JP2000230146A - 制振塗料用水性樹脂組成物 - Google Patents

制振塗料用水性樹脂組成物

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JP2000230146A
JP2000230146A JP11035891A JP3589199A JP2000230146A JP 2000230146 A JP2000230146 A JP 2000230146A JP 11035891 A JP11035891 A JP 11035891A JP 3589199 A JP3589199 A JP 3589199A JP 2000230146 A JP2000230146 A JP 2000230146A
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Japan
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epoxy
emulsion
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acid
resin composition
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JP11035891A
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English (en)
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Masahiko Otsuka
雅彦 大塚
Yoshimitsu Igarashi
義光 五十嵐
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制振用塗料として用いた場合に、電着鋼板等
への密着性が良好な水性の樹脂組成物を提供する。ま
た、塗料の貯蔵安定性を損なうことなく、性能を発揮で
きる水性の樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 エポキシ変性アクリルエマルジョンを含
有する制振塗料用水性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、精密機
械、家電製品、建設機械、建築構造物、その他各種の機
器や構造物等の振動または振動による騒音の低減に使用
される水性樹脂組成物に関する。さらに詳しくは自動車
等に使用される電着鋼板等への密着性が良好である水性
樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題の観点から省資源、地球
環境に優しい材料の開発が進められており、例えば溶剤
系塗料、溶剤系接着剤からの脱溶剤化、また廃棄後の処
理を考えた材料の選択が積極的に行われている。具体的
には、溶剤系塗料、溶剤系接着剤に関しては水系材料へ
の転換が挙げられる。また廃棄処理の点では燃焼時有毒
ガスが発生し焼却炉を痛めると言われている塩ビポリマ
ーを他素材へ転換する等が挙げられる。
【0003】この流れの中で、自動車を取り巻く周辺材
料についても同様のことが進んでいる。例えば、従来ア
スファルト系の制振シート、或いは制振鋼板が使用され
ているところに、水系の制振塗料により対応する動き、
また主に塩ビゾルが使われていたチッピング塗料を、や
はり水系塗料に変える動きがある。しかしながら、従来
の水系塗料では、被着体である電着鋼板などに対する密
着性が不良なことが分かってきた。これに対して、特開
昭63−165462号公報では、ウレタンエマルジョ
ンを配合することにより、密着性を改良することが開示
されている。この開示技術でかなり密着性は向上するも
のの、現在求められているレベルからは満足のいくもの
ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、制振用塗料
として用いた場合に、電着鋼板等への密着性が良好な水
性の樹脂組成物を提供することを課題とする。その際、
塗料の貯蔵安定性を損なうことなく、性能を発揮できる
水性の樹脂組成物を提供することをも課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記課題を解
決するため鋭意検討したところ、意外にもエポキシ変性
アクリルエマルジョンを含有する水性樹脂分散物が課題
を解決できることを見いだし本発明に到達した。すなわ
ち、本発明は、エポキシ変性アクリルエマルジョンを含
有する制振塗料用水性樹脂組成物であり、または合成ゴ
ムラテックスおよび/または合成樹脂エマルジョンを含
有する前記の水性樹脂組成物である。
【0006】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
水性樹脂組成物はエポキシ変性アクリルエマルジョンを
含有することを要する。エポキシ変性アクリルエマルジ
ョンは、アクリルエマルジョンであればよく、特に限定
されないが、1分子中にエポキシ基を2個以上有するこ
とが好ましい。
【0007】エポキシ変性アクリルエマルジョンの製造
方法としては、例えば、エポキシ樹脂存在下、ラジカル
重合性モノマーを従来公知の乳化重合技術により得るも
のを用いることができる。乳化重合は、ラジカル重合性
モノマー、ラジカル重合開始剤、水、界面活性剤の存在
下によって行うことができる。例えば、エポキシ樹脂と
ラジカル重合性モノマーとを予め室温または加温下で十
分に撹拌を行うことによって均一に溶解させ、これに界
面活性剤、分散剤、保護コロイド、水溶性高分子等と水
及びラジカル重合開始剤を加えて乳化分散液としたのち
重合する方法が挙げられる。この方法以外にも、例え
ば、エポキシ樹脂とラジカル重合性モノマーを別個に乳
化分散させ重合に供する方法、エポキシ樹脂のみを乳化
分散させラジカル重合性モノマーを直接重合させる方法
等が挙げられ、また、重合開始剤の添加方法も乳化分散
液と一緒に添加させたり、別個に添加させたりもでき
る。ここでエポキシ変性に例示したエポキシ樹脂は、一
分子中にエポキシ基を2個以上含む化合物であることが
望ましく、例えばグリシジルエーテル類、グリシジルエ
ステル類、グリシジルアミン類、脂環族エポキサイド
類、脂環族エポキサイド、などが挙げられる。
【0008】(イ)グリシジルエーテル類としては、芳
香族グリシジルエーテル、脂肪族グリシジルエーテルが
挙げられ、芳香族グリシジルエーテルとしては例えばビ
スフェノールのジグリシジルエーテル、フェノールノボ
ラックのポリグリシジルエーテル、ビフェノールのジグ
リシジルエーテルが挙げられる。該ビスフェノールのジ
グリシジルエーテルとしては、例えばビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、ビスフェ
ノールS、テトラメチルビスフェノールA、テトラブロ
モビスフェノールAなどのジグリシジルエーテルが挙げ
られ、フェノールノボラックのポリグリシジルエーテル
としては、例えばフェノールノボラック、クレゾールノ
ボラック、ブロム化フェノールノボラックなどのポリグ
リシジルエーテルが挙げられ、ビフェノールのジグリシ
ジルエーテルとしては、例えばビフェノール、テトラメ
チルビフェノールのジグリシジルエーテルが挙げられ
る。
【0009】脂肪族グリシジルエーテルとしては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ソル
ビトール、ソルビタン、グリセロール、ポリグリセロー
ル、ペンタエリスリトール、テトラメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、トリメチロールプロパ
ンなどのグリシジルエーテルが挙げられる。 (ロ)グリシジルエステル類としては、芳香族グリシジ
ルエステル、脂環式グリシジルエステルなどが挙げられ
る。芳香族グリシジルエステルとしては、例えばフタル
酸、テレフタル酸、イソフタル酸などのジグリシジルエ
ステルが挙げられ、脂環式グリシジルエステルとしては
例えばヘキサヒドロフタル酸、テトラヒドロフタル酸、
ダイマー酸などのグリシジルエステルが挙げられる。
【0010】(ハ)グリシジルアミン類としては、例え
ばテトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラ
グリシジルメタキシリレンジアミン、トリグリシジルア
ミノフェールなどが挙げられる。 (ニ)線状脂肪族エポキサイド類としては、例えば、エ
ポキシ化ポリブタジエン、エポキシ化大豆油などが挙げ
られる。(ホ)脂環族エポキサイドとしては、例えば
3,4エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチルカル
ボキシレート、3,4エポキシシクロヘキシルメチルカ
ルボキシレートなどが挙げられる。
【0011】これらのエポキシ樹脂は一種または二種以
上を組み合わせてもよい。好ましいエポキシ樹脂は、密
着性の観点からグリシジルエーテル類であり、さらに好
ましくはビスフェノールのジグリシジルエーテルであ
り、とくに好ましくはビフェノールA、ビフェノールF
のジグリシジルエーテルである。エポキシ樹脂のエポキ
シ当量は150〜3000でありことが好ましく、さら
に好ましくは170〜1000である。
【0012】エポキシ変性アクリルエマルジョンの製造
におけるラジカル重合性モノマーとしては次のものを使
用することができる。例えば、芳香族不飽和化合物、
α,β−不飽和モノカルボン酸アルキルエステル、不飽
和カルボン酸、等を挙げることができる。芳香族不飽和
化合物としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエンなどが挙げられるα,β−不飽和モ
ノカルボン酸のアルキルエステルとしては、例えば、ア
クリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルが挙げ
られる。アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエス
テルとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアク
リレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレー
ト、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリ
レート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレー
ト、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレー
ト、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリル
メタクリレートなどが挙げられる。
【0013】不飽和カルボン酸としては、例えば、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、モノアルキルイタコネート等が挙げられる。上記
以外のラジカル重合性モノマーも必要に応じて組み合わ
せてもよい。例えば、水酸基含有モノマー、例えば、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、
ヒドロキシプロピルメタクリレート、ポリエチレングリ
コールアクリレート;アミド基含有モノマー、例えば、
アクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−メチレン
ビスアクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マ
レイン酸アミド、マレイミド;メチロール基含有モノマ
ー、例えば、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、ジメチロールアクリルアミ
ド、ジメチロールメタクリルアミド;アルコキシメチル
基含有モノマー、例えば、N−メトキシメチルアクリル
アミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、N−ブ
トキシメチルアクリルアミド、N−ブトキシメチルメタ
クリルアミド;エポキシ基含有モノマー、例えば、グリ
シジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリ
ルグリシジルエーテル、メチルグリシジルアクリレー
ト、メチルグリシジルメタクリレート;多官能性モノマ
ー、例えば、ジビニルベンゼン、ポリオキシエチレンジ
アクリレート、ポリオキシエチレンジメタクリレート、
ポリオキシプロピレンジアクリレート、ポリオキシプロ
ピレンジメタクリレート、ブタンジオールジアクリレー
ト、ブタンジオールジメタクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート;
α,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸のモノまたはジ
エステル、例えば、マレイン酸モノまたはジブチル、フ
マル酸モノまたはジオクチル;ビニルエステル、例え
ば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル;不飽和ニトリ
ル、例えば、アクリロニトリル、メタクリロニトリル;
オレフィン、例えば、ブタジエン、イソプレン;塩素含
有ビニルモノマー、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、クロロプレンなどを挙げることができる。
【0014】ラジカル重合性モノマーは単独で使用して
もよく、また2種以上の混合物であってもよい。好まし
くは、芳香族不飽和化合物、α,β−不飽和モノカルボ
ン酸のアルキルエステル、不飽和モノカルボン酸の組み
合わせを必須成分とするのがよい。さらに好ましくは、
芳香族不飽和化合物としてはスチレンが挙げられ、α,
β−不飽和モノカルボン酸のアルキルエステルとして
は、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、、2−
エチルヘキシルアクリレートが挙げられ、不飽和モノカ
ルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸が挙げら
れる。
【0015】ラジカル重合性モノマーとして好ましい芳
香族不飽和化合物、α,β−不飽和モノカルボン酸アル
キルエステル、および不飽和モノカルボン酸の組成比
は、芳香族不飽和化合物が20〜80重量%、α,β−
不飽和モノカルボン酸のアルキルエステルが20〜80
重量%、不飽和モノカルボン酸が0.1〜20重量%で
ある。
【0016】アクリルポリマーのTgは目的に応じて設
定すればよいが、好ましくは−60℃から30℃であ
る。−60℃以上で密着性に問題なく、30℃以下で塗
膜の状態に問題ない。さらに好ましくは−40℃から0
℃である。なお、ここで言うTgとは、エポキシ樹脂を
除いた全モノマーからの計算値を意味する。本発明で使
用するエポキシ変性アクリルエマルジョンの製造におい
て、エポキシ樹脂とラジカル重合性モノマーとの比率
は、エポキシ樹脂0.5〜60重量%に対してラジカル
重合性モノマーが40〜99.5重量%であることが望
ましい。エポキシ樹脂が0.5重量%以上で密着性に問
題なく、また60重量%以下でエポキシ変性エマルジョ
ンの重合安定性に問題ない。より好ましくは、エポキシ
樹脂が1〜55重量%に対してラジカル重合性モノマー
が45〜99重量%である。
【0017】使用する界面活性剤としては、イオン性、
非イオン性の界面活性剤があり、イオン性界面活性剤と
してはアニオン性、カチオン性、両性が挙げられる。ア
ニオン性界面活性剤としては、例えばカルボン酸型、硫
酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型等が挙
げられ、カルボン酸型としては例えば脂肪酸石けん、ナ
フテン酸石けんが挙げられ、硫酸エステル型としては例
えば長鎖アルコール硫酸エステル、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、脂肪酸モノ
グリセリド硫酸エステル、脂肪酸モノアルカノールアミ
ド硫酸エステル等が挙げられ、スルホン酸型としては例
えばアルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、ジア
ルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキル
フェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、ホルマリン縮合ナフタリンスルホン酸塩等が
挙げられ、リン酸エステル型としは例えばポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテルリン酸エステル塩、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩等
が挙げられる。
【0018】カチオン性界面活性剤としては、例えば第
4級アンモニウム型、脂肪族アミン型、複素環アミン型
が挙げられ、第4級アンモニウム型としては例えば長鎖
第一級アミン塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、
長鎖第三級アミン塩、アルキルトリメチルアンモニウム
塩、アルキルピリジニウム塩等が挙げられ、脂肪族アミ
ン型としては例えばポリオキシエチレンアルキルアミン
等が挙げられ、複素環アミン型としては例えばアルキル
イミダゾリン等が挙げられる。
【0019】両性界面活性剤としては、例えばN−アル
キルアミノ酸型、イミダゾリン型等が挙げられ、N−ア
ルキルアミノ酸型としては例えばN−アルキル−β−ア
ミノプロピオン酸塩、N−アルキル−β−イミノジプロ
ピオン酸塩等が挙げられ、イミダゾリン型としては例え
ば2−アルキルイミダゾリンの誘導体等が挙げられる。
非イオン性界面活性剤としては、例えばエーテル型、
エステル型、アルカノールアミド型等が挙げられ、エー
テル型としては例えばポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル等が挙げら
れ、エステル型としては例えばポリオキシエチレンモノ
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンジ脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エ
ステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エス
テル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エ
ステル等が挙げられ、アルカノールアミド型としては例
えば脂肪酸ジエタノールアミド、ポリオキシエチレンア
ルキルアミド等が挙げられる。
【0020】また上記で挙げた非反応性の界面活性剤と
ともに、反応性の界面活性剤も併用してもよい。反応性
界面活性剤は一分子中にラジカル重合性二重結合を有し
かつスルホン酸基、スルホン酸エステル基、スルホン酸
塩基、スルホン酸エステル塩基から選ばれる一個以上の
官能基を有するもの、または一分子中にラジカル重合性
二重結合の官能基を有しかつポリオキシエチレン、ポリ
オキシプロピレン、ポリオキシエチレンポリオキシプロ
ピレン複合タイプのアルキルエーテルまたはアルコール
を有するものである。なおここでいう塩とはナトリウム
塩、カリウム塩、アンモニウム塩を指す。
【0021】重合開始剤としては、水溶性、油溶性の重
合開始剤が使用できる。水溶性の重合開始剤としては、
例えば過硫酸塩、過酸化物、水溶性のアゾビス化合物、
過酸化物−還元剤のレドックス系等が挙げられ、過硫酸
塩としては例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウ
ム、過硫酸ナトリム、等が挙げられ、過酸化物としては
例えば過酸化水素、t−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシマレイン酸、コハク酸パーオ
キシドが挙げられ、水溶性アゾビス化合物としては、例
えば2,2’−アゾビス(N−ヒドロキシエチルイソブ
チルアミド)、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロ
パン)2塩化水素、4,4’−アゾビス(4−シアノペ
ンタン酸)等が挙げられ、過酸化物−還元剤のレドック
ス系としては、例えば先の過酸化物にナトリウムスルホ
オキシレートホルムアルデヒド、亜硫酸水素ナトリウ
ム、チオ硫酸ナトリウム、ヒドロキシメタンスルフィン
酸ナトリウム、L−アスコルビン酸、およびその塩、第
一銅塩、第一鉄塩等の還元剤の添加が挙げられる。
【0022】油溶性の重合開始剤としては例えば過酸化
物、油溶性のアゾビス化合物等が挙げられ、過酸化物と
しては、例えば過酸化ジブチル、過酸化ベンゾイル、過
酸化ラウロイル、クメンハイドロ過酸化物等が挙げら
れ、油溶性のアゾビス化合物としては、例えば2,2’
−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−
2−メチルブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2,
4−ジメチルバレロニトリル等が挙げられる。
【0023】本発明で使用するエポキシ変性アクリルエ
マルジョンの重合では、必要に応じてリン酸水素ナトリ
ウムや炭酸水素ナトリウム等のpH調整剤、n−ヘキシ
ルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、t−ドデ
シルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、チオグ
リコール酸等のメルカプタン類、α−メチルスチレンダ
イマーや低分子ハロゲン化合物等の分子量調整剤、キレ
ート化剤、可塑剤、有機溶剤等を乳化重合の前・中・後
に添加することができる。重合温度は例えば0〜150
℃で特に30〜90℃の範囲が好ましく、不活性雰囲気
中、常圧下または必要に応じて加圧下で行われる。
【0024】製造時もしくは製造後に使用できる分散
剤、保護コロイド、水溶性高分子としては、例えばポリ
リン酸塩、ポリアクリル酸塩、スチレン−マレイン酸共
重合体塩、スチレン−アクリル酸共重合体塩、スチレン
−メタクリル酸共重合体塩、水溶性アクリル酸エステル
共重合体塩、水溶性メタクリル酸エステル共重合体塩、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリメタ
クリルアミド、ポリアクリルアミド共重合体、ポリメタ
クリルアミド共重合体等が挙げられる。
【0025】本発明で使用するエポキシ変性アクリルエ
マルジョンは、均一構造でもよく、コアシェル構造をと
ってもよい。例えば、コア部がエポキシ樹脂とアクリル
ポリマーからなりシェル部にはアクリルポリマーのみの
場合、またその逆のコア部にはアクリルポリマーのみで
シェル部にエポキシ樹脂とアクリルポリマーからなる場
合が挙げられる。
【0026】エポキシ変性アクリルエマルジョンは水性
樹脂組成物100重量部に対して0.005〜60重量
部含有していることが好ましい。0.005重量部以上
で密着性に問題なく、60重量部以下で貯蔵安定性に問
題がない。さらに好ましくは、0.01〜50重量部で
ある。本発明の水性樹脂組成物はエポキシ変性アクリル
エマルジョンを含有しているが、そのまま用いても、ま
たエポキシ樹脂を硬化させるために必要に応じて硬化剤
を配合しても良い。硬化剤としては例えばポリアミン
系、第三級アミン系、酸無水物系、ポリメルカプタン系
等が挙げられる。
【0027】本発明の水性樹脂組成物には、合成ゴムラ
テックスを含有せしめてもよい。ここにいう合成ゴムラ
テックスとは、共役ジエンモノマーとこれらと共重合可
能なラジカル重合性モノマーとを乳化共重合して得られ
るラテックスである。例えば、スチレン−ブタジエン系
共重合体ラテックス、メチルメタクリレート−ブタジエ
ン系共重合体ラテックス、アクリロニトリル−ブタジエ
ン系共重合体ラテックス、ポリブタジエン系共重合体ラ
テックス等が挙げられる。
【0028】好ましくはスチレン−ブタジエン系共重合
体ラテックスである。合成ゴムラテックスのガラス転移
温度は−60〜60℃であることが好ましく、さらに好
ましくは−40〜30℃である。合成ゴムラテックスの
製造法は、従来公知の乳化重合法によればよい。使用で
きる共役ジエンモノマーとしては、例えば1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタ
ジエン、2−エチル−1,3−ブタジエン,1,3−ペ
ンタジエン、クロロプレン等が挙げられる。
【0029】共役ジエンモノマーと共重合可能なラジカ
ル重合性モノマーとしては、先に挙げた芳香族不飽和化
合物、α,β−不飽和モノカルボン酸アルキルエステ
ル、不飽和カルボン酸、水酸基含有モノマー、アミド基
含有モノマー、メチロール基含有モノマー、アルコキシ
メチル基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、多官
能性モノマー、α,β−エチレン性不飽和ジカルボン酸
のモノまたはジエステル、ビニルエステル、不飽和ニト
リル、塩素含有ビニルモノマー等を挙げることができ
る。
【0030】本発明の水性樹脂組成物には、合成樹脂エ
マルジョンを含有せしめてもよい。ここにいう合成樹脂
エマルジョンとは、共役ジエンモノマーを含有しないラ
ジカル重合性モノマーを常法に従って乳化共重合して得
られるエマルジョンである。例えば、(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体エマルジョン、スチレン−(メ
タ)アクリル酸エステル系共重合体エマルジョン、酢酸
ビニル系共重合体エマルジョン、エチレンー酢酸ビニル
系共重合体エマルジョン等が挙げられる。
【0031】好ましくは、(メタ)アクリル酸エステル
系共重合体エマルジョン、スチレン−(メタ)アクリル
酸エステル系共重合体エマルジョンである。(メタ)ア
クリル酸エステルとは先に挙げたα,β−不飽和モノカ
ルボン酸アルキルエステルと同じ意味である。合成樹脂
エマルジョンのガラス転移温度は通常−60〜60℃
で、好ましくは−40〜30℃である。
【0032】合成樹脂エマルジョンの製造においては、
共役ジエンモノマーを除く先に挙げたラジカル重合性モ
ノマーを使用することができる。また乳化重合において
も同様に先に挙げたエポキシ変性アクリルエマルジョン
の乳化重合の方法を用いることができる。本発明の水性
樹脂組成物では、合成ゴムエマルジョンおよび合成樹脂
エマルジョンを含有せしめることは望ましい。
【0033】本発明において、(1)エポキシ変性アク
リルエマルジョンと(2)合成ゴムラテックスおよび/
または合成樹脂エマルジョンとの重量比率は、各々の固
形分で、(1)/(2)が1/999以上であることが
好ましい。1/999以上で密着性が良好である。ま
た、貯蔵安定性にも問題ない。より好ましくは(1)/
(2)=1/99〜70/30である。
【0034】本発明の水性樹脂組成物において、エポキ
シ変性アクリルエマルジョンがエポキシ樹脂を用いてエ
ポキシ変性したものである場合、そのエポキシ変性アク
リルエマルジョン、合成ゴムラテックス、合成樹脂エマ
ルジョンの合計100重量部(固形分)に対し、エポキ
シ変性アクリルエマルジョンのエポキシ変性に使用した
エポキシ樹脂は0.1〜10重量部であることが好まし
い。0.1重量部以上で密着性に問題なく、10重量部
以下で貯蔵安定性に問題がない。さらに好ましくは0.
5〜8重量部である。このエポキシ樹脂量は、エポキシ
変性アクリルエマルジョン中のエポキシ樹脂の量、及び
合成ゴムラテックス、合成樹脂エマルジョンの組み合わ
せにより決定することができる。
【0035】本発明において、エポキシ変性アクリルエ
マルジョン、合成ゴムラテックス、合成樹脂エマルジョ
ンは感熱ゲル化配合されていてもよい。ここで言う感熱
ゲル化とは、ある温度以上に加熱された時、ラテックス
がゲル化することを指す。本発明の水性樹脂組成物に
は、必要に応じて性能向上のためにその他のラテック
ス、タッキファイヤーやゴム成分、無機充填材、着色顔
料、体質顔料、防錆顔料等の顔料を添加してもよい。ま
た、殺菌剤、防腐剤、消泡剤、可塑剤、流動調整剤、増
粘剤、pH調整剤、界面活性剤、感熱ゲル化剤、溶剤等
も添加してもよい。
【0036】性能を向上させるためのラテックスとして
は、ウレタンラテックス、エポキシエマルジョン等が挙
げられる。タッキファイヤーとしては、例えば、ロジン
系、ロジン誘導体系、テルペン樹脂系、テルペン誘導体
系等の天然系タッキファイヤーや、石油樹脂系、スチレ
ン樹脂系、クマロンインデン樹脂系、フェノール樹脂
系、キシレン樹脂系の合成樹脂系のタッキファイヤー等
が挙げられる。これらのタッキファイヤーは、水分散ま
たは水溶液の形で添加することが好ましい。ゴム成分と
しては、例えば、液状ニトリルゴム、シリコンゴム、粉
末ゴム等が挙げられる。
【0037】無機充填材としては、例えば炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、珪酸カル
シウム、硫酸バリウム、カオリン、クレイ、ケイソウ
土、アルミナ、石膏、セメント、転炉スラグ粉末、ガラ
ス粉末等が挙げられ、顔料としては、酸化チタン、カー
ボンブラック、リン酸塩系防錆顔料、モリブデン酸塩系
防錆顔料等が挙げられる。
【0038】本発明の水性樹脂組成物は被着体に塗布し
た後、乾燥される。塗布の方法としては、例えばエアレ
ススプレー法、ハケ塗り法、ロール塗り法、ヘラ塗り法
等を用いる事ができる。乾燥方法としては、例えば焼き
付け乾燥法、常温乾燥法などがある。被着体としては、
代表的には自動車の電着鋼板があるが、それに限定され
ない。例えば木材、合板、パーティクルボード、石膏ボ
ード、鉄、アルミ等の金属、プラスチックフィルム、プ
ラスチックフォーム、プラスチックの不織布、皮革、木
綿、麻等の布、ガラス繊維、ガラス布、FRP、塗装鋼
板、紙、塩ビタイル、塩ビシート、ポリオレフィンシー
ト等の各種プラスチック等が挙げられる。
【0039】用途としては、例えば本発明の塗料用途以
外にも包装材料、加工紙、化粧板、繊維加工剤、建築材
料、建材関係などを挙げることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を説明する
が、これらは本発明の範囲を制限するものではない。な
お、特に指定のない限り、部は重量基準とする。また、
評価方法は以下の通りである。各特性は次のようにして
求めた。 (1)貯蔵安定性:表2に示すエポキシ変性アクリルエ
マルジョンを含む組成物を、40℃に7日間放置する。
放置前の粘度と放置後の粘度を測定し、粘度変化率が5
0%以内を合格とした。
【0041】なお、表2中の数字は固形分を表す。ま
た、組成物は、固形分が65%となるよう水で調整し、
その後粘度を2000〜3000mPa・sになるよう
増粘剤で調整したものである。 (2)密着性:表2に示す組成物を、電着塗料が塗布・
硬化している市販カチオン電着塗装板((株)テストピ
ース社製)に、乾燥後300μとなるようバーコーター
で塗布する。その後60℃で30分、さらに140℃で
20分加熱し、塗膜を作製した。
【0042】なお、組成物は上記(1)と同様な調整を
行ったものを使用した。塗膜表面をカッターナイフでク
ロスカットを入れる。その場合、電着塗膜までナイフが
入るようにする。次に、クロスカット部の中心にセロテ
ープを張り付け、勢いよく剥がす。クロスカット部が剥
がれない時、合格とした。
【0043】
【参考例1〜4】(エポキシ変性アクリルエマルジョン
の調整)表1に示すラジカル重合性モノマーとエポキシ
樹脂の混合物1000部に、エマルゲン950[花王
(株)製、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテ
ル]の25%水溶液80部、レベノールWZ[花王
(株)製、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム]の25%水溶液40部、過硫酸アンモ
ニウム2部、蒸留水430部を添加し、ホモミキサーで
撹拌を行いプレ乳化物を作製した。別に、撹拌機付きフ
ラスコに蒸留水400部、エマルゲン950の25%水
溶液20部を仕込み、80℃に昇温し、過硫酸アンモニ
ウム1部を水50部に溶解したものを添加する。これ
に、前記プレ乳化物を4時間かけて連続滴下する。次い
で、過硫酸アンモニウム0.5部を水50部に溶解した
ものを添加し、同温度で1時間重合を続けた。その後、
30℃以下まで冷却し、25%濃度のアンモニア水でp
Hを7に調整して固型分50%のエマルジョンを得た。
ラジカル重合性モノマーから計算されるTgを表1に併
せて示す。
【0044】
【実施例1〜9】表2に示す水性樹脂組成物を作製し、
貯蔵安定性、密着性の評価を行った。
【0045】
【比較例1〜4】表3に示す水性樹脂組成物を作製し、
貯蔵安定性、密着性の評価を実施例と同様に行った。表
3中の数字は固形分を表し、組成物の調整も実施例と同
様に行った。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】制振塗料用として用いた場合に、電着鋼
板等への密着性が良好である。また、塗料の貯蔵安定性
も良好である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ変性アクリルエマルジョンを含
    有する制振塗料用水性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 合成ゴムラテックスおよび/または合成
    樹脂エマルジョンを含有する請求項1に記載の水性樹脂
    組成物。
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