JP3320162B2 - インク吸収体の挿入装置、インク吸収体の挿入方法及びインクタンク - Google Patents

インク吸収体の挿入装置、インク吸収体の挿入方法及びインクタンク

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JP3320162B2
JP3320162B2 JP24564293A JP24564293A JP3320162B2 JP 3320162 B2 JP3320162 B2 JP 3320162B2 JP 24564293 A JP24564293 A JP 24564293A JP 24564293 A JP24564293 A JP 24564293A JP 3320162 B2 JP3320162 B2 JP 3320162B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録ヘ
ッドへ供給するためのインクを保持するインクカートリ
ッジ内へインク吸収体を挿入する際に用いられるインク
吸収体の挿入装置、インク吸収体の挿入方法及び該方法
で構成されたインクタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、記録液滴を形成するエネルギー発
生部とそこへインクを供給するインクタンクが一体とな
ったインクジェットカートリッジ(インクジェットヘッ
ド)が実用化されている。この種のインクジェットカー
トリッジのインクタンク内には、圧縮収容された多孔質
体にインクが含浸されている構成が一般的である。この
多孔質体に保持されたインクは、インク供給口から共通
液室及びノズルを介して吐出部へ移動するインクの消費
量に応じて、ノズルの毛細管力によりインクタンク内か
ら導出される。
【0003】上記インクジェットカートリッジに用いら
れるインク含浸体については、例えば、特開昭55−4
2874号公報(USP4,306,245)に、ポリ
ウレタンフォームをはじめとする具体的な使用範囲の開
示があるが、実用上の課題,優劣の議論はされていな
い。また、特開平1−522号公報(USP4,79
0,409),特開平1−26453号公報(USP
4,824,887)には市販のポリウレタンフォーム
をインクタンクに収納可能な大きさに加工するととも
に、インク吐出口の目詰まりの原因となる同フォーム中
の不揮発性不純物を洗浄,除去することの開示がある
が、より効率的,効果的なインク供給については追求さ
れていない。
【0004】すなわち、上記一連の先行技術において
は、インクタンクから記録ヘッドへの充分なインク供給
に求められる最適の条件の探索がされていなかった。ま
た、インク含浸体としての一使用例であるポリウレタン
フォームについても、その微細構造や製造条件の検討は
不充分であり、たかだか、同フォームの形状やインク含
浸量を調整することに言及しているにすぎず、同フォー
ムの実用上の適正形態は、狭い範囲にとどまっていた。
さらに、同フォームの利用にあたっては、下記要因等か
らインクジェットカートリッジの製造コストの低減が妨
げられていた。
【0005】上記ポリウレタンフォームは、一般に、ポ
リオールとイソシアネートの反応過程において、発泡
剤,触媒,整泡剤,着色剤,その他の添加剤などを加え
て発泡,除膜処理をして製造される。この製造工程にお
ける原材料の選定や加熱方法等で、各種特性のポリウレ
タンフォームが得られる。上記製造工程は、大量生産に
より行われ、全体としてはコストメリットが発現されて
いるが、製造されたポリウレタンフォームを、上記イン
クジェットカートリッジのインク含浸体に適用しようと
する時、すべてを利用できるわけではなく、むしろ、要
求される特性を示す部分を厳しく選別しなければならな
かった。そのため、時間がかかり、使用できず無駄とな
る部分が多く、かつ、複雑な試験を要したたため、イン
クジェットカートリッジの製造コストを大きく圧迫して
いた。
【0006】一方、実開平5−692号公報には、液体
収容部に収納されるポリウレタンフォームの圧縮方向を
規定した開示がされているが、ポリウレタンフォームの
圧縮手段/方法および容器内へのポリウレタンフォーム
の挿入手段/方法についての具体的な開示はなされてい
ない。
【0007】上記従来技術に対し、本発明の出願人は、
さきに、インクジェットカートリッジのインクタンク内
に収納されるインク吸収体の圧縮率と空孔量の積が所定
の範囲に属するように、インク吸収体の微細構造やイン
クタンクへの装着条件を調整することによって、インク
ジェットカートリッジにおけるインク供給の諸条件を満
足できることを開示した(特開平4−357046号公
報)。これにより、インク吸収体それ自身の特性にバラ
ツキがあっても、無駄を極小化した、低コストで充分な
機能を有するインクジェットカートリッジが得られるよ
うになった。しかし、上記公報においても、インク吸収
体をインクジェットカートリッジのインクタンク内に収
容する方法についての詳細な開示はなされていない。
【0008】上述のインクジェットカートリッジは、イ
ンクジェットヘッドとインクタンクとが一体化され、イ
ンクタンク内にインク吸収体を収容した形態のものであ
る。この形態のカートリッジは、カートリッジ内のイン
クがインク吐出できない段階になると、ヘッドと共に廃
棄されることが多い。この段階のカートリッジ内に残存
するインクの量は、改良を加えても、カートリッジ内の
ほぼ全体に収納されている負圧発生体であるスポンジの
インク保持能力に支配され、比較的多いものとなってし
まっていた。
【0009】この種のインク容器としては、特開昭63
−87242号公報を挙げることができる。すなわち、
インク容器内に発泡材が配置され、複数のインク射出オ
リフィスを備えたインクジェット記録ヘッド一体のカー
トリッジである。このインク容器においては、発泡材で
あるポリウレタンフォームのような多孔質媒体にインク
を貯蔵するためにフォームの毛細管力による負圧の発生
およびインクの保持(インク容器からのインク漏れ防
止)を達成しているが、インク貯蔵層内のほぼ全体にフ
ォームを必要とすることからインクの充填量が制限され
るとともにフォーム中に使用されずに残るインク量が多
くなり、インクの使用効率が悪いという問題があった。
また、インクの残量検知が困難であり、更にインク消費
期間中に負圧が徐々に変化してしまい、ほぼ一定の負圧
を維持することが困難であるという課題があった。
【0010】この構成に対して、インクカートリッジを
実質的にインクのみを保持する構成を採用したカートリ
ッジを開示する公報がある。すなわち、特開平2−55
2号公報には、上方に位置してインクのみを大量に保持
する1次インク貯蔵部と下方に位置したインクジェット
記録ヘッドとの間にわずかな多孔質部材を配置したイン
クジェット記録ヘッド一体型のインクカートリッジが開
示されている。この発明は、多孔質部材をインク貯蔵部
には内蔵せずにインク流路中にのみ配置したことにより
インクの使用効率を向上できるとしている。また、多孔
質部材の側方にインクを保持可能な空間としての2次イ
ンク貯蔵部を設けることにより、温度上昇(圧力低下)
で1次インク貯蔵部内の空気が膨張したことによる1次
インク貯蔵部からの流出インクを溜め、記録時の記録ヘ
ッドへの負圧を実質上一定に維持できるとしている。
【0011】しかしながら、この公報の発明は、非記録
時においては、上方に位置してインクのみを大量に保持
する1次インク貯蔵部からのインクにより多孔質部材は
インクが充分過ぎるほど含浸せしめられているので、多
孔質部材自体の負圧発生がほとんどなくなっている。そ
のため、わずかな衝撃によりインクジェット記録ヘッド
のオリフィスからインクが漏れるという問題があり、実
用に適さない。またインク容器をインク記録ヘッドに装
着する交換型インクカートリッジ形式をこの構成に採用
することは、多孔質部材の状態からインク漏れの状態と
なり実用化できないという課題があった。
【0012】これに対して、インクを袋内に封入してそ
の袋の負圧力を一定にするためのバネ構成を付加したイ
ンクカートリッジも知られているが、高価なものとなる
だけでなく、そのバネ構造の性能を維持して大量生産を
達成することは困難なものであった。
【0013】いづれにしても、インクジェット用(非接
触記録プリント型)インクカートリッジとして、インク
ジェットプリントの分野では、安価で、合理的な技術水
準にあるものは提供されていない。
【0014】
【本発明の関連技術】本発明者たちは、インクジェット
プリントの技術分野に適したインク容器としては、プリ
ント時に記録ヘッドから吐出されるインク量に見合った
インクを良好に供給することができ、非プリント時にお
いては吐出口からのインク漏れなどの不都合がないこと
の両面性をそれぞれ検討した。その結果、基本構成とし
て、負圧発生部材を収容すると共に大気との連通を得る
ための大気連通部を備えた第1収納室と該第1収納室に
対して連通するが実質的に密閉状態で第1収納室へ供給
するためのインクを直接収納するための第2収納室を持
つ構成がインクジェットの特性にとって重要な前提であ
ることに至った。
【0015】その一方で、本発明者たちは、本発明の技
術分野とは異なる接触記録技術を検討することによっ
て、インクジェットプリント分野の技術的な特異性につ
いて再検討することにした。一般に、記録媒体に接触し
て記録を行う記録計器用ペンは、インク吸収性もあり保
持性もある記録芯に対してインク供給を行うものである
から、記録芯自体が大気にさらされており、インクジェ
ット分野の技術内容とは根本的に異なる。
【0016】調査したところ、特開昭57−16385
号公報を見出した。この公報は、記録媒体に接触して記
録を行う記録芯(多孔質型インク吸収性芯)を用いるこ
とを前提とする記録計器用ペンを開示するが、課題とし
ているものは、記録芯からのインクあふれのみであっ
た。
【0017】この公報は、下方の記録芯に接触する第1
吸液材と上方の大気連通口側にインクをわずかに吸収し
ているが第1吸液材に比べてインクを含みにくい第2吸
液材とを備え、記録芯を下方に突出させた中央室と、こ
の室の両側にインクを供給する密閉型インク収容室とを
必須の構成とする発明である。この構成によれば、周囲
温度の上昇によって密閉型インク収容室内の空気が膨張
して密閉型インク収容室内のインクが第1吸液材に至
り、第1吸液材が保持しきれなくなったインクを第2吸
液材が吸収することにより、記録芯からインクがあふれ
て落下することを防止できるとしている。さらに、この
公報は、2つの密閉型インク収容室の一方が空気だけに
なった時に、その空気の膨張を大気連通口側に逃がすた
めの一定幅の溝を、中央室と密閉型インク収容室との仕
切り壁とは異なる側面の最下端から最上端までにわたっ
て設けることも開示している。
【0018】本発明者達は、技術的には類似点の少ない
非接触記録のインクジェットヘッドに、このタンク構成
のみを適用することに着眼したところ、環境条件の変化
に伴って、大気連通口からのインクあふれという新たな
現象が確認された。
【0019】この新規な現象は、記録計器用ペンの分野
では認識されてはいない。
【0020】また、上記公報の一定幅の溝は、空気と共
にインクを排出促進する機能もあるため、大気連通口か
らのインクあふれを一層促進してしまった。
【0021】更に、両側のインク収容室からのインク消
費は、同等ではなく、先に一方のインク収容室のインク
が無くなると、他方に大量のインクが残存しているにも
かかわらず、インクジェット記録ができなくなってしま
った。これは、インク収容室のインクが無駄になり、根
本的に本発明の目的に反する結果であった。この原因
は、第1吸液材内に空気が大量に入り込み、結果的にイ
ンクの供給ができなくなったためであった。
【0022】上述の様々な先行技術に対し、前記本発明
の関連技術は、十分に新規かつ効果的なインク収容容器
(インクジェットカートリッジ)を提供するものである
から、さらに、負圧発生部材の前記大気連通部領域をイ
ンク保持していない領域とすることで、環境条件の変動
に対して、インクカートリッジ内のインクが大気連通部
から漏れることを防止できることも見いだした。特に、
シール部材が大気連通部を密閉している場合に対して
は、シール部材のはがれ効果もあることもわかった。
【0023】一方、上記前提構成のインクジェットカー
トリッジは、操作者の手指に触れることになるが、通常
は不都合が発生しにくいが、強力に圧力を加えたりする
とインクのみを収納する収納室は大きさにもよるが変形
しやすい、従って、この外圧による課題を解決する構成
として、微小連通部を構成する仕切り壁よりも間隙を大
きく開ける仕切り板をインクのみの収容室に設けること
は好ましいものである。また、変形の観点から、これら
のカートリッジを樹脂で形成した場合には、インクのみ
の収容室の壁の厚さTiを0.8mm以上、負圧発生部材
としてのスポンジ等を収納する収納室の壁の厚さTsを
1.3mm以上とすることが好ましい。更には、壁の厚さ
Tsは壁の厚さTiの1.2倍以上3倍以下の範囲内に
あることがより好ましいものと判明した。
【0024】インクジェットプリンタとして、上記カー
トリッジを装着したことに応じて、自動的あるいは手動
的にカートリッジ内からのインク排出を、ヘッドを介し
て吸引手段による吸引あるいは吐出によって実行するこ
とは、負圧発生体内のインク状態をプリント前に修正で
きるので、カートリッジの放置状態に左右されずに、カ
ートリッジ本体の上記機能を利用することができる。
【0025】カートリッジの製造方法は、負圧発生部材
を収納室の凹部内に収納する蓋部材を本体に固定するこ
とで、微小連通部を蓋部材と仕切り壁との間に形成する
ので、微小連通部近傍の負圧発生部材を安定化できるの
で、量産性に優れ性能の安定化を確実にするものであ
る。
【0026】なお、微小連通部の仕切り壁までの高さ
は、負圧発生部材の平均孔径(好ましくは微小連通部近
傍の平均孔径)より大きく(実用上は0.1mm以上)、
5mm以下が適している。より安定化を期待するのであれ
ば、3mm以下が好ましい。また、負圧発生部材の収納室
の容積とインクのみの収容室の容積の比は、1:1以上
1:3以下の範囲内が実用上の最適範囲として挙げるこ
とができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】インク吸収体に必要な
特性は、インクジェット記録ヘッドに充分なインクの供
給がなされることと、インク吸収体内において含浸され
たインクは不必要にインクカートリッジ外へ洩れだした
りせずに内部に保持していることが挙げられる。これら
を達成するためにインク吸収体そのものの製造方法や物
性の制限をすることが有効な手段の一つではあるが、本
発明者らの鋭意研究の結果、インクカートリッジ内への
インク吸収体の挿入方法および挿入手段が上記性能に大
きく影響することをつかんだ。
【0028】更に、インクジェット記録ヘッドと一体化
したインクカートリッジにおいては、インクジェットカ
ートリッジがキャリッジ上を移動する際生ずる動力加速
度が記録時の吐出性能へ悪影響を及ぼすことがあるとい
う問題があった。また、物流時の振動、インクジェット
カートリッジの取扱上の振動により記録品位が乱れると
いう問題があった。
【0029】本発明は上述したような問題を除くことに
より、インク吸収体の適用範囲を広げ、かつ低コストで
充分な機能を達成するためのインク吸収体の挿入装置お
よびインク吸収体の挿入方法を提供することを一つの目
的とするものである。
【0030】本発明は、また、負圧発生部材を収容して
インクを貯留する部分と連通して、インクを直接収容す
る部分を設けてなるインクジェットカートリッジへ負圧
発生部材であるインク吸収体を簡便に挿入する装置にお
よび方法を提供することを一つの目的とする。
【0031】本発明は、さらに、上記負圧発生部材収容
部とインク収容部とを有するインクジェットカートリッ
ジの構造と、インク吸収体の挿入工程とを結合して最適
化することにより、インクの使用効率を従来期待し得な
かった水準にまで高めることを他の目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、インク吸収体の挿入装置を(1)ない
し(15)のとおりに構成し、インク吸収体の挿入方法
を次の(16)ないし(23)のとおりに構成し、イン
クタンクを次の(24)ないし(32)のとおりに構成
する。 (1)インクカートリッジ内へインク吸収体を挿入する
インク吸収体の挿入装置において、前記インクカートリ
ッジ内へのインク吸収体の挿入方向に対して交差する方
向に前記インク吸収体を圧縮し、該圧縮状態のインク吸
収体を保持して、前記インクカートリッジを構成する筐
体の内部に前記インク吸収体と共に挿入する圧縮挿入治
具を備えたインク吸収体の挿入装置。 (2)前記圧縮挿入治具は、インク吸収体の挿入方向に
対して交差する方向に関して2方向から前記インク吸収
体を圧縮する前記(1)に記載のインク吸収体の挿入装
置。 (3)インク吸収体の挿入方向に対して交差する特定の
一方向に関して前記インク吸収体を圧縮する前記圧縮挿
入治具は、前記インク吸収体の対向する2面を夫々押圧
する一対の部材で構成されている前記(2)に記載のイ
ンク吸収体の挿入装置。 (4)前記インクカートリッジの筐体内部に前記圧縮し
たインク吸収体を保持した状態で、インク吸収体と共に
挿入された前記圧縮挿入治具と前記インクカートリッジ
とを分離するため、前記インクカートリッジと前記圧縮
挿入治具とを相対的に移動するに際して、前記インク吸
収体が前記インクカートリッジの筐体内部に残るように
前記圧縮挿入治具を挿入した方向から前記インク吸収体
を押さえる押圧治具がさらに備えられている前記(1)
に記載のインク吸収体の挿入装置。 (5)前記インクカートリッジと前記押圧治具とを相対
的に移動して前記インク吸収体を前記インクカートリッ
ジの筐体内部に収納するに際して、前記圧縮挿入治具の
挿入方向に沿った方向であって前記圧縮挿入治具から離
れる方向に移動する前記インクカートリッジの移動速度
をVt、前記インクカートリッジの移動方向と同一の方
向に前記押圧治具によって押されて移動するインク吸収
体の移動速度をVsとするとき、VtとVsとを調整す
ることで前記インクカートリッジ内に収納されたインク
吸収体に圧縮分布を持たせる事ができる前記(4)に記
載のインク吸収体の挿入装置。 (6)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前記
押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移動
速度Vsとの関係がVs>Vtを満足する時、前記イン
クカートリッジの筐体内に収納されたインク吸収体は、
前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に高圧
縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態となる前
記(5)に記載のインク吸収体の挿入装置。 (7)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前記
押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移動
速度Vsとの関係がVs<Vtを満足する時、前記イン
クカートリッジの筐体内に収納されたインク吸収体は、
前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に低圧
縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態となる前
記(5)に記載のインク吸収体の挿入装置。 (8)インク吸収体を収容すると共に大気との連通を得
るための大気連通部とインクを供給するためのインク供
給部とを備えた吸収体収納室と、前記吸収体収納室に隣
接して配置され、前記吸収体収納室と連通部のみを介し
て連通し、前記吸収体収納室に供給されるインクを直接
収納したインク収納室と、を具えて構成されるインクタ
ンクへの前記インク吸収体の挿入装置において、前記イ
ンク吸収体を圧縮する圧縮治具が、前記インクカートリ
ッジ内へのインク吸収体の挿入方向に対して交差する方
向に前記インク吸収体を圧縮し、前記インク吸収体を圧
縮保持した状態で前記インク吸収体と共に前記インクタ
ンクを構成する筐体の内部に挿入される前記インク吸収
体の挿入ガイド治具として兼用される圧縮挿入治具とさ
れているインク吸収体の挿入装置。 (9)前記吸収体収納室と前記インク収納室とは隔壁に
よって仕切られ、前記連通部は前記隔壁と前記インクタ
ンクの使用状態における底部との間によって構成されて
おり、前記隔壁の前記吸収体収納室側には前記連通部か
ら上方に延在して設けられた大気導入路が設けられ、前
記インク吸収体は前記インク吸収体を圧縮保持した状態
の前記圧縮挿入治具と共に前記大気導入路の延在方向に
沿って挿入される前記(8)に記載のインク吸収体の挿
入装置。 (10)前記圧縮挿入治具は、インク吸収体の挿入方向
に対して交差する方向に関して2方向から前記インク吸
収体を圧縮する前記(8)に記載のインク吸収体の挿入
装置。 (11)インク吸収体の挿入方向に対して交差する特定
の一方向に関して前記インク吸収体を圧縮する前記圧縮
挿入治具は、前記インク吸収体の対向する2面を夫々押
圧する一対の部材で構成されている前記(10)に記載
のインク吸収体の挿入装置。 (12)前記インクカートリッジの筐体内部に前記圧縮
したインク吸収体を保持した状態で、インク吸収体と共
に挿入された前記圧縮挿入治具と前記インクカートリッ
ジとを分離するため、前記インクカートリッジと前記圧
縮挿入治具とを相対的に移動するに際して、前記インク
吸収体が前記インクカートリッジの筐体内部に残るよう
に前記圧縮挿入治具を挿入した方向から前記インク吸収
体を押さえる押圧治具がさらに備えられている前記
(8)に記載のインク吸収体の挿入装置。 (13)前記インクカートリッジと前記押圧治具とを相
対的に移動して前記インク吸収体を前記インクカートリ
ッジの筐体内部に収納するに際して、前記圧縮挿入治具
の挿入方向に沿った方向であって前記圧縮挿入治具から
離れる方向に移動する前記インクカートリッジの移動速
度をVt、前記インクカートリッジの移動方向と同一の
方向に前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
収体の移動速度をVsとするとき、VtとVsとを調整
することで前記インクカートリッジ内に収納されたイン
ク吸収体に圧縮分布を持たせる事ができる前記(12)
に記載のインク吸収体の挿入装置。 (14)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前
記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移
動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足する時、前記イ
ンクカートリッジの筐体内に収納されたインク吸収体
は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に
高圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態とな
る前記(13)に記載のインク吸収体の挿入装置。 (15)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前
記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移
動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足する時、前記イ
ンクカートリッジの筐体内に収納されたインク吸収体
は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に
低圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態とな
る前記(13)に記載のインク吸収体の挿入装置。 (16)インクカートリッジ内へインク吸収体を挿入す
るインク吸収体の挿入方法において、前記インク吸収体
を圧縮する圧縮挿入治具によって前記インクカートリッ
ジ内へのインク吸収体の挿入方向に対して交差する方向
に前記インク吸収体を圧縮し、前記インク吸収体を圧縮
保持した状態で前記インク吸収体と共に前記圧縮挿入治
具を前記インクカートリッジを構成する筐体の内部に挿
入する工程を備えたインク吸収体の挿入方法。 (17)前記インクカートリッジの筐体内部に前記圧縮
したインク吸収体を保持した状態で、インク吸収体と共
に挿入された前記圧縮挿入治具と前記インクカートリッ
ジとを分離するため、前記インクカートリッジと前記圧
縮挿入治具とを相対的に移動するに際して、前記インク
吸収体が前記インクカートリッジの筐体内部に残るよう
に前記圧縮挿入治具を挿入した方向から押圧治具によっ
て前記インク吸収体を押さえる工程を有する前記(1
6)に記載のインク吸収体の挿入方法。 (18)前記インクカートリッジと前記押圧治具とを相
対的に移動して前記インク吸収体を前記インクカートリ
ッジの筐体内部に収納するに際して、前記圧縮挿入治具
の挿入方向に沿った方向であって前記圧縮挿入治具から
離れる方向に移動する前記インクカートリッジの移動速
度をVt、前記インクカートリッジの移動方向と同一の
方向に前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
収体の移動速度をVsとするとき、VtとVsとを調整
することで前記インクカートリッジ内に収納されたイン
ク吸収体に圧縮分布を持たせる工程を有する前記(1
7)に記載のインク吸収体の挿入方法。 (19)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前
記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移
動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足するように相対
移動させる工程を具えることで、前記インク吸収体は、
前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に高圧
縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態となるよ
うに前記インクカートリッジの筐体内に収納される前記
(18)に記載のインク吸収体の挿入方法。 (20)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前
記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移
動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足するように相対
移動させる工程を具えることで、前記インク吸収体は、
前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に低圧
縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態となるよ
うにインクカートリッジの筐体内に収納される前記(1
8)に記載のインク吸収体の挿入方法。 (21)前記圧縮挿入治具と前記インクカートリッジと
を離間した後、前記インクカートリッジ筐体の前記圧縮
挿入治具の挿入側開口に蓋を取り付ける工程を有する前
記(17)に記載のインク吸収体の挿入方法。 (22)インク吸収体を収容すると共に大気との連通を
得るための大気連通部とインクを供給するためのインク
供給部とを備えた吸収体収納室と、隔壁によって仕切ら
れ、前記隔壁と前記インクタンクの使用状態における底
部との間によって構成された連通部を介して連通された
前記吸収体収納室に供給されるインクを直接収納したイ
ンク収納室と、を具え、前記隔壁の前記吸収体収納室側
には前記連通部から上方に延在して設けられた大気導入
路が設けられたインクタンクへの前記インク吸収体の挿
入方法において、前記インク吸収体は、前記インク吸収
体を圧縮する治具による圧縮状態が前記インクタンク内
で開放された際に前記大気導入路が設けられた隔壁に向
って前記インク吸収体の圧縮状態が開放して前記大気導
入路と前記インク吸収体とが接触するように、前記大気
導入路の延在方向に沿った前記インク吸収体の挿入方向
に交差する方向に前記治具によって圧縮され、前記イン
ク吸収体の圧縮状態を保持して前記治具と共に前記イン
クタンク内へ挿入される工程を有するインク吸収体の挿
入方法。 (23)前記インク吸収体は、前記大気導入路の延在方
向に沿った前記インク吸収体の挿入方向に交差する2方
向から前記治具によって圧縮されるものであり、前記隔
壁に向かい合わない面を先に治具で圧縮し、前記隔壁に
向かい合う面を後から治具によって圧縮する前記(2
2)に記載のインク吸収体の挿入方法。 (24)インク吸収体が内部に収納されて構成されるイ
ンクタンクにおいて、前記インク吸収体を圧縮する治具
によって前記インクカートリッジ内へのインク吸収体の
挿入方向に対して交差する方向に前記インク吸収体を圧
縮し、前記インク吸収体を圧縮保持した状態で前記イン
ク吸収体と共に前記治具を前記インクカートリッジを構
成する筐体の内部に挿入する工程を経て構成されるイン
クタンク。 (25)前記インクタンクは、前記インク吸収体を収容
すると共に大気との連通を得るための大気連通部とイン
クを供給するためのインク供給部とを備えた吸収体収納
室と、隔壁によって仕切られ、前記隔壁と前記インクタ
ンクの使用状態における底部との間によって構成された
連通部を介して連通された前記吸収体収納室に供給され
るインクを直接収納したインク収納室と、を具え、前記
隔壁の前記吸収体収納室側には前記連通部から上方に延
在して設けられた大気導入路が設けられている前記(2
4)に記載のインクタンク。 (26)前記インク吸収体は、前記インク吸収体を圧縮
する治具による圧縮状態が前記インクタンク内で開放さ
れた際に前記大気導入路が設けられた隔壁に向って前記
インク吸収体の圧縮状態が開放して前記大気導入路と前
記インク吸収体とが接触するように、前記大気導入路の
延在方向に沿った前記インク吸収体の挿入方向に交差す
る方向に前記治具によって圧縮して挿入された前記(2
5)に記載のインクタンク。 (27)前記インク吸収体は、前記大気導入路の延在方
向に沿った前記インク吸収体の挿入方向に交差する2方
向から前記治具によって圧縮されるものであり、前記隔
壁に向かい合わない面を先に治具で圧縮し、前記隔壁に
向かい合う面を後から治具によって圧縮して挿入されて
構成された前記(26)に記載のインクタンク。 (28)前記インクカートリッジの筐体内部に前記圧縮
したインク吸収体を保持した状態で、インク吸収体と共
に挿入された前記治具と前記インクカートリッジとを分
離するため、前記インクカートリッジと前記治具とを相
対的に移動するに際して、前記インク吸収体が前記イン
クカートリッジの筐体内部に残るように前記治具を挿入
した方向から前記インク吸収体を押圧治具で押さえる工
程を経て構成される前記(24)に記載のインクタン
ク。 (29)前記インクカートリッジと前記押圧治具とを相
対的に移動して前記インク吸収体を前記インクカートリ
ッジの筐体内部に収納するに際して、前記治具の挿入方
向に沿った方向であって前記治具から離れる方向に移動
する前記インクカートリッジの移動速度をVt、前記イ
ンクカートリッジの移動方向と同一の方向に前記押圧治
具によって押されて移動するインク吸収体の移動速度を
Vsとするとき、VtとVsとを調整することで前記イ
ンクカートリッジ内に収納されたインク吸収体に圧縮分
布を持たせる工程を経て構成される前記(28)に記載
のインクタンク。 (30)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前
記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移
動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足するように相対
移動させる工程を具えることで、前記インク吸収体は、
前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対的に高圧
縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態となるよ
うに前記インクカートリッジの筐体内に収納される工程
を経て構成される前記(29)に記載のインクタンク。 (31)前記インクカートリッジの移動速度Vtと、前
記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の移
動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足するように相対
移動させる工程を具えることで、前記インク吸収体は、
前記インクカートリッジ挿入方向奥側が相対的に低圧縮
状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態となるよう
にインクカートリッジの筐体内に収納される工程を経て
構成される前記(29)に記載のインクタンク。 (32)前記治具と前記インクカートリッジとを離間し
た後、前記インクカートリッジ筐体の前記治具の挿入側
開口に蓋を取り付ける工程を経て構成される前記(2
8)に記載のインクタンク。
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【作用】上記構成により、インク吸収体を容器内にし
わ,めくれなどを生ずることなく挿入することができ
る。
【0038】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。
【0039】(実施例1) 図1ないし図4は実施例1の“インク吸収体の挿入装
置”の圧縮工程を示す説明図である。
【0040】本実施例の多孔質体の圧縮方法は、図1の
様に多孔質体挿入装置に多孔質体をセットする。次にX
方向の多孔質体圧縮治具ガイド部(a,a′)及び多孔
質体圧縮治具本体(b,b′)が駆動し、矢印方向に多
孔質体を圧縮する。次の工程では、図2の様にY方向の
多孔質体圧縮治具(c,c′)が駆動し、矢印方向に多
孔質体を圧縮する。さらに次の工程で図3の様にX方向
の多孔質体圧縮治具ガイド部(a,a′)のみが駆動
し、矢印方向に元へ戻る。図4に多孔質体が多孔質体の
圧縮装置内でX,Y方向に圧縮された状態を示す。
【0041】次に、上記圧縮された多孔質体を、インク
カートリッジに挿入する方法について説明する。
【0042】図5,図6,図7は上記挿入の方法を説明
したものである。なお、これらの図において、X方向の
多孔質体圧縮治具ガイド部(a,a′)は、他の治具や
インクカートリッジの位置を見やすくするため省略して
ある。図5(a)は本発明のインクカートリッジ本体で
ある。図5(b)は前記多孔質体がXY方向に圧縮され
た状態を、図4とは別の方向から見たものである。図5
(c)は図5(b)の状態に、後述するZ方向の多孔質
体圧縮治具dの一例を添えて示したものである。
【0043】上記圧縮された多孔質体は、次に多孔質体
圧縮治具(b,b′,c,c′,d)と共にインクカー
トリッジ内に挿入される(図6(a))。その後、ピス
トン機能を有するZ方向の多孔質体圧縮治具dが単独で
駆動し、インクカートリッジ内に多孔質体を挿入する
が、この際、インクカートリッジは、多孔質体が挿入さ
れてくると同時にZ方向に移動し(図6(b))、任意
に設定した位置まで到達するとインクカートリッジが停
止する。そして、Z方向のピストン機能を有する多孔質
体挿入治具dが停止する。これでインクカートリッジへ
の多孔質体の挿入が完了する(図7(a))。挿入完了
後は、多孔質体挿入装置の圧縮治具(b,b′,c,
c′,d)は初期の多孔質体挿入開始状態に戻り、イン
クカートリッジを多孔質体挿入装置より取り除く。図7
(b)は、こうして多孔質体挿入を終えたインクカート
リッジ本体である。
【0044】なお、多孔質体挿入装置の多孔質体に当接
する面には多孔質体のインクカートリッジ内への挿入の
際の抵抗を緩和するために摩擦係数の小さい部材をコー
ティングするなどして配置することが好ましい。
【0045】また、インクカートリッジ内の特定の面に
必ず多孔質体を当接したい場合には、当接させたい面の
圧縮方向を本実施例のY方向とすることが効果的であ
る。これは、多孔質体の圧縮が先に実施された方向の多
孔質体は次に圧縮されることにより固定されインクカー
トリッジ内に挿入された際に復元しにくくなるためであ
る。
【0046】上述した多孔質体の圧縮・挿入方法を用い
ると、以下述べるような、新規な作用を奏する。
【0047】第一に、本実施例のインク吸収体の挿入装
置及びその挿入方法によれば、吸収体の密度分布を所望
の密度分布に調整することが可能である。
【0048】特に、Z軸方向への密度分布調整は以下で
説明するように容易である。
【0049】すなわち、本実施例のインク吸収体の挿入
装置及びその挿入方法では、前述したようにインク吸収
体をインク吸収体の挿入装置にセット後、X及びY方向
に圧縮される。インク吸収体を挿入しようとするインク
カートリッジが、挿入装置にセットされる。その後、イ
ンクカートリッジ内にインク吸収体を挿入するためにZ
軸方向へインク吸収体が押し出される。この際のZ軸方
向のへのインク吸収体の押し出し速度Vsとセットした
インクカートリッジのZ軸方向への移動速度Vtを制御
することにより、インクカートリッジ内に挿入されるイ
ンク吸収体の密度分布を所望の密度分布とすることがで
きる。
【0050】例えば、Z軸方向へのインク吸収体の挿入
速度VsをインクカートリッジのZ軸方向への移動速度
tとすることでインクカートリッジ内に挿入されたイ
ンク吸収体のZ軸方向の密度分布は図8に示すようにほ
ぼ等間隔になる
【0051】また、上述のVsとVtの関係が、Vs>
Vtとなった場合には、インクカートリッジ内に挿入さ
れたインク吸収体のZ軸方向の密度分布は図9に示すよ
うにインクカートリッジ上部で密度が高く、底部で密度
が低い状態となる。逆に、Vs<Vtとなった場合に
は、インクカートリッジ内に挿入された吸収体のZ軸方
向の密度分布は図10に示すようにインクカートリッジ
上部で密度が低く、底部で密度が高い状態となる。
【0052】なお、上述したZ軸方向のへのインク吸収
体の挿入の始動は任意に設定できるが、インクカートリ
ッジ内上面とインク吸収体上面との間に隙間を形成しな
いためにインクカートリッジの移動の始動は、インク吸
収体が圧縮挿入ガイド(ガイド治具)から押し出されて
インクカートリッジ内の上面に接した後に開始すること
が好ましい。
【0053】第二に、本実施例のインク吸収体の挿入装
置及び挿入方法によれば、インクカートリッジ内の角部
及び隅部にまでインク吸収体との隙間なく挿入すること
が可能である。
【0054】すなわち、本実施例においては、インクカ
ートリッジに挿入するインク吸収体は、まずX及びY方
向に圧縮することから、Z方向へインク吸収体の押し出
しが開始されるとガイド治具から押し出されたインク吸
収体は、順次、圧縮状態から解放されるために、ガイド
治具にセットされているインク吸収体はインクカートリ
ッジ内に挿入されると同時に拡がり、インクカートリッ
ジ内壁まで達する。このことがインクカートリッジの角
部及び隅部へもインク吸収体がいきわたり、隙間をなく
している。従来の圧縮治具と挿入ガイドが別体のタイプ
の場合には、圧縮治具から挿入ガイドを通過させてくる
過程で挿入ガイド内壁に接するインク吸収体の外面は挿
入ガイド内壁との抵抗のため変形圧縮してしまう。この
ことから、インクカートリッジ内に押し出される際には
挿入ガイド内壁に接していない中央部が先にインクカー
トリッジ上部に達し、ガイド内壁に接している変形圧縮
したインク吸収体外面はそれより遅れてインクカートリ
ッジ内に到達することになり、インクカートリッジ内上
部の隅部及び角部に隙間を形成することになる。更に、
変形圧縮されたインク吸収体の外面はインクカートリッ
ジに挿入されても完全に開放され難いためインクカート
リッジ内の側面角部及び隅部への当接がしづらくなり隙
間を形成し易い。
【0055】(実施例2) 上述のインク吸収体の密度分布を、以下に述べるインク
ジェットカートリッジに適用すると、より効率的,効果
的なインク供給が可能となる。以下、これを実施例2と
して説明する。
【0056】図11は、実施例2のインクジェットイン
クカートリッジ本体の縦断面図、図12は同横断面図、
図13はリブの表面を示す断面図である。
【0057】インクジェットインクカートリッジ本体1
001には、インク収容部1006と負圧発生部材収容
部1004との隔壁であるリブ1005の一部に大気導
入溝1031と負圧発生部材調整室1032とが形成し
てある。
【0058】大気導入溝1031は、リブ1005の中
間部分からリブ1005の端部、すなわちインクカート
リッジ底部1011との間隙部1008まで、負圧発生
部材収容部1004側に形成されている。そしてリブ1
005の大気導入溝1031の近辺に接する負圧発生部
材1003との間に、えぐられたような形状の負圧発生
部材調整室1032が形成されている。
【0059】負圧発生部材1003は負圧発生部材収容
部1004の内面に当接されることから、例えば負圧発
生部材1003が不均一に挿入されていたとしても図1
1及び図12に示すように、負圧発生部材1003の当
接(圧縮)力が部分的に緩和されることになる。このた
め、ヘッドからインクを消費し始めると、負圧発生部材
1003に含浸されているインクが消費され負圧発生部
材調整室1032まで達する。その後もインクが消費し
続けると負圧発生部材調整室1032により負圧発生部
材1003の当接力が緩和されている部分から大気がイ
ンクメニスカスを破りやすくなっており、速やかに大気
導入溝1031に大気が導入され負圧のコントロールが
容易になる。
【0060】本実施例は、特に負圧発生部材1003と
して弾性のある多孔質体を使用することが望ましい。
【0061】非記録時は、負圧発生部材1003自身の
毛細管力(あるいはインク−負圧発生部材界面でのメニ
スカス力)などが発揮され、インクジェット記録ヘッド
からインクが漏れることを抑制する。
【0062】上記構成のインクジェットカートリッジに
おいて、大気導入溝1031の頂部付近で気液交換が行
われる。インク吸収体の密度分布を、例えば、図10の
ようにして、疎密の境界を上記大気導入溝1031の頂
部付近に設けるように調整すると、気液界面が、このイ
ンク吸収体の密度の疎密境界に沿って安定的に形成され
る。この構成により、インク収容部1006のインクは
実質上すべて使用でき、さらに、負圧発生部材収容部1
004内のインクも気液界面より下のインクがほぼ全量
利用できるというように、インクの利用効率をさらに向
上させることができた。
【0063】また、本構成により、大気連通口1013
付近にインクがほぼ存在しない状態を実現でき、インク
ジェットカートリッジ内外の圧力変化や温度変化があっ
ても、大気連通口1013からのインクもれを招かない
という多大な効果も実現できた。なお、本発明は、ヘッ
ド一体型,ヘッド別体型のいずれの形においても実施で
きる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインク吸
収体の挿入装置及び方法によれば、インク吸収体を容器
内にしわ、めくれなどが無い状態に挿入することが可能
となる。
【0065】更に、インクタンク内のインク吸収体の圧
縮分布を自在に制御することが可能となり、インク供給
性能の優れたインクタンクを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるX方向の圧縮工程を示す説
明図
【図2】 実施例1におけるY方向の圧縮工程を示す説
明図
【図3】 実施例1におけるXおよびY方向の圧縮工程
ののち、X方向の圧縮治具ガイドを復帰させる工程を示
す説明図
【図4】 実施例1におけるのXおよびY方向の圧縮工
程が完了した状態を示す説明図
【図5】 多孔質体をインクカートリッジに挿入する方
法の説明図
【図6】 多孔質体をインクカートリッジに挿入する方
法の説明図
【図7】 多孔質体をインクカートリッジに挿入する方
法の説明図
【図8】 インクカートリッジ内の多孔質体の密度分布
を示す図
【図9】 インクカートリッジ内の多孔質体の密度分布
を示す図
【図10】 インクカートリッジ内の多孔質体の密度分
布を示す図
【図11】 実施例2のインクジェットカートリッジ本
体の縦断面図
【図12】 実施例2のインクジェットカートリッジ本
体の横断面図
【図13】 実施例2のインクジェットカートリッジ本
体のリブの表面を示す断面図
【符号の説明】
a,a′ X方向の多孔質体圧縮治具ガイド b,b′ X方向の多孔質体圧縮治具 c,c′ Y方向の多孔質体圧縮治具 d Z方向の多孔質体圧縮治具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樫野 俊雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 岡崎 猛史 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 但馬 裕基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 折笠 剛 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−357046(JP,A) 特開 平5−463(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175

Claims (32)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクカートリッジ内へインク吸収体を
    挿入するインク吸収体の挿入装置において、 前記インクカートリッジ内へのインク吸収体の挿入方向
    に対して交差する方向に前記インク吸収体を圧縮し、該
    圧縮状態のインク吸収体を保持して、前記インクカート
    リッジを構成する筐体の内部に前記インク吸収体と共に
    挿入する圧縮挿入治具を備えたことを特徴とするインク
    吸収体の挿入装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮挿入治具は、インク吸収体の挿
    入方向に対して交差する方向に関して2方向から前記イ
    ンク吸収体を圧縮することを特徴とする請求項1に記載
    のインク吸収体の挿入装置。
  3. 【請求項3】 インク吸収体の挿入方向に対して交差す
    る特定の一方向に関して前記インク吸収体を圧縮する前
    記圧縮挿入治具は、前記インク吸収体の対向する2面を
    夫々押圧する一対の部材で構成されていることを特徴と
    する請求項2に記載のインク吸収体の挿入装置。
  4. 【請求項4】 前記インクカートリッジの筐体内部に前
    記圧縮したインク吸収体を保持した状態で、インク吸収
    体と共に挿入された前記圧縮挿入治具と前記インクカー
    トリッジとを分離するため、前記インクカートリッジと
    前記圧縮挿入治具とを相対的に移動するに際して、前記
    インク吸収体が前記インクカートリッジの筐体内部に残
    るように前記圧縮挿入治具を挿入した方向から前記イン
    ク吸収体を押さえる押圧治具がさらに備えられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインク吸収体の挿入装
    置。
  5. 【請求項5】 前記インクカートリッジと前記押圧治具
    とを相対的に移動して前記インク吸収体を前記インクカ
    ートリッジの筐体内部に収納するに際して、前記圧縮挿
    入治具の挿入方向に沿った方向であって前記圧縮挿入治
    具から離れる方向に移動する前記インクカートリッジの
    移動速度をVt、前記インクカートリッジの移動方向と
    同一の方向に前記押圧治具によって押されて移動するイ
    ンク吸収体の移動速度をVsとするとき、VtとVsと
    を調整することで前記インクカートリッジ内に収納され
    たインク吸収体に圧縮分布を持たせる事ができることを
    特徴とする請求項4に記載のインク吸収体の挿入装置。
  6. 【請求項6】 前記インクカートリッジの移動速度Vt
    と、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸収
    体の移動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足する時、
    前記インクカートリッジの筐体内に収納されたインク吸
    収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対
    的に高圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態
    となることを特徴とする請求項5に記載のインク吸収体
    の挿入装置。
  7. 【請求項7】 前記インクカートリッジの移動速度Vt
    と、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸収
    体の移動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足する時、
    前記インクカートリッジの筐体内に収納されたインク吸
    収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対
    的に低圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態
    となることを特徴とする請求項5に記載のインク吸収体
    の挿入装置。
  8. 【請求項8】 インク吸収体を収容すると共に大気との
    連通を得るための大気連通部とインクを供給するための
    インク供給部とを備えた吸収体収納室と、前記吸収体収
    納室に隣接して配置され、前記吸収体収納室と連通部の
    みを介して連通し、前記吸収体収納室に供給されるイン
    クを直接収納したインク収納室と、を具えて構成される
    インクタンクへの前記インク吸収体の挿入装置におい
    て、 前記インク吸収体を圧縮する圧縮治具が、前記インクカ
    ートリッジ内へのインク吸収体の挿入方向に対して交差
    する方向に前記インク吸収体を圧縮し、前記インク吸収
    体を圧縮保持した状態で前記インク吸収体と共に前記イ
    ンクタンクを構成する筐体の内部に挿入される前記イン
    ク吸収体の挿入ガイド治具として兼用される圧縮挿入治
    具とされていることを特徴とするインク吸収体の挿入装
    置。
  9. 【請求項9】 前記吸収体収納室と前記インク収納室と
    は隔壁によって仕切られ、前記連通部は前記隔壁と前記
    インクタンクの使用状態における底部との間によって構
    成されており、前記隔壁の前記吸収体収納室側には前記
    連通部から上方に延在して設けられた大気導入路が設け
    られ、前記インク吸収体は前記インク吸収体を圧縮保持
    した状態の前記圧縮挿入治具と共に前記大気導入路の延
    在方向に沿って挿入されることを特徴とする請求項8に
    記載のインク吸収体の挿入装置。
  10. 【請求項10】 前記圧縮挿入治具は、インク吸収体の
    挿入方向に対して交差する方向に関して2方向から前記
    インク吸収体を圧縮することを特徴とする請求項8に記
    載のインク吸収体の挿入装置。
  11. 【請求項11】 インク吸収体の挿入方向に対して交差
    する特定の一方向に関して前記インク吸収体を圧縮する
    前記圧縮挿入治具は、前記インク吸収体の対向する2面
    を夫々押圧する一対の部材で構成されていることを特徴
    とする請求項10に記載のインク吸収体の挿入装置。
  12. 【請求項12】 前記インクカートリッジの筐体内部に
    前記圧縮したインク吸収体を保持した状態で、インク吸
    収体と共に挿入された前記圧縮挿入治具と前記インクカ
    ートリッジとを分離するため、前記インクカートリッジ
    と前記圧縮挿入治具とを相対的に移動するに際して、前
    記インク吸収体が前記インクカートリッジの筐体内部に
    残るように前記圧縮挿入治具を挿入した方向から前記イ
    ンク吸収体を押さえる押圧治具がさらに備えられている
    ことを特徴とする請求項8に記載のインク吸収体の挿入
    装置。
  13. 【請求項13】 前記インクカートリッジと前記押圧治
    具とを相対的に移動して前記インク吸収体を前記インク
    カートリッジの筐体内部に収納するに際して、前記圧縮
    挿入治具の挿入方向に沿った方向であって前記圧縮挿入
    治具から離れる方向に移動する前記インクカートリッジ
    の移動速度をVt、前記インクカートリッジの移動方向
    と同一の方向に前記押圧治具によって押されて移動する
    インク吸収体の移動速度をVsとするとき、VtとVs
    とを調整することで前記インクカートリッジ内に収納さ
    れたインク吸収体に圧縮分布を持たせる事ができること
    を特徴とする請求項12に記載のインク吸収体の挿入装
    置。
  14. 【請求項14】 前記インクカートリッジの移動速度V
    tと、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
    収体の移動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足する
    時、前記インクカートリッジの筐体内に収納されたイン
    ク吸収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が
    相対的に高圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮
    状態となることを特徴とする請求項13に記載のインク
    吸収体の挿入装置。
  15. 【請求項15】 前記インクカートリッジの移動速度V
    tと、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
    収体の移動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足する
    時、前記インクカートリッジの筐体内に収納されたイン
    ク吸収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が
    相対的に低圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮
    状態となることを特徴とする請求項13に記載のインク
    吸収体の挿入装置。
  16. 【請求項16】 インクカートリッジ内へインク吸収体
    を挿入するインク吸収体の挿入方法において、 前記インク吸収体を圧縮する圧縮挿入治具によって前記
    インクカートリッジ内へのインク吸収体の挿入方向に対
    して交差する方向に前記インク吸収体を圧縮し、前記イ
    ンク吸収体を圧縮保持した状態で前記インク吸収体と共
    に前記圧縮挿入治具を前記インクカートリッジを構成す
    る筐体の内部に挿入する工程を備えたことを特徴とする
    インク吸収体の挿入方法。
  17. 【請求項17】 前記インクカートリッジの筐体内部に
    前記圧縮したインク吸収体を保持した状態で、インク吸
    収体と共に挿入された前記圧縮挿入治具と前記インクカ
    ートリッジとを分離するため、前記インクカートリッジ
    と前記圧縮挿入治具とを相対的に移動するに際して、前
    記インク吸収体が前記インクカートリッジの筐体内部に
    残るように前記圧縮挿入治具を挿入した方向から押圧治
    具によって前記インク吸収体を押さえる工程を有するこ
    とを特徴とする請求項16に記載のインク吸収体の挿入
    方法。
  18. 【請求項18】 前記インクカートリッジと前記押圧治
    具とを相対的に移動して前記インク吸収体を前記インク
    カートリッジの筐体内部に収納するに際して、前記圧縮
    挿入治具の挿入方向に沿った方向であって前記圧縮挿入
    治具から離れる方向に移動する前記インクカートリッジ
    の移動速度をVt、前記インクカートリッジの移動方向
    と同一の方向に前記押圧治具によって押されて移動する
    インク吸収体の移動速度をVsとするとき、VtとVs
    とを調整することで前記インクカートリッジ内に収納さ
    れたインク吸収体に圧縮分布を持たせる工程を有するこ
    とを特徴とする請求項17に記載のインク吸収体の挿入
    方法。
  19. 【請求項19】 前記インクカートリッジの移動速度V
    tと、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
    収体の移動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足するよ
    うに相対移動させる工程を具えることで、前記インク吸
    収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対
    的に高圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態
    となるように前記インクカートリッジの筐体内に収納さ
    れることを特徴とする請求項18に記載のインク吸収体
    の挿入方法。
  20. 【請求項20】 前記インクカートリッジの移動速度V
    tと、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
    収体の移動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足するよ
    うに相対移動させる工程を具えることで、前記インク吸
    収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対
    的に低圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態
    となるようにインクカートリッジの筐体内に収納される
    ことを特徴とする請求項18に記載のインク吸収体の挿
    入方法。
  21. 【請求項21】 前記圧縮挿入治具と前記インクカート
    リッジとを離間した後、前記インクカートリッジ筐体の
    前記圧縮挿入治具の挿入側開口に蓋を取り付ける工程を
    有することを特徴とする請求項17に記載のインク吸収
    体の挿入方法。
  22. 【請求項22】 インク吸収体を収容すると共に大気と
    の連通を得るための大気連通部とインクを供給するため
    のインク供給部とを備えた吸収体収納室と、隔壁によっ
    て仕切られ、前記隔壁と前記インクタンクの使用状態に
    おける底部との間によって構成された連通部を介して連
    通された前記吸収体収納室に供給されるインクを直接収
    納したインク収納室と、を具え、前記隔壁の前記吸収体
    収納室側には前記連通部から上方に延在して設けられた
    大気導入路が設けられたインクタンクへの前記インク吸
    収体の挿入方法において、 前記インク吸収体は、前記インク吸収体を圧縮する治具
    による圧縮状態が前記インクタンク内で開放された際に
    前記大気導入路が設けられた隔壁に向って前記インク吸
    収体の圧縮状態が開放して前記大気導入路と前記インク
    吸収体とが接触するように、前記大気導入路の延在方向
    に沿った前記インク吸収体の挿入方向に交差する方向に
    前記治具によって圧縮され、前記インク吸収体の圧縮状
    態を保持して前記治具と共に前記インクタンク内へ挿入
    される工程を有することを特徴とするインク吸収体の挿
    入方法。
  23. 【請求項23】 前記インク吸収体は、前記大気導入路
    の延在方向に沿った前記インク吸収体の挿入方向に交差
    する2方向から前記治具によって圧縮されるものであ
    り、前記隔壁に向かい合わない面を先に治具で圧縮し、
    前記隔壁に向かい合う面を後から治具によって圧縮する
    ことを特徴とする請求項22に記載のインク吸収体の挿
    入方法。
  24. 【請求項24】 インク吸収体が内部に収納されて構成
    されるインクタンクにおいて、 前記インク吸収体を圧縮する治具によって前記インクカ
    ートリッジ内へのインク吸収体の挿入方向に対して交差
    する方向に前記インク吸収体を圧縮し、前記インク吸収
    体を圧縮保持した状態で前記インク吸収体と共に前記治
    具を前記インクカートリッジを構成する筐体の内部に挿
    入する工程を経て構成されることを特徴とするインクタ
    ンク。
  25. 【請求項25】 前記インクタンクは、前記インク吸収
    体を収容すると共に大気との連通を得るための大気連通
    部とインクを供給するためのインク供給部とを備えた吸
    収体収納室と、隔壁によって仕切られ、前記隔壁と前記
    インクタンクの使用状態における底部との間によって構
    成された連通部を介して連通された前記吸収体収納室に
    供給されるインクを直接収納したインク収納室と、を具
    え、前記隔壁の前記吸収体収納室側には前記連通部から
    上方に延在して設けられた大気導入路が設けられている
    ことを特徴とする請求項24に記載のインクタンク。
  26. 【請求項26】 前記インク吸収体は、前記インク吸収
    体を圧縮する治具による圧縮状態が前記インクタンク内
    で開放された際に前記大気導入路が設けられた隔壁に向
    って前記インク吸収体の圧縮状態が開放して前記大気導
    入路と前記インク吸収体とが接触するように、前記大気
    導入路の延在方向に沿った前記インク吸収体の挿入方向
    に交差する方向に前記治具によって圧縮して挿入された
    ことを特徴とする請求項25に記載のインクタンク。
  27. 【請求項27】 前記インク吸収体は、前記大気導入路
    の延在方向に沿った前記インク吸収体の挿入方向に交差
    する2方向から前記治具によって圧縮されるものであ
    り、前記隔壁に向かい合わない面を先に治具で圧縮し、
    前記隔壁に向かい合う面を後から治具によって圧縮して
    挿入されて構成されたことを特徴とする請求項26に記
    載のインクタンク。
  28. 【請求項28】 前記インクカートリッジの筐体内部に
    前記圧縮したインク吸収体を保持した状態で、インク吸
    収体と共に挿入された前記治具と前記インクカートリッ
    ジとを分離するため、前記インクカートリッジと前記治
    具とを相対的に移動するに際して、前記インク吸収体が
    前記インクカートリッジの筐体内部に残るように前記治
    具を挿入した方向から前記インク吸収体を押圧治具で押
    さえる工程を経て構成されることを特徴とする請求項2
    4に記載のインクタンク。
  29. 【請求項29】 前記インクカートリッジと前記押圧治
    具とを相対的に移動して前記インク吸収体を前記インク
    カートリッジの筐体内部に収納するに際して、前記治具
    の挿入方向に沿った方向であって前記治具から離れる方
    向に移動する前記インクカートリッジの移動速度をV
    t、前記インクカートリッジの移動方向と同一の方向に
    前記押圧治具によって押されて移動するインク吸収体の
    移動速度をVsとするとき、VtとVsとを調整するこ
    とで前記インクカートリッジ内に収納されたインク吸収
    体に圧縮分布を持たせる工程を経て構成されることを特
    徴とする請求項28に記載のインクタンク。
  30. 【請求項30】 前記インクカートリッジの移動速度V
    tと、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
    収体の移動速度Vsとの関係がVs>Vtを満足するよ
    うに相対移動させる工程を具えることで、前記インク吸
    収体は、前記インクカートリッジの挿入方向奥側が相対
    的に高圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に低圧縮状態
    となるように前記インクカートリッジの筐体内に収納さ
    れる工程を経て構成されることを特徴とする請求項29
    に記載のインクタンク。
  31. 【請求項31】 前記インクカートリッジの移動速度V
    tと、前記押圧治具によって押されて移動するインク吸
    収体の移動速度Vsとの関係がVs<Vtを満足するよ
    うに相対移動させる工程を具えることで、前記インク吸
    収体は、前記インクカートリッジ挿入方向奥側が相対的
    に低圧縮状態、挿入方向手前側が相対的に高圧縮状態と
    なるようにインクカートリッジの筐体内に収納される工
    程を経て構成されることを特徴とする請求項29に記載
    のインクタンク。
  32. 【請求項32】 前記治具と前記インクカートリッジと
    を離間した後、前記インクカートリッジ筐体の前記治具
    の挿入側開口に蓋を取り付ける工程を経て構成されるこ
    とを特徴とする請求項28に記載のインクタンク。
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