JP3246560B2 - 回路遮断器の引外し機構 - Google Patents
回路遮断器の引外し機構Info
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Description
遮断器などの回路遮断器の引外し機構に関する。
引外し機構で鎖錠しておき、過電流状態が発生したとき
や回路電圧が低下したときなどには、引外し機構のトリ
ップクロスバーに引外し操作力を作用させて開閉機構の
鎖錠を解き、可動接触子を開離させる構成が一般に採用
されている。その場合、開閉機構はラッチが引外し機構
のラッチ受けで係止されてセット状態に保持され、また
ラッチ受けは爪で背後から支えられてラッチ受けからの
力を受け止めているが、爪は小型の回路遮断器ではトリ
ップクロスバーに固定されるのに対し、大型の回路遮断
器ではラッチ受けからの力をレバー比により落としてト
リップクロスバーに与えるレバーとして構成されるのが
普通である。なお、爪を介して作用する力はいずれもト
リップクロスバーの回動中心を通るように設定され、ト
リップクロスバーにはほとんど回動力が掛からないよう
に配慮されている。
引外し機構の一般構成を示す要部側面図である。図にお
いて、1はラッチ、2はラッチ受け、3は爪、4はトリ
ップクロスバーである。ラッチ1は回路遮断器のON状
態において図示しない開閉スプリングの力を受けて図示
しない軸を支点に反時計方向に回動しようとしている
が、先端がラッチ受け2に係止されて回動を阻止されて
いる。一方、ラッチ受け2はラッチ1からの力F1 によ
り軸5を支点に時計方向に回動しようとしているが、図
の右下方に一体に延びる腕2aが爪3にピン6を介して
支持されたローラ7に係止されて回動を阻止されてい
る。
より軸8を支点に時計方向に回動しようとしているが、
上方に一体に延びる腕3aがトリップクロスバー4に固
定された受け金9に係止されて回動を阻止されている。
ここで、腕3aから受け金9に対して図の右方向に水平
に作用する力F3 はトリップクロスバー4の支点軸10
の中心を通るように設定されている。このような力関係
の下でラッチ1からの力F1 はラッチ受け2のレバー比
L1 /L2 により落とされて爪3に伝えられ(F2 =F
1 ・L1 /L2 <F1 )、またラッチ受け2からの力F
2 は爪3のレバー比L3 /L4 によりもう一段落とされ
てトリップクロスバー4に伝えられる(F3 =F2 ・L
3 /L4 <F2 )。
このように二段に落とされるためラッチ1からの力F1
に比べて格段に小さくなり、またすでに述べたようにト
リップクロスバー4の回動中心を通るため、トリップク
ロスバー4にはいずれの方向にもほとんど回動力が掛か
らず図示状態が保持されている。なお、11はラッチ受
け2を反時計方向に付勢する戻しばね、12は爪3を反
時計方向に付勢する戻しばね、13はトリップクロスバ
ー4を時計方向に付勢する戻しばねである。
が発生すると、図示しない過電流引外し装置はトリップ
クロスバー4を叩いてこれを反時計方向に回動させる。
これにより、爪3は受け金9による係止が解かれて時計
方向に回動し、これに伴ってラッチ受け2はローラ7に
よる係止が解かれて時計方向に回動する。その結果、ラ
ッチ1はラッチ受け2による係止を解かれ、反時計方向
に跳ね上がって開閉機構による可動接触子の開離が行わ
れる(トリップ動作)。
開閉スプリングが強力になり、ラッチ1からの力が大き
くなるため、ラッチ受け2による一段落としだけではト
リップクロスバー4に作用する力が過大となる。この力
が過大になると受け金9に働く摩擦力に抗してトリップ
クロスバー4を回動させるのに大きな操作力が必要とな
り、過電流引外し装置などが大型化するという問題を生
じる。そこで、図示の通り爪3を設けて力をもう一段落
とし、トリップクロスバー4に作用する力を適正にして
いる。
バー4との間に爪3を介在させた図示構成においては引
外し機構の所要スペースがどうしても大きくなり、それ
に応じて回路遮断器の外形寸法も大きくなるという問題
があった。この発明は、部品配置に工夫を講じることに
より所要スペースの縮小を図った回路遮断器の引外し機
構を提供することを目的とするものである。
に、この発明は、ラッチ受け、爪及びトリップクロスバ
ーをそれらの回動軸が互いに順次、上下反対側に位置す
るようにして、前後に互い違いに重ねて配設し、前記ラ
ッチ受けの回動軸、前記ラッチ受けのラッチ係止部及び
前記ラッチ受けの前記爪との係合部と、前記爪の回動
軸、前記爪の前記ラッチ受けとの係合部及び前記爪の前
記トリップクロスバーとの係合部と、前記トリップクロ
スバーの回動軸、前記トリップクロスバーの前記爪との
係合部及び前記トリップクロスバーの前記引外し操作力
の受け部とがそれぞれ互いに逆の順序で、かつ略平行に
並ぶようにするものとする。
るのは、爪3の支点軸8をラッチ受け2の支点軸5と同
じ側に設け、爪3のローラ7をラッチ受け2の後下方に
延長した腕2aに係合させているため、ラッチ受け2と
トリップクロスバー4との間及びこれらの下方に大きな
スペースを必要とするからである。そこで、ラッチ受け
と爪とをそれらの回動軸が互いに上下反対側に位置する
ようにして、前後に互い違いに重ねて配設し、ラッチ受
けにおける回動軸、ラッチ係止部及び前記爪との係合部
と、爪における回動軸、ラッチ受けとの係合部及びトリ
ップクロスバーとの係合部とがそれぞれ互いに逆の順序
で、かつ略平行に並ぶようにする。これによりまず、爪
のラッチ受けとの係合部をラッチ受けにおけるラッチ係
止部の反対側に直接係合させてラッチ受けからの腕の延
長を不要にし、前後方向の寸法を縮小することができ
る。また、爪の回動軸をラッチ受けの後上方のデッドス
ペースに配置し、爪の下方への突出をなくして上下方向
の寸法を縮小することができる。同様の理由で、爪とト
リップクロスバーとをそれらの回動軸が互いに上下反対
側に位置するようにして、前後に互い違いに重ねて配設
し、爪における回動軸、ラッチ受けとの係合部及びトリ
ップクロスバーとの係合部と、トリップクロスバーにお
ける回動軸、爪との係合部及び過電流引外し装置からの
引外し操作力の受け部とがそれぞれ互いに逆の順序で、
かつ略平行に並ぶようにする。
例を説明する。ここで、図1は回路遮断器のON状態に
おける引外し機構の側面図、図2はその背面図、図3は
図1におけるラッチ受けの背面図、図4は図1における
トリップクロスバーの背面図、図5は回路遮断器がトリ
ップした瞬間の図1の引外し機構の側面図、図6は回路
遮断器のトリップ状態での図1の引外し機構の側面図、
図7は図1の引外し機構を備えた回路遮断器のON状態
の縦断面図である。なお、従来例と対応する部分には同
一の符号を用いるものとする。
一体の固定接触子14から、可動接触子15、リード線
16、過電流引外し装置のヒータ導体17を経て負荷側
端子18に流れる。可動接触子15はケース19に回動
可能に支持された絶縁物のホルダ20に保持され、サイ
ドプレート21に軸22で支持されたラッチ1とホルダ
20との間にはトグルリンク23が設けられている。ト
グルリンク23はサイドプレート21に揺動自在に支持
されたハンドルレバー24との間に装着された開閉スプ
リング25のばね力を受けて可動接触子15を固定接触
子14に押圧している。
継続して流れると、バイメタル26が加熱されて図の左
方に湾曲し、トリップクロスバー4を反時計方向に回動
させる。また、ヒータ導体17を短絡電流が流れると、
アーマチュア27が固定マグネット28に瞬時に吸引さ
れてトリップクロスバー4を同様に回動させる。トリッ
プクロスバー4の上記回動により、トリップクロスバー
4と爪3との係合、爪3とラッチ受け2との係合が次々
に外れ、ラッチ1はラッチ受け2による係止を解かれて
反時計方向に回動する。これにより、開閉スプリング2
5のばね作用が反転してトグルリンク23が崩れ、可動
接触子15はホルダ20を介して時計方向に急速に駆動
されて接点を開く。
拡大して示したものである。ラッチ受け2は軸5により
サイドプレート21(図7)に回動自在に支持され、ラ
ッチ1を係止している。ラッチ受け2の回動軸5と上下
互いに反対の上側に位置する軸8により、サイドプレー
ト21に回動自在に支持された爪3は、ラッチ受け2と
互い違いにその後方に重ねて配置され、ピン6により支
持されたローラ7を介してラッチ受け2をそのラッチ係
止部の上方で係止している。爪3は腕3aがほぼ垂直下
方に延びており、この腕3aの先端がトリップクロスバ
ー4の受け金9に係合して回動を阻止されている。一
方、トリップクロスバー4は、爪3の回動軸8と上下互
いに反対の下側に位置する軸10により回動自在に支持
され、回動軸10の上方に固定された受け金9により爪
3を係止している。このトリップクロスバー4は、受け
金9の更に上方に延びる腕4aで過電流引外し装置の引
外し操作力を受ける。上述した配置において、ラッチ受
け2における回動軸5、ラッチ係止部(係止板2bの下
端面)及び爪3との係合部(係止板2bの背面)と、爪
3における回動軸8、ラッチ受け2との係合部(ロー
ラ)7及びトリップクロスバー4との係合部(腕3aの
先端)と、トリップクロスバー4におけるの回動軸1
0、爪との係合部(受け金)9及び引外し操作力の受け
部(腕)4aとはそれぞれ互いに上下逆の順序で、かつ
略平行に並んでいる。
2bの両側に軸5が貫通する側板2cが折り曲げ形成さ
れたもので、係止板2bの中央には長方形の窓穴29が
あけられており、ラッチ1は係止板2bの下端面に係合
し、またローラ7は係止板2bの背面で窓穴29の上縁
部に係合する。爪3は腕3aの両側に軸8が貫通する側
板3bが折り曲げ形成されたもので、すでに述べたよう
に側板3bの内側には軸8から適宜の距離を置いてロー
ラ7がピン6で支持されている。トリップクロスバー4
は、図4に示すように各相に跨がって延びる絶縁バー4
bに各相の過電流引外し装置に相対して腕4aがそれぞ
れ一体形成され、中央部にへ字状の板材からなる受け金
9が埋め込みにより固定されたもので、軸10によりサ
イドプレート21に支持されている。
リップクロスバー4が腕4aに過電流引外し装置の操作
力を受けて反時計方向に回動すると、爪3は腕3aが受
け金9から外れて絶縁バー4bの凹所30に落ち込んで
反時計方向に回動し、同時にローラ7は係止板2aから
外れて窓穴29に落ち込む。これにより、ラッチ受け2
は時計方向に回動し、次いでラッチ1が係止を解かれて
反時計方向に回動して可動接触子15(図2)の開離が
行われる。
したものである。なお、図5の状態でトリップクロスバ
ー4の中央相の腕4aが爪3の側板3bと干渉するた
め、腕4aには図4に示すように側板3bを逃げる凹所
31を設けられている。電流遮断が行われてトリップク
ロスバー4に対する操作力が消滅すると、爪3及びトリ
ップクロスバー4は図示しない戻しばねの作用で起き上
がり、図6に示すように再び互いに係合する。その後、
図2の操作ハンドル32を時計方向に手動操作してラッ
チ1をラッチ受け2の押し付ければ、ラッチ1は再びラ
ッチ受け2に係合して図1の状態に復帰する(リセット
動作)。
り、ラッチ1からの力F1 はラッチ受け2のレバー比L
1 /L2 により落とされて爪3に伝えられ(F2 =F1
・L1 /L2 <F1 )、またラッチ受け2からの力F2
は爪3のレバー比L3 /L4 によりもう一段落とされて
トリップクロスバー4に伝えられる(F3 =F2 ・L3
/L4 <F2 )。爪3からトリップクロスバー4に作用
する力F3 は軸10の中心を通り、トリップクロスバー
4にはほとんど回動力が掛からない。
と、実施例においては、ラッチ受け2、爪3及びトリッ
プクロスバー4をそれらの回動軸5,8,10が互いに
順次上下反対側に位置するようにして、前後に互い違い
に重ねて配設し、それら相互の係合部がそれぞれ互いに
逆の順序で、かつ略平行に並ぶようにしたので、ローラ
7をラッチ1を係止する係止板2bの背面に直接係合さ
せることが可能となり、従来例のような腕2aが不要と
なるため前後方向の寸法が縮小される。また、爪3の軸
8は、ラッチ受け2の後上方のデッドスペースにおい
て、ラッチ受け2の上端とほぼ同じ高さに位置し、トリ
ップクロスバー4と係合する腕3aはラッチ受け2ある
いはトリップクロスバー4の高さ寸法の範囲内でほぼ垂
直下方に延びる構成となるので、従来例のように爪3が
ラッチ受け2あるいはトリップクロスバー4の下方に突
出することがなくなり、上下方向の寸法が縮小される。
ッチ受け、爪及びトリップクロスバーを互い違いに重ね
て配設したことにより、ラッチ受けとトリップクロスバ
ーとの間にレバー構成の爪を介在させても引外し機構を
コンパクトに構成することができ、その分、大型回路遮
断器の外形寸法を縮小することができる。
る。
側面図である。
である。
図である。
Claims (1)
- 【請求項1】開閉機構のラッチを係止する回動自在なラ
ッチ受けと、引外し操作力を受けて回動するトリップク
ロスバーと、このトリップクロスバーと前記ラッチ受け
との間に介在し、前記ラッチ受けから受ける力をレバー
比により落として前記トリップクロスバーの回動中心に
作用させる回動自在な爪とからなる回路遮断器の引外し
機構において、 前記ラッチ受け、爪及びトリップクロスバーをそれらの
回動軸が互いに順次、上下反対側に位置するようにし
て、前後に互い違いに重ねて配設し、前記ラッチ受けの
回動軸、前記ラッチ受けのラッチ係止部及び前記ラッチ
受けの前記爪との係合部と、前記爪の回動軸、前記爪の
前記ラッチ受けとの係合部及び前記爪の前記トリップク
ロスバーとの係合部と、前記トリップクロスバーの回動
軸、前記トリップクロスバーの前記爪との係合部及び前
記トリップクロスバーの前記引外し操作力の受け部とが
それぞれ互いに逆の順序で、かつ略平行に並ぶようにし
たことを特徴とする回路遮断器の引外し機構。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33980191A JP3246560B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 回路遮断器の引外し機構 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33980191A JP3246560B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 回路遮断器の引外し機構 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05151878A JPH05151878A (ja) | 1993-06-18 |
| JP3246560B2 true JP3246560B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18330943
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33980191A Expired - Fee Related JP3246560B2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 回路遮断器の引外し機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3246560B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114667585A (zh) * | 2019-11-18 | 2022-06-24 | Ls电气株式会社 | 横杆组装体及包括该横杆组装体的跳闸装置 |
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|---|---|---|---|---|
| JP4807135B2 (ja) * | 2006-04-26 | 2011-11-02 | 富士電機機器制御株式会社 | 回路遮断器 |
| JP5043814B2 (ja) * | 2008-12-18 | 2012-10-10 | 株式会社日立産機システム | 回路遮断器 |
| JP5268794B2 (ja) * | 2009-06-19 | 2013-08-21 | 日東工業株式会社 | 回路遮断器 |
| JP5422708B2 (ja) * | 2012-07-12 | 2014-02-19 | 株式会社日立産機システム | 熱動電磁式リレーを有する回路遮断器、及び完全電磁式リレーを有する回路遮断器 |
| JP7816974B2 (ja) * | 2021-12-23 | 2026-02-18 | 河村電器産業株式会社 | 回路遮断器 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP33980191A patent/JP3246560B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114667585A (zh) * | 2019-11-18 | 2022-06-24 | Ls电气株式会社 | 横杆组装体及包括该横杆组装体的跳闸装置 |
| EP4064315A4 (en) * | 2019-11-18 | 2024-06-26 | LS Electric Co., Ltd. | CROSS RAIL ARRANGEMENT AND TRIGGER ARRANGEMENT |
| US12278071B2 (en) | 2019-11-18 | 2025-04-15 | Ls Electric Co., Ltd. | Crossbar assembly and trip assembly comprising same |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05151878A (ja) | 1993-06-18 |
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