JP3340268B2 - 排ガス浄化用触媒の製造方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒の製造方法

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JP3340268B2
JP3340268B2 JP29619894A JP29619894A JP3340268B2 JP 3340268 B2 JP3340268 B2 JP 3340268B2 JP 29619894 A JP29619894 A JP 29619894A JP 29619894 A JP29619894 A JP 29619894A JP 3340268 B2 JP3340268 B2 JP 3340268B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンの排
ガスに含まれる窒素酸化物(以下、NOxという)を低
減する触媒の製造方法に関する。更に詳しくは排ガス浄
化用触媒の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のNOxを低減するモノリス触媒
として、銅イオン交換ゼオライト触媒が知られている。
この銅イオン交換ゼオライト触媒上で酸素と炭化水素が
存在すると、主として300〜500℃の温度範囲でN
Oxの選択還元が高効率で触媒的に進行し、ディーゼル
エンジン、希薄燃焼方式ガソリンエンジン等の排ガス浄
化が可能になる。この銅イオン交換ゼオライト触媒はN
a型のZSM−5ゼオライトのNaイオンをCuイオン
とイオン交換した物質である。従来、銅イオン交換ゼオ
ライト触媒はコージェライト等のセラミックスで作られ
たモノリス担体の表面にCu−ZSM−5ゼオライトを
コーティングさせて構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の銅
イオン交換ゼオライト触媒は高いNOxの選択還元機能
がある反面、分子構造上、水が存在すると水分を吸着
し、水分を吸着するとNOxの選択還元機能が低下する
不具合があった。
【0004】本発明の目的は、水の存在下においても、
軽油等の還元剤を供給することにより、安定してかつ高
い効率で排ガスに含まれるNOxを低減し得る排ガス浄
化用触媒の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】排ガス浄化用触媒の製造
方法本発明の第1の排ガス浄化用触媒の製造方法は、ケ
イ酸ナトリウム、水溶性ジルコニウム塩,水溶性アルミ
ニウム塩及び水溶性チタン塩からなる群より選ばれかつ
前記水溶性アルミニウムを含む2種又は3種以上の化合
物を所定の割合で水又は塩基性水溶液に溶かして水酸化
物を生成する工程と、水酸化物を乾燥し仮焼して複合酸
化物粉末を得る工程と、複合酸化物粉末とバインダと水
とを混合してスラリーを調製する工程と、セラミックス
又はメタルからなるモノリス担体をスラリーに浸漬する
工程と、スラリーに浸漬したモノリス担体を乾燥し焼成
する工程と、焼成したモノリス担体をPt,Pd又はR
hのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、浸漬物
を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含み、水溶性ア
ルミニウム塩が硝酸アルミニウム又は酢酸アルミニウム
であることを特徴とする方法である。本発明の第2の排
ガス浄化用触媒の製造方法は、ケイ酸ナトリウム、水溶
性ジルコニウム塩,水溶性アルミニウム塩及び水溶性チ
タン塩からなる群より選ばれかつ前記水溶性アルミニウ
ムを含む2種又は3種以上の化合物を所定の割合で水又
は塩基性水溶液に溶かして水酸化物を生成する工程と、
水酸化物を乾燥し仮焼して複合酸化物粉末を得る工程
と、複合酸化物粉末とバインダと水とを混練する工程
と、混練物を所定の形状に成形する工程と、成形物を乾
燥し焼成する工程と、成形物を焼成した焼結体をPt,
Pd又はRhのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程
と、浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含
み、水溶性アルミニウム塩が硝酸アルミニウム又は酢酸
アルミニウムであることを特徴とする方法である。上記
第1及び第2の製造方法の水溶性ジルコニウム塩は硝酸
ジルコニウムであることが好ましく、水溶性チタン塩は
塩化チタンであることが好ましい。
【0006】本発明の第1の製造方法では、得られた複
合酸化物粉末を用いてウオッシュコート用のスラリーを
作り、このスラリーを公知のセラミックス又はメタルか
らなるモノリス担体の表面にコーティングし、このコー
ティング層にPt,Pd及びRhの金属を1種又は2種
以上担持する。セラミックスのモノリス担体にはコージ
ェライト、アルミナ等から作られたハニカム状の担体
が、メタルのモノリス担体にはFe−Cr−Al系合金
から作られた担体が例示される。メタル担体は波形の金
属箔と平らな金属箔とを交互に積層した後、筒状に成形
される。スラリーは上記複合酸化物粉末とシリカゾルの
ようなバインダと水とを混合して調製される。モノリス
担体をこのスラリーに十分に浸漬した後、このスラリー
に浸漬したモノリス担体を大気圧下、乾燥し、500〜
1000℃で1〜10時間焼成する。次いで、焼成した
モノリス担体を塩化白金酸水溶液、ジニトロジアミノ白
金水溶液、塩化パラジウム水溶液又は塩化ロジウム水溶
液のような貴金属塩水溶液に浸漬し、乾燥した後、この
浸漬物を還元雰囲気、例えば水素ガス中、500〜10
00℃で1〜3時間焼成する。貴金属塩水溶液中の上記
Pt,Pd又はRhの貴金属の含有量又はこの水溶液の
濃度は、焼成後の触媒に上記貴金属が0.01〜5重量
%の範囲で担持するように決められるが、この担持量は
0.1〜3重量%が好ましく、1〜2重量%が更に好ま
しい。本発明の第2の製造方法では、成形体をペレット
状にし、これを焼成し、この焼結体に上記Pt,Pd又
はRhの貴金属を担持させて作られる。
【0007】本発明の第3の排ガス浄化用触媒の製造方
法は、ケイ素アルコキシド、ジルコニウムアルコキシ
ド、アルミニウムアルコキシド及びチタンアルコキシド
からなる群より選ばれた2種又は3種以上のアルコキシ
ドを所定の割合で混合する工程と、混合物を加水分解す
る工程と、加水分解生成物を乾燥し仮焼して複合酸化物
粉末を得る工程と、複合酸化物粉末とバインダと水とを
混合してスラリーを調製する工程と、セラミックス又は
メタルからなるモノリス担体をスラリーに浸漬する工程
と、スラリーに浸漬したモノリス担体を乾燥し焼成する
工程と、焼成したモノリス担体をCo,Cu,Ni又は
Feのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、浸漬
物を乾燥し焼成する工程と、浸漬物を焼成したモノリス
担体をPt,Pd又はRhのいずれかの金属塩水溶液に
浸漬する工程と、浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する
工程とを含む方法である。
【0008】上記第3の製造方法の加水分解前のアルコ
キシドの混合は有機溶媒中で行うことが好ましい。これ
は混合を促進させるとともに加水分解により生じる沈殿
物の組成を均一にさせるためである。この有機溶媒とし
ては、ベンゼン、アルコール、トルエン、キシレン等が
適当である。アルコキシドを混合するときの温度は各成
分アルコキシドが分解する温度未満であれば差し支えな
いが、取扱いの便宜のため0〜100℃が好ましく、4
0〜80℃が特に望ましい。
【0009】上記混合物の加水分解は、反応溶液中に脱
炭酸した蒸留水を加えることにより行われる。加水分解
時の温度は各成分アルコキシドが分解せずしかも取扱い
の容易な0〜100℃が好ましく、25〜80℃が特に
好ましい。この加水分解により粉末状の白色沈殿物が生
成する。この沈殿物を遠心分離又はろ過により加水分解
液から分離し、必要により真空乾燥等の乾燥を行えば、
粉体が得られる。加水分解生成物のままの状態では非晶
質の複合酸化物であることが多いが、仮焼により容易に
結晶質の複合酸化物となる。この仮焼温度は結晶質への
転移効率を向上させるために、600℃以上であって複
合酸化物の分解開始温度未満であることが好ましいが、
更に低温でも或いは真空加熱によっても得ることができ
る。仮焼により得られた複合酸化物は化学分析の結果、
不純物0.1重量%以下の高純度の物質であり、比表面
積は10〜400m2/gの極めて活性のある粒径がサ
ブミクロンの微粒子である。上記複合酸化物粉末とバイ
ンダと水とを混合してスラリーを調製し、セラミックス
又はメタルからなるモノリス担体を上記スラリーに浸漬
し、乾燥焼成することにより複合酸化物層を有するモノ
リス担体が得られる。
【0010】焼成されたモノリス担体を硝酸銅水溶液、
酢酸銅水溶液、硝酸コバルト水溶液、酢酸コバルト水溶
液、硝酸ニッケル水溶液、酢酸ニッケル水溶液、硝酸鉄
水溶液又は酢酸鉄水溶液のような遷移金属塩水溶液に浸
漬し、乾燥した後、この浸漬物を大気圧下、500〜7
00℃で1〜3時間焼成する。焼成されたモノリス担体
を塩化白金酸水溶液、ジニトロジアミノ白金水溶液、塩
化パラジウム水溶液又は塩化ロジウム水溶液のような貴
金属塩水溶液に浸漬し、乾燥した後、この浸漬物を還元
雰囲気、例えば水素ガス中、500〜700℃で1〜3
時間焼成する。上記遷移金属塩水溶液中の上記Co,C
u,Ni又はFeの遷移金属の含有量又はこの水溶液の
濃度は、焼成後の触媒に上記遷移金属が0.05〜5重
量%の範囲で添加されるように決められるが、この添加
量は0.1〜2重量%が好ましく、0.5〜1重量%が
更に好ましい。また上記貴金属塩水溶液中の上記Pt,
Pd又はRhの貴金属の含有量又はこの水溶液の濃度
は、焼成後の触媒に上記貴金属が0.01〜5重量%の
範囲で担持するように決められるが、この担持量は0.
1〜3重量%が好ましく、1〜2重量%が更に好まし
い。
【0011】本発明の第4の排ガス浄化用触媒の製造方
法は、ケイ素アルコキシド、ジルコニウムアルコキシ
ド、アルミニウムアルコキシド及びチタンアルコキシド
からなる群より選ばれた2種又は3種のアルコキシドを
所定の割合で混合する工程と、混合物を加水分解する工
程と、加水分解生成物を乾燥し仮焼して複合酸化物粉末
を得る工程と、複合酸化物粉末とバインダと水とを混練
する工程と、混練物を所定の形状に成形する工程と、成
形物を乾燥し焼成する工程と、成形物を焼成した焼結体
をCo,Cu,Ni又はFeのいずれかの金属塩水溶液
に浸漬する工程と、浸漬物を乾燥し焼成する工程と、浸
漬物を焼成した焼結体をPt,Pd又はRhのいずれか
の金属塩水溶液に浸漬する工程と、浸漬物を乾燥し還元
雰囲気で焼成する工程とを含む方法である。第4の製造
方法では、成形体をペレット状にし、これを焼成してペ
レットにした後、このペレットにCo,Cu,Ni又は
Feの金属を添加して作られたものにPt,Pd又はR
hの貴金属を担持させることもできる。
【0012】本発明の第5の排ガス浄化用触媒の製造方
法は、H−Co−シリケート、H−Ga−シリケート、
H−In−シリケート及びH−Fe−シリケートからな
る群より選ばれた1種又は2種以上のメタロシリケート
粉末とバインダと水とを混練する工程と、混練物を所定
の形状に成形する工程と、成形物を乾燥し焼成する工程
と、成形物を焼成した焼結体をPt,Pd又はRhのい
ずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、浸漬物を乾燥
し焼成する工程と、浸漬物を焼成した焼結体をCo,C
u,Ni又はFeのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する
工程と、浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを
含む方法である。本発明の第6の排ガス浄化用触媒の製
造方法は、H−Co−シリケート、H−Ga−シリケー
ト、H−In−シリケート及びH−Fe−シリケートか
らなる群より選ばれた1種又は2種以上のメタロシリケ
ート粉末とバインダと水とを混合してスラリーを調製す
る工程と、セラミックス又はメタルからなるモノリス担
体をスラリーに浸漬する工程と、スラリーに浸漬したモ
ノリス担体を乾燥し焼成する工程と、焼成したモノリス
担体をPt,Pd又はRhのいずれかの金属塩水溶液に
浸漬する工程と、浸漬物を乾燥し焼成する工程と、浸漬
物を焼成したモノリス担体をCo,Cu,Ni又はFe
のいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、浸漬物を
乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含む方法である。
【0013】本発明の第1〜第6の製造方法とも、バイ
ンダとしてはカオリン、タルク、水酸化アルミニウム及
びシリカゾル等からなる群から選ばれた1種又は2種以
上のバインダを挙げることができる。また成形助剤とし
てポリビニルアルコール(PVA)、プロピレングリコ
ール、メチルセルロース(MC)、カルボキシメチルセ
ルロース(CMC)、ポリエチレングリコール(PE
G)等からなる群より選ばれた1種又は2種以上の成形
助剤を挙げることができる。混練は各成分が均一に混合
するように混練機により行われる。
【0014】また本発明の第5の製造方法では、成形性
と成形体の強度を高めるために、混練物の固形分を10
0重量%とするとき、混練物はメタロシリケートを70
〜90重量%、バインダを20〜30重量%含有するこ
とが好ましい。モノリス触媒の場合には、混練物の成形
は、押出し成形機を用いて成形体が排ガスの流れる方向
に正方形、三角形、六角形等の規則正しい通孔が多数明
いたハニカム状になるように行われる。成形体は大気圧
下、乾燥した後、大気圧下、500〜800℃で1〜5
時間焼成される。ペレット触媒の場合には、ペレット状
に成形されて上記と同様に焼成される。
【0015】この焼結体を硝酸コバルト水溶液、酢酸コ
バルト水溶液、硝酸銅水溶液、硝酸鉄水溶液又は硝酸ニ
ッケル水溶液等の遷移金属塩水溶液に浸漬し、この浸漬
物を乾燥し焼成することによりCo,Cu,Ni又はF
eを添加する。塩化白金酸水溶液、ジニトロジアミノ白
金水溶液、塩化パラジウム水溶液又は塩化ロジウム水溶
液等の貴金属塩水溶液に浸漬し、この浸漬物を乾燥し還
元焼成することによりPt,Pd又はRhを担持させ
る。貴金属塩水溶液中の上記Pt,Pd又はRhの貴金
属の含有量又はこの水溶液の濃度は、焼成後の触媒に上
記貴金属が0.01〜5重量%の範囲で担持するように
決められるが、この担持量は0.1〜3重量%が好まし
く、1〜2重量%が更に好ましい。また遷移金属塩水溶
液中の上記Co,Cu,Ni又はFeの遷移金属の含有
量又はこの水溶液の濃度は、焼成後の触媒に上記遷移金
属が0.05〜5重量%の範囲で添加されるように決め
られるが、この添加量は0.1〜2重量%が好ましく、
0.5〜1重量%が更に好ましい。
【0016】
【作用】第1又は第2の方法で製造された触媒では、S
iO2,Al2O3,TiO2及びZrO2からなる群より
選ばれた2種又は3種以上の複合酸化物は固体酸を比較
的多く有し、この複合酸化物の表面にPt,Pd又はR
hを担持させた触媒は、触媒の活性化を行う固体酸の量
が増えているため、炭化水素のクラッキングを促進し、
NOと炭化水素及び酸素の存在下でNOxを高効率に低
減できる。また水の存在下においても触媒の変化が少な
く高い効率で排ガスに含まれるNOxを低減することが
できる。第1の方法で製造された触媒にCo,Cu,N
i又はFeを微量含ませることにより、担体表面に存在
する固体酸の量が増大し、触媒の活性化が促進されるた
め、NOと炭化水素及び酸素の存在下でNOxを高効率
に低減できる。第5又は第6の方法で製造された触媒で
は、モノリス担体自体がメタロシリケートを比較的高温
で焼結したCo,Cu,Ni又はFeを微量含む焼結体
であって、これらの焼結体にPt,Pd又はRhを担持
しているため、水の存在下においても触媒の変化が少な
く高い効率で排ガスに含まれるNOxを低減することが
できる。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。 <実施例1> 硝酸アルミニウムの粉末21.3gを水に溶かした水溶
液と硝酸ジルコニウムの粉末33.9gを水に溶かした
水溶液を混合し、均一に撹拌しながら1%のアンモニア
水を徐々に滴下し、これらの混合反応生成物の沈殿を作
る。沈殿した生成物をろ過して取出し、これらを水洗し
た後、乾燥し、700℃で3時間仮焼してAl2O3とZ
rO2を含む複合酸化物粉末を得た。この粉末は高純度
で比表面積が120m2/gであった。
【0018】得られた複合酸化物粉末とシリカゾルと水
とを均一に混合してウオッシュコート用のスラリーを調
製した。図1に示すように、コージェライトからなるハ
ニカム状のモノリス担体11をこのスラリーに十分に浸
漬した後、このスラリーに浸漬したモノリス担体11を
乾燥し、大気圧下、600℃で3時間焼成した。モノリ
ス担体11の表面に複合酸化物の層12が形成された。
次いで、複合酸化物層12が形成されたモノリス担体1
1を塩化白金酸水溶液(塩化白金酸2%)に浸漬し、乾
燥した後、この浸漬物を大気圧下、500℃で3時間還
元雰囲気、例えば水素ガス中で焼成してモノリス触媒1
0を得た。複合酸化物層12には1重量%のPtが担持
された。
【0019】<実施例2> ケイ素エトキシド−エタノール溶液(Si成分として1
0g/l含む)100mlとアルミニウムエトキシド−
エタノール溶液(Al成分として10g/l含む)20
0mlを混合し、均一に撹拌しながら水を徐々に滴下
し、これらの混合反応生成物を80℃で加水分解した。
加水分解により沈殿した生成物をろ過して取出し、これ
らを水洗した後、乾燥し、800℃で3時間仮焼してS
iO2とAl2O3との複合酸化物粉末を得た。この粉末
は高純度で比表面積が130m2/gであった。
【0020】得られた複合酸化物粉末とシリカゾルと水
とを均一に混合してウオッシュコート用のスラリーを調
製した。コージェライトからなるハニカム状のモノリス
担体をこのスラリーに十分に浸漬した後、このスラリー
に浸漬したモノリス担体を乾燥し、大気圧下、700℃
で3時間焼成した。モノリス担体の表面に複合酸化物の
層が形成された。次いで、この焼成したモノリス担体を
硝酸鉄水溶液(硝酸鉄濃度2%)に浸漬し、乾燥した
後、この浸漬物を大気圧下、500℃で1時間焼成し
た。複合酸化物層が形成されたモノリス担体を塩化白金
酸水溶液(塩化白金酸濃度2%)に浸漬し、乾燥した
後、この浸漬物を還元雰囲気、例えば水素ガス中、60
0℃で3時間焼成した。複合酸化物層には2重量%のP
tが担持され、助触媒成分としてFeが0.5重量%含
まれた。また複合酸化物層のSiO2/Al2O3のモル
比は50/50であった。
【0021】<実施例3> H−Co−シリケート粉末とカオリンとPVAとシリカ
ゾルと水とを重量比で57:10:5:20:8になる
ようにそれぞれ秤量し、混練機で均一に混練した。この
混練物を押出し成形機に入れ、ハニカム状の成形体を作
った。この成形体を乾燥し、大気圧下、600℃で3時
間焼成してモノリス担体を得た。次いで、焼成したモノ
リス担体を硝酸ロジウム水溶液(硝酸ロジウム濃度0.
5%)に浸漬し、乾燥した後、この浸漬物を大気圧下、
500℃で3時間焼成した。この焼成したモノリス担体
を塩化白金酸水溶液(塩化白金酸濃度2%)に浸漬し、
乾燥した後、この浸漬物を還元雰囲気、例えば水素ガス
中、500℃で3時間焼成してモノリス触媒を得た。こ
のモノリス担体には1重量%のPtが担持され、助触媒
成分としてRhが0.3重量%含まれた。
【0022】<比較例1> 実施例1のモノリス担体と同形同大のコージェライトか
らなるモノリス担体をNa型のZSM−5ゼオライトの
NaイオンをCuイオンとイオン交換した銅イオン交換
ゼオライトを含むウオッシュコート用スラリーに浸漬
し、乾燥した後、大気圧下、500℃で3時間焼成して
モノリス触媒とした。
【0023】<評価試験> 実施例1〜実施例3及び比較例1のモノリス触媒につい
て、次のディーゼルエンジンの排ガスを一部、触媒反応
管に導入しNOx還元反応を行い、NOxの低減率を調
べた。試験ガスは、NOを1000ppm、HCを10
0ppm、SO2を10ppm、O2を10%、及びH2
Oを6%それぞれ含むエンジン排ガスに還元剤として軽
油を、(軽油/NO)=2の割合で添加した。試験ガス
は電気炉により、150℃、200℃、250℃、30
0℃、350℃、400℃及び450℃の各温度にコン
トロールされ、この各温度におけるNOxの低減率を2
0000hr-1の空間速度(SV)で測定した。その結
果を図2に示す。NOx低減率はモノリス触媒を通過す
る前のNO濃度をC1、通過後のNO濃度をC2とすると
き、次式により求めた。 NOx低減率={(C1−C2)/C1}×100(%) (1) 図2から明らかなように、試験ガスにH2Oを5%含ま
せていたため、比較例1のモノリス触媒のNOx低減率
が400℃で16%に対して、実施例1、実施例2及び
実施例3の触媒のNOx低減率は250℃でそれぞれ約
39%、約32%及び約18%の値を示し、450℃に
おいてそれぞれ約15%、約14%及び約15%の値を
示した。特に、比較例1のモノリス触媒は時間の経過と
ともにNOx低減率が比較的早期に低下したのに対し
て、実施例1〜実施例3のモノリス触媒は長期にわたっ
てほぼ同一のNOx低減率を維持した。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、S
iO2,Al2O3,TiO2及びZrO2からなる群より
選ばれた2種又は3種以上の複合酸化物により形成され
たペレット担体、或いは上記複合酸化物層がコーティン
グされたセラミック担体又はメタル担体は固体酸を比較
的多く含む。本発明の第1又は第2の方法で製造された
触媒は、この固体酸触媒として作用する複合酸化物の表
面にPt,Pd又はRhを担持しているため、NOと炭
化水素と酸素の存在下でNOxを高効率に低減ができ
る。また、水の存在下においても触媒の変化が少なく高
い効率で排ガスに含まれるNOxを低減する優れた効果
がある。
【0025】また、SiO2,Al2O3,TiO2及びZ
rO2からなる群より選ばれた2種又は3種以上の複合
酸化物により形成されたモノリス担体又はペレット担
体、或いは上記複合酸化物層がコーティングされたセラ
ミックス担体又はメタル担体に、Co,Cu,Ni又は
Feを微量含ませることにより、複合酸化物の固体酸が
増大する。本発明の第3又は第4の方法で製造された触
媒は、この固体酸触媒として作用する複合酸化物の表面
にPt,Pd又はRhを担持しているため、上記と同様
の効果が得られる。
【0026】更に、Co,Cu,Ni又はFeの金属を
添加物として含むH−Co−シリケート、H−Ga−シ
リケート、H−In−シリケート及びH−Fe−シリケ
ートからなる群より選ばれた1種又は2種以上のメタロ
シリケートを焼結してなるモノリス担体又はペレット担
体にPt,Pd又はRhを担持した触媒、或いはCo,
Cu,Ni又はFeの金属を添加物として含む上記メタ
ロシリケート層がコーティングされたセラミック担体又
はメタル担体にPt,Pd又はRhを担持した第5又は
第6の方法で製造された触媒でも、上記と同様の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の第1の方法で製造された排
ガス浄化用触媒の構成図。
【図2】本発明の実施例1〜3及び比較例1の触媒のN
Ox低減率の触媒入口温度による変化を示す図。
【符号の説明】
10 モノリス触媒(触媒) 11 モノリス担体 12 複合酸化物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−229547(JP,A) 特開 平4−371231(JP,A) 特開 昭53−146991(JP,A) 特開 昭60−220148(JP,A) 特開 昭62−149339(JP,A) 特開 昭60−61033(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 21/00 - 37/36

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケイ酸ナトリウム、水溶性ジルコニウム
    塩、水溶性アルミニウム塩及び水溶性チタン塩からなる
    群より選ばれかつ前記水溶性アルミニウムを含む2種又
    は3種以上の化合物を所定の割合で水又は塩基性水溶液
    に溶かして水酸化物を生成する工程と、 前記水酸化物を乾燥し仮焼して複合酸化物粉末を得る工
    程と、 前記複合酸化物粉末とバインダと水とを混合してスラリ
    ーを調製する工程と、 セラミックス又はメタルからなるモノリス担体を前記ス
    ラリーに浸漬する工程と、 前記スラリーに浸漬したモノリス担体を乾燥し焼成する
    工程と、 前記焼成したモノリス担体をPt,Pd又はRhのいず
    れかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含
    み、 前記水溶性アルミニウム塩が硝酸アルミニウム又は酢酸
    アルミニウムであることを特徴とする排ガス浄化用触媒
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 ケイ酸ナトリウム、水溶性ジルコニウム
    塩、水溶性アルミニウム塩及び水溶性チタン塩からなる
    群より選ばれかつ前記水溶性アルミニウムを含む2種又
    は3種以上の化合物を所定の割合で水又は塩基性水溶液
    に溶かして水酸化物を生成する工程と、 前記水酸化物を乾燥し仮焼して複合酸化物粉末を得る工
    程と、 前記複合酸化物粉末とバインダと水とを混練する工程
    と、 前記混練物を所定の形状に成形する工程と、 前記成形物を乾燥し焼成する工程と、 前記成形物を焼成した焼結体をPt,Pd又はRhのい
    ずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含
    み、 前記水溶性アルミニウム塩が硝酸アルミニウム又は酢酸
    アルミニウムであることを特徴とする排ガス浄化用触媒
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 ケイ素アルコキシド、ジルコニウムアル
    コキシド、アルミニウムアルコキシド及びチタンアルコ
    キシドからなる群より選ばれた2種又は3種以上のアル
    コキシドを所定の割合で混合する工程と、 前記混合物を加水分解する工程と、 前記加水分解生成物を乾燥し仮焼して複合酸化物粉末を
    得る工程と、 前記複合酸化物粉末とバインダと水とを混合してスラリ
    ーを調製する工程と、 セラミックス又はメタルからなるモノリス担体を前記ス
    ラリーに浸漬する工程と、 前記スラリーに浸漬したモノリス担体を乾燥し焼成する
    工程と、 前記焼成したモノリス担体をCo,Cu,Ni又はFe
    のいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し焼成する工程と、 前記浸漬物を焼成したモノリス担体をPt,Pd又はR
    hのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含む
    排ガス浄化用触媒の製造方法。
  4. 【請求項4】 ケイ素アルコキシド、ジルコニウムアル
    コキシド、アルミニウムアルコキシド及びチタンアルコ
    キシドからなる群より選ばれた2種又は3種以上のアル
    コキシドを所定の割合で混合する工程と、 前記混合物を加水分解する工程と、 前記加水分解生成物を乾燥し仮焼して複合酸化物粉末を
    得る工程と、 前記複合酸化物粉末とバインダと水とを混練する工程
    と、 前記混練物を所定の形状に成形する工程と、 前記成形物を乾燥し焼成する工程と、 前記成形物を焼成した焼結体をCo,Cu,Ni又はF
    eのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し焼成する工程と、 前記浸漬物を焼成した焼結体をPt,Pd又はRhのい
    ずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含む
    排ガス浄化用触媒の製造方法。
  5. 【請求項5】 H−Co−シリケート、H−Ga−シリ
    ケート、H−In−シリケート及びH−Fe−シリケー
    トからなる群より選ばれた1種又は2種以上のメタロシ
    リケート粉末とバインダと水とを混練する工程と、 前記混練物を所定の形状に成形する工程と、 前記成形物を乾燥し焼成する工程と、 前記成形物を焼成した焼結体をCo,Cu,Ni又はF
    eのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し焼成する工程と、 前記浸漬物を焼成した焼結体をPt,Pd又はRhのい
    ずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含む
    排ガス浄化用触媒の製造方法。
  6. 【請求項6】 H−Co−シリケート、H−Ga−シリ
    ケート、H−In−シリケート及びH−Fe−シリケー
    トからなる群より選ばれた1種又は2種以上のメタロシ
    リケート粉末とバインダと水とを混合してスラリーを調
    製する工程と、 セラミックス又はメタルからなるモノリス担体を前記ス
    ラリーに浸漬する工程と、 前記スラリーに浸漬したモノリス担体を乾燥し焼成する
    工程と、 前記焼成したモノリス担体をCo,Cu,Ni又はFe
    のいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し焼成する工程と、 前記浸漬物を焼成したモノリス担体をPt,Pd又はR
    hのいずれかの金属塩水溶液に浸漬する工程と、 前記浸漬物を乾燥し還元雰囲気で焼成する工程とを含む
    排ガス浄化用触媒の製造方法。 【0001】
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