JP3553345B2 - 収納家具等におけるボードの移動規制装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、金属板製の収納家具等の前面に配置する筆記板(黒板、白板等)乃至掲示板をなすボード装置に関するものであり、より詳しくは、ボードが不用意に左右に移動しないように規制するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のボード装置は、実開平1−151742号公報に開示されているように、収納家具における本体の開口部の前面の上部に2列の案内溝を有する吊支レールを沿設する一方、前記本体の開口部の前面の下部には上下に2列の案内溝を有するガイドレールを固定し、吊支レールの案内溝にそれぞれ筆記板乃至掲示板をなす一対のボードの上端を上コロを介して吊懸し、各ボードの裏面下端には、当該各ボードを略垂直状に姿勢保持するために、前記ガイドレールの案内溝に当接する下コロが装着されている。そして、一対のボードで前記本体の開口部を塞ぐように配置した位置で、前側のボードに固定した錠前のロック杆が後側のボードの前面に穿設された係止孔に突出してロックできるように構成したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の構成によれば、2枚のボードにて前記開口部を完全に塞いだ位置でしか2つのボードを位置固定することができず、しかも、錠前を施錠、解錠するために鍵による操作が必要であって操作が面倒である。さらに、この鍵を紛失し易いという問題があった。
【0004】
本発明は、ガイドレールの長手方向の任意の位置で、1つのボードだけでも移動規制できると共に、移動規制及びその解除の操作も至極簡単な収納家具等におけるボードの移動規制装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の本発明の収納家具等におけるボードの移動規制装置は、収納家具等における本体前面の上部と下部とに、前後に複数の案内溝をそれぞれ備えた上ガイドレールと下ガイドレールとを、当該本体の間口方向に沿設し、前記上下ガイドレール間に筆記板乃至掲示板をなすボードを引き違い状に設け、この一対のボードの上部又は下部における移動方向の隅部には、前記上ガイドレール又は下ガイドレールの案内溝間に向かって突出する突起部を設ける一方、
前記上ガイドレール又は下ガイドレールの端部に固定する移動規制体の基部には前記案内溝の端部を塞ぐレール挿通溝が形成され、
前記移動規制体には、その基部から突出して前記突起部に干渉するように前記案内溝内に沿って配置される弾性片と、前記弾性片の根元部において突起部が停止する凹所とを一体的に備えたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を具体化した実施形態について説明する。本実施形態の収納家具1は、図1に示すように、下段家具2の天板上に上段家具3を載置したものであり、上段家具3及び下段家具2は、それぞれ天板と地板と左右両側板と背板とにより構成され、下段家具2では抽斗4や開閉扉5等を備える。上段家具3では多段の棚板6を有して前面が開放されており、本発明の(黒板、白板を含む)筆記板乃至掲示板をなす一対の引き違い式のボード7,7は上段家具3の前面に配置して前記棚板6の前方を覆うことができるものである。
【0007】
前記一対のボード7,7を案内する上下ガイドレール8,9はそれぞれアルミサッシ等の押出型材等にて構成され、前後に2本の案内溝10,10を有する上ガイドレール8の上板8aの長手方向に沿って適宜間隔にてねじ11を介して取付く複数のブラケット12の各基部を、上段家具3の上框部材13の前面に穿設した取付け孔14から差し入れ、天板15の下面に取付く固定板16にねじ17止めする。
【0008】
前後に2本の突条レール部18,18を一体的に備えた下ガイドレール9は、その底板9aの下面に、その長手方向に沿って適宜間隔にてねじ19止めされた複数のブラケット20は、その各基部を上段家具3における下框21の前面に穿設した取付け孔22から差し入れ、地板23の上面の固定板24にねじ25止めする。
【0009】
符号26,27は前記各ボード7の上下縁部に被嵌する縁部材、符号28,29は各ボード7の左右縁部に被嵌する縁部材であり、それぞれねじ30等にて固着する。符号31は左右縁部材と上下縁部材との角部を接続する隅部材である。これら縁部材や隅部材は合成樹脂製にて形成しても良いのである。また、前記隅部材31の下端面には、後述する移動規制体33に対する突起部34が下向きに突出するように形成されている。
【0010】
そして、各ボード7の下縁部材27には、左右に適宜隔ててコロ32,32を埋設してあり、前記各突条レール部18上面に沿って転動する。
【0011】
次に、本発明のボード7,7の移動規制手段について説明する。第1実施形態は、図4〜図8に示すように、下ガイドレール9の端部を塞ぐように取付く端カバー部33a付きの移動規制体33であって、基部33bには、前記一対の突条レール部18,18を被嵌するレール挿通溝35,35が凹み形成され、基部33aの横方向に穿設された取付けネジ孔36及び突条レール部18に穿設された横孔40にボルト39を挿通させて移動規制体33と下ガイドレール9とを外れ不能に固定できるように構成されている(図4、図5、図7参照)。
【0012】
また、基部33bから、前記突起部34が嵌り込む凹所37に続いて、2つの弾性片38を一体的に突出形成している。各弾性片38は、下ガイドレール9における前記一対の突条レール部18,18と側縁9a,9aとの間の案内溝9bに沿って配置されるように延び、各弾性片38の自由端38aの下面のみが下ガイドレール9における底板9cに当接し得るものであり、各弾性片38の上面はその長手方向(突条レール18の長手方向)の中途部でほぼ水平の頂面38bを有し、この頂面38bから前記自由端38の上側及び凹所37に向かって下向き傾斜面38c,38dにて連設されている。移動規制体33ひいては前記弾性片38はナイロン樹脂等の弾力性を有する材料にて形成されている(図5参照)。
【0013】
この構成の移動規制体33によれば、各ボード7を上下ガイドレール8,9に沿って端まで移動させるとき、ボード7の下端隅における突起部34が弾性片38における傾斜面38cから頂面38bに接近するにつれて、弾性片38を下向きに押圧するので、当該弾性片38はそれ自体の弾性力にて下向きに弾性変形してボート7の移動にブレーキをかける(図4の二点鎖線状態参照)。そして、前記頂面38bを突起部34が乗り越えると、弾性片38とそれ自体の弾性復元力にて図4の実線状態に戻り、突起部34は凹所37内に嵌まって、ボード7は停止できる。凹所37内に位置する突起部34が傾斜面38d側から頂面38bを乗り越えるときも前記と同様に弾性片38の弾力による抵抗を受けるので、ボード7の表面にチョークやフエルトペン等の筆記具に文字等を書くとき、その摩擦に起因する軽い力ではボード7が弾性片38の箇所を乗り越えないから、ボード7がガイドレール8,9に沿って移動することを規制できる。従って、筆記者は安定した状態で文字等を書くことができるのである。
【0014】
図9及び図10は、移動規制手段の第2実施例を示し、下ガイドレール9おける前または後の突条レール部18と側縁9a,9aとの間の案内溝9bの長手方向中途部内に沿って延びにように配置され、ねじ42を介して固定する移動規制体41は、長手中央の凹所43から反対向きに一対の弾性片38を一体的に突出形成させたものであり、前記凹所43にてねじ42を下ガイドレール9の底板9cに螺着する。また、各弾性片38は前記第1実施例とほぼ同じ形状であるので、同じ部分には同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
【0015】
この実施例によれば、下ガイドレール9の長手方向の中途部に固定した移動規制体41の設置箇所でその凹所43に各ボード7における突起部34が嵌まって停止させることが簡単にできるのである。なお、図10の二点鎖線で示すように一対の突条レール18,18間の案内溝部分に移動規制体41を配置固定しても良いのである。
【0016】
前記各実施例において、弾性片38の頂面38aに突起部34を停止させることにより、各ボード7の移動を規制しても良い。
【0017】
前記各実施例では下ガイドレール9に移動規制体33,41を固定した場合を示したが、上ガイドレール8に移動規制体33,41を固定しても同じ作用・効果を奏することができる。
【0018】
本発明は、前述の床に固定のユニット式収納家具のみでなく、固定家具の前面に沿って左右に移動可能な収納家具の前面にボードを配置する場合など、他の種類の家具にも適用できることは言うまでもない。
【0019】
【発明の作用・効果】
以上に詳述したように、請求項1に記載の本発明の収納家具等におけるボードの移動規制装置は、収納家具等における本体前面の上部と下部とに、前後に複数の案内溝をそれぞれ備えた上ガイドレールと下ガイドレールとを、当該本体の間口方向に沿設し、前記上下ガイドレール間に筆記板乃至掲示板をなすボードを引き違い状に設け、この一対のボードの上部又は下部における移動方向の隅部には、前記上ガイドレール又は下ガイドレールの案内溝間に向かって突出する突起部を設ける一方、前記上ガイドレール又は下ガイドレールの端部に固定する移動規制体の基部には前記案内溝の端部を塞ぐレール挿通溝が形成され、前記移動規制体には、その基部から突出して前記突起部に干渉するように前記案内溝内に沿って配置される弾性片と、前記弾性片の根元部において突起部が停止する凹所とを一体的に備えたものである。
【0020】
本発明では、ガイドレールにおける案内溝内に沿って配置される移動規制体の弾性片がボートから突出する突起部に干渉することにより、ボードの移動を簡単に規制できるのであり、従来の技術のようなキー操作のごとき面倒な操作を不要とし、且つ構成も至極簡単であるという効果を奏する。
【0021】
また、前記移動規制体は、前記突起部により弾性変位する弾性片と、突起部が停止する凹所とを一体的に備えたものであるから、ボードの移動につれて突起部が弾性片を弾性変形させることで移動の抵抗となり、弾性片を乗り越えるた突起部が凹所に嵌まり込んで当該突起部が簡単には抜け出さないようにして、ボードの移動の終端乃至その中途部において、ボードの移動というワンタッチ的な操作により、至極簡単にボードを停止させることができて、ボードへの書き込み作業が安定すると言う効果を奏する。
【0022】
そして、この弾性片と凹所とを移動規制体の基部に一体的に形成したものであり、しかも、この基部には前記案内溝の端部を塞ぐレール挿通溝が形成され、この基部をガイドレールの端部に固定するから、移動規制装置の構成が至極簡単となると共に、ボードがガイドレールの端部から脱落させず、且つガイドレールの端部が露出しないようにする機能も併せて持つ移動規制装置を提供することができるという効果を奏するのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】収納家具の斜視図である。
【図2】要部正面図である。
【図3】図1の III−III 線矢視断面図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視で示す移動規制体の拡大側断面図である。
【図5】移動規制体の斜視図である。
【図6】図4のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線矢視断面図である。
【図8】移動規制体の一部切欠き平面図である。
【図9】移動規制体の第2実施例の側断面図である。
【図10】図9のX−X線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 収納家具
3 上段家具
7,7 ボード
8 上ガイドレール
9 下ガイドレール
9b 案内溝
18 突条レール部
31 隅部材
32 コロ
33,41 移動規制体
33b 基部
34 突起部
37 凹所
38,44 弾性片
38a 自由端
38b 頂面
38c,38d 傾斜面
39 ボルト
Claims (1)
- 収納家具等における本体前面の上部と下部とに、前後に複数の案内溝をそれぞれ備えた上ガイドレールと下ガイドレールとを、当該本体の間口方向に沿設し、前記上下ガイドレール間に筆記板乃至掲示板をなすボードを引き違い状に設け、この一対のボードの上部又は下部における移動方向の隅部には、前記上ガイドレール又は下ガイドレールの案内溝間に向かって突出する突起部を設ける一方、
前記上ガイドレール又は下ガイドレールの端部に固定する移動規制体の基部には前記案内溝の端部を塞ぐレール挿通溝が形成され、
前記移動規制体には、その基部から突出して前記突起部に干渉するように前記案内溝内に沿って配置される弾性片と、前記弾性片の根元部において突起部が停止する凹所とを一体的に備えたことを特徴とする収納家具等におけるボードの移動規制装置。
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