JP3292596B2 - 隅棟瓦 - Google Patents

隅棟瓦

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JP3292596B2
JP3292596B2 JP14645094A JP14645094A JP3292596B2 JP 3292596 B2 JP3292596 B2 JP 3292596B2 JP 14645094 A JP14645094 A JP 14645094A JP 14645094 A JP14645094 A JP 14645094A JP 3292596 B2 JP3292596 B2 JP 3292596B2
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崎 浩 司 宮
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隅棟瓦の改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】隅棟瓦は、屋根の隅棟部60に葺設され
るものである(図6)。そして、従来の隅棟瓦6Aは、
葺き収まりを良くするために、一対の分割瓦61,62
にて構成され、かつ一方の分割瓦61の棟線側に断面へ
字状に張り出し部63を設けると共に、他方の分割瓦6
2の棟線側に段差部64を設け、かつ張り出し部64の
屈曲角度を棟線の両側の屋根面の交差角度に合致するよ
うに構成されていた(図7)。かかる隅棟瓦6Aは、棟
線上で張り出し部63を段差部64に重ね合わせると共
に、棟線の両側の屋根下地材65上に各分割瓦61,6
2を位置させて葺設されるものである。
【0003】一方、国内の建築物の屋根勾配は地域によ
っても差は或るが、概ね4寸勾配〜6寸勾配の範囲にあ
る。ここで、仮に分割瓦61の張り出し部63の屈曲角
度を5寸勾配の屋根の棟線での屋根面の交差角度Θ1に
合わせて製作した隅棟瓦6Aを考える。かかる隅棟瓦6
Aを急勾配(例えば6寸勾配)の屋根に用いる場合に
は、棟線での屋根面の交差角度Θ2は5寸勾配の屋根面
の交差角度Θ1に比べて小さくなるので、隅棟瓦6Aの
一対の分割瓦61,62の交差角度を小さくすると共
に、各分割瓦61,62の水上側の棟線側端部を開いて
葺設する必要がある(図9の一点鎖線で示す)。
【0004】しかし、隅棟瓦6Aは、張り出し部63の
屈曲角度を5寸勾配の屋根に合うように設定されている
ので、分割瓦61,62の交差角度を小さくすると、段
差部64から張り出し部63が浮き上がって段差部64
と張り出し部63とが線接触状態となり(図8)、しか
も水上側の棟線側端部を開くことより、張り出し部63
と段差部64との重なり幅が僅かになるので(図8)、
雨仕舞いが極端に悪くなるという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、屋根勾配の変化に対処して葺設する場合に、棟線部
における雨仕舞いの悪化を防止することができる隅棟瓦
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る隅棟瓦は、棟線を境にして2分割して
構成され、各分割瓦の棟線側端部同士を棟線上で重ね合
わせると共に、各分割瓦を棟線の両側の屋根面上に葺設
する隅棟瓦において、一方の分割瓦の棟線側端部の上面
に凸曲部を形成し、他方の分割瓦に棟線側端部の下面に
凸曲部と合致する凹曲部に形成し、凸曲部及び凹曲部の
幅寸法を水下側から水上側に行くほど大きくすると共
に、凸曲部及び凹曲部の曲率を水下側から水上側に行く
ほど小さくなるように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0007】
【作用】本発明の隅棟瓦によると、一方の分割瓦の棟線
側端部の上面に凸曲部を形成し、他方の分割瓦に棟線側
端部の下面に凸曲部と合致する凹曲部に形成したので、
凸曲部及び凹曲部を重ね合わせると、凸曲部及び凹曲部
の曲率円の中心部が合致する。また、凸曲部及び凹曲部
の幅寸法を水下側から水上側に行くほど大きくすると共
に、凸曲部及び凹曲部の曲率半径を水下側から水上側に
行くほど大きくなるように構成したので、凹曲部及び凸
曲部を曲率円の中心部を中心として、一対の分割瓦を急
勾配の屋根面に合致するまでそれぞれ回動させると、水
下側と水上側の曲率の差によって、水下側での凸曲部と
凹曲部との開き幅Q1よりも水上側での凸曲部と凹曲部
との開き幅Q1の方が大きくなる(図3及び図4)。そ
の結果、一対の分割瓦の凸曲部と凹曲部とを密着させた
状態のまま、分割瓦は水上側の棟線側端部が外側に広げ
て急勾配の屋根に対処することができる。
【0008】逆に、各分割瓦を分割瓦の交差角度を大き
くなる方向に回動させれば、水下側での凸曲部と凹曲部
との閉じ幅よりも水上側での凸曲部と凹曲部との閉じ幅
の方が大きくなって隅棟瓦の水下側の棟線部が開くこと
となり、緩勾配の屋根にも対処することができる。
【0009】
【実施例】図1は隅棟瓦Aの平面図、図2は隅棟瓦Aの
分解平面図を示しており、図3は水下側での隅棟瓦Aの
X−X線切断端面図、図4は水上側での隅棟瓦AのY−
Y線切断端面図を示している。隅棟瓦Aは、棟線を境に
して2分割して構成され、各分割瓦1,2の棟線端部同
士を棟線上で重ね合わせると共に、各分割瓦1,2を棟
線の両側の屋根下地材に葺設されるものである。
【0010】分割瓦1,2は略直角3角形状に形成さ
れ、分割瓦1,2の棟線側端部には重ね部3,5が棟線
と平行に形成され、分割瓦1,2の縦辺部1a,2aは
屋根面の流れに沿うように形成され、分割瓦1,2の横
辺部1b,2bは縦辺部1a,2aと直交するように形
成されている。
【0011】一方の分割瓦1の縦辺部1aには水切段部
1cが形成されており(図1及び図2)、この水切段部
1cは隣接して葺設される平板瓦(図示省略)に載せら
れるものである。また、一方の分割瓦1の重ね部3の上
面には凸曲部4が形成されている。また、凸曲部4の基
端には係止用段部4aが形成されている。
【0012】他方の分割瓦2の縦辺部2aにはラップ部
2cが形成されており(図1及び図2)、このラップ部
2cには隣接して葺設される平板瓦(図示省略)が載せ
られるものである。また、他方の分割瓦2の重ね部5の
下面には凹曲部6が形成されている(図2)。また、凹
曲部6の基端には係止用段部6aが形成されている。
【0013】そして、一方の分割瓦1の重ね部3の凸曲
部4に他方の分割瓦2に重ね部5の凹曲部6を重ね合わ
せて凸曲部4及び凹曲部6の曲率円の中心部Oが合致さ
せ、かつ他方の分割瓦2の重ね部5の端部を係止用段部
4aに係止させると共に、一方の分割瓦1の重ね部3の
端部を係止用段部6aに係止させると、一対の分割瓦
1、2の交差角度は設計勾配の屋根の棟線の両側の屋根
面の交差角度Θ2と同じになるとなるように設定されて
いる(図3及び図4)。
【0014】凸曲部4及び凹曲部6の幅寸法Wは、図
1、図3及び図4に示すように、水下側から水上側に行
くほど大きくなるように構成されており(W1<W
2)、凸曲部4及び凹曲部6の曲率半径Rは、同図に示
すように、水下側から水上側に行くほど大きくなるよう
に構成されている(R1<R2)。
【0015】また、他方の分割瓦2の重ね部5の上面部
には断面円弧状の棟頂部5aが形成されている。この棟
頂部5aの存在により、隅棟瓦Aを隅棟に沿って連ねた
場合に隅棟瓦Aの頂部5aの乱れを隠すことができる。
なお、図面に示していないが、凸曲部4の表面には水上
側から水下側にかけて排水溝が形成されるものである。
【0016】本実施例では、設計勾配を4寸(4.3寸
〜4.5寸でも良い。)に設定して、通常は緩勾配に隅
棟に葺設するようにし、分割瓦1,2の交差角度を狭め
ることにより急勾配に対処できるようにしている。ま
た、ピタゴラスの定理からも明らかなように隅棟部の勾
配は屋根勾配よりも緩やかであるので、水下側の凸曲部
4及び凹曲部6の曲率半径R1を70mmとし、水下側
の凸曲部4及び凹曲部6の曲率半径R2を100mmに
設定すれば、4寸勾配から6寸勾配の屋根にも容易に対
処することができる。また、このように緩勾配から急勾
配に変更できるようにすれば、急勾配から緩勾配に変更
に比べて、上記排水溝の排水性がより一層向上させるこ
とができるという利点がある。また、本発明の構成によ
り容易に対処することができるものである。
【0017】なお、水下側と水上側の曲率半径および曲
率差は特に限定されるものでなく、例えば、曲率半径を
瓦の厚み寸法(略30mm)にまで小さくすれば、対処
できる屋根勾配の範囲を広げることができる。
【0018】次に、以上のようにして構成される隅棟瓦
Aを設計勾配よりも急勾配(例えば6寸勾配)の屋根に
葺く場合について説明する。 (1)まず、一方の分割瓦1の重ね部3の凸曲部4に他
方の分割瓦2に重ね部5の凹曲部6を重ね合わせること
により、凸曲部4及び凹曲部6の曲率円の中心部Oを合
致させる。 (2)次に、凸曲部4及び凹曲部6の曲率円の中心部O
を中心として、一対の分割瓦1,2を急勾配(例えば6
寸勾配)の屋根の棟線の両側の屋根面の交差角度Θ2と
同じになるようにΘ3〔Θ3=(Θ1−Θ2)/2〕だ
け回動させると(図3及び図4に2点鎖線で示す)、水
下側と水上側の曲率の差によって、水下側での凸曲部4
と凹曲部6との開き幅Q1よりも水上側での凸曲部4と
凹曲部6との開き幅Q2の方が大きくなる(図3及び図
4)。その結果、一対の分割瓦1,2の凸曲部4と凹曲
部6とを密着させた状態のまま、分割瓦1,2は水上側
の棟線側端部が外側に広げて急勾配の屋根に対処するこ
とができる。
【0019】図5は第2実施例を示しており、第1実施
例は同様に、凸曲部4及び凹曲部6の幅寸法Wは、水下
側から水上側に行くほど大きくなるように構成されてお
り、凸曲部4及び凹曲部6の曲率半径Rは水下側から水
上側に行くほど大きくなるように構成されている。さら
に、第2実施例では一対の分割瓦1,2の凸曲部4と凹
曲部6を重ねて分割瓦1,2の交差角度を設計勾配(例
えば5寸勾配)に合致させると、隙間qが形成されるよ
うに設定されている。したがって、図5の一点鎖線で示
すように、隙間qを詰める方向、すなわち一対の分割瓦
1,2の交差角度が大きくなるように分割瓦1,2を回
動させることができる。これにより、水上側の閉じ幅よ
りも水下側の閉じ幅の方が大きくなって、水下側の棟線
側端部が外側に広がり、その結果、緩勾配(例えば4寸
勾配)の屋根にも対処することができる。
【0020】なお、以上の実施例ではセメント製の隅棟
瓦について述べたが、金属板を曲成して隅棟瓦が製作し
ても良い。金属製の隅棟瓦Aの場合には、セメント製の
隅棟瓦Aに比べて凸曲部4と凹曲部6とを密着性を向上
する。
【0021】
【発明の効果】以上に説明からも明らかなように、本発
明の隅棟瓦によれば、凸曲部及び凹曲部の曲率円に沿っ
て各分割瓦を回動させると、棟線の両側の屋根面の角度
に分割瓦の角度を合わせることができる共に、水上側と
水下側との曲率差によって各分割瓦の水上側の棟線側端
部を開閉することができるので、凸曲部と凹曲部とを密
着させた状態のまま、急勾配および緩勾配の屋根に対処
して葺設することができ、雨仕舞いを悪化させることが
ない。しかも、分割瓦を回動させると同時に、水上側若
しくは水下側の隅棟瓦の棟線部が開くので、急勾配及び
緩勾配の屋根への葺設作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の隅棟瓦の第1実施例を示す平面図
【図2】本発明の隅棟瓦の第1実施例を示す分解平面図
【図3】図1のX−X線端面図
【図4】図1のY−Y線端面図
【図5】本発明の隅棟瓦の第2実施例を示す端面図
【図6】屋根の隅棟部の斜視図
【図7】隅棟瓦の従来例を示す端面図
【図8】隅棟瓦の従来例を示す端面図
【図9】急勾配の屋根に合わせて葺設する場合の隅棟瓦
の葺設位置を説明する平面図
【符号の説明】
A 隅棟瓦 1 分割瓦 2 分割瓦 4 凸曲部 6 凹曲部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棟線を境にして2分割して構成され、各
    分割瓦の棟線端部同士を棟線上で重ね合わせると共に、
    各分割瓦を棟線の両側の屋根面上に葺設する隅棟瓦にお
    いて、 一方の分割瓦の棟線側端部の上面に凸曲部を形成し、他
    方の分割瓦に棟線側端部の下面に凸曲部と合致する凹曲
    部に形成し、凸曲部及び凹曲部の幅寸法を水下側から水
    上側に行くほど大きくすると共に、凸曲部及び凹曲部の
    曲率を水下側から水上側に行くほど小さくなるように構
    成したことを特徴とする隅棟瓦。
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