JP3353202B2 - 木製筒の製造方法 - Google Patents

木製筒の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば寺社等
の建築物の柱や梁、装飾用部材、液体や気体等の搬送パ
イプ、街灯等の支柱として用いられる木製筒の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】たとえば
建築物の柱や梁には、直径300mm以上のものが要求
されるが、最近ではこのような原木の入手が困難になっ
てきている。
【0003】そこで、従来、建築物の柱や梁として、直
径300mm以上の原木の代わりに、これよりも細い任
意の直径の原木をロータリーレースによってはぎ取った
単板の片面全体を覆うように布、紙等からなる補強シー
トを接着剤により接着し、これをスリッタにより適当な
幅を有する帯状単板とし、複数の帯状単板をマンドレル
の周りに、すべての帯状単板のねじれ方向が同一となる
ように螺旋状に巻き付けることにより形成された木製筒
が用いられるようになった(特開昭58−91255号
参照)。
【0004】しかしながら。上述した従来の木製筒で
は、すべての帯状単板のねじれ方向が同一であるので、
軸方向の引張荷重や圧縮荷重を受けたさいにねじれ変形
を起こすという問題があった。しかも、左ねじれ方向の
ねじれ荷重を受けたさいのねじれ強度と、右ねじれ方向
のねじれ荷重を受けたさいのねじれ強度が大きく相違す
るという問題があった。さらに、帯状単板の片面全体を
覆うように布、紙等からなる補強シートを接着剤により
接着しているので、使用する材料が多くなるとともに接
着剤が必要となり、材料コストが高くなるという問題が
あった。
【0005】そこで、このような問題を解決するため
に、本出願人は、先に、木目が幅方向に伸びた複数の帯
状単板を螺旋状にかつ積層状に巻回することにより形成
され、右ねじれとなるように巻回された帯状単板と、左
ねじれとなるように巻回された帯状単板とが混在してい
る木製筒を提案した(特開平8−105155号公報参
照)。
【0006】このような木製筒は、特開平8−1051
55号公報に記載されているように、次のような方法で
製造される。すなわち、まず2枚の帯状単板を、両帯状
単板が相互に接着するように、両者間に接着剤を介在さ
せた状態で幅方向に若干ずらせて重ね、これをマンドレ
ルの周囲に螺旋状に右ねじれとなるように巻回する。こ
のとき、各帯状単板の一側縁部が他側縁部に突き合わさ
るようにする。ついで、他の2枚の帯状単板を、両帯状
単板が相互に接着するように、両者間に接着剤を介在さ
せた状態で幅方向に若干ずらせて重ね、これを先に巻回
した帯状単板の周囲に螺旋状に左ねじれとなるように巻
回し、これによりマンドレルの周囲に4層の帯状単板か
らなる筒状体を形成する。このとき、各帯状単板の一側
縁部が他側縁部に突き合わさるようにする。その後、筒
状体をマンドレルから取り外して接着剤を常温乾燥させ
るか、あるいは接着剤を加熱硬化させる。こうして、木
製筒が製造される。
【0007】しかしながら、上述した木製筒の製造方法
では、筒状体をマンドレルから取り外した後、内外に隣
接する帯状単板が接着させられるまでの間に、帯状単板
の巻圧が緩んで内外に隣り合う帯状単板間に隙間が発生
し、その結果接着欠陥が生じるという問題がある。
【0008】この発明の目的は、上記問題を解決し、内
外に隣り合う帯状単板間に接着欠陥が発生することのな
い木製筒の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と発明の効果】この発明に
よる木製筒の製造方法は、複数の木製帯状単板を、マン
ドレルの周囲に順次螺旋状にかつ右ねじれのものと左ね
じれのものが混在するように積層状に巻回して複数層の
帯状単板からなる筒状体を形成するとともに、内外に隣
り合う帯状単板どうしの間に接着剤を介在させることを
含む木製筒の製造方法において、最も内側の帯状単板を
マンドレルの周囲に巻回する前に、マンドレルの周囲に
金属管をはめ被せることにより熱膨張性を有する剥離層
を形成しておき、この剥離層上に筒状体を形成するこ
と、最外層の帯状単板を巻回して筒状体を形成した後、
弾性体製帯状ベルトを、筒状体の周囲に張力を加えなが
ら螺旋状に巻回して帯状ベルトにより筒状体の外周面を
覆い、帯状ベルトの両端部を筒状体に仮止めすること、
ならびに筒状体および帯状ベルトを両者を一体としてマ
ンドレルから取り外し、この状態で内外に隣接する帯状
単板どうしを接着することを特徴とするものである。
【0010】この発明の木製筒の製造方法によれば、最
外層の帯状単板を巻回して筒状体を形成した後、弾性体
製帯状ベルトを、筒状体の周囲に張力を加えながら螺旋
状に巻回して帯状ベルトにより筒状体の外周面を覆い、
帯状ベルトの両端部を筒状体に仮止めすること、ならび
に筒状体および帯状ベルトを両者を一体としてマンドレ
ルから取り外し、この状態で内外に隣接する帯状単板ど
うしを接着することを特徴とするものであるから、筒状
体をマンドレルから取り外した後内外に隣接する帯状単
板どうしが接着されるまでの間は、筒状体の周囲に張力
を加えて螺旋状に巻回した弾性体製帯状ベルトの働きに
よって、筒状体に接着に必要な締付け圧力を負荷し続け
ることができる。したがって、内外に隣り合う帯状単板
が接着されるまでの間は帯状単板の巻圧が緩むことが防
止され、その結果内外に隣り合う帯状単板間に接着欠陥
が発生することが防止される。
【0011】さらに、金属管からなる剥離層、筒状体お
よび帯状ベルトを3者を一体としてマンドレルから簡単
に取り外すことができる。しかも、マンドレルから取り
外した後の内外に隣接する帯状単板の接着のさいに加熱
を伴う場合には、剥離層が熱膨張して内部から筒状体に
圧力が加わり、その結果接着強度が一層向上する。
【0012】この発明の木製筒の製造方法において、右
ねじれの帯状単板と左ねじれの帯状単板とを交互にマン
ドレルの周囲に巻回することがある。ここで、右ねじれ
の帯状単板と左ねじれの帯状単板とを1枚ずつ交互に巻
回することが合理的であるが、複数ずつ交互に巻回して
もよい。なお、1枚ずつ交互に巻回する場合、右ねじれ
の帯状単板の全体の数と左ねじれの帯状単板の全体の数
とが同じであっても、あるいは異なっていてもよい。
【0013】この場合、軸方向の引張荷重や圧縮荷重を
受けたさいのヤング率の低下、ねじれ変形の発生、およ
び繊維方向の割れが生じることによる強度の著しい低下
をそれぞれ抑制することができるとともに、左ねじれ方
向のねじれ荷重を受けたさいのねじれ変形と、右ねじれ
方向のねじれ荷重を受けたさいのねじれ変形との差がな
くなる。
【0014】さらに、この発明の木製筒の製造方法にお
いて、加熱硬化するタイプの接着剤を使用すること、こ
の接着剤を内外に隣り合う帯状単板どうしの間に介在さ
せること、ならびに金属管をマンドレルから抜くことに
よって金属管、筒状体および帯状ベルトを一体としてマ
ンドレルから取り外し、この状態で加熱することを含む
ことが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。
【0016】図1〜図6はこの発明の方法を工程順に示
し、図7はこの発明の方法で製造された木製筒を示す。
【0017】図7において、木製筒(1) は、木目が幅方
向に伸びた複数の帯状単板(2) を螺旋状にかつ積層状に
巻回することにより形成されたものであり、複数層、た
とえば偶数層の帯状単板(2) の巻回物(4) からなる。内
外に隣接する帯状単板(2) どうしは接着剤により接着さ
れている。各巻回物(4) における帯状単板(2) の側縁ど
うしは突き合わされている。帯状単板(2) の側縁どうし
の突き合わせは、単板(2) の両そばを互いに当接させる
場合と、単板(2) の両側縁に加工を施すことにより先端
に向かって徐々に肉厚が薄くなった肉厚徐変部を形成し
ておき、肉厚徐変部どうしを互いに重ね合わせる場合と
がある。この木製筒(1) の径や周壁の肉厚は、その使用
目的に応じて適宜決定される。また、各帯状単板(2) の
厚さや幅も使用目的に応じて適宜決定される。
【0018】また、最も内側の巻回物(4) の帯状単板
(2) は左ねじれとなるように巻回され、その次の巻回物
(4) の帯状単板(2) は右ねじれとなるように巻回されて
いる。そして、木製筒(1) には、左ねじれとなるように
巻回された帯状単板(2) と右ねじれとなるように巻回さ
れた帯状単板(2) とが1つずつ交互にかつ合計でそれぞ
れ同数となるように存在している。しかしながら、左ね
じれとなるように巻回された帯状単板(2) の合計数と右
ねじれとなるように巻回された帯状単板(2) の合計数と
は、用途、目的に応じて異なっていてもよい。
【0019】各帯状単板(2) は、糸をミシン縫いするこ
とにより形成されかつその長さ方向に伸びる補強部(3)
を、その両側縁寄りの部分にそれぞれ1つずつ備えてい
る。糸としては、ポリエステル、レーヨン、木綿等から
なるものが用いられるが、これに限定されるものではな
い。また、ミシン縫いされた上糸および下糸には、均等
な張力が掛かっていればよいが、いずれか一方の糸に掛
かる張力を同他方の糸に掛かる張力よりも大きくしてお
くことにより、単板(2) の分断防止効果が優れたものに
なる。上記補強部としては、糸をミシン縫いすることに
より形成したものに限らず、帯状単板(2) の補強効果お
よび分断防止効果に優れ、かつ帯状単板(2) の巻回に支
障をきたさないものであれば、たとえば布あるいは不織
布からなるテープを貼り付けたり、縫い付けたりするこ
とにより形成したものでもよい。
【0020】木製筒(1) は、図1〜図6に示すようにし
て製造される。なお、以下の説明において、図1〜図6
の右側を前、これと反対側を後といい、同じく図1〜図
6の下側を左、これと反対側を右というものとする。
【0021】予め、前後方向に伸びる水平なマンドレル
(10)の周囲にそのほぼ全長にわたって金属管(11)をはめ
被せておく。金属管(11)はマンドレル(10)に対して回転
しないようにしておく。この金属管(11)により、後述す
る筒状体(16)をマンドレル(10)から取り外すさいの作業
を簡単にする熱膨張性を有する剥離層が形成される。ま
た、マンドレル(10)の左側前端部および右側後端部に、
それぞれ帯状単板(2)の巻取品(12A)(12B)を前後方向に
移動しうるように配しておく。図1〜図6においては図
示を省略したが、帯状単板(2) は木目がその幅方向に伸
びているとともに、帯状単板(2) は糸をミシン縫いする
ことにより形成されかつその長さ方向に伸びる補強部
(3) を複数備えている。
【0022】そして、まず、マンドレル(10)をその軸線
の回りに図2〜図5において矢印Xで示す方向(前方か
ら見て時計方向)に回転させておき、マンドレル(10)の
左側の巻取品(12A) から繰り出された帯状単板(2) を、
後斜め左側から蛇行しないようにしてマンドレル(10)の
上側に供給しつつ、巻取品(12A) を後方に移動させるこ
とにより、マンドレル(10)にはめ被せられた金属管(11)
の周囲に帯状単板(2)を左ねじれとなるように巻回し
(図2参照)、巻取品(12A) がマンドレル(10)の後端部
にくると帯状単板(2) を切断する(工程A)(図3参
照)。こうして、金属管(11)の周囲にそのほぼ全長にわ
たって巻回物(13)が形成される。巻回物(13)において
は、帯状単板(2) の一側縁部は他側縁部と突き合わさっ
ている。巻取品(12A) はマンドレル(10)の前端部側に戻
しておく。
【0023】ついで、マンドレル(10)の右側の巻取品(1
2B) から繰り出された帯状単板(2)の上面に接着剤を塗
布した後、この帯状単板(2) を前斜め右側から蛇行しな
いようにしてマンドレル(10)の下側に供給しつつ、巻取
品(12B) を前方に移動させることにより、工程Aにおい
て金属管(11)の周囲に形成された巻回物(13)の周囲に帯
状単板(2) を右ねじれとなるように巻回し、巻取品(12
B) がマンドレル(10)の前端部にくると帯状単板(2) を
切断する(工程B)(図4参照)。こうして、巻回物(1
3)の周囲にそのほぼ全長にわたって巻回物(14)が形成さ
れる。巻回物(14)においては、帯状単板(2) の一側縁部
は他側縁部と突き合わさっている。巻取品(12B) はマン
ドレル(10)の後端部側に戻しておく。
【0024】ついで、マンドレル(10)の前端部に位置す
る左側の巻取品(12A) から繰り出された帯状単板(2) の
下面に接着剤を塗布した後、この帯状単板(2) を後斜め
左側から蛇行しないようにしてマンドレル(10)の上側に
供給しつつ、巻取品(12A) を後方に移動させることによ
り、工程Bにおいて形成された巻回物(14)の周囲に帯状
単板(2) を左ねじれとなるように巻回し、巻取品(12A)
がマンドレル(10)の後端部にくると帯状単板(2) を切断
する(工程C)(図5参照)。巻回物(15)においては、
帯状単板(2) の一側縁部は他側縁部と突き合わさってい
る。巻取品(12A) はマンドレル(10)の前端部側に戻して
おく。
【0025】工程A、工程Bおよび工程Cにおいて、帯
状単板(2) を巻回するさいには、帯状単板(2) が木目に
沿って割れることがあるが、このような割れが発生した
としても、補強部(3) の働きにより帯状単板(2) はすだ
れ状になるものの分断させられることはなく、支障なく
巻回することができる。
【0026】そして、工程Aの後、工程Bと工程Cとを
所定回数繰返すとともに、最後に工程Bで終了すること
によって、複数層の帯状単板(2) の巻回物(13)(14)(15)
からなる筒状体(16)を形成するとともに、内外に隣り合
う帯状単板(2) どうしの間に接着剤を介在させる。した
がって、筒状体(16)においては、左ねじれとなるように
巻回された帯状単板(2) と右ねじれとなるように巻回さ
れた帯状単板(2) とが1つずつ交互にかつ合計で同数と
なるように存在している。しかしながら、左ねじれとな
るように巻回された帯状単板(2) の合計数と右ねじれと
なるように巻回された帯状単板(2) の合計数とは、用
途、目的に応じて異なっていてもよい。上記接着剤とし
ては、加熱硬化させるタイプの接着剤、たとえばフェノ
ール系、アミノ系、イソシアネート系の樹脂接着剤等
や、常温乾燥させるタイプの接着剤、たとえば木材用接
着剤が用いられる。
【0027】ついで、最外層の帯状単板(2) を巻回して
巻回物を形成した後、マンドレル(10)を回転させながら
弾性体製帯状ベルト(17)を、筒状体(16)の周囲に張力を
加えながら螺旋状に巻回し、帯状ベルト(17)により筒状
体(17)の外周面を覆う。ついで、マンドレル(10)の回転
を停止させ、帯状ベルト(17)の両端部を止めリング(18)
により筒状体(16)に仮止めする。上記弾性体製帯状ベル
ト(17)としては、少なくとも抗張力が100kg/cm
以上、1%伸長時の張力が3〜35kgf/cmの特性
を有する、たとえばゴム等の弾性体からなるものを用い
ることが好ましい。
【0028】ついで、金属管(11)をマンドレル(10)から
抜くことにより、金属管(11)、筒状体(16)および帯状ベ
ルト(17)を一体としてマンドレル(10)から取り外し、こ
の状態で加熱炉内に入れて加熱する。加熱温度は、接着
剤がフェノール樹脂接着剤の場合140〜160℃、メ
ラミン樹脂接着剤の場合130〜140℃、ノゾルシノ
ール、イソシアネート系樹脂接着剤、またはユリア樹脂
接着剤の場合60〜100℃である。上記加熱のさい、
金属管(11)が熱膨張して内部から筒状体(16)に圧力が加
わり、その結果帯状ベルト(17)の外側からの締付け圧力
と相俟って内外両方から圧力を加えつつ接着剤を硬化さ
せることができる。加熱により接着剤が硬化すると、帯
状ベルト(17)を筒状体(16)から剥がし、特別な押出装置
を用いるか、あるいは湿度を与えて緩めること等によっ
て筒状体(16)を金属管(11)から抜き取る。こうして、木
製筒(1) が製造される。
【図面の簡単な説明】
【図1】木製筒を製造するさいのマンドレルおよび帯状
単板の巻取品の配置を示す平面図である。
【図2】最も内側の帯状単板を巻回する状態を示す平面
図である。
【図3】最も内側の帯状単板の巻回が終了した状態を示
す平面図である。
【図4】内側から2番目の帯状単板の巻回が終了した状
態を示す平面図である。
【図5】内側から3番目の帯状単板の巻回が終了した状
態を示す平面図である。
【図6】形成された筒状体の周囲に弾性体製帯状ベルト
を巻回した状態を示す平面図である。
【図7】この発明の方法により製造された木製筒を示す
一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
(1):木製筒 (2):帯状単板 (10):マンドレル (11):金属管(剥離層) (16):筒状体 (17):弾性体製帯状ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 潤 大阪府大阪市中央区竜造寺町8番14号 株式会社昭和丸筒内 (72)発明者 竹仲 亮 大阪府大阪市中央区竜造寺町8番14号 株式会社昭和丸筒内 (72)発明者 静野 敏樹 大阪府大阪市中央区竜造寺町8番14号 株式会社昭和丸筒内 (72)発明者 中山 章弘 大阪府大阪市中央区竜造寺町8番14号 株式会社昭和丸筒内 (56)参考文献 特開 平8−105155(JP,A) 特開 昭55−128407(JP,A) 特許169726(JP,C1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B27M 1/00 - 3/38

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の木製帯状単板を、マンドレルの周
    囲に順次螺旋状にかつ右ねじれのものと左ねじれのもの
    が混在するように積層状に巻回して複数層の帯状単板か
    らなる筒状体を形成するとともに、内外に隣り合う帯状
    単板どうしの間に接着剤を介在させることを含む木製筒
    の製造方法において、最も内側の帯状単板をマンドレル
    の周囲に巻回する前に、マンドレルの周囲に金属管をは
    め被せることにより熱膨張性を有する剥離層を形成して
    おき、この剥離層上に筒状体を形成すること、最外層の
    帯状単板を巻回して筒状体を形成した後、弾性体製帯状
    ベルトを、筒状体の周囲に張力を加えながら螺旋状に巻
    回して帯状ベルトにより筒状体の外周面を覆い、帯状ベ
    ルトの両端部を筒状体に仮止めすること、ならびに筒状
    体および帯状ベルトを両者を一体としてマンドレルから
    取り外し、この状態で内外に隣接する帯状単板どうしを
    接着することを特徴とする木製筒の製造方法。
  2. 【請求項2】 右ねじれの帯状単板と左ねじれの帯状単
    板とを交互にマンドレルの周囲に巻回する請求項1記載
    の木製筒の製造方法。
  3. 【請求項3】 加熱硬化するタイプの接着剤を使用する
    こと、この接着剤を内外に隣り合う帯状単板どうしの間
    に介在させること、ならびに金属管をマンドレルから抜
    くことによって金属管、筒状体および帯状ベルトを一体
    としてマンドレルから取り外し、この状態で加熱するこ
    とを含む請求項1または2記載の木製筒の製造方法。
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