JP3385169B2 - 弾性表面波多重モードフィルタ - Google Patents

弾性表面波多重モードフィルタ

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JP3385169B2 JP29839496A JP29839496A JP3385169B2 JP 3385169 B2 JP3385169 B2 JP 3385169B2 JP 29839496 A JP29839496 A JP 29839496A JP 29839496 A JP29839496 A JP 29839496A JP 3385169 B2 JP3385169 B2 JP 3385169B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弾性表面波を励
振するインターディジタルトランスデューサに関する。
また、このインターディジタルトランスデューサを利用
した弾性表面波多重モードフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、従来のインターディジタルトラ
ンスデューサ(以下、IDTという)の構造を示す。こ
のIDTは、弾性表面波を励振する励振部101と、電
気信号を入力あるいは出力する信号端子部102とから
成る。ここで各領域を伝搬する弾性表面波の伝搬速度を
考えると、励振部101を伝搬する速度Vidtの方
が、信号端子部102を伝搬する速度Vbusよりも遅
い。この結果、励振された弾性表面波は励振部101に
閉じ込められることになる。このときの弾性表面波の振
幅分布は図4に示すように、3つのモード(基本モード
104、高次モード(1次)105、高次モード(2
次)106)からなる。
【0003】次に、励振部101の幅Wに対する伝搬モ
ードの変化について述べる。励振部101の幅Wが十分
狭い場合には、図4に示したモードのうち、基本モード
104のみが現れる。ここで、励振部101の幅Wを大
きくしていくと、図4に示した高次モード105、10
6が順に現れ、基本モード104と合わせて複数のモー
ドが伝搬するようになる。
【0004】この高次伝搬モード105、106の伝搬
速度は、基本モード104の伝搬速度とはわずかに異な
るため、弾性表面波フィルタを作製した場合、通過帯域
近傍に不要なスプリアスが現れることになる。従って、
不要なスプリアスのないフィルタを得るには、IDTの
励振部101の幅Wを十分小さくしなければならなかっ
た。しかしながら、励振部101の幅Wを小さくすると
回折効果により損失が増加するため、スプリアスを抑制
しながら低損失化をするのは非常に困難であった。
【0005】図5、図6に高次伝搬モードの影響が顕著
に現れる弾性表面波多重モードフィルタの構成図を示
す。図5の弾性表面波多重モードフィルタは、弾性表面
波の伝搬方向に対して各弾性表面波共振器のIDTを垂
直方向に配置するので、「横結合型多重モードフィル
タ」と呼ばれる。図6の弾性表面波多重モードフィルタ
は、少なくとも1つの入力用IDTと少なくとも1つの
出力用IDTを弾性表面波の伝搬方向と平行な方向に配
置する「縦結合型多重モードフィルタ」である。両フィ
ルタにおいては、回折効果による損失増加の抑制に加え
て、外部回路とのインピーダンス整合状態を良くするた
めに、励振部101の幅Wは、比較的大きく設計されて
いた。この場合、必然的にスプリアスは存在するという
問題を生じていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、弾性表面波多
重モードフィルタの低損失化と、外部回路とのインピー
ダンス整合状態を良くすることを目的に設計された従来
の弾性表面波多重モードフィルタでは、IDTの励振部
の幅Wを大きくする必要があり、スプリアスを抑制する
ことは困難であった。
【0007】この発明は、以上のような事情を考慮して
なされたものであり、励振部の幅を小さくせずに高次伝
搬モードを抑制できるインターディジタルトランスデュ
ーサ(IDT)を提供することを課題とする。また、こ
のインターディジタルトランスデューサ(IDT)を用
いて、スプリアスの抑制された横結合型多重モードフィ
ルタおよび縦結合型多重モードフィルタを提供すること
を課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、圧電基板上
に形成される、弾性表面波を励振する励振部と電気信号
を入力する信号端子部とからなるインターディジタルト
ランスデューサと、弾性表面波の伝搬方向と平行であっ
てインターディジタルトランスデューサの両側に近接し
て配置された反射器とからなる弾性表面波共振器を、弾
性表面波の伝搬方向に対して垂直な方向に2つ近接配置
し、結合部によって2つの弾性表面波共振器を音響的に
結合させる横結合型の弾性表面波多重モードフィルタで
あって、前記2つの弾性表面波共振器のうち少なくとも
どちらか一方のインターディジタルトランスデューサ
が、前記信号端子部が金属電極膜から形成され、その金
属電極膜の少なくとも一部に弾性表面波の伝搬方向に並
んだ複数個のスリットを有し、前記信号端子部を伝搬す
る弾性表面波の速度が、前記励振部を伝搬する弾性表面
波の速度よりもわずかに速いインターディジタルトラン
スデューサであることを特徴とする横結合型の弾性表面
波多重モードフィルタを提供するものである。
【0009】らに前記励振部が、一定間隔で配置され
た複数個の電極指から構成され、前記信号端子部は、各
スリットの間隔aとスリットの幅bとの比a/bが、励
振部の電極指の幅cと間隔dとの比c/dよりも小さく
してもよい。
【0010】また、この発明は、前記結合部、信号端子
部及び励振部を伝搬する弾性表面波が、次式 Vgap>Vbus>Vidt (式中、Vgap:結合部を伝搬する伝搬速度、 Vbus:信号端子部を伝搬する伝搬速度、 Vidt:励振部を伝搬する伝搬速度) の関係を満たす伝搬速度を有することを特徴とする横結
合型の弾性表面波多重モードフィルタを提供するもので
ある。
【0011】さらに少なくとも1つの入力用インターデ
ィジタルトランスデューサと、少なくとも1つの出力用
インターディジタルトランスデューサとを弾性表面波の
伝搬方向に平行に配置し、かつその両側に反射器を配置
して構成される縦モード結合型の弾性表面波多重モード
フィルタであって、前記インターディジタルトランスデ
ューサは、圧電基板上に形成される、弾性表面波を励振
する励振部と電気信号を入力する信号端子部とからな
り、前記入力用あるいは出力用インターディジタルトラ
ンスデューサの少なくとも1つが、前記信号端子部が金
属電極膜から形成され、その金属電極膜の少なくとも一
部に弾性表面波の伝搬方向に並んだ複数個のスリットを
有し、前記信号端子部を伝搬する弾性表面波の速度が、
前記励振部を伝搬する弾性表面波の速度よりもわずかに
速いインターディジタルトランスデューサであることを
特徴とする縦結合型の弾性表面波多重モードフィルタ
提供するものである。
【0012】図1にこの発明に関するインターディジタ
ルトランスデューサ(IDT)の構成図を示す。図中1
は圧電基板であり、2が弾性表面波を励振する電極指、
3が信号端子部である。ここで、信号端子部3の一部が
伝搬方向に複数のスリットを有するグレーティング構造
となっている。このように信号端子部3をグレーティン
グ構造にすると、均一な金属膜の場合より弾性表面波の
伝搬速度が遅くなる。即ち、励振部4と信号端子部3を
伝搬する弾性表面波の速度差が小さくなり、伝搬モード
が閉じ込められにくくなる。従って、高次モードの発生
が抑制されることになる。高次モードが存在するには十
分に励振部4の幅を大きくする必要がある。
【0013】また、図2、図3はそれぞれこのIDTを
用いて構成された「横結合型多重モードフィルタ」およ
び「縦結合型多重モードフィルタ」の構成図を示してい
る。このような構成の弾性表面波多重モードフィルタに
よれば、高次モードによるスプリアスが抑制されたフィ
ルタ特性が得られる。
【0014】励振部4及び信号端子部3は、アルミニウ
ムAl、金Au、銅Cu、チタンTiなどの金属材料を
用いることができる。IDTの励振部4は、通常用いら
れるIDTと同様に一定間隔で配置された複数個の電極
指2から構成される。電極指2は、信号端子部3に電気
的に接続されたすだれ状の電極であって、図1のように
これらのすだれ状の電極が交互に一定間隔で配置される
ことによって表面弾性波を励振する励振部4が構成され
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいてこの発明を詳述する。なお、これによってこの発
明が限定されるものではない。まず、図4に示した従来
のIDTにおける弾性表面波の伝搬モードについて考え
る。励振部101の弾性表面波の伝搬速度が信号端子部
102の伝搬速度よりも遅くなっているとき、弾性表面
波のエネルギーは励振部101に閉じ込められる。この
とき励振部101に閉じ込められた弾性表面波の振動エ
ネルギーのモードをスカラーポテンシャルφで近似する
と、φは次式を満足する。
【0016】
【数1】
【0017】ここでスカラーポテンシャルφで表わされ
る伝搬モードの伝搬速度をVmodeとすると、Vmo
deは次式を満足する値をとる。
【0018】
【数2】
【0019】上式を用いて、励振部の速度Vidt=3
144m/s,信号端子部の速度Vbus=3156m
/s,IDTの周期λ=12.8μmとしたときの励振
部101の幅に対する伝搬モードの速度の変化を計算し
た結果を図7に示す。図7では、基本モードと1次と2
次の高次モードに対する計算結果を示している。励振部
101の幅が図7中aで示された十分小さい範囲では、
基本モードしか存在し得ないが、励振部の幅を大きくす
るにつれて高次モードが現れてくるのがわかる。例え
ば、図7中のbの範囲では1次の高次モードが伝搬可能
になり、合計2つの伝搬モードが存在することになる。
【0020】次に、信号端子部102の弾性表面波伝搬
速度を変えたときの最初の高次モード(1次モード)が
現れる励振部101の幅の変化を図8に示す。信号端子
部102の弾性表面波を遅くすることで、1次モードの
現れる励振部101の幅が大きくなっているのがわか
る。この結果、信号端子部102の弾性表面波の伝搬速
度を遅くして励振部101の伝搬速度に近づけること
で、高次モードが抑制されることになる。
【0021】次に、図1の本発明のように信号端子部3
をグレーティング構造にした場合を考える。一般に、金
属電極で構成されたグレーティング構造部分を伝搬する
弾性表面波の速度は、均一な金属膜部を伝搬する弾性表
面波の速度よりも遅い。したがって、信号端子部3にグ
レーティング構造を用いることによって信号端子部を伝
搬する弾性表面波の速度を遅くすれば、高次モードが現
れる励振部4の幅が大きくなり、高次モードは抑制され
ることになる。
【0022】すなわち、信号端子部3を伝搬する弾性表
面波の速度を、励振部4を伝搬する弾性表面波の速度よ
りもわずかに速くすれば、IDTにおいて高次モードの
弾性表面波の発生を抑えることができる。
【0023】ところで、励振された弾性表面波が励振部
4に閉じ込められるためには、励振部4を伝搬する弾性
表面波の速度が信号端子部3を伝搬する弾性表面波の速
度よりも遅いことが必要である。いま、IDTの信号端
子部3をグレーティング構造にし、かつ信号端子部3の
金属材料と膜厚を励振部4の材料、膜厚と同じにした場
合、弾性表面波を励振部4に閉じ込めるには、信号端子
部3のグレーティング構造のスリットの間隔aと幅bと
の比(a/b)を、励振部の電極指の幅cと間隔dとの
比(c/d)小さくしなければならない。なぜなら、信
号端子部3のグレーティング構造を伝搬する弾性表面波
の速度は、スリットの幅bを大きくするほど速くなるか
らである。
【0024】このような構造を持つインターディジタル
トランスデューサを用いて、横結合型多重モードフィル
タおよび縦結合型多重モードフィルタを作製すれば、高
次モードの弾性表面波の発生が抑えられるため、スプリ
アスの抑制された弾性表面波多重モードフィルタが得ら
れる。以下に、弾性表面波多重モードフィルタの実施例
を示す。
【0025】
【実施例】
実施例1 図9に、STカット水晶基板上に信号端子部3をグレー
ティング構造にしたインターディジタルトランスデュー
サ(IDT)11を用いて作製した「横結合型多重モー
ドフィルタ」の例を示す。このフィルタは2つの弾性表
面波共振器からなる。 IDT11の電極周期λ:=24μm、 励振部4の電極指線幅:c=6μm、 励振部4の電極指線間隔:d=6μm、 電極膜厚:0.76μm、 IDTの電極対数:150対、 反射器の電極数:120本、 結合部の幅:0.3λ、 IDTの励振部の幅:8.5λ、 信号端子部3の一部と反射器12の信号端子部をもグレ
ーティング構造とし、スリットの間隔(a)/幅(b)
をそれぞれ3.6μm/8.4μmとする。
【0026】このような弾性表面波共振器を結合部5で
2段にカスケード接続して中心周波数約130MHzの
フィルタを作製した。ここで、励振部4の電極指間隔d
よりスリットの幅bを大きくすることによって、弾性表
面波が励振部4に閉じ込められるようにしている。この
実施例1の横結合型多重モードフィルタの通過特性を、
図10(a)に示す。比較のために、励振部4の幅を同
じ8.5λとして、信号端子部3を均一な金属膜で作製
したときの特性を、図10(b)に示す。図10(b)
で丸く囲んだスプリアスが、図10(a)では抑制され
ているのが確認できる。
【0027】ところで、図9において、IDTの結合部
5は、均一な金属の「べた膜部分」と、「べた膜部分」
の近傍の電極指が交差していない部分から構成される。
図9において、金属の「べた膜」を伝搬する弾性表面波
の速度(Vmetal)は3147m/s、励振部4を
伝搬する弾性表面波の速度(Vidt)は3082m/
s、信号端子部3を伝搬する弾性表面波の速度(Vbu
s)は3091m/sである。また、べた膜部分と電極
指が交差していない部分からなる結合部5の弾性表面波
の平均的な速度(Vgap)は3114m/sである。
【0028】したがって、図9の実施例では、Vmet
al>Vgap>Vbus>Vidtという関係が成立
する。すなわち、このような速度関係が成立する場合に
は、前記したようなスプリアスを抑制することが可能で
ある。
【0029】また、図11に示すように、結合部5を電
気的に分離した構成とし、図のように櫛電極部51、べ
た膜部52、及び自由表面53からなるようにしても、
スプリアス抑制の効果が得られる。自由表面とは、金属
膜がなく圧電基板がむき出しとなっている表面である。
ここで、櫛電極部51の幅2μm、べた膜部52の幅2
μm、自由表面53の幅20μmとする。
【0030】このとき、Vidt(=3082m/
s)、Vbus(=3091m/s)、Vmetal
(=3147m/s)は変化はないが、上記のような3
つの部分(51、52、53)からなる結合部5の弾性
表面波の速度Vgapは3148m/sとなる。したが
って、Vgap>Vmetal>Vbus>Vidtと
いう関係が成立するが、図10(a)と同様な特性が得
られるので、この場合にもスプリアスを抑制することが
できる。
【0031】実施例2 図12に、STカット水晶基板上に、信号端子部3をグ
レーティング構造にしたインターディジタルトランスデ
ューサを用いて、「縦結合型多重モードフィルタ」を作
製した例を示す。フィルタ構成は、2入力1出力型の縦
結合型多重モードフィルタである。 IDTの電極周期λ:12.6μm、 入力用の第1IDT21の電極対数:それぞれ100
対、 出力用の第2IDT22の電極対数:160対、 反射器23の電極数:120本、 入出力IDTの電極間の距離m:0.25λ、 開口長n:700μm、 IDTの信号端子部3のスリット幅:4.41μm、 IDTの信号端子部3のスリット間隔:1.89μm IDTの励振部4の電極指の幅:3.2μm、 IDTの励振部4の電極指の間隔:3.2μm、 反射器の励振部4の電極指の幅:3.2μm、 反射器の励振部4の電極指の間隔:3.2μmとする。
【0032】このときの縦結合型多重モードフィルタの
通過特性を、図13(a)に示す。また、比較のため
に、IDTの信号端子部3を均一な金属膜で作製したと
きの特性を、図13(b)に示す。図13(b)中の丸
で囲んだ部分のスプリアスが、図13(a)では抑圧さ
れているのがわかる。
【0033】以上の実施例1及び2では、ST水晶基板
を用いた例のみを示したが、基板材料に関係なく、イン
ターディジタルトランスデューサの信号端子部と励振部
との速度差を小さくすれば、高次伝搬モードが出現しに
くくなる。このため、STカット水晶基板以外の水晶基
板や、LiNbO3やLiTaO3基板を用いても同様
の効果が得られる。また、信号端子部の弾性表面波伝搬
速度を励振部の弾性表面波の伝搬速度に近づける手段と
しては、必ずしもグレーテイング構造を使う必要はな
く、信号端子部の膜厚を厚くしたり、信号端子部上に絶
縁膜を層荷してもよい。
【0034】
【発明の効果】この発明によれば、励振部の幅を十分小
さくせずに、高次モードを抑制したインターディジタル
トランスデューサが得られる。また、このインターディ
ジタルトランスデューサを用いれば、通過帯域近傍のス
プリアスが抑制された横結合型多重モードフィルタ、あ
るいは縦結合型多重モードフィルタが作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のインターディジタルトランスデュー
サ(IDT)の構成図である。
【図2】この発明のIDTを利用した横結合型の弾性表
面波多重モードフィルタの構成図である。
【図3】この発明のIDTを利用した縦結合型の弾性表
面波多重モードフィルタの構成図である。
【図4】従来のIDTの構成図である。
【図5】従来の横結合型の弾性表面波多重モードフィル
タの構成図である。
【図6】従来の縦結合型の弾性表面波多重モードフィル
タの構成図である。
【図7】励振部の幅に対する伝搬モードの速度の変化を
示したグラフである。
【図8】1次モードの弾性表面波が出現する励振部の幅
の変化を示したグラフである。
【図9】この発明の実施例1における横結合型の弾性表
面波多重モードフィルタの構成図である。
【図10】図9に示したフィルタの帯域通過特性図であ
る。
【図11】この発明の実施例1における結合部を電気的
に分離した場合の構成図である。
【図12】この発明の実施例2における縦結合型の弾性
表面波多重モードフィルタの構成図である。
【図13】図12に示したフィルタの帯域通過特性図で
ある。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 電極指 3 信号端子部 4 励振部 5 結合部 11 IDT 12 反射器 13 第1弾性表面波共振器 14 第2弾性表面波共振器 21 IDT(入力用) 22 IDT(出力用) 23 反射器 51 櫛電極部 52 べた膜部 53 自由表面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 剛 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (72)発明者 上田 政則 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−164297(JP,A) 特開 平2−81511(JP,A) 特開 昭57−197908(JP,A) 特開 昭62−47206(JP,A) 米国特許4999535(US,A) M.Tanaka,T.morit a,K.ono,Y.Nakazaw a,NARROW BANDPASS FILTER USING DOUBL E−MODE SAW RESONAT ORS ON QUARTZ,1984 f REQUENCY CONYROL S YMPOSIUM,IEEE,1984年, P.286−293 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/145 H03H 9/64

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に形成される、弾性表面波を
    励振する励振部と電気信号を入力する信号端子部とから
    なるインターディジタルトランスデューサと、弾性表面
    波の伝搬方向と平行であってインターディジタルトラン
    スデューサの両側に近接して配置された反射器とからな
    る弾性表面波共振器を、弾性表面波の伝搬方向に対して
    垂直な方向に2つ近接配置し、結合部によって2つの弾
    性表面波共振器を音響的に結合させる横結合型の弾性表
    面波多重モードフィルタであって、前記2つの弾性表面
    波共振器のうち少なくともどちらか一方のインターディ
    ジタルトランスデューサが、前記信号端子部が金属電極
    膜から形成され、その金属電極膜の少なくとも一部に弾
    性表面波の伝搬方向に並んだ複数個のスリットを有し、
    前記信号端子部を伝搬する弾性表面波の速度が、前記励
    振部を伝搬する弾性表面波の速度よりもわずかに速いイ
    ンターディジタルトランスデューサであることを特徴と
    する横結合型の弾性表面波多重モードフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記結合部、信号端子部及び励振部を伝
    搬する弾性表面波が、次式 Vgap>Vbus>Vidt (式中、Vgap:結合部を伝搬する伝搬速度、 Vbus:信号端子部を伝搬する伝搬速度、 Vidt:励振部を伝搬する伝搬速度) の関係を満たす伝搬速度を有することを特徴とする請求
    記載の横結合型の弾性表面波多重モードフィルタ。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの入力用インターディジ
    タルトランスデューサと、少なくとも1つの出力用イン
    ターディジタルトランスデューサとを弾性表面波の伝搬
    方向に平行に配置し、かつその両側に反射器を配置して
    構成される縦モード結合型の弾性表面波多重モードフィ
    ルタであって、前記インターディジタルトランスデュー
    サは、圧電基板上に形成される、弾性表面波を励振する
    励振部と電気信号を入力する信号端子部とからなり、前
    記入力用あるいは出力用インターディジタルトランスデ
    ューサの少なくとも1つが、前記信号端子部が金属電極
    膜から形成され、その金属電極膜の少なくとも一部に弾
    性表面波の伝搬方向に並 んだ複数個のスリットを有し、
    前記信号端子部を伝搬する弾性表面波の速度が、前記励
    振部を伝搬する弾性表面波の速度よりもわずかに速いイ
    ンターディジタルトランスデューサであることを特徴と
    する縦結合型の弾性表面波多重モードフィルタ。
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