JP3329659B2 - エンジンの燃料噴射装置 - Google Patents
エンジンの燃料噴射装置Info
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Description
射装置に関するものである。
た小型車両のエンジンにも燃料噴射装置が広く採用され
つつある。燃料噴射装置は、エンジンの吸気管内に設置
されたインジェクタと、このインジェクタに燃料タンク
の燃料を圧送する燃料ポンプと、インジェクタの噴射弁
を開閉制御する制御手段とを備えて構成されている。
いられることが多く、この制御手段には大気圧、エンジ
ン温度、スロットル開度、吸入空気温度、エンジン回転
数といった、燃料噴射制御に必要な各種のデータが各セ
ンサ類を通じて随時入力される。制御手段は、これらの
データをパラメータとして常に最適な空燃比を算出し、
この空燃比に見合うようにインジェクタの噴射弁を開閉
制御して燃料を噴射させる。
クタから噴射される燃料の全てが燃焼室に直接供給され
る訳ではなく、燃料供給通路の内壁に燃料の液膜を形成
するために一部の燃料が消費される。したがって、その
分を補償しないとエンジン始動が困難になるため、エン
ジン始動時にはインジェクタの燃料噴射量を増量させる
始動増量噴射制御を行うように制御手段がプログラムさ
れている。
料供給通路に該当するのは吸気管やクランクケースの内
部全体であり、4サイクルエンジンに比べて燃料供給通
路の内面積が広いため、始動増量噴射制御を行う際の燃
料増量分が4サイクルエンジンよりも多めに設定され
る。なお、燃料噴射量の増量は、細かい周期で開閉する
インジェクタの噴射弁の開弁時間を長く設定することに
より行われる。
増量噴射制御の一例を示す線図である。この図におい
て、縦軸は燃料噴射量の総量Tiを示し、横軸は制御時
間tを示している。そして、図中の線TUがエンジンの
定常運転時に必要な燃料噴射量を表し、線TBがエンジ
ン始動時に必要な燃料噴射量の増量分を表している。こ
のTUとTBを加えたものがTiである。
ン始動時tc0において最大値のTBAに設定され、以
後、時間の経過とともに始動増量噴射量TBは減量され
て所定の始動増量制御終了時間tcになるとゼロにな
る。この始動増量制御終了時間tcは、燃料供給通路内
における燃料液膜の形成が完了する時点に設定される。
の部分のみを示した線図である。始動増量噴射量TBの
初期噴射量および始動増量制御終了時間は、冷却水温度
Tw等、エンジン温度を代表する温度に基づいて設定さ
れる。例えば冷却水温度Twが−20゜Cの時は初期噴射量
がTB3に、始動増量制御終了時間がtc3に設定さ
れ、冷却水温度Twが高まるにつれて初期噴射量はTB
2→TB1と少なく、始動増量制御終了時間はtc2→
tc1と短くされてゆく。
よっても変化する。例えば図7に示すように、エンジン
の冷却水温度Twが同じ−20゜Cであっても、大気圧Pa
が 760mmHgの時と 650mmHgの時と 500mmHgの時では、始
動増量噴射量TBの初期噴射量の値がTBa〜TBcと
大きく異なる。この図に示されるように、大気圧Paが
低くなるにつれて始動増量噴射量をTBa→TBcと少
なくする必要がある。
燃料噴射装置は、このように大気圧の差に基づいて始動
増量噴射量TBの設定が行われていなかったため、エン
ジンを始動する場所の高度や気象条件によってはエンジ
ン始動が非常に困難になる場合があった。
の両方で使用される車両のエンジンの場合、大気圧の高
い低地向けに始動増量噴射量TBのセッティングを行う
と、大気圧の低い高地でエンジンを始動する際には燃料
増量分が多過ぎて混合気が過濃(オーバーリッチ)な状
態となり、点火プラグのかぶりやエンジンストールが起
こる懸念がある。
射量TBのセッティングを行うと、大気圧の高い低地で
エンジンを始動する際には燃料増量分が不足気味にな
り、始動増量噴射制御が終了すると同時にエンジン回転
数が低下したりエンジンが停止する恐れがある。
ンに比べて燃料供給通路の内面積が大きい2サイクルエ
ンジンの場合において特に深刻な問題になる。
されたもので、大気圧の変化に拘らず良好な始動性をも
たらすことのできるエンジンの燃料噴射装置を提供する
ことを目的とする。
め、本発明に係るエンジンの燃料噴射装置は、常に最適
な空燃比が得られるようにインジェクタの燃料噴射量を
制御し、エンジン始動時には燃料供給通路の内壁に燃料
の液膜が形成されるまで燃料噴射量を増量させる始動増
量噴射制御を行うようにプログラムされた制御手段を備
えてなるエンジンの燃料噴射装置において、上記始動増
量噴射制御時における始動増量噴射量および始動増量制
御終了時間を設定するパラメータに大気圧を加え、大気
圧が低くなる程始動増量噴射量が少なく、始動増量制御
終了時間が長くなるように上記制御手段をプログラムし
たことを特徴とする。
動増量噴射量が少なく、始動増量制御終了時間が長く設
定されるので、大気圧が低い時には少な目の増量燃料に
より徐々に燃料の液膜が燃料供給通路の内壁に形成され
る。このため、燃料増量分の過多により点火プラグのか
ぶりやエンジンストールが起こるといった心配がなくな
り、始動性が向上する。
が多く、始動増量制御終了時間が短く設定されるので、
多めの増量燃料により急速に燃料の液膜が燃料供給通路
の内壁に形成される。このため、始動増量噴射制御が終
了すると同時にエンジン回転数が低下したりエンジンが
停止するといった懸念がなくなり、始動性が向上する。
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
燃料噴射装置が自動二輪車やスノーモビル等に搭載され
る2サイクルエンジンに適用された例を示す構成図であ
る。
型のコンピュータが用いたコントロールユニット2を備
えており、このコントロールユニット2に、インジェク
タ3、燃料ポンプ4といった燃料噴射機器と、大気圧セ
ンサ5、冷却水温度センサ6、スロットル開度センサ
7、空気温度センサ8、電磁ピックアップコイル9とい
った検出部が接続されている。
吸気管12に設けられており、コントロールユニット2か
らの駆動信号を受けて噴射弁3aが細かい周期で開閉制
御されるように構成されている。インジェクタ3には常
に燃料タンク13からの燃料が燃料ポンプ4を介して圧送
されているため、インジェクタ3の噴射弁3aが開弁す
る度に燃料が吸気管12内に噴射される。燃料噴射量の調
整は噴射弁3aの開弁時間を変化させることにより行わ
れる。
コントロールユニット2に入力し、冷却水温度センサ6
は2サイクルエンジン11のシリンダ14内を循環する冷却
水の温度をエンジン温度として検出し、コントロールユ
ニット2に入力する。さらに、スロットル開度センサ7
は吸気管12を開閉操作するスロットルバルブ15の開度を
検出してコントロールユニット2に入力し、空気温度セ
ンサ8は吸入空気の温度を検出してコントロールユニッ
ト2に入力する。
イクルエンジン11のフライホイールマグネト16に設けら
れており、2サイクルエンジン11のクランク軸17の回転
数を検出してコントロールユニット2に入力するように
構成されている。フライホイールマグネト16は、自動二
輪車やスノーモビル等の車体全体にAC電源を供給する
とともに、コントロールユニット2と、インジェクタ3
および燃料ポンプ4の電源をまかなう。
5〜9から入力される各種のデータをパラメータとして
常に最適な空燃比を算出し、この空燃比に見合うように
インジェクタ3の噴射弁3aを開閉操作して燃料噴射量
の制御を行う。
るように2サイクルエンジン11の始動時に燃料供給通路
の内壁に燃料の液膜が形成されるまで燃料噴射量を増量
させる始動増量噴射制御を行うようにプログラムされて
いる。ここで述べる燃料供給通路とは、吸気管12とクラ
ンクケース18の内部全体である。
ポンプ4を駆動制御したり、点火コイル19を介して点火
プラグ20の点火制御を行う。なお、図1において、21は
燃料のプレッシャレギュレータ、22は高速、低速エキサ
イタである。
実行される始動増量噴射制御の一実施形態を示してい
る。この図において、縦軸は始動増量噴射量TBを表
し、横軸は制御時間tを表している。
量TBおよび始動増量制御終了時間tcを設定するパラ
メータとしては、エンジン温度(冷却水温度)、スロッ
トル開度、吸入空気温度、エンジン回転数等があるが、
ここではこれらのパラメータに大気圧が加えられてお
り、大気圧が低くなる程始動増量噴射量TBが少なく、
始動増量制御終了時間tcが長くなるようにコントロー
ルユニット2がプログラムされている。なお、図2には
冷却水温度Twが例えば−20゜Cで一定である場合におけ
る始動増量噴射量TBの変化が示されている。
始動増量噴射量TBの初期噴射量はエンジン始動時tc
0においてTBAに設定され、以後、時間の経過ととも
に始動増量噴射量TBは減量されて所定の始動増量制御
終了時間tc1になるとゼロになる。
合、初期噴射量はTBAよりも小さいTBBに設定さ
れ、始動増量制御終了時間はtc1よりも長いtc2に
設定される。さらに、大気圧paが500mmHg に下がる
と、初期噴射量はTBBよりもさらに小さいTBCに設
定され、始動増量制御終了時間はtc2よりもさらに長
いtc3に設定される。
される始動増量噴射量TBを求める演算処理の流れを示
したフローチャートである。このフローチャートにおい
て、各演算ステップはS1,S2…で示される。
まず、演算処理のスタート後、S1でスロットル開度α
とエンジン回転数Nからなる〔α−N〕3次元マップか
ら基本始動増量噴射量TB0が求められる(図2中には
非図示)。
められ、さらにS3で大気圧補正係数Kpが求められ
る。そして、S4で冷却水温度Twとエンジン回転数N
からなる〔Tw−N〕3次元マップから基本始動増量制
御終了時間tcontが求められる(図2中には非図示)。
気圧補正係数Ktcpが求められる。この大気圧補正係
数Ktcpは、例えば図4の表に示すように、大気圧が
760mmHgの時に1.0 、650mmHg の時に1.5 、500mmHg の
時に2.0 に定められており、その間の値は補間計算によ
り求められる。
が算出される。始動増量制御終了時間tcは、S4で求
めた基本始動増量制御終了時間tcontに、S5で求めた
始動増量制御終了時間大気圧補正係数Ktcpを乗じて
算出される。
の経過時間tsが読み込まれ、S8で始動増量噴射量T
Bが算出される。始動増量噴射量TBの計算式は、
Ktcpに基づいて算出されるので、大気圧が低くなる
程長くなる。また、TBは大気圧が低くなる程少なくな
る。S8が終了すると、演算はリターンされる。
動増量噴射量TBが少なく、始動増量制御終了時間tc
が長くなるので、大気圧の低い高地等においては、少な
目の増量燃料により徐々に燃料の液膜が燃料供給通路の
内壁に形成される。このため、燃料増量分の過多により
点火プラグ20のかぶりやエンジンストールが起こるとい
った心配がなくなり、2サイクルエンジン11の始動性が
向上する。
燃料により急速に燃料の液膜が燃料供給通路の内壁に形
成されるため、始動増量噴射制御が終了すると同時にエ
ンジン回転数が低下したりエンジンが停止するといった
懸念がなくなり、始動性が向上する。
動性が得られるため、例えばスノーモビルのように低地
と高地の両方で使用される車両のエンジンにこの燃料噴
射装置1を装備することにより、エンジン不調を招くこ
となく速やかにエンジンを始動させることができる。
ジンの燃料噴射装置は、常に最適な空燃比が得られるよ
うにインジェクタの燃料噴射量を制御し、エンジン始動
時には燃料供給通路の内壁に燃料の液膜が形成されるま
で燃料噴射量を増量させる始動増量噴射制御を行うよう
にプログラムされた制御手段を備えてなるエンジンの燃
料噴射装置において、上記始動増量噴射制御時における
始動増量噴射量TBおよび始動増量制御終了時間tcを
設定するパラメータに大気圧を加え、大気圧が低くなる
程始動増量噴射量TBが少なく、始動増量制御終了時間
tcが長くなるように上記制御手段をプログラムしたこ
とを特徴とするものである。
な目の増量燃料により徐々に燃料の液膜が燃料供給通路
の内壁に形成されるようになり、燃料増量分の過多によ
る点火プラグのかぶりやエンジンストールの心配がなく
なる一方、大気圧が高い時には多めの増量燃料により急
速に燃料の液膜が燃料供給通路の内壁に形成されるよう
になり、例えば始動増量噴射制御が終了すると同時にエ
ンジン回転数が低下したりエンジンが停止するといった
懸念がなくなる。このため、大気圧の変化に拘らず良好
な始動性をもたらすことができる。
ーモビル等に搭載される2サイクルエンジンに適用され
た例を示す構成図。
増量噴射制御の一実施形態を示す線図。
噴射量を求める演算処理の流れを示したフローチャー
ト。
数との関係を示す図。
の一例を示す線図。
量噴射量の部分のみを示した線図。
線図。
Claims (1)
- 【請求項1】 常に最適な空燃比が得られるようにイン
ジェクタ3の燃料噴射量を制御し、エンジン始動時には
燃料供給通路(12,18) の内壁に燃料の液膜が形成される
まで燃料噴射量を増量させる始動増量噴射制御を行うよ
うにプログラムされた制御手段(2)を備えてなるエン
ジンの燃料噴射装置において、上記始動増量噴射制御時
における始動増量噴射量TBおよび始動増量制御終了時
間tcを設定するパラメータに大気圧を加え、大気圧が
低くなる程始動増量噴射量TBが少なく、始動増量制御
終了時間tcが長くなるように上記制御手段をプログラ
ムしたことを特徴とするエンジンの燃料噴射装置1。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12327096A JP3329659B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | エンジンの燃料噴射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12327096A JP3329659B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | エンジンの燃料噴射装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09303176A JPH09303176A (ja) | 1997-11-25 |
| JP3329659B2 true JP3329659B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=14856414
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12327096A Expired - Fee Related JP3329659B2 (ja) | 1996-05-17 | 1996-05-17 | エンジンの燃料噴射装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3329659B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007211766A (ja) * | 2006-01-13 | 2007-08-23 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の制御装置 |
| JP4872655B2 (ja) * | 2006-12-25 | 2012-02-08 | 日産自動車株式会社 | エンジンの制御方法及び制御装置 |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP12327096A patent/JP3329659B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09303176A (ja) | 1997-11-25 |
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