JP3550182B2 - シートトラック - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、フロア側に固着されるロアレールと、該ロアレールに摺動可能に係合するアッパレールと、該アッパレールに設けられ、前記アッパレールの摺動をロック/ロック解除するロック機構とを有するシートトラックに関する。
【0002】
【従来の技術】
次に図面を用いて従来例を説明する。図8は従来のシートトラックを示す要部構成斜視図、図9は図8における側面図である。
【0003】
これらの図において、1は図示しないシートの前後摺動を案内するためのシートトラックである。このシートトラック1は、シート側に設けられるアッパレール2と、フロア側に設けられ、アッパレール2が摺動可能に嵌合するロアレール3とを有している。そして、ロアレール3は、ロアレール3の前後端部にそれぞれ設けられた前部ロアブラケット4と後部ロアブラケット5とを介してフロアに取り付けられている。
【0004】
ロアレール3の側面には、ロック穴3aが長手方向に沿って所定間隔で穿設されている。
6はアッパレール2上に設けられ、ロックシャフト7を回転可能に保持するブラケットである。このロックシャフト7には、ロアレール3のロック穴3aに噛合可能なロックレバー8が固着されている。更に、ロックシャフト7の一方の端部は、折曲されてハンドル部7aが形成され、他方の端部には、すり割り溝7bが形成されている。
【0005】
9は一端部がアッパレール2に、他端部がロックシャフト7のすり割溝7bにそれぞれ係止され、ロックシャフト7に対してロックレバー8がロック穴3aに噛合する方向(図8において矢印X方向)に付勢するトーションスプリングである。
【0006】
次に上記構成の作動を説明する。図8及び図9に示す状態は、ロックレバー8がロアレールのロック穴3aに噛合し、アッパレール2の移動が禁止されている(ロック状態)。
【0007】
この状態から、シートを前後方向に移動調整する場合には、ロックシャフト7のハンドル部7aを図8において、トーションスプリング9の付勢力に抗して反矢印X方向に回転させる。すると、ロックレバー8が、ロック穴3aより離脱し、アッパレール2はロアレール3に対して摺動可能な状態となる(アンロック状態)。そして、シートを前後方向に移動して、所望のシートポジションを得たならば、ロックシャフト7を反矢印X方向に回転させている操作力を解除する。すると、再び、ロックレバー8がロック穴3aに噛合し、ロック状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成のシートトラックにおいては、ブラケット6,ロックシャフト7,ロックレバー8及びトーションスプリング9から構成されるロック機構が、移動するアッパレール2の側面にブラケット6を介して設けられているので、ロック機構が占めるスペースが大きいという問題点がある。
【0009】
又、このロック機構の構成部品点数も多いという問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ロック機構の占めるスペースが小さく、ロック機構の構成部品点数が少ないシートトラックを提供することにある
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、フロア側に固着されるロアレールと、該ロアレール)に摺動可能に係合するアッパレールと、該アッパレールに設けられ、前記アッパレールの摺動をロック/ロック解除するロック機構とを有するシートトラックにおいて、前記ロアレールは、フロアと略平行に設けられた基底部と、該基底部の一方の端部に下方の端部が接続され、前記フロアから離れる方向に延出する第1の側壁部と、前記基底部の他方の端部に下方の端部が接続され、前記フロアから離れる方向に延出し、前記第1の側壁部と略同じ長さの第2の側壁部と、前記第1の側壁部の上方の端部に一方の端部が接続され、前記基底部と略平行に前記第2の側壁部方向へ延出する第1の天部と、前記第2の側壁部の上方の端部に一方の端部が接続され、前記基底部と略平行に前記第1の側壁部方向へ延出し、前記第1の天部と略同じ長さの第2の天部と、前記第1の天部の他方の端部から前記基底部方向に折曲し、前記第1の側壁部より長さが短い第1の垂下部と、前記第2の天部の他方の端部から前記基底部方向に折曲し、前記第1の垂下部と空間を介して対向し、前記第1の垂下部と略同じ長さの第2の垂下部と、前記第1の垂下部 , 前記第2の垂下部のうちのどちらかに形成されたロック突起とから構成し、前記アッパレールは、前記ロアレールの第1の垂下部 , 第2の垂下部間に形成された空間を介してロアレール内に嵌入する第1の基部 , 該第1の基部から延出し、前記第1の側壁部 , 第1の天部 , 第1の垂下部で形成された空間まで延出する第1の延出部からなる第1のアッパレールと、前記ロアレールの第1の垂下部 , 第2の垂下部間に形成された空間を介してロアレール内に嵌入し、前記第1のアッパレールの第1の基部との間に空間を有するように固着された第2の基部 , 該第2の基部から延出し、前記第2の側壁部 , 第2の天部 , 第2の垂下部で形成された空間まで延出する第2の延出部からなる第2のアッパレールとから構成し、前記ロック機構は、前記アッパレールの第1及び第2の基部間に形成された空間に配設され、前記アッパレールに対して回転可能に設けられ、回転端部には、前記ロアレールのロック突起に係合可能なロックレバーと、基端部が前記アッパレールに穿設された穴に係合し、中間部が前記アッパレール)に形成され、上方に延出した切り欠き片に係止され、先端部側は下方に弾性変形された状態で前記アッパレールに形成された長穴を介して前記ロックレバーの回転端部の穴に係合し、前記ロックレバーの回転端部が前記ロアレールのロック突起に係合する方向に付勢するトーションバーとから構成したことを特徴とするシートトラックである。
【0012】
【作用】
本発明のシートトラックにおいて、ロックレバーを付勢手段に抗して回転すると、ロックレバーとロック突起との係合が解除され、アッパレールはロアレールに対して摺動可能な状態となる。
【0013】
ロックレバーは、アッパレールの第1の基部,第2の基部間に形成された空間に配設されているので、ロック機構の占めるスペースが小さく、しかも、ブラケットを用いていないのでロック機構の構成部品点数が少ない。
【0014】
【実施例】
次に図面を用いて本発明の一実施例を説明する。図1は本発明の一実施例の要部分解斜視図、図2は図1において組付け後のA−A断面図、図3は図1において組付け後のB−B断面図、図4は図1において組付け後のC方向矢視図、図5は図1において組付け後のD方向矢視図である。
【0015】
尚、本実施例のシートトラックは、シート下面の両サイドに設けられるものであるが、構成は同一なので、一方のシートトラックを用いて説明し、他方のシートトラックの説明は行なわない。
【0016】
先ず、図2及び図3を用いてシートトラックの構成部品であるアッパレール及びロアレールの断面形状を説明する。
フロア側に固着されるロアレール11は、フロアと略平行に設けられた基底部12と、基底部12の一方の端部に下方の端部が接続され、フロアから離れる方向に延出する第1の側壁部13と、基底部11の他方の端部に下方の端部が接続され、フロアから離れる方向に延出し、第1の側壁部13と略同じ長さの第2の側壁部14と、第1の側壁部13の上方の端部に一方の端部が接続され、基底部12と略平行に第2の側壁部14方向へ延出する第1の天部15と、第2の側壁部14の上方の端部に一方の端部が接続され、基底部12と略平行に第1の側壁部13方向へ延出し、第1の天部と略同じ長さの第2の天部16と、第1の天部15の他方の端部から基底部方向12に折曲し、第1の側壁部13より長さが短い第1の垂下部17と、第2の天部16の他方の端部から基底部12方向に折曲し、第1の垂下部17と空間Sを介して対向し、第1の垂下部17と略同じ長さの第2の垂下部18とからなっている。
【0017】
そして、第1の垂下部17,第2の垂下部18のうちどちらか一方、本実施例では第1の垂下部17には、ロアレール11の長手方向に沿ってロック突起19が複数形成されている。
【0018】
アッパレール21は、第1のアッパレール22と第2のアッパレール23とから構成される。
第1のアッパレール22はロアレール11の第1の垂下部17,第2の垂下部18間に形成された空間Sを介してロアレール11内に嵌入する第1の基部24と、第1の基部24から延出し、ロアレール11の第1の側壁部13,第1の天部15,第1の垂下部17で形成された空間S1まで延出する第1の延出部25とからなっている。
【0019】
一方、第2のアッパレール23は、ロアレール11の第1の垂下部15,第2の垂下部18間に形成された空間Sを介してロアレール11内に嵌入し、第1のアッパレール22の第1の基部24に固着された第2の基部26と、第2の基部26から延出し、ロアレール11の第2の側壁部14,第2の天部16,第2の垂下部18で形成された空間S2まで延出する第2の延出部27とからなっている。
【0020】
そして、ロアレールの基底部12,第1の側壁部13及びアッパレール21の第1の延出部25間に配置された鋼球30と、ロアレールの基底部12,第2の側壁部14及びアッパレール21の第2の延出部27間に配置された鋼球31とにより、アッパレール21はロアレール11に対して摺動可能となっている。
【0021】
アッパレール21において、第1のアッパレール22の第1の基部24の下部と、第2のアッパレール23の第2の基部26下部との間には、アッパレール21の長手方向に沿って空間S3が形成されている。
【0022】
又、アッパレール21の後部において、第1のアッパレール22の第1の基部24と、第2のアッパレール23の第2の基部26との間には、前述の空間S3の延出方向と直交する方向(上下方向)延出し、空間S3に接続する空間S3′が形成されている。
【0023】
次に、図1から図5を用いてシートトラックロック機構の説明を行なう。41はアッパレール21の第1のアッパレール22と第2のアッパレール23との間に形成された空間S3に配設されるロックレバーである。
【0024】
ロックレバー41の略中間部には、穴42が形成され、アッパレール21に形成された穴43及びロックレバー41の穴42に係合するピン44を用いて、アッパレール21に対して回転可能に設けられている。
【0025】
このロックレバー41の一方の回転端部(後端部)下部には、ロアレール11のロック突起19方向に折曲された折曲部45と、一方の回転端部上部には、アッパレール21の第1のアッパレール22と第2のアッパレール23との間に形成された空間S3′に嵌入する嵌合部46とが形成されている。折曲部45には、ロアレール11のロック突起19に係合可能なロック穴47が形成され、又、嵌合部46に穴48が形成されている。尚、本実施例の場合、第1のアッパレール22の第1の基部24,第1の延出部25において、ロックレバー41の折曲部45の移動範囲と干渉する部分は図5に示すように切りかかれている。
【0026】
一方、アッパレール21の第1のアッパレール22及び第2のアッパレール23には、穴51が穿設され、この穴の近傍には上方に延出した切り欠き片52が形成され、更に、穴51を中心とし、ロックレバー41の穴48と交差する円弧状の長穴53が形成されている。そして、付勢部材としてのトーションバー60の基端部が穴51に係合し、中間部が切り欠き片52に係止され、先端部側は下方に弾性変形された状態で長穴53を介してロックレバー41の穴48に係合し、ロックレバー41のロック穴47が、ロアレール11のロック突起19に係合する方向に付勢している。
【0027】
ロックレバー41の他方の端部(前端部)は、他方のシートトラック方向に折曲され、先端には切り欠き溝63が形成されている。
アッパレール21の前部には、穴64が形成され、この穴64にハンドルバー70の一方の端部が回転可能に係合している。このハンドルバー70の他方の端部は、他方のシートトラックのアッパレール21の穴に回転可能に係合している。
【0028】
このハンドルバー70は、両端部近傍に形成され、ロックレバー41の切り欠き溝63が係合するクランク部71と、シート前縁に沿って延出する操作部72とから構成されている。
【0029】
次に、上記構成の作動を説明する。ロックレバー41のロック穴47はトーションバー60により、ロアレール11のロック突起19に係合し、アッパレール21の摺動は禁止されている。
【0030】
ここで、ハンドルバー70の操作部72を上方に持ち上げると、クランク部71はアッパレール21の穴64を中心に上方に移動する。ハンドルバー70のクランク部71に係合するロックレバー41は、ピン44を中心に切り欠き溝63側が上方に、ロックレバー41の折曲部45側は下方に移動するように回転し、ロックレバー41のロック穴47のロアレール11のロック突起19への係合は解除される。よって、アッパレール21はロアレール11に対して摺動可能な状態となり、所望のシートトラック位置へアッパレール21を摺動させる。
この時、ロックレバー41に係合するトーションバー60も穴51を中心に回転しようとするが、切り欠き片52により、それ以上の回転が禁止され、切り欠き片52との当接部から先端部迄は下側に更に弾性変形する。
【0031】
所望の位置へアッパレール21が移動したならば、ハンドルバー70の操作力を解除する。すると、トーションバー60は元の位置へ弾性復帰し、トーションバー60が係合するロックレバー41も元の位置に復帰し、ロックレバー41のロック穴47が、ロアレール11のロック突起19に係合し、アッパレール21の摺動は再び禁止される。
【0032】
上記構成によれば、ロックレバー41は、アッパレール21の第1の基部24,第2の基部26間に形成された空間S3に配設されているので、ロック機構の占めるスペースが小さく、しかも、従来ロック機構のように、ブラケットを用いていないのでロック機構の構成部品点数が減少する。
【0033】
尚、本発明は、上記実施例に限定するものではない。例えば、上記実施例のシートトラックは、断面において2個の鋼球30,31を用いたが、図6に示すように、断面において、4つの鋼球101,102,103,104を用いてアッパレール105がロアレール106に対して摺動可能とならしめてもよいし、図7に示すように、断面において、2つの鋼球111,112と1つのローラ113を用いてアッパレール115がロアレール116に対して摺動可能とならしめてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、ロック機構をアッパレールの第1及び第2の基部間に形成された空間に配設され、アッパレールに対して回転可能に設けられ、回転端部には、ロアレールのロック突起に係合可能なロックレバーと、ロックレバーをロック突起に係合する方向に付勢する付勢部材とから構成したことにより、ロック機構の占めるスペースが小さく、ロック機構の構成部品点数が少ないシートトラックを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部分解斜視図である。
【図2】図1において組付け後のA−A断面図である。
【図3】図1において組付け後のB−B断面図である。
【図4】図1において組付け後のC方向矢視図である。
【図5】図1において組付け後のD方向矢視図である。
【図6】他の実施例の断面図である。
【図7】他の実施例の断面図である。
【図8】従来のシートトラックを示す要部構成斜視図である。
【図9】図8における側面図である。
【符号の説明】
11 ロアレール
12 基底部
13 第1の側壁部
14 第2の側壁部
15 第1の天部
16 第2の天部
17 第1の垂下部
18 第2の垂下部
19 ロック突起
21 アッパレール
22 第1のアッパレール
23 第2のアッパレール
24 第1の基部
25 第1の延出部
26 第2の基部
27 第2の延出部
41 ロックレバー
60 トーションバー(付勢部材)

Claims (1)

  1. フロア側に固着されるロアレール(11)と、該ロアレール(11)に摺動可能に係合するアッパレール(21)と、該アッパレール(21)に設けられ、前記アッパレール(21)の摺動をロック/ロック解除するロック機構とを有するシートトラックにおいて、
    前記ロアレール(11)は、
    フロアと略平行に設けられた基底部(12)と、該基底部(12)の一方の端部に下方の端部が接続され、前記フロアから離れる方向に延出する第1の側壁部(13)と、
    前記基底部(12)の他方の端部に下方の端部が接続され、前記フロアから離れる方向に延出し、前記第1の側壁部(13)と略同じ長さの第2の側壁部(14)と、
    前記第1の側壁部(13)の上方の端部に一方の端部が接続され、前記基底部(12)と略平行に前記第2の側壁部(14)方向へ延出する第1の天部(15)と、
    前記第2の側壁部(14)の上方の端部に一方の端部が接続され、前記基底部(12)と略平行に前記第1の側壁部(13)方向へ延出し、前記第1の天部(15)と略同じ長さの第2の天部(16)と、
    前記第1の天部(15)の他方の端部から前記基底部(12)方向に折曲し、前記第1の側壁部(13)より長さが短い第1の垂下部(17)と、
    前記第2の天部(16)の他方の端部から前記基底部(12)方向に折曲し、前記第1の垂下部(17)と空間( S )を介して対向し、前記第1の垂下部(17)と略同じ長さの第2の垂下部(18)と、
    前記第1の垂下部(17) , 前記第2の垂下部(18)のうちのどちらかに形成されたロック突起(19)とから構成し、
    前記アッパレール(21)は、
    前記ロアレール(11)の第1の垂下部(17) , 第2の垂下部(18)間に形成された空間( S )を介してロアレール(11)内に嵌入する第1の基部(24) , 該第1の基部(24)から延出し、前記第1の側壁部(13) , 第1の天部(15) , 第1の垂下部(17)で形成された空間( S1 )まで延出する第1の延出部(25)からなる第1のアッパレール(22)と、
    前記ロアレール(11)の第1の垂下部(17) , 第2の垂下部(18)間に形成された空間( S )を介してロアレール(11)内に嵌入し、前記第1のアッパレール(22)の第1の基部(24)との間に空間( S3 )を有するように固着された第2の基部(26) , 該第2の基部(26)から延出し、前記第2の側壁部(14) , 第2の天部(16) , 第2の垂下部(18)で形成された空間( S2 )まで延出する第2の延出部(27)からなる第2のアッパレール(23)とから構成し、
    前記ロック機構は、
    前記アッパレール(21)の第1及び第2の基部間(24 , 26)に形成された空間( S3 )に配設され、前記アッパレール(21)に対して回転可能に設けられ、回転端部には、前記ロアレール(11)のロック突起(19)に係合可能なロックレバー(41)と、
    基端部が前記アッパレール(21)に穿設された穴(51)に係合し、中間部が前記アッパレール(21)に形成され、上方に延出した切り欠き片(52)に係止され、先端部側は下方に弾性変形された状態で前記アッパレール(23)に形成された長穴(53)を介して前記ロックレバー(41)の回転端部の穴(48)に係合し、前記ロックレバー(41)の回転端部が前記ロアレール(11)のロック突起(19)に係合する方向に付勢するトーションバー(60)とから構成したことを特徴とするシートトラック。
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