JP3351250B2 - 巻上装置の制御方法及び制御装置 - Google Patents

巻上装置の制御方法及び制御装置

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JP3351250B2
JP3351250B2 JP21369596A JP21369596A JP3351250B2 JP 3351250 B2 JP3351250 B2 JP 3351250B2 JP 21369596 A JP21369596 A JP 21369596A JP 21369596 A JP21369596 A JP 21369596A JP 3351250 B2 JP3351250 B2 JP 3351250B2
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ratio
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧モータを駆動
源とする巻上装置の制御方法及び制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、移動式クレーンなどの巻上装置
の動力として、油圧式が用いられることが多い。このよ
うな油圧式巻上装置は、油圧ポンプ、油圧モータ及び油
圧モータに供給される作動油の流量や方向を制御する方
向切換弁などを備えている。また、油圧ポンプや油圧モ
ータとしては、アキシャル型のピストンポンプやピスト
ンモータがよく使われており、それぞれ斜板又は斜軸の
傾転角を変化させることにより、巻上装置の巻上げや巻
下げの速度が調整可能になっている。
【0003】巻上装置の吊り荷が大重量や超大型のとき
や、吊り荷の位置合わせを行うときなどには、非常にゆ
っくりした速度、すなわち微速で巻上装置を駆動しなけ
ればならない。そこで、従来の巻上装置は、油圧ポンプ
の斜板又は斜軸の傾転角を最小値に固定し、油圧ポンプ
から油圧モータに供給される作動油の流量を最小にする
ための微速スイッチを設けたり、操作レバーを微小量だ
け操作したりすることによって微速操作を可能にしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
巻上装置のように油圧ポンプの斜板又は斜軸の傾転角を
最小値に固定したり、操作レバーを微小量だけ操作した
して微速操作を行う場合において、吊り荷が大重量で
巻上装置に印加される負荷が大きいときには、油圧モー
タへの作動油の供給流量が不足することにより巻上ドラ
ムにストール(負荷の大きさに比べて油圧モータに供給
される作動油の油圧や流量が不足することによって巻上
方向と逆方向に回転する現象)が生じ、吊り荷が巻き上
がらなかったり、ずり落ちたりする場合があった。この
ような巻上げ時におけるオペレータの意に反する吊り荷
の動きは、操作性を阻害するのみならず非常に危険であ
り、オペレータに不安を与える要因になっていた。
【0005】なお、過負荷防止装置によって算出される
ロープ張力を用いて油圧モータの保持圧を算出するとと
もに、実際の保持圧を検出し、算出した保持圧と検出し
た実際の保持圧を比較し、巻上げ時のみ両圧力が一致す
るまでブレーキを開放しないようにした巻上装置の負荷
落下防止装置(実開平5−37884号公報)が提案さ
れている。しかし、上記実開平5−37884号公報記
載の巻上装置の負荷落下防止装置は、巻上げ始動時にお
けるブレーキによる保持から油圧モータによる保持に切
り替える際のずり落ちを防止するものであり、巻上装置
の駆動中において油圧モータに供給される作動油の供給
量不足によって生じるストールを考慮したものではな
い。
【0006】本発明は、上記問題を解決するもので、油
圧モータの駆動中における巻上ドラムのストールを防止
することによって、巻上げ中に吊り荷が巻き上がらなく
なって停止したり、巻き下がったりするような事態が生
じるのを防止し、安全性及び操作性に優れた巻上装置の
制御方法及び制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、油圧ポンプ
と、油圧モータと、この油圧ポンプと油圧モータの間に
介設された方向切換弁と、操作手段の操作量に応じて上
記方向切換弁を制御する弁制御手段と、上記操作手段の
操作量に応じて上記油圧ポンプの吐出量を制御する吐出
量制御手段と、上記油圧モータにより回転駆動され、吊
り荷を巻き上げる巻上ドラムとを備えた巻上装置におい
て、上記操作手段の操作量に応じた巻上げ動作中に、上
記巻上ドラムの回転速度を検出し、この検出した回転速
度が予め設定された設定速度以上に保持されるように上
記油圧ポンプの吐出量を制御するようにしたものである
(請求項1)。
【0008】この方法によれば、操作手段の操作量に応
じた巻上げ動作中に、巻上ドラムの回転速度が検出さ
れ、この検出された回転速度が予め設定された設定速度
以上に保持されるように油圧ポンプの吐出量が制御され
ることにより、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくな
って停止したり、巻き下がったりすることが防止される
こととなる。
【0009】また、請求項1記載の巻上装置の制御方法
において、上記検出した回転速度と上記設定速度を比較
し、上記検出した回転速度が上記設定速度以下になる
と、上記油圧ポンプから吐出される作動油の最小吐出量
を増大させるようにしたものである(請求項2)。
【0010】この方法によれば、操作手段の操作量に応
じた巻上げ動作中に、巻上ドラムの回転速度が検出さ
れ、この検出された回転速度と設定速度が比較され、検
出された回転速度が設定速度以下になると、油圧ポンプ
から吐出される作動油の最小吐出量が増大することによ
り、吊り荷の重量が大きい場合でも、巻上げ中に、吊り
荷が巻き上がらなくなって停止したり、巻き下がったり
することが防止されることとなる。
【0011】また、油圧ポンプと、油圧モータと、この
油圧ポンプと油圧モータの間に介設された方向切換弁
と、操作手段の操作量に応じて上記方向切換弁を制御す
る弁制御手段と、上記操作手段の操作量に応じて上記油
圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段と、上記油
圧モータにより回転駆動され、吊り荷を巻き上げる巻上
ドラムとを備えた巻上装置において、上記操作手段の操
作量に応じた巻上げ動作中に、上記油圧モータの入口圧
及び上記油圧ポンプの吐出圧を検出し、上記油圧モータ
の入口圧に対する上記油圧ポンプの吐出圧の比率を算出
して、この算出した比率が予め設定された設定比率以上
に保持されるように上記油圧ポンプの吐出量を制御する
ようにしたものである(請求項3)。
【0012】この方法によれば、操作手段の操作量に応
じた巻上げ動作中に、油圧モータの入口圧及び油圧ポン
プの吐出圧が検出され、油圧モータの入口圧に対する油
圧ポンプの吐出圧の比率が算出されて、この算出された
比率が予め設定された設定比率以上に保持されるように
油圧ポンプの吐出量が制御されることにより、巻上げ中
に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止したり、巻き下
がったりすることが防止されることとなる。
【0013】また、請求項3記載の巻上装置の制御方法
において、上記算出した比率と上記設定比率を比較し、
上記算出した比率が上記設定比率以下になると、上記油
圧ポンプから吐出される作動油の最小吐出量を増大させ
るようにしたものである(請求項4)。
【0014】この方法によれば、上記算出された比率と
設定比率が比較され、上記算出された比率が設定比率以
下になると、油圧ポンプから吐出される作動油の最小吐
出量が増大することにより、吊り荷の重量が大きい場合
でも、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止
したり、巻き下がったりすることが防止されることとな
る。
【0015】また、請求項1〜4のいずれかに記載の巻
上装置の制御方法において、上記操作手段の操作量に応
じた巻上げ動作中に、更に、回転速度が設定速度以上に
保持されるように上記方向切換弁を制御するようにした
ものである(請求項5)。
【0016】この方法によれば、操作手段の操作量に応
じた巻上げ動作中に、巻上ドラムの回転速度が予め設定
された設定速度以上に保持されるように、又は、油圧モ
ータの入口圧に対する油圧ポンプの吐出圧の比率が予め
設定された設定比率以上に保持されるように、方向切換
弁が制御されることにより、巻上げ中に、吊り荷が巻き
上がらなくなって停止したり、巻き下がったりすること
が、より確実に防止される。
【0017】また、油圧ポンプと、油圧モータと、この
油圧ポンプと油圧モータの間に介設された方向切換弁
と、操作手段の操作量に応じて上記方向切換弁を制御す
る弁制御手段と、上記操作手段の操作量に応じて上記油
圧ポンプの吐出量を制御する吐出量制御手段と、上記油
圧モータにより回転駆動され、吊り荷を巻き上げる巻上
ドラムとを備えた巻上装置において、上記操作手段の操
作量に応じた巻上げ動作中に、上記巻上ドラムのストー
ルを防止するストール防止制御手段を備え、このストー
ル防止制御手段は、上記巻上ドラムの回転速度を検出す
る回転速度検出手段と、予め設定された設定速度を記憶
する記憶手段と、上記回転速度が上記設定速度以上に保
持されるように上記油圧ポンプの吐出量を制御する第2
の吐出量制御手段とを有するものである(請求項6)。
【0018】この構成によれば、巻上ドラムの回転速度
が検出され、この回転速度が予め設定された設定速度以
上に保持されるように油圧ポンプの吐出量が制御される
ことにより、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなっ
て停止したり、巻き下がったりすることが防止される。
【0019】また、上記ストール防止制御手段は、更
に、上記回転速度が上記設定速度以上に保持されるよう
に上記方向切換弁を制御する第2の弁制御手段を備えた
ものである(請求項)。
【0020】この構成によれば、巻上ドラムの回転速度
が予め設定された設定速度以上に保持されるように、更
に方向切換弁が制御されることにより、巻上げ中に、吊
り荷が巻き上がらなくなって停止したり、巻き下がった
りすることが、より確実に防止される。
【0021】また、上記ストール防止制御手段は、上記
油圧ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、上記
油圧モータの入口圧を検出する入口圧検出手段と、予め
設定された設定比率を記憶する記憶手段と、上記モータ
入口圧に対する上記ポンプ吐出圧の比率が上記設定比率
以上に保持されるように上記油圧ポンプの吐出量を制御
する第2の吐出量制御手段とを備えたものである(請求
)。
【0022】この構成によれば、油圧ポンプの吐出圧と
油圧モータの入口圧が検出され、このモータ入口圧に対
するポンプ吐出圧の比率が予め設定された設定比率以上
に保持されるように油圧ポンプの吐出量が制御されるこ
とにより、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって
停止したり、巻き下がったりすることが防止される。
【0023】また、請求項記載の巻上装置の制御装置
において、上記方向切換弁に付設され、上記油圧モータ
の負荷圧に応じて上記油圧ポンプから上記油圧モータに
供給される作動油の流量を制御する流量制御弁を備えた
ものである(請求項)。
【0024】この構成によれば、更に、油圧モータの負
荷圧に応じて油圧ポンプから油圧モータに供給される作
動油の流量が制御されることから、入口圧に対する吐出
圧の比率が予め設定された設定比率以上に保持されるよ
うに油圧ポンプの吐出量が制御されることによって、巻
上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止したり、
巻き下がったりすることが、より確実に防止される。
【0025】また、請求項又は記載の巻上装置の制
御装置において、上記モータ入口圧に対する上記ポンプ
吐出圧の比率が上記設定比率以上に保持されるように上
記方向切換弁を制御する第2の弁制御手段を備えたもの
である(請求項10)。
【0026】この構成によれば、モータ入口圧に対する
ポンプ吐出圧の比率が設定比率以上に保持されるよう
に、更に、方向切換弁が制御されることにより、巻上げ
中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止したり、巻き
下がったりすることが、より確実に防止される。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用される巻上装
置の第1実施形態の油圧回路図である。
【0028】この巻上装置は、吊り荷の巻上げ及び巻下
げを行う巻上ドラム1と、この巻上ドラム1を制動する
ブレーキ装置2と、巻上ドラム1を回転駆動する油圧モ
ータ3と、この油圧モータ3の回転方向と回転速度を制
御する油圧パイロット式の方向切換弁4と、油圧モータ
3に対する油圧供給源としての油圧ポンプ5と、油圧回
路のリリーフ弁6と、方向切換弁4の動作位置を制御す
る電磁比例減圧弁7,8と、油圧ポンプ5の傾転角を制
御する電磁比例減圧弁9と、オペレータが操作するため
の操作レバー10と、操作レバー10の操作量を検出す
る操作量検出器11と、油圧ポンプ5の傾転角を微小に
するための微速指令スイッチ12と、巻上ドラム1の回
転速度を検出するための回転速度検出器13と、この巻
上装置の動作を制御するコントローラ14と、作動油を
貯留するタンク15と、油圧モータ3と方向切換弁4間
の油圧駆動回路16に設けられたカウンタバランス弁1
7と、電磁比例減圧弁7,8に連結された補助油圧源7
a,8aとを備えている。
【0029】操作レバー10は、オペレータが吊り荷の
巻上げ、巻下げ及びその速度や停止などの指示を行うも
のである。操作量検出器11は、操作レバー10の操作
方向及びレバー角度、すなわち操作量を検出し、操作量
に応じたレベルの電圧信号に変換してコントローラ14
に送出するものである。
【0030】回転速度検出器13は、巻上ドラム1の回
転軸に固定され、軸中心から同一半径の円周上に等間隔
で多数のスリットが設けられたパルス板と、このパルス
板のスリットを挾んで一方側に配設されたLEDなどの
発光部及び他方側に配設されたフォトダイオードなどの
受光部からなるフォトインタラプタとから構成される光
学式エンコーダで、スリットの有無によるオン、オフの
検出信号をフォトインタラプタからコントローラ14に
送出するものである。
【0031】コントローラ14は、マイクロコンピュー
タ等から構成され、メモリ14aを備えており、操作レ
バー10の操作方向及びレバー角度に応じたレベルの電
流信号を電磁比例減圧弁7,8に送出するもので、操作
レバー10の操作方向が巻下げのときは電磁比例減圧弁
7に、巻上げのときは電磁比例減圧弁8に上記電流信号
を送出する。また、コントローラ14は、操作レバー1
0が中立位置のときには、油圧ポンプ5の吐出量が最小
流量以下になるように予め設定された最小電流信号sp0
を電磁比例減圧弁9に出力する。
【0032】また、コントローラ14は、操作レバー1
0の操作量に応じたレベルの電流信号を電磁比例減圧弁
9に送出するとともに、微速指令スイッチ12がオンに
されたときは、電磁比例減圧弁9に予め設定された上限
値spMAXを上限とする電流信号を送出し、油圧ポンプ5
の傾転角を予め設定された微小角度にして、作動油の吐
出量を最小流量にするものである。
【0033】このとき、コントローラ14は、巻上げ中
には、後述するように、回転速度検出器13からの検出
信号を用いて巻上ドラム1の回転速度Vを算出するとと
もに、この算出した回転速度Vと予め設定された最低回
転速度VMINとを比較して、V≦VMINのときには、巻上
ドラム1においてストールが生じないように、電磁比例
減圧弁8に最小補償基準値sv0以上のレベル、電磁比例
減圧弁9に最小補償基準値sp0以上のレベルの電流信号
をそれぞれ送出する。
【0034】なお、上記最低回転速度VMINは、巻上ド
ラム1にストールが生じない値に設定されている。
【0035】メモリ14aは、上記上限値spMAX、上記
最小電流信号spMIN、上記最低回転速度VMINや、後述す
るその他の予め設定された設定値などを記憶している。
【0036】電磁比例減圧弁7,8は、コントローラ1
4から供給される電流信号のレベルに応じた開度に調整
され、この開度に応じた補助油圧源7a,8aからのパ
イロット圧を方向切換弁4に供給するものである。方向
切換弁4は、電磁比例減圧弁7,8から供給されるパイ
ロット圧によって、巻上位置イ、中立位置ロ、巻下位置
ハの3位置間で切り換えられて作動するようになってい
る。
【0037】この巻上装置の動作について説明する。
【0038】オペレータにより操作レバー10が操作さ
れると、操作量検出器11によって操作量に応じたレベ
ルの電圧信号に変換されてコントローラ14に送出さ
れ、コントローラ14において、電圧信号のレベルに応
じて巻上げ又は巻下げ、及びその速度の大きさが判別さ
れる。
【0039】そして、例えば巻上げの場合には、コント
ローラ14から巻上速度に応じたレベルの電流信号が電
磁比例減圧弁8に出力され、電磁比例減圧弁8から方向
切換弁4に供給されるパイロット圧によって方向切換弁
4が右に移動し、油圧ポンプ5から油圧駆動回路16中
を図中、矢印方向に沿って作動油が油圧モータ3に送ら
れる。
【0040】操作レバー10の操作量が増大すると、電
磁比例減圧弁8から方向切換弁4に供給されるパイロッ
ト圧も増大し、方向切換弁4の内部のブリードオフによ
ってタンク15に戻る作動油の流量が減少するととも
に、油圧モータ3に送られる流量が増大する。また、同
時に、コントローラ14から操作量に応じたレベルの電
流信号が電磁比例減圧弁9に出力され、油圧ポンプ5か
ら吐出される作動油の吐出量も増大する。これによっ
て、巻上ドラム1の巻上速度及び駆動力が増大する。
【0041】一方、巻下げの場合には、同様に、コント
ローラ14から電磁比例減圧弁7及び電磁比例減圧弁9
に電流信号が出力され、方向切換弁4が左に移動し、油
圧ポンプ5から油圧駆動回路16中を図中、矢印と反対
方向に沿って作動油が油圧モータ3に送られ、操作レバ
ー10の操作量に応じた巻下げ速度で巻上ドラム1が回
転する。
【0042】なお、微速指令スイッチ12がオンにされ
ている場合には、操作レバー10の操作量に応じて、コ
ントローラ14から電磁比例減圧弁7,8に出力される
電流信号のレベルは可変にされるが、電磁比例減圧弁9
に出力される電流信号は、油圧ポンプ5の吐出量が予め
設定された最小流量になるようなレベルにされる。
【0043】このとき、後述する手順によって、巻上ド
ラム1の回転速度Vを検出し、この回転速度Vが上記最
低回転速度VMINに対して、V≦VMINにならないよう
に、ポンプ5から油圧モータ3に送られる必要な最小流
量の吐出量が得られるレベルの電流信号が、コントロー
ラ14から電磁比例減圧弁9に出力される。
【0044】また、操作レバー10の操作量が小さく、
方向切換弁4の内部のブリードオフ量が大きくて、巻上
ドラム1の回転速度Vが上記最低回転速度VMINに達し
ない場合には、ブリードオフ量を減少させるために、電
磁比例減圧弁7,8に出力される電流信号のレベルも増
大される。
【0045】これによって、吊り荷の重量が大きい場合
でも、巻上げ動作中に巻上ドラム1が停止したり、スト
ールが発生するのを防止することができる。
【0046】図2は電磁比例減圧弁7,8の制御手順を
示すフローチャートである。電磁比例減圧弁7,8の制
御は、コントローラ14によって所定のサンプリング周
期毎に繰り返し行われるようになっている。
【0047】まず、操作レバー10が中立位置にあるか
どうかが判別され(ステップ#10)、中立位置であれ
ば(ステップ#10でYES)、電磁比例減圧弁7,8
への出力は行われず、操作中であることを示す操作フラ
グFLG1が0にリセットされて(ステップ#150)、ス
テップ#10に戻る。
【0048】一方、操作レバー10が中立位置になけれ
ば(ステップ#10でNO)、オペレータが巻上げ又は
巻下げの操作を行っており、電磁比例減圧弁7,8に出
力すべき操作レバー10の操作量に応じたレベルの電流
信号svが算出される(ステップ#20)。
【0049】次いで、操作レバー10の操作方向が巻上
げ又は巻下げのいずれであるかが判別され(ステップ#
30)、巻下げの場合には(ステップ#30でNO)、
算出された電流信号svがそのまま電磁比例減圧弁7に出
力され(ステップ#120)、ステップ#140に進
む。
【0050】一方、巻上げの場合には(ステップ#30
でYES)、操作フラグFLG1が判別され(ステップ#4
0)、操作フラグFLG1=1、すなわち前回のサイクルで
操作レバー10が操作されていれば(ステップ#40で
NO)、ステップ#60に進み、操作フラグFLG1=0、
すなわち前回のサイクルで操作レバー10が操作されて
いなければ(ステップ#40でYES)、ステップ#2
0で算出された電流信号svを用いて最小補償基準値sv0
が設定される(ステップ#50)。
【0051】次いで、回転速度検出器13からの検出信
号を用いて巻上ドラム1の回転速度Vが算出され(ステ
ップ#60)、この回転速度Vと最低回転速度VMIN
大小が判別され(ステップ#70)、V>VMINであれ
ば(ステップ#70でNO)、ステップ#90に進み、
一方、V≦VMINであれば(ステップ#70でYE
S)、メモリ14aに記憶されている予め設定された量
Δsv0だけ最小補償基準値sv0に加算されてsv0=sv0+Δ
sv0とされる(ステップ#80)。
【0052】次いで、ステップ#20で算出された電流
信号svと最小補償基準値sv0の大小が判別され(ステッ
プ#90)、sv<sv0であれば(ステップ#90でN
O)、電流信号sv0が電磁比例減圧弁8に出力されて
(ステップ#110)、ステップ#140に進み、一
方、sv≧sv0であれば(ステップ#90でYES)、ス
テップ#20で算出された電流信号svが電磁比例減圧弁
8に出力される(ステップ#100)。
【0053】次いで、操作フラグFLG1が1にセットされ
て(ステップ#140)、ステップ#10に戻る。
【0054】図3は電磁比例減圧弁9の制御手順を示す
フローチャートである。電磁比例減圧弁9の制御は、図
2の電磁比例減圧弁7,8と同様に、コントローラ14
によって所定のサンプリング周期毎に繰り返し行われる
ようになっている。
【0055】まず、操作レバー10が中立位置にあるか
どうかが判別され(ステップ#210)、中立位置であ
れば(ステップ#210でYES)、上記最小電流信号
spMINが電磁比例減圧弁9に出力され(ステップ#36
0)、操作中であることを示す操作フラグFLG2が0にリ
セットされて(ステップ#380)、ステップ#210
に戻る。
【0056】一方、操作レバー10が中立位置になけれ
ば(ステップ#210でNO)、オペレータが巻上げ又
は巻下げの操作を行っており、電磁比例減圧弁9に出力
すべき操作レバー10の操作量に応じたレベルの電流信
号spが算出される(ステップ#220)。
【0057】次いで、微速指令スイッチ12がオンにさ
れているかどうかが判別され(ステップ#225)、オ
ンにされていなければ(ステップ#225でNO)、ス
テップ#260に進み、オンにされていれば(ステップ
#225でYES)、ポンプ5の傾転角を最小にする上
限値spMAXが設定される(ステップ#230)。
【0058】次いで、ステップ#220で算出された電
流信号spと上限値spMAXの大小が判別され(ステップ#
240)、sp≦spMAXであれば(ステップ#240でN
O)、ステップ#260に進み、一方、sp>spMAXであ
れば(ステップ#240でYES)、上限値spMAXが電
流信号spとされる(ステップ#250)。
【0059】続いて、操作レバー10の操作方向が巻上
げ又は巻下げのいずれであるかが判別され(ステップ#
260)、巻下げの場合には(ステップ#260でN
O)、電流信号spが電磁比例減圧弁9に出力され(ステ
ップ#350)、ステップ#370に進む。
【0060】一方、巻上げの場合には(ステップ#26
0でYES)、操作フラグFLG2が判別され(ステップ#
270)、操作フラグFLG2=1、すなわち前回のサイク
ルで操作レバー10が操作されていれば(ステップ#2
70でNO)、ステップ#290に進み、操作フラグFL
G2=0、すなわち前回のサイクルで操作レバー10が操
作されていなければ(ステップ#270でYES)、電
流信号spを用いて最小補償基準値sp0が設定される(ス
テップ#280)。
【0061】次いで、回転速度検出器13からの検出信
号を用いて巻上ドラム1の回転速度Vが算出され(ステ
ップ#290)、この回転速度Vと最低回転速度VMIN
の大小が判別され(ステップ#300)、V>VMIN
あれば(ステップ#300でNO)、ステップ#320
に進み、一方、V≦VMINであれば(ステップ#300
でYES)、メモリ14aに記憶されている予め設定さ
れた量Δsp0だけ最小補償基準値sp0に加算されてsp0=s
p0+Δsp0とされる(ステップ#310)。
【0062】次いで、電流信号spと最小補償基準値sp0
の大小が判別され(ステップ#320)、sp<sp0であ
れば(ステップ#320でNO)、電流信号sp0が電磁
比例減圧弁9に出力されて(ステップ#340)、ステ
ップ#370に進み、一方、sp≧sp0であれば(ステッ
プ#320でYES)、電流信号spが電磁比例減圧弁9
に出力される(ステップ#330)。
【0063】次いで、操作フラグFLG2が1にセットされ
て(ステップ#370)、ステップ#210に戻る。
【0064】このように、第1実施形態によれば、巻上
げ中に、巻上ドラム1の回転速度Vを検出し、この回転
速度Vが予め設定された最低回転速度VMIN以下になる
と、電磁比例減圧弁8,9に出力する電流信号の最小補
償基準値sv0,sp0を増大するようにしたので、巻上ドラ
ム1が停止したり、ストールが生じるのを確実に防止す
ることができる。これによって、巻上装置の安全性や操
作性を向上することができる。
【0065】図4は本発明が適用される巻上装置の第2
実施形態の油圧回路図である。
【0066】第2実施形態の巻上装置は、第1実施形態
の回転速度検出器13に代えて、圧力検出器18,19
を備えている。圧力検出器18は、油圧ポンプ5の吐出
圧を検出するとともに、検出した吐出圧に対応するレベ
ルの電圧信号をコントローラ14に送出するものであ
る。圧力検出器19は、油圧モータ5の巻上げ時の入口
圧を検出するとともに、検出した入口圧に対応するレベ
ルの電圧信号をコントローラ14に送出するものであ
る。
【0067】そして、コントローラ14は、巻上げ中に
は、後述するように、圧力検出器18から入力される油
圧ポンプ5の吐出圧Ppと、圧力検出器19から入力され
る油圧モータ5の巻上げ時の入口圧Phとを用いて、入口
圧に対する吐出圧の比Pr=Pp/Phを算出するとともに、
この算出した比Prが機器固有の値である理論圧力比PR以
上に保持されるように、電磁比例減圧弁8に最小補償基
準値sv0以上のレベルの電流信号、電磁比例減圧弁9に
最小補償基準値sp0以上のレベルの電流信号を、それぞ
れ送出する。
【0068】また、第2実施形態のメモリ14aは、上
記最低回転速度VMINに代えて、上記理論圧力比PR、理
論圧力比PRに対して一定の幅を持たせるための予め設定
された定数A及び電磁比例減圧弁8におけるストール防
止制御を行うための補償基準値sv0の予め設定された最
大値svMAXを記憶するとともに、上記上限値spMAX、上記
最小電流信号spMINや、後述するその他の予め設定され
た設定値などを記憶している。
【0069】図5は第2実施形態の電磁比例減圧弁7,
8の制御手順を示すフローチャートである。電磁比例減
圧弁7,8の制御は、コントローラ14によって所定の
サンプリング周期毎に繰り返し行われるようになってい
る。
【0070】まず、操作レバー10が中立位置にあるか
どうかが判別され(ステップ#410)、中立位置であ
れば(ステップ#410でYES)、電磁比例減圧弁
7,8への出力は行われず、操作中であることを示す操
作フラグFLG1が0にリセットされて(ステップ#64
0)、ステップ#410に戻る。
【0071】一方、操作レバー10が中立位置になけれ
ば(ステップ#410でNO)、オペレータが巻上げ又
は巻下げの操作を行っており、電磁比例減圧弁7,8に
出力すべき操作レバー10の操作量に応じたレベルの電
流信号svが算出される(ステップ#420)。
【0072】次いで、操作レバー10の操作方向が巻上
げ又は巻下げのいずれであるかが判別され(ステップ#
430)、巻下げの場合には(ステップ#430でN
O)、算出された電流信号svがそのまま電磁比例減圧弁
7に出力され(ステップ#610)、ステップ#630
に進む。
【0073】一方、巻上げの場合には(ステップ#43
0でYES)、操作フラグFLG1が判別され(ステップ#
440)、操作フラグFLG1=1、すなわち前回のサイク
ルで操作レバー10が操作されていれば(ステップ#4
40でNO)、ステップ#460に進み、操作フラグFL
G1=0、すなわち前回のサイクルで操作レバー10が操
作されていなければ(ステップ#440でYES)、ス
テップ#420で算出された電流信号svを用いて、最小
補償基準値sv0が設定される(ステップ#450)。
【0074】次いで、圧力検出器18からポンプ吐出圧
Ppが取り込まれるとともに、圧力検出器19からモータ
入口圧Phが取り込まれ(ステップ#460)、モータ入
口圧Phに対するポンプ吐出圧Ppの比Pr=Pp/Phが算出さ
れる(ステップ#470)。
【0075】次いで、算出された比Prと、理論圧力比PR
及びPR×Aとの大小が判別され(ステップ#480,#
490)、Pr<PRであれば(ステップ#480でYE
S)、ステップ#500に進み、PR≦Pr≦PR×Aであれ
ば(ステップ#480でNO、かつステップ#490で
NO)、ステップ#520に進み、PR×A<Prであれば
(ステップ#480でNO、かつステップ#490でY
ES)、ステップ#540に進む。
【0076】そして、ステップ#500において、Pr<
PRではストールが生じる虞れがあるので、減算フラグFL
G3が0にリセットされ、次いで、メモリ14aに記憶さ
れている予め設定された設定量Δsv1だけ最小補償基準
値sv0に加算されて、新たな最小補償基準値sv0=sv0
Δsv1が算出され(ステップ#510)、ステップ#5
60に進む。
【0077】また、ステップ#520において、減算フ
ラグFLG3がセットされているかどうかが判別され、減算
フラグFLG3が1にセットされていれば(ステップ#52
0でNO)、この場合には最小補償基準値sv0が過大で
あるので、設定量Δsv1だけ最小補償基準値sv0から減算
されて、新たな最小補償基準値sv0=sv0−Δsv1が算出
され(ステップ#530)、ステップ#560に進む。
【0078】一方、ステップ#520において、減算フ
ラグFLG3が0にリセットされていれば(ステップ#52
0でYES)、最小補償基準値sv0はそのままで、ステ
ップ#560に進む。
【0079】また、ステップ#540において、減算フ
ラグFLG3が1にセットされ、次いで、この場合には最小
補償基準値sv0が過大であるので、設定量Δsv1だけ最小
補償基準値sv0から減算されて、新たな最小補償基準値s
v0=sv0−Δsv1が算出され(ステップ#550)、ステ
ップ#560に進む。
【0080】次いで、ステップ#560において、最小
補償基準値sv0と補償基準値の最大値svMAXの大小が判別
され、sv0<svMAXであれば(ステップ#560でN
O)、ステップ#580に進み、sv0≧svMAXであれば
(ステップ#560でYES)、補償基準値の最大値sv
MAXを最小補償基準値sv0とし(ステップ#570)、次
いで、ステップ#420で算出された電流信号svと最小
補償基準値sv0の大小が判別される(ステップ#58
0)。
【0081】そして、sv<sv0であれば(ステップ#5
80でNO)、電流信号sv0が電磁比例減圧弁8に出力
されて(ステップ#600)、ステップ#630に進
み、一方、sv≧sv0であれば(ステップ#580でYE
S)、ステップ#420で算出された電流信号svが電磁
比例減圧弁8に出力される(ステップ#590)。
【0082】次いで、操作フラグFLG1が1にセットされ
て(ステップ#630)、ステップ#410に戻る。
【0083】図6、図7は第2実施形態の電磁比例減圧
弁9の制御手順を示すフローチャートである。電磁比例
減圧弁9の制御は、図5の電磁比例減圧弁7,8と同様
に、コントローラ14によって所定のサンプリング周期
毎に繰り返し行われるようになっている。
【0084】まず、操作レバー10が中立位置にあるか
どうかが判別され(ステップ#710)、中立位置であ
れば(ステップ#710でYES)、上記最小電流信号
spMINが電磁比例減圧弁9に出力され(ステップ#94
0)、ストール防止制御が行われていることを示す制御
フラグFLG5が0にリセットされて通常制御状態であるこ
とを示し(ステップ#960)、ステップ#710に戻
る。
【0085】一方、操作レバー10が中立位置になけれ
ば(ステップ#710でNO)、オペレータが巻上げ又
は巻下げの操作を行っており、電磁比例減圧弁9に出力
すべき操作レバー10の操作量に応じたレベルの電流信
号spが算出される(ステップ#720)。
【0086】次いで、微速指令スイッチ12がオンにさ
れているかどうかが判別され(ステップ#725)、オ
ンにされていなければ(ステップ#725でNO)、ス
テップ#760に進み、オンにされていれば(ステップ
#725でYES)、ポンプ5の傾転角を最小にする上
限値spMAXが設定される(ステップ#730)。
【0087】次いで、ステップ#720で算出された電
流信号spと上限値spMAXの大小が判別され(ステップ#
740)、sp≦spMAXであれば(ステップ#740でN
O)、ステップ#760に進み、一方、sp>spMAXであ
れば(ステップ#740でYES)、上限値spMAXが電
流信号spとされる(ステップ#750)。
【0088】続いて、操作レバー10の操作方向が巻上
げ又は巻下げのいずれであるかが判別され(ステップ#
760)、巻下げの場合には(ステップ#760でN
O)、電流信号spが電磁比例減圧弁9に出力され(ステ
ップ#930)、ステップ#960に進む。
【0089】一方、巻上げの場合には(ステップ#76
0でYES)、図5のステップ#560と同様の判別、
すなわち電磁比例減圧弁8に対する最小補償基準値sv0
と補償基準値の最大値svMAXの大小が判別され(ステッ
プ#770)、sv0<svMAXであれば(ステップ#770
でNO)、ストール防止制御を電磁比例弁9で行わずに
電磁比例弁8のみで行うので、ステップ#930に進
む。
【0090】一方、ステップ#770において、sv0≧s
vMAXであれば(ステップ#770でYES)、ストール
防止制御を電磁比例減圧弁8のみで行えないので、ステ
ップ#780以降に進み、電磁比例減圧弁9でもストー
ル防止制御を行う。
【0091】ステップ#780において、制御フラグFL
G5が判別され、制御フラグFLG5=1、すなわち前回のサ
イクルでストール防止制御が行われていれば(ステップ
#780でNO)、ステップ#800に進み、一方、制
御フラグFLG5=0、すなわち前回のサイクルでストール
防止制御が行われていなければ(ステップ#780でY
ES)、電流信号spを用いて最小補償基準値sp0が設定
される(ステップ#790)。
【0092】次いで、圧力検出器18からポンプ吐出圧
Ppが取り込まれるとともに、圧力検出器19からモータ
入口圧Phが取り込まれ(ステップ#800)、モータ入
口圧Phに対するポンプ吐出圧Ppの比Pr=Pp/Phが算出さ
れる(ステップ#810)。
【0093】次いで、算出された比Prと、理論圧力比PR
及びPR×Aとの大小が判別され(ステップ#820,#
830)、Pr<PRであれば(ステップ#820でYE
S)、ステップ#840に進み、PR≦Pr≦PR×Aであれ
ば(ステップ#820でNO、かつステップ#830で
NO)、ステップ#860に進み、PR×A<Prであれば
(ステップ#820でNO、かつステップ#830でY
ES)、ステップ#880に進む。
【0094】そして、ステップ#840において、Pr<
PRではストールが生じる虞れがあるので、減算フラグFL
G4が0にリセットされ、次いで、メモリ14aに記憶さ
れている予め設定された設定量Δsp1だけ最小補償基準
値sp0に加算されて、新たな最小補償基準値sp0=sp0
Δsp1が算出され(ステップ#850)、ステップ#9
00に進む。
【0095】また、ステップ#860において、減算フ
ラグFLG4がセットされているかどうかが判別され、減算
フラグFLG4が1にセットされていれば(ステップ#86
0でNO)、この場合には最小補償基準値sp0が過大で
あるので、設定量Δsp1だけ最小補償基準値sp0から減算
されて、新たな最小補償基準値sp0=sp0−Δsp1が算出
され(ステップ#870)、ステップ#900に進む。
【0096】一方、ステップ#860において、減算フ
ラグFLG4が0にリセットされていれば(ステップ#86
0でYES)、最小補償基準値sp0はそのままで、ステ
ップ#900に進む。
【0097】また、ステップ#880において、この場
合には最小補償基準値sp0が過大であるので、減算フラ
グFLG4が1にセットされ、次いで、設定量Δsp1だけ最
小補償基準値sp0から減算されて、新たな最小補償基準
値sp0=sp0−Δsp1が算出され(ステップ#890)、
ステップ#900に進む。
【0098】次いで、ステップ#900において、電流
信号spと最小補償基準値sp0の大小が判別され、sp<sp0
であれば(ステップ#900でNO)、電流信号sp0
電磁比例減圧弁9に出力されて(ステップ#920)、
ステップ#950に進み、一方、sp≧sp0であれば(ス
テップ#900でYES)、電流信号spが電磁比例減圧
弁9に出力される(ステップ#910)。
【0099】次いで、制御フラグFLG5が1にセットされ
て(ステップ#950)、ステップ#710に戻る。
【0100】このように、第2実施形態によれば、巻上
げ中に、ポンプ吐出圧Pp及びモータ入口圧Phを検出し、
モータ入口圧Phに対するポンプ吐出圧Ppの比Pr=Pp/Ph
を算出して、この比Prが理論圧力比PR以下になると、電
磁比例減圧弁8に出力する電流信号の最小補償基準値sv
0を増大するようにしたので、巻上ドラム1が停止した
り、ストールが生じるのを防止することができる。
【0101】また、増大した最小補償基準値sv0が設定
された最大値svMAX以上になると、更に、電磁比例減圧
弁9に出力する電流信号の最小補償基準値sp0を増大す
るようにしたので、巻上ドラム1が停止したり、ストー
ルが生じるのを確実に防止することができる。これによ
って、巻上装置の安全性や操作性を向上することができ
る。
【0102】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、以下(1)〜(6)の変形形態を採用することがで
きる。
【0103】(1)上記第1、第2実施形態では、巻上
ドラム1の回転速度Vが予め設定された最低回転速度V
MIN以下になると(第1実施形態)、又は、圧力比Prが
理論圧力比PR以下になると(第2実施形態)、電磁比例
減圧弁8,9に出力する電流信号の最小補償基準値s
v0,sp0のレベルをそれぞれ設定量だけ増大するように
しているが、PID制御その他の公知の制御手法を用い
ることにより、同様の効果を得られるようにしてもよ
い。
【0104】(2)上記第1、第2実施形態では、巻上
ドラム1の回転速度Vが予め設定された最低回転速度V
MIN以下になると(第1実施形態)、又は、圧力比Prが
理論圧力比PR以下になると(第2実施形態)、電磁比例
減圧弁8,9に出力する電流信号の最小補償基準値s
v0,sp0のレベルをそれぞれ設定量だけ増大するように
しているが、電磁比例減圧弁8に対しては通常の制御を
行い、電磁比例減圧弁9に出力する電流信号の最小補償
基準値sp0のレベルのみを設定量だけ増大するようにし
てもよい。この場合にも、ある程度、巻上ドラム1のス
トールの防止を図ることができる。
【0105】(3)上記第1、第2実施形態において、
微速指令スイッチ12に代えてオペレータが操作するポ
テンショメータを備え、ポテンショメータからコントロ
ーラ14に入力されるレベルが所定レベル以下のときに
微速が指令されていると判別するようにしてもよい。
【0106】(4)上記第1、第2実施形態において、
方向切換弁4を制御する手段は、電磁比例減圧弁7,8
に限られない。例えば、操作レバーを油圧式のパイロッ
トバルブ等で構成し、このパイロットバルブと油圧ポン
プ間に電磁比例減圧弁を配設して、電磁比例減圧弁でパ
イロット圧を減圧するようにしてもよい。この場合に
は、パイロットバルブと電磁比例減圧弁間に圧力スイッ
チを配設したり、又はパイロットバルブにリミットスイ
ッチを設けることによって、操作レバーの操作方向及び
操作量の判別を行うようにすればよい。
【0107】(5)上記第1、第2実施形態において、
図8に示すように、油圧モータ3の負荷圧に応じて油圧
ポンプ5から油圧モータ3に供給される作動油の流量を
制御する流量制御弁20を方向切換弁4に付設するよう
にしてもよい。
【0108】また、この場合に、電磁比例減圧弁8に対
して通常の制御を行い、電磁比例減圧弁9に出力する電
流信号の最小補償基準値sp0のレベルのみを設定量だけ
増大することによって、巻上ドラム1のストールを防止
することができる。
【0109】(6)上記第1実施形態において、回転速
度検出器13は、上述した光学式エンコーダに限られ
ず、巻上ドラム1の回転軸に固定された歯車と近接スイ
ッチとを対向させ、歯と溝で生じる磁束変化を検出する
ことにより回転速度を検出するようにした磁気式エンコ
ーダを用いてもよい。
【0110】また、巻上ドラム1の回転軸に連結され、
回転によって出力電圧が変化するようにしたポテンショ
メータを備え、単位時間当りの電圧変化量によって巻上
ドラム1の回転速度を検出するようにしたものを用いて
もよい。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作手段の操作量に応じた巻上げ動作中に、巻上ドラム
の回転速度を検出し、検出した回転速度が予め設定され
た設定速度以上に保持されるように油圧ポンプの吐出量
を制御するようにしたので、巻上げ中に、吊り荷が巻き
上がらなくなって停止したり、巻き下がったりすること
を防止することができる。これによってオペレータの意
に反する吊り荷の動きがなくなり、操作性及び安全性を
向上することができる。
【0112】また、検出した巻上ドラムの回転速度と設
定速度を比較し、検出した回転速度が設定速度以下にな
ると、油圧ポンプから吐出される作動油の最小吐出量を
増大させることにより、吊り荷の重量が大きい場合で
も、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止し
たり、巻き下がったりすることを防止することができ、
これによって、オペレータの意に反する吊り荷の動きが
なくなり、操作性及び安全性を向上することができる。
【0113】また、操作手段の操作量に応じた巻上げ動
作中に、油圧モータの入口圧及び油圧ポンプの吐出圧を
検出し、油圧モータの入口圧に対する油圧ポンプの吐出
圧の比率を算出して、この算出した比率が予め設定され
た設定比率以上に保持されるように油圧ポンプの吐出量
を制御するようにしたので、巻上げ中に、吊り荷が巻き
上がらなくなって停止したり、巻き下がったりすること
を防止することができる。これによってオペレータの意
に反する吊り荷の動きがなくなり、操作性及び安全性を
向上することができる。
【0114】また、算出した比率と設定比率を比較し、
算出した比率が設定比率以下になると、油圧ポンプから
吐出される作動油の最小吐出量を増大させることによ
り、吊り荷の重量が大きい場合でも、巻上げ中に、吊り
荷が巻き上がらなくなって停止したり、巻き下がったり
することを防止することができ、これによって、オペレ
ータの意に反する吊り荷の動きがなくなり、操作性及び
安全性を向上することができる。
【0115】また、操作手段の操作量に応じた巻上げ動
作中に、更に、方向切換弁を制御することにより、巻上
げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止したり、巻
き下がったりすることを、より確実に防止することがで
きる。
【0116】また、巻上ドラムの回転速度を検出し、こ
の回転速度が予め設定された設定速度以上に保持される
ように油圧ポンプの吐出量を制御することにより、巻上
ドラムの回転速度が常に設定速度以上に維持されること
から、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止
したり、巻き下がったりすることを防止することができ
る。これによってオペレータの意に反する吊り荷の動き
がなくなり、操作性及び安全性を向上することができ
る。
【0117】また、巻上ドラムの回転速度が予め設定さ
れた設定速度以上に保持されるように、更に方向切換弁
を制御することにより、巻上げ中に、吊り荷が巻き上が
らなくなって停止したり、巻き下がったりすることを、
より確実に防止することができる。
【0118】また、油圧ポンプの吐出圧と油圧モータの
入口圧を検出し、油圧モータの入口圧に対する油圧ポン
プの吐出圧の比率が予め設定された設定比率以上に保持
されるように油圧ポンプの吐出量を制御するようにした
ので、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止
したり、巻き下がったりすることを防止することができ
る。これによってオペレータの意に反する吊り荷の動き
がなくなり、操作性及び安全性を向上することができ
る。
【0119】また、更に、油圧モータの負荷圧に応じて
油圧ポンプから油圧モータに供給される作動油の流量を
制御する流量制御弁を方向切換弁に付設することによ
り、入口圧に対する吐出圧の比率が予め設定された設定
比率以上に保持されるように油圧ポンプの吐出量を制御
することによって、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらな
くなって停止したり、巻き下がったりすることをより確
実に防止することができる。
【0120】また、油圧モータの入口圧に対する油圧ポ
ンプの吐出圧の比率が予め設定された設定比率以上に保
持されるように、更に、方向切換弁を制御することによ
り、巻上げ中に、吊り荷が巻き上がらなくなって停止し
たり、巻き下がったりすることをより確実に防止するこ
とができる。これによって、操作性及び安全性を確実に
向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される巻上装置の第1実施形態の
油圧回路図である。
【図2】第1実施形態の電磁比例弁7,8の制御手順を
示すフローチャートである。
【図3】第1実施形態の電磁比例弁9の制御手順を示す
フローチャートである。
【図4】本発明が適用される巻上装置の第2実施形態の
油圧回路図である。
【図5】第2実施形態の電磁比例弁7,8の制御手順を
示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態の電磁比例弁9の制御手順を示す
フローチャートである。
【図7】第2実施形態の電磁比例弁9の制御手順を示す
フローチャートである。
【図8】本発明が適用される巻上装置の変形形態の油圧
回路の要部を示す図である。
【符号の説明】
1 巻上ドラム 2 ブレーキ装置 3 油圧モータ 4 方向切換弁 5 油圧ポンプ 6 リリーフ弁 7,8 電磁比例減圧弁(弁制御手段、第2の弁制御手
段) 7a,8a 補助油圧源 9 電磁比例減圧弁(吐出量制御手段、第2の吐出量制
御手段) 10 操作レバー 11 操作量検出器 12 微速指令スイッチ 13 回転速度検出器(回転速度検出手段) 14 コントローラ(弁制御手段、第2の弁制御手段、
吐出量制御手段、第2の吐出量制御手段) 14a メモリ(記憶手段) 15 タンク 16 油圧駆動回路 17 カウンタバランス弁 18 圧力検出器(吐出圧検出手段) 19 圧力検出器(入口圧検出手段) 20 流量制御弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−116496(JP,A) 特開 昭62−215475(JP,A) 実開 平5−37884(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66D 1/44

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、油圧モータと、この油圧
    ポンプと油圧モータの間に介設された方向切換弁と、操
    作手段の操作量に応じて上記方向切換弁を制御する弁制
    御手段と、上記操作手段の操作量に応じて上記油圧ポン
    プの吐出量を制御する吐出量制御手段と、上記油圧モー
    タにより回転駆動され、吊り荷を巻き上げる巻上ドラム
    とを備えた巻上装置において、上記操作手段の操作量に
    応じた巻上げ動作中に、上記巻上ドラムの回転速度を検
    出し、この検出した回転速度が予め設定された設定速度
    以上に保持されるように上記油圧ポンプの吐出量を制御
    するようにしたことを特徴とする巻上装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の巻上装置の制御方法にお
    いて、上記検出した回転速度と上記設定速度を比較し、
    上記検出した回転速度が上記設定速度以下になると、上
    記油圧ポンプから吐出される作動油の最小吐出量を増大
    させるようにしたことを特徴とする巻上装置の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 油圧ポンプと、油圧モータと、この油圧
    ポンプと油圧モータの間に介設された方向切換弁と、操
    作手段の操作量に応じて上記方向切換弁を制御する弁制
    御手段と、上記操作手段の操作量に応じて上記油圧ポン
    プの吐出量を制御する吐出量制御手段と、上記油圧モー
    タにより回転駆動され、吊り荷を巻き上げる巻上ドラム
    とを備えた巻上装置において、上記操作手段の操作量に
    応じた巻上げ動作中に、上記油圧モータの入口圧及び上
    記油圧ポンプの吐出圧を検出し、上記油圧モータの入口
    圧に対する上記油圧ポンプの吐出圧の比率を算出して、
    この算出した比率が予め設定された設定比率以上に保持
    されるように上記油圧ポンプの吐出量を制御するように
    したことを特徴とする巻上装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の巻上装置の制御方法にお
    いて、上記算出した比率と上記設定比率を比較し、上記
    算出した比率が上記設定比率以下になると、上記油圧ポ
    ンプから吐出される作動油の最小吐出量を増大させるよ
    うにしたことを特徴とする巻上装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の巻上装
    置の制御方法において、上記操作手段の操作量に応じた
    巻上げ動作中に、更に、上記回転速度が上記設定速度以
    上に保持されるように上記方向切換弁を制御するように
    したことを特徴とする巻上装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 油圧ポンプと、油圧モータと、この油圧
    ポンプと油圧モータの間に介設された方向切換弁と、操
    作手段の操作量に応じて上記方向切換弁を制御する弁制
    御手段と、上記操作手段の操作量に応じて上記油圧ポン
    プの吐出量を制御する吐出量制御手段と、上記油圧モー
    タにより回転駆動され、吊り荷を巻き上げる巻上ドラム
    とを備えた巻上装置において、上記操作手段の操作量に
    応じた巻上げ動作中に、上記巻上ドラムのストールを防
    止するストール防止制御手段を備え、このストール防止
    制御手段は、上記巻上ドラムの回転速度を検出する回転
    速度検出手段と、予め設定された設定速度を記憶する記
    憶手段と、上記回転速度が上記設定速度以上に保持され
    るように上記油圧ポンプの吐出量を制御する第2の吐出
    量制御手段とを有することを特徴とする巻上装置の制御
    装置。
  7. 【請求項7】 上記ストール防止制御手段は、更に、上
    記回転速度が上記設定速度以上に保持されるように上記
    方向切換弁を制御する第2の弁制御段を備えたもので
    あることを特徴とする請求項6記載の巻上装置の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 上記ストール防止制御手段は、上記油圧
    ポンプの吐出圧を検出する吐出圧検出手段と、上記油圧
    モータの入口圧を検出する入口圧検出手段と、予め設定
    された設定比率を記憶する記憶手段と、上記モータ入口
    圧に対する上記ポンプ吐出圧の比率が上記設定比率以上
    に保持されるように上記油圧ポンプの吐出量を制御する
    第2の吐出量制御手段とを備えたものであることを特徴
    とする請求項6又は7記載の巻上装置の制御装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の巻上装置の制御装置にお
    いて、上記方向切換弁に付設され、上記油圧モータの負
    荷圧に応じて上記油圧ポンプから上記油圧モータに供給
    される作動油の流量を制御する流量制御弁を備えたこ
    を特徴とする巻上装置の制御装置。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の巻上装置の制御
    装置において、上記モータ入口圧に対する上記ポンプ吐
    出圧の比率が上記設定比率以上に保持されるように上記
    方向切換弁を制御する第2の弁制御手段を備えたことを
    特徴とする巻上装置の制御装置。
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