JP3554670B2 - 軒樋取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒先に取着固定されて軒樋が保持される軒樋取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、軒樋取付構造については、実公平3−21562号公報に記載ある軒樋支持具を用いて、軒先に軒樋支持具を取り付け、この軒樋支持具に軒樋を取り付ける構造が知られている。上記従来技術においては、図3に示すように、軒樋3はその屋内側の側壁33の先端と屋外側の側壁34の先端に耳部31、32が設けられている。また、軒樋支持具Cは、取付板1と、この取付板1から屋外側に突出された腕部2と、この腕部2の先端に設けられた屋外側耳保持部21と、この屋外側耳保持部21より屋内側に設けられた下方に開口した屋内側耳保持部22とからなる。屋内側耳保持部22は取付板1の下端部に、屋外方向に突出している耳受部11と、腕部2の下面より屋内方向に突出され、若干上方に傾斜したバネ片23とからなる。軒樋3の屋外側耳部32は、軒樋支持具Cの屋外側耳保持部21に保持され、軒樋3の屋内側耳部31が、軒樋支持具Cの耳受部11とバネ片23との間に挿入されて、保持されている構造のものである。
【0003】
この軒樋取付構造の軒樋支持具Cと軒樋3の取付方法を説明する。
図3に示すように、取付板1を軒先4に取り付け、軒樋3の屋外側耳部32を軒樋支持具Cの屋外側耳保持部21に保持させて、この屋外側耳部32を中心にして、回動させて屋内側耳部31を耳受部11とバネ片23との間に挿入する。すると、バネ片23が屋内方向に突出され、若干上方に傾斜しているので、屋内側耳部31がバネ片23を上方に湾曲させながら、耳受部11とバネ片23との間に入る。屋内側耳部31が耳受部11より上方に入ると、バネ片23がバネ弾性により元の形状に戻り、このバネ片23が屋内側耳部31を屋内側に押して、耳受部11に載せることにより屋内側耳部31を屋内側耳保持部22に保持させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の実公平3−21562号公報に記載の軒樋支持具Cでは、軒樋3の屋内側耳部31を屋内側耳保持部22に差し込んで、耳受部11で屋内側耳部31を受け、バネ片23の先端で屋内側耳部31の内側上端部を押さえて保持する。バネ片23の先端が屋内側耳部31を押さえる構造なので、風等で軒樋が上下に動き、バネ片23を変形させた後にバネ片23と離れると、バネ片23が振動して振動音が発生することがあった。
【0005】
本発明の目的は、上記問題に着目してなされたもので、バネ片が振動して振動音が発生しない軒樋取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するためになされたもので、請求項1記載の発明は、軒樋支持具が軒先に取り付けられ、この軒樋支持具に軒樋が取り付けられた軒樋取付構造において、前記軒樋は、底部と、先端に屋外側耳部を設けられた屋外側の側壁と、先端に屋内側に突出する屋内側耳部を設けられた屋内側の側壁とからなり、前記軒樋支持具は、取付板と、この取付板から屋外方向に突設された腕部と、この腕部の先端に設けられた屋外側耳保持部と、屋外側耳保持部の屋内側に設けられた下方に開口した屋内側耳保持部とからなり、この屋内側耳保持部は、取付板より屋外方向に突設された耳受部と、腕部の下面から屋内方向に一体に突出されたバネ片と、屋内側耳保持部の奥部の腕部の下面に設けられた耳部案内リブとからなり、軒樋の屋外側耳部が、軒樋支持具の屋外側耳保持部に保持され、軒樋の屋内側耳部が、軒樋支持具の耳受部とバネ片との間に挿入され、軒樋の屋内側耳部が上に移動するときに耳部案内リブにより軒樋の屋内側の側壁がバネ片から離れるように、保持されていることを特徴とする。
【0007】
本発明の軒樋支持具の材質は、合成樹脂、金属が使用されるが、軽量であることや錆びないという点で合成樹脂がよく、合成樹脂の中でも、強度や耐候性に優れ、可撓性があって割れず施工性に優れるという点で、ポリカ−ボネ−ト樹脂が好ましい。本発明の軒樋支持具は射出成形法で製造すると、屋外側耳保持部、腕部、取付板、バネ片及び耳部案内リブとが一体成形できるので、外観が優れるという点で好ましい。
【0008】
本発明の軒樋の材質は、合成樹脂、金属が使用されるが、軽量であることや錆びないという点で合成樹脂がよく、合成樹脂の中でも、価格が安いことから、塩化ビニル樹脂やポリオレフィン樹脂が好ましい。本発明の軒樋は押出成形法で製造すると、生産性が良く、外観が優れるという点で好ましい。
【0009】
本発明の軒樋支持具において、耳受部は取付板より屋外方向に突設され、バネ片が、腕部から屋内方向に一体に突設されている場合は、いずれも斜め上方向に向けて突設されていると、屋内側耳部が屋内側耳保持部内に差し込まれたとき、しっかりと下方向から支えることができるので好ましい。
【0010】
本発明の軒樋支持具において、屋外側耳保持部の形状は、軒樋の屋外側耳部に屋外側耳保持部を差し込んで、係止できるのもであれば、適宜の形状でよい。
【0011】
本発明の軒樋において、軒樋の形状は、底部と屋外側の側壁と屋内側の側壁とで溝型になっておれば、いかなる形状でもよい。例えば、半円形状でも、角形状でも構わない。
【0012】
本発明の軒樋において、軒樋の屋内側耳部の形状は、屋内側耳保持部内に差し込んで、屋内側耳保持部の耳受部とバネ片とで屋内側耳部を支えることができる形状であれば、適宜の形状でよい。例えば、屋内側耳部の形状が屋内側に突出した中空体からなるタイプのものや屋外側に開口した溝部になっているタイプのものがあげられる。
【0013】
【作用】
請求項1記載の発明では、軒樋の屋内側耳部が軒樋支持具の耳受部とバネ片との間に挿入されて、保持されたものであって、軒樋の屋内側耳部が上に移動するときに耳部案内リブにより軒樋の屋内側の側壁がバネ片から離れるようにされている。従って、軒樋が風等で上下に動いたとき、バネ片と屋内側耳部近傍とが接触するのは軒樋が下にあるときだけであり、バネ片の振動が制限され振動音が発生することが少ない。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の第一実施例を図1に基づいて説明する。
図1は軒先4に軒樋支持具Bが取り付けられ、軒樋支持具Bに軒樋3が取り付けられた状態を示す断面図である。
【0015】
軒樋3は、押出成形された塩化ビニル樹脂製であり、底部35と、両側壁33、34と、屋外側の側壁34の先端に設けられた凹状の屋外側耳部32と、屋内側の側壁33の先端の屋内側に突出する中空体の屋内側耳部31とからなっている。
【0016】
Bはポリカ−ボネ−ト樹脂製の軒樋支持具であり、この軒樋支持具Bは、取付板1bと腕部2bとからなり、射出成形法で一体に作られている。
【0017】
取付板1bは多角形状の板体で、表面から裏面に貫通された取付孔(図示せず)が、腕部2bを挟んだ両側に左右1個づつと中央部下端部に1個設けられている。腕部2bは中央部が下に湾曲した棒状体で、取付板1bのほぼ中央上端部より、屋外側に向けて突出されている。そして、腕部2bの屋外側に屋外側耳保持部21bと屋内側に屋内側耳保持部22bが設けられている。
【0018】
屋外側耳保持部21bは、腕部2bの先端が上向きに突設されたものである。屋内側耳保持部22bは、取付板1bの下端部に屋外方向に斜め上向きに突設された耳部11bと、腕部2bの下面から屋内方向に斜め上向きに一体に突設されたバネ片23bと、屋内側耳部保持部22bの奥部の腕部2bの下面に設けられた耳部案内リブ24とからなっている。
【0019】
耳受部11bの先端とバネ片23bとの間隔は軒樋3の屋内側耳部31の幅より短くなされており、突設された耳受部11bで軒樋3の屋内側耳部31の下部を支持するようになっている。
【0020】
軒樋3の取付構造は、図1に示すように、軒樋3の屋外側耳部32内に、軒樋支持具Bの屋外側耳保持部21bが挿入され、軒樋3の屋内側耳部31が軒樋支持具Bの耳受部11bとバネ片23bとの間に挿入されて、保持されている構造になっている。
【0021】
次に、軒樋支持具Bと軒樋3の取付方法及び作用について説明する。
軒先4に、軒樋支持具Bの取付位置をきめる。次に、取付板1bの取付孔(不図示)に取付具(釘)(不図示)を差し込んで、取付具(釘)を軒先4に打ち込む。次に、軒樋3の屋外側耳部32を軒樋支持具Bの屋外側耳保持部21bに保持させて、この屋外側耳部32を中心にして回動させて、屋内側耳部31を耳受部11bとバネ片23bの間に挿入して、軒樋3を軒樋支持具Bに取り付ける。
【0022】
このようにすると、屋内側耳部31がバネ片23bを上方に湾曲させながら、耳受部11bとバネ片23bの間から屋内側耳保持部22b内に入る。耳部案内リブ24は屋外側から屋内方向に斜め上向きの下辺を有している。そのため、図2に示すように、軒樋3の屋内側耳部31が上に移動するときに耳部案内リブ24により軒樋3の屋内側の側壁33がバネ片23bから離れる。屋内側耳部31が耳受け部11bより上方に入ると、バネ片23bがバネ弾性により元の形状に戻り、このバネ片23bが屋内側耳部31を屋内側に押して、屋内側耳保持部22bに保持することにより、しっかりと軒樋3を保持することができる。
【0023】
このように取り付けると、軒樋3が風により上下しても、軒樋3の屋内側耳部31が上に移動するときに耳部案内リブ24により軒樋3の屋内側の側壁33がバネ片23bから離れるので、軒樋3の屋内側耳部31近傍と軒樋支持具Bのバネ片23bとが接触してバネ片23bを変形させることがなく、バネ片23bの振動音が発生することが少ない。
【0024】
以上、本発明実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成はこの実施例の限られるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
【0025】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、請求項1記載の発明では、軒樋の屋内側耳部が軒樋支持具の耳受部とバネ片との間に挿入されて、保持されたものであって、軒樋の屋内側耳部が上に移動するときに耳部案内リブにより軒樋の屋内側の側壁がバネ片から離れるようにされている。従って、軒樋が風で上下に動いたとき、バネ片と軒樋の屋内側の側壁とが接触するのは軒樋が下にあるときだけであり、バネ片の振動が制限され振動音が発生することが少ないので、風が吹いたときも静かになり、極めて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す断面図である。
【図2】(a)〜(d)は軒樋の取り付け手順を説明する断面図である。
【図3】従来の軒樋取付構造を示す断面図である。
【符号の説明】
軒樋支持具
1b 取付板
11b 耳受部
2b 腕部
21b 屋外側耳保持部
22b 屋内側耳保持部
23b バネ片
24 耳部案内リブ
3 軒樋
31 屋内側耳部
32 屋外側耳部
33 屋内側の側壁
34 屋外側の側壁
35 底部
4 軒先

Claims (1)

  1. 軒樋支持具が軒先に取り付けられ、この軒樋支持具に軒樋が取り付けられた軒樋取付構造において、
    前記軒樋は、底部と、先端に屋外側耳部を設けられた屋外側の側壁と、先端に屋内側に突出する屋内側耳部を設けられた屋内側の側壁とからなり、
    前記軒樋支持具は、取付板と、この取付板から屋外方向に突設された腕部と、この腕部の先端に設けられた屋外側耳保持部と、屋外側耳保持部の屋内側に設けられた下方に開口した屋内側耳保持部とからなり、
    この屋内側耳保持部は、取付板より屋外方向に突設された耳受部と、腕部の下面から屋内方向に一体に突出されたバネ片と、屋内側耳保持部の奥部の腕部の下面に設けられた耳部案内リブとからなり、
    軒樋の屋外側耳部が、軒樋支持具の屋外側耳保持部に保持され、軒樋の屋内側耳部が、軒樋支持具の耳受部とバネ片との間に挿入され、軒樋の屋内側耳部が上に移動するときに耳部案内リブにより軒樋の屋内側の側壁がバネ片から離れるように、保持されていることを特徴とする軒樋取付構造。
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