JP3557764B2 - アクスルハウジング - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、四輪車用のアクスルハウジングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用リジッドアクスル式サスペンションの駆動車軸に適用されるアクスルハウジングには、例えば図8〜図10に示すようなものがある。このアクスルハウジング51は、上下一対のセンタハウジング部52,53、左右一対のチューブハウジング部54,55およびバッキングチューブ56等を有しており、これら各部材は溶接によって互いに接合されている。しかして、センタハウジング部52,53のデフ収納部57内にはディファレンシャルギヤ58が配置され、チューブハウジング部54,55内には図示しないアクスルシャフトが挿入されるとともに、センタハウジング部52,53にはデフオイル59が注油されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のアクスルハウジング51では、センタハウジング部52,53とチューブハウジング部54,55との接合部などが応力集中部となるので、補強部材60を使用することによって強度確保を図る必要があった。また、従来のアクスルハウジング51では、自動車走行中の横加速度や路面の傾斜などによってデフオイル59がディファレンシャルギヤ58の付近から流出するので、これを防ぐオイルデフレクタプレート61やオイルデフレクタ62が必要であった。したがって、従来のアクスルハウジング51では、多くの部品を用いる必要があることから、部品点数が増えてコスト高を招くおそれがあった。
【0004】
一方、上記オイルデフレクタプレート61は、図10に示す如く、センタハウジング部52,53のデフ収納部57内に立設されているので、矢印に示すように、デフオイル59の外方への流出がオイルデフレクタプレート61により抑制されるが、いったん流出したデフオイル59はオイルデフレクタプレート61によりデフ収納部57内に戻りにくいという不具合を有していた。
【0005】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構造で高強度・高機能を得ることができ、かつ部品点数の削減によってコストダウンを図ることが可能なアクスルハウジングを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明においては、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記左右一対のチューブハウジング部のセンタハウジング部側端部を延長して上記センタハウジング部のデフ収納部形状に拡大成形し、該拡大成形したチューブハウジング部の延長部を上記センタハウジング部の内部に入れ、下部側先端を除いて上記センタハウジング部に重なり合わせて接合させ、上記チューブハウジング部の一部を、上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレートとして構成している。
また、本発明においては、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記チューブハウジング部側に位置する基端部を上記センタハウジング部に接合し、先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置している。
さらに、本発明においては、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記センタハウジング部側が拡大成形された筒状体の下端側先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1〜図3は、本発明に係るアクスルハウジングの実施の形態を示している。図において、1は本実施の形態の四輪車用アクスルハウジングであり、このアクスルハウジング1は、2分割構造とされた上下一対のセンタハウジング部2,3と、これらセンタハウジング部2,3の左右両端に配設される左右一対のチューブハウジング部4,5とを備えており、センタハウジング部2,3とチューブハウジング部4,5とを溶接にて互いに接合することにより構成されている。
【0009】
上記センタハウジング部2,3は、相互に向き合って配置される正面略半円弧状体であり、これらセンタハウジング部2,3を上下方向から合わせて配設することにより、デフ収納部6がアクスルハウジング1の内部に形成されるようになっている。このデフ収納部6内には、ディファレンシャルギヤ7が回転自在に配置されているとともに、デフオイル8が注油されている。なお、図1において、9はカバーである。
【0010】
一方、上記チューブハウジング部4,5は、図示しないアクスルシャフトを内挿することが可能な管状体であり、それぞれのセンタハウジング部2,3側に位置する端部には、これをデフ収納部6内に向かって延長した延長部10,11が軸心方向に沿って設けられている。しかも、これら延長部10,11は、センタハウジング部2,3のデフ収納部6の形状に対応すべく拡大成形されており、拡大成形された延長部10,11は下部側先端を除いてセンタハウジング部2,3に重なり合わせられた状態で、当該重合部が溶接により接合されるように構成されている。したがって、アクスルハウジング1は、応力集中部となるセンタハウジング部2,3とチューブハウジング部4,5との接合部が広い範囲にわたって2重構造となっている。
【0011】
また、上記チューブハウジング部4,5の延長部10,11の下部側は、センタハウジング部2,3の内部に入れられ、これによってチューブハウジング部4,5の一部がバッフルプレート10a,11aとして構成されている。これらバッフルプレート10a,11aは、センタハウジング部3の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であり、自動車走行中の横加速度負荷時や路面傾斜時にもデフ収納部6内にデフオイル8が残存するようになっている。すなわち、バッフルプレート10a,11aによって、デフ収納部6からデフオイル8の流出が抑制され、それと同時に側方に流出したデフオイル8がディファレンシャルギヤ7付近に戻り易くなっている。
【0012】
さらに、一方のチューブハウジング部4の延長部10の上面部には、巾方向に沿って延びる凹部12が形成されており、この凹部12はブリーザプラグ13と対応して配設されている。このため、ブリーザプラグ13の取付箇所は、延長部10の凹部12によって覆われ、ブリーザプラグ13からのオイル飛沫の流出が防止できる構造となっている。
【0013】
なお、チューブハウジング部4,5の製法としては、パイプ材の端部拡管又はスウェィジング、液圧バルジ加工後に切断し、プレス品(上下分割)の溶接等が考えられる。
【0014】
本実施の形態のアクスルハウジング1では、チューブハウジング部4,5のセンタハウジング部2,3側に特殊な形状の延長部10,11を形成し、応力集中部となるセンタハウジング部2,3とチューブハウジング部4,5との接合部を広い範囲で2重構造としているため、従来のアクスルハウジングに必要であった補強部材が不要となった。また、延長部10,11の下部側は、従来において縦方向の壁を設置していたのに変えて、所定の高さ位置に配設された横方向の壁とするバッフルプレート10a,11aとして構成されているため、従来のアクスルハウジングに必要であったオイルデフレクタを廃止できて簡単な構造が得られ、しかも、図3の矢印に示す如く、デフオイル8の流出を抑制するのと同時にチューブハウジング部4,5へ流出したデフオイル8を円滑に戻すことが可能となった。
【0015】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
【0016】
例えば、図4および図5に示すようなアクスルハウジング21は、センタハウジング部22,23とチューブハウジング部24,25を従来構造とし、既述の実施の形態と異なり、半円筒状体の補強部材26,27を用いている。そして、これら補強部材26,27のチューブハウジング部24,25側に位置する基端部26a,27aをセンタハウジング部23に接合し、補強部材26,27の先端部26b,27bをセンタハウジング部22,23内に突出すべく配置して、オイル流出抑制のバッフルプレートとして用いている。したがって、この変形例によれば、補強部材26,27がバッフルプレートとしての機能も有しているため、従来のアクスルハウジングで使用したオイルデフレクタプレートは不要となる。
【0017】
また、図6および図7に示すようなアクスルハウジング31は、上記変形例と同様、センタハウジング部22,23とチューブハウジング部24,25を従来構造とし、既述の実施の形態と異なり、センタハウジング部22,23側が拡大成形された円筒状体の補強部材36を用いている。そして、下部側先端部36aを除いて、当該補強部材36をチューブハウジング部25およびセンタハウジング部22,23に接合し、その下部側先端部36aをセンタハウジング部22,23内に突出すべく配置して、オイル流出抑制のバッフルプレートとして用いている。また、補強部材36の上面部には、巾方向に沿って延びる凹部37が形成されており、この凹部37はブリーザプラグ38と対応して配設され、該ブリーザプラグ38からのオイル飛沫の流出を防止している。したがって、この変形例によれば、補強部材36がバッフルプレート等としての機能も有しているため、従来のアクスルハウジングで使用したオイルデフレクタプレートおよびオイルデフレクタは不要となる。
【0018】
【発明の効果】
上述の如く、本発明に係るアクスルハウジングは、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるものであって、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記左右一対のチューブハウジング部のセンタハウジング部側端部を延長して上記センタハウジング部のデフ収納部形状に拡大成形し、該拡大成形したチューブハウジング部の延長部を上記センタハウジング部の内部に入れ、下部側先端を除いて上記センタハウジング部に重なり合わせて接合させ、上記チューブハウジング部の一部を、上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレートとして構成しているので、従来のアクスルハウジングと比べてハウジング構造が簡単である上、応力集中部となるセンタハウジング部とチューブハウジング部との接合部などを補強でき、高強度・高機能を確保することができる。しかも、本発明のアクスルハウジングでは、補強部材やオイルデフレクタ等を使用する必要がなくなるので、部品点数および組付工数の削減によってコストダウンを図ることができる。
また、本発明に係るアクスルハウジングは、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるものであって、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記チューブハウジング部側に位置する基端部を上記センタハウジング部に接合し、先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置しているので、従来のアクスルハウジングと比べてハウジング構造が簡単である上、応力集中部となるセンタハウジング部とチューブハウジング部との接合部などをより一層補強でき、高強度・高機能を確保することができる。しかも、本発明のアクスルハウジングでは、オイルデフレクタ等を使用する必要がなくなるので、部品点数および組付工数の削減によってコストダウンを図ることができる。
さらに、本発明に係るアクスルハウジングは、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるものであって、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記センタハウジング部側が拡大成形された筒状体の下端側先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置しているので、上記発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアクスルハウジングを分解して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態のアクスルハウジングを示す正面図である。
【図3】センタハウジング部の内部にデフオイルが注油された本発明の実施の形態のアクスルハウジングを示す断面図である。
【図4】本実施の形態の変形例に係るアクスルハウジングを示す断面図である。
【図5】図4におけるアクスルハウジングのセンタハウジング部と補強部材との関係を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態の他の変形例に係るアクスルハウジングを示す断面図である。
【図7】図6におけるアクスルハウジングのセンタハウジング部と補強部材との関係を示す斜視図である。
【図8】従来のアクスルハウジングを分解して示す斜視図である。
【図9】従来のアクスルハウジングを示す正面図である。
【図10】センタハウジング部の内部にデフオイルが注油された従来のアクスルハウジングを示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクスルハウジング
2,3 センタハウジング部
4,5 チューブハウジング
6 デフ収納部
10,11 延長部
【発明の属する技術分野】
本発明は、四輪車用のアクスルハウジングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車用リジッドアクスル式サスペンションの駆動車軸に適用されるアクスルハウジングには、例えば図8〜図10に示すようなものがある。このアクスルハウジング51は、上下一対のセンタハウジング部52,53、左右一対のチューブハウジング部54,55およびバッキングチューブ56等を有しており、これら各部材は溶接によって互いに接合されている。しかして、センタハウジング部52,53のデフ収納部57内にはディファレンシャルギヤ58が配置され、チューブハウジング部54,55内には図示しないアクスルシャフトが挿入されるとともに、センタハウジング部52,53にはデフオイル59が注油されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述した従来のアクスルハウジング51では、センタハウジング部52,53とチューブハウジング部54,55との接合部などが応力集中部となるので、補強部材60を使用することによって強度確保を図る必要があった。また、従来のアクスルハウジング51では、自動車走行中の横加速度や路面の傾斜などによってデフオイル59がディファレンシャルギヤ58の付近から流出するので、これを防ぐオイルデフレクタプレート61やオイルデフレクタ62が必要であった。したがって、従来のアクスルハウジング51では、多くの部品を用いる必要があることから、部品点数が増えてコスト高を招くおそれがあった。
【0004】
一方、上記オイルデフレクタプレート61は、図10に示す如く、センタハウジング部52,53のデフ収納部57内に立設されているので、矢印に示すように、デフオイル59の外方への流出がオイルデフレクタプレート61により抑制されるが、いったん流出したデフオイル59はオイルデフレクタプレート61によりデフ収納部57内に戻りにくいという不具合を有していた。
【0005】
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、簡単な構造で高強度・高機能を得ることができ、かつ部品点数の削減によってコストダウンを図ることが可能なアクスルハウジングを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明においては、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記左右一対のチューブハウジング部のセンタハウジング部側端部を延長して上記センタハウジング部のデフ収納部形状に拡大成形し、該拡大成形したチューブハウジング部の延長部を上記センタハウジング部の内部に入れ、下部側先端を除いて上記センタハウジング部に重なり合わせて接合させ、上記チューブハウジング部の一部を、上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレートとして構成している。
また、本発明においては、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記チューブハウジング部側に位置する基端部を上記センタハウジング部に接合し、先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置している。
さらに、本発明においては、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記センタハウジング部側が拡大成形された筒状体の下端側先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置している。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0008】
図1〜図3は、本発明に係るアクスルハウジングの実施の形態を示している。図において、1は本実施の形態の四輪車用アクスルハウジングであり、このアクスルハウジング1は、2分割構造とされた上下一対のセンタハウジング部2,3と、これらセンタハウジング部2,3の左右両端に配設される左右一対のチューブハウジング部4,5とを備えており、センタハウジング部2,3とチューブハウジング部4,5とを溶接にて互いに接合することにより構成されている。
【0009】
上記センタハウジング部2,3は、相互に向き合って配置される正面略半円弧状体であり、これらセンタハウジング部2,3を上下方向から合わせて配設することにより、デフ収納部6がアクスルハウジング1の内部に形成されるようになっている。このデフ収納部6内には、ディファレンシャルギヤ7が回転自在に配置されているとともに、デフオイル8が注油されている。なお、図1において、9はカバーである。
【0010】
一方、上記チューブハウジング部4,5は、図示しないアクスルシャフトを内挿することが可能な管状体であり、それぞれのセンタハウジング部2,3側に位置する端部には、これをデフ収納部6内に向かって延長した延長部10,11が軸心方向に沿って設けられている。しかも、これら延長部10,11は、センタハウジング部2,3のデフ収納部6の形状に対応すべく拡大成形されており、拡大成形された延長部10,11は下部側先端を除いてセンタハウジング部2,3に重なり合わせられた状態で、当該重合部が溶接により接合されるように構成されている。したがって、アクスルハウジング1は、応力集中部となるセンタハウジング部2,3とチューブハウジング部4,5との接合部が広い範囲にわたって2重構造となっている。
【0011】
また、上記チューブハウジング部4,5の延長部10,11の下部側は、センタハウジング部2,3の内部に入れられ、これによってチューブハウジング部4,5の一部がバッフルプレート10a,11aとして構成されている。これらバッフルプレート10a,11aは、センタハウジング部3の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であり、自動車走行中の横加速度負荷時や路面傾斜時にもデフ収納部6内にデフオイル8が残存するようになっている。すなわち、バッフルプレート10a,11aによって、デフ収納部6からデフオイル8の流出が抑制され、それと同時に側方に流出したデフオイル8がディファレンシャルギヤ7付近に戻り易くなっている。
【0012】
さらに、一方のチューブハウジング部4の延長部10の上面部には、巾方向に沿って延びる凹部12が形成されており、この凹部12はブリーザプラグ13と対応して配設されている。このため、ブリーザプラグ13の取付箇所は、延長部10の凹部12によって覆われ、ブリーザプラグ13からのオイル飛沫の流出が防止できる構造となっている。
【0013】
なお、チューブハウジング部4,5の製法としては、パイプ材の端部拡管又はスウェィジング、液圧バルジ加工後に切断し、プレス品(上下分割)の溶接等が考えられる。
【0014】
本実施の形態のアクスルハウジング1では、チューブハウジング部4,5のセンタハウジング部2,3側に特殊な形状の延長部10,11を形成し、応力集中部となるセンタハウジング部2,3とチューブハウジング部4,5との接合部を広い範囲で2重構造としているため、従来のアクスルハウジングに必要であった補強部材が不要となった。また、延長部10,11の下部側は、従来において縦方向の壁を設置していたのに変えて、所定の高さ位置に配設された横方向の壁とするバッフルプレート10a,11aとして構成されているため、従来のアクスルハウジングに必要であったオイルデフレクタを廃止できて簡単な構造が得られ、しかも、図3の矢印に示す如く、デフオイル8の流出を抑制するのと同時にチューブハウジング部4,5へ流出したデフオイル8を円滑に戻すことが可能となった。
【0015】
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
【0016】
例えば、図4および図5に示すようなアクスルハウジング21は、センタハウジング部22,23とチューブハウジング部24,25を従来構造とし、既述の実施の形態と異なり、半円筒状体の補強部材26,27を用いている。そして、これら補強部材26,27のチューブハウジング部24,25側に位置する基端部26a,27aをセンタハウジング部23に接合し、補強部材26,27の先端部26b,27bをセンタハウジング部22,23内に突出すべく配置して、オイル流出抑制のバッフルプレートとして用いている。したがって、この変形例によれば、補強部材26,27がバッフルプレートとしての機能も有しているため、従来のアクスルハウジングで使用したオイルデフレクタプレートは不要となる。
【0017】
また、図6および図7に示すようなアクスルハウジング31は、上記変形例と同様、センタハウジング部22,23とチューブハウジング部24,25を従来構造とし、既述の実施の形態と異なり、センタハウジング部22,23側が拡大成形された円筒状体の補強部材36を用いている。そして、下部側先端部36aを除いて、当該補強部材36をチューブハウジング部25およびセンタハウジング部22,23に接合し、その下部側先端部36aをセンタハウジング部22,23内に突出すべく配置して、オイル流出抑制のバッフルプレートとして用いている。また、補強部材36の上面部には、巾方向に沿って延びる凹部37が形成されており、この凹部37はブリーザプラグ38と対応して配設され、該ブリーザプラグ38からのオイル飛沫の流出を防止している。したがって、この変形例によれば、補強部材36がバッフルプレート等としての機能も有しているため、従来のアクスルハウジングで使用したオイルデフレクタプレートおよびオイルデフレクタは不要となる。
【0018】
【発明の効果】
上述の如く、本発明に係るアクスルハウジングは、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるものであって、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記左右一対のチューブハウジング部のセンタハウジング部側端部を延長して上記センタハウジング部のデフ収納部形状に拡大成形し、該拡大成形したチューブハウジング部の延長部を上記センタハウジング部の内部に入れ、下部側先端を除いて上記センタハウジング部に重なり合わせて接合させ、上記チューブハウジング部の一部を、上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレートとして構成しているので、従来のアクスルハウジングと比べてハウジング構造が簡単である上、応力集中部となるセンタハウジング部とチューブハウジング部との接合部などを補強でき、高強度・高機能を確保することができる。しかも、本発明のアクスルハウジングでは、補強部材やオイルデフレクタ等を使用する必要がなくなるので、部品点数および組付工数の削減によってコストダウンを図ることができる。
また、本発明に係るアクスルハウジングは、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるものであって、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記チューブハウジング部側に位置する基端部を上記センタハウジング部に接合し、先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置しているので、従来のアクスルハウジングと比べてハウジング構造が簡単である上、応力集中部となるセンタハウジング部とチューブハウジング部との接合部などをより一層補強でき、高強度・高機能を確保することができる。しかも、本発明のアクスルハウジングでは、オイルデフレクタ等を使用する必要がなくなるので、部品点数および組付工数の削減によってコストダウンを図ることができる。
さらに、本発明に係るアクスルハウジングは、少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるものであって、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記センタハウジング部側が拡大成形された筒状体の下端側先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置しているので、上記発明と同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアクスルハウジングを分解して示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態のアクスルハウジングを示す正面図である。
【図3】センタハウジング部の内部にデフオイルが注油された本発明の実施の形態のアクスルハウジングを示す断面図である。
【図4】本実施の形態の変形例に係るアクスルハウジングを示す断面図である。
【図5】図4におけるアクスルハウジングのセンタハウジング部と補強部材との関係を示す斜視図である。
【図6】本実施の形態の他の変形例に係るアクスルハウジングを示す断面図である。
【図7】図6におけるアクスルハウジングのセンタハウジング部と補強部材との関係を示す斜視図である。
【図8】従来のアクスルハウジングを分解して示す斜視図である。
【図9】従来のアクスルハウジングを示す正面図である。
【図10】センタハウジング部の内部にデフオイルが注油された従来のアクスルハウジングを示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクスルハウジング
2,3 センタハウジング部
4,5 チューブハウジング
6 デフ収納部
10,11 延長部
Claims (5)
- 少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記左右一対のチューブハウジング部のセンタハウジング部側端部を延長して上記センタハウジング部のデフ収納部形状に拡大成形し、該拡大成形したチューブハウジング部の延長部を上記センタハウジング部の内部に入れ、下部側先端を除いて上記センタハウジング部に重なり合わせて接合させ、上記チューブハウジング部の一部を、上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレートとして構成したことを特徴とするアクスルハウジング。
- 上記一方のチューブハウジング部の延長部の上面部には、巾方向に沿って延びる凹部が形成され、該凹部によってブリーザプラグの取付箇所が覆われていることを特徴とする請求項1に記載のアクスルハウジング。
- 少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記チューブハウジング部側に位置する基端部を上記センタハウジング部に接合し、先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置したことを特徴とするアクスルハウジング。
- 少なくともセンタハウジング部と左右一対のチューブハウジング部とを互いに接合することにより構成されるアクスルハウジングにおいて、上記センタハウジング部を分割構造とし、上記センタハウジング部側が拡大成形された筒状体の下端側先端部を上記センタハウジング部内に突出して上記センタハウジング部の底面から所定の高さ位置に配設される横方向の壁であるバッフルプレート構造を持つ補強部材を配置したことを特徴とするアクスルハウジング。
- 上記補強部材の上面部には、巾方向に沿って延びる凹部が形成され、該凹部によってブリーザプラグの取付箇所が覆われていることを特徴とする請求項4に記載のアクスルハウジング。
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