ベースフィル
ム上への下引き処理や乳剤塗布において支障をきたさな
いように配慮してあれば、フィルム両端部のみでも良
く、またはフィルム両端部と両端部以外の部分に何カ所
あっても良い。また、エンボス処理方法についてはフィ
ルムの長手方向(MD方向)にエンボス加工等による連
続した凹凸をつける方法であれば特に限定されることは
なく、例えば既に公知である特公昭47−16064に
示される方法等を利用することができる。
【0034】本発明におけるエンボスの高さは10〜3
0μmである。フィルムにエンボス処理を行わずに巻き
取るか、あるいはエンボスの高さが過度に低い状態で巻
き取ると、フィルム同士のブロッキング、フィルム同士
の擦れにより細かな傷が発生するほか、ロール状フィル
ムの熱処理の際、巻き締まりのためブロッキングによる
平面性不良やコアの転写が発生するために写真フィルム
用としての平面性が不満足なものになる。一方、エンボ
スの高さが過度に大きいとこれらの問題が発生しない代
わりにロールの巻き姿そのものが不安定になり、ロール
巻き取り時の巻きズレやロール搬送時のロール変形、さ
らにロール熱処理の際の巻き締まりによる変形が起こる
ため、好ましくない。エンボス高さの詳細は実施例で述
べる。
0μmである。フィルムにエンボス処理を行わずに巻き
取るか、あるいはエンボスの高さが過度に低い状態で巻
き取ると、フィルム同士のブロッキング、フィルム同士
の擦れにより細かな傷が発生するほか、ロール状フィル
ムの熱処理の際、巻き締まりのためブロッキングによる
平面性不良やコアの転写が発生するために写真フィルム
用としての平面性が不満足なものになる。一方、エンボ
スの高さが過度に大きいとこれらの問題が発生しない代
わりにロールの巻き姿そのものが不安定になり、ロール
巻き取り時の巻きズレやロール搬送時のロール変形、さ
らにロール熱処理の際の巻き締まりによる変形が起こる
ため、好ましくない。エンボス高さの詳細は実施例で述
べる。
【0035】さらに、上記エンボスはフィルム長手(M
D)方向に対して直角に交わる直線上に存在する2つ以
上のエンボスの高さの差が5μm以下である。このエン
ボスの高さの差が過度に大きいとフィルムをロール状に
巻き取った際にフィルムがネジレ、シワが発生してフィ
ルムの平面性が悪化する。さらに、ロールをロール形態
が悪い状態のままポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレートのガラス転移点(Tg)〜(Tg−4
0)℃の温度で加熱処理すると、ロール各部のフィルム
が不均一に巻き締まるため平面性の悪化はより顕著なも
のとなる。
D)方向に対して直角に交わる直線上に存在する2つ以
上のエンボスの高さの差が5μm以下である。このエン
ボスの高さの差が過度に大きいとフィルムをロール状に
巻き取った際にフィルムがネジレ、シワが発生してフィ
ルムの平面性が悪化する。さらに、ロールをロール形態
が悪い状態のままポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレートのガラス転移点(Tg)〜(Tg−4
0)℃の温度で加熱処理すると、ロール各部のフィルム
が不均一に巻き締まるため平面性の悪化はより顕著なも
のとなる。
【0036】[ベースフイルム厚み]本発明の写真フイ
ルム用ベースフイルムの厚みは40〜120μmの範囲
であり、好ましくは50〜100μmである。厚みが4
0μm未満であると機械的強度が不足するため好ましく
ない。また、厚みが120μmを超えるとフイルムの薄
膜化の意味がなくなり好ましくない。
ルム用ベースフイルムの厚みは40〜120μmの範囲
であり、好ましくは50〜100μmである。厚みが4
0μm未満であると機械的強度が不足するため好ましく
ない。また、厚みが120μmを超えるとフイルムの薄
膜化の意味がなくなり好ましくない。
【0037】[ANSIカール値]本発明の写真フイル
ム用ベースフイルムは巻きぐせカールが付き難い性質す
なわち抗カーリング性を有することが好ましく、例えば
80℃における抗カーリング性がANSIカール値で5
0[m-1]以下であることが好ましい。この80℃は、
日常生活において写真フイルムが通常曝される可能性が
ある最高温度の概略値である。ANSIカール値が50
[m-1]を越えると写真の現像処理工程でのハンドリン
グが困難となり好ましくない。
ム用ベースフイルムは巻きぐせカールが付き難い性質す
なわち抗カーリング性を有することが好ましく、例えば
80℃における抗カーリング性がANSIカール値で5
0[m-1]以下であることが好ましい。この80℃は、
日常生活において写真フイルムが通常曝される可能性が
ある最高温度の概略値である。ANSIカール値が50
[m-1]を越えると写真の現像処理工程でのハンドリン
グが困難となり好ましくない。
【0038】従来、写真フイルムの巻きぐせの評価は、
巻きぐせカールが通常の写真フイルムの現像あるいは乾
燥工程を経て、どの程度解消されるかにかかっていた
が、上記のANSIカール値である写真フイルム用ベー
スフイルムであれば、巻癖カールが付き難い性質、即ち
抗カーリング性に優れており、かつ一旦生成した巻きぐ
せカールが容易に解消されるというカール解消性にも優
れたものとなる。
巻きぐせカールが通常の写真フイルムの現像あるいは乾
燥工程を経て、どの程度解消されるかにかかっていた
が、上記のANSIカール値である写真フイルム用ベー
スフイルムであれば、巻癖カールが付き難い性質、即ち
抗カーリング性に優れており、かつ一旦生成した巻きぐ
せカールが容易に解消されるというカール解消性にも優
れたものとなる。
【0039】[熱処理] 本発明の熱処理は該ポリエステルフィルムの80℃〜T
g(フィルムのガラス転移点)の温度でロールに巻取っ
た状態で行う。熱処理温度が80℃より低いと熱処理に
非常に長い時間を要し、生産効率が悪くなるため好まし
くない。一方、熱処理温度がフィルムのTgを越える
と、抗カーリング性が劣るようになり(巻き癖が付きや
すくなり)、写真フィルム用ベースフィルムとして好ま
しくないものとなる。
g(フィルムのガラス転移点)の温度でロールに巻取っ
た状態で行う。熱処理温度が80℃より低いと熱処理に
非常に長い時間を要し、生産効率が悪くなるため好まし
くない。一方、熱処理温度がフィルムのTgを越える
と、抗カーリング性が劣るようになり(巻き癖が付きや
すくなり)、写真フィルム用ベースフィルムとして好ま
しくないものとなる。
【0040】なお、該熱処理の処理時間は生産効率の点
から1000時間以下であることが好ましい。
から1000時間以下であることが好ましい。
【0041】[製造方法]本発明の写真フィルム用ベー
スフィルムは通常の方法により得た未延伸フィルムを二
軸延伸し熱固定した後、弛緩処理を行うことにより有利
に製造することができる。例えば、未延伸フィルムをT
g〜(Tg+60)℃の温度で縦横方向に倍率2.0〜
5.0倍で二軸延伸し、(Tg+50)℃〜(Tg+1
40)℃で1〜1000秒間熱固定する。この後、ロー
ルに巻き取るまでの間で弛緩処理を行うが、弛緩処理方
法としては熱固定ゾーンの途中でフィルムの両端部を切
り離しフィルムのTg以上融解温度以下の温度条件下に
おいてフィルムの供給速度に対して引き取り速度を減速
させる方法、2つの速度の異なる搬送ロールの間におい
てIRヒーターで加熱する方法、加熱搬送ロール上にフ
ィルムを搬送させ加熱搬送ロール後の搬送ロールの速度
を減速させる方法、熱固定後熱風を吹き出すノズルの上
にフィルムを搬送させながら、供給の速度よりも引き取
りの速度を減速する方法、あるいは製膜機で巻き取った
後、Tg以下での熱処理を行うまでの間に加熱搬送ロー
ル上にフィルムを搬送させ搬送ロールの速度を減速する
方法、あるいは加熱オーブン内やIRヒーターによる加
熱ゾーンを搬送させながら加熱ゾーン後のロール速度を
加熱ゾーン前のロール速度より減速する方法があり、い
ずれの方法を用いても良く、供給側の速度に対して引き
取り側の速度の減速率を0.1〜10%にして弛緩処理
を行う。また、本発明は上記の熱収縮率の範囲、および
MD熱収縮率の巾方向でのバラツキの範囲内に収まるよ
うな方法であればこれらに限定されるものではない。
スフィルムは通常の方法により得た未延伸フィルムを二
軸延伸し熱固定した後、弛緩処理を行うことにより有利
に製造することができる。例えば、未延伸フィルムをT
g〜(Tg+60)℃の温度で縦横方向に倍率2.0〜
5.0倍で二軸延伸し、(Tg+50)℃〜(Tg+1
40)℃で1〜1000秒間熱固定する。この後、ロー
ルに巻き取るまでの間で弛緩処理を行うが、弛緩処理方
法としては熱固定ゾーンの途中でフィルムの両端部を切
り離しフィルムのTg以上融解温度以下の温度条件下に
おいてフィルムの供給速度に対して引き取り速度を減速
させる方法、2つの速度の異なる搬送ロールの間におい
てIRヒーターで加熱する方法、加熱搬送ロール上にフ
ィルムを搬送させ加熱搬送ロール後の搬送ロールの速度
を減速させる方法、熱固定後熱風を吹き出すノズルの上
にフィルムを搬送させながら、供給の速度よりも引き取
りの速度を減速する方法、あるいは製膜機で巻き取った
後、Tg以下での熱処理を行うまでの間に加熱搬送ロー
ル上にフィルムを搬送させ搬送ロールの速度を減速する
方法、あるいは加熱オーブン内やIRヒーターによる加
熱ゾーンを搬送させながら加熱ゾーン後のロール速度を
加熱ゾーン前のロール速度より減速する方法があり、い
ずれの方法を用いても良く、供給側の速度に対して引き
取り側の速度の減速率を0.1〜10%にして弛緩処理
を行う。また、本発明は上記の熱収縮率の範囲、および
MD熱収縮率の巾方向でのバラツキの範囲内に収まるよ
うな方法であればこれらに限定されるものではない。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
する。
【0043】(1)熱収縮率 110℃の熱風中に24時間保持し、この前後の寸法変
化を下式により求める。
化を下式により求める。
【0044】
【数1】 熱収縮率=(L0−L)×(1/L)×100(%)
【0045】ここでL0は熱収縮前の標点間距離であ
り、そしてLは熱収縮後の標点間距離である。
り、そしてLは熱収縮後の標点間距離である。
【0046】(2)ハリツキ度 平面な台上にゴム板を敷き、その上にフイルム間にゴ
ミ、汚れ等を含まない2枚のナーリング部を除いたフイ
ルムを重ねて置く。外径70mm、重さ10kgの円柱
状の重りを真上から静かにフイルム上に載せ、10分後
に静かに重りを取り除く。30秒放置後、円柱跡の円形
内の接触模様を写真撮影し、ハリツキ部分の面積の割合
を測定し、下記の表1より0〜5級で格付する。
ミ、汚れ等を含まない2枚のナーリング部を除いたフイ
ルムを重ねて置く。外径70mm、重さ10kgの円柱
状の重りを真上から静かにフイルム上に載せ、10分後
に静かに重りを取り除く。30秒放置後、円柱跡の円形
内の接触模様を写真撮影し、ハリツキ部分の面積の割合
を測定し、下記の表1より0〜5級で格付する。
【0047】
【表1】
【0048】(3)抗カーリング性(ANSIカール
値) 120mm×35mmの大きさのサンプルフイルムを、
直径7mmの巻芯に巻き付け、巻き戻らないように仮固
定し、80℃にて2時間加熱した後、巻芯から解放し、
40℃の蒸留水に15分間浸漬する。次いで33gの荷
重をかけ、サンプルを垂直に吊し、55℃にて3分間加
熱処理する。
値) 120mm×35mmの大きさのサンプルフイルムを、
直径7mmの巻芯に巻き付け、巻き戻らないように仮固
定し、80℃にて2時間加熱した後、巻芯から解放し、
40℃の蒸留水に15分間浸漬する。次いで33gの荷
重をかけ、サンプルを垂直に吊し、55℃にて3分間加
熱処理する。
【0049】カールが残っている状態のサンプルをAN
SI PH 1.29−1971の試験方法Aに準じて
測定し、インチをメートル法に換えてカール値を算出す
る。
SI PH 1.29−1971の試験方法Aに準じて
測定し、インチをメートル法に換えてカール値を算出す
る。
【0050】(4)エチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレートの純度測定 フィルムサンプルを測定溶媒(CDCl3:CF3COO
D=1:1)に溶解後、1H−NMR測定を行い、得ら
れた各シグナルの積分比をもって算出する。
ルボキシレートの純度測定 フィルムサンプルを測定溶媒(CDCl3:CF3COO
D=1:1)に溶解後、1H−NMR測定を行い、得ら
れた各シグナルの積分比をもって算出する。
【0051】(5)熱処理後平面性 フイルムを熱処理した後、フィルムの平面性(シワ、転
写、擦れによる傷、フィルム粘着による平面性不良、ロ
ール変形による平面性不良の有無)を3段階で評価す
る。 ○:良好 △:使用可能(一部に不良箇所有り) ×:
使用不可
写、擦れによる傷、フィルム粘着による平面性不良、ロ
ール変形による平面性不良の有無)を3段階で評価す
る。 ○:良好 △:使用可能(一部に不良箇所有り) ×:
使用不可
【0052】(6)ガラス転移点(Tg) セイコー電子工業(株)製示差走査熱量測定装置DSC
220を用い、下記条件にて測定する。 昇温速度:20℃/min サンプル量:10mg 窒素気流中にて測定 一度サンプルを上記条件にて加熱融解した後急冷し、再
度上記条件で測定する。
220を用い、下記条件にて測定する。 昇温速度:20℃/min サンプル量:10mg 窒素気流中にて測定 一度サンプルを上記条件にて加熱融解した後急冷し、再
度上記条件で測定する。
【0053】(7)可視光線領域での色濃度 X−Rite社製の光学濃度計310TRを用い、透過
法によりフィルム1枚の色濃度を測定する。
法によりフィルム1枚の色濃度を測定する。
【0054】(8)エンボス高さ エンボス処理を施した凹凸部を含めたフィルム全体の厚
み(t1)と該エンボスの凹凸の側近のエンボス処理を
施していない部分のフィルム厚み(t0)の差をもって
エンボス高さを算出する。
み(t1)と該エンボスの凹凸の側近のエンボス処理を
施していない部分のフィルム厚み(t0)の差をもって
エンボス高さを算出する。
【0055】
【数2】エンボス高さ(μm)=t1−t0
【0056】(9)ヘーズ値 JIS K−6714の手法に従い、市販のヘーズメー
ターでフイルム1枚当たりの全ヘーズ値測定する。
ターでフイルム1枚当たりの全ヘーズ値測定する。
【0057】[実施例1]平均粒径0.3μmのシリカ
粒子を0.005重量%、染料を0.015重量%、リ
ンをリン原子として60ppm含有し、固有粘度0.6
0であるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレート(PEN)をダイスリットより溶融押出し、キ
ャステイングドラム上で冷却固化させて未延伸フイルム
を作成した。
粒子を0.005重量%、染料を0.015重量%、リ
ンをリン原子として60ppm含有し、固有粘度0.6
0であるポリエチレン−2,6−ナフタレンジカルボキ
シレート(PEN)をダイスリットより溶融押出し、キ
ャステイングドラム上で冷却固化させて未延伸フイルム
を作成した。
【0058】この未延伸フイルムを、縦方向(機械軸方
向)に3.0倍、横方向(幅方向)に3.3倍逐次二軸
延伸して熱固定し、この熱固定ゾーンの途中でフィルム
の両端部を切り離しフィルムのTg以上融解温度以下の
温度条件下においてフィルムの供給速度に対して引き取
り速度を3%減速させ、厚みが80μmの二軸配向フイ
ルムを得た。この二軸配向フィルムの両側端部にエンボ
スの高さが25μmとなるように処理を行った後、二軸
配向フイルムをロールに巻取った。なお、フィルム長手
方向(MD)に直角に交わる直線上に存在するそれぞれ
のエンボスの高さの差は3μmであった。また、得られ
た二軸配向フィルムを110℃において24時間保持し
た際の熱収縮率は0.20%であり、フィルム長手方向
(MD)の熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキは
0.05%であった。
向)に3.0倍、横方向(幅方向)に3.3倍逐次二軸
延伸して熱固定し、この熱固定ゾーンの途中でフィルム
の両端部を切り離しフィルムのTg以上融解温度以下の
温度条件下においてフィルムの供給速度に対して引き取
り速度を3%減速させ、厚みが80μmの二軸配向フイ
ルムを得た。この二軸配向フィルムの両側端部にエンボ
スの高さが25μmとなるように処理を行った後、二軸
配向フイルムをロールに巻取った。なお、フィルム長手
方向(MD)に直角に交わる直線上に存在するそれぞれ
のエンボスの高さの差は3μmであった。また、得られ
た二軸配向フィルムを110℃において24時間保持し
た際の熱収縮率は0.20%であり、フィルム長手方向
(MD)の熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキは
0.05%であった。
【0059】得られた二軸配向フイルムから幅1000
mm、長さ2000mのフイルムをサンプリングし、こ
れを直径165mmの巻芯に巻取ってサンプルロールと
した。この状態で、110℃まで24時間かけて昇温
し、24時間保持後、24時間かけて室温まで降温する
熱処理をして、厚みが80μmの二軸配向フイルムを得
た。
mm、長さ2000mのフイルムをサンプリングし、こ
れを直径165mmの巻芯に巻取ってサンプルロールと
した。この状態で、110℃まで24時間かけて昇温
し、24時間保持後、24時間かけて室温まで降温する
熱処理をして、厚みが80μmの二軸配向フイルムを得
た。
【0060】二軸配向フイルムを熱処理した後、フィル
ムの平面性(シワ、転写、擦れによる傷、フィルム粘着
による平面性不良、ロール変形による平面性不良の有
無)を3段階(○:良好、△:使用可能、×:使用不
可)で評価した。熱処理前のフィルムの物性および熱処
理後のフィルムの平面性を表2に示す。
ムの平面性(シワ、転写、擦れによる傷、フィルム粘着
による平面性不良、ロール変形による平面性不良の有
無)を3段階(○:良好、△:使用可能、×:使用不
可)で評価した。熱処理前のフィルムの物性および熱処
理後のフィルムの平面性を表2に示す。
【0061】[実施例2]実施例1において110℃に
おいて24時間保持した際の熱収縮率が0.25%であ
る以外は同様に製膜した。結果を表2に示す。
おいて24時間保持した際の熱収縮率が0.25%であ
る以外は同様に製膜した。結果を表2に示す。
【0062】[実施例3]実施例1において110℃に
おいて24時間保持した際のフィルム長手方向(MD)
の熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキが0.10%
である以外は同様に製膜した。結果を表2に示す。
おいて24時間保持した際のフィルム長手方向(MD)
の熱収縮率のフィルム幅方向でのバラツキが0.10%
である以外は同様に製膜した。結果を表2に示す。
【0063】[比較例1] 実施例1においてエンボスの高さを5μmにして巻き取
った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0064】[比較例2] 実施例1においてエンボスの高さを40μmにして巻き
取った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
取った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0065】[比較例3] 実施例1においてエンボスの高さの差を10μmにして
巻き取った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に示
す。
巻き取った以外は同様に製膜を行った。結果を表2に示
す。
【0066】[実施例4] 実施例1においてリン含有量を25ppmにした以外は
同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0067】[実施例5] 実施例1においてリン含有量を180ppmにした以外
は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
は同様に製膜を行った。結果を表2に示す。
【0068】[比較例4] 実施例1において110℃において24時間保持した際
の熱収縮率が0.30%である以外は同様に製膜した。
結果を表3に示す。熱処理後のフィルムに擦り傷が発生
し、写真フィルム用ベースフィルムとして平面性が不満
足なものとなった。
の熱収縮率が0.30%である以外は同様に製膜した。
結果を表3に示す。熱処理後のフィルムに擦り傷が発生
し、写真フィルム用ベースフィルムとして平面性が不満
足なものとなった。
【0069】[比較例5] 実施例1において110℃において24時間保持した際
のフィルム長手方向(MD)の熱収縮率のフィルム幅方
向でのバラツキが0.15%である以外は同様に製膜し
た。結果を表3に示す。熱処理後のフィルムにたるみが
発生し、フィルム同士の粘着が発生した。写真フィルム
用ベースフィルムとして平面性が不満足なものとなっ
た。
のフィルム長手方向(MD)の熱収縮率のフィルム幅方
向でのバラツキが0.15%である以外は同様に製膜し
た。結果を表3に示す。熱処理後のフィルムにたるみが
発生し、フィルム同士の粘着が発生した。写真フィルム
用ベースフィルムとして平面性が不満足なものとなっ
た。
【0070】[比較例6] 実施例1においてエンボスの高さを3μmにし、エンボ
スの高さの差を1μmにした以外は同様に製膜を行っ
た。結果を表3に示す。熱処理後のフィルムに擦り傷が
発生して、写真フィルム用ベースフィルムとして平面性
が不満足なものとなった。
スの高さの差を1μmにした以外は同様に製膜を行っ
た。結果を表3に示す。熱処理後のフィルムに擦り傷が
発生して、写真フィルム用ベースフィルムとして平面性
が不満足なものとなった。
【0071】[比較例7] 実施例1においてエンボスの高さを50μmにして巻き
取った以外は同様に製膜を行った。結果を表3に示す。
熱処理後のロール形態不良に起因したシワが発生し、写
真フィルム用ベースフィルムとして平面性が不満足なも
のとなった。
取った以外は同様に製膜を行った。結果を表3に示す。
熱処理後のロール形態不良に起因したシワが発生し、写
真フィルム用ベースフィルムとして平面性が不満足なも
のとなった。
【0072】[比較例8] 実施例1においてエンボスの高さの差を15μmにして
巻き取った以外は同様に製膜を行った。結果を表3に示
す。熱処理前のロールにネジレたシワが発生し、熱処理
後は更にシワが顕在化した。写真フィルム用ベースフィ
ルムとして好ましくない。
巻き取った以外は同様に製膜を行った。結果を表3に示
す。熱処理前のロールにネジレたシワが発生し、熱処理
後は更にシワが顕在化した。写真フィルム用ベースフィ
ルムとして好ましくない。
【0073】[比較例9] 実施例1においてリン含有量を10ppmにした以外は
同様に製膜を行った。結果を表3に示す。フィルムの黄
色味(色濃度Y)が高く、写真フィルム用ベースフィル
ムとして好ましくない。
同様に製膜を行った。結果を表3に示す。フィルムの黄
色味(色濃度Y)が高く、写真フィルム用ベースフィル
ムとして好ましくない。
【0074】[比較例10] 実施例1においてリン含有量を230ppmにした以外
は同様に製膜を行った。結果を表3に示す。フィルムの
ヘーズが高く、写真フィルム用ベースフィルムとして透
明性が低く、好ましくない。
は同様に製膜を行った。結果を表3に示す。フィルムの
ヘーズが高く、写真フィルム用ベースフィルムとして透
明性が低く、好ましくない。
【0075】[比較例11] 実施例1と同様に製膜した後、150℃で熱処理を行っ
た。結果を表3に示す。抗カーリング性が悪く、写真フ
ィルム用ベースフィルムとして好ましくない。
た。結果を表3に示す。抗カーリング性が悪く、写真フ
ィルム用ベースフィルムとして好ましくない。
【0076】[比較例12] 実施例1において、エチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレートの純度が90モル%であるポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを使用した以
外は同様に製膜を行った。結果を表3に示す。抗カーリ
ング性に乏しく、写真フィルム用ベースフィルムとして
好ましくない。
ルボキシレートの純度が90モル%であるポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートを使用した以
外は同様に製膜を行った。結果を表3に示す。抗カーリ
ング性に乏しく、写真フィルム用ベースフィルムとして
好ましくない。
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 7:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開 平7−253638(JP,A) 特開 平7−219131(JP,A) 特開 平7−281356(JP,A) 発明協会公開技報公技番号94−6023 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 1/795 G03C 1/765
Claims (4)
- 【請求項1】 リン含有量がリン原子として15ppm
以上200ppm以下、光学濃度Yが0.040〜0.
075、エンボス加工を施していない部分のフィルム間
のハリツキ度が3級以下および110℃において24時
間保持したときのフィルム長手方向(MD)の熱収縮率
が0.25%以下であるポリエチレン−2,6−ナフタ
レンジカルボキシレートを主たる成分としてなる二軸延
伸フィルムの少なくとも両側端部にエンボスの高さが1
0〜30μmのエンボスをフィルムの長手方向(MD)
に対して直角に交わる直線上に存在する2つ以上のエン
ボスの高さの差が5μm以下となるようにエンボス加工
を施した後、ロールに巻取った状態で80℃〜Tg(フ
ィルムのガラス転移点)の温度で熱処理することを特徴
とする写真フィルム用ベースフィルムの製造方法。 - 【請求項2】 熱処理後のフィルムを110℃において
24時間保持したときのフィルム幅方向の熱収縮率が
0.25%以下であることを特徴とする請求項1に記載
の写真フィルム用ベースフィルムの製造方法。 - 【請求項3】 熱処理後の80℃における抗カーリング
性がANSIカール値で50[m-1]以下であることを
特徴とする請求項1又は2に記載の写真フィルム用ベー
スフィルムの製造方法。 - 【請求項4】 ポリエチレン−2,6−ナフタレンジカ
ルボキシレートがエチレン−2,6−ナフタレンジカル
ボキシレート単位を少なくとも97モル%含有すること
を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の写真フィ
ルム用ベースフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9845596A JP3242837B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9845596A JP3242837B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09288329A JPH09288329A (ja) | 1997-11-04 |
| JP3242837B2 true JP3242837B2 (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=14220191
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9845596A Expired - Fee Related JP3242837B2 (ja) | 1996-04-19 | 1996-04-19 | 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3242837B2 (ja) |
-
1996
- 1996-04-19 JP JP9845596A patent/JP3242837B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| 発明協会公開技報公技番号94−6023 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09288329A (ja) | 1997-11-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100462641B1 (ko) | 이축배향 필름 | |
| US6440532B1 (en) | Biaxially oriented polyester film, process for producing the same, and use thereof as substrate for photographic sensitive material | |
| JP3242837B2 (ja) | 写真フィルム用ベースフィルムの製造方法 | |
| EP0686870B1 (en) | Laminated base film for photographic film | |
| JP3478667B2 (ja) | 写真フィルム用ベースフィルム | |
| JP3242832B2 (ja) | 写真フィルム用ベースフィルム | |
| JP3142571B2 (ja) | 写真フィルム用ベースフィルム | |
| JPH0929833A (ja) | オーバヘッドプロジェクタ用フィルム | |
| JP3318230B2 (ja) | ポリエチレンナフタレート共重合体からなる写真フイルム用ベースフイルム | |
| JPH10258458A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
| JP2002062623A (ja) | 写真フィルム用ベースフィルム | |
| JP2999359B2 (ja) | 写真フイルム用ベースフイルム | |
| JPH10142733A (ja) | 写真フィルム用ベースフィルム | |
| JP3236104B2 (ja) | 写真感光材料用フイルム | |
| JPH04235036A (ja) | ポリエステルフイルム及び写真感光材料 | |
| JPH0892390A (ja) | 写真用ポリエステルフィルム | |
| JP4495815B2 (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルム | |
| JP2002018947A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
| JP3082246B2 (ja) | 写真感光材料用ポリエステルフィルム及び写真感光材料 | |
| KR100196055B1 (ko) | 사진 필름용 베이스 필름 | |
| JP3236114B2 (ja) | 写真感光材料用フィルム | |
| JP2889376B2 (ja) | 写真フィルム用積層ベースフィルム | |
| JP2002018946A (ja) | 易接着性二軸配向ポリエステルフィルム及びその製造方法 | |
| JP2001191406A (ja) | 二軸配向ポリエステルフィルムおよびその製造方法 | |
| JP2875155B2 (ja) | 写真フイルム用ベースフイルム |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081019 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |