JP3384285B2 - ダッシュパネル成形法 - Google Patents
ダッシュパネル成形法Info
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Description
ネル、とくに、隔壁の上端部に連続してカウルインナパ
ネルが一体成形されたダッシュパネルの成形法に関す
る。 【0002】 【従来の技術】車両におけるダッシュパネルの上端部に
連続してカウルインナパネルが一体成形されたものは、
特開平2−303978号公報に示されて従来から知ら
れているが、この場合には、ダッシュパネルとカウルイ
ンナパネルとの接続部分が、車幅方向へ直線的で直角に
折り曲げ加工されて、カウルインナパネルが水平方向の
平坦面を形成しているため、その接続部分における剛性
が加工後に生じるスプリングバックの影響をうけて低下
し、車体としての強度を十分に高めることが難しいの
で、ダッシュパネルに振動が発生しやすくなる等の欠点
がある。 【0003】また、比較的大きいカウルインナパネルが
ダッシュパネルから大きく折り曲げられていて、カウル
インナパネル及びダッシュパネルを一体的に絞り成形す
ることは実際上困難であるので、カウルインナパネルの
部分とダッシュパネルの部分との境界部を展開した状態
にして、一体的に一旦絞り成形させてから、それらの接
続点で大きく折り曲げて最終成形させることとなるが、
そのときには、折り曲げ加工後のスプリングバック等の
影響を受けるために精度の高い全体成形は非常に難し
く、従って、カウルインナパネルの左右端部をフロント
ピラー等の車体側部へ溶接する工程において、カウルイ
ンナパネルを位置決めする治具を増加させなければなら
なくなり、溶接組立てのコストアップを招く不具合があ
った。 【0004】さらに、ダッシュパネルとカウルインナパ
ネルとの接続部分が車幅方向へ直線的で直角に折り曲げ
られていて、全体的強度が大きくないので、カウルリン
フォースメントを用い部分的に閉断面構造として、強度
を高める等の処置が必要となるため、この面でもコスト
アップを伴う欠点があった。 【0005】しかしながら、上記のように、比較的大き
いカウルインナパネルがダッシュパネルから大きく折り
曲げられるように、カウルインナパネル及びダッシュパ
ネルを一体的に絞り成形することは実際上不可能である
ので、ダッシュパネルの上端部にカウルインナパネルを
連続して一体成形させる場合、ダッシュパネルとカウル
インナパネルとを接続する曲折部分から、カウルインナ
パネルをさらに下方へ深く絞り成形して、カウルインナ
パネルに下方への凹部を形成させることは、従来全く考
えられていなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、下方への凹
部を形成したカウルインナパネルが隔壁の上端部に接続
されたダッシュパネルを、高い精度で容易に成形させよ
うとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
るダッシュパネル成形法は、エンジンルーム及び車室間
を仕切る隔壁相当部分と凹部を形成したカウルインナパ
ネル相当部分とを、上記隔壁相当部分及び上記カウルイ
ンナパネル相当部分の接続部で展開した状態へ一体的に
絞り成形し、上記接続部に設定された車幅方向に延びる
折り曲げラインから車両後方側へ上記接続部をしごい
て、上記折り曲げラインから車両後方側の上記接続部を
塑性変形させることにより、上記隔壁相当部分に対し上
記カウルインナパネル相当部分を所定位置へ変位させる
ようにして、隔壁と下方への凹部を形成したカウルイン
ナパネルとをそなえたダッシュパネルを一体成形するよ
うにしている。 【0008】すなわち、ダッシュパネルにおける隔壁相
当部分と凹部を形成したカウルインナパネル相当部分と
を、隔壁相当部分及びカウルインナパネル相当部分の接
続部で展開した状態に一体成形するため、それらの成形
は絞り成形法により容易に、かつ、精度よくそれぞれ形
成させることができ、また、隔壁相当部分及びカウルイ
ンナパネル相当部分の接続部に設定された折り曲げライ
ンから車両後方側へ接続部をしごいて、折り曲げライン
から車両後方側の接続部を塑性変形させることにより、
隔壁相当部分に対してカウルインナパネル相当部分を所
定位置へ変位させるが、接続部の上記しごき作用によっ
てはカウルインナパネル相当部分の形状に影響はなく、
従って、隔壁相当部分の上端部から接続部を介して下方
へ折り曲げられることにより、下方への凹部を持ったカ
ウルインナパネルを隔壁と一体的に高精度で、かつ、容
易に成形することができるようになる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す本発明の実施形
態例について説明する。図1及び図2において、車両の
ダッシュパネル1は、エンジンルーム2と車室3との間
を仕切る隔壁4、及び、隔壁4の上端曲折部5からほぼ
平坦な接続部6を介して隔壁4と一体的に成形されたカ
ウルインナパネル7をそなえており、隔壁4は、図示し
ないステアリングシャフトを貫通させる部分や、タイヤ
ホイールハウス等の部分で複雑な傾斜面が形成されてい
ると共に、エンジンルーム2内の図示しないエンジンや
その補機等と近接して接触しないように、複雑に凹凸し
た形状をし、かつ、隔壁4の上端曲折部5はおおよそ車
幅方向には延びているが、車幅方向から車両前後方向等
へ部分的に位置がずれるように構成されている。 【0010】また、カウルインナパネル7は、ダッシュ
パネル1におけるほぼ平坦な車幅方向に延びる接続部6
の後端縁(図1の右端)から下方へ折り曲げられて縦断
面が下方へ突出し、底面8及び後端のフランジ9をそな
えた比較的深い凹部10が形成されていて、十分な大き
さの縦断面積が与えられている一方、車幅方向に一様で
ない複雑な形状をしていて、底面8の下方及び後方にエ
アコン用ブロアダクト等の艤装品やインスツルメントパ
ネル内の各種機器等を配置できるように形成されている
と同時に、底面8上の雨水等を車幅方向に流すための傾
斜が適宜つけられている。 【0011】この場合、ダッシュパネル1の隔壁4及び
カウルインナパネル7がほぼ平坦な接続部6を介して一
体的に成形されているので、隔壁4とカウルインナパネ
ル7との接続部分から車室3へ雨水等が侵入することは
完全に防止できると共に、上記接続部分を支持するため
のカウルリンフォースメント等が不要となって、車体構
造を容易に簡単化させることができ、従って、車体に要
するコストを容易に低減させることが可能となる一方、
カウルインナパネル7は、接続部6の後端縁から下方へ
大きく折り曲げられて、下方への比較的深い凹部10が
形成されているため、カウルインナパネル7の底面8は
適宜低く配置させることができて、カウルの断面を比較
的大きく設定できるので、カウルの剛性を十分に向上さ
せることができる。 【0012】次に、ダッシュパネル1の成形方法につい
て説明する。まず第1工程として、図3に示されている
ように、車幅方向に延びてほぼ平坦な接続部6に相当す
る部分20で隔壁相当部分4aとカウルインナパネル相
当部分7aとが展開した形状となるように、素材の板金
から上下の型によってそれぞれ絞り成形することによ
り、隔壁相当部分4aと、曲折部5と、車幅方向に延び
る曲折部21を中間にそなえた接続部分20と、カウル
インナパネル相当部分7aとが形成された板材22を製
作する。この場合、隔壁相当部分4a、曲折部5、及
び、カウルインナパネル相当部分7aが上記のようにそ
れぞれ複雑な形状であり、また、カウルインナパネル相
当部分7aにおける凹部相当部分10aが比較的深くて
も、素材を全体的に直角以上には折り曲げていないた
め、それらの各部を絞り成形によって高精度で製作する
ことができる。 【0013】第2工程として、板材22から周囲のブラ
ンク23等を切り落とすトリミング処理を行い、その後
の第3工程として、図4及び図5に示されているよう
に、下型30上に載置された板材22を、接続部分20
に形成された曲折部21の折り曲げラインで上型31が
挟み込み、上型31と下型30との隙間を接続部分20
の板厚よりも僅かに小さくして、上型31を下型30に
沿って矢印Aの方向に変位させ、上型31及び下型30
間で接続部分20を曲折部21からしごきながら、完全
に塑性変形をさせることにより、図4及び図5にそれぞ
れ2点鎖線で示されているように接続部分20から接続
部6を成形させて、隔壁相当部分4aと相対的にカウル
インナパネル相当部分7aが所定の位置にきて、カウル
インナパネル7を形成する最終形状に仕上げられ、隔壁
相当部分4aはそのまま隔壁4を構成することとなる。 【0014】このとき、接続部分20にしごき作用が加
えられていても、その完全な塑性変形により折り曲げ加
工時のスプリングバック等の反作用は全く生じないた
め、接続部分20に接続するカウルインナパネル相当部
分7a自体は何ら影響を受けることがなくて、第1工程
で成形されたカウルインナパネル相当部分7aの高い精
度は何ら損なわれないので、複雑な形状をしている隔壁
部4と、その上端部から大きく折れ曲がって比較的深い
凹部10を持った複雑な形状のカウルインナパネル7と
を有するダッシュパネル1を、高精度で容易に成形でき
ることとなる。 【0015】さらに、第4工程として、第3工程で成形
されたダッシュパネル1の車幅方向両端部を、図6に示
されているように、下型40に対してそれぞれ整形型で
折り曲げ成形させることにより、下方への折り曲げフラ
ンジ41が形成されて、ダッシュパネル1が製作され
る。 【0016】ダッシュパネル1は、第3工程において接
続部分20の折り曲げラインである曲折部21から車両
後方側の部分がしごかれながら完全に塑性変形をさせら
れて、接続部6が成形されているため、接続部6で剛性
が大幅に強化されて、ダッシュパネル1の形状を確実に
保持させる機能を果たすことができる一方、ダッシュパ
ネル1は全体的に車両前後方向へ大きく湾曲しながら車
幅方向へ長く延びた形状をしていても、その両端部が折
り曲げフランジ41により縁取りされて、ダッシュパネ
ル1両端部の剛性も高められているため、ダッシュパネ
ル1の運搬時等にダッシュパネル1が変形することを効
果的に抑制することができ、また、このフランジ41に
よりダッシュパネル1の両端部をそれぞれフロントピラ
ー等の車体側部へ容易に連結することが可能となる。 【0017】従って、複雑な形状の隔壁4、及び、隔壁
4の上端曲折部5からほぼ平坦な接続部6を介して隔壁
4と一体的に成形され、かつ、隔壁4に対し大きく折り
曲げられて比較的深い凹部10を有する複雑な形状のカ
ウルインナパネル7を、高い精度で容易に成形して、所
期のダッシュパネル1を比較的低コストで製作すること
ができるようになる。 【0018】 【発明の効果】本発明にかかるダッシュパネル成形法に
よれば、ダッシュパネルにおける隔壁相当部分と凹部を
形成したカウルインナパネル相当部分とを、まず、隔壁
相当部分及びカウルインナパネル相当部分の接続部で展
開した状態に成形するため、それらの成形は絞り成形法
により容易に、かつ、精度よくそれぞれ形成させること
ができ、また、隔壁相当部分及びカウルインナパネル相
当部分の接続部に設定された折り曲げラインから車両後
方側へ接続部をしごいて塑性変形させることにより、隔
壁相当部分に対してカウルインナパネル相当部分を所定
位置へ変位させるので、下方への凹部を持ったカウルイ
ンナパネルを隔壁と一体的に高精度で、かつ、容易に成
形することができるようになる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンルーム及び車室間を仕切る隔壁
相当部分と凹部を形成したカウルインナパネル相当部分
とを、上記隔壁相当部分及び上記カウルインナパネル相
当部分の接続部で展開した状態へ一体的に絞り成形し、
上記接続部に設定された車幅方向に延びる折り曲げライ
ンから車両後方側へ上記接続部をしごいて、上記折り曲
げラインから車両後方側の上記接続部を塑性変形させる
ことにより、上記隔壁相当部分に対し上記カウルインナ
パネル相当部分を所定位置へ変位させるようにして、隔
壁と下方への凹部を形成したカウルインナパネルとをそ
なえたダッシュパネルを一体成形するようにしたダッシ
ュパネルの成形法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15760797A JP3384285B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ダッシュパネル成形法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15760797A JP3384285B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ダッシュパネル成形法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10329757A JPH10329757A (ja) | 1998-12-15 |
| JP3384285B2 true JP3384285B2 (ja) | 2003-03-10 |
Family
ID=15653432
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15760797A Expired - Fee Related JP3384285B2 (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | ダッシュパネル成形法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3384285B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP15760797A patent/JP3384285B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10329757A (ja) | 1998-12-15 |
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