JP3302134B2 - 差圧鋳造装置 - Google Patents
差圧鋳造装置Info
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- JP3302134B2 JP3302134B2 JP28307693A JP28307693A JP3302134B2 JP 3302134 B2 JP3302134 B2 JP 3302134B2 JP 28307693 A JP28307693 A JP 28307693A JP 28307693 A JP28307693 A JP 28307693A JP 3302134 B2 JP3302134 B2 JP 3302134B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として歯科用鋳造分
野で利用され、金属製歯冠などの鋳造に用いる差圧鋳造
装置に関するものである。
野で利用され、金属製歯冠などの鋳造に用いる差圧鋳造
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】正立位置と倒立位置との一方から他方へ
の回動が可能に支持されたチャンバー内にルツボを配
し、ここに金属材料を収容して、加熱により溶融する一
方、ルツボの上方位置に歯冠などを形成するためのキャ
ビティを有した鋳型を配し、チャンバーを気密状態にし
た後、その内部の気体を吸引排除して真空状態とし、次
いでチャンバーを上下逆転位置に回動し、ルツボ内の溶
融金属をその下方に位置することになった鋳型の湯口に
注ぎ、次にチャンバー内に大気圧又は大気圧以上の気体
を導入してチャンバー内を加圧状態とし、この気体の圧
力と前記キャビティ内の真空状態との差圧を利用して、
溶融金属を前記キャビティ内の隅々まで行き渡らせて、
精密な形状の歯冠などの金属鋳造品を得ること、すなわ
ち差圧鋳造装置を用いた鋳造技術が広く知られている。
の回動が可能に支持されたチャンバー内にルツボを配
し、ここに金属材料を収容して、加熱により溶融する一
方、ルツボの上方位置に歯冠などを形成するためのキャ
ビティを有した鋳型を配し、チャンバーを気密状態にし
た後、その内部の気体を吸引排除して真空状態とし、次
いでチャンバーを上下逆転位置に回動し、ルツボ内の溶
融金属をその下方に位置することになった鋳型の湯口に
注ぎ、次にチャンバー内に大気圧又は大気圧以上の気体
を導入してチャンバー内を加圧状態とし、この気体の圧
力と前記キャビティ内の真空状態との差圧を利用して、
溶融金属を前記キャビティ内の隅々まで行き渡らせて、
精密な形状の歯冠などの金属鋳造品を得ること、すなわ
ち差圧鋳造装置を用いた鋳造技術が広く知られている。
【0003】このような差圧鋳造装置の従来例として、
実公昭60−15120号公報記載のものが知られてい
る。この公報記載のものに代表されるように、従来はチ
ャンバーを正立位置と倒立位置の一方から他方に回動さ
せる操作は、人手によるハンドル操作によって行なわれ
ていた。
実公昭60−15120号公報記載のものが知られてい
る。この公報記載のものに代表されるように、従来はチ
ャンバーを正立位置と倒立位置の一方から他方に回動さ
せる操作は、人手によるハンドル操作によって行なわれ
ていた。
【0004】又ルツボ内の金属材料の溶融はチャンバー
内に配したルツボ加熱手段を制御することにより行なわ
れ、予め設定された溶融温度に達した後所定の時間が経
過したとき、ブザーなどの報知によって金属材料が溶融
状態になったことを操作者に知らせるようになってい
る。
内に配したルツボ加熱手段を制御することにより行なわ
れ、予め設定された溶融温度に達した後所定の時間が経
過したとき、ブザーなどの報知によって金属材料が溶融
状態になったことを操作者に知らせるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来例によ
ると、手動によりチャンバーの回動操作を行っていたの
で、その回動速度のコントロールが必ずしも上手くいか
ず、チャンバーを正立位置から倒立位置に回動したと
き、ルツボから鋳型の湯口に注がれた溶融金属(表面張
力によって球状になっている。)の揺れ動きが大きくな
って、なかなか前記湯口上で安定しない、というような
問題点があった。
ると、手動によりチャンバーの回動操作を行っていたの
で、その回動速度のコントロールが必ずしも上手くいか
ず、チャンバーを正立位置から倒立位置に回動したと
き、ルツボから鋳型の湯口に注がれた溶融金属(表面張
力によって球状になっている。)の揺れ動きが大きくな
って、なかなか前記湯口上で安定しない、というような
問題点があった。
【0006】又 金属溶融工程において、金属材料の種
類に応じて溶融温度や溶融時間が適正値に設定され、そ
のとおりに加熱が行なわれるようになっていたとして
も、必ずしも設定値が最適とは限らず、又金属材料の組
織が所期のものと一致しているとは限らないので、実際
に金属材料が完全に溶融しているか否かの保証はない。
類に応じて溶融温度や溶融時間が適正値に設定され、そ
のとおりに加熱が行なわれるようになっていたとして
も、必ずしも設定値が最適とは限らず、又金属材料の組
織が所期のものと一致しているとは限らないので、実際
に金属材料が完全に溶融しているか否かの保証はない。
【0007】そこでその確認をとるため、操作者はチャ
ンバーを手でゆすったり、チャンバーを叩いたりして、
ルツボ内の溶融金属に振動を与え、その流動状態を目視
して、金属材料が完全に溶融しているか否かを確認して
いた。ところがこのような方法であると、チャンバーの
ゆすりが小さいと目視による確認が困難になり、逆に大
きすぎた場合には安定するまでに時間がかかるという問
題があり、或いは叩きすぎるとチャンバー等を傷付ける
という問題があり、更に操作取扱いが煩雑になるという
問題があった。
ンバーを手でゆすったり、チャンバーを叩いたりして、
ルツボ内の溶融金属に振動を与え、その流動状態を目視
して、金属材料が完全に溶融しているか否かを確認して
いた。ところがこのような方法であると、チャンバーの
ゆすりが小さいと目視による確認が困難になり、逆に大
きすぎた場合には安定するまでに時間がかかるという問
題があり、或いは叩きすぎるとチャンバー等を傷付ける
という問題があり、更に操作取扱いが煩雑になるという
問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明は上記問
題点を解消するため、正立位置と倒立位置との一方から
他方への回動が可能に支持されたチャンバーと、チャン
バー内を真空状態と加圧状態との一方から他方に状態変
化させるための気体吸排手段と、ルツボを支持するルツ
ボ支持手段と、ルツボを加熱するルツボ加熱手段と、鋳
型をルツボの上方位置に支持する鋳型支持手段とを備え
た差圧鋳造装置において、チャンバーを回動せしめるモ
ータと、このモータの駆動を制御する制御手段と、制御
手段に信号を送るシェーキングボタンとを設け、前記制
御手段はシェーキングボタンからの入力信号を受けたと
き、チャンバーが微小往復回動するように前記モータを
駆動制御するものであることを特徴とする。
題点を解消するため、正立位置と倒立位置との一方から
他方への回動が可能に支持されたチャンバーと、チャン
バー内を真空状態と加圧状態との一方から他方に状態変
化させるための気体吸排手段と、ルツボを支持するルツ
ボ支持手段と、ルツボを加熱するルツボ加熱手段と、鋳
型をルツボの上方位置に支持する鋳型支持手段とを備え
た差圧鋳造装置において、チャンバーを回動せしめるモ
ータと、このモータの駆動を制御する制御手段と、制御
手段に信号を送るシェーキングボタンとを設け、前記制
御手段はシェーキングボタンからの入力信号を受けたと
き、チャンバーが微小往復回動するように前記モータを
駆動制御するものであることを特徴とする。
【0009】本願の第2発明は上記問題点を解消すると
共に、溶融金属の鋳型内キャビティへの差圧導入を確実
に行える差圧鋳造装置を提供するため、第1発明の構成
に加え、制御手段はチャンバーが正立位置から倒立位置
に回動した後、所定の待ち時間を置いて、気体吸排手段
を気体導入状態に切替える制御をも行うものであること
を特徴とする。
共に、溶融金属の鋳型内キャビティへの差圧導入を確実
に行える差圧鋳造装置を提供するため、第1発明の構成
に加え、制御手段はチャンバーが正立位置から倒立位置
に回動した後、所定の待ち時間を置いて、気体吸排手段
を気体導入状態に切替える制御をも行うものであること
を特徴とする。
【0010】
【作用】本願の第1発明によれば、チャンバー正立位置
から倒立位置への回動を、制御手段によって制御された
状態でのモータの駆動によって行うことができ、その回
動速度等を理想的なものに設定して行うことができるの
で、ルツボから鋳型の湯口に注がれた溶融金属の揺れ動
きを抑制して速やかに安定状態を得ることができる。又
チャンバーの回動を自動的に行うことができ、操作が便
利になる。
から倒立位置への回動を、制御手段によって制御された
状態でのモータの駆動によって行うことができ、その回
動速度等を理想的なものに設定して行うことができるの
で、ルツボから鋳型の湯口に注がれた溶融金属の揺れ動
きを抑制して速やかに安定状態を得ることができる。又
チャンバーの回動を自動的に行うことができ、操作が便
利になる。
【0011】そして上記の目的で用いたモータを利用す
ることによって、金属材料が完全に溶融しているか否か
の目視確認のために、操作者がシェーキングボタンをO
N操作するだけで、最も理想的な振幅、スピードでチャ
ンバーを微小に往復回動させることができる。これによ
って、ルツボ内の溶融金属の流動状態を目視できて、完
全溶融か否かを極めて容易に確認できると共に、従来例
のように確認が困難であったり、安定するまでに時間が
かかりすぎたり、チャンバー等を傷付けるおそれがある
等の問題点を解消できる。
ることによって、金属材料が完全に溶融しているか否か
の目視確認のために、操作者がシェーキングボタンをO
N操作するだけで、最も理想的な振幅、スピードでチャ
ンバーを微小に往復回動させることができる。これによ
って、ルツボ内の溶融金属の流動状態を目視できて、完
全溶融か否かを極めて容易に確認できると共に、従来例
のように確認が困難であったり、安定するまでに時間が
かかりすぎたり、チャンバー等を傷付けるおそれがある
等の問題点を解消できる。
【0012】本願の第2発明によれば、チャンバーの正
立位置から倒立位置への回動を適正なものとして、溶融
金属の鋳型の湯口上での揺れ動きを小さくできると共
に、これが安定するまでの待ち時間をとった上で、気体
吸排手段が気体導入状態に切替わり、チャンバー内に気
体が導入されて溶融金属の鋳型内キャビティへの差圧導
入が行なわれる。前記待ち時間をとらないと、球状の溶
融金属が揺れ動いて、キャビティへの通路に隙間が生
じ、キャビティに気体が導入されてキャビティ内の真空
状態が損われる結果、差圧鋳造が精密に行なわれないと
いう問題があったが、第2発明によってこの問題点を解
消できるのである。
立位置から倒立位置への回動を適正なものとして、溶融
金属の鋳型の湯口上での揺れ動きを小さくできると共
に、これが安定するまでの待ち時間をとった上で、気体
吸排手段が気体導入状態に切替わり、チャンバー内に気
体が導入されて溶融金属の鋳型内キャビティへの差圧導
入が行なわれる。前記待ち時間をとらないと、球状の溶
融金属が揺れ動いて、キャビティへの通路に隙間が生
じ、キャビティに気体が導入されてキャビティ内の真空
状態が損われる結果、差圧鋳造が精密に行なわれないと
いう問題があったが、第2発明によってこの問題点を解
消できるのである。
【0013】
【実施例】図1は本発明の実施例の全体を示している。
図1において、1は機台、2は機台1に正立位置と倒立
位置との一方から他方への回動が可能に支持されたチャ
ンバー、3は機台1に設けた操作パネルである。
図1において、1は機台、2は機台1に正立位置と倒立
位置との一方から他方への回動が可能に支持されたチャ
ンバー、3は機台1に設けた操作パネルである。
【0014】チャンバー2は、容器部4と蓋部5とから
なり、蓋部5は開閉可能にヒンジ6、6を介して容器部
4に結合されている。
なり、蓋部5は開閉可能にヒンジ6、6を介して容器部
4に結合されている。
【0015】図2は前記チャンバー2、その内部構造、
及びチャンバー2を正逆回転駆動する構造を詳細に示し
ている。図2に示すように、チャンバー2の容器部4は
容器本体4aと容器外装ケース4bとから構成され、チ
ャンバー2の蓋部5は蓋本体5aと蓋外装ケース5bと
から構成されている。上記のように容器部4と蓋部5と
はヒンジ6、6を介して結合されているが、正確に云う
と、前記容器外装ケース4bと蓋外装ケース5bとがヒ
ンジ6、6を介して結合されている。蓋外装ケース5b
は、把手7及び閉蓋時のロック手段8(図1参照)を有
し、蓋外装ケース5bを把手7を用いてヒンジ6、6の
回りに回動し、容器外装ケース4bに閉蓋したとき、自
動的にロックがかかるようにしている。
及びチャンバー2を正逆回転駆動する構造を詳細に示し
ている。図2に示すように、チャンバー2の容器部4は
容器本体4aと容器外装ケース4bとから構成され、チ
ャンバー2の蓋部5は蓋本体5aと蓋外装ケース5bと
から構成されている。上記のように容器部4と蓋部5と
はヒンジ6、6を介して結合されているが、正確に云う
と、前記容器外装ケース4bと蓋外装ケース5bとがヒ
ンジ6、6を介して結合されている。蓋外装ケース5b
は、把手7及び閉蓋時のロック手段8(図1参照)を有
し、蓋外装ケース5bを把手7を用いてヒンジ6、6の
回りに回動し、容器外装ケース4bに閉蓋したとき、自
動的にロックがかかるようにしている。
【0016】前記蓋本体5aはコイルバネからなる第1
バネ9の押圧力を受けた状態で前記蓋外装ケース5bに
支持されている。すなわち蓋外装ケース5bの天井面と
蓋本体5aの頂面との間に第1バネ9が介装され、かつ
蓋本体5aの下部外周に設けた鍔部10と、その対応位
置下方において蓋外装ケース5bの内周に設けたストッ
パー11とが係止可能となるように構成されている。図
2に示す開蓋状態では、鍔10とストッパー11との間
には隙間があるが、閉蓋状態では第1バネ9の押圧力を
受けた状態で鍔部10とストッパー11が係止し、蓋本
体5aはある程度の移動自由度を与えられた状態で、蓋
外装ケース5bに支持される。
バネ9の押圧力を受けた状態で前記蓋外装ケース5bに
支持されている。すなわち蓋外装ケース5bの天井面と
蓋本体5aの頂面との間に第1バネ9が介装され、かつ
蓋本体5aの下部外周に設けた鍔部10と、その対応位
置下方において蓋外装ケース5bの内周に設けたストッ
パー11とが係止可能となるように構成されている。図
2に示す開蓋状態では、鍔10とストッパー11との間
には隙間があるが、閉蓋状態では第1バネ9の押圧力を
受けた状態で鍔部10とストッパー11が係止し、蓋本
体5aはある程度の移動自由度を与えられた状態で、蓋
外装ケース5bに支持される。
【0017】蓋本体5aの天井部には、ガイド部材12
によって上下摺動自在に案内支持された鋳型押圧具13
が配設されている。この鋳型押圧具13は上端にフラン
ジ部13aを有し、下方への抜落が阻止されていると共
に、蓋本体5aの天井面と鋳型押圧具13の底面との間
に介装されたコイルバネからなる第2バネ14によって
下方向けのバネ力を受けている。この第2バネ14のバ
ネ定数は第1バネ9のそれより小に設定されている。
によって上下摺動自在に案内支持された鋳型押圧具13
が配設されている。この鋳型押圧具13は上端にフラン
ジ部13aを有し、下方への抜落が阻止されていると共
に、蓋本体5aの天井面と鋳型押圧具13の底面との間
に介装されたコイルバネからなる第2バネ14によって
下方向けのバネ力を受けている。この第2バネ14のバ
ネ定数は第1バネ9のそれより小に設定されている。
【0018】容器本体4aと容器外装ケース4bとは水
平状態に配された回転軸15によって一体的に結合され
ている。この回転軸15は軸受16、16によって支持
されれ、モータ17からの回転駆動力をタイミングベル
ト18等の伝動手段を介して受け正逆回転し、チャンバ
ー2を正立位置から倒立位置へ、或いは倒立位置から正
立位置に回動させたり、後述する微小往復動を行なわせ
る。又回転軸15の軸心にはこれを貫通し、前記容器本
体4a内に連通する気体吸排通路19が形成されてい
て、チャンバー2の内部へ空気を送ったり、チャンバー
2の内部の空気を排除してチャンバー2内を真空状態と
することができるようになっている。20は前記気体吸
排通路19の内部の圧力を検出する圧力センサである。
平状態に配された回転軸15によって一体的に結合され
ている。この回転軸15は軸受16、16によって支持
されれ、モータ17からの回転駆動力をタイミングベル
ト18等の伝動手段を介して受け正逆回転し、チャンバ
ー2を正立位置から倒立位置へ、或いは倒立位置から正
立位置に回動させたり、後述する微小往復動を行なわせ
る。又回転軸15の軸心にはこれを貫通し、前記容器本
体4a内に連通する気体吸排通路19が形成されてい
て、チャンバー2の内部へ空気を送ったり、チャンバー
2の内部の空気を排除してチャンバー2内を真空状態と
することができるようになっている。20は前記気体吸
排通路19の内部の圧力を検出する圧力センサである。
【0019】チャンバー2の容器本体4a内には、カー
ボン製のルツボ21をその厚肉に形成された開口部21
aを上にして挿脱自在に支持するルツボ支持手段22が
配設されている。このルツボ支持手段22は、セラミッ
ク製のルツボレトルト22a、このルツボレトルト22
aを支持する断熱材からなる有底支持筒22b、及び有
底支持筒22bを支持する基台22cとから構成され、
基台22cは容器本体4aの底面上に固定されている。
ルツボレトルト22aはルツボ21を嵌合状態で収納支
持できるように、有底円筒状に形成され、ルツボ21を
収納したとき、ルツボ21の上部がルツボレトルト22
aの上端から露出するように構成されている。
ボン製のルツボ21をその厚肉に形成された開口部21
aを上にして挿脱自在に支持するルツボ支持手段22が
配設されている。このルツボ支持手段22は、セラミッ
ク製のルツボレトルト22a、このルツボレトルト22
aを支持する断熱材からなる有底支持筒22b、及び有
底支持筒22bを支持する基台22cとから構成され、
基台22cは容器本体4aの底面上に固定されている。
ルツボレトルト22aはルツボ21を嵌合状態で収納支
持できるように、有底円筒状に形成され、ルツボ21を
収納したとき、ルツボ21の上部がルツボレトルト22
aの上端から露出するように構成されている。
【0020】前記ルツボレトルト22aの側周面と前記
有底支持筒22bの内周面との間に空間が形成されてい
るが、この空間にルツボ21を加熱するコイル状電熱線
からなるルツボ加熱手段23が配設されている。このル
ツボ加熱手段23によって、ルツボレトルト22aを加
熱し、ひいてはその内部のルツボ21を加熱して、ルツ
ボ21内の金属24を溶融する。25はルツボ21の温
度を検出する熱電対からなる温度センサである。
有底支持筒22bの内周面との間に空間が形成されてい
るが、この空間にルツボ21を加熱するコイル状電熱線
からなるルツボ加熱手段23が配設されている。このル
ツボ加熱手段23によって、ルツボレトルト22aを加
熱し、ひいてはその内部のルツボ21を加熱して、ルツ
ボ21内の金属24を溶融する。25はルツボ21の温
度を検出する熱電対からなる温度センサである。
【0021】前記ルツボ支持手段22上には、鋳型26
をその湯口26aを下にして支持する鋳型支持板(鋳型
支持手段)27を固定している。この鋳型支持板27
は、図3、図4に詳細に示すように、ルツボ21の開口
部21aを挿通する開口28を有すると共に、ルツボ2
1の開口部21aに係止してルツボ21の開口部21a
と鋳型26の湯口26aとの間に空隙P(図10参照)
を確保するストッパー29を有している。
をその湯口26aを下にして支持する鋳型支持板(鋳型
支持手段)27を固定している。この鋳型支持板27
は、図3、図4に詳細に示すように、ルツボ21の開口
部21aを挿通する開口28を有すると共に、ルツボ2
1の開口部21aに係止してルツボ21の開口部21a
と鋳型26の湯口26aとの間に空隙P(図10参照)
を確保するストッパー29を有している。
【0022】鋳型支持板27は、円形の金属板部27a
と、その上に一体的に形成された厚肉の円形断熱材から
なる断熱板部27bとからなり、その中央に円形の前記
開口28が開設されたものである。そして前記断熱板部
27bの一部が図3に示すような形状に取り除かれて、
気体流通路30が構成されると共に、この取り除かれた
箇所Qに前記ストッパー29が取り付けられている。
と、その上に一体的に形成された厚肉の円形断熱材から
なる断熱板部27bとからなり、その中央に円形の前記
開口28が開設されたものである。そして前記断熱板部
27bの一部が図3に示すような形状に取り除かれて、
気体流通路30が構成されると共に、この取り除かれた
箇所Qに前記ストッパー29が取り付けられている。
【0023】前記箇所Qは外周側の幅の広い部分と、内
周側の幅の狭い部分とからなり、幅の狭い部分は前記開
口28に達している。幅の広い部分には窓口29aを備
えたカバー板29bが、前記金属板部27aにすき間を
設けて固着されている。前記すき間にはストッパー片2
9cが摺動自在に装入されており、その後部の後起立部
29dは前記窓口29aより外部に突出している。窓口
29aはストッパー片29cの後起立部29dの幅に合
うように形成されていて、ストッパー片29cのスライ
ド方向を決定しており、またストッパー片29cのスラ
イド量を決定している。ストッパー片29cの前部の前
起立部29eは前記断熱板部27bの上面の高さ位置ま
で起立しており、その先端に内方に折曲がるフック部2
9fを有している。
周側の幅の狭い部分とからなり、幅の狭い部分は前記開
口28に達している。幅の広い部分には窓口29aを備
えたカバー板29bが、前記金属板部27aにすき間を
設けて固着されている。前記すき間にはストッパー片2
9cが摺動自在に装入されており、その後部の後起立部
29dは前記窓口29aより外部に突出している。窓口
29aはストッパー片29cの後起立部29dの幅に合
うように形成されていて、ストッパー片29cのスライ
ド方向を決定しており、またストッパー片29cのスラ
イド量を決定している。ストッパー片29cの前部の前
起立部29eは前記断熱板部27bの上面の高さ位置ま
で起立しており、その先端に内方に折曲がるフック部2
9fを有している。
【0024】上記ストッパー29は、図1に示すよう
に、ストッパー片29cのスライド方向が、チャンバー
2が正立位置から倒立位置に回動するとき、自重によっ
て係止位置に自動的に移動するように構成されている。
勿論、ストッパー片29cを係止位置(図4に実線で示
す位置)と開放位置(図4に仮想線で示す位置)の一方
から他方に前記後起立部29dをピンセット等で摘んで
人手により移動させることもできる。そして、前記スト
ッパー29は、図10に示すようにチャンバー2が倒立
位置に回動されたとき、ルツボ21の開口部21aに係
止してルツボ21の開口部21aと鋳型26の湯口26
aとの間に空隙Pを確保する働きをなす。
に、ストッパー片29cのスライド方向が、チャンバー
2が正立位置から倒立位置に回動するとき、自重によっ
て係止位置に自動的に移動するように構成されている。
勿論、ストッパー片29cを係止位置(図4に実線で示
す位置)と開放位置(図4に仮想線で示す位置)の一方
から他方に前記後起立部29dをピンセット等で摘んで
人手により移動させることもできる。そして、前記スト
ッパー29は、図10に示すようにチャンバー2が倒立
位置に回動されたとき、ルツボ21の開口部21aに係
止してルツボ21の開口部21aと鋳型26の湯口26
aとの間に空隙Pを確保する働きをなす。
【0025】又前記箇所Qを利用して形成された気体流
通路30は、前記空隙Pと鋳型26の外周空間とを連通
して、チャンバー2内に導入された空気をスムースに前
記湯口26aに導く働きをなす。
通路30は、前記空隙Pと鋳型26の外周空間とを連通
して、チャンバー2内に導入された空気をスムースに前
記湯口26aに導く働きをなす。
【0026】前記鋳型26は、図2に示すように、金属
製リング26bを備えると共にロストワックス法で成形
されたキャビティ26c及び湯口26aを備えている。
図示する例は歯冠を形成するもので、キャビティ26c
はそれに適合する形状に形成されている。この鋳型26
は、拘束径の調整が可能なセンターリング手段31によ
ってセンターリングされる。
製リング26bを備えると共にロストワックス法で成形
されたキャビティ26c及び湯口26aを備えている。
図示する例は歯冠を形成するもので、キャビティ26c
はそれに適合する形状に形成されている。この鋳型26
は、拘束径の調整が可能なセンターリング手段31によ
ってセンターリングされる。
【0027】センターリング手段31は図5、図6に詳
細に示すように、上回動リング31a、4枚の拘束レバ
ー31b、31b…、下固定リング31c、4個の支持
片31d、31d…を有している。4個の支持片31
d、31d…はチャンバー2の容器本体4aの内周壁上
端部に等間隔に溶接等によって固着されている。これら
支持片31d、31d…上に下固定リング31cが固定
されると共に、4枚の拘束レバー31b、31b…が夫
々その基端部を枢軸31eによって枢支されている。下
固定リング31cにはガイド用円弧孔31f、31f…
が4つ形成され、各拘束レバー31bには、円周方向に
対して斜行する長孔状のカム孔31gが形成されてい
る。前記拘束レバー31b、31b…上には上回動リン
グ31aが組付けられており、かつこの上回動リング3
1aはネジ止め機能付きの操作用ツマミ31h、31h
…を有すると共に前記カム孔31g、31g…及びガイ
ド用円弧孔31f、31f…に嵌合挿通する4つのカム
ピン31i、31i…を備えている。
細に示すように、上回動リング31a、4枚の拘束レバ
ー31b、31b…、下固定リング31c、4個の支持
片31d、31d…を有している。4個の支持片31
d、31d…はチャンバー2の容器本体4aの内周壁上
端部に等間隔に溶接等によって固着されている。これら
支持片31d、31d…上に下固定リング31cが固定
されると共に、4枚の拘束レバー31b、31b…が夫
々その基端部を枢軸31eによって枢支されている。下
固定リング31cにはガイド用円弧孔31f、31f…
が4つ形成され、各拘束レバー31bには、円周方向に
対して斜行する長孔状のカム孔31gが形成されてい
る。前記拘束レバー31b、31b…上には上回動リン
グ31aが組付けられており、かつこの上回動リング3
1aはネジ止め機能付きの操作用ツマミ31h、31h
…を有すると共に前記カム孔31g、31g…及びガイ
ド用円弧孔31f、31f…に嵌合挿通する4つのカム
ピン31i、31i…を備えている。
【0028】上記のように構成されたセンターリング手
段31によると、図5に示すように、操作用ツマミ31
hを持って、上回動リング31aを矢印Rに示すように
回動すれば、各拘束レバー31b、31b…を矢印Sに
示すように揺動させることができ、それらの先端を鋳型
26の倒周面に当接させて鋳型26のセンターリングを
行うことができる。
段31によると、図5に示すように、操作用ツマミ31
hを持って、上回動リング31aを矢印Rに示すように
回動すれば、各拘束レバー31b、31b…を矢印Sに
示すように揺動させることができ、それらの先端を鋳型
26の倒周面に当接させて鋳型26のセンターリングを
行うことができる。
【0029】チャンバー2が閉蓋されたとき、図2に示
すように、前記鋳型26は湯口26aを下にして鋳型押
圧具13によって弾性的に押圧された状態で、鋳型支持
板27上に載置される。同時に、蓋本体5aと容器本体
4aとが接合し、両者の接合面間に配したオーリング3
2によって、チャンバー2の内部の気密性が保たれる。
第1バネ9のバネ定数が第2バネ14のそれより大に設
定しているので、蓋本体5aと容器本体4aとの接合は
安定している。又蓋本体5aは蓋外装ケース5bにある
程度の移動の自由度を持って、すなわちフローティング
状態に支持されているので、チャンバー2の閉蓋時にお
ける容器本体4aに対する接合位置を接合に適した位置
に自然に定めることができ、両者の接合を無理なく確実
に行うことができる結果、チャンバー2の気密状態を良
好なものとすることができる。
すように、前記鋳型26は湯口26aを下にして鋳型押
圧具13によって弾性的に押圧された状態で、鋳型支持
板27上に載置される。同時に、蓋本体5aと容器本体
4aとが接合し、両者の接合面間に配したオーリング3
2によって、チャンバー2の内部の気密性が保たれる。
第1バネ9のバネ定数が第2バネ14のそれより大に設
定しているので、蓋本体5aと容器本体4aとの接合は
安定している。又蓋本体5aは蓋外装ケース5bにある
程度の移動の自由度を持って、すなわちフローティング
状態に支持されているので、チャンバー2の閉蓋時にお
ける容器本体4aに対する接合位置を接合に適した位置
に自然に定めることができ、両者の接合を無理なく確実
に行うことができる結果、チャンバー2の気密状態を良
好なものとすることができる。
【0030】図7は本装置の駆動、気体吸排及び制御関
係を示すブロック図である。図7において、33はコン
トローラ(制御手段)、34は真空ポンプ、35は大気
導入弁、36は電源プラグ、37は電源スイッチ、38
はヒータ電流センサ、39はヒータトランス、40は蓋
スイッチ、41はチャンバー位置センサ、42はブザー
である。又図7において、実線は電気系、破線は配管系
を示している。
係を示すブロック図である。図7において、33はコン
トローラ(制御手段)、34は真空ポンプ、35は大気
導入弁、36は電源プラグ、37は電源スイッチ、38
はヒータ電流センサ、39はヒータトランス、40は蓋
スイッチ、41はチャンバー位置センサ、42はブザー
である。又図7において、実線は電気系、破線は配管系
を示している。
【0031】図7に示すように、チャンバー2の内部空
間は、回転軸15に設けた気体吸排通路19及び配管を
介して真空ポンプ34及び大気導入弁35に通じてい
る。これらの動作はコントローラ33によって制御され
る。また気体吸排通路19の圧力は圧力センサ20によ
って検出され、その信号はコントローラ33に送られ
る。チャンバー2の蓋部5の開閉は蓋スイッチ40によ
って検知され、その信号がコントローラ33に送られ
る。チャンバー2の回動は、コントローラ33の指令に
基き動作するモータ17の正逆回転によって行なわれ、
チャンバー2の回動位置はチャンバー位置センサ41に
よって検出され、その信号はコントローラ33に送られ
る。コントローラ33には、電源スイッチ37の投入時
に電源プラグ36を介して電源から電力が供給される。
ヒータ(ルツボ加熱手段)23は、コントローラ33に
よって制御され、ヒータトランス39から与えられる電
流によって加熱される。又ヒータ電流センサ38及び温
度センサ25からの情報に基いてコントローラ33はヒ
ータ23の電流制御を行なう。コントローラ33と操作
パネル3との間では、データが送受信される。
間は、回転軸15に設けた気体吸排通路19及び配管を
介して真空ポンプ34及び大気導入弁35に通じてい
る。これらの動作はコントローラ33によって制御され
る。また気体吸排通路19の圧力は圧力センサ20によ
って検出され、その信号はコントローラ33に送られ
る。チャンバー2の蓋部5の開閉は蓋スイッチ40によ
って検知され、その信号がコントローラ33に送られ
る。チャンバー2の回動は、コントローラ33の指令に
基き動作するモータ17の正逆回転によって行なわれ、
チャンバー2の回動位置はチャンバー位置センサ41に
よって検出され、その信号はコントローラ33に送られ
る。コントローラ33には、電源スイッチ37の投入時
に電源プラグ36を介して電源から電力が供給される。
ヒータ(ルツボ加熱手段)23は、コントローラ33に
よって制御され、ヒータトランス39から与えられる電
流によって加熱される。又ヒータ電流センサ38及び温
度センサ25からの情報に基いてコントローラ33はヒ
ータ23の電流制御を行なう。コントローラ33と操作
パネル3との間では、データが送受信される。
【0032】操作パネル3は、図8に示すように構成さ
れている。3aは予熱表示灯であって、予熱中は点滅
し、予熱完了後は点灯する。3bは状態表示部であっ
て、スタート温度、溶融温度、溶融時間、鋳造の夫々の
状態を、途中の場合にはランプ点滅で、達成又は完了時
にはランプ点灯で夫々知らせるものであり、また夫々の
数値選択時に該当箇所を点灯によって知らせるものであ
る。3cは数字表示部で、温度又は時間を数字表示す
る。3dはコース表示部で、選択されたコース(プログ
ラムモード)の数字を表示する。3eはプログラムデー
タ入力ボタンで、既存のプログラムモード以外のモード
で数値設定するときに用いる。3fは数値増減ボタン
で、数字表示部3c又はコース表示部3dに示される数
値を増減できる。
れている。3aは予熱表示灯であって、予熱中は点滅
し、予熱完了後は点灯する。3bは状態表示部であっ
て、スタート温度、溶融温度、溶融時間、鋳造の夫々の
状態を、途中の場合にはランプ点滅で、達成又は完了時
にはランプ点灯で夫々知らせるものであり、また夫々の
数値選択時に該当箇所を点灯によって知らせるものであ
る。3cは数字表示部で、温度又は時間を数字表示す
る。3dはコース表示部で、選択されたコース(プログ
ラムモード)の数字を表示する。3eはプログラムデー
タ入力ボタンで、既存のプログラムモード以外のモード
で数値設定するときに用いる。3fは数値増減ボタン
で、数字表示部3c又はコース表示部3dに示される数
値を増減できる。
【0033】3gはセットボタンで、選択された数値を
セットする。3hは溶融開始ボタンで、溶融を開始する
ときにONするものである。3iはプラス加温ボタン
で、溶融温度を最初に設定した温度より、1回のON操
作毎にプラス10℃づつ上方の温度に設定していくもの
である。3jはシェーキングボタンであって、必要に応
じてチャンバー2を揺動させるためのものである。3k
は鋳造開始ボタンで、鋳造を開始するときにONするも
のである。
セットする。3hは溶融開始ボタンで、溶融を開始する
ときにONするものである。3iはプラス加温ボタン
で、溶融温度を最初に設定した温度より、1回のON操
作毎にプラス10℃づつ上方の温度に設定していくもの
である。3jはシェーキングボタンであって、必要に応
じてチャンバー2を揺動させるためのものである。3k
は鋳造開始ボタンで、鋳造を開始するときにONするも
のである。
【0034】次に、図9を参照しつつ、本装置の鋳造方
法を説明する。
法を説明する。
【0035】チャンバー2は正立位置にあて、蓋部5が
開蓋され、ルツボ21及び鋳型26は外部にある。また
操作パネル3の操作によって鋳造条件が設定されるが、
通常はコース表示部3dに示されるコース(プログラム
モード)のいずれかを選択することにより鋳造条件が設
定される。コントローラ33には、予熱後のスタート温
度、溶融温度、溶融時間、鋳造処理時間についてのデー
タマップが金属材料の種類に最適なように数種類格納さ
れており、操作者は数値増減ボタン3fを操作すること
により、最適のコースをコース表示部3d上の数値を目
視して定め、セットボタン3gをONすることによりこ
れを確定する。もし既存のコースの中に最適なものがな
い場合には、プログラムデータ入力ボタン3eをONし
て既存のコースの数値を変更する。最初にスタート温度
が数字表示部3cに表示され、これを数値増減ボタン3
fで増減し、セットボタン3gをONしてこれを確定す
る。
開蓋され、ルツボ21及び鋳型26は外部にある。また
操作パネル3の操作によって鋳造条件が設定されるが、
通常はコース表示部3dに示されるコース(プログラム
モード)のいずれかを選択することにより鋳造条件が設
定される。コントローラ33には、予熱後のスタート温
度、溶融温度、溶融時間、鋳造処理時間についてのデー
タマップが金属材料の種類に最適なように数種類格納さ
れており、操作者は数値増減ボタン3fを操作すること
により、最適のコースをコース表示部3d上の数値を目
視して定め、セットボタン3gをONすることによりこ
れを確定する。もし既存のコースの中に最適なものがな
い場合には、プログラムデータ入力ボタン3eをONし
て既存のコースの数値を変更する。最初にスタート温度
が数字表示部3cに表示され、これを数値増減ボタン3
fで増減し、セットボタン3gをONしてこれを確定す
る。
【0036】続いて、溶融温度を同様に設定し、引き続
き溶融時間、鋳造処理時間も同様に設定する。
き溶融時間、鋳造処理時間も同様に設定する。
【0037】鋳造条件が以上のように設定された状態
で、電源がONされると、図9に示すように、予熱工程
が始まり、ルツボ加熱手段23が発熱して、ルツボレト
ルト22aを加熱しルツボ設置部の温度が一旦1200
℃程度に上昇し、その後スタート温度(例えば900
℃)にまで降温して、その温度を維持する。ルツボレト
ルト22aはこの予熱工程でその全体が略一様な温度と
なる。
で、電源がONされると、図9に示すように、予熱工程
が始まり、ルツボ加熱手段23が発熱して、ルツボレト
ルト22aを加熱しルツボ設置部の温度が一旦1200
℃程度に上昇し、その後スタート温度(例えば900
℃)にまで降温して、その温度を維持する。ルツボレト
ルト22aはこの予熱工程でその全体が略一様な温度と
なる。
【0038】スタート温度に維持されて待機しているチ
ャンバー2内に、金属材料24が収納されたルツボ21
が挿入される。ルツボ21の開口部21aの上端は鋳型
支持板27の上面と略面一状態に配置される。次いで、
溶融開始ボタン3hがONされると溶融処理工程が始ま
り、ルツボ加熱手段23の発熱が強まり、昇温してルツ
ボ21は所定の溶融温度(例えば1400℃)にまで加
熱され、溶融開始ボタン3hのONから所定の時間(溶
融時間)が経過したとき、ブザー42が鳴る。
ャンバー2内に、金属材料24が収納されたルツボ21
が挿入される。ルツボ21の開口部21aの上端は鋳型
支持板27の上面と略面一状態に配置される。次いで、
溶融開始ボタン3hがONされると溶融処理工程が始ま
り、ルツボ加熱手段23の発熱が強まり、昇温してルツ
ボ21は所定の溶融温度(例えば1400℃)にまで加
熱され、溶融開始ボタン3hのONから所定の時間(溶
融時間)が経過したとき、ブザー42が鳴る。
【0039】これでルツボ21内の金属材料24は完全
に溶融するのが一般であるが、その状態は操作者の目視
等によって確かめられる。
に溶融するのが一般であるが、その状態は操作者の目視
等によって確かめられる。
【0040】本装置ではルツボ21内の金属材料24の
溶融状態を容易に目視により確かめられるように、シェ
ーキングボタン3jを有している。シェーキングボタン
3jをONすると、その信号に基きコントローラ33は
モータ17に微小正逆回転を行うよう指令を出し、モー
タ17のこの正逆回転によってチャンバー2は振幅2c
mほどの一往復回動を行う(図9にTで示す。)。これ
により溶融したルツボ21内の金属材料24は流動する
が、この流動状況を目視することによって、ルツボ21
内の金属材料24が完全に溶融したが否かを操作者は容
易に判断できる。
溶融状態を容易に目視により確かめられるように、シェ
ーキングボタン3jを有している。シェーキングボタン
3jをONすると、その信号に基きコントローラ33は
モータ17に微小正逆回転を行うよう指令を出し、モー
タ17のこの正逆回転によってチャンバー2は振幅2c
mほどの一往復回動を行う(図9にTで示す。)。これ
により溶融したルツボ21内の金属材料24は流動する
が、この流動状況を目視することによって、ルツボ21
内の金属材料24が完全に溶融したが否かを操作者は容
易に判断できる。
【0041】ルツボ21内の金属材料24の金属種類等
に応じて溶融温度は最適に設定されているのであるが、
場合によっては予測どうりにはならず、ルツボ内の金属
材料24が完全には溶融していないことが判明する場合
がある。この場合には、プラス加温ボタン3iをONす
ることによって、溶融温度の設定値を10℃づつの単位
で高めに設定することができる。2度プラス加温ボタン
3iをONすれば溶融温度を元の設定値に対して20℃
高めることができる。勿論、1度のONで上昇する温度
値は10℃に限定されず、任意に定めることができる。
に応じて溶融温度は最適に設定されているのであるが、
場合によっては予測どうりにはならず、ルツボ内の金属
材料24が完全には溶融していないことが判明する場合
がある。この場合には、プラス加温ボタン3iをONす
ることによって、溶融温度の設定値を10℃づつの単位
で高めに設定することができる。2度プラス加温ボタン
3iをONすれば溶融温度を元の設定値に対して20℃
高めることができる。勿論、1度のONで上昇する温度
値は10℃に限定されず、任意に定めることができる。
【0042】以上のようにして、ルツボ21内の金属材
料24が完全に溶融されていることが確められると、次
に鋳型26が鋳型支持板27上にセットされる。センタ
ーリング手段31によってセンターリングされた後、蓋
部5が閉められる。鋳型26は鋳型押圧具13と鋳型支
持板27との間に第2バネ14のバネ力を受けて圧着状
態に支持され、鋳型26の湯口26aとルツボ21のル
ツボ21の開口部21aとが対向した状態となる。蓋部
5が閉められたことは蓋スイッチ40によって確認さ
れ、次いで鋳造開始ボタン3kをONすることで鋳造処
理工程が始まる。
料24が完全に溶融されていることが確められると、次
に鋳型26が鋳型支持板27上にセットされる。センタ
ーリング手段31によってセンターリングされた後、蓋
部5が閉められる。鋳型26は鋳型押圧具13と鋳型支
持板27との間に第2バネ14のバネ力を受けて圧着状
態に支持され、鋳型26の湯口26aとルツボ21のル
ツボ21の開口部21aとが対向した状態となる。蓋部
5が閉められたことは蓋スイッチ40によって確認さ
れ、次いで鋳造開始ボタン3kをONすることで鋳造処
理工程が始まる。
【0043】そして鋳造開始ボタン3kのONに基き、
大気導入弁35が閉じると同時に真空ポンプ34が作動
し、所定時間(例えば23秒)チャンバー2内の空気を
気体吸排通路19及び配管を通じて吸引排除し、チャン
バー2内を真空状態にする。この真空吸引の期間中もル
ツボ21の温度は前記溶融温度に保たれている。
大気導入弁35が閉じると同時に真空ポンプ34が作動
し、所定時間(例えば23秒)チャンバー2内の空気を
気体吸排通路19及び配管を通じて吸引排除し、チャン
バー2内を真空状態にする。この真空吸引の期間中もル
ツボ21の温度は前記溶融温度に保たれている。
【0044】真空吸引中においてチャンバー2内の圧力
が所定の真空度(例えば10Torr)に達したことが
圧力センサ20によって確かめられると、モータ17が
回転しチャンバー2を正立位置から倒立位置に回動す
る。この回動に伴って、前記ストッパー29のストッパ
ー片29cは自重によってスライドし、そのフック部2
9fはルツボ21の開口部21aを係止することにな
り、ルツボ21がルツボレトルト22aより抜落するこ
とが阻止される。チャンバー2が倒立位置に達したと
き、図10に示すようにルツボ21内の金属材料24は
鋳型26の湯口26aに注がれており、表面張力によっ
て球状になり揺れ動く状態となっている。
が所定の真空度(例えば10Torr)に達したことが
圧力センサ20によって確かめられると、モータ17が
回転しチャンバー2を正立位置から倒立位置に回動す
る。この回動に伴って、前記ストッパー29のストッパ
ー片29cは自重によってスライドし、そのフック部2
9fはルツボ21の開口部21aを係止することにな
り、ルツボ21がルツボレトルト22aより抜落するこ
とが阻止される。チャンバー2が倒立位置に達したと
き、図10に示すようにルツボ21内の金属材料24は
鋳型26の湯口26aに注がれており、表面張力によっ
て球状になり揺れ動く状態となっている。
【0045】従来のものは、チャンバー2が倒立位置に
達すると、即時に真空ポンプ34が停止し、大気導入弁
35が開放されるように構成されていたが、その場合に
は球状になった金属材料24が揺れ動いて、キャビティ
26cへの通路に隙間が生じ、キャビティ26cに大気
が導入されてキャビティ26cの真空状態が損われると
いう危険があった。そこで本装置はチャンバー2が倒立
位置に達したことをチャンバー位置センサ41が検知し
た後、待ち時間(例えば1.5秒)を置いて真空ポンプ
34が停止し、大気導入弁35が開放されるように制御
している。このように待ち時間を設けることにより、ル
ツボ21内の金属材料24は安定状態となり、キャビテ
ィ26cへの通路を確実に塞ぐことができる。そして大
気導入弁35から導入された空気(大気)は配管、気体
吸排通路19を通りチャンバー2内に導入され、チャン
バー2内に導入された空気は鋳型支持板27に設けた気
体流通路30及び前記ストッパー29によってルツボ2
1と鋳型26との間に確保された空隙Pを通じてスムー
スに湯口26a上の金属材料24の上面に達し、その空
気圧とキャビティ26cの真空状態との差圧により、金
属材料24をキャビティ26cの隅々にまで押し込め、
精密鋳造がなされる。この大気導入でチャンバー2内の
圧力は0.2秒位で大気圧に復帰するが、鋳型26の湯
口26aへの空気導入がスムースに行なわれるように構
成されているため、精密鋳造も同様の短時間でスムース
に行なわれる。
達すると、即時に真空ポンプ34が停止し、大気導入弁
35が開放されるように構成されていたが、その場合に
は球状になった金属材料24が揺れ動いて、キャビティ
26cへの通路に隙間が生じ、キャビティ26cに大気
が導入されてキャビティ26cの真空状態が損われると
いう危険があった。そこで本装置はチャンバー2が倒立
位置に達したことをチャンバー位置センサ41が検知し
た後、待ち時間(例えば1.5秒)を置いて真空ポンプ
34が停止し、大気導入弁35が開放されるように制御
している。このように待ち時間を設けることにより、ル
ツボ21内の金属材料24は安定状態となり、キャビテ
ィ26cへの通路を確実に塞ぐことができる。そして大
気導入弁35から導入された空気(大気)は配管、気体
吸排通路19を通りチャンバー2内に導入され、チャン
バー2内に導入された空気は鋳型支持板27に設けた気
体流通路30及び前記ストッパー29によってルツボ2
1と鋳型26との間に確保された空隙Pを通じてスムー
スに湯口26a上の金属材料24の上面に達し、その空
気圧とキャビティ26cの真空状態との差圧により、金
属材料24をキャビティ26cの隅々にまで押し込め、
精密鋳造がなされる。この大気導入でチャンバー2内の
圧力は0.2秒位で大気圧に復帰するが、鋳型26の湯
口26aへの空気導入がスムースに行なわれるように構
成されているため、精密鋳造も同様の短時間でスムース
に行なわれる。
【0046】真空ポンプ34の作動から大気導入弁35
への作動に切替えられた時点で、同時にルツボ加熱手段
23への通電もストップされ、冷却工程に入る。チャン
バー2内は自然冷却され、キャビティ26cに充填され
た金属材料24は固化しはじめる。前記切替え時点から
所定の鋳造時間(例えば10秒)を経過すると、コント
ローラ33の指令に基きモータ17が駆動され、その逆
方向の回転でチャンバー2は倒立位置から正立位置に回
動される。チャンバー2が正立位置に達したことをチャ
ンバー位置センサ41が検知するとブザー42が鳴り、
作業の終了を報知する。操作者は蓋部5を開けて鋳型2
6を取り出し、又ストッパー片29cを開放位置に移動
させてルツボ21を抜き取ることにより、次の作業に移
行することになる。なお、チャンバー2内の温度がスタ
ート温度にまで降下すると、再びルツボ加熱手段23に
通電が行なわれ、チャンバー2内の温度がスタート温度
を維持するように制御される。
への作動に切替えられた時点で、同時にルツボ加熱手段
23への通電もストップされ、冷却工程に入る。チャン
バー2内は自然冷却され、キャビティ26cに充填され
た金属材料24は固化しはじめる。前記切替え時点から
所定の鋳造時間(例えば10秒)を経過すると、コント
ローラ33の指令に基きモータ17が駆動され、その逆
方向の回転でチャンバー2は倒立位置から正立位置に回
動される。チャンバー2が正立位置に達したことをチャ
ンバー位置センサ41が検知するとブザー42が鳴り、
作業の終了を報知する。操作者は蓋部5を開けて鋳型2
6を取り出し、又ストッパー片29cを開放位置に移動
させてルツボ21を抜き取ることにより、次の作業に移
行することになる。なお、チャンバー2内の温度がスタ
ート温度にまで降下すると、再びルツボ加熱手段23に
通電が行なわれ、チャンバー2内の温度がスタート温度
を維持するように制御される。
【0047】本発明は上記実施例に示す外、種々の態様
に構成することができる。例えば、上記実施例ではチャ
ンバー2内に大気圧を導入して、チャンバー2内を加圧
状態としたが、1気圧より大の圧力気体をチャンバー2
内に導入するようにしてもよい。又シェーキングボタン
3jのONによるチャンバー2の微小往復回動はその振
幅、往復回数などを最適に設定することができる。
に構成することができる。例えば、上記実施例ではチャ
ンバー2内に大気圧を導入して、チャンバー2内を加圧
状態としたが、1気圧より大の圧力気体をチャンバー2
内に導入するようにしてもよい。又シェーキングボタン
3jのONによるチャンバー2の微小往復回動はその振
幅、往復回数などを最適に設定することができる。
【0048】
【発明の効果】本願の第1発明によれば、金属溶融工程
におけるルツボ内の金属材料が完全に溶融したか否かを
目視確認するために必要なチャンバー揺動動作を、理想
的かつ自動的に行なわせることができて、正確な鋳造を
行うことに貢献しえると共に、操作を便利なものとする
ことができ、更にチャンバー反転時の鋳型の湯口に注が
れた溶融金属の揺れ動きを必要最小限のものとすること
ができ、差圧鋳造を迅速かつ正確に行うことに寄与する
ことができる。
におけるルツボ内の金属材料が完全に溶融したか否かを
目視確認するために必要なチャンバー揺動動作を、理想
的かつ自動的に行なわせることができて、正確な鋳造を
行うことに貢献しえると共に、操作を便利なものとする
ことができ、更にチャンバー反転時の鋳型の湯口に注が
れた溶融金属の揺れ動きを必要最小限のものとすること
ができ、差圧鋳造を迅速かつ正確に行うことに寄与する
ことができる。
【0049】本願の第2発明によれば、上記効果に加
え、鋳型の湯口上の溶融金属の揺れ動きの安定をまって
差圧鋳造工程が始まるようにしているので、より一層正
確な鋳造を行うことができる。
え、鋳型の湯口上の溶融金属の揺れ動きの安定をまって
差圧鋳造工程が始まるようにしているので、より一層正
確な鋳造を行うことができる。
【図1】本発明の実施例の全体を示す斜視図。
【図2】その要部の縦断正面図。
【図3】鋳型支持板を示す平面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】センターリング手段を示す平面図。
【図6】センターリング手段を分解して示す斜視図。
【図7】制御・駆動系を示すブロック図。
【図8】操作パネルを示す図。
【図9】制御・駆動系のタイミングチャート。
【図10】倒立位置にあるチャンバーを示す断面図。
2 チャンバー 3j シェーキングボタン 17 モータ 19、34、35 気体吸排手段 21 ルツボ 22 ルツボ支持手段 23 ルツボ加熱手段 26 鋳型 27 鋳型支持手段 33 制御手段
Claims (2)
- 【請求項1】 正立位置と倒立位置との一方から他方へ
の回動が可能に支持されたチャンバーと、チャンバー内
を真空状態と加圧状態との一方から他方に状態変化させ
るための気体吸排手段と、ルツボを支持するルツボ支持
手段と、ルツボを加熱するルツボ加熱手段と、鋳型をル
ツボの上方位置に支持する鋳型支持手段とを備えた差圧
鋳造装置において、チャンバーを回動せしめるモータ
と、このモータの駆動を制御する制御手段と、制御手段
に信号を送るシェーキングボタンとを設け、前記制御手
段はシェーキングボタンからの入力信号を受けたとき、
チャンバーが微小往復回動するように前記モータを駆動
制御するものであることを特徴とする差圧鋳造装置。 - 【請求項2】 制御手段は、チャンバーが正立位置から
倒立位置に回動した後、所定の待ち時間を置いて、気体
吸排手段を気体導入状態に切替える制御をも行うもので
ある請求項1記載の差圧鋳造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28307693A JP3302134B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 差圧鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28307693A JP3302134B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 差圧鋳造装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07132364A JPH07132364A (ja) | 1995-05-23 |
| JP3302134B2 true JP3302134B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=17660904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28307693A Expired - Fee Related JP3302134B2 (ja) | 1993-11-12 | 1993-11-12 | 差圧鋳造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3302134B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4245212B2 (ja) | 1998-12-14 | 2009-03-25 | 株式会社デンケン | 歯科技工用反転式加圧鋳造方法及びその装置 |
| DE10019309C2 (de) | 2000-04-19 | 2002-04-18 | Vaw Mandl & Berger Gmbh Linz | Verfahren und Vorrichtung zum Rotationsgießen |
| JP2007037676A (ja) * | 2005-08-02 | 2007-02-15 | Denken:Kk | 歯科技工用鋳造装置 |
-
1993
- 1993-11-12 JP JP28307693A patent/JP3302134B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07132364A (ja) | 1995-05-23 |
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