JP3552320B2 - 止水壁築造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は止水壁築造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
連壁の築造に関し、本出願人は特願平6−64828号(特許第3434007号公報参照)及び特願平6−82819号(特許第3395995号公報参照)において出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの連壁の止水は、コンクリートの止水性に期待して連壁の継ぎ目部を対称としたもので、止水性は充分でなかった。
【0004】
本発明は、連壁の全面の止水を対象として止水性を向上する止水壁築造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の止水壁築造方法によれば、先行パネルとなるべき連壁溝を掘削し、支持梁の両側部にそれぞれ交差噴流を噴射するために上下方向に所定間隔で設けた一対のノズルを有するモニタを備える止水版溝掘削装置を準備し、その止水版溝掘削装置を前記連壁溝に挿入して下降させ、掘削された先行連壁溝の後行パネルに接続される側の掘削面の一部を前記ノズルからの交差噴流により所定距離の止水版溝を掘削し、掘削された止水版溝及び連壁溝にわたって止水版を挿入し、該連壁溝にコンクリートを打設し、後行パネルとなるべき連壁溝を掘削し、掘削された後行パネルの連壁溝の前記止水版側の掘削面から先行パネルの側面までを前記止水版溝掘削装置の交差噴流により掘削し、掘削された連壁溝及び前記止水版溝掘削装置で掘削して接続部溝にわたって止水版を挿入し先行パネルの止水版と重ね合せたのち、後行連続溝にコンクリートを打設するようになっている。
【0006】
本発明の実施に際して、連壁溝掘削工程を実施するための掘削手段としては、公知の掘削機器であれば使用可能であるが、所謂「バケット式」の掘削機以外のものを使用するのが好ましい。
【0007】
そして、後行パネルと接続される側の掘削面の一部を交差噴流により所定距離だけ掘削するに際して、当該掘削面に止水版を挿入するのに必要且つ十分な幅及び奥行きを有するスリットを形成するように、交差噴流を噴射するのが好ましい。より具体的には、交差噴流により掘削される前記「掘削面の一部」は、止水版の厚さ寸法よりも若干大きい寸法の幅を有する領域を意味しており、前記「所定距離」は止水版の長さよりも若干大きい掘削距離を意味している。
【0008】
本発明の実施に際し、連続部掘削工程における交差噴流の交差点を、先行パネルの外側から先行止水版と先行パネルとの交点まで移動させ、該止水版の表面から連続部外面までを掘削するのが好ましい。
【0009】
【作用】
本発明の止水壁築造方法においては、先行連壁溝及び止水版溝にわたって挿入された止水版と、後行パネルの連壁溝及び連続部溝にわたって挿入された止水版とを重ね合せているので、連壁の全面を対象として止水し、止水性が大巾に向上される。
【0010】
【実施例】
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(1) 先行連壁溝掘削工程(図1及び図2)
連壁を造成すべき地盤Gに、先行パネル用の先行連壁溝Hを1つ飛びに掘削する。ここで連壁溝Hの掘削は、全体を符号10で示す公知の掘削装置により行われる。
【0011】
この掘削装置10は、いわゆる「バケット式」の掘削機以外のものであれば、どのようなタイプのものでも使用可能である。
【0012】
(2) 止水版溝掘削工程(図3及び図4)
所定の深度レベルまで連壁溝Hを掘削したならば、掘削装置10を引き上げ、全体を符号11で示す止水版溝掘削装置を掘削溝H内に挿入し下降する。その止水版溝掘削装置11は、支持梁12の両側部に、それぞれモニタ部13、13が設けられ、これらのモニタ部13、13には、上下方向に所定間隔で一対のノズル14A、14Bがそれぞれ設けられている。それらのノズル14A、14Bからは、それぞれ噴流JA、JBが噴射され、これらの噴流JA、JBにより、いわゆる「交差噴流」が構成される。なお、図中の符号15は噴射液体を供給するためのホースである。
【0013】
この止水版溝掘削装置11の噴流JA、JBにより、連壁溝Hの後行パネルP1(図9)に接続される側の側面に、後記止水版B(図5)の厚さより若干大きく、巾より若干長い止水版溝H2を掘削する。
【0014】
(3) 止水版挿入工程(図5)
止水版溝H1、H2及び連壁溝Hにわたり、止水版Bを挿入する。
【0015】
(4) 先行パネルコンクリート打設工程(図6)
連壁溝Hに、コンクリートを打設して先行パネルPを築造する。
【0016】
(5) 後行連壁溝掘削工程(図7及び図8)
前記掘削装置10により、先行連壁溝Hと同じ態様で後行連壁溝H1を掘削する。次いで、接続部溝掘削装置11Aを連壁溝H1内に挿入し下降して接続溝H3を掘削する。この接続部溝掘削装置11Aは、止水版溝掘削装置11と実質的に同様に構成されている。すなわち、支持梁12Aの両側部に、それぞれモニタ部13A、13Aが設けられ、これらモニタ部13A、13Aの下端部には、同一水平面内で連壁溝H2の両側及び止水版Pを挟む位置に、それぞれノズル14C、14Dが設けられている。それらノズル14C、14Dからは、それぞれ噴流JC、JDが噴射され、これらの噴流JC、JDにより、交差噴流が構成される。そして、噴流JC、JDの交差点CPは、先行パネルPの外側から止水版Bと先行パネルPとの交点まで移動できるようになっている。この接続部溝掘削装置11Aにより、連壁溝H2と先行パネルPとの端面の間の接続部溝H3を掘削する。
【0017】
(6) 後行パネルコンクリート打設工程(図9)
連壁溝H1と接続部溝H3にわって止水版B1を挿入し、その止水版B1と先行パネルPの止水版Bとを接合し、溶着する。最後に、連壁溝H1と接続部溝H3との間、すなわち先行パネルP、P間にコンクリートを打設し、後行パネルP1を築造して終る。なお、止水版B、B1は重ね合せ溶着して接合しているが、図10に示すように、一方の止水版B1Aの端部にヨーク部Yを形成し、そのヨーク部Yに他方の止水版Bを挿入し溶着するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、先行パネルの止水版と後行パネルの止水版とを、接続部において重ね合せることにより、連壁の全面を対象として止水性を大巾に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行連壁溝掘削工程を説明する平面図。
【図2】図1の垂直断面図。
【図3】止水版溝掘削工程を説明する平面図。
【図4】図3の垂直断面図。
【図5】止水版挿入工程を説明する平面図。
【図6】先行パネルコンクリート打設工程を説明する平面図。
【図7】後行連壁溝掘削工程を説明する平面図。
【図8】図7の垂直断面図。
【図9】後行パネルコンクリート打設工程を説明する平面図。
【図10】止水版の別の接合態様を示す平面図。
【符号の説明】
B、B1、B1A・・・止水版
CP・・・噴流の交差点
G・・・連壁を築造すべき地盤
H・・・先行連壁溝
H1・・・後行連壁溝
H2・・・止水版溝
H3・・・接続部溝
JA〜JD・・・噴流
P・・・先行パネル
P1・・・後行パネル
Y・・・ヨーク部
10・・・掘削装置
11・・・止水版溝掘削装置
11A・・・接続部溝掘削装置
12、12A・・・支持梁
13、13A・・・モニタ部
14A〜14D・・・ノズル
15・・・ホース
【産業上の利用分野】
本発明は止水壁築造方法に関する。
【0002】
【従来技術】
連壁の築造に関し、本出願人は特願平6−64828号(特許第3434007号公報参照)及び特願平6−82819号(特許第3395995号公報参照)において出願している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの連壁の止水は、コンクリートの止水性に期待して連壁の継ぎ目部を対称としたもので、止水性は充分でなかった。
【0004】
本発明は、連壁の全面の止水を対象として止水性を向上する止水壁築造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の止水壁築造方法によれば、先行パネルとなるべき連壁溝を掘削し、支持梁の両側部にそれぞれ交差噴流を噴射するために上下方向に所定間隔で設けた一対のノズルを有するモニタを備える止水版溝掘削装置を準備し、その止水版溝掘削装置を前記連壁溝に挿入して下降させ、掘削された先行連壁溝の後行パネルに接続される側の掘削面の一部を前記ノズルからの交差噴流により所定距離の止水版溝を掘削し、掘削された止水版溝及び連壁溝にわたって止水版を挿入し、該連壁溝にコンクリートを打設し、後行パネルとなるべき連壁溝を掘削し、掘削された後行パネルの連壁溝の前記止水版側の掘削面から先行パネルの側面までを前記止水版溝掘削装置の交差噴流により掘削し、掘削された連壁溝及び前記止水版溝掘削装置で掘削して接続部溝にわたって止水版を挿入し先行パネルの止水版と重ね合せたのち、後行連続溝にコンクリートを打設するようになっている。
【0006】
本発明の実施に際して、連壁溝掘削工程を実施するための掘削手段としては、公知の掘削機器であれば使用可能であるが、所謂「バケット式」の掘削機以外のものを使用するのが好ましい。
【0007】
そして、後行パネルと接続される側の掘削面の一部を交差噴流により所定距離だけ掘削するに際して、当該掘削面に止水版を挿入するのに必要且つ十分な幅及び奥行きを有するスリットを形成するように、交差噴流を噴射するのが好ましい。より具体的には、交差噴流により掘削される前記「掘削面の一部」は、止水版の厚さ寸法よりも若干大きい寸法の幅を有する領域を意味しており、前記「所定距離」は止水版の長さよりも若干大きい掘削距離を意味している。
【0008】
本発明の実施に際し、連続部掘削工程における交差噴流の交差点を、先行パネルの外側から先行止水版と先行パネルとの交点まで移動させ、該止水版の表面から連続部外面までを掘削するのが好ましい。
【0009】
【作用】
本発明の止水壁築造方法においては、先行連壁溝及び止水版溝にわたって挿入された止水版と、後行パネルの連壁溝及び連続部溝にわたって挿入された止水版とを重ね合せているので、連壁の全面を対象として止水し、止水性が大巾に向上される。
【0010】
【実施例】
以下図面を参照して本発明の実施例を説明する。
(1) 先行連壁溝掘削工程(図1及び図2)
連壁を造成すべき地盤Gに、先行パネル用の先行連壁溝Hを1つ飛びに掘削する。ここで連壁溝Hの掘削は、全体を符号10で示す公知の掘削装置により行われる。
【0011】
この掘削装置10は、いわゆる「バケット式」の掘削機以外のものであれば、どのようなタイプのものでも使用可能である。
【0012】
(2) 止水版溝掘削工程(図3及び図4)
所定の深度レベルまで連壁溝Hを掘削したならば、掘削装置10を引き上げ、全体を符号11で示す止水版溝掘削装置を掘削溝H内に挿入し下降する。その止水版溝掘削装置11は、支持梁12の両側部に、それぞれモニタ部13、13が設けられ、これらのモニタ部13、13には、上下方向に所定間隔で一対のノズル14A、14Bがそれぞれ設けられている。それらのノズル14A、14Bからは、それぞれ噴流JA、JBが噴射され、これらの噴流JA、JBにより、いわゆる「交差噴流」が構成される。なお、図中の符号15は噴射液体を供給するためのホースである。
【0013】
この止水版溝掘削装置11の噴流JA、JBにより、連壁溝Hの後行パネルP1(図9)に接続される側の側面に、後記止水版B(図5)の厚さより若干大きく、巾より若干長い止水版溝H2を掘削する。
【0014】
(3) 止水版挿入工程(図5)
止水版溝H1、H2及び連壁溝Hにわたり、止水版Bを挿入する。
【0015】
(4) 先行パネルコンクリート打設工程(図6)
連壁溝Hに、コンクリートを打設して先行パネルPを築造する。
【0016】
(5) 後行連壁溝掘削工程(図7及び図8)
前記掘削装置10により、先行連壁溝Hと同じ態様で後行連壁溝H1を掘削する。次いで、接続部溝掘削装置11Aを連壁溝H1内に挿入し下降して接続溝H3を掘削する。この接続部溝掘削装置11Aは、止水版溝掘削装置11と実質的に同様に構成されている。すなわち、支持梁12Aの両側部に、それぞれモニタ部13A、13Aが設けられ、これらモニタ部13A、13Aの下端部には、同一水平面内で連壁溝H2の両側及び止水版Pを挟む位置に、それぞれノズル14C、14Dが設けられている。それらノズル14C、14Dからは、それぞれ噴流JC、JDが噴射され、これらの噴流JC、JDにより、交差噴流が構成される。そして、噴流JC、JDの交差点CPは、先行パネルPの外側から止水版Bと先行パネルPとの交点まで移動できるようになっている。この接続部溝掘削装置11Aにより、連壁溝H2と先行パネルPとの端面の間の接続部溝H3を掘削する。
【0017】
(6) 後行パネルコンクリート打設工程(図9)
連壁溝H1と接続部溝H3にわって止水版B1を挿入し、その止水版B1と先行パネルPの止水版Bとを接合し、溶着する。最後に、連壁溝H1と接続部溝H3との間、すなわち先行パネルP、P間にコンクリートを打設し、後行パネルP1を築造して終る。なお、止水版B、B1は重ね合せ溶着して接合しているが、図10に示すように、一方の止水版B1Aの端部にヨーク部Yを形成し、そのヨーク部Yに他方の止水版Bを挿入し溶着するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、先行パネルの止水版と後行パネルの止水版とを、接続部において重ね合せることにより、連壁の全面を対象として止水性を大巾に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行連壁溝掘削工程を説明する平面図。
【図2】図1の垂直断面図。
【図3】止水版溝掘削工程を説明する平面図。
【図4】図3の垂直断面図。
【図5】止水版挿入工程を説明する平面図。
【図6】先行パネルコンクリート打設工程を説明する平面図。
【図7】後行連壁溝掘削工程を説明する平面図。
【図8】図7の垂直断面図。
【図9】後行パネルコンクリート打設工程を説明する平面図。
【図10】止水版の別の接合態様を示す平面図。
【符号の説明】
B、B1、B1A・・・止水版
CP・・・噴流の交差点
G・・・連壁を築造すべき地盤
H・・・先行連壁溝
H1・・・後行連壁溝
H2・・・止水版溝
H3・・・接続部溝
JA〜JD・・・噴流
P・・・先行パネル
P1・・・後行パネル
Y・・・ヨーク部
10・・・掘削装置
11・・・止水版溝掘削装置
11A・・・接続部溝掘削装置
12、12A・・・支持梁
13、13A・・・モニタ部
14A〜14D・・・ノズル
15・・・ホース
Claims (1)
- 先行パネルとなるべき連壁溝を掘削し、支持梁の両側部にそれぞれ交差噴流を噴射するために上下方向に所定間隔で設けた一対のノズルを有するモニタを備える止水版溝掘削装置を準備し、その止水版溝掘削装置を前記連壁溝に挿入して下降させ、掘削された先行連壁溝の後行パネルに接続される側の掘削面の一部を前記ノズルからの交差噴流により所定距離の止水版溝を掘削し、掘削された止水版溝及び連壁溝にわたって止水版を挿入し、該連壁溝にコンクリートを打設し、後行パネルとなるべき連壁溝を掘削し、掘削された後行パネルの連壁溝の前記止水版側の掘削面から先行パネルの側面までを前記止水版溝掘削装置の交差噴流により掘削し、掘削された連壁溝及び前記止水版溝掘削装置で掘削して接続部溝にわたって止水版を挿入し先行パネルの止水版と重ね合せたのち、後行連続溝にコンクリートを打設することを特徴とする止水壁築造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01583595A JP3552320B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 止水壁築造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01583595A JP3552320B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 止水壁築造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08209684A JPH08209684A (ja) | 1996-08-13 |
| JP3552320B2 true JP3552320B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
ID=11899903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01583595A Expired - Fee Related JP3552320B2 (ja) | 1995-02-02 | 1995-02-02 | 止水壁築造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3552320B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-02 JP JP01583595A patent/JP3552320B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08209684A (ja) | 1996-08-13 |
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