JP3351993B2 - 磁心および零相リアクトル - Google Patents
磁心および零相リアクトルInfo
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Description
スイッチング電源の出力側ラインに使用する零相リアク
トルあるいは入力ラインに絶縁電線を巻回して使用する
ノイズフィルタ用等として使用される磁心に関するもの
である。
図7に示す。この従来例は、磁心51と支持板52およ
び支持板52に前記磁心51を固定するバンド53によ
り構成されている。この支持板52とバンド53はスポ
ット溶接などで固定される。他の従来例の斜視図を図8
に示す。この従来例はケースタイプであり、取付支持部
62を一体成形した磁心収納ケース61に磁心を収納し
て構成されている。なお、これらの磁心は、磁心中央の
貫通孔に電線を巻回あるいは1ターン貫通して使用され
る。また実装は、出力側ラインあるいは入力側ラインに
1個から複数個ラインに挿入して使用される。
Mn−ZnフェライトあるいはNi−Znフェライトが
従来用いられていた。また近年では、非晶質軟磁性合
金、ナノ結晶軟磁性合金の普及により、これらの磁心を
用いることが検討されている。この非晶質軟磁性合金、
ナノ結晶軟磁性合金はフェライト磁心に比べ温度特性が
良好で、−40℃〜150℃の温度領域で特性変動が小
さく、また広帯域の周波数において高い減衰量を得られ
る等の優れた効果が得られることが確認されている。
には、フェライト磁心を用いているが、該フェライト磁
心は透磁率が決して高い材料でないため、磁心形状を大
きくするあるいは複数個の磁心を並べて使う必要が生じ
る。更に、1996年1月1日より強制的に実施された
EMC指令により、CISPRに代表されるEMC規格
を満足させるためインバータを使用した機器において
は、前記フェライト磁心を用いた零相リアクトルを今ま
で以上の大きさあるいは今まで以上の数の磁心を並べて
零相リアクトルを実装する必要性が生じている。
ーターの動力用インバータ等による振動の発生しやすい
環境で使用されるため、振動対策を充分に行う必要があ
る。従来の磁心を複数個実装した例を図9に示す。この
図9に示すように複数個実装する場合、図7に示した磁
心51を複数個並べ、個々の支持板52に施されている
取付穴55を全てネジ止めし、更に振動時に起こる隣り
合う磁心同志の衝突を防止するため、結束バンド79ま
たはシリコーンゴム等の接着剤により固定して実装して
いた。このため、作業性が悪く工数を増す要因となって
いた。なお、この実装後、電線80を巻き付けている。
合金を巻回してなる磁心を用いることにより、従来のフ
ェライト材料より優れた零相リアクトルを構成すること
は可能であるが、次のような理由により非晶質軟磁性合
金、ナノ結晶軟磁性合金を用いることは困難であった。
トルの断面を示すものである。図10(a)および図1
1(a)は、磁心87をケース81あるいはケース82
に接着剤88により固定され、ケース81およびケース
82の対向部83を付き合わせて組み合わせられ、磁心
87を収納したものである。しかし、図9に示した結束
バンド79による締めつけ、あるいは電線80の巻回に
よる加圧によりケースが変形し、図10(b)および図
11(b)に示すように、それぞれのケースが変形し磁
心87に圧力が加わるという不具合が生じる。
ェライト磁心は、比較的圧力に対して特性の劣化が小さ
く、また強度もあることから、このように磁心に圧力が
加わっても、特に問題視されることはなかった。しか
し、非晶質軟磁性合金、ナノ結晶軟磁性合金からなる金
属薄帯を巻回、又は積層した磁心は、加圧により特性が
劣化する性質を有し、さらに前記金属薄帯は材料強度が
弱いため、零相リアクトル固定時あるいはコイル巻回時
に、磁心に圧力が加わると、特性の劣化を引き起こし、
最悪の場合は、磁心が破損してしまうという問題があっ
た。
磁心を配列実装することを容易にし、また圧力による特
性劣化あるは磁心の破損をなくすことができる信頼性の
高い磁心および零相リアクトルを提供することを目的と
する。
通孔を有し、ケースに収納された磁心において、該磁心
はナノ結晶軟磁性合金または非晶質軟磁性合金からな
り、前記ケースには、前記貫通孔とは別に、前記ケース
に収納された磁心を複数個連結するための前記ケースを
貫通する連結部材挿入孔を有する磁心である。
以上形成されているものである。また本発明は、前記連
結部材挿入孔は、前記貫通孔と同軸方向に形成されてい
るものである。また本発明は、前記連結部材挿入孔の端
部は、前記ケースの磁心保持部の端面と同一又は該端面
より外方に位置するものである。また本発明は、前記ケ
ースは、取付支持部を有するものである。
ケースに収納された磁心において、該磁心はナノ結晶軟
磁性合金または非晶質軟磁性合金からなり、前記ケース
には、前記貫通孔とは別に、複数のケースを連結するた
めの前記ケースを貫通する連結部材挿入孔を有し、複数
個のケースの該連結部材挿入孔を貫通させて連結部材を
挿入して、前記磁心が収納されたケースを複数個同軸状
に連結した磁心である。
ケースに収納された磁心において、該磁心はナノ結晶軟
磁性合金または非晶質軟磁性合金からなり、前記ケース
には、前記貫通孔とは別に、複数のケースを連結するた
めの前記ケースを貫通する連結部材挿入孔を有し、複数
個のケースの連結部材挿入孔を貫通させて連結部材を挿
入して、前記磁心が収納されたケースを複数個連結し、
同軸状に連結された前記貫通孔に電線を通して構成され
た零相リアクトルである。
する連結部材挿入孔を形成し、複数個のケースの連結部
材挿入孔に連結部材を貫通させて挿入し、複数の磁心を
強固に連結できる構造としている。本発明の構造は、連
結部材挿入孔にネジ等を挿入して複数個の磁心を連結
し、見掛け上1個の磁心として取り扱うことを可能とし
ている。このため、従来のように固定バンドあるいは接
着剤による固定を不要とし、容易に、しかも強固に複数
の磁心を連結することができる。また隣接する磁心は強
固に固定してあるため、振動による隣接する磁心の衝突
を防止できる。また、連結した前記磁心は、強固にネジ
止めしてあるため、インバータ装置等に取り付ける際、
取付支持部の取付穴をすべてネジ止めする必要がなく、
従来に比べ大幅に手間を省くことができる。
いが、連結個数または磁心形状、重量などにより、2つ
以上形成することが望ましく、更には3つ形成すること
が好ましい。また、この連結部材挿入孔は、ケースの磁
心の外周側に形成することが好ましいが、内周側に形成
することもできる。また、この連結部材挿入孔は、電線
を通す貫通孔と同軸方向に形成されることが好ましい。
平坦な側面に対し、同一又は外方に位置させることによ
り、磁心を連結した際、隣り合う磁心の当接部となり、
位置を規制することができる。その当接部には、磁心を
連結して連結部材を挿入し、固定する(例えば、ネジ止
めする)際の圧力が加わるが、前記当接部はケースの磁
心収納部分の平坦な側面に対し、同一又は外方に位置す
るため、収納された磁心に圧力が加わることはなく、収
納された磁心を保護することができる。特に、連結部材
挿入孔の端部をケースの平坦な側面に対し、外方に位置
させることにより、特に高い効果が得られる。このこと
から、連結部材挿入孔は、ケースの幅、特に磁心を収納
している部分のケースの幅、と同じあるいはそれ以上で
あることが望ましく、それにより磁心に加わる圧力を防
止することができる。
た磁心に対する圧力を防止することが可能であり、ナノ
結晶軟磁性合金、非晶質軟磁性合金からなる磁心を用い
る場合に、特に有効であり、そのナノ結晶軟磁性合金、
非晶質軟磁性合金からなる磁心のもつ優れた磁気特性を
有効に利用することができる。このナノ結晶軟磁性合
金、非晶質軟磁性合金からなる磁心としては、その合金
の薄帯を巻回した巻磁心、あるいは積層した磁心などを
用いることができる。もちろん、フェライト磁心におい
ても有効である。
心の連結あるいはコイル巻回時に発生する圧力により組
み合わせられたケースの対向部にズレが生じなく、また
変形に強い構造としたため、磁心収納ケース内の磁心に
圧力が加わることがなく、特性劣化および磁心の破損を
防ぐものである。
図1は、本発明に係る一実施例の分解斜視図である。図
2は、図1の実施例を複数個連結した実施例の斜視図で
ある。図3は、本発明に係る別の実施例のケースの斜視
図である。図4は、図3のケースを用いた実施例の断面
図である。図5は、本発明に係る更に別の実施例の要部
拡大図である。図6は、本発明に係る更に別の実施例の
要部拡大図である。
なる磁心7を、取付支持部2を有するケース1に収納
し、磁心収納スペース4の開口部をフタ6で塞ぐ構造の
ものである。磁心収納ケース1の外周部には連結部材挿
入孔3が3個形成され、該3個の連結部材挿入孔3は、
本発明の磁心を連結する際の連結ネジの挿入孔としての
役割を果たす。なお、取付支持部2には取付穴5が施さ
れており、固定ネジ8aによりこの磁心をインバータ装
置等に取付固定する。
装状態を示す図であり、4個の磁心入りケース1は、3
個の連結部材挿入孔3に、それぞれ連結部材(連結ネ
ジ)8bを挿入し、その先端にナット9を取り付け、4
個の磁心を連結し、見掛け上一体の磁心としている。ま
た、この磁心をインバータ装置に取り付ける際、4個の
連結した磁心は、連結ネジにより強固に連結固定されて
いるため、ケース1の取付支持部2に施されている取付
穴5の全てをネジ止めする必要がない。図2において
は、連結した磁心の両端に位置するケースの取付支持部
2の取付穴5(4カ所)を固定ネジ8aでネジ止めした
だけで連結した磁心をインバータ装置に固定することが
できた。なお連結した磁心の取付支持部2の取付穴5の
ネジ止めは、磁心の連結個数あるいは磁心の大きさ、重
量により、ネジ止め箇所を増減することができる。ま
た、連結部材挿入孔3の開口面付近は図2に示すよう
に、ナット用の六角穴あるいはネジ頭部が収納できるよ
うに穴を大きくし、連結作業の効率化を図っている。そ
して、この連結した磁心の中央の貫通孔に電線10を巻
回して、零相リアクトルを構成している。
周に位置する3カ所の連結部材挿入孔13の端部13a
が、磁心収納ケース11の磁心保持部の端面11aに対
し外方に位置する構造であり、前記連結部材挿入孔13
の端部13aは磁心収納ケース11を連結接続する際の
当接部となる。なお、この磁心収納ケース11は、磁心
の外周および片側の磁心平坦面を覆う構造である。
1に磁心17を収納したものを3個連結接続した実施例
の断面を示すものである。この実施例は、連結部材挿入
孔13に連結ネジ18を挿入し、その先端にナット19
を取り付けて、3個の磁心を連結接続したものである。
この実施例では、隣り合う磁心は、磁心収納ケース11
の開口面11aに対し外方に飛び出した連結部材挿入孔
13の端部13aと、該連結部材挿入孔13の端部13
aの反対に位置する端部13bとが、この磁心を連結接
続した際の当接部となる。
を用いて連結接続するとき、ネジ止めによる圧力は全て
連結部材挿入孔13の端部13aおよび13bに加わ
り、ケースの収納スペースに収まっている磁心17に対
しては、圧力が加わることがなく磁心の特性劣化を防ぐ
ことができる。この効果は、図1の実施例の構造(ケー
スの幅と連結部材挿入孔との幅が同一)においても期待
できるが、この図3の構造によれば、より一層の効果が
期待できる。この図3、4の実施例では、磁心の内周面
側ののケースおよび磁心収納スペースの開口面を覆うフ
タはないが、磁心の全てを覆い隠す通常のケース構造、
例えば図1の構造で連結部材挿入孔を突出させた構造と
しても同様の効果は得られる。
例の磁心収納ケースの構造を示す断面を拡大した図であ
る。図5に示す実施例は、ケース本体21とキャップ2
6を組み合わせる構造であり、前記ケース本体21およ
びキャップ26を組み合わせた際、キャップ26はケー
ス本体21に収まる構造となっている。磁心27は、キ
ャップ26に接着剤30で固定されている。また、連結
部材挿入孔は、ケース本体21に設けられる。この実施
例の構造では、磁心収納ケースに加わる圧力は、ケース
本体21の開口面21aとキャップ26の開口面26a
に加わるが、従来のようにケース対向部のズレが発生す
ることができないため、磁心を常に保護することができ
る。
タ36を組み合わせる構造であり、フタ36はケース本
体31の磁心収納スペースの外周面に接合する筒部36
aおよびケース本体31の開口面31aに対向するフラ
ンジ部36bを有している。本構造の磁心を連結接続し
た際、磁心収納ケースに加わる圧力はケース本体31の
開口面31aとフタ36のフランジ部36bに加わる
が、筒部36aをフタ36に設けていることにより、前
記ケース本体31の開口面31aとフタ36のフランジ
部36bにズレが発生しない。これら本発明の実施例で
は、磁心37にナノ結晶軟磁性合金、非晶質軟磁性合金
からなる巻磁心を収納しても、前記巻磁心に圧力が加わ
ることがないため従来の零相リアクトルより優れた零相
リアクトルを作製できる。
ついて記載しているが、ロ字形あるいは日字形の磁心を
用いても同様の効果が得られる。また、磁心収納ケース
の連結部材挿入孔は、磁心の大きさおよび重量等により
増減させ最適な数とすることが望ましい。もちろん、連
結部材挿入孔と連結部材の数を異ならせても良い。ま
た、磁心収納ケースの連結部材挿入孔に挿入する連結部
材は、ネジ以外のものを用いても良い。
ト磁心、非晶質軟磁性合金磁心、ナノ結晶軟磁性合金磁
心など、種々の磁性材料を用いることができる。特に、
外部応力による特性劣化を生じる非晶質軟磁性合金磁
心、ナノ結晶軟磁性合金磁心などの磁性材料において有
効である。また、本発明は、零相リアクトル、ノイズフ
ィルタ用として、特に有効である。
を容易に複数個連結でき、しかも取付作業を簡素化でき
るため、作業効率が上がり工数低減を図ることができ
る。また、連結あるいはコイル巻回による圧力が磁心に
加わらないケース構造としたため、特性劣化、磁心破損
などを防止し、信頼性に優れた磁心を得ることができ
る。
図である。
ある。
る。
ある。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 電線を通す貫通孔を有し、ケースに収納
された磁心において、該磁心はナノ結晶軟磁性合金また
は非晶質軟磁性合金からなり、前記ケースは、前記貫通
孔とは別に、前記ケースに収納された磁心を複数個連結
するための前記ケースを貫通する連結部材挿入孔を有す
ることを特徴とする磁心。 - 【請求項2】 前記連結部材挿入孔は2つ以上形成され
ていることを特徴とする請求項1記載の磁心。 - 【請求項3】 前記連結部材挿入孔は、前記貫通孔と同
軸方向に形成されていることを特徴とする請求項1記載
の磁心。 - 【請求項4】 前記連結部材挿入孔の端部は、前記ケー
スの磁心保持部の端面と同一又は該端面より外方に位置
することを特徴とする請求項1記載の磁心。 - 【請求項5】 前記ケースは、取付支持部を有すること
特徴とする請求項1記載の磁心。 - 【請求項6】 電線を通す貫通孔を有し、ケースに収納
された磁心において、該磁心はナノ結晶軟磁性合金また
は非晶質軟磁性合金からなり、前記ケースには、前記貫
通孔とは別に、複数のケースを連結するための前記ケー
スを貫通する連結部材挿入孔を有し、複数個のケースの
連結部材挿入孔を貫通させて連結部材を挿入して、前記
磁心が収納されたケースを複数個同軸状に連結したこと
を特徴とする磁心。 - 【請求項7】 電線を通す貫通孔を有し、ケースに収納
された磁心において、該磁心はナノ結晶軟磁性合金また
は非晶質軟磁性合金からなり、前記ケースには、前記貫
通孔とは別に、複数のケースを連結するための前記ケー
スを貫通する連結部材挿入孔を有し、複数個のケースの
連結部材挿入孔を貫通させて連結部材を挿入して、前記
磁心が収納されたケースを複数個連結し、同軸状に連結
された前記貫通孔に電線を通して構成されたことを特徴
とする零相リアクトル。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP18448697A JP3351993B2 (ja) | 1996-06-25 | 1997-06-24 | 磁心および零相リアクトル |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18409896 | 1996-06-25 | ||
| JP8-184098 | 1996-06-25 | ||
| JP18448697A JP3351993B2 (ja) | 1996-06-25 | 1997-06-24 | 磁心および零相リアクトル |
Publications (2)
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| JPH1074631A JPH1074631A (ja) | 1998-03-17 |
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ID=26502289
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18448697A Expired - Lifetime JP3351993B2 (ja) | 1996-06-25 | 1997-06-24 | 磁心および零相リアクトル |
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