JP3550149B2 - セレノアミノ酸の経皮適用による外因性皮膚老化の再生 - Google Patents
セレノアミノ酸の経皮適用による外因性皮膚老化の再生 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3550149B2 JP3550149B2 JP50384394A JP50384394A JP3550149B2 JP 3550149 B2 JP3550149 B2 JP 3550149B2 JP 50384394 A JP50384394 A JP 50384394A JP 50384394 A JP50384394 A JP 50384394A JP 3550149 B2 JP3550149 B2 JP 3550149B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- topical application
- skin
- topical
- selenoamino
- composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/185—Acids; Anhydrides, halides or salts thereof, e.g. sulfur acids, imidic, hydrazonic or hydroximic acids
- A61K31/19—Carboxylic acids, e.g. valproic acid
- A61K31/195—Carboxylic acids, e.g. valproic acid having an amino group
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/335—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
- A61K31/35—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom
- A61K31/352—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom condensed with carbocyclic rings, e.g. methantheline
- A61K31/353—3,4-Dihydrobenzopyrans, e.g. chroman, catechin
- A61K31/355—Tocopherols, e.g. vitamin E
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K9/00—Medicinal preparations characterised by special physical form
- A61K9/70—Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P17/00—Drugs for dermatological disorders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P3/00—Drugs for disorders of the metabolism
- A61P3/02—Nutrients, e.g. vitamins, minerals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Obesity (AREA)
- Diabetes (AREA)
- Hematology (AREA)
- Nutrition Science (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
発明の背景
1−発明の分野
本発明は、皮膚に対する慢性の細胞性および分子性の損傷の回復を増強し促進する方法に関する。
2−先行技術の記載
近年、UV照射または環境汚染物質による皮膚に対する慢性の遊離ラジカル性損傷が、UV照射の急性影響とは区別される表皮および真皮の特異的な老朽化の原因となっており、「内因性」老化として皮膚科学の文献に示された、必然的な年齢に依存する変化を単純に促進するのではないということが明らかになってきた。
UV照射によって生じる特別の慢性の蓄積性損傷は、医学的な皮膚科学の文献では「光老化」と表され、臨床的には、皺、乾燥した、蝋状変性にかかった皮膚(waxy skin)、および様々な悪性新生物と同様、良性および前悪性新生物を発現する。これらの臨床的変化はすべて、光化学作用的に損傷された特性付けられた皮膚の特異的な組織学的特徴の結果であり、(i)細胞の異型性および角質の肥大による表皮の肥厚、(ii)からんで分解した表皮弾性組織の非晶性の塊への変性をともなう日光弾力繊維症(クリマンAM(Kligman AM),ジャーマ(JAMA),210巻、2377頁,1969年)、(iii)表皮コラーゲンのより太いロープ様構造への分解(ベントリーJP(Bently JP),ジャーナル オブ インベスティゲーション ダーマトロジー(J.Invest.Dermatol.),73巻,80頁,1979年)、および(iv)真皮の過細胞性(アンドリューW(Andrew W)等:ゲロントロジカ(Gerontorogica),10巻,1頁,1964年)である。
レチノイン酸(レチンA(Retin A),オルソ製薬(Ortho Pharmaceutical Corporation))の局所適用は、文献的には、過剰な角質層を薄くし、新しい、細い筋原繊維の皮膚コラーゲンを生成するばかりでなく、表皮のより深い層の細胞の異型性を正常化し、正常な、からまっていない、筋原繊維状態に損傷された皮膚の弾性組織を再構成することによって表皮の回復を生じるとされている(クリマンAM(Kligman AM),レイドンJJ(Leydon jj),クリマンLH(Kligman LH),グローブGL(Grove GL),光老化の逆転のためのレチノイン酸局所剤(Topical Retinoic Acid for the reversal of Photoaging)、オルソ製薬からのコミニュケーション、1986年02月;ワイスJS(Weiss JS),エリスCN(Ellis CN),ヘディントンJT(Headington JT),ティンコフT(Tincoff T),ハミルトンTA(Hamilton TA),ブーヒーズJJ(Voorhees JJ),ジャーマ(JAMA)、259巻、527頁、1988年)。しかしながら、レチノイン酸局所剤の使用は、通常、治療開始時に不快感、層状剥離(flaking)および紅斑を生じ、そして太陽光に対する感受性を高める原因となる(バークKE(Burke KE),グラハムGF(Graham GF),北カロライナ、ニューヨーク、ジャーマ(JAMA),260巻,3130頁、1988年)。
セレノアミノ酸の適用は、皮膚中の増強されたセレンレベルで経皮吸収を導き、UV光に曝されることに伴う皮膚癌の発生率を有意に低下させながら、皮膚損傷を誘導するUV照射からの保護を提供する(米国特許番号4,865,840,1989年09月12日)。効果的であったセレンのレベルは、局所毒性または全身毒性のいずれにおいても証明されていない。
慢性の細胞性および分子性の皮膚に対する損傷の回復を増強し促進するための付加的な方法、特に局所的に適用されたビタミンAの副作用がない方法が要望されている。
発明の概要
一の実施態様では、本発明は、慢性の細胞性および分子性の皮膚に対する損傷の回復を増強し、促進する方法を提供する。この方法は、本発明の、哺乳類、好ましくはヒト、の皮膚への製剤学的に許容できる皮膚透過性のキャリア中にセレノアミノ酸を含む組成物の局所適用剤で達成できる。
他の態様では、本発明は、外因性遊離ラジカルによって肥大した、哺乳類、好ましくはヒト、の皮膚の角質層を薄くし、外因性遊離ラジカルによって損傷された弾性組織を回復する方法を提供する。この方法は、本発明の、製剤学的に許容できる皮膚透過性のキャリア中にセレノアミノ酸を含む組成物の皮膚への局所適用剤で達成できる。
詳細な議論
本発明は、環境因子が含んでいるが、それに限られない紫外線(UV)照射および環境汚染物質による遊離ラジカルの生成によって誘導された皮膚に対する外因性の慢性損傷を、セレノアミノ酸の局所経皮適用、好ましくは持続的に、より好ましくは長期間適用することによって逆転することに関する。
ここで使用される「局所的、経皮的」、「局所的」または「経皮的」という語は、前記組成物が局所的に適用され、経皮的に吸収されることを意味する。
近年、皮膚の外因性の老化及び内因性の老化の区別は、組織学的なレベルで明らかにされてきた。外因性の老化は、内因性の老化が時間の経過とともに自然に起こるのに対し、環境的傷害の原因、特に、UV照射や汚染物質、すなわち、タバコの煙等の遊離ラジカルを生成するものによる。外因性の老化の慢性の臨床的および組織学的な発現もまた、日焼け(sunburn)という急性障害とははっきりと区別される。
セレノアミノ酸を含む組成物の経皮的な適用が、これらの外因性の環境的な傷害の原因による表皮層および真皮(dermal)層に対する慢性の損傷の回復を、損傷がすでに生じた後に適用した場合であっても、促進し、増強することが明らかにされてきた。この慢性の損傷の逆転は、もし治療されなければ、これらの環境的傷害の原因は、成熟前に老化を出現させるばかりでなく、皮膚癌に対すると同様の前癌状態の外傷が目に見えて増加するため最も重要である。
表皮の細胞の回復および皮膚コラーゲンおよび弾性組織の分子の回復による上記の慢性損傷の自然回復は速やかではなく、ここで記載されているような局所用セレノアミノ酸と、カロテン類、レチノイド類、例えば、レチノイン酸、およびトコフェロール異性体およびそのエステル誘導体を含む他の活性細胞の保護および回復化合物を付加的に含有する局所剤からなる組成物を用いた経皮的治療による回復よりも非常に長い時間がかかる。
上述のように、光老化の影響を逆転するために用いられた先行技術のレチノイン酸局所剤組成物の副作用は、通常、治療開始時に、不快感、層状剥離、および紅斑等の原因となり、日光に対する感受性を高める原因となる。このような不利な作用は、セレノアミノ酸の局所的、経皮的な適用では記載されておらず、事実、セレノアミノ酸のこのような適用は日光に対する感受性を実際に低下させる。さらに、経皮用セレノアミノ酸局所剤はより効果的でさえあり、そしてレチノイン酸局所剤よりも光老化した皮膚に対する細胞性および分子性損傷の逆転においてより速やかに作用する。
本発明の発明者は、セレノアミノ酸の長期間の経皮適用が光老化の影響を臨床的および組織学的に逆転することを見出した。特に、セレノアミノ酸の局所適用は、経皮吸収を生じさせ、過剰の角質層を薄くし、新たな細い筋原繊維の皮膚コラーゲンを生成するとともに表皮のより深い層の細胞の異型性を正常化し、損傷された真皮(dermal)の弾性組織を正常なからまっていない、筋原繊維型に再構成することによって表皮を回復させる。
技術の現状から、以前にもたらされた皮膚に対する遊離ラジカル損傷(特に、UV照射によるものばかりでなくタバコの煙を含む環境汚染物質等の他の原因による損傷)を逆転するためのセレノアミノ酸の、新規な、長期局所、持続的経皮適用は、自明でもなく、予見できるものでもない。
本発明の方法で用いられたセレノアミノ酸組成物は、いかなる適切なキャリア中で提供されてもよい。例えば、適切なキャリアは、親水性ローションやクリームとして処方される、ポリプロピレングリコール−3−ミリスチン酸エステル(polypropylene glycol−3−myristyl ester)、スクアラン(squalane)、他の不飽和油および分枝炭化水素、液体脂肪酸エステル、不飽和液体脂肪酸アルコールおよび不飽和植物油の水中油型エマルジョンを含む現実に皮膚に浸透するものである。かくして、上記キャリアは、グリセリンまたはプロピレングリコールおよび他の従来の添加剤等の湿潤剤(humectants)を含んでもよい。例えば、顔または手の皮膚の基剤として用いられる既知の水中油型エマルジョンが、好適に使用することができる。好ましくは、経皮的キャリアは、環境因子によって損傷された細胞、分子、基質(マトリックス)成分へのセレノアミノ酸の経皮的輸送を提供する。
本発明によれば、セレノアミノ酸は、好ましくは、L−セレノチオニンであり、例えば、ローションまたはクリーム型の皮膚透過性キャリア中に、少なくとも0.002wt%、好ましくは0.02〜0.1wt%、より好ましくは約0.05wt%の濃度で取り込まれることが可能であり、皮膚に適用できる組成物をつくる。
最適の効果を得るために、この組成物を、1周あたり複数回、異なる日に持続的に、すなわち、所望の治療効果が得られるまでの期間適用すべきである。矯正的効果(corrective effects)がヒトにおいては2ヵ月で例証されたけれども、以前に被った外因性の皮膚に対する損傷を逆転するためには、適用は複数回、好ましくは1週間に少なくとも5回を異なる日に、少なくとも9ヵ月間、適用すべきである。
さらに詳細を説明することなく、当業者は、前述の記載を用いて、本発明を限度一杯まで利用することができると思われる。以下の好適な特別の実施態様は、それゆえ、単に例示的なものであり、そしていずれかの方法で開示されたものに限定されるものではないと解釈されるべきである。以下の実施例においては;別な方法で示されない限り、すべての部およびパーセンテージは重量表示を示す。
実施例
セレノアミノ酸局所剤、特に、L−セレノメチオニンが、日焼け(sunburn)による水泡と色素沈着を減少させ、前述した(米国特許番号4,865,840,1989年09月12日)に示されたように、皮膚癌の発症を遅らせ発生率を減少させ、皮膚に対する急性および慢性のUV誘導損傷を部分的に妨げ、または阻害する、そればかりでなく、「光老化」として示される表皮における長期間の変化を部分的に逆転することができるかどうかを突き止めることは興味深い。
24匹のSkh:2無毛、有色素、黒目の雌のマウスを、表1に示すように群分けした。
レチノイン酸クリーム局所剤0.05%(レチンA(Retin A),オルソ製薬(Ortho Pharmaceutical Corp.))は、光老化した皮膚の構造的な異常を部分的に逆転することを示す薬物にすぎないため、この処理は外因性老化または光老化のような医学的皮膚科学の文献(オルソ製薬からのコミニュケーション、1986年02月;ワイスJS(Weiss JS),エリスCN(Ellis CN),ヘディントンJT(Headington JT),ハミルトンTA(Hamilton TA),ブーヒーズJJ(Voorhees JJ),ジャーマ(JAMA),259巻,527頁,1988年)で指摘された細胞性または分子性の変化の最適の既知の逆転を例証するための対照として本実験に含まれる。
24匹のマウスを、ウェスチングハウスFS40日光ランプを用いて、開始2.5分間UVを浴びさせ、その後2.5分ごとに照射量を上げて(0.24ジュール/cm2/曝露量(exposure))UVを浴びさせた。照射は、この系統のマウスにおける光老化した皮膚の構造的な異常を誘導した。
UV照射終了後、照射を受けたマウスを、治療群、1a,2a,および3aに分け、各群の比較的黒っぽいマウスと比較的色の薄いマウスが同じ分布になるようにした(各マウスにおける色素過剰症の程度は臨床的にわずかに相違するため);(賦型剤のみで治療された)照射「b」群は、各々1匹の濃茶色および1匹の中程度の濃茶色のマウスを含んでいる。個々のマウスは、耳にクリップを止めて同定する。各マウスの背部に表1に示す各組成物0.1mlを毎日、週5日間、10週間適用した。表皮および真皮のUV誘導光老化を部分的に逆転させるレチノイン酸局所剤とL−セレノメチオニン局所剤の効果とを評価するために、組織学的分析用に、クリームの塗布前、治療5および10週後に各マウスの背部中央部分から2つのパンチバイオプシーを得た。
表2は、L−セレノメチオニン局所剤が、光老化した皮膚の構造的異常性を逆転させる上で効果的であることを例証している。事実、L−セレノメチオニン局所剤はレチノイン酸局所剤よりも実験条件の下では効果的であった。UV照射を受けなかったマウスでは、いずれも組織学的な変化は検出されず、上記組成物を塗布した場合にもこのような変化は検出されなかった。
上記で引用された学術論文において証明され、表2に示されたように、UV照射は、細胞の異型化および角質層の著しい増殖症(Skh:2マウスでは、UV照射しないマウスにおける0.02mmの厚みと比較して、表皮が0.16mmとなった)によって、表皮の肥厚を引き起こした。遊離ラジカル損傷皮膚を特徴づける他の組織学的特色が表2で等級分けされている。真皮に対する損傷の最も顕著な特色は、通常まだらで、繊細な繊維からなる弾性組織が、退化し、厚くなり、ねじれた繊維で置き換えられて顕著な変性をしている−−いわゆる「日光弾力繊維症」である。また、通常、細い筋原繊維のコラーゲンが、凝集し、不規則に束ねられ、乱雑に分散されて置換されるコラーゲンの崩壊もある。真皮は、多くの炎症細胞、とりわけマスト細胞で過細胞性(hypercellular)である。この慢性的損傷の自然回復または賦型剤のみの局所適用によって試みられた回復は、実験期間(15週まで)中の光老化の細胞性および分子性の症状の発現を最小限逆転したにすぎない。
表2に示すように、10週間の賦型剤のみの適用は、異型性細胞をほとんど融解(resolution)せず、反応性の角質層増殖症による厚くなった角質層をほんのわずか薄くする(表皮の厚さが0.16mmから0.12mmへと減少している)ことによって、表皮の肥厚をわずかばかり減少させた。変性したコラーゲンまたは弾性組織の回復はほとんど見られなかった:10週後まで(そして表2には引用されていないが15週後であっても)、弾性繊維は、太く、ねじれて、日光弾力繊維症を示す非晶性の塊に凝集しており、コラーゲン繊維は不規則に厚くなり、乱雑に分散していた。未だに、多数のマスト細胞による真皮の顕著な過細胞性がある。
レチノイン酸およびL−セレノメチオニンの局所適用は、この細胞性および分子性損傷の発現をすべて回復した。レチノイン酸の局所適用は、表皮の過形成を減少させ、細胞の異型化を低下させ、そして10週後に表皮の厚さを0.16mmから0.09mmに減少させながら、角質層の増殖症を減少させた。
L−セレノメチオニンの局所適用は、UV照射の表皮細胞性損傷の回復においてレチノイン酸の局所適用よりも幾分よい:表皮の過形成は減少し、細胞の異型性を低下し、角質層の増殖症は低下するため、表皮の厚さは、10週後に0.07mmになる。
L−セレノメチオニンの局所剤用組成物もまた、損傷された真皮の回復において、レチノイン酸の局所剤よりもより効果的である。レチノイン酸局所剤で10週間治療後、真皮はかなり回復した:明瞭な回復範囲が、多くの繊維芽細胞および正常な、細い、筋原繊維コラーゲンに、凝集し、不規則なコラーゲンの束がかなりとってかわった部分からなる真皮上層中に表された。L−セレノメチオニンで10週間治療後、真皮全体は繊維芽細胞を含み、以前に変性されたコラーゲンが回復して、UV照射を受けていない皮膚のように皮膚表面に平行に規則正しく繊維が配列された、細い、筋原繊維のコラーゲンを形成することが示された。レチノイン酸局所剤で10週間治療した後、日光弾力繊維症は最低限の回復しか認められず、正常な、繊細な弾性繊維は、非晶性塊を有しない変性された弾性組織を有する真皮全体で表された。
それゆえ、UV照射によって誘導された表皮および真皮に対する損傷パラメータの主観的な評価の後、L−セレノメチオニン局所剤でなされた回復は、レチノイン酸局所剤よりも、より効果的で速やかであった。
前述の実施例は、前述の実施例で用いられた作用物質と本発明の一般的に記載された作用物質とを置換しても、同様の良好な結果を再現し得る。
先の記載より、当業者は、本発明の必須の特徴をその範囲および意図と離れることなく確認することができ、様々な変更や修飾を行うことが可能であり様々な用途および条件に対して適用できる。
1−発明の分野
本発明は、皮膚に対する慢性の細胞性および分子性の損傷の回復を増強し促進する方法に関する。
2−先行技術の記載
近年、UV照射または環境汚染物質による皮膚に対する慢性の遊離ラジカル性損傷が、UV照射の急性影響とは区別される表皮および真皮の特異的な老朽化の原因となっており、「内因性」老化として皮膚科学の文献に示された、必然的な年齢に依存する変化を単純に促進するのではないということが明らかになってきた。
UV照射によって生じる特別の慢性の蓄積性損傷は、医学的な皮膚科学の文献では「光老化」と表され、臨床的には、皺、乾燥した、蝋状変性にかかった皮膚(waxy skin)、および様々な悪性新生物と同様、良性および前悪性新生物を発現する。これらの臨床的変化はすべて、光化学作用的に損傷された特性付けられた皮膚の特異的な組織学的特徴の結果であり、(i)細胞の異型性および角質の肥大による表皮の肥厚、(ii)からんで分解した表皮弾性組織の非晶性の塊への変性をともなう日光弾力繊維症(クリマンAM(Kligman AM),ジャーマ(JAMA),210巻、2377頁,1969年)、(iii)表皮コラーゲンのより太いロープ様構造への分解(ベントリーJP(Bently JP),ジャーナル オブ インベスティゲーション ダーマトロジー(J.Invest.Dermatol.),73巻,80頁,1979年)、および(iv)真皮の過細胞性(アンドリューW(Andrew W)等:ゲロントロジカ(Gerontorogica),10巻,1頁,1964年)である。
レチノイン酸(レチンA(Retin A),オルソ製薬(Ortho Pharmaceutical Corporation))の局所適用は、文献的には、過剰な角質層を薄くし、新しい、細い筋原繊維の皮膚コラーゲンを生成するばかりでなく、表皮のより深い層の細胞の異型性を正常化し、正常な、からまっていない、筋原繊維状態に損傷された皮膚の弾性組織を再構成することによって表皮の回復を生じるとされている(クリマンAM(Kligman AM),レイドンJJ(Leydon jj),クリマンLH(Kligman LH),グローブGL(Grove GL),光老化の逆転のためのレチノイン酸局所剤(Topical Retinoic Acid for the reversal of Photoaging)、オルソ製薬からのコミニュケーション、1986年02月;ワイスJS(Weiss JS),エリスCN(Ellis CN),ヘディントンJT(Headington JT),ティンコフT(Tincoff T),ハミルトンTA(Hamilton TA),ブーヒーズJJ(Voorhees JJ),ジャーマ(JAMA)、259巻、527頁、1988年)。しかしながら、レチノイン酸局所剤の使用は、通常、治療開始時に不快感、層状剥離(flaking)および紅斑を生じ、そして太陽光に対する感受性を高める原因となる(バークKE(Burke KE),グラハムGF(Graham GF),北カロライナ、ニューヨーク、ジャーマ(JAMA),260巻,3130頁、1988年)。
セレノアミノ酸の適用は、皮膚中の増強されたセレンレベルで経皮吸収を導き、UV光に曝されることに伴う皮膚癌の発生率を有意に低下させながら、皮膚損傷を誘導するUV照射からの保護を提供する(米国特許番号4,865,840,1989年09月12日)。効果的であったセレンのレベルは、局所毒性または全身毒性のいずれにおいても証明されていない。
慢性の細胞性および分子性の皮膚に対する損傷の回復を増強し促進するための付加的な方法、特に局所的に適用されたビタミンAの副作用がない方法が要望されている。
発明の概要
一の実施態様では、本発明は、慢性の細胞性および分子性の皮膚に対する損傷の回復を増強し、促進する方法を提供する。この方法は、本発明の、哺乳類、好ましくはヒト、の皮膚への製剤学的に許容できる皮膚透過性のキャリア中にセレノアミノ酸を含む組成物の局所適用剤で達成できる。
他の態様では、本発明は、外因性遊離ラジカルによって肥大した、哺乳類、好ましくはヒト、の皮膚の角質層を薄くし、外因性遊離ラジカルによって損傷された弾性組織を回復する方法を提供する。この方法は、本発明の、製剤学的に許容できる皮膚透過性のキャリア中にセレノアミノ酸を含む組成物の皮膚への局所適用剤で達成できる。
詳細な議論
本発明は、環境因子が含んでいるが、それに限られない紫外線(UV)照射および環境汚染物質による遊離ラジカルの生成によって誘導された皮膚に対する外因性の慢性損傷を、セレノアミノ酸の局所経皮適用、好ましくは持続的に、より好ましくは長期間適用することによって逆転することに関する。
ここで使用される「局所的、経皮的」、「局所的」または「経皮的」という語は、前記組成物が局所的に適用され、経皮的に吸収されることを意味する。
近年、皮膚の外因性の老化及び内因性の老化の区別は、組織学的なレベルで明らかにされてきた。外因性の老化は、内因性の老化が時間の経過とともに自然に起こるのに対し、環境的傷害の原因、特に、UV照射や汚染物質、すなわち、タバコの煙等の遊離ラジカルを生成するものによる。外因性の老化の慢性の臨床的および組織学的な発現もまた、日焼け(sunburn)という急性障害とははっきりと区別される。
セレノアミノ酸を含む組成物の経皮的な適用が、これらの外因性の環境的な傷害の原因による表皮層および真皮(dermal)層に対する慢性の損傷の回復を、損傷がすでに生じた後に適用した場合であっても、促進し、増強することが明らかにされてきた。この慢性の損傷の逆転は、もし治療されなければ、これらの環境的傷害の原因は、成熟前に老化を出現させるばかりでなく、皮膚癌に対すると同様の前癌状態の外傷が目に見えて増加するため最も重要である。
表皮の細胞の回復および皮膚コラーゲンおよび弾性組織の分子の回復による上記の慢性損傷の自然回復は速やかではなく、ここで記載されているような局所用セレノアミノ酸と、カロテン類、レチノイド類、例えば、レチノイン酸、およびトコフェロール異性体およびそのエステル誘導体を含む他の活性細胞の保護および回復化合物を付加的に含有する局所剤からなる組成物を用いた経皮的治療による回復よりも非常に長い時間がかかる。
上述のように、光老化の影響を逆転するために用いられた先行技術のレチノイン酸局所剤組成物の副作用は、通常、治療開始時に、不快感、層状剥離、および紅斑等の原因となり、日光に対する感受性を高める原因となる。このような不利な作用は、セレノアミノ酸の局所的、経皮的な適用では記載されておらず、事実、セレノアミノ酸のこのような適用は日光に対する感受性を実際に低下させる。さらに、経皮用セレノアミノ酸局所剤はより効果的でさえあり、そしてレチノイン酸局所剤よりも光老化した皮膚に対する細胞性および分子性損傷の逆転においてより速やかに作用する。
本発明の発明者は、セレノアミノ酸の長期間の経皮適用が光老化の影響を臨床的および組織学的に逆転することを見出した。特に、セレノアミノ酸の局所適用は、経皮吸収を生じさせ、過剰の角質層を薄くし、新たな細い筋原繊維の皮膚コラーゲンを生成するとともに表皮のより深い層の細胞の異型性を正常化し、損傷された真皮(dermal)の弾性組織を正常なからまっていない、筋原繊維型に再構成することによって表皮を回復させる。
技術の現状から、以前にもたらされた皮膚に対する遊離ラジカル損傷(特に、UV照射によるものばかりでなくタバコの煙を含む環境汚染物質等の他の原因による損傷)を逆転するためのセレノアミノ酸の、新規な、長期局所、持続的経皮適用は、自明でもなく、予見できるものでもない。
本発明の方法で用いられたセレノアミノ酸組成物は、いかなる適切なキャリア中で提供されてもよい。例えば、適切なキャリアは、親水性ローションやクリームとして処方される、ポリプロピレングリコール−3−ミリスチン酸エステル(polypropylene glycol−3−myristyl ester)、スクアラン(squalane)、他の不飽和油および分枝炭化水素、液体脂肪酸エステル、不飽和液体脂肪酸アルコールおよび不飽和植物油の水中油型エマルジョンを含む現実に皮膚に浸透するものである。かくして、上記キャリアは、グリセリンまたはプロピレングリコールおよび他の従来の添加剤等の湿潤剤(humectants)を含んでもよい。例えば、顔または手の皮膚の基剤として用いられる既知の水中油型エマルジョンが、好適に使用することができる。好ましくは、経皮的キャリアは、環境因子によって損傷された細胞、分子、基質(マトリックス)成分へのセレノアミノ酸の経皮的輸送を提供する。
本発明によれば、セレノアミノ酸は、好ましくは、L−セレノチオニンであり、例えば、ローションまたはクリーム型の皮膚透過性キャリア中に、少なくとも0.002wt%、好ましくは0.02〜0.1wt%、より好ましくは約0.05wt%の濃度で取り込まれることが可能であり、皮膚に適用できる組成物をつくる。
最適の効果を得るために、この組成物を、1周あたり複数回、異なる日に持続的に、すなわち、所望の治療効果が得られるまでの期間適用すべきである。矯正的効果(corrective effects)がヒトにおいては2ヵ月で例証されたけれども、以前に被った外因性の皮膚に対する損傷を逆転するためには、適用は複数回、好ましくは1週間に少なくとも5回を異なる日に、少なくとも9ヵ月間、適用すべきである。
さらに詳細を説明することなく、当業者は、前述の記載を用いて、本発明を限度一杯まで利用することができると思われる。以下の好適な特別の実施態様は、それゆえ、単に例示的なものであり、そしていずれかの方法で開示されたものに限定されるものではないと解釈されるべきである。以下の実施例においては;別な方法で示されない限り、すべての部およびパーセンテージは重量表示を示す。
実施例
セレノアミノ酸局所剤、特に、L−セレノメチオニンが、日焼け(sunburn)による水泡と色素沈着を減少させ、前述した(米国特許番号4,865,840,1989年09月12日)に示されたように、皮膚癌の発症を遅らせ発生率を減少させ、皮膚に対する急性および慢性のUV誘導損傷を部分的に妨げ、または阻害する、そればかりでなく、「光老化」として示される表皮における長期間の変化を部分的に逆転することができるかどうかを突き止めることは興味深い。
24匹のSkh:2無毛、有色素、黒目の雌のマウスを、表1に示すように群分けした。
レチノイン酸クリーム局所剤0.05%(レチンA(Retin A),オルソ製薬(Ortho Pharmaceutical Corp.))は、光老化した皮膚の構造的な異常を部分的に逆転することを示す薬物にすぎないため、この処理は外因性老化または光老化のような医学的皮膚科学の文献(オルソ製薬からのコミニュケーション、1986年02月;ワイスJS(Weiss JS),エリスCN(Ellis CN),ヘディントンJT(Headington JT),ハミルトンTA(Hamilton TA),ブーヒーズJJ(Voorhees JJ),ジャーマ(JAMA),259巻,527頁,1988年)で指摘された細胞性または分子性の変化の最適の既知の逆転を例証するための対照として本実験に含まれる。
24匹のマウスを、ウェスチングハウスFS40日光ランプを用いて、開始2.5分間UVを浴びさせ、その後2.5分ごとに照射量を上げて(0.24ジュール/cm2/曝露量(exposure))UVを浴びさせた。照射は、この系統のマウスにおける光老化した皮膚の構造的な異常を誘導した。
UV照射終了後、照射を受けたマウスを、治療群、1a,2a,および3aに分け、各群の比較的黒っぽいマウスと比較的色の薄いマウスが同じ分布になるようにした(各マウスにおける色素過剰症の程度は臨床的にわずかに相違するため);(賦型剤のみで治療された)照射「b」群は、各々1匹の濃茶色および1匹の中程度の濃茶色のマウスを含んでいる。個々のマウスは、耳にクリップを止めて同定する。各マウスの背部に表1に示す各組成物0.1mlを毎日、週5日間、10週間適用した。表皮および真皮のUV誘導光老化を部分的に逆転させるレチノイン酸局所剤とL−セレノメチオニン局所剤の効果とを評価するために、組織学的分析用に、クリームの塗布前、治療5および10週後に各マウスの背部中央部分から2つのパンチバイオプシーを得た。
表2は、L−セレノメチオニン局所剤が、光老化した皮膚の構造的異常性を逆転させる上で効果的であることを例証している。事実、L−セレノメチオニン局所剤はレチノイン酸局所剤よりも実験条件の下では効果的であった。UV照射を受けなかったマウスでは、いずれも組織学的な変化は検出されず、上記組成物を塗布した場合にもこのような変化は検出されなかった。
上記で引用された学術論文において証明され、表2に示されたように、UV照射は、細胞の異型化および角質層の著しい増殖症(Skh:2マウスでは、UV照射しないマウスにおける0.02mmの厚みと比較して、表皮が0.16mmとなった)によって、表皮の肥厚を引き起こした。遊離ラジカル損傷皮膚を特徴づける他の組織学的特色が表2で等級分けされている。真皮に対する損傷の最も顕著な特色は、通常まだらで、繊細な繊維からなる弾性組織が、退化し、厚くなり、ねじれた繊維で置き換えられて顕著な変性をしている−−いわゆる「日光弾力繊維症」である。また、通常、細い筋原繊維のコラーゲンが、凝集し、不規則に束ねられ、乱雑に分散されて置換されるコラーゲンの崩壊もある。真皮は、多くの炎症細胞、とりわけマスト細胞で過細胞性(hypercellular)である。この慢性的損傷の自然回復または賦型剤のみの局所適用によって試みられた回復は、実験期間(15週まで)中の光老化の細胞性および分子性の症状の発現を最小限逆転したにすぎない。
表2に示すように、10週間の賦型剤のみの適用は、異型性細胞をほとんど融解(resolution)せず、反応性の角質層増殖症による厚くなった角質層をほんのわずか薄くする(表皮の厚さが0.16mmから0.12mmへと減少している)ことによって、表皮の肥厚をわずかばかり減少させた。変性したコラーゲンまたは弾性組織の回復はほとんど見られなかった:10週後まで(そして表2には引用されていないが15週後であっても)、弾性繊維は、太く、ねじれて、日光弾力繊維症を示す非晶性の塊に凝集しており、コラーゲン繊維は不規則に厚くなり、乱雑に分散していた。未だに、多数のマスト細胞による真皮の顕著な過細胞性がある。
レチノイン酸およびL−セレノメチオニンの局所適用は、この細胞性および分子性損傷の発現をすべて回復した。レチノイン酸の局所適用は、表皮の過形成を減少させ、細胞の異型化を低下させ、そして10週後に表皮の厚さを0.16mmから0.09mmに減少させながら、角質層の増殖症を減少させた。
L−セレノメチオニンの局所適用は、UV照射の表皮細胞性損傷の回復においてレチノイン酸の局所適用よりも幾分よい:表皮の過形成は減少し、細胞の異型性を低下し、角質層の増殖症は低下するため、表皮の厚さは、10週後に0.07mmになる。
L−セレノメチオニンの局所剤用組成物もまた、損傷された真皮の回復において、レチノイン酸の局所剤よりもより効果的である。レチノイン酸局所剤で10週間治療後、真皮はかなり回復した:明瞭な回復範囲が、多くの繊維芽細胞および正常な、細い、筋原繊維コラーゲンに、凝集し、不規則なコラーゲンの束がかなりとってかわった部分からなる真皮上層中に表された。L−セレノメチオニンで10週間治療後、真皮全体は繊維芽細胞を含み、以前に変性されたコラーゲンが回復して、UV照射を受けていない皮膚のように皮膚表面に平行に規則正しく繊維が配列された、細い、筋原繊維のコラーゲンを形成することが示された。レチノイン酸局所剤で10週間治療した後、日光弾力繊維症は最低限の回復しか認められず、正常な、繊細な弾性繊維は、非晶性塊を有しない変性された弾性組織を有する真皮全体で表された。
それゆえ、UV照射によって誘導された表皮および真皮に対する損傷パラメータの主観的な評価の後、L−セレノメチオニン局所剤でなされた回復は、レチノイン酸局所剤よりも、より効果的で速やかであった。
前述の実施例は、前述の実施例で用いられた作用物質と本発明の一般的に記載された作用物質とを置換しても、同様の良好な結果を再現し得る。
先の記載より、当業者は、本発明の必須の特徴をその範囲および意図と離れることなく確認することができ、様々な変更や修飾を行うことが可能であり様々な用途および条件に対して適用できる。
Claims (18)
- 組織学的に(i)表皮の肥厚、(ii)日光弾力繊維症、(iii)コラーゲン崩壊または(iv)真皮の過細胞性で特徴づけられる、哺乳類の皮膚に対する慢性の細胞性および分子性の損傷である環境因子による外因性老化の回復を増強させ促進するための、製剤学的に許容できる皮膚透過性キャリア中に本質的にセレノアミノ酸を含み、グルタチオンペルオキシダーゼを含まない含水系(ただし40重量%以上の水分は含まない)組成物からなる皮膚への局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸がL−セレノメチオニンである請求項1に記載の局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸が上記組成物の総重量に対して少なくとも0.002wt%以上の濃度で存在する請求項1または2に記載の局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸の濃度が0.02〜0.1wt%である請求項1または2に記載の局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸の濃度が0.05wt%である請求項1または2に記載の局所適用剤。
- 前記組成物が、少なくとも週に5回、少なくとも2ヵ月間適用される請求項1ないし5のいずれかに記載の局所適用剤。
- 前記慢性の細胞性および分子性の損傷が、皺、乾燥した、蝋状変性にかかった皮膚、および様々な悪性新生物と同様、良性および前悪性新生物の臨床的変化で特徴づけられる請求項1ないし6のいずれかに記載の局所適用剤。
- 前記環境因子が、紫外線照射および環境汚染物質である請求項1ないし7のいずれかに記載の局所適用剤。
- 前記損傷が光老化である請求項1ないし8のいずれかに記載の局所適用剤。
- 前記皮膚透過性キャリアが前記セレノアミノ酸を、環境因子によって損傷された皮膚の細胞、分子または基質(マトリックス)成分に経皮的輸送を提供する請求項1ないし9のいずれかに記載の局所適用剤。
- 前記組成物がさらに、カロテン、レチノイドまたはトコフェロールの異性体またはそのエステル誘導体を含む請求項1ないし10のいずれかに記載の局所適用剤。
- 外因性遊離ラジカルによって厚くなった哺乳類の皮膚の角質層を薄くし、外因性遊離ラジカルによって損傷された弾性組織を修復するための、製剤学的に許容される皮膚透過性キャリア中に本質的にセレノアミノ酸を含み、グルタチオンペルオキシダーゼを含まない含水系(ただし40重量%以上の水分は含まない)組成物からなる哺乳類の皮膚への局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸がL−セレノメチオニンである請求項12に記載の局所適用剤。
- 前記セレノメチオニンが前記組成物の総重量に対して0.002wt%以上の濃度で存在する請求項12または13に記載の局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸の濃度が0.02〜0.1wt%である請求項12または13に記載の局所適用剤。
- 前記セレノアミノ酸の濃度が約0.05wt%である請求項12または13に記載の局所適用剤。
- 前記組成物が少なくとも週に5回、少なくとも2ヵ月間適用される請求項12ないし16のいずれかに記載の局所適用剤。
- 前記組成物がさらに、カロテン、レチノイドまたはトコフェロールの異性体またはそのエステル誘導体を含む請求項12ないし17のいずれかに記載の局所適用剤。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US88650192A | 1992-05-20 | 1992-05-20 | |
| US886,501 | 1992-05-20 | ||
| PCT/US1993/004780 WO1993023030A1 (en) | 1992-05-20 | 1993-05-19 | Renewal of extrinsic aging of the skin by transdermal application of selenoamino acids |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07508040A JPH07508040A (ja) | 1995-09-07 |
| JP3550149B2 true JP3550149B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=25389139
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP50384394A Expired - Fee Related JP3550149B2 (ja) | 1992-05-20 | 1993-05-19 | セレノアミノ酸の経皮適用による外因性皮膚老化の再生 |
Country Status (12)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5330757A (ja) |
| EP (1) | EP0641201B1 (ja) |
| JP (1) | JP3550149B2 (ja) |
| KR (1) | KR100339915B1 (ja) |
| AT (1) | ATE195253T1 (ja) |
| AU (1) | AU670298B2 (ja) |
| CA (1) | CA2136238C (ja) |
| DE (1) | DE69329198T2 (ja) |
| DK (1) | DK0641201T3 (ja) |
| PT (1) | PT641201E (ja) |
| SG (1) | SG52678A1 (ja) |
| WO (1) | WO1993023030A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0799017A1 (en) * | 1994-11-15 | 1997-10-08 | Osmotics Corporation | Skin care compositions and methods |
| US6630442B1 (en) * | 1997-01-10 | 2003-10-07 | Theodore Hersh | Reparatives for chemosurgery and laser (thermal) therapy |
| US6138683A (en) * | 1997-09-19 | 2000-10-31 | Thione International, Inc. | Smokeless tobacco products containing antioxidants |
| US5922346A (en) * | 1997-12-01 | 1999-07-13 | Thione International, Inc. | Antioxidant preparation |
| US20040265268A1 (en) * | 2001-08-18 | 2004-12-30 | Deepak Jain | Compositions and methods for skin rejuvenation and repair |
| FR2873026B1 (fr) * | 2004-07-13 | 2009-10-30 | Oreal | Procede de traitement cosmetique pour prevenir ou retarder les signes du vieillissement |
| EP2694045B1 (en) | 2011-04-01 | 2019-10-30 | Iasomai AB | New combination comprising n-acetyl-l-cysteine and its use |
| WO2021140417A2 (en) | 2020-01-10 | 2021-07-15 | Azura Ophthalmics Ltd. | Instructions for composition and sensitivity |
Family Cites Families (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4137209A (en) * | 1977-11-14 | 1979-01-30 | Owens-Corning Fiberglas Corporation | Glass fiber size composition |
| US4382991A (en) * | 1979-09-04 | 1983-05-10 | Ppg Industries, Inc. | Sizing composition and sized strand useful as reinforcement |
| US4271229A (en) * | 1979-09-04 | 1981-06-02 | Ppg Industries, Inc. | Sizing composition to yield sized glass fibers with improved UV stability |
| JPS57165420A (en) * | 1981-04-07 | 1982-10-12 | Seiko Kagaku Kogyo Co Ltd | Production of water-dispersed urethane polymer |
| US4678663A (en) * | 1984-02-06 | 1987-07-07 | Nuetrogena Corporation | Hydroquinone composition having enhanced bio-availability and percutaneous adsorption |
| DE3542309A1 (de) * | 1985-11-29 | 1987-06-04 | Cardona Federico Dr | Medizinisches antioxidativum |
| JPS63222050A (ja) * | 1987-03-10 | 1988-09-14 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 樹脂で被覆されたガラス繊維 |
| US4865840A (en) * | 1987-04-29 | 1989-09-12 | Burke Karen E | Topical compositions containing selenoamino acids for the prevention of ultraviolet radiation-induced skin damage |
| JPH05117126A (ja) * | 1991-10-25 | 1993-05-14 | Pola Chem Ind Inc | 化粧料 |
-
1993
- 1993-05-19 KR KR1019940704132A patent/KR100339915B1/ko not_active Expired - Fee Related
- 1993-05-19 JP JP50384394A patent/JP3550149B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1993-05-19 AT AT93914015T patent/ATE195253T1/de not_active IP Right Cessation
- 1993-05-19 EP EP93914015A patent/EP0641201B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1993-05-19 WO PCT/US1993/004780 patent/WO1993023030A1/en not_active Ceased
- 1993-05-19 DK DK93914015T patent/DK0641201T3/da active
- 1993-05-19 SG SG1996007699A patent/SG52678A1/en unknown
- 1993-05-19 DE DE69329198T patent/DE69329198T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1993-05-19 AU AU43838/93A patent/AU670298B2/en not_active Ceased
- 1993-05-19 PT PT93914015T patent/PT641201E/pt unknown
- 1993-05-19 CA CA002136238A patent/CA2136238C/en not_active Expired - Fee Related
- 1993-11-04 US US08/147,902 patent/US5330757A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR100339915B1 (ko) | 2002-11-23 |
| EP0641201A4 (en) | 1995-05-17 |
| AU670298B2 (en) | 1996-07-11 |
| DE69329198D1 (de) | 2000-09-14 |
| EP0641201B1 (en) | 2000-08-09 |
| PT641201E (pt) | 2001-01-31 |
| WO1993023030A1 (en) | 1993-11-25 |
| CA2136238C (en) | 2004-08-10 |
| US5330757A (en) | 1994-07-19 |
| CA2136238A1 (en) | 1993-11-25 |
| AU4383893A (en) | 1993-12-13 |
| DE69329198T2 (de) | 2001-05-17 |
| SG52678A1 (en) | 1998-09-28 |
| ATE195253T1 (de) | 2000-08-15 |
| EP0641201A1 (en) | 1995-03-08 |
| DK0641201T3 (da) | 2000-12-27 |
| KR950701520A (ko) | 1995-04-28 |
| JPH07508040A (ja) | 1995-09-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4603146A (en) | Methods for retarding the effects of aging of the skin | |
| US5574063A (en) | Method and compositions for topical application of ascorbic acid fatty acid esters for treatment and/or prevention of skin damage | |
| US5554647A (en) | Method and compositions for treatment and/or prevention of skin damage and aging | |
| US5409693A (en) | Method for treating and preventing sunburn and sunburn damage to the skin | |
| US6019990A (en) | Conjugated linoleic acid delivery system in cosmetic preparations | |
| US4877805A (en) | Methods for treatment of sundamaged human skin with retinoids | |
| US4888342A (en) | Methods for treatment of sundamaged human skin with retinoids | |
| KR950014443B1 (ko) | 일광손상된 인체피부를 치료하기 위한 레티노이드를 함유하는 조성물 | |
| DE69833651T2 (de) | Verwendung hochdosierter retinoide zur behandlung von lichtgeschädigter haut | |
| AU598454B2 (en) | Compositions and methods for retarding the effects of aging of the skin | |
| EP0822816B1 (en) | Dermatological preparation for treating actinic keratoses | |
| US5043356A (en) | Composition and method for rejuvenating skin using vitamin A propionate | |
| US5520919A (en) | Vitamin A palmitate composition and methodology for repairing and rejuvenating human skin | |
| USRE36068E (en) | Methods for treatment of sundamaged human skin with retinoids | |
| JPH04500824A (ja) | 光老化の作用を回復させるための皮膚の治療方法 | |
| EP0641201B1 (en) | Renewal of extrinsic aging of the skin by transdermal application of selenoamino acids | |
| US5556887A (en) | Improved a palmitate composition for topical application which achieves to the entire dermal membrane. | |
| US7306810B1 (en) | Skin cream | |
| JP2001503447A (ja) | 老化皮膚の処置用組成物および方法 | |
| JPH08239320A (ja) | 脱色性及び抗光老化性薬剤組成物 | |
| EP0607642B1 (en) | Compositions for topical application to the skin for treatment and/or prevention of radiation-induced skin damage | |
| US6169110B1 (en) | Rejuvenating the skin using a combination of vitamin A and alphahydroxy acids | |
| Steinsapir | The chemical peel | |
| WO1997018804A1 (en) | Rejuvenating the skin using a combination of vitamin a and alphahydroxy acids | |
| CN118415892A (zh) | 一种能够显著提升发质发量的组合物及其制备方法和应用 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040413 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040423 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090430 Year of fee payment: 5 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |
