JP3312005B2 - バラストタンクの防食用窒素ガス供給方法 - Google Patents
バラストタンクの防食用窒素ガス供給方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原油タンカーの
バラストタンク等、船舶や海洋浮体構造物等に装備され
ているバラストタンク内の空所に窒素ガスを充満させて
該空所の酸素濃度を低減させることによりバラストタン
クの防食を行なうバラストタンクへの窒素ガス供給方法
に関する。
バラストタンク等、船舶や海洋浮体構造物等に装備され
ているバラストタンク内の空所に窒素ガスを充満させて
該空所の酸素濃度を低減させることによりバラストタン
クの防食を行なうバラストタンクへの窒素ガス供給方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から貨油タンク1内に原油を積載し
ている原油タンカーでは図3に示すように、各バラスト
タンク2内空所には防食用の窒素ガスが充填されている
(バラストタンクはタンカーの長さ方向に多数の仕切壁
で仕切られて多数の密閉空間を構成しており、図面では
その中の1つのバラストタンクAを示す)。窒素ガスは
液体窒素タンク3からの液体窒素を蒸発機4へ供給し、
該蒸発機4で窒素ガスに気化させ、各バラストタンクへ
の供給管5の途中に供給弁6を介して供給している。ま
た、各バラストタンクには窒素ガスの吐出弁7を有する
吐出管8が設置されており、各バラストタンク内の圧力
は各バラストタンク2に設けられた圧力計9で感知し、
制御器10により供給弁6、吐出弁7を制御することに
より設定値に制御されている。なお、液体窒素は公知の
液体窒素製造装置11により生産され液体窒素タンク3
に供給されている。
ている原油タンカーでは図3に示すように、各バラスト
タンク2内空所には防食用の窒素ガスが充填されている
(バラストタンクはタンカーの長さ方向に多数の仕切壁
で仕切られて多数の密閉空間を構成しており、図面では
その中の1つのバラストタンクAを示す)。窒素ガスは
液体窒素タンク3からの液体窒素を蒸発機4へ供給し、
該蒸発機4で窒素ガスに気化させ、各バラストタンクへ
の供給管5の途中に供給弁6を介して供給している。ま
た、各バラストタンクには窒素ガスの吐出弁7を有する
吐出管8が設置されており、各バラストタンク内の圧力
は各バラストタンク2に設けられた圧力計9で感知し、
制御器10により供給弁6、吐出弁7を制御することに
より設定値に制御されている。なお、液体窒素は公知の
液体窒素製造装置11により生産され液体窒素タンク3
に供給されている。
【0003】各バラストタンク2内のバラスト水はバラ
スト水ポンプ12により海水が弁13を介して注排水さ
れる。即ち、貨油タンク1内の原油をカーゴオイルポン
プ(図示せず)を運転して荷揚げする際は、弁13を開
き、海水をバラスト水ポンプ12によりバラストタンク
2内に注入する。この時バラストタンク内の気相部分が
圧縮されて圧力が上昇すると、制御器10からの指令に
より吐出弁7が開き気相部の窒素を大気中に放出し、タ
ンク内の圧力を適性圧に保持している。
スト水ポンプ12により海水が弁13を介して注排水さ
れる。即ち、貨油タンク1内の原油をカーゴオイルポン
プ(図示せず)を運転して荷揚げする際は、弁13を開
き、海水をバラスト水ポンプ12によりバラストタンク
2内に注入する。この時バラストタンク内の気相部分が
圧縮されて圧力が上昇すると、制御器10からの指令に
より吐出弁7が開き気相部の窒素を大気中に放出し、タ
ンク内の圧力を適性圧に保持している。
【0004】次に、貨油タンク1へ原油を積込むとき
は、バルブ13を開きバラスト水ポンプ12によりバラ
スト水を舷外へ放出する。この時バラストタンク2内の
気相部分は負圧になるため供給弁6が開き窒素ガスが供
給管5からバラストタンク2内へ供給され、タンク内の
圧力は適性圧に保持される。航海中はバラストタンク内
は許容耐圧を考慮して窒素ガスを一定圧力(0.05〜
0.1atg程度)で充満させるように圧力計9からの
信号を検知して制御器10により供給弁6と吐出弁7を
制御している。
は、バルブ13を開きバラスト水ポンプ12によりバラ
スト水を舷外へ放出する。この時バラストタンク2内の
気相部分は負圧になるため供給弁6が開き窒素ガスが供
給管5からバラストタンク2内へ供給され、タンク内の
圧力は適性圧に保持される。航海中はバラストタンク内
は許容耐圧を考慮して窒素ガスを一定圧力(0.05〜
0.1atg程度)で充満させるように圧力計9からの
信号を検知して制御器10により供給弁6と吐出弁7を
制御している。
【0005】更に、防食の見地から供給弁6と吐出弁7
は、バラストタンク2内の気相部分の酸素濃度が0.5
%以下になるように制御されている。即ち、バラストタ
ンク内の海水中に溶けている酸素が気相中に放出され、
気相部の酸素濃度が0.5%以上に増加した場合には、
吐出弁7を開くことよりバラストタンク2内のガスがタ
ンク外へ放出され、バラストタンク内圧力が低下するこ
とにより供給弁6が開き、蒸発機4で蒸発気化して作ら
れた窒素ガスがバラストタンク2内へ供給され酸素濃度
が低減される。
は、バラストタンク2内の気相部分の酸素濃度が0.5
%以下になるように制御されている。即ち、バラストタ
ンク内の海水中に溶けている酸素が気相中に放出され、
気相部の酸素濃度が0.5%以上に増加した場合には、
吐出弁7を開くことよりバラストタンク2内のガスがタ
ンク外へ放出され、バラストタンク内圧力が低下するこ
とにより供給弁6が開き、蒸発機4で蒸発気化して作ら
れた窒素ガスがバラストタンク2内へ供給され酸素濃度
が低減される。
【0006】上記の酸素濃度を測定するために各バラス
トタンク2に酸素濃度分析ガスラインRを設置し、公知
のジルコニア式酸素分析計14により行なっている。ま
た、ジルコニア式酸素分析計は分析ガス中に多量の水分
が含まれていると、センサー部の絶縁不良や、大きな測
定誤差を生じるので酸素濃度分析ガスライン中にドレー
ンセパレータ15とシリカゲル吸湿器16を設置して分
析ガスの脱水をしている。なお、17はドレーンセパレ
ータの水抜き弁である。
トタンク2に酸素濃度分析ガスラインRを設置し、公知
のジルコニア式酸素分析計14により行なっている。ま
た、ジルコニア式酸素分析計は分析ガス中に多量の水分
が含まれていると、センサー部の絶縁不良や、大きな測
定誤差を生じるので酸素濃度分析ガスライン中にドレー
ンセパレータ15とシリカゲル吸湿器16を設置して分
析ガスの脱水をしている。なお、17はドレーンセパレ
ータの水抜き弁である。
【0007】バラストタンク内の圧力と酸素濃度が所定
の範囲に納まっている場合には、供給弁6は閉じられて
いるため、液体窒素タンク3は熱侵入などにより液体窒
素が蒸発してタンク3内の圧力が上昇するため、リリー
フ弁18を設けて規定圧力以上になった場合には窒素ガ
スを大気に放出させている。
の範囲に納まっている場合には、供給弁6は閉じられて
いるため、液体窒素タンク3は熱侵入などにより液体窒
素が蒸発してタンク3内の圧力が上昇するため、リリー
フ弁18を設けて規定圧力以上になった場合には窒素ガ
スを大気に放出させている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記液体
窒素タンク3のリリーフ弁18から大気中へ捨てていた
窒素ガスを利用することにより窒素ガスの使用量を低減
させるバラストタンクの防食用窒素ガス供給方法を提供
することを目的とするものである。
窒素タンク3のリリーフ弁18から大気中へ捨てていた
窒素ガスを利用することにより窒素ガスの使用量を低減
させるバラストタンクの防食用窒素ガス供給方法を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】リリーフ弁18を有する
液体窒素タンク3からの液体窒素を蒸発機4により窒素
ガスにしてバラストタンク2内へ供給し、バラストタン
ク内の酸素濃度を低減させる方法において、前記リリー
フ弁18から放出される窒素ガスをバラストタンク2内
へ供給し、該窒素ガスによりバラストタンク2内のガス
の置換を行なうことを特徴とする。また前記リリーフ弁
18から放出される窒素ガスをバラストタンク2のバラ
スト水中に噴出させることを特徴とする。
液体窒素タンク3からの液体窒素を蒸発機4により窒素
ガスにしてバラストタンク2内へ供給し、バラストタン
ク内の酸素濃度を低減させる方法において、前記リリー
フ弁18から放出される窒素ガスをバラストタンク2内
へ供給し、該窒素ガスによりバラストタンク2内のガス
の置換を行なうことを特徴とする。また前記リリーフ弁
18から放出される窒素ガスをバラストタンク2のバラ
スト水中に噴出させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に示すブロック図を参照して
この発明にかかるバラストタンクへの防食用窒素ガス供
給方法の実施の形態を説明する。各バラストタンク2内
への防食用窒素ガスの供給手段、各バラストタンク2内
のバラスト水の給排水手段及び、各バラストタンク2に
設置されている酸素濃度分析ガスラインRは前述の図3
に示す公知の手段と同様であるため同一部品には同一番
号を付して詳細な説明は省略する。この発明の特徴は、
液体窒素タンク3に設けたリリーフ弁18から放出され
る窒素ガスを管路19によって各バラストタンク2内へ
供給するようにしたことである。
この発明にかかるバラストタンクへの防食用窒素ガス供
給方法の実施の形態を説明する。各バラストタンク2内
への防食用窒素ガスの供給手段、各バラストタンク2内
のバラスト水の給排水手段及び、各バラストタンク2に
設置されている酸素濃度分析ガスラインRは前述の図3
に示す公知の手段と同様であるため同一部品には同一番
号を付して詳細な説明は省略する。この発明の特徴は、
液体窒素タンク3に設けたリリーフ弁18から放出され
る窒素ガスを管路19によって各バラストタンク2内へ
供給するようにしたことである。
【0011】図1では管路19の先端口はバラストタン
ク2内空所に開口している例であるが、図2では管路1
9の先端口をバラストタンクのバラスト水中に開口しバ
ブリングしている例である。さらに、蒸発機4からの窒
素ガス供給管5の先端口もバラスト水中に開口し、バブ
リングしている例を示している。なお、管路19の先端
口と供給管5の先端口の何れか一方がバラストタンクの
空所に、そして、他方がバラスト水中に開口させてバブ
リングさせる場合と、両者ともバラストタンクの空所に
開口させる場合、あるいは、両者とも図2のようにバラ
スト水中に開口させてバブリングさせる場合が考えられ
るが、水中の溶存酸素を低減させる観点から図2の例を
採用するのが最も好ましい。
ク2内空所に開口している例であるが、図2では管路1
9の先端口をバラストタンクのバラスト水中に開口しバ
ブリングしている例である。さらに、蒸発機4からの窒
素ガス供給管5の先端口もバラスト水中に開口し、バブ
リングしている例を示している。なお、管路19の先端
口と供給管5の先端口の何れか一方がバラストタンクの
空所に、そして、他方がバラスト水中に開口させてバブ
リングさせる場合と、両者ともバラストタンクの空所に
開口させる場合、あるいは、両者とも図2のようにバラ
スト水中に開口させてバブリングさせる場合が考えられ
るが、水中の溶存酸素を低減させる観点から図2の例を
採用するのが最も好ましい。
【0012】次に、この発明の作用についてて説明す
る。バラストタンク2内の圧力と酸素濃度が所定の範囲
に納まっている場合には、供給弁6は閉じられているた
め、液体窒素タンク3は熱侵入などにより液体窒素が蒸
発してタンク3内の圧力が上昇し、リリーフ弁18が規
定圧力以上に達するとリリーフ弁18が作動し、タンク
3内で蒸発した窒素ガスは管路19からバラストタンク
2内へ供給される。そして、バラストタンク内の圧力が
上昇し、規定値を越えると吐出弁7が開きバラストタン
ク内のガスが大気へ放出される。したがって、管路19
からの窒素ガスによって定期的(あるいは連続的)にバ
ラストタンク内のガスの置換が行なわれる。
る。バラストタンク2内の圧力と酸素濃度が所定の範囲
に納まっている場合には、供給弁6は閉じられているた
め、液体窒素タンク3は熱侵入などにより液体窒素が蒸
発してタンク3内の圧力が上昇し、リリーフ弁18が規
定圧力以上に達するとリリーフ弁18が作動し、タンク
3内で蒸発した窒素ガスは管路19からバラストタンク
2内へ供給される。そして、バラストタンク内の圧力が
上昇し、規定値を越えると吐出弁7が開きバラストタン
ク内のガスが大気へ放出される。したがって、管路19
からの窒素ガスによって定期的(あるいは連続的)にバ
ラストタンク内のガスの置換が行なわれる。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、従来、液体窒素タン
ク3内で蒸発しリリーフ弁18から大気中へ捨てていた
窒素ガスがバラストタンクの防食用不活性ガスとして利
用され、該窒素ガスによって定期的(あるいは連続的)
にバラストタンク内のガスの置換が行なわれるのでバラ
スト水中の溶存酸素放出による酸素濃度が増加したとき
に行なわれる蒸発機4からの大量の窒素ガスを供給管5
からバラストタンク2内へ供給してガス置換を行なう必
要がなくなり、あるいは置換する頻度が激減するので窒
素ガスの消費量を低減できる効果を奏する。
ク3内で蒸発しリリーフ弁18から大気中へ捨てていた
窒素ガスがバラストタンクの防食用不活性ガスとして利
用され、該窒素ガスによって定期的(あるいは連続的)
にバラストタンク内のガスの置換が行なわれるのでバラ
スト水中の溶存酸素放出による酸素濃度が増加したとき
に行なわれる蒸発機4からの大量の窒素ガスを供給管5
からバラストタンク2内へ供給してガス置換を行なう必
要がなくなり、あるいは置換する頻度が激減するので窒
素ガスの消費量を低減できる効果を奏する。
【図1】この発明にかかるバラストタンクの防食用窒素
ガス供給方法の第1の実施の形態の説明図。
ガス供給方法の第1の実施の形態の説明図。
【図2】この発明にかかるバラストタンクの防食用窒素
ガス供給方法の第2の実施の形態の説明図。
ガス供給方法の第2の実施の形態の説明図。
【図3】従来から公知のバラストタンクの防食用窒素ガ
ス供給方法の説明図。
ス供給方法の説明図。
1 貨油タンク 2 バラストタンク 3 液体窒素タンク 4 蒸発機 5 供給管 6 供給弁 7 吐出弁 8 吐出管 9 圧力計 10 制御器 11 液体窒素製造装置 12 バラスト水ポン
プ 13 弁 14 ジルコニア式酸素分析計 15 ドレーンセパレータ 16 シリカゲル吸湿器 17 コールドトラップ 18 リリーフ弁 19 管路
プ 13 弁 14 ジルコニア式酸素分析計 15 ドレーンセパレータ 16 シリカゲル吸湿器 17 コールドトラップ 18 リリーフ弁 19 管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B63B 11/04 B63B 59/00 B63B 25/16 B63B 43/06 B63J 2/08
Claims (2)
- 【請求項1】リリーフ弁(18)を有する液体窒素タン
ク(3)からの液体窒素を蒸発機(4)により窒素ガス
にしてバラストタンク(2)内へ供給し、バラストタン
ク内の酸素濃度を低減させる方法において、前記リリー
フ弁(18)から放出される窒素ガスをバラストタンク
(2)内へ供給し、該窒素ガスによりバラストタンク
(2)内のガスの置換を行なうことを特徴とするバラス
トタンクの防食用窒素ガス供給方法。 - 【請求項2】リリーフ弁(18)から放出される窒素ガ
スをバラストタンク(2)のバラスト水中に噴出させる
ことを特徴とする請求項1記載のバラストタンクの防食
用窒素ガスの供給方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29011498A JP3312005B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | バラストタンクの防食用窒素ガス供給方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29011498A JP3312005B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | バラストタンクの防食用窒素ガス供給方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000103395A JP2000103395A (ja) | 2000-04-11 |
| JP3312005B2 true JP3312005B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=17751987
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29011498A Expired - Fee Related JP3312005B2 (ja) | 1998-09-29 | 1998-09-29 | バラストタンクの防食用窒素ガス供給方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3312005B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7442304B1 (en) * | 2007-04-12 | 2008-10-28 | Sea Knight, Llc | In-situ ballast water treatment method |
| US10450462B2 (en) * | 2013-02-15 | 2019-10-22 | Fujifilm Wako Pure Chemical Corporation | Colored composition |
-
1998
- 1998-09-29 JP JP29011498A patent/JP3312005B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000103395A (ja) | 2000-04-11 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |