JP3370141B2 - エポキシ樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物およびその製造方法Info
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- JP3370141B2 JP3370141B2 JP17225493A JP17225493A JP3370141B2 JP 3370141 B2 JP3370141 B2 JP 3370141B2 JP 17225493 A JP17225493 A JP 17225493A JP 17225493 A JP17225493 A JP 17225493A JP 3370141 B2 JP3370141 B2 JP 3370141B2
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- chloroprene
- copolymer gel
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエポキシ樹脂にクロロプ
レン(2−クロロ−1,3ブタジエン)とカルボキシル
基を有する単量体を主成分とする共重合体ゲルを配合す
ることにより、エポキシ樹脂の耐破壊性や衝撃靱性に劣
り、脆いなどの欠点を改良したエポキシ樹脂組成物およ
びその製造方法に関する。
レン(2−クロロ−1,3ブタジエン)とカルボキシル
基を有する単量体を主成分とする共重合体ゲルを配合す
ることにより、エポキシ樹脂の耐破壊性や衝撃靱性に劣
り、脆いなどの欠点を改良したエポキシ樹脂組成物およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱硬化性樹脂の一つであるエポキシ樹脂
は、機械特性、電気特性、接着性など優れた特性を持つ
ため、成形樹脂、塗料および接着剤など幅広い用途で使
用されているが、一方エポキシ樹脂の硬化物は耐破壊性
や衝撃靱性に劣り、脆いため耐衝撃性や接着性が劣るな
どの欠点を有している。
は、機械特性、電気特性、接着性など優れた特性を持つ
ため、成形樹脂、塗料および接着剤など幅広い用途で使
用されているが、一方エポキシ樹脂の硬化物は耐破壊性
や衝撃靱性に劣り、脆いため耐衝撃性や接着性が劣るな
どの欠点を有している。
【0003】また、エポキシ樹脂を用いた接着剤の分野
においてもこれらの欠点が指摘され、各種の改質方法が
試みられている。2液性エポキシ接着剤の分野における
エポキシ樹脂の改質のうち現在最も多く行われている方
法は、反応性液状ゴムを硬化前のエポキシ樹脂に配合
し、これをベースエポキシ樹脂として使用する方法であ
る。反応性液状ゴムを含有したベースエポキシ樹脂と適
度なマトリックス物性が得られる硬化剤とからなる2液
性エポキシ接着剤の物性は、反応性液状ゴムを含有しな
い2液性エポキシ接着剤と比べ末変性のエポキシ樹脂の
弾性率を残しながら強靱性または耐破壊性が改良された
ものとなる。
においてもこれらの欠点が指摘され、各種の改質方法が
試みられている。2液性エポキシ接着剤の分野における
エポキシ樹脂の改質のうち現在最も多く行われている方
法は、反応性液状ゴムを硬化前のエポキシ樹脂に配合
し、これをベースエポキシ樹脂として使用する方法であ
る。反応性液状ゴムを含有したベースエポキシ樹脂と適
度なマトリックス物性が得られる硬化剤とからなる2液
性エポキシ接着剤の物性は、反応性液状ゴムを含有しな
い2液性エポキシ接着剤と比べ末変性のエポキシ樹脂の
弾性率を残しながら強靱性または耐破壊性が改良された
ものとなる。
【0004】このような方法によるエポキシ樹脂の改質
では、反応性液状ゴムが硬化前にはエポキシ樹脂に溶け
て均一に分散していることが必要であり、続いて起こる
硬化の段階で分子量が増大したエポキシ樹脂相から、反
応したゴム相がミクロゲルとして分離し硬化物は架橋し
たゴム相をもつ相分離構造を生じることになる。耐破壊
性が改良されるのは、この2相モルホロジーに負うとこ
ろが大きい。
では、反応性液状ゴムが硬化前にはエポキシ樹脂に溶け
て均一に分散していることが必要であり、続いて起こる
硬化の段階で分子量が増大したエポキシ樹脂相から、反
応したゴム相がミクロゲルとして分離し硬化物は架橋し
たゴム相をもつ相分離構造を生じることになる。耐破壊
性が改良されるのは、この2相モルホロジーに負うとこ
ろが大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法の相分離過程は、材料の仕込み比、混合方法、硬化温
度、硬化時間などによってその形態が影響を受け、それ
が耐破壊物性にも影響する。
法の相分離過程は、材料の仕込み比、混合方法、硬化温
度、硬化時間などによってその形態が影響を受け、それ
が耐破壊物性にも影響する。
【0006】上記の様にエポキシ樹脂に反応性液状ゴム
を配合することによりエポキシ樹脂の強靱化には成功し
たが、液状ゴムのエポキシ樹脂への溶解性や硬化後のモ
ルホロジーの制御が難しく、また相分離構造も通常は安
定ではなく、耐熱性が犠牲となるなどの欠点がある。加
えてゴムの架橋にエポキシ樹脂が使われるのと同時に硬
化前のエポキシ樹脂相にゴムが溶解していることによ
り、硬化後のエポキシ樹脂中に液状ゴムが入り込むこと
が、マトリックスのガラス転移温度や弾性率を低下させ
る原因にもなっていた。
を配合することによりエポキシ樹脂の強靱化には成功し
たが、液状ゴムのエポキシ樹脂への溶解性や硬化後のモ
ルホロジーの制御が難しく、また相分離構造も通常は安
定ではなく、耐熱性が犠牲となるなどの欠点がある。加
えてゴムの架橋にエポキシ樹脂が使われるのと同時に硬
化前のエポキシ樹脂相にゴムが溶解していることによ
り、硬化後のエポキシ樹脂中に液状ゴムが入り込むこと
が、マトリックスのガラス転移温度や弾性率を低下させ
る原因にもなっていた。
【0007】本発明は、このような点について鋭意検討
した結果、かかる欠点を解決したものであり、エポキシ
樹脂のガラス転移温度や弾性率を低下させることなく、
エポキシ樹脂の強靱性または耐破壊性を改良したエポキ
シ樹脂組成物およびその製造方法を完成するに至った。
した結果、かかる欠点を解決したものであり、エポキシ
樹脂のガラス転移温度や弾性率を低下させることなく、
エポキシ樹脂の強靱性または耐破壊性を改良したエポキ
シ樹脂組成物およびその製造方法を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、エポキ
シ樹脂エマルジョンに、クロロプレンとカルボキシル基
を有する単量体と多官能性の(メタ)アクリレート系単
量体を主成分として共重合して得られた共重合体ゲルを
混合して生成した共沈物であって、前記共重合体ゲルを
エポキシ樹脂100重量部に対して5〜50重量部配合
してなることを特徴とするエポキシ樹脂組成物である。
シ樹脂エマルジョンに、クロロプレンとカルボキシル基
を有する単量体と多官能性の(メタ)アクリレート系単
量体を主成分として共重合して得られた共重合体ゲルを
混合して生成した共沈物であって、前記共重合体ゲルを
エポキシ樹脂100重量部に対して5〜50重量部配合
してなることを特徴とするエポキシ樹脂組成物である。
【0009】また、本発明は、エポキシ樹脂のエマルジ
ョンに、クロロプレンとカルボキシル基を有する単量体
を主成分とする乳化重合して得られた共重合体ゲルをエ
ポキシ樹脂100重量部に対して5〜50重量部混合
し、共沈させることを特徴とするエポキシ樹脂組成物の
製造方法である。
ョンに、クロロプレンとカルボキシル基を有する単量体
を主成分とする乳化重合して得られた共重合体ゲルをエ
ポキシ樹脂100重量部に対して5〜50重量部混合
し、共沈させることを特徴とするエポキシ樹脂組成物の
製造方法である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
は、クロロプレンとカルボキシル基を有する単量体を主
成分とする共重合体ゲル(以下、クロロプレン共重合体
ゲルと記す)を末硬化エポキシ樹脂中に配合することで
ガラス転移点や弾性率を損なうことなくエポキシ樹脂の
破壊性や衝撃靱性を改良することができる。
は、クロロプレンとカルボキシル基を有する単量体を主
成分とする共重合体ゲル(以下、クロロプレン共重合体
ゲルと記す)を末硬化エポキシ樹脂中に配合することで
ガラス転移点や弾性率を損なうことなくエポキシ樹脂の
破壊性や衝撃靱性を改良することができる。
【0011】本発明においては、クロロプレン共重合体
ゲルを末硬化エポキシ樹脂中に配合することにより、末
硬化エポキシ樹脂相とゴム相をはっきりと分けることが
でき、エポキシ樹脂硬化反応の硬化時間、温度などの硬
化条件によるベースエポキシ樹脂の相分離構造に対する
影響がなくなり、反応によってゴム相がエポキシマトリ
ックス中に取り込まれることもないためエポキシ樹脂の
ガラス転移点や弾性率を低下させることはない。さらに
加えて、クロロプレン共重合体ゲル中に導入されたカル
ボキシル基により、エポキシ樹脂相とゴム相が反応によ
り結びつき、エポキシ樹脂相中にゴム相がミクロゲルと
して均一に分散した、はっきりとした相分離構造が得ら
れる。
ゲルを末硬化エポキシ樹脂中に配合することにより、末
硬化エポキシ樹脂相とゴム相をはっきりと分けることが
でき、エポキシ樹脂硬化反応の硬化時間、温度などの硬
化条件によるベースエポキシ樹脂の相分離構造に対する
影響がなくなり、反応によってゴム相がエポキシマトリ
ックス中に取り込まれることもないためエポキシ樹脂の
ガラス転移点や弾性率を低下させることはない。さらに
加えて、クロロプレン共重合体ゲル中に導入されたカル
ボキシル基により、エポキシ樹脂相とゴム相が反応によ
り結びつき、エポキシ樹脂相中にゴム相がミクロゲルと
して均一に分散した、はっきりとした相分離構造が得ら
れる。
【0012】このようにゴム相とエポキシ樹脂相が完全
相分離構造を取った末硬化樹脂をベースレジンとして用
い、これと適当な硬化剤とからなる2液性エポキシ接着
剤は、エポキシ樹脂のガラス転移点および弾性率を保持
し、高い耐熱性と耐破壊性を有する接着剤となる。
相分離構造を取った末硬化樹脂をベースレジンとして用
い、これと適当な硬化剤とからなる2液性エポキシ接着
剤は、エポキシ樹脂のガラス転移点および弾性率を保持
し、高い耐熱性と耐破壊性を有する接着剤となる。
【0013】本発明において用いられるクロロプレン共
重合体ゲルは、クロロプレン及びこれと共重合可能でカ
ルボキシル基を有する単量体を主成分とする混合物を乳
化せしめて重合することにより得られる。
重合体ゲルは、クロロプレン及びこれと共重合可能でカ
ルボキシル基を有する単量体を主成分とする混合物を乳
化せしめて重合することにより得られる。
【0014】ここで使用する単量体はカルボキシル基を
有し、クロロプレンと共重合可能な単量体ならば特に制
限はなく、例えばアクリル酸、メタクリル酸、2−エチ
ルアクリル酸、2−プロピルアクリル酸および2−ブチ
ルアクリル酸等が挙げられる。
有し、クロロプレンと共重合可能な単量体ならば特に制
限はなく、例えばアクリル酸、メタクリル酸、2−エチ
ルアクリル酸、2−プロピルアクリル酸および2−ブチ
ルアクリル酸等が挙げられる。
【0015】クロロプレン共重合体ゲルに含有されるク
ロロプレンとカルボキシル基を有する単量体との配合割
合は、クロロプレン100モルに対し単量体1〜15モ
ルが好ましく、さらに好ましくは10モル前後の範囲で
ある。
ロロプレンとカルボキシル基を有する単量体との配合割
合は、クロロプレン100モルに対し単量体1〜15モ
ルが好ましく、さらに好ましくは10モル前後の範囲で
ある。
【0016】また、本発明の効果を損なわない範囲で、
必要に応じて1−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3
−ジクロロ−1,3−ブタジエン、スチレンおよび(メ
タ)アクリル酸エステル類を併用してもよい。
必要に応じて1−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3
−ジクロロ−1,3−ブタジエン、スチレンおよび(メ
タ)アクリル酸エステル類を併用してもよい。
【0017】クロロプレン共重合体ゲルはクロロプレン
と上記の単量体混合物を乳化液中で高重合率まで重合す
ることで目的のクロロプレン共重合体ゲルを得ることが
できるが、この時必要に応じて更に強固なゲルを得る目
的で多官能性の単量体を架橋剤として併用してもよい。
架橋剤の働きを目的として使用される単量体としては、
クロロプレンと共重合可能な反応性の多官能性の(メ
タ)アクリレート系単量体を使用すればよく、たとえば
エチレングリコールジアクリレート,エチレングリコー
ルジメタクリレート,ポリエチレングリコールジアクリ
レート,ポリエチレングコールジメタクリレート等の2
官能性単量体、トリメチロールエタントリメタクリレー
トおよびトリメチロールプロパントリメタクリレート等
の3官能性単量体、テトラメチロールメタンテトラメタ
クリレート等の4官能性単量体などを例示できる。
と上記の単量体混合物を乳化液中で高重合率まで重合す
ることで目的のクロロプレン共重合体ゲルを得ることが
できるが、この時必要に応じて更に強固なゲルを得る目
的で多官能性の単量体を架橋剤として併用してもよい。
架橋剤の働きを目的として使用される単量体としては、
クロロプレンと共重合可能な反応性の多官能性の(メ
タ)アクリレート系単量体を使用すればよく、たとえば
エチレングリコールジアクリレート,エチレングリコー
ルジメタクリレート,ポリエチレングリコールジアクリ
レート,ポリエチレングコールジメタクリレート等の2
官能性単量体、トリメチロールエタントリメタクリレー
トおよびトリメチロールプロパントリメタクリレート等
の3官能性単量体、テトラメチロールメタンテトラメタ
クリレート等の4官能性単量体などを例示できる。
【0018】クロロプレン共重合体ゲルに含有される多
官能性の(メタ)アクリレート系単量体の含有量は、ク
ロロプレン100モルに対して10モル以下、好ましく
は5モル以下が望ましい。
官能性の(メタ)アクリレート系単量体の含有量は、ク
ロロプレン100モルに対して10モル以下、好ましく
は5モル以下が望ましい。
【0019】乳化剤としては、アルキル脂肪酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩等のアニオン乳化剤、あるい
はアルキルポリエチレングリコール、ポリビニルアルコ
ール等のノニオン系乳化剤、更に4級アンモニウム塩等
のカチオン乳化剤等が使用できる。このときナフタレン
スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物のナトリウム塩
等の乳化安定剤を併用してもよい。
キルベンゼンスルホン酸塩等のアニオン乳化剤、あるい
はアルキルポリエチレングリコール、ポリビニルアルコ
ール等のノニオン系乳化剤、更に4級アンモニウム塩等
のカチオン乳化剤等が使用できる。このときナフタレン
スルホン酸とホルムアルデヒドの縮合物のナトリウム塩
等の乳化安定剤を併用してもよい。
【0020】また、このとき得られるクロロプレン重合
体の分子量及びゲル量をコントロールする目的で連鎖移
動剤を、単量体100重量部当たり約0.1〜2重量部
ほど加えてもよい。ここで使用する連鎖移動剤は、通常
の連鎖移動剤でよく、使用される型としては、アルキル
メルカプタン及びジアルキルキサントゲンジサルファイ
ド等が例示できる。
体の分子量及びゲル量をコントロールする目的で連鎖移
動剤を、単量体100重量部当たり約0.1〜2重量部
ほど加えてもよい。ここで使用する連鎖移動剤は、通常
の連鎖移動剤でよく、使用される型としては、アルキル
メルカプタン及びジアルキルキサントゲンジサルファイ
ド等が例示できる。
【0021】重合乳化液のpHは、酸性側にありpH7
以下、さらに好ましくはpH2〜6が適当である。重合
開始剤としては、通常のクロロプレンの乳化重合法で用
いられている有機または無機の過酸化物でよく、例えば
過酸化ベンゾイル、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等が例示できる。また、反応の制御や重合を完全に行
う目的でレドックス系のラジカル開始剤を用いることも
できる。例えば、有機及び無機の過酸化物を適当量の還
元剤とともに加えることで開始され、続行される。適当
な酸化還元剤の例としては、過硫酸カリウムと亜硫酸カ
リウム及びクメンヒドロキシパーオキサイドと酸性亜硫
酸ナトリウムの組み合わせを例示できる。
以下、さらに好ましくはpH2〜6が適当である。重合
開始剤としては、通常のクロロプレンの乳化重合法で用
いられている有機または無機の過酸化物でよく、例えば
過酸化ベンゾイル、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等が例示できる。また、反応の制御や重合を完全に行
う目的でレドックス系のラジカル開始剤を用いることも
できる。例えば、有機及び無機の過酸化物を適当量の還
元剤とともに加えることで開始され、続行される。適当
な酸化還元剤の例としては、過硫酸カリウムと亜硫酸カ
リウム及びクメンヒドロキシパーオキサイドと酸性亜硫
酸ナトリウムの組み合わせを例示できる。
【0022】重合温度は、0〜50℃の範囲で行い、好
ましくは30〜50℃であり、更に好ましくは40〜5
0℃である。重合は、できる限り高い重合率で行うこと
が好ましく、少くとも85%以上の重合率が好ましく、
特に好ましくは、少なくとも90%以上である。
ましくは30〜50℃であり、更に好ましくは40〜5
0℃である。重合は、できる限り高い重合率で行うこと
が好ましく、少くとも85%以上の重合率が好ましく、
特に好ましくは、少なくとも90%以上である。
【0023】次に、本発明のエポキシ樹脂組成物におけ
るエポキシ樹脂とクロロプレン共重合体ゲルとの配合
は、その分散を均一に行うために乳化重合により合成さ
れたカルボキシル基を有するクロロプレン共重合体ゲル
ラテックスと、乳化された末硬化エポキシ樹脂エマルジ
ョンを混合することで行われる。
るエポキシ樹脂とクロロプレン共重合体ゲルとの配合
は、その分散を均一に行うために乳化重合により合成さ
れたカルボキシル基を有するクロロプレン共重合体ゲル
ラテックスと、乳化された末硬化エポキシ樹脂エマルジ
ョンを混合することで行われる。
【0024】クロロプレン共重合体ゲルラテックスと末
硬化エポキシ樹脂エマルジョンの配合は、エポキシ樹脂
100重量部に対し、クロロプレン共重合体ゲル5〜5
0重量部、好ましくは5〜20重量部、さらに好ましく
は10〜15重量部となるように混合を行う。クロロプ
レン共重合体ゲルが5重量部よりも少ないとエポキシ樹
脂の強靱性または耐破壊性などの改質効果が現れず、ま
た50重量部より多いとエポキシ樹脂自体の力学特性が
阻害されるので好ましくない。
硬化エポキシ樹脂エマルジョンの配合は、エポキシ樹脂
100重量部に対し、クロロプレン共重合体ゲル5〜5
0重量部、好ましくは5〜20重量部、さらに好ましく
は10〜15重量部となるように混合を行う。クロロプ
レン共重合体ゲルが5重量部よりも少ないとエポキシ樹
脂の強靱性または耐破壊性などの改質効果が現れず、ま
た50重量部より多いとエポキシ樹脂自体の力学特性が
阻害されるので好ましくない。
【0025】カルボキシル基を有するクロロプレン共重
合体ゲルラテックスと末硬化エポキシ樹脂エマルジョン
を上記の所定量混合、撹拌した後、混合液を共沈し、水
を除去することにより、クロロプレン共重合体ゲルを均
一に分散させた末硬化エポキシ樹脂組成物を得ることが
できる。
合体ゲルラテックスと末硬化エポキシ樹脂エマルジョン
を上記の所定量混合、撹拌した後、混合液を共沈し、水
を除去することにより、クロロプレン共重合体ゲルを均
一に分散させた末硬化エポキシ樹脂組成物を得ることが
できる。
【0026】このようにして得られたクロロプレン共重
合体ゲルを分散させた末硬化エポキシ樹脂組成物の硬化
は、通常のエポキシ樹脂の硬化のように硬化剤およびア
ミン触媒を加え、加熱することで行われる。
合体ゲルを分散させた末硬化エポキシ樹脂組成物の硬化
は、通常のエポキシ樹脂の硬化のように硬化剤およびア
ミン触媒を加え、加熱することで行われる。
【0027】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
なお、本発明はこの実施例にのみ限定されるものではな
い。
なお、本発明はこの実施例にのみ限定されるものではな
い。
【0028】実施例1クロロプレン共重合体ゲルラテックスの合成
内容積3リットルの反応器を用い、クロロプレン単量体
1000g、アクリル酸80gおよびエチレングリコー
ルジメタクリレート20gをポリビニルアルコール(デ
ンカポバールB−03:電気化学工業(株)製)50g
および1000gの蒸留水で乳化せしめ、過硫酸カリウ
ムと亜硫酸カリウムとからなるレドックス系の開始剤を
使用して、窒素雰囲気下45℃で重合率96%まで重合
を行うことでカルボキシル基を含有するクロロプレン共
重合体ゲルラテックスを得た。
1000g、アクリル酸80gおよびエチレングリコー
ルジメタクリレート20gをポリビニルアルコール(デ
ンカポバールB−03:電気化学工業(株)製)50g
および1000gの蒸留水で乳化せしめ、過硫酸カリウ
ムと亜硫酸カリウムとからなるレドックス系の開始剤を
使用して、窒素雰囲気下45℃で重合率96%まで重合
を行うことでカルボキシル基を含有するクロロプレン共
重合体ゲルラテックスを得た。
【0029】エポキシ樹脂へのクロロプレン共重合体ゲ
ルの添加 ここで合成したクロロプレン共重合体ゲルラテックス
と、エポキシ樹脂のエマルジョン(エピコート828を
45.5%含む 中京油脂(株)製)とをエポキシ樹脂
100重量部に対しクロロプレン共重合体ゲル10重量
部となるように混合、撹拌し、共沈させ水を除去するこ
とでカルボキシル基含有クロロプレン共重合体ゲルをエ
ポキシ樹脂に添加したエポキシ樹脂組成物を得た。
ルの添加 ここで合成したクロロプレン共重合体ゲルラテックス
と、エポキシ樹脂のエマルジョン(エピコート828を
45.5%含む 中京油脂(株)製)とをエポキシ樹脂
100重量部に対しクロロプレン共重合体ゲル10重量
部となるように混合、撹拌し、共沈させ水を除去するこ
とでカルボキシル基含有クロロプレン共重合体ゲルをエ
ポキシ樹脂に添加したエポキシ樹脂組成物を得た。
【0030】○接着物性試験
樹脂物性試験は、クロロプレン共重合体ゲル添加エポキ
シ樹脂組成物100重量部に対し三級アミン触媒として
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ルを3重量部加えて充分に撹拌、脱泡し、脱脂した鋼板
(SPCC)に0.2mm厚で塗布した後、前硬化を8
0℃で30分間行い、続いて後硬化を160℃で60分
間行って硬化させ、鋼板を接着し、引っ張り剪断および
T型剥離強さを測定した。試験器にはオートグラフ(D
SS−2000 島津製作所製)を用い、クロスヘッド
速度を剪断試験は5mm/min、T型剥離試験は50
mm/minとした。
シ樹脂組成物100重量部に対し三級アミン触媒として
2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノー
ルを3重量部加えて充分に撹拌、脱泡し、脱脂した鋼板
(SPCC)に0.2mm厚で塗布した後、前硬化を8
0℃で30分間行い、続いて後硬化を160℃で60分
間行って硬化させ、鋼板を接着し、引っ張り剪断および
T型剥離強さを測定した。試験器にはオートグラフ(D
SS−2000 島津製作所製)を用い、クロスヘッド
速度を剪断試験は5mm/min、T型剥離試験は50
mm/minとした。
【0031】○動的粘弾性測定
動的粘弾性の測定は、直読式動的粘弾性測定器を用い、
周波数11Hz、昇温速度2〜3℃/minで行なっ
た。動的粘弾性測定のTanδより求めたエポキシ樹脂
硬化物のガラス転移温度Tgは、クロロプレン共重合体
ゲルを添加しないエポキシ樹脂硬化物は115℃、クロ
ロプレン共重合体ゲルをエポキシ樹脂100重量部に対
し10重量部添加したエポキシ樹脂硬化物は112℃で
あった。
周波数11Hz、昇温速度2〜3℃/minで行なっ
た。動的粘弾性測定のTanδより求めたエポキシ樹脂
硬化物のガラス転移温度Tgは、クロロプレン共重合体
ゲルを添加しないエポキシ樹脂硬化物は115℃、クロ
ロプレン共重合体ゲルをエポキシ樹脂100重量部に対
し10重量部添加したエポキシ樹脂硬化物は112℃で
あった。
【0032】実施例2エポキシ樹脂へのクロロプレン共重合体ゲルの添加
実施例1で合成したカルボキシル基含有クロロプレン共
重合体ゲルラテックスと、エポキシ樹脂のエマルジョン
(エピコート828を45.5%含む 中京油脂(株)
製)とをエポキシ樹脂100重量部に対しクロロプレン
共重合体ゲル15重量部となるように混合、撹拌し、共
沈させ水を除去することでカルボキシル基含有クロロプ
レン共重合体ゲルをエポキシ樹脂に添加したエポキシ樹
脂組成物を得た。 接着物性試験 実施例1記載の方法と同様の方法で行った。
重合体ゲルラテックスと、エポキシ樹脂のエマルジョン
(エピコート828を45.5%含む 中京油脂(株)
製)とをエポキシ樹脂100重量部に対しクロロプレン
共重合体ゲル15重量部となるように混合、撹拌し、共
沈させ水を除去することでカルボキシル基含有クロロプ
レン共重合体ゲルをエポキシ樹脂に添加したエポキシ樹
脂組成物を得た。 接着物性試験 実施例1記載の方法と同様の方法で行った。
【0033】比較例1エポキシ樹脂への液状化クロロプレン重合体の添加
エポキシ樹脂(エピコート828)に液状化クロロプレ
ン重合体(デンカLCR FH−050:電気化学工業
(株)製)を、エポキシ樹脂100重量部に対し10重
量部となる量で混合し、充分に撹拌することで添加を行
った。 接着物製試験 液状化クロロプレン重合体添加エポキシ樹脂組成物の接
着物性試験は、実施例1記載の樹脂物性試験と同様の方
法により行った。
ン重合体(デンカLCR FH−050:電気化学工業
(株)製)を、エポキシ樹脂100重量部に対し10重
量部となる量で混合し、充分に撹拌することで添加を行
った。 接着物製試験 液状化クロロプレン重合体添加エポキシ樹脂組成物の接
着物性試験は、実施例1記載の樹脂物性試験と同様の方
法により行った。
【0034】比較例2エポキシ樹脂へのクロロプレン共重合体ゲルの添加
実施例1で合成したカルボキシル基含有クロロプレン共
重合体ゲルラテックスから固形分としてカルボキシル基
含有クロロプレン共重合体ゲルを取り出し、これをTH
F(テトラヒドロフラン)中に分散させた後、その分散
液に未硬化エポキシ樹脂を未硬化エポキシ樹脂100重
量部に対しクロロプレン共重合体ゲル10重量部となる
様に混合し、その後THFを留去してエポキシ樹脂中に
カルボキシル基を有するクロロプレン共重合体ゲルを添
加したエポキシ樹脂組成物を得た。
重合体ゲルラテックスから固形分としてカルボキシル基
含有クロロプレン共重合体ゲルを取り出し、これをTH
F(テトラヒドロフラン)中に分散させた後、その分散
液に未硬化エポキシ樹脂を未硬化エポキシ樹脂100重
量部に対しクロロプレン共重合体ゲル10重量部となる
様に混合し、その後THFを留去してエポキシ樹脂中に
カルボキシル基を有するクロロプレン共重合体ゲルを添
加したエポキシ樹脂組成物を得た。
【0035】接着物製試験
THFに分散させたカルボキシル基含有クロロプレン共
重合体ゲルを添加したエポキシ樹脂組成物の接着物性試
験は、実施例1記載の樹脂物性試験と同様の方法により
行った。
重合体ゲルを添加したエポキシ樹脂組成物の接着物性試
験は、実施例1記載の樹脂物性試験と同様の方法により
行った。
【0036】実施例1,2および比較例1,2の物性試
験の結果を表1に示す。
験の結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】実施例1,2と比較例2を比較すると、ク
ロロプレン共重合体ゲルをエポキシ樹脂に添加するの
に、比較例2のTHFなどの溶媒を使用した溶媒置換法
ではゲルが凝集して分散が不良であるが、実施例1,2
の共沈法で添加すると分散が良好であった。
ロロプレン共重合体ゲルをエポキシ樹脂に添加するの
に、比較例2のTHFなどの溶媒を使用した溶媒置換法
ではゲルが凝集して分散が不良であるが、実施例1,2
の共沈法で添加すると分散が良好であった。
【0039】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明のエポキシ樹
脂組成物は、エポキシ樹脂のガラス転移温度や弾性率を
低下させることなく、エポキシ樹脂の強靱性または耐破
壊性を改良することができる効果がある。また、本発明
の製造方法によれば、クロロプレン共重合体ゲルをエポ
キシ樹脂に共沈法で添加することにより、上記の特性を
有するエポキシ樹脂組成物を得ることができる。
脂組成物は、エポキシ樹脂のガラス転移温度や弾性率を
低下させることなく、エポキシ樹脂の強靱性または耐破
壊性を改良することができる効果がある。また、本発明
の製造方法によれば、クロロプレン共重合体ゲルをエポ
キシ樹脂に共沈法で添加することにより、上記の特性を
有するエポキシ樹脂組成物を得ることができる。
フロントページの続き
(72)発明者 岡本 弘
愛知県尾張旭市旭台3−14−7
(72)発明者 稲垣 慎二
愛知県愛知郡長久手町長湫野田農11−7
(56)参考文献 特開 昭54−63152(JP,A)
特開 昭50−142633(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C08L 63/00 - 63/10
C08L 11/00 - 11/02
Claims (2)
- 【請求項1】 エポキシ樹脂エマルジョンに、クロロプ
レンとカルボキシル基を有する単量体と多官能性の(メ
タ)アクリレート系単量体を主成分として共重合して得
られた共重合体ゲルを混合して生成した共沈物であっ
て、前記共重合体ゲルをエポキシ樹脂100重量部に対
して5〜50重量部配合してなることを特徴とするエポ
キシ樹脂組成物。 - 【請求項2】 エポキシ樹脂のエマルジョンに、クロロ
プレンとカルボキシル基を有する単量体を主成分とする
乳化重合して得られた共重合体ゲルをエポキシ樹脂10
0重量部に対して5〜50重量部混合し、共沈させるこ
とを特徴とするエポキシ樹脂組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17225493A JP3370141B2 (ja) | 1993-06-19 | 1993-06-19 | エポキシ樹脂組成物およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17225493A JP3370141B2 (ja) | 1993-06-19 | 1993-06-19 | エポキシ樹脂組成物およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0770407A JPH0770407A (ja) | 1995-03-14 |
| JP3370141B2 true JP3370141B2 (ja) | 2003-01-27 |
Family
ID=15938486
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17225493A Expired - Fee Related JP3370141B2 (ja) | 1993-06-19 | 1993-06-19 | エポキシ樹脂組成物およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3370141B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6129662B2 (ja) * | 2013-07-03 | 2017-05-17 | 株式会社日立製作所 | 非常止め装置及びエレベーター |
-
1993
- 1993-06-19 JP JP17225493A patent/JP3370141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0770407A (ja) | 1995-03-14 |
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