JP3294015B2 - 中性サイズ定着剤 - Google Patents
中性サイズ定着剤Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は中性サイズ定着剤に関す
るものであり、更に詳しくはアミジン構造単位を有する
ことを特徴とするカチオン性高分子をpH7.5〜9.
0の製紙原料スラリー中に添加することによりサイズ剤
を定着せしめてサイズ効果を飛躍的に向上させることを
可能にする中性サイズ定着剤に関する。
るものであり、更に詳しくはアミジン構造単位を有する
ことを特徴とするカチオン性高分子をpH7.5〜9.
0の製紙原料スラリー中に添加することによりサイズ剤
を定着せしめてサイズ効果を飛躍的に向上させることを
可能にする中性サイズ定着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、中性サイズ剤類として、アルキル
ケテンダイマー(AKDと略す)、アルケニル無水コハ
ク酸(ASAと略す)、中性抄紙用ロジンサイズ剤が主
に製紙工業で使用されている。これらのサイズ剤は通常
カチオン変性デンプンを併用する。この理由は使用して
いる中性サイズ剤の定着を向上させること、またもう一
つの目的は紙力を増強させるためである。しかしなが
ら、カチオン変性デンプンはカチオン性が非常に弱いた
めサイズ剤類の定着には効果が充分ではなく、また添加
量も多く必要とする。そのため製紙工程で添加される歩
留剤の効果を低下させる、排水負荷が増大するなど望ま
しくない影響を抄紙系に及ぼす欠点がある。
ケテンダイマー(AKDと略す)、アルケニル無水コハ
ク酸(ASAと略す)、中性抄紙用ロジンサイズ剤が主
に製紙工業で使用されている。これらのサイズ剤は通常
カチオン変性デンプンを併用する。この理由は使用して
いる中性サイズ剤の定着を向上させること、またもう一
つの目的は紙力を増強させるためである。しかしなが
ら、カチオン変性デンプンはカチオン性が非常に弱いた
めサイズ剤類の定着には効果が充分ではなく、また添加
量も多く必要とする。そのため製紙工程で添加される歩
留剤の効果を低下させる、排水負荷が増大するなど望ま
しくない影響を抄紙系に及ぼす欠点がある。
【0003】カチオン変性デンプンの効果を補うためジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩やジ
メチルアリルアンモニウムクロライドなどとアクリルア
ミドとの共重合体がASAの定着剤として提案されてい
る(特開昭60−246893号公報)。また同じAS
Aの定着剤として、特開平4−11094号公報は特定
のビニルアミン系重合体を、特開平4−126897号
公報はジメチルジアリルアンモニウムクロライドとフマ
ル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸とアクリルアミ
ドからなるアクリルアミド系水溶性高分子を、特開平6
−128896号公報は両性タイプの高分子を、特開昭
62−45799号公報はASAやAKDの定着剤とし
てポリアリルアミンをそれぞれ提案している。しかしこ
れらの高分子はアクリルアミドとの共重合体かポリアリ
ルアミンのように親水性が高く、サイズ剤の定着剤とし
ては基本的に好ましくない。その結果未だサイズ剤の定
着効果が充分ではない。そのためカチオン変性デンプン
のように多量の添加を必要とせず、従来の合成系高分子
の添加量かそれ以下の添加量で高いサイズ効果が発現す
る中性サイズ定着剤が望まれていた。
メチルアミノエチル(メタ)アクリレートの4級塩やジ
メチルアリルアンモニウムクロライドなどとアクリルア
ミドとの共重合体がASAの定着剤として提案されてい
る(特開昭60−246893号公報)。また同じAS
Aの定着剤として、特開平4−11094号公報は特定
のビニルアミン系重合体を、特開平4−126897号
公報はジメチルジアリルアンモニウムクロライドとフマ
ル酸、(無水)マレイン酸、イタコン酸とアクリルアミ
ドからなるアクリルアミド系水溶性高分子を、特開平6
−128896号公報は両性タイプの高分子を、特開昭
62−45799号公報はASAやAKDの定着剤とし
てポリアリルアミンをそれぞれ提案している。しかしこ
れらの高分子はアクリルアミドとの共重合体かポリアリ
ルアミンのように親水性が高く、サイズ剤の定着剤とし
ては基本的に好ましくない。その結果未だサイズ剤の定
着効果が充分ではない。そのためカチオン変性デンプン
のように多量の添加を必要とせず、従来の合成系高分子
の添加量かそれ以下の添加量で高いサイズ効果が発現す
る中性サイズ定着剤が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、少量
の添加で充分サイズ効果が発現する、中性サイズ剤の定
着機能が優れた中性サイズ定着剤を提供することであ
る。
の添加で充分サイズ効果が発現する、中性サイズ剤の定
着機能が優れた中性サイズ定着剤を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の課題
に鑑み鋭意検討を行なった結果、アミジン構造を有する
特定のカチオン性高分子が中性サイズ剤の定着剤として
極めて優れた性能を有していることを見いだし本発明に
到達した。
に鑑み鋭意検討を行なった結果、アミジン構造を有する
特定のカチオン性高分子が中性サイズ剤の定着剤として
極めて優れた性能を有していることを見いだし本発明に
到達した。
【0006】本発明の請求項1の発明は、下記(1)お
よび/または(2)で表される繰り返し単位を20〜9
0モル%、下記(3)で表される繰り返し単位を0〜4
0モル%、下記(4)で表される繰り返し単位を0〜7
0モル%、下記(5)で表される繰り返し単位を0〜7
0モル%、下記(6)で表される繰り返し単位を1〜5
モル%含有し、1規定の食塩水中0.1g/dlの溶液
として25℃で測定した還元粘度の値が0.1〜10d
l/gであるカチオン性高分子であって、pH7.5〜
9.0の製紙原料スラリー中に添加して使用することを
特徴とする中性サイズ定着剤である。
よび/または(2)で表される繰り返し単位を20〜9
0モル%、下記(3)で表される繰り返し単位を0〜4
0モル%、下記(4)で表される繰り返し単位を0〜7
0モル%、下記(5)で表される繰り返し単位を0〜7
0モル%、下記(6)で表される繰り返し単位を1〜5
モル%含有し、1規定の食塩水中0.1g/dlの溶液
として25℃で測定した還元粘度の値が0.1〜10d
l/gであるカチオン性高分子であって、pH7.5〜
9.0の製紙原料スラリー中に添加して使用することを
特徴とする中性サイズ定着剤である。
【0007】
【化2】
【0008】本発明の請求項2の発明は、繰り返し単位
(1)および/または(2)が40〜80モル%である
ことを特徴とする請求項1記載の中性サイズ定着剤であ
る。
(1)および/または(2)が40〜80モル%である
ことを特徴とする請求項1記載の中性サイズ定着剤であ
る。
【0009】本発明の請求項3の発明は、N−ビニルホ
ルムアミドとアクリロニトリルとの共重合体の酸加水分
解物からなることを特徴とする請求項1あるいは請求項
2記載の中性サイズ定着剤である。
ルムアミドとアクリロニトリルとの共重合体の酸加水分
解物からなることを特徴とする請求項1あるいは請求項
2記載の中性サイズ定着剤である。
【0010】上記の(1)と(2)で表されるアミジン
単位は、5員環からなるアミジン構造を有しており、核
磁気共鳴分光法(NMR)や赤外分光法(IR)などの
分析において通常、等価で観測されるものであり(1)
と(2)の総量として定量される。しかしながら下記の
概念図に示すように、後述する重合体のアミジン化反応
における生成高分子の繰り返し単位を考えた場合、
(1)と(2)で表される2種類の繰り返し単位を考慮
しなければならない。なお下記概念図においてCN基と
NH2 基はアミジン化反応に関与しなかったシアノ基単
位およびアミノ基単位を示している。
単位は、5員環からなるアミジン構造を有しており、核
磁気共鳴分光法(NMR)や赤外分光法(IR)などの
分析において通常、等価で観測されるものであり(1)
と(2)の総量として定量される。しかしながら下記の
概念図に示すように、後述する重合体のアミジン化反応
における生成高分子の繰り返し単位を考えた場合、
(1)と(2)で表される2種類の繰り返し単位を考慮
しなければならない。なお下記概念図においてCN基と
NH2 基はアミジン化反応に関与しなかったシアノ基単
位およびアミノ基単位を示している。
【0011】
【化3】
【0012】上記のアミジン構造を有するカチオン性高
分子の製造方法は特に限定されるものではないが、一般
的には1級アミノ基または変換反応により1級アミノ基
が生成しうる置換アミノ基を有するエチレン性不飽和モ
ノマーとアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル
などニトリル類との共重合体を製造し、さらに該共重合
体中のシアノ基と1級アミノ基を反応させてアミジン化
することにより得ることができる。
分子の製造方法は特に限定されるものではないが、一般
的には1級アミノ基または変換反応により1級アミノ基
が生成しうる置換アミノ基を有するエチレン性不飽和モ
ノマーとアクリロニトリルまたはメタアクリロニトリル
などニトリル類との共重合体を製造し、さらに該共重合
体中のシアノ基と1級アミノ基を反応させてアミジン化
することにより得ることができる。
【0013】上記のエチレン性不飽和モノマーとして
は、一般式
は、一般式
【化4】
【0014】共重合体中において、かかる化合物に由来
する置換アミノ基は、加水分解あるいは加アルコール分
解により容易に1級アミノ基に変換される。更にこの1
級アミノ基は、隣接したシアノ基と反応してアミジン化
する。該化合物としては、N−ビニルホルムアミド(R
2 =H,R3 =H),N−ビニルアセトアミド(R2=
H,R3 =CH3 )等が例示される。
する置換アミノ基は、加水分解あるいは加アルコール分
解により容易に1級アミノ基に変換される。更にこの1
級アミノ基は、隣接したシアノ基と反応してアミジン化
する。該化合物としては、N−ビニルホルムアミド(R
2 =H,R3 =H),N−ビニルアセトアミド(R2=
H,R3 =CH3 )等が例示される。
【0015】これらのエチレン性不飽和モノマーとニト
リル類との共重合モル比は通常20:80から80:2
0であるが、もし所望ならばこの範囲外の重合モル比、
たとえば更にエチレン性不飽和モノマーの比率の大きい
重合モルを採用することもできる。中性サイズ定着剤と
しての応用を考えた場合、カチオン性高分子中に占める
アミジン単位の比率が大きいほうが性能が高い。またア
ミン単位も専用定着剤としての性能に寄与していると考
えられる。従って中性サイズ定着剤として好適な共重合
体を与えるエチレン性不飽和モノマーとニトリル類との
共重合モル比は一般に20:80から80:20、特に
40:60から60:40である。
リル類との共重合モル比は通常20:80から80:2
0であるが、もし所望ならばこの範囲外の重合モル比、
たとえば更にエチレン性不飽和モノマーの比率の大きい
重合モルを採用することもできる。中性サイズ定着剤と
しての応用を考えた場合、カチオン性高分子中に占める
アミジン単位の比率が大きいほうが性能が高い。またア
ミン単位も専用定着剤としての性能に寄与していると考
えられる。従って中性サイズ定着剤として好適な共重合
体を与えるエチレン性不飽和モノマーとニトリル類との
共重合モル比は一般に20:80から80:20、特に
40:60から60:40である。
【0016】エチレン性不飽和モノマーとニトリル類と
の共重合の方法としては、通常のラジカル重合法が用い
られ、塊状重合、水溶液沈澱重合、懸濁重合、乳化重合
などのいずれも用いられることができる。溶媒中で重合
させる場合、原料モノマー濃度が通常5〜80重量%、
好ましくは20〜60重量%で実施される。重合開始剤
には一般的なラジカル重合開始剤を用いることができる
が、アゾ化合物が好ましく、2,2′−アゾビス−2−
アミジノプロパンの塩酸塩などが例示される。また重合
反応は一般に不活性ガス気流下、30〜100℃の温度
で実施される。得られた共重合体はそのままの状態ある
いは希釈して、即ち、溶液状、あるいは懸濁状でアミジ
ン化反応に供することができる。また公知の方法で脱溶
媒、乾燥し、共重合体を固体として分離した後、固体状
でアミジン化反応に供することもできる。
の共重合の方法としては、通常のラジカル重合法が用い
られ、塊状重合、水溶液沈澱重合、懸濁重合、乳化重合
などのいずれも用いられることができる。溶媒中で重合
させる場合、原料モノマー濃度が通常5〜80重量%、
好ましくは20〜60重量%で実施される。重合開始剤
には一般的なラジカル重合開始剤を用いることができる
が、アゾ化合物が好ましく、2,2′−アゾビス−2−
アミジノプロパンの塩酸塩などが例示される。また重合
反応は一般に不活性ガス気流下、30〜100℃の温度
で実施される。得られた共重合体はそのままの状態ある
いは希釈して、即ち、溶液状、あるいは懸濁状でアミジ
ン化反応に供することができる。また公知の方法で脱溶
媒、乾燥し、共重合体を固体として分離した後、固体状
でアミジン化反応に供することもできる。
【0017】アミジン化反応は、エチレン性不飽和モノ
マーとして前記一般式で示されるN−ビニルアミド化合
物を用いた場合には、共重合体の置換アミノ基を一級ア
ミノ基に変換し、次いで生成した一級アミノ基と隣接す
るシアノ基と反応させてアミジン構造を生成させるとい
う二段階反応により本発明に係わるカチオン性高分子を
製造することができる。そして好ましくは、該共重合体
を強酸または強塩基の存在下、水またはアルコール溶液
中で加温して、一段階でアミジン構造を生成させる。こ
の場合においても、まず一級アミノ基が中間構造として
生成していると考えられる。
マーとして前記一般式で示されるN−ビニルアミド化合
物を用いた場合には、共重合体の置換アミノ基を一級ア
ミノ基に変換し、次いで生成した一級アミノ基と隣接す
るシアノ基と反応させてアミジン構造を生成させるとい
う二段階反応により本発明に係わるカチオン性高分子を
製造することができる。そして好ましくは、該共重合体
を強酸または強塩基の存在下、水またはアルコール溶液
中で加温して、一段階でアミジン構造を生成させる。こ
の場合においても、まず一級アミノ基が中間構造として
生成していると考えられる。
【0018】該反応の具体的条件としては、例えば共重
合体に対しその置換アミノ基に対して通常0.9〜5.
0倍、好ましくは1.0〜3.0倍当量の強酸、好まし
くは塩酸を加え、通常80〜150℃、好ましくは90
〜120℃の温度で、通常0.5〜50時間加熱するこ
とによりアミジン単位を有するカチオン性高分子とする
ことができる。一般に置換アミノ基に対する強酸の当量
比が大きいほど、かつ反応温度が高いほどアミジン化が
進行する。またアミジン化に際しては、反応に供する共
重合体に対し、通常10重量%以上、好ましくは20重
量%の水を反応系内に存在させる。
合体に対しその置換アミノ基に対して通常0.9〜5.
0倍、好ましくは1.0〜3.0倍当量の強酸、好まし
くは塩酸を加え、通常80〜150℃、好ましくは90
〜120℃の温度で、通常0.5〜50時間加熱するこ
とによりアミジン単位を有するカチオン性高分子とする
ことができる。一般に置換アミノ基に対する強酸の当量
比が大きいほど、かつ反応温度が高いほどアミジン化が
進行する。またアミジン化に際しては、反応に供する共
重合体に対し、通常10重量%以上、好ましくは20重
量%の水を反応系内に存在させる。
【0019】本発明に係るカチオン性高分子からなる中
性サイズ定着剤は、最も典型的には上記で説明したとこ
ろに従い、N−ビニルホルムアミドとアクリロニトリル
とを共重合させ、生成した共重合体を通常、水懸濁液と
して塩酸の存在下に加熱して置換アミノ基と隣接するシ
アノ基からアミジン単位を形成させることにより製造さ
れる。そして共重合に供するN−ビニルホルムアミドと
アクリロニトリルとのモル比、および共重合体のアミジ
ン化条件を選択することにより、各種の組成の高分子か
らなる中性サイズ定着剤を製造することができる。
性サイズ定着剤は、最も典型的には上記で説明したとこ
ろに従い、N−ビニルホルムアミドとアクリロニトリル
とを共重合させ、生成した共重合体を通常、水懸濁液と
して塩酸の存在下に加熱して置換アミノ基と隣接するシ
アノ基からアミジン単位を形成させることにより製造さ
れる。そして共重合に供するN−ビニルホルムアミドと
アクリロニトリルとのモル比、および共重合体のアミジ
ン化条件を選択することにより、各種の組成の高分子か
らなる中性サイズ定着剤を製造することができる。
【0020】本発明に係るカチオン性高分子からなる中
性サイズ定着剤の代表的なものの一つは、前記(1)お
よび/または(2)で表される繰り返し単位を20〜9
0モル%、前記(3)で表される繰り返し単位を0〜2
0モル%、前記(4)で表される繰り返し単位を0〜7
0モル%および前記(5)で表される繰り返し単位を0
〜70モル%含有しており、かつ、0.1〜10dl/g
の還元粘度を有している。なお、本発明において、還元
粘度は1規定の食塩水中0.1g/dlの溶液として、
25℃で測定するものとする。上述の中性サイズ定着剤
において、定着剤の性能に大きく寄与するのはアミジン
単位であると考えられる。
性サイズ定着剤の代表的なものの一つは、前記(1)お
よび/または(2)で表される繰り返し単位を20〜9
0モル%、前記(3)で表される繰り返し単位を0〜2
0モル%、前記(4)で表される繰り返し単位を0〜7
0モル%および前記(5)で表される繰り返し単位を0
〜70モル%含有しており、かつ、0.1〜10dl/g
の還元粘度を有している。なお、本発明において、還元
粘度は1規定の食塩水中0.1g/dlの溶液として、
25℃で測定するものとする。上述の中性サイズ定着剤
において、定着剤の性能に大きく寄与するのはアミジン
単位であると考えられる。
【0021】アミジン単位の比率が大きいほど、中性サ
イズ定着剤としての性能は一般的に向上する傾向にあ
る。しかし、上述の共重合体を塩酸水溶液中で加熱する
方法などではアミジン単位が90モル%を越える比率の
ものを製造することは困難である。従って定着剤に占め
るアミジン単位の比率は、通常30〜85モル%である
のが好ましい。
イズ定着剤としての性能は一般的に向上する傾向にあ
る。しかし、上述の共重合体を塩酸水溶液中で加熱する
方法などではアミジン単位が90モル%を越える比率の
ものを製造することは困難である。従って定着剤に占め
るアミジン単位の比率は、通常30〜85モル%である
のが好ましい。
【0022】繰り返し単位(3)は、アクリロニトリル
に比して高価なN−ビニル化合物に由来するが、その存
在は定着剤としての性能に有利には貢献していないよう
である。また繰り返し単位(3)が多くなると、中性サ
イズ定着剤のサイズ定着性や保存安定性が悪化する場合
がある。しかしながら、アミジン単位の比率が50モル
%以上の場合には、繰り返し単位(3)が多量に存在し
ていても性能の優れた中性サイズ定着剤となる。生成す
るカチオン性高分子は、一般的にはそのままでは安定性
が悪いので、強酸を添加して繰り返し単位(1)、
(2)および(5)のカチオン性単位を完全に中和して
おくことが好ましい。繰り返し単位(4)の中性サイズ
定着剤としての性能に及ぼす影響は明らかではないが、
サイズ効果に多少とも良い影響を与えていることが推定
され、少なくとも悪影響はないと考えられる。
に比して高価なN−ビニル化合物に由来するが、その存
在は定着剤としての性能に有利には貢献していないよう
である。また繰り返し単位(3)が多くなると、中性サ
イズ定着剤のサイズ定着性や保存安定性が悪化する場合
がある。しかしながら、アミジン単位の比率が50モル
%以上の場合には、繰り返し単位(3)が多量に存在し
ていても性能の優れた中性サイズ定着剤となる。生成す
るカチオン性高分子は、一般的にはそのままでは安定性
が悪いので、強酸を添加して繰り返し単位(1)、
(2)および(5)のカチオン性単位を完全に中和して
おくことが好ましい。繰り返し単位(4)の中性サイズ
定着剤としての性能に及ぼす影響は明らかではないが、
サイズ効果に多少とも良い影響を与えていることが推定
され、少なくとも悪影響はないと考えられる。
【0023】本発明に係わる中性サイズ定着剤におい
て、繰り返し単位(4)とアミジン単位とのモル比
[(1)+(2)]/(4)は一般に0.5〜10.0
の範囲にあるべきである。なぜならばアミジン単位の多
い方が一般的にサイズ定着機能は優れていると考えられ
るからである。繰り返し単位(5)はカチオン性であ
り、アミジン単位と同じくサイズ定着作用に有効に作用
していると考えられる。繰り返し単位(5)は中性サイ
ズ定着剤中に0〜70モル%、好ましくは5〜60モル
%存在する。繰り返し単位(1)、(2)および(5)
はいずれも繰り返し単位(3)から誘導されるものであ
る。従って一般的にいってできるだけ多くの繰り返し単
位(3)が、繰り返し単位(1)、(2)または(5)
に変換されているのが好ましい。中性サイズ定着剤に占
める繰り返し単位(1),(2)および(5)の合計は
一般に40モル%以上、好ましくは60〜95モル%以
上である。これは中性サイズ定着剤を構成する各繰り返
し単位のうち、サイズ定着に有利に貢献すると考えられ
る繰り返し単位が大部分を占めることを意味する。
て、繰り返し単位(4)とアミジン単位とのモル比
[(1)+(2)]/(4)は一般に0.5〜10.0
の範囲にあるべきである。なぜならばアミジン単位の多
い方が一般的にサイズ定着機能は優れていると考えられ
るからである。繰り返し単位(5)はカチオン性であ
り、アミジン単位と同じくサイズ定着作用に有効に作用
していると考えられる。繰り返し単位(5)は中性サイ
ズ定着剤中に0〜70モル%、好ましくは5〜60モル
%存在する。繰り返し単位(1)、(2)および(5)
はいずれも繰り返し単位(3)から誘導されるものであ
る。従って一般的にいってできるだけ多くの繰り返し単
位(3)が、繰り返し単位(1)、(2)または(5)
に変換されているのが好ましい。中性サイズ定着剤に占
める繰り返し単位(1),(2)および(5)の合計は
一般に40モル%以上、好ましくは60〜95モル%以
上である。これは中性サイズ定着剤を構成する各繰り返
し単位のうち、サイズ定着に有利に貢献すると考えられ
る繰り返し単位が大部分を占めることを意味する。
【0024】なお、本発明に係わる中性サイズ定着剤に
おいて繰り返し単位(5)とアミジン単位とのモル比
[(1)+(2)]/(5)は、一般に0.5〜10.
0の範囲にある。繰り返し単位(5)よりもアミジン単
位の方が定着剤の性能により有効に作用すると考えられ
るので[(1)+(2)]/(5)は2.0〜5.0の
範囲にある方が好ましい。
おいて繰り返し単位(5)とアミジン単位とのモル比
[(1)+(2)]/(5)は、一般に0.5〜10.
0の範囲にある。繰り返し単位(5)よりもアミジン単
位の方が定着剤の性能により有効に作用すると考えられ
るので[(1)+(2)]/(5)は2.0〜5.0の
範囲にある方が好ましい。
【0025】本発明に係る中性サイズ定着剤には、前述
の繰り返し単位の他、更に他の繰り返し単位が含まれて
いてもよい。しかし前述の繰り返し単位(1)〜(5)
の合計が90モル%以上を占めるべきである。本発明に
係る中性サイズ定着剤に含まれ得る他の繰り返し単位と
しては、下記(6)〜(9)のようなものがあげられ
る。
の繰り返し単位の他、更に他の繰り返し単位が含まれて
いてもよい。しかし前述の繰り返し単位(1)〜(5)
の合計が90モル%以上を占めるべきである。本発明に
係る中性サイズ定着剤に含まれ得る他の繰り返し単位と
しては、下記(6)〜(9)のようなものがあげられ
る。
【0026】繰り返し単位(6)は繰り返し単位(4)
の加水分解によって生成する、通常0〜5モル%の範囲
にある。繰り返し単位(7)も繰り返し単位(4)の加
水分解によって生成するが、通常0〜5モル%の範囲に
ある。繰り返し単位(8)および(9)は繰り返し単位
(5)と繰り返し単位(7)によって生成し、通常0〜
5モル%生成する。
の加水分解によって生成する、通常0〜5モル%の範囲
にある。繰り返し単位(7)も繰り返し単位(4)の加
水分解によって生成するが、通常0〜5モル%の範囲に
ある。繰り返し単位(8)および(9)は繰り返し単位
(5)と繰り返し単位(7)によって生成し、通常0〜
5モル%生成する。
【0027】
【化5】
【0028】本発明に係るカチオン性高分子からなる中
性サイズ定着剤の還元粘度は、前述の如く通常0.1〜
10dl/g、好ましくは1.0〜10dl/g、更に好ま
しくは2.0〜10dl/gの範囲にある。粘度があまり
高すぎるとカチオン性高分子の凝集力が強くなりすぎる
結果、抄紙時紙の地合くずれなどを引き起こし定着剤と
して適当ではなく、また粘度が低すぎるとサイズ定着効
果が充分ではなく、実用的でなくなる。
性サイズ定着剤の還元粘度は、前述の如く通常0.1〜
10dl/g、好ましくは1.0〜10dl/g、更に好ま
しくは2.0〜10dl/gの範囲にある。粘度があまり
高すぎるとカチオン性高分子の凝集力が強くなりすぎる
結果、抄紙時紙の地合くずれなどを引き起こし定着剤と
して適当ではなく、また粘度が低すぎるとサイズ定着効
果が充分ではなく、実用的でなくなる。
【0029】本発明に係るカチオン性重合体の製紙工程
中の添加時期としては、抄紙前の紙料スラリー中に添加
するのが適当である。他の製紙用薬剤との添加順として
は、填料歩留向上剤、濾水性向上剤などの添加前なら
ば、順序には特にこだわらないが、サイズ剤の添加前後
が最も効果が顕著に発現する。即ち中性抄紙における標
準的な薬剤の添加順として填料、カチオン変性デンプ
ン、硫酸バンド(中性抄紙用ロジンの場合)、中性サイ
ズ定着剤、サイズ剤(あるいはサイズ剤、中性サイズ定
着剤の順)、填料歩留向上剤などの添加順が考えられ
る。また原料スラリーに添加する前、あらかじめカチオ
ン変性デンプン溶液、中性サイズ剤希釈液、填料スラリ
ーなどに本発明のカチオン性高分子を添加、混合したス
ラリーあるいは溶液を調製し、原料スラリー中に添加す
ることもできる。
中の添加時期としては、抄紙前の紙料スラリー中に添加
するのが適当である。他の製紙用薬剤との添加順として
は、填料歩留向上剤、濾水性向上剤などの添加前なら
ば、順序には特にこだわらないが、サイズ剤の添加前後
が最も効果が顕著に発現する。即ち中性抄紙における標
準的な薬剤の添加順として填料、カチオン変性デンプ
ン、硫酸バンド(中性抄紙用ロジンの場合)、中性サイ
ズ定着剤、サイズ剤(あるいはサイズ剤、中性サイズ定
着剤の順)、填料歩留向上剤などの添加順が考えられ
る。また原料スラリーに添加する前、あらかじめカチオ
ン変性デンプン溶液、中性サイズ剤希釈液、填料スラリ
ーなどに本発明のカチオン性高分子を添加、混合したス
ラリーあるいは溶液を調製し、原料スラリー中に添加す
ることもできる。
【0030】本発明に係るカチオン性重合体の添加量と
して特に決まっているわけではないが、対紙料固形分当
たり、0.005%〜0.3%、好ましくは0.01%
〜0.1%である。0.005%以下では、定着作用に
乏しく、また0.3%以上加えても更なる定着効果に向
上は認められないばかりか、カチオン性重合体の粘度が
高い場合には紙の地合くずれ、粘度の低い場合は、填料
歩留向上剤の効果の低下などの影響を及ぼす。
して特に決まっているわけではないが、対紙料固形分当
たり、0.005%〜0.3%、好ましくは0.01%
〜0.1%である。0.005%以下では、定着作用に
乏しく、また0.3%以上加えても更なる定着効果に向
上は認められないばかりか、カチオン性重合体の粘度が
高い場合には紙の地合くずれ、粘度の低い場合は、填料
歩留向上剤の効果の低下などの影響を及ぼす。
【0031】本発明に係るカチオン性重合体を使用して
抄紙する場合の最も一般的な抄紙pHとしては、中性抄
紙用填料として汎用される炭酸カルシウム使用時のp
H、即ち8.2前後であるが、製紙用原料の変化による
pHの変動に充分対応することが可能で、通常pH7.
5〜9.0である。pH7.5以下では炭酸カルシウム
の溶解が激しくなり、実用上意味がない。またpH9.
0以上で抄紙する場合は填料歩留向上剤の効果が低下す
るなど、一般的ではない。
抄紙する場合の最も一般的な抄紙pHとしては、中性抄
紙用填料として汎用される炭酸カルシウム使用時のp
H、即ち8.2前後であるが、製紙用原料の変化による
pHの変動に充分対応することが可能で、通常pH7.
5〜9.0である。pH7.5以下では炭酸カルシウム
の溶解が激しくなり、実用上意味がない。またpH9.
0以上で抄紙する場合は填料歩留向上剤の効果が低下す
るなど、一般的ではない。
【0032】
【実施例】次に本発明を実施例によって具体的に説明す
るが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこの実施
例に限定されるものではない。なお、実施例において
「%」は特に断らないかぎり、「重量%」を意味する。
るが、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明はこの実施
例に限定されるものではない。なお、実施例において
「%」は特に断らないかぎり、「重量%」を意味する。
【0033】〔カチオン性高分子の製造例〕 攪拌機、窒素導入管、コンデンサーを備えた反応装置に
表1に示すような組成で単量体20g、脱塩水133.
1gを仕込んだ。窒素ガス気流中下、60℃に昇温後3
0分間保持した後、2,2′−アゾビスアミジノプロパ
ン2塩酸塩の10%水溶液0.19gを添加し、攪拌下
60℃に4時間保持し、水中に重合体が析出した懸濁物
を得た。なお重合度調節のため連鎖移動剤として2−メ
ルカプトエタノールを重合体No.1とNo.2は対単
量体0.2%、No.3とNo.4およびNo.7とN
o.8は0.02%、No.5とNo.6は0.005
%それぞれ重合時添加した。No.7およびNo.8は
N−ビニルホルムアミド単独重合体である。重合後、該
懸濁物に重合体中のホルミル基に対して表1のような当
量の塩酸を添加して攪拌しつつ、90℃に4時間保持し
重合体をアミジン化した。得られた重合体の溶液をアセ
トン中に添加し、析出せしめこれを乾燥して固体状重合
体No.1〜No.8を得た。該重合体No.1〜N
o.8につき以下に示す方法により組成と還元粘度を測
定した。結果を表1にまとめて示す。
表1に示すような組成で単量体20g、脱塩水133.
1gを仕込んだ。窒素ガス気流中下、60℃に昇温後3
0分間保持した後、2,2′−アゾビスアミジノプロパ
ン2塩酸塩の10%水溶液0.19gを添加し、攪拌下
60℃に4時間保持し、水中に重合体が析出した懸濁物
を得た。なお重合度調節のため連鎖移動剤として2−メ
ルカプトエタノールを重合体No.1とNo.2は対単
量体0.2%、No.3とNo.4およびNo.7とN
o.8は0.02%、No.5とNo.6は0.005
%それぞれ重合時添加した。No.7およびNo.8は
N−ビニルホルムアミド単独重合体である。重合後、該
懸濁物に重合体中のホルミル基に対して表1のような当
量の塩酸を添加して攪拌しつつ、90℃に4時間保持し
重合体をアミジン化した。得られた重合体の溶液をアセ
トン中に添加し、析出せしめこれを乾燥して固体状重合
体No.1〜No.8を得た。該重合体No.1〜N
o.8につき以下に示す方法により組成と還元粘度を測
定した。結果を表1にまとめて示す。
【0034】〔組成の分析法〕 アミジン化前の各重合体の組成は、13C−NMRスペク
トル(13C−核磁気共鳴スペクトル)の各モノマー単位
に対応した吸収スペクトルの積分値より算出した。アミ
ジン化後の重合体No.1〜No.8の組成は13C−N
MRスペクトルの各繰り返し単位に対応した吸収ピーク
の積分値より算出した。なお繰り返し単位(1)と
(2)は区別することなく、その総量として求めた。繰
り返し単位(8)と(9)は区別することなくその総量
として求めた。また繰り返し単位(1)と(2)、
(7)および(8)と(9)の吸収ピークは170ppm
〜185ppm 付近に近接した位置に認められたため、以
下のような方法により各吸収ピークに対応する構造を帰
属した。即ち、重合体の元素分析、水分量の測定により
重量収支を確認し、更に重合体の13C−NMRスペクト
ルの他にIRスペクトルも測定し、重合体のスペクトル
とアミジン基、アミド基およびラクタム基などを既知化
合物でのスペクトルとを詳細に比較検討する方法を採用
したものである。
トル(13C−核磁気共鳴スペクトル)の各モノマー単位
に対応した吸収スペクトルの積分値より算出した。アミ
ジン化後の重合体No.1〜No.8の組成は13C−N
MRスペクトルの各繰り返し単位に対応した吸収ピーク
の積分値より算出した。なお繰り返し単位(1)と
(2)は区別することなく、その総量として求めた。繰
り返し単位(8)と(9)は区別することなくその総量
として求めた。また繰り返し単位(1)と(2)、
(7)および(8)と(9)の吸収ピークは170ppm
〜185ppm 付近に近接した位置に認められたため、以
下のような方法により各吸収ピークに対応する構造を帰
属した。即ち、重合体の元素分析、水分量の測定により
重量収支を確認し、更に重合体の13C−NMRスペクト
ルの他にIRスペクトルも測定し、重合体のスペクトル
とアミジン基、アミド基およびラクタム基などを既知化
合物でのスペクトルとを詳細に比較検討する方法を採用
したものである。
【0035】〔還元粘度の測定〕 重合体No.1〜No.8につき、1規定の食塩水中
0.1g/dlの溶液として25℃でオストワルトの粘度
計を用いて測定した。
0.1g/dlの溶液として25℃でオストワルトの粘度
計を用いて測定した。
【0036】
【表1】
【0037】(実施例1〜3) カナディアン・スタンダード・フリーネス(CSF)4
00mlの広葉樹クラフトパルプ(LBKP)0.5%ス
ラリーに軽質炭酸カルシウム10%(対パルプ重量%、
以下同様)、カオチン変性デンプン0.8%、液体硫酸
バンド2%、市販中性抄紙用ロジンサイズ剤0.5%、
本発明のカチオン性高分子を定着剤として0.03%
(または0.06%,0.1%)の順に15秒間隔で添
加する。最後に高分子量ポリアクリルアミド系歩留向上
剤を0.01%添加、10秒攪拌後、配向性抄紙機(熊
谷理機製)により、ドラム回転スピード800m/min、
トラバース回数20回の条件で坪量70g/m2 の紙を
抄紙した。その後、3.5kg/cm2 、5分間でプレス
し、100℃、2分で乾燥した。20℃、65%RHの
条件で18時間調湿後、ステキヒトサイズ度(JIS8
122)を測定した。結果を表2に示す。
00mlの広葉樹クラフトパルプ(LBKP)0.5%ス
ラリーに軽質炭酸カルシウム10%(対パルプ重量%、
以下同様)、カオチン変性デンプン0.8%、液体硫酸
バンド2%、市販中性抄紙用ロジンサイズ剤0.5%、
本発明のカチオン性高分子を定着剤として0.03%
(または0.06%,0.1%)の順に15秒間隔で添
加する。最後に高分子量ポリアクリルアミド系歩留向上
剤を0.01%添加、10秒攪拌後、配向性抄紙機(熊
谷理機製)により、ドラム回転スピード800m/min、
トラバース回数20回の条件で坪量70g/m2 の紙を
抄紙した。その後、3.5kg/cm2 、5分間でプレス
し、100℃、2分で乾燥した。20℃、65%RHの
条件で18時間調湿後、ステキヒトサイズ度(JIS8
122)を測定した。結果を表2に示す。
【0038】(比較例1〜8) 比較の定着剤として、N−ビニルホルムアミド単独重合
体(重合体No.7およびNo.8)(比較例1および
比較例2)、アクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライドとアクリルアミド共重合体[共重合
比50モル%対50モル%、10%濃度時の粘度35,
000cp(25℃)](重合体No.9)(比較例
3)、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド100
モル%重合体[10%濃度時の粘度300cp(No.1
0)](重合体No.10)(比較例4)の各々を同時
に試験した。比較例5は定着剤を添加しないで同様にし
て試験を行った。比較例6は重合体No.1を、比較例
7は重合体No.3を、比較例8は重合体No.5を同
様にして試験を行った。これらの結果を表2にまとめて
示す。
体(重合体No.7およびNo.8)(比較例1および
比較例2)、アクリロイルオキシエチルトリメチルアン
モニウムクロライドとアクリルアミド共重合体[共重合
比50モル%対50モル%、10%濃度時の粘度35,
000cp(25℃)](重合体No.9)(比較例
3)、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド100
モル%重合体[10%濃度時の粘度300cp(No.1
0)](重合体No.10)(比較例4)の各々を同時
に試験した。比較例5は定着剤を添加しないで同様にし
て試験を行った。比較例6は重合体No.1を、比較例
7は重合体No.3を、比較例8は重合体No.5を同
様にして試験を行った。これらの結果を表2にまとめて
示す。
【0039】
【表2】
【0040】(実施例4〜6) CSF:400mlのLBKP0.5%スラリーに軽質炭
酸カルシウム10%、カチオン変性デンプン0.8%、
市販アルキルケテンダイマー分散液を固形分で0.2
%、本発明のカチオン性高分子を定着剤として0.03
%(または0.06%,0.1%)をこの順に各々15
秒の間隔で添加した後、最後に高分子量ポリアクリルア
ミド系歩留向上剤を0.01%添加、10秒攪拌後実施
例1と同様に配向性抄紙機により坪量70g/m2 の紙
を抄紙した。実施例1と同様な条件でプレス、乾燥、調
湿を行いステキヒトサイズ度を測定した。結果を表3に
まとめて示す。
酸カルシウム10%、カチオン変性デンプン0.8%、
市販アルキルケテンダイマー分散液を固形分で0.2
%、本発明のカチオン性高分子を定着剤として0.03
%(または0.06%,0.1%)をこの順に各々15
秒の間隔で添加した後、最後に高分子量ポリアクリルア
ミド系歩留向上剤を0.01%添加、10秒攪拌後実施
例1と同様に配向性抄紙機により坪量70g/m2 の紙
を抄紙した。実施例1と同様な条件でプレス、乾燥、調
湿を行いステキヒトサイズ度を測定した。結果を表3に
まとめて示す。
【0041】(比較例9〜16) 比較の定着剤として、N−ビニルホルムアミド単独重合
体(重合体No.7およびNo.8)(比較例9および
比較例10)、市販ポリアミドアミン−エピクロルヒド
リン変成体(重合体No.11)(比較例11)、ジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド−アクリルアミド
(50モル%、50モル%)共重合体[10%濃度時の
粘度500cp(25℃)](重合体No.12)(比較
例12)の各々を同時に試験した。比較例13は定着剤
を添加しないで同様にして試験を行った。比較例14は
重合体No.1を、比較例15は重合体No.3を、比
較例16は重合体No.5を同様にして試験を行った。
これらの結果を表3にまとめて示す。
体(重合体No.7およびNo.8)(比較例9および
比較例10)、市販ポリアミドアミン−エピクロルヒド
リン変成体(重合体No.11)(比較例11)、ジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド−アクリルアミド
(50モル%、50モル%)共重合体[10%濃度時の
粘度500cp(25℃)](重合体No.12)(比較
例12)の各々を同時に試験した。比較例13は定着剤
を添加しないで同様にして試験を行った。比較例14は
重合体No.1を、比較例15は重合体No.3を、比
較例16は重合体No.5を同様にして試験を行った。
これらの結果を表3にまとめて示す。
【0042】
【表3】
【0043】(実施例7〜9) (1)ASA分散液の調整 市販アルケニル無水コハク酸(ASA)2.5gに対
し、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル型乳化
剤(HLB12.7)の1%水溶液2g、定着剤として
本発明のカチオン性高分子をASAに対し表4に示す定
着剤(w1 、単位g)とASA(w2 、単位g)の重量
比(w1 /w2 で表す)で添加し、その後全量を50g
とし、これを日本精器製ホモジナイザーにより1000
0rpm 、3分で5%乳化分散液を調整した。 (2)抄紙試験 CSF:400mlのLBKP0.5%スラリーに攪拌し
つつ軽質炭酸カルシウム10%、カオチン変性デンプン
0.8%、ASAの乳化分散液を純分で0.15%、各
々15秒間隔で添加し、最後に高分子量ポリアクリルア
ミド系歩留向上剤を0.01%添加、10秒攪拌後、実
施例1と同様な条件で抄紙、プレス、乾燥、調湿を行い
ステキヒトサイズ度を測定した。結果を表4に示す。
し、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル型乳化
剤(HLB12.7)の1%水溶液2g、定着剤として
本発明のカチオン性高分子をASAに対し表4に示す定
着剤(w1 、単位g)とASA(w2 、単位g)の重量
比(w1 /w2 で表す)で添加し、その後全量を50g
とし、これを日本精器製ホモジナイザーにより1000
0rpm 、3分で5%乳化分散液を調整した。 (2)抄紙試験 CSF:400mlのLBKP0.5%スラリーに攪拌し
つつ軽質炭酸カルシウム10%、カオチン変性デンプン
0.8%、ASAの乳化分散液を純分で0.15%、各
々15秒間隔で添加し、最後に高分子量ポリアクリルア
ミド系歩留向上剤を0.01%添加、10秒攪拌後、実
施例1と同様な条件で抄紙、プレス、乾燥、調湿を行い
ステキヒトサイズ度を測定した。結果を表4に示す。
【0044】(比較例17〜24) 比較の定着剤として、N−ビニルホルムアミド単独重合
体(重合体No.7およびNo.8)(比較例17およ
び比較例18)、カオチン変性デンプン(重合体No.
13)(比較例19)、アクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロライドとアクリルアミド共重合
体[共重合比50モル%対50モル%、10%濃度時の
粘度57,000cp(25℃)](重合体No.14)
(比較例20)の各々を同時に試験した。比較例21は
定着剤を添加しないで同様にして試験を行った。比較例
22は重合体No.1を、比較例23は重合体No.3
を、比較例24は重合体No.5を同様にして試験を行
った。これらの結果を表4にまとめて示す。
体(重合体No.7およびNo.8)(比較例17およ
び比較例18)、カオチン変性デンプン(重合体No.
13)(比較例19)、アクリロイルオキシエチルトリ
メチルアンモニウムクロライドとアクリルアミド共重合
体[共重合比50モル%対50モル%、10%濃度時の
粘度57,000cp(25℃)](重合体No.14)
(比較例20)の各々を同時に試験した。比較例21は
定着剤を添加しないで同様にして試験を行った。比較例
22は重合体No.1を、比較例23は重合体No.3
を、比較例24は重合体No.5を同様にして試験を行
った。これらの結果を表4にまとめて示す。
【0045】
【表4】
【0046】
【発明の効果】本発明のアミジン構造を有するカチオン
性高分子からなる中性サイズ定着剤をpH7.5〜9.
0の製紙原料スラリー中に添加することにより、中性サ
イズ剤類に対して優れた定着効果を発揮する結果、これ
ら中性サイズ剤の添加量を減少させることが可能とな
り、コスト削減や排水負荷の増大防止など製紙工業への
貢献度が大きく利用価値が高い。
性高分子からなる中性サイズ定着剤をpH7.5〜9.
0の製紙原料スラリー中に添加することにより、中性サ
イズ剤類に対して優れた定着効果を発揮する結果、これ
ら中性サイズ剤の添加量を減少させることが可能とな
り、コスト削減や排水負荷の増大防止など製紙工業への
貢献度が大きく利用価値が高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42
Claims (3)
- 【請求項1】 下記(1)および/または(2)で表さ
れる繰り返し単位を20〜90モル%、下記(3)で表
される繰り返し単位を0〜40モル%、下記(4)で表
される繰り返し単位を0〜70モル%、下記(5)で表
される繰り返し単位を0〜70モル%、下記(6)で表
される繰り返し単位を1〜5モル%含有し、1規定の食
塩水中0.1g/dlの溶液として25℃で測定した還
元粘度の値が0.1〜10dl/gであるカチオン性高
分子であって、pH7.5〜9.0の製紙原料スラリー
中に添加して使用することを特徴とする中性サイズ定着
剤。 【化1】 - 【請求項2】 繰り返し単位(1)および/または
(2)が40〜80モル%であることを特徴とする請求
項1記載の中性サイズ定着剤。 - 【請求項3】 N−ビニルホルムアミドとアクリロニト
リルとの共重合体の酸加水分解物からなることを特徴と
する請求項1あるいは請求項2記載の中性サイズ定着
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20824594A JP3294015B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 中性サイズ定着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20824594A JP3294015B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 中性サイズ定着剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0860592A JPH0860592A (ja) | 1996-03-05 |
| JP3294015B2 true JP3294015B2 (ja) | 2002-06-17 |
Family
ID=16553061
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20824594A Expired - Fee Related JP3294015B2 (ja) | 1994-08-10 | 1994-08-10 | 中性サイズ定着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3294015B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5084023B2 (ja) * | 2007-11-12 | 2012-11-28 | ハイモ株式会社 | 製紙用内添剤およびその使用方法 |
| JP5843426B2 (ja) * | 2010-05-11 | 2016-01-13 | 三菱レイヨン株式会社 | N−ビニルホルムアミド重合体の加水分解物を含む組成物及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-08-10 JP JP20824594A patent/JP3294015B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0860592A (ja) | 1996-03-05 |
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