JP3551050B2 - 熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 - Google Patents
熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3551050B2 JP3551050B2 JP34558798A JP34558798A JP3551050B2 JP 3551050 B2 JP3551050 B2 JP 3551050B2 JP 34558798 A JP34558798 A JP 34558798A JP 34558798 A JP34558798 A JP 34558798A JP 3551050 B2 JP3551050 B2 JP 3551050B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- urea
- aqueous solution
- parts
- reaction
- thermosetting resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Polyamides (AREA)
- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は熱硬化性樹脂水溶液の製造方法に関し、詳しくは、紙用塗工樹脂組成物の耐水化剤、インキ着肉向上剤として有用な熱硬化性樹脂水溶液を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙用塗工樹脂に用いられる熱硬化性樹脂は、従来、尿素とポリアルキレンポリアミンを脱アンモニア反応させ、次いで二塩基性カルボン酸と脱水縮合させ、更に尿素と脱アンモニア反応させてポリ尿素ポリアミドを合成し、次いでポリ尿素ポリアミドを水溶液中でホルムアルデヒドと反応させて得られている(特公昭56−28929号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の方法では、得られた熱硬化性樹脂の色相が黄赤色から赤褐色まで種々に変化して一定しないため、紙用塗工樹脂としては好ましくないという問題点があった。
本発明者らは、耐水化効果に優れ、塗工紙からのホルムアルデヒド発生量が少なく、印刷時のインキ着肉性が優れ、かつ色相の安定した、塗工紙用熱硬化性樹脂水溶液を開発すべく鋭意検討した結果、本発明に至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、尿素とポリアルキレンポリアミンを脱アンモニア反応させ、次いで二塩基性カルボン酸と脱水縮合させ、更に尿素と脱アンモニア反応させてポリ尿素ポリアミドを合成し、次いでポリ尿素ポリアミドを水溶液中でホルムアルデヒドと酸性下で、もしくは一旦アルカリ性下で反応させた後更に酸性下で反応させて熱硬化性樹脂水溶液を得る方法であって、二度の脱アンモニア反応の少なくともいずれか一方にメチロール尿素を存在させることを特徴とする熱硬化性樹脂水溶液の製造方法を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられるポリアルキレンポリアミンとしては、例えば、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビスプロピルアミン、3−アザヘキセン−1,6−ジアミン、4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミン等の、分子中に2個の第1級アミノ基及び少なくとも1個の第2級アミノ基を有するアミンが例示される。
これらのポリアルキレンポリアミンは一種で、または二種以上の混合物として用いられる。
【0006】
また、二塩基性カルボン酸としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマール酸等のような脂肪族カルボン酸や、イソフタル酸、テレフタル酸等のような芳香族カルボン酸や、これらのカルボン酸の混合物が例示される。
【0007】
本発明で用いられるメチロール尿素としては、例えば、尿素とホルマリンのモル比が1:1〜1:3の範囲で常法により合成されるものがあげられる。
メチロール尿素は、前述したとおり、二度の脱アンモニア反応のいずれか一つの反応、または、両方の反応において用いられるが、その全使用量は好ましくは尿素100重量部に対して0.1〜1重量部の範囲であり、より好ましくは尿素100重量部に対して0.2〜0.6重量部の範囲である。
【0008】
最初の脱アンモニア反応においては、尿素とポリアルキレンポリアミンの反応モル比は1:2近辺であることが好ましい。
反応温度は、好ましくは100〜200℃の範囲であり、より好ましくは120〜170℃の範囲である。
この反応はアンモニアを反応系外へ除去しつつ行なわれ、反応時間は通常2〜8時間の範囲である。
【0009】
次の二塩基性カルボン酸との脱水縮合反応における二塩基性カルボン酸の使用量は、前記ポリアルキレンポリアミン1モルに対して0.8〜1.2モルの範囲が好ましい。
反応温度は、好ましくは120〜250℃、より好ましくは130〜200℃の範囲であり、副生する水を反応系外へ除去しながら縮合させると、反応時間は、通常、2〜10時間の範囲である。
【0010】
該縮合反応で得られるポリ尿素ポリアミドポリアミンは、メチロール尿素の存在下または不存在下に、尿素と脱アンモニア反応される。この反応における尿素の使用量は、前記ポリアルキレンポリアミン中の第2級アミノ基の1当量に対して、好ましくは0.5〜1.5モル、より好ましくは0.7〜1.2モルの範囲である。
二回目の脱アンモニア反応における反応温度は好ましくは100〜180℃、より好ましくは120〜150℃の範囲である。この脱アンモニア反応は、副生するアンモニアを反応系外へ除去しつつ行われ、反応時間は通常1〜5時間程度である。
【0011】
このようにして、ポリアミドポリ尿素が得られるが、メチロール尿素は、前記の二度の脱アンモニア反応のいずれか一方、或いは、両方に、全量または分割して存在させることができる。
【0012】
次いで、ポリアミドポリ尿素を水中でホルムアルデヒドと反応させる。該反応は、ポリアミドポリ尿素の濃度が好ましくは20〜70重量%、より好ましくは30〜60重量%の範囲で、pHが好ましくは7以下、より好ましくは3.5〜6.5の範囲で行われる。反応温度及び反応時間は通常、各々40〜80℃の範囲及び1〜10時間の範囲である。
pH調整は、例えば、塩酸、硫酸、燐酸、蟻酸、酢酸等の無機または有機酸を用いて行われる。
【0013】
このポリアミドポリ尿素とホルムアルデヒドの反応は、一旦、アルカリ性条件下、例えばpH8〜12で反応を行い、更にpHを、好ましくは7以下、より好ましくは3.5〜6.5の範囲に下げて反応してもよい。
この場合は、アルカリ性条件下では40〜80℃の範囲で、0.5〜3時間反応させ、pH7以下の条件では40〜80℃の範囲で、1〜10時間反応させることが好ましい。
ポリアミドポリ尿素との反応におけるホルムアルデヒドの使用量は、ポリアミドポリ尿素の合成に用いた全尿素1モルに対して、好ましくは0.2〜1モル、より好ましくは0.3〜0.7モルの範囲である。
反応終了後、必要に応じて、苛性ソーダ、苛性カリ等のアルカリを用い、pHを6〜9に調整して、本発明の熱硬化性樹脂水溶液が得られる。
【0014】
【発明の効果】
本発明によれば、耐水性、インキ着肉性等に優れ、ホルマリン発生量の少ない、色相が安定した樹脂水溶液が得られ、該水溶液は紙用塗工組成物等として有利に使用できる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明を実施例により、更に具体的に説明する。例中、部及び%は各々重量部及び重量%である。
【0016】
実施例1
トリエチレンテトラミン292部及び尿素60部の混合物を攪拌しながら、145〜150℃で、副生アンモニアを反応系外へ除去しながら4時間反応させた。
次いで、アジピン酸146部を加え、150〜155℃で5時間縮合反応させた。120℃まで冷却後、尿素240部とメチロール尿素0.72部を加え、125〜130℃で2時間脱アンモニア反応させた。その後、水1350部を徐々に加え、ポリ尿素ポリアミドの水溶液を得た。
次に、37%ホルマリン202.5部を加え、濃塩酸を用いてpHを5に調整した後、65℃で4時間攪拌した。30℃まで冷却し、30%苛性ソーダ水溶液でpHを8に調整し、固形分30%の熱硬化性樹脂水溶液を得た。
得られた上記樹脂水溶液は、メチロール尿素を添加しないで得られる熱硬化性樹脂水溶液と性能的に同等であり、かつ色相は黄色でAPHA200であった。
【0017】
実施例2
トリエチレンテトラミン292部、尿素60部、メチロール尿素0.36部の混合物を145〜150℃で、副生アンモニアを反応系外へ除去しながら4時間反応させた。
次いで、アジピン酸146部を加え、150〜155℃で5時間縮合反応させた。120℃まで冷却後、尿素240部とメチロール尿素1.44部を加え、125〜130℃で2時間脱アンモニア反応させた。その後、水1350部を徐々に加え、ポリ尿素ポリアミドの水溶液を得た。
次に、37%ホルマリン202.5部を加え、濃塩酸を用いてpHを5に調整した後、65℃で4時間攪拌した。30℃まで冷却し、30%苛性ソーダ水溶液でpHを8に調整し、固形分30%の熱硬化性樹脂水溶液を得た。
得られた上記樹脂水溶液は、メチロール尿素を添加しないで得られる熱硬化性樹脂水溶液と性能的に同等であり、かつ色相は黄色でAPHA250であった。
【0018】
実施例3
トリエチレンテトラミン292部、尿素60部、メチロール尿素0.18部の混合物を150〜153℃で、3時間脱アンモニア反応させた。
次いで、アジピン酸146部を加え、155〜160℃で5時間縮合反応させた。130℃まで冷却後、尿素240部とメチロール尿素0.72部を加え、130〜135℃で2時間脱アンモニア反応させた。その後、水550部を徐々に加え、ポリ尿素ポリアミドの水溶液を得た。
次に、37%ホルマリン121.5部を加え、20N−硫酸を用いてpHを4に調整した後、70℃で4時間攪拌した。30℃まで冷却し、30%苛性ソーダ水溶液でpHを6.5に調整し、固形分50%の熱硬化性樹脂水溶液を得た。
得られた上記樹脂水溶液は、メチロール尿素を添加しないで得られる熱硬化性樹脂水溶液と性能的に同等であり、かつ色相は黄色でAPHA400であった。
【0019】
実施例4
トリエチレンテトラミン292部、尿素60部、メチロール尿素0.36部の混合物を150〜153℃で、3時間脱アンモニア反応させた。
次いで、アジピン酸146部を加え、155〜160℃で5時間縮合反応させた。130℃まで冷却後、尿素240部とメチロール尿素1.44部を加え、130〜135℃で2時間脱アンモニア反応させた。その後、水550部を徐々に加え、ポリ尿素ポリアミドの水溶液を得た。
次に、37%ホルマリン121.5部を加え、20N−硫酸を用いてpHを4に調整した後、70℃で4時間攪拌した。30℃まで冷却し、30%苛性ソーダ水溶液でpHを6.5に調整し、固形分50%の熱硬化性樹脂水溶液を得た。
得られた上記樹脂水溶液は、メチロール尿素を添加しないで得られる熱硬化性樹脂水溶液と性能的に同等であり、かつ色相は黄色でAPHA500であった。
【0020】
比較例1
トリエチレンテトラミン292部、尿素60部の混合物を145〜150℃で、4時間脱アンモニア反応させた。
次いで、アジピン酸146部を加え、150〜155℃で5時間縮合反応させた。120℃まで冷却後、尿素240部を加え、125〜130℃で2時間脱アンモニア反応させた。その後、水1350部を徐々に加え、ポリ尿素ポリアミドの水溶液を得た。
次に、37%ホルマリン202.5部を加え、濃塩酸を用いてpHを5に調整した後、65℃で4時間攪拌した。30℃まで冷却し、30%苛性ソーダ水溶液でpHを8に調整し、固形分30%の熱硬化性樹脂水溶液を得た。
得られた上記樹脂水溶液の色相は、黄赤色であった。
Claims (1)
- 尿素とポリアルキレンポリアミンを脱アンモニア反応させ、次いで二塩基性カルボン酸と脱水縮合させ、更に尿素と脱アンモニア反応させてポリ尿素ポリアミドを合成し、次いでポリ尿素ポリアミドを水溶液中でホルムアルデヒドと酸性下で、もしくは一旦アルカリ性下で反応させた後更に酸性下で反応させて熱硬化性樹脂水溶液を得る方法であって、二度の脱アンモニア反応の少なくともいずれか一方にメチロール尿素を存在させることを特徴とする熱硬化性樹脂水溶液の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34558798A JP3551050B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34558798A JP3551050B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000169539A JP2000169539A (ja) | 2000-06-20 |
| JP3551050B2 true JP3551050B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=18377612
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34558798A Expired - Fee Related JP3551050B2 (ja) | 1998-12-04 | 1998-12-04 | 熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3551050B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2930777B1 (fr) * | 2008-05-05 | 2011-07-01 | Arkema France | Procede de synthese de materiaux supramoleculaires |
-
1998
- 1998-12-04 JP JP34558798A patent/JP3551050B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000169539A (ja) | 2000-06-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2005505667A5 (ja) | ||
| CA1150870A (en) | Process for producing aqueous solution of thermosetting resin | |
| JPS6142931B2 (ja) | ||
| JP2000169539A (ja) | 熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| JP3129806B2 (ja) | エピクロロヒドリン樹脂の製造方法 | |
| JPH11504966A (ja) | 架橋カチオン性ポリマーの製造方法 | |
| JPH0841196A (ja) | α,ω−ジニトリルに基づくポリアミドの製造方法 | |
| JP5429793B2 (ja) | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| JPH10130351A (ja) | 耐鹸化性の親水性合成樹脂、その製法及び添加剤としてのその使用 | |
| JP2003055890A (ja) | 紙の製造方法 | |
| JP2001089562A (ja) | 湿潤紙力増強用樹脂の製造方法 | |
| JPS6259732B2 (ja) | ||
| JPH061842A (ja) | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| JPS59129229A (ja) | 熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| CN102076739A (zh) | 树脂前体 | |
| JP3329180B2 (ja) | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| JPS6116767B2 (ja) | ||
| JPH11166034A (ja) | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| JP3345877B2 (ja) | 紙塗工用樹脂及び紙塗工用組成物 | |
| JP2516748B2 (ja) | ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂水溶液の製造方法 | |
| JP2745750B2 (ja) | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 | |
| JPH0131771B2 (ja) | ||
| JPH0461891B2 (ja) | ||
| KR100243064B1 (ko) | 폴리아미드폴리아민-에피크로로히드린 수지와 이의 제조방법 | |
| JP2001055690A (ja) | 紙塗工用樹脂、紙塗工用組成物及び塗工紙 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040217 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040330 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040412 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080514 Year of fee payment: 4 |
|
| RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514 Year of fee payment: 5 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514 Year of fee payment: 6 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |