JP3565341B2 - クリップ除去工具およびクリップ除去方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、バックプレーンに光コネクタを取り付けるクリップを除去するクリップ除去工具およびクリップ除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プラグイン形式の光コネクタにあっては、従来からいわゆるバックプレーンコネクタが提供されている。
図36はバックプレーンコネクタの一例を示す。
図36中符号1はプラグインユニット、2はプリントボード、3はバックプレーン、4a,4bはMPOコネクタプラグ(以下「MPOプラグ」)、5はプリントボードハウジング(以下「PHハウジング」と称する場合がある)、6はバックプレーンハウジング(以下「BHハウジング」と称する場合がある)である。
このバックプレーンコネクタは、PHハウジング5を固定したプリントボード2をプラグインユニット1に差し込むことで、プラグインユニット1側部に配置したバックプレーン3に取り付けられたBHハウジング6にPHハウジング5が嵌合して組み立てられる。嵌合したPHハウジング5およびBHハウジング6は光コネクタアダプタ7を構成し、両側から差し込まれたMPOプラグ4a,4b同士を接続する。PHハウジング5側から光コネクタアダプタ7に差し込むMPOプラグ4aは予めPHハウジング5に差し込んでおき、プリントボード2をプラグインユニット1に差し込むと同時に光コネクタアダプタ7に差し込んだ状態にする。プラグインユニット1には複数枚のプリントボード2を並列に高密度収納することができるので、このバックプレーンコネクタでは光コネクタアダプタ7を高密度実装することができる。
なお、MPOプラグ4a,4bとは、JIS C 5981に制定される光コネクタフェルール4cをプラスチック製ハウジングに支持した構成の光コネクタである。
【0003】
図37はBHハウジング6のバックプレーン3に対する取付構造を示す分解斜視図である。
図37に示すように、BHハウジング6は、バックプレーン3を介して反対側に配置された裏面ハウジング9との間にバックプレーン3を挟み込むようにして、バックプレーン3に実装されるようになっている。つまり、バックプレーン3のプリントボード2側(図37中左側)に配置されたBHハウジング6に突設されたピン10を、バックプレーン3に開口した取付穴11に挿入してバックプレーン3の反対側に突出させ、該ピン10の突出先端に裏面ハウジング9をネジ12により固定することで、BHハウジング6と裏面ハウジング9との間にバックプレーン3を挟み込むようにしている。なお、BHハウジング6のハウジング本体8や裏面ハウジング9には、バックプレーン3の取付穴11を介して光コネクタプラグ4b(MPOプラグ)が挿入される穴が開口されているが、図37では、この穴の図示を省略している。
【0004】
前記BHハウジング6は、バックプレーン3に対して若干の浮動を許容して実装される。例えば、図37では、長方形状の取付穴11の4隅を拡張した形状の拡張部13によって、BHハウジング6と裏面ハウジング9との間を連結するネジ12が若干移動できるようになっており、このネジ12の可動範囲によってBHハウジング6の若干の浮動が許容されている。BHハウジング6の浮動範囲は、このBHハウジング6とPHハウジング5との間の寸法公差を吸収し、嵌合作業を円滑化に寄与する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記のバックプレーンコネクタの場合、ネジ12が小さく(径1.2mm程度)、手工具により裏面ハウジング9を固定するには手間がかかる、前記ネジ12に対応するピン10、ネジ穴16(図37参照)、取付穴11の形成に手間がかかるといった問題もある。
また、バックプレーンハウジング6の浮動範囲はハウジング本体8および裏面ハウジング9のバックプレーン3に対する摺動抵抗やバックプレーン3との間に介在するクリアランスの大きさ等に依存し、該クリアランスの大きさの微妙な違いによってバックプレーンハウジング6の浮動範囲や自由度が大きく影響を受けるため、クリアランスの調整に手間が係るといった問題があった。すなわち、バックプレーン3の特に厚さ寸法の公差によってハウジング本体8と裏面ハウジング9との間に無駄な隙間が生じると、バックプレーンハウジング6の浮動範囲が必要以上に大きくなってプリントボードハウジング5を嵌合しにくくなる。逆に、バックプレーン3の厚さ寸法が所定寸法より大きい場合には、バックプレーンハウジング6の浮動が困難になったり、ネジ12による固定が困難になる場合が生じる場合がある。しかしながら、これら問題に鑑みてバックプレーン3全体に形成精度を要求するとなると大幅なコスト上昇を招く。
このように、従来構成のバックプレーンコネクタでは、バックプレーンハウジング6に目的の浮動範囲を確保することに手間がかかった。
【0006】
ところで、本発明者は、前記問題に鑑みて、弾性爪が突設されたクリップを、バックプレーンを介してバックプレーンハウジングに対して対向配置し、バックプレーンに開口した取付穴を貫通させた前記弾性爪をバックプレーンに係合させることにより、クリップとの間にバックプレーンを挟み込むようにしてバックプレーンハウジングがバックプレーンに実装される構造のバックプレーンコネクタを開発した。このバックプレーンコネクタでは、バックプレーンに開口した取付穴内での弾性爪の可動範囲によってバックプレーンハウジングの浮動範囲を設定することができるから、従来のネジを用いた構造に比べて、バックプレーンハウジングの浮動範囲の設定が容易であり、また、弾性爪の形成精度を確保すれば、バックプレーンハウジングやクリップの弾性爪以外の部分の形成精度を緩和することができ、低コスト化できるといった利点がある。
【0007】
しかしながら、このバックプレーンコネクタでは、バックプレーンハウジングの交換、浮動範囲の変更等のためのクリップの交換等を行う際に、バックプレーンハウジングとクリップの弾性爪との係合を簡単に解除するための技術の開発が新たに必要となった。つまり、バックプレーンコネクタでは、実装密度の向上のために小型化が要求されるため、バックプレーンハウジングにおいて弾性爪が係止される係止部や弾性爪も小型化したい要求がある。しかし、これら係止部や弾性爪を小型化すると、今度は、係合解除を容易に行えなくなるといった問題が生じる。逆に、係合解除を容易にするために弾性爪を大型化すると、実装密度の高密度化が困難になってしまう。また、例えば、プラグインユニットのバックプレーンに実装されたバックプレーンハウジングは、プラグインユニットの最奥部に位置するため、このバックレーンハウジングに対するクリップの弾性爪の係合を解除することは、非常に困難な作業になってしまうといった問題もある。
【0008】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、バックプレーンハウジングに対するクリップの係合解除を容易に行うことができるクリップ除去工具およびクリップ除去方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、光コネクタとの係合により前記光コネクタをバックプレーンに取り付けるクリップについて、前記クリップから突設されて前記バックプレーンに貫通され、前記バックプレーンを介して前記クリップの本体部と対向する反対側に配置された前記光コネクタと係合された弾性爪の前記光コネクタに対する係合を解除するクリップ除去工具であって、前記光コネクタに対して進退操作される除去工具本体と、この除去工具本体から突出状態に設けられた係合解除片とを備え、前記係合解除片の前記除去工具本体からの突出方向先端には、弾性爪先端部に当接される当接部と、前記クリップの前記弾性爪先端部の側部に突出された係合爪を押圧する係合爪押圧部とが設けられており、前記係合解除片は、前記弾性爪に向けて押し付けていくことで、前記係合爪押圧部が前記係合爪を押し倒すように押圧して前記弾性爪先端部からの突出量を減少せしめ、前記光コネクタの側部に設けられている係止部に対する前記係合爪の係合を解除するとともに、弾性爪先端部に当接された当接部が弾性爪を押圧して、光コネクタに対して前記係合爪が係合しない位置へクリップを押圧して押し出すことで、前記光コネクタからクリップを除去するようになっていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のクリップ除去工具において、前記係合解除片は前記除去工具本体に回転自在に軸支されており、弾性爪先端部に対する当接部の当接、押圧によって、両側の係合解除片が、該係合解除片の先端間の距離が縮小する方向に回転するようになっていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のクリップ除去工具において、前記除去工具本体に、前記光コネクタに対する進退操作用の操作ハンドルを別途取り付けるためのアタッチメントが設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のクリップ除去工具において、前記操作ハンドルが、前記バックプレーンが設けられているプラグインユニットに形成されているガイド溝に挿入されることで、プラグインユニットに対する該操作ハンドルの位置決め精度によって、光コネクタに対して除去工具を位置決めするものであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれかに記載のクリップ除去工具において、前記除去工具本体に、前記光コネクタに対して係合する保留用係合部が設けられていることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、クリップによってバックプレーンに取り付けられた光コネクタを、前記バックプレーンから取り外すためのクリップ除去方法であって、前記光コネクタは前記クリップに突設された係合爪の係合によりバックプレーンに取り付けられており、係合解除片を前記クリップに押し付けることにより、前記係合爪を押圧しつつ、あるいは押圧してクリップの係合爪の光コネクタに対する係合を解除した後に、前記係合解除片によって前記クリップを前記光コネクタに対して前記係合爪が係合しない位置に押し出すことにより、前記光コネクタからクリップを除去して、前記光コネクタをバックプレーンから取り外すことを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載のクリップ除去方法において、前記係合解除片は、前記クリップに対して、プラグインユニットに形成されているガイド溝への押し込み挿入によって、前記光コネクタに対して位置決めした状態で押し込まれることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項6又は7のいずれかに記載のクリップ除去方法において、前記クリップとの係合が解除した後、前記クリップ除去工具をプラグインユニットから引き出すことで、光コネクタを保留するクリップ除去工具とともに前記光コネクタをもプラグインユニットの外に取り出されることを特徴とする。
バックプレーンに取り付けられる「光コネクタ」とは、例えば、バックプレーンコネクタのバックプレーンハウジング等、各種構成が採用可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
まず、本発明に係るクリップ除去工具が適用されるバックプレーンコネクタ(以下「BPコネクタ」と言う場合がある)を説明する。
図1はBPコネクタの一例を示す分解斜視図、図2は正断面図である。
図1および図2中、符号20はBPコネクタ、21はプラグインユニット、22はプリントボード、23はバックプレーン、24a,24bは光コネクタプラグ、25はプリントボードハウジング(以下「PHハウジング」と言う場合がある)、26はバックプレーン23に取り付けられる光コネクタであり、ここではバックプレーンハウジング(以下「BHハウジング」と言う場合がある)である。以下、「バックプレーンハウジング」、「BHハウジング」との記載箇所は、「光コネクタ」と読み替えることができる。
【0011】
図1および図2に例示したBPコネクタ20では、PHハウジング25を固定したプリントボード22をプラグインユニット21に差し込んで、プラグインユニット21のバックプレーン23に取り付けられたBHハウジング26に前記PHハウジング25を嵌合させることで、これらPHハウジング25並びにBHハウジング26に予め差し込んで係合保持しておいた光コネクタプラグ24a、24b同士が接続されるようになっている。嵌合したPHハウジング25およびBHハウジング26は、両側から差し込まれた光コネクタプラグ24a,24b同士を接続する光コネクタアダプタ27を構成する。
【0012】
ここで採用される光コネクタプラグ24a,24bとしては、例えば、日本工業規格JIS C 5982、国際電気標準会議IEC 1754−7発行に制定される、いわゆるMPO形光コネクタ(MPO:Multifiber Push On)の光コネクタプラグ(以下「MPOプラグ」と略称する場合がある)であり、JIS C 5981に制定されるMT形光コネクタ(Mechanically Transferable)である光コネクタフェルール24cをプラスチック製ハウジングに支持した構成の光コネクタである。なお、光コネクタフェルール24cは、先端がPC(Pyhsical Contact)研磨されたものを使用することが一般的である。
JIS C 5981に制定される光コネクタフェルール24c,24c同士の突き合わせ接続は、具体的には、一方の光コネクタフェルール24cに予め嵌合してその接合端面に突設させたガイドピン24pを、他方の光コネクタフェルール24cに穿設されているガイドピン穴24oに挿入・嵌合することで、精密に位置決めしてなされる。BHハウジング26の若干の浮動によって、PHハウジング25の嵌合が正確になされることで、ガイドピン24pをガイドピン穴に円滑に挿入嵌合することができ、光コネクタフェルール24c同士の接続作業性を向上できる。
なお、光コネクタプラグ24a、24bとしては、前述のMPOプラグに限定されず、各種構成が採用可能である。
【0013】
BHハウジング26は、バックプレーン23を介して反対側に設けられたクリップ29と係合されることで、このクリップ29との間にバックプレーン23を挟み込むようにしてバックプレーン23に取り付けられている。BHハウジング26はバックプレーン23のプリントボード22側(図2中右側)に配置し、クリップ29はバックプレーン23を介してBHハウジング26と反対側に配置している。図2、図3において、クリップ29は、四角枠状の本体部29aの対向する両側(図2、図3中上下両端)から突設された一対の弾性爪29bを備えた構成であり、バックプレーン23に開口した取付穴31に貫通させた前記弾性爪29bをBHハウジング26に係合することで、BHハウジング26との間にバックプレーン23を挟み込むようになっている。BHハウジング26外形とクリップ29の本体部29a外形とは、いずれも取付穴31よりも寸法が大きく、取付穴31内には入り込まないようになっている。また、クリップ29の本体部29aの枠状の内側の空間は、光コネクタプラグ24bが挿入可能な大きさであり、取付穴31と連通される。取付穴31周囲のバックプレーン23や本体部29aは、BHハウジング26が浮動しても、BHハウジング26に挿入接続されている光コネクタプラグ24bと干渉せず、BHハウジング26に対する光コネクタプラグ24bの挿入接続状態に悪影響を与えないようになっている。
【0014】
また、取付穴31内では、例えば図3中左右方向の可動寸法c、上下方向の可動寸法dを確保して、クリップ29の両弾性爪29bが浮動できるようにし、BHハウジング26の浮動を許容している。これにより、PHハウジング25をBHハウジング26に嵌合する際の寸法交差をBHハウジング26の浮動により吸収して嵌合作業性を向上している。
また、クリップ29の本体部29aは、上下方向中央部に頂点29eを有して屈曲または湾曲(図1、図2、図4では屈曲)されており、頂点29eがバックプレーン23に当接されることで、この頂点29eを中心とする垂直面内でのBHハウジング26の回転浮動を容易にするとともに、該本体部29a自身が板バネの如く機能することによってもBHハウジング26の浮動範囲を確保するようになっている。本体部29aは、頂部29eがバックプレーン23を押圧することによる反力によって、常時、弾性爪29bにバネ力を作用させるようになっており、これにより、弾性爪29bの先端部29cに突設された係合爪29dの、BHハウジング26側の係止部34に対する圧接状態を維持して係合解除を防止するとともに、BHハウジング26の不用意な浮動(振動)を防止して、振動による特性劣化等の悪影響を防止する。
なお、クリップとしては前述の構成に限定されず各種構成が採用可能であるが、いずれの構成にしても、BHハウジング26の浮動を許容するものであることが一般的である。
【0015】
取付穴31はプラグインユニット21のバックプレーン23に複数連設(図3では左右に連設)されており、プラグインユニット21では、これら各取付穴31にBHハウジング26が組み立てられることで、複数のBHハウジング26が配列して実装される。また、プラグインユニット21には各BHハウジング26に対応してプリントボード22を差し込めるようになっている。これにより、このBPコネクタ20では、PHハウジング25とBHハウジング26とからなる光コネクタアダプタ27を高密度実装することができる。
このプラグインユニット21では、プリントボード22を、プラグインユニット21の上下の底板30a、30b(図2参照)に複数並列形成されたガイド溝32(図1、図3参照。図2では図示略)に選択挿入することで、PHハウジング25を嵌合するBHハウジング26を選択することができる。ガイド溝32によるプリントボード22の位置決め精度によって、PHハウジング25がBHハウジング26に対して位置決めして挿入、嵌合される。
【0016】
クリップ29は、具体的には、金属板等の弾性板材を成形して、本体部29aと一対の弾性爪29bとを形成したものである。
図4は、クリップ29とBHハウジング26との係合構造を示す。
図4に示すように、前記弾性爪29bは、BHハウジング26の対向する上下両側部(図4上下の側部)に貫通された爪挿入穴33にバックプレーン23側から挿入されている。そして、弾性爪29bは、爪挿入穴33を貫通してPHハウジング25側に突出された弾性爪先端部29cの側部に突出されている係合爪29dが、前記BHハウジング26の側部に設けられている前記係止部34に係合されることで、BHハウジング26に対して引き抜き不可能に係合するようになっている。前記係合爪29dは、板バネ状の弾性爪29bの先端部29cの一部を一対の弾性爪29bの外側、つまり、対向する相手側の弾性爪29bに対する反対側に開くようにして斜めに立ち上げた部分であり、前記弾性爪先端部29cから本体部29aに向けて斜めに突出する形状になっている。
弾性爪29bは、バックプレーン23側から爪挿入穴33に押し込むことで、前記係合爪29dを弾性変形させつつ爪挿入穴33に挿入することができる。各弾性爪29bの係合爪29dは、爪挿入穴33をPHハウジング25側に貫通すると同時に自身の弾性によって元の突出状態に復帰して、前記爪挿入穴33に隣接してBHハウジング26外側に設けられている壁状の係止部34に係合される。これにより、係合爪29dが弾性爪29bとほぼ平行に押し込まれて係止部34との係合が解除されない限り、クリップ29とBHハウジング26との係合が安定に維持される。
【0017】
次に、本発明に係るクリップ除去工具50(以下、「除去工具50」と略称する場合がある)を説明する。
図5は除去工具50を示す斜視図、図6は除去工具50を示す図であって、(a)は正面図、(b)はBHハウジング26に対する押し付け方向前側(図6(a)左側)から見た側面図、(c)は平面図、(d)は下面図である。図7(a)〜(d)は除去工具50を構成する除去工具本体51を示す図、図8(a)〜(d)は除去工具50を構成する爪ブロック51A、51Bのフレーム58を示す部品図、図9(a)、(b)は前記フレーム58に取り付けられる係合解除片52a、52bを示す部品図、図10(a)〜(d)は除去工具50に設けられる保留用係合部60の構成を示す図、図11(a)、(b)はBHハウジング26に対する除去工具50の押圧前の状態を示す図、図12(a)、(b)は操作ハンドルとして操作桿90を適用した例を示す図、図13(a)、(b)は除去工具50をBHハウジング26に対して押圧した状態を示す図である。
【0018】
図6(a)〜(d)、図11(a)、(b)において、クリップ除去工具50は、BHハウジング26に対して進退操作される除去工具本体51と、この除去工具本体51の対向する両側に着脱可能に取り付けられた一対の爪ブロック51A、51Bとから構成されている。爪ブロック51A、51Bは、具体的には、ネジ91によって除去工具本体51に対して着脱される。この爪ブロック51A、51Bは互いの構成が同様になっているが、除去工具本体51に対する取り付け位置が逆向きとなる。
【0019】
各爪ブロック51A、51Bは、硬質樹脂や金属等からなるフレーム58(図8(a)〜(d)参照)に、係合解除片52a、52bを軸53を以って回転自在に軸支して取り付けた構成になっている。各係合解除片52a、52bは、軸53に枢着された基端部に対する先端側が、除去工具50のBHハウジング26に対する押し付け方向前側(図6(a)、(c)、(d)左側、図11左側。以下、この方向を「前」、逆側を「後」と称する場合がある)へ延びるようにして取り付けられている。爪ブロック51A、51Bは、フレーム58から軸53よりも前側に張り出すようにして形成されたストッパ壁57を有している。係合解除片52a、52bは、爪ブロック51A、51Bにそれぞれ設けられたスプリング56によって、先端側が除去工具本体51を介して対向する爪ブロックの側から前記ストッパ壁57に付勢して押し付けられている。但し、係合解除片52a、52bは、前記スプリング56の伸縮範囲でストッパ壁57から除去工具本体51を介して対向する爪ブロックの側へ変位可能であり、これにより一対の係合解除片52a、52bの先端間の離間距離が可変になっている。各係合解除片52a、52bがストッパ壁57に当接されたとき、一対の係合解除片52a、52bの先端間の離間距離が状態が最大となる。
【0020】
この除去工具50は、BHハウジング26に対して押圧されることで、両係合解除片52a、52bがそれぞれクリップ29の弾性爪先端部29cに押し付けられて、BHハウジング26の係止部34に対する係合爪29dの係合を解除するようになっている。
各係合解除片52a、52bの爪ブロック51A、51Bからの突出方向先端には、前記弾性爪先端部29cに当接される当接部54と、前記弾性爪29bの前記係合爪29dを押圧する係合爪押圧部55とが設けられている。一対の係合解除片52a、52bがそれぞれストッパ壁57に当接されているとき、各係合解除片52a、52bの係合片押圧部55間の距離がクリップ29の一対の係合片29d間の距離とほぼ一致し、かつ、各係合解除片52a、52bの当接部54間の距離がクリップ29の一対の弾性爪先端部29c間の距離とほぼ一致する。したがって、除去工具50をBHハウジング26に向けて押し込んでいくことで、各係合解除片52a、52bの係合片押圧部55をクリップ29の一対の係合片29dに押し付けることができ、各係合解除片52a、52bの当接部54をクリップ29の一対の弾性爪先端部29cに押し付けることができる。
【0021】
除去工具本体51から両係合解除片52a、52bの間に突出状態に設けられた保留用係合部60は、BHハウジング26に内蔵の内部ハウジング28に貫通されているプラグ穴28a(図21参照)に挿入可能な細長形状に形成されている。この保留用係合部60は、側部に出没自在の出没係合片64を有しており、プラグ穴28aに挿入して前記出没係合片64を内部ハウジング28に係合させることで、クリップ29除去後のBHハウジング26を除去工具50に保持する機能を果たす。
【0022】
図5、図6(a)〜(d)、図10(a)〜(d)に示すように、この保留用係合部60は、中心軸61に複数の部品を組み付けて構成されている。以下、この保留用係合部60の構成を具体的に説明する。
前記中心軸61の先端部(除去工具50の前側へ向けられる側)を収納して設けられたキャップ状(有底筒状)の挿入キャップ62は、中心軸61の軸方向に沿って中心軸61の基端部方向、すなわち、除去工具本体51側に向けて押し込み可能になっている。この挿入キャップ62は、該挿入キャップ62の内部空間62aのキャップ先端側(図10(a)、(c)、(d)の左側)に位置する底面と中心軸61先端との間に確保したクリアランス内に収納したスプリング65の伸縮範囲内で中心軸61に対してその基端部側に押し込み可能であり(押し込んだ状態は図20参照)、また、押し込み後、前記スプリング65の付勢力によって、図10(a)〜(d)の状態に復帰する。
【0023】
中心軸61の側部に開口して形成されている凹所61a内に設けられた出没係合片64は、該凹所61a内に設けられた軸63によって前記中心軸61の軸方向に直交する方向の回転軸線を以って回転自在に軸支されており、前記軸63を中心とする回転によって該出没係合片64の前記軸63に枢着されている基端部から突出されている係合先端64aが、前記中心軸61の側部に出没される。前記凹所61a内に設けられたスプリング61dは、前記凹所61aから中心軸61の側部へ押し出す機能を果たす。
【0024】
前記凹所61aは挿入キャップ62内に収納されている。挿入キャップ62の側壁部には、前記出没係合片64の係合先端64aが挿入可能な大きさの窓62bが開口されており、前記出没係合片64の係合先端64aは、前記凹所61aの開口部と連通された前記窓62bを介して挿入キャップ62の側部に突出されている。ここで、前記出没係合片64は、中心軸61先端側への挿入キャップ62の抜け止めとしての機能も果たす。すなわち、前記出没係合片64に突設されているストッパ部64bが凹所61a内面に当接して、係合先端64aが保留用係合部60の先端側へ移動してしまうような出没係合片64の回転(図10(a)反時計回りの回転)が規制されているため、挿入キャップ62の窓62bの後端側(図18(a)右側)の内面が出没係合片64(詳細には係合先端64a)に当接したところが、保留用係合部60先端方向への挿入キャップ62の移動限界となる。
なお、図10(a)等では、出没係合片64の基端部から、軸63による出没係合片64の回転中心に対して保留用係合部60の先端側に張り出すように突出させたストッパ部64bを例示したが、出没係合片に形成するストッパ部としてはこれに限定されず、凹所61a内面との当接によって、係合先端が保留用係合部の先端側へ移動してしまうような出没係合片の回転を規制できる構成であれば良く、各種構成が採用可能である。
【0025】
図20に示すように、スプリング65を押し縮めつつ挿入キャップ62を中心軸61に対して除去工具50後側に押し込んでいくと、係合先端64aが前記窓62bの除去工具50前側端部に位置する内面によって除去工具50後側に向けて押圧されつつ前記軸63を中心とする出没係合片64の回転によってスプリング61dを弾性変形させつつ(ここではスプリング61dは係合先端64aと凹所61a内壁面との間で押し縮められる)凹所61a内に押し込まれる。
挿入キャップ62の中心軸61に対する除去工具50後側への押し込み力を解除すると、図10(a)に示すように、挿入キャップ62は前記スプリング65の付勢力によって中心軸61に沿って除去工具50前側へ向けて押し戻され、前記出没係合片64の係合先端64aが前記窓62bに入り込めるようになったところで、スプリング61dの付勢力によって出没係合片64の係合先端64aが前記窓62bに入り込んでゆき、窓62bから外側へ突出される。
つまり、この保留用係合部60では、中心軸61の軸方向に沿って挿入キャップ62を移動させることで、挿入キャップ62側部の窓62bから出没係合部60が出没するようになっている。
【0026】
中心軸61の前記先端に対向する基端側には、該中心軸61の外側に該中心軸61の軸方向に沿って移動自在に設けられた押さえ部材66と、前記中心軸61に設けられた受圧部と前記押さえ部材66との間に介装され前記中心軸61方向に伸縮自在になっているスプリング67とを有している。
【0027】
この保留用係合部60は、前記中心軸61の基端側に設けられた挿入固定部68を除去工具本体51に挿入固定することで、除去工具本体51に突設される。前記挿入固定部68は、具体的には、中心軸61の基端の外側に挿入固定された固定リングであり(以下、挿入固定部を「固定リング」と称する場合がある)、この固定リング68を、除去工具本体51の押し付け方向前面側に開口された後側に延在された固定穴51aに嵌め込むようにして収納し、ネジ92等の固定手段によって除去工具本体51に固定することで、引き抜き不可能に取り付けられる。図6(a)に示すように、具体的には、保留用係合部60は、固定穴51aから除去工具本体51を貫通して後面に開口された穴51c(図7(a)、(c)、(d)参照)に除去工具本体51後面側から挿入したネジ92を、中心軸61後端のネジ穴61eに螺着することで、除去工具本体51から引き抜き不可能に固定される。ネジ92を取り外せば、保留用係合部60を除去工具本体51から離脱できる。また、固定リング68の側部に形成されたキー溝68a(図10(a)〜(c)等参照)と、固定穴51a内面に突設されたキー51bとの係合によって、保留用係合部60の、中心軸61を中心とする軸回り方向の取り付け向きが決まる。
なお、保留用係合部60の除去工具本体51に対する固定向きを決めるキーとキー溝は、キーを固定リング68側、キー溝を除去工具本体51の固定穴51a側に形成しても良い。
【0028】
前記固定リング68は、スプリング67用の前述の受圧部としても機能する。すなわち、前記スプリング67は、受圧部としての固定リング68と該固定リング68よりも前側に配置された押さえ部材66との間に介装されており、押さえ部材66の中心軸61に沿った後方への押し込みに伴って押し縮められると、前記固定リング68に反力をとって押さえ部材66を前方へ付勢するようになっている。
押さえ部材66は、具体的には中心軸61の外側に挿入されたリングである。この押さえ部材66は、中心軸61の軸方向中央部から該中心軸61の対向する両側に張り出させた形状の固定ブロック部61bとの当接位置よりも前側への移動が規制されている。また、この押さえ部材66は、前記スプリング67の付勢力によって固定ブロック部61bに押し付けられている。
【0029】
中心軸61の軸方向中央部に形成された固定ブロック部61bには、前記中心軸61の両側に該中心軸61に沿って延在された一対のスライドバー69a、69bが固定されている。各スライドバー69a、69bは、前記固定ブロック部61bから前側へ延出されており、前記中心軸61の先端と該中心軸61の両側に横並びに配列されたスライドバー69a、69bの先端とが、前記挿入キャップ62に収納されている。前記挿入キャップ62は、2本のスライドバー69a、69bに対してその長手方向(延在方向)に沿って前後に摺動移動自在に設けられており、がたつきの少ない安定な支持状態、円滑な移動が実現されている。
なお、前記固定ブロック部61bは、スライドバー69a、69bの固定部、及び、押さえ部材66の前方への移動限界を設定するストッパとしての機能を兼ねているが、スライドバー69a、69bの固定部としての機能、押さえ部材66の前方への移動限界を設定するストッパとしての機能を別々の部材等によって実現する構成も採用可能であることは言うまでも無い。
固定ブロック部61bは、ここでは中心軸61から突出された張り出し部であるが、これに限定されず、例えば中心軸61の外側に固定される別部品からなる構成等も採用可能である。
【0030】
図11(a)、(b)は、プリントボード22を操作ハンドルとして利用して除去工具本体51に取り付けた例、図13(a)、(b)は、ロッド状の操作桿90を操作ハンドルとして除去工具本体51に取り付けた例である。
図11(a)、(b)に示すように、プリントボード22は除去工具本体51の後部に突出されているアタッチメント59側部にネジ止めにより固定される。
図13(a)、(b)に示すように、操作桿90は、除去工具本体51の後面にネジ止め等により固定されたブロック状のアタッチメント59aの後面側(図13(a)、(b)右側)に開口されている螺着穴に挿入、螺着されることでアタッチメント59aを介して除去工具本体51に固定される。
クリップ除去工具50は、これら操作ハンドル22、90を利用することで、プラグインユニット21の奥部のバックプレーン23に実装されたBHハウジング26に対する押し付け、プラグインユニット21からの引き出し等の操作を効率良く行える。
プリントボード22を操作ハンドルとして取り付けた場合は、プラグインユニット21にプリントボード22を押し込み挿入するだけで、プラグインユニット21に対するプリントボード22の位置決め精度によって、BHハウジング26に対して除去工具50を正確に位置決めした状態で押し付け操作することができ、BHハウジング26に対するクリップ29の除去作業を効率良く行うことができるといった利点がある。
【0031】
図21〜図23(a)、(b)は、BHハウジング26の具体例を示す。
図21〜図23(a)、(b)において、BHハウジング26は、MPOプラグである光コネクタプラグ24bを1本のみ収納保持する構成であり、図1に示すPHハウジング25とともに、MPOプラグである光コネクタプラグ24a、24bを1:1で接続するBPコネクタを構成する。BHハウジング26にPHハウジング25を嵌合して光コネクタアダプタ27を構成すると、BHハウジング26に差し込んで係合保持された光コネクタプラグ24bに対して、PHハウジング25に差し込んで係合保持された光コネクタプラグ25aが接続される。
【0032】
前記BPハウジング26は、角筒状のハウジング本体35と、このハウジング本体35を貫通する内部空間36に、バックプレーン23に対する当接面37側から挿入、収納される内部ハウジング28とを備えて構成されている。前記内部ハウジング28は、プラグ穴28aが貫通されたスリーブ状になっている。この内部ハウジング28は、例えば、全体がプラスチック等の合成樹脂から形成されたもの等が採用される。
【0033】
前記BHハウジング26は、ハウジング本体35に内部ハウジング28を収納することで組み立てられる(図22、図23(a)が組み立てた状態)。当接面37側からBHハウジング26の内部空間36に挿入された内部ハウジング28は、対向する上下両側部(図21中上下、図22中上下)に突設された当接片28bを、ハウジング本体35において前記当接面37と対向するPHハウジング25側に設けられたストッパ壁38に突き当てるとともに、対向する左右両側(図21中左上から右下、図22中左上から右下、図23(a)中上下))に突設された保留用係合爪28cを、ハウジング本体35の内部空間36の対向する左右両側に形成された係合突部39に係合する。ストッパ壁38は、内部ハウジング28のPHハウジング25側への抜け止めの役割を果たし、係合突部39は保留用係合爪28cとの係合により、内部ハウジング28のバックプレーン23側への抜け止めの役割を果たすから、これにより、内部ハウジング28はBHハウジング26のハウジング本体35内の所定位置に収納保留される。
【0034】
爪挿入穴33は、ハウジング本体35の上下両側部に突設された係止部34の突出基端部を貫通するスリット状に形成されており、当接面37側から弾性爪先端部29cを押し込むことで、弾性変形された係合爪29dが弾性爪先端部29cの穴29f(図21参照)に押し込まれた状態で通過させることができる。爪挿入穴33を通過した係合爪29dは、自身の弾性により元の突出状態に復帰し、それぞれ弾性爪28bからBHハウジング26の外側に突出するようにして開き、図4に示すように係止部34に係合する。係止部34に係合された係合爪29dはPHハウジング25側に臨んで露出しており、後述のように、BHハウジング26に対してクリップ除去工具50を押し付け操作すると、クリップ除去工具50の各係合解除片52a、52bの係合爪押圧部55がBHハウジング26外側から係合爪29dを押圧して、係合爪29dの弾性爪29bからの突出量を減少せしめることで係止部34との係合を解除するので、これにより、クリップ29を簡単に除去できる。
図23(b)に示すように、内部ハウジング28のプラグ穴28aの対向する両側には、バックプレーン23側から挿入された光コネクタプラグ24bの両側部の図示しない係合凹所と係脱可能に係合することで光コネクタプラグ24bを保持する弾性爪である一対のコネクタ保持爪40が突設されている。
【0035】
図21、図22、図23(a)、(b)に示すように、光コネクタプラグ24bであるMPOプラグを保持するBHハウジング26の内部ハウジング28は、MPOプラグの外形に対応した長穴状のプラグ穴28aを備えており、プラグ穴28aの左右方向である短軸x方向(図22参照)の一方の側部を拡張した形状のキー溝28gによって、所定の向きでのみ、プラグ穴28aへの光コネクタプラグ24bの挿入が可能になっている。前記コネクタ保持爪40は、プラグ穴28aの長軸y方向両側、すなわち、上下方向両側に対向配置されており、内部ハウジング28のハウジング本体35に対する保留用係合爪28cとは形成位置がずらされている。
【0036】
次に、この除去工具50を用いたクリップ除去方法を、図11から図20等を参照して説明する。なお、この除去工具50は、クリップ除去方法において、光コネクタ(BHハウジング26)を保留する保留用工具としても機能する。
図11は、BHハウジング26に対する除去工具50の押し付け前の状態を示す。次いで、除去工具50をプラグインユニット21の奥側(バックプレーン23の側)に挿入して行き、BHハウジング26に対して押し付けるようにする。これにより、まず、一対の係合解除片52a、52bよりも前方に突出されている保留用係合部60がBHハウジング26の内部ハウジング28のプラグ穴28aに挿入されて行き、次いで、一対の係合解除片52a、52b先端の係合爪押圧部55が、クリップ29の一対の弾性爪29bの係合爪29dに押圧される。
【0037】
保留用係合部60先端の挿入キャップ62は、プラグ穴28aとほぼ一致する断面形状を有しており、保留用係合部60は、プラグ穴28aに対して挿入キャップ62を挿入可能な向き、つまり、挿入キャップ62側部に突設されているキー62cがプラグ穴28aのキー溝29gに挿入される向きで、除去工具本体51に固定されている。この保留用係合部60が弾性爪29bに対する係合解除爪52a、52bの当接に先行してプラグ穴28aへ挿入されることで、除去工具50がBHハウジング26に対して位置決めされるから、BHハウジング26に対して除去工具50を正しい向きで押し付けることができ、弾性爪29bに対する係合解除爪52a、52bの当接、押圧も正確に行える。
図23(c)に示すように、挿入作業によって保留用係合部60先端は、内部ハウジング28の対向する両側のコネクタ保持爪40間を押し広げるようにして内部ハウジング28に挿入されてゆき、内部ハウジング28のバックプレーン23側、つまり取付穴31に突出される。保留用係合部60の先端はテーパ状になっているので、一対のコネクタ保持爪40の押し広げ、プラグ穴28aへの挿入は円滑になされる。
【0038】
挿入キャップ62の窓62bから突出状態の出没係合片64は、前側から後側に行くにしたがって挿入キャップ62からの突出量が増大する山形になっているため、プラグ穴28aへの挿入キャップ62の挿入に伴い、プラグ穴28aの開口端部の周囲の内部ハウジング28との当接によって凹所61a内に順次、円滑に押し込まれつつ、プラグ穴28a内に入り込んでいく。そして、図17に示すように、保留用係合部60は、挿入キャップ62の窓62bから突出された出没係合片64がプラグ穴28a内壁との当接によって凹所61a内に押し込まれた状態でプラグ穴28aに挿入されて行く。この出没係合片64は、凹所61a内蔵のスプリング61dの付勢力によってプラグ穴28a内壁面に押圧されたまま、プラグ穴28へ保留用係合部60の押し込みに伴ってプラグ穴28内壁に対して摺動移動し、図18に示すようにプラグ穴28aのバックプレーン23側端部から出たところで、挿入キャップ62の窓62bから突出して内部ハウジング28と係合可能となる。
【0039】
なお、出没係合片64がプラグ穴28aからバックプレーン23側に抜け出て、挿入キャップ62の窓62bから突出されて内部ハウジング28と係合可能な状態となる前に、プラグ穴28aへの保留用係合部60の挿入によって保留用係合部60の押さえ部材66が内部ハウジング28に押し付けられて中心軸61に対して相対的に後退され、スプリング67の押し縮めが開始される。また、出没係合片64が内部ハウジング28と係合可能となるのは、この除去工具50によってクリップ29とBHハウジング26との係合が解除がされる前、やや具体的には、BHハウジング26側の係止部34に対するクリップ29側の係合爪29dの係合が一対の係合解除片52a、52bによって解除される前である。
前記押さえ部材66は、プラグ穴28aに入り込まず、プラグ穴28aへの保留用係合部60の挿入によって内部ハウジング28に当接される形状になっている。
【0040】
図14〜図16は、一方の係合解除片52a近傍を示す。なお、図15では、一方の係合解除片52aを示しているが、ここで、一対の係合解除片52a、52bは同様の形状であり、クリップ除去工具50における取り付け向きが逆になっている。そして、一対の係合解除片52a、52bは、一対の弾性爪29bに対して同様に機能して、係止部34に対する係合解除をほぼ同時に行うようになっている。
【0041】
図14はクリップ29の一対の弾性爪29bに対する係合解除片52a、52bの押し付け前の状態を示す。BHハウジング26に向けて除去工具50を押し付けていくと、図15に示すように、まず、各係合解除片52a、52bの係合爪押圧部55がクリップ29の一対の弾性爪29bの係合爪29dに当接され、BHハウジング26に対する除去工具50のさらなる押し込みにしたがって、各係合爪押圧部55が弾性爪29bの外面(係合爪29dが立ち上げられている側の面)にほぼ摺接しながらバックプレーン23側へスライド移動しつつ、係合爪29dを弾性爪29bからの突出を解消するように押圧していく。すなわち、弾性爪29bの一部を立ち上げるようにして折り曲げ加工した係合爪29dを立ち上げた後の弾性爪先端部29cの穴29fに係合爪29dを係合爪押圧部55によって押し倒すようにして押し込んでいく。ここで、係合解除片52a、52bは、爪ブロック51A、51Bのフレーム58に形成されているストッパ壁57との当接によって、一対の係合解除片52a、52bの先端間距離が広がるような回転を生じないようになっているため、係合爪29dを係合爪押圧部55によってしっかりと押し込むことができる。これにより、BHハウジング26のハウジング本体35の係止部34に対する係合爪29dの係合が解除される。
なお、各係合解除片52a、52bは、爪ブロック51A、51Bのフレーム58との間に設けられたスプリング61dの付勢力によって、ストッパ壁57に押し付けられるようになっているため、一対の係合解除片52a、52bの先端間距離を安定に保った状態で、一対の弾性爪29bの係合爪29dに係合解除片52a、52b(詳細には係合爪押圧部55)を押し付けることができ、係合爪29dに対する係合解除片52a、52bの押圧を確実に行える。
【0042】
次いで、BHハウジング26に対する除去工具50のさらなる押し込みによって、当接部54が弾性爪先端部29cに当接して弾性爪先端部29cを押圧するようになり、図16に示すように、ハウジング本体35の爪挿入穴33に弾性爪29bを押し込んで行く。これにより、係止部34に対する係合爪29dの係合が不可能となる。
係合解除片52a、52bは、該係合解除片52a、52bの延在方向に沿って細長形状に形成された長穴52cを軸53に挿入して枢着されており、当接部54が弾性爪先端部29cの押圧を開始すると、まず、長穴52cの長手方向を除去工具50の前後方向に沿わせて設けられている係合解除片52a、52bが前記長穴52cの範囲で除去工具50の後側に押し込まれる。各係合解除片52a、52bでは、弾性爪先端部29cに対する当接部54の当接位置が、軸53(係合解除片の回転中心)よりも、相手側の係合解除片52a、52bの側にずれた位置になっているため、弾性爪先端部29cに対する当接部54の当接、押圧によって、係合解除片52a、52bがスプリング56を弾性変形させつつ軸53を中心として、該係合解除片52a、52bの先端がBHハウジング26に近付く方向、係合解除片52a、52bの先端間の距離が縮小する方向に回転する。これにより、係合解除片52a、52bの係合爪押圧部55が係合爪29dを弾性爪先端部29cの穴29fに確実に押し込むようになり、この状態で当接部54によって弾性爪29bがバックプレーン23側に押し込まれて行くので、ハウジング本体35の爪挿入穴33への弾性爪29bの押し込みが円滑になされる。
ハウジング本体35の爪挿入穴33に係合爪29dが押し込まれれば、爪挿入穴33を介して弾性爪29bをBHハウジング26から簡単に抜き出せるようになり、BHハウジング26とクリップ29とを簡単に分離できる。
【0043】
本体部29e自体がバックプレーン23に対して板バネの如く機能するクリップ29では、BHハウジング26の係止部34に対する係合爪29dの係合が解除されると同時に、本体部29eのバネ力によって、弾性爪先端部29cが爪挿入穴33へ迅速かつ確実に引き込まれるため、係止部34に対して係合解除した係合爪29dの戻りによる再係合等の不都合を確実に防止できる。
【0044】
このクリップ除去工具50によって、BHハウジング26の係止部34に対するクリップ29の係合爪29dの係合を解除しても、保留用係合部60(詳細には出没係合片64)とBHハウジング26に内蔵の内部ハウジング28との係合により、BHハウジング26はバックプレーン23から落下せずに、クリップ除去工具50側に留まる。したがって、図19に示すように、クリップ29の除去作業後にクリップ除去工具50をプラグインユニット21から引き出すと、このクリップ除去工具50とともに、BHハウジング26をもプラグインユニット21の外に取り出すことができる。この時、クリップ除去工具50は、BHハウジング26である光コネクタを保留する保留用工具としての機能を果たす。
【0045】
具体的には、BHハウジング26の係止部34に対するクリップ29の係合爪29dの係合を解除した後、プラグインユニット21からの除去工具50の引き出しを開始すると、スプリング67の付勢力によって押さえ部材66と出没係合片64との間に内部ハウジング28が保持された状態で、BHハウジング26が除去工具50とともにプラグインユニット21から引き出される。ここで、押さえ部材66と出没係合片64との間に内部ハウジング28が保持されることで、BHハウジング26の無用な揺れが防止されるため、引き出し移動中にプラグインユニット21内の部品や光ファイバ等にBHハウジング26が引っ掛かるといった不都合を防止できる。
【0046】
なお、クリップ29の除去作業の進行に伴い、除去工具50の各係合解除片52a、52bの当接部54とクリップ29の弾性爪29bとの当接状態が解除されると、各係合解除片52a、52bは、スプリング56の付勢力により、BHハウジング26に対する押し付け前の状態に戻る。
また、除去工具50は、BHハウジング26に向けて押し込み限界まで、つまり、係合解除片52a、52bの先端(具体的には係合爪押圧部55)がBHハウジング26のハウジング本体35の係止部34に当接するまで押し込んでから、プラグインユニット21からの引き出しを開始すれば良く、この動作によって、BHハウジング26の係止部34に対するクリップ29の係合爪29dの係合解除、クリップ29に対して離脱されたBHハウジング26のプラグインユニット21からの引き出しの一連の作業を行うことができる。
【0047】
プラグインユニット21の外側までBHハウジング26を引き出したら、図20中、矢印Pのように、保留用係合部60先端の挿入キャップ62を除去工具50後側、つまり、保留用係合部60に沿って中心軸61に相対的に除去工具本体51側に押し込むことで、出没係合片64と内部ハウジング28との係合を解除し、除去工具50からBHハウジング26を離脱させる。つまり、挿入キャップ62を保留用係合部60に沿って中心軸61に相対的に除去工具本体51側に押し込むと、挿入キャップ62の窓62bの前端(保留用係合部60先端側)の内面を形成する挿入キャップ62側壁によって出没係合片64が後側(保留用係合部60の基端側。除去工具本体51側)に押し倒されて中心軸61の凹所61a内に押し込まれてゆき、挿入キャップ62側部での突出が解消される。
出没係合片64と内部ハウジング28との係合が解消されれば、スプリング67の付勢力によって内部ハウジング28が押さえ部材66に押圧されて保留用係合部60の先端側に押し出され、除去工具50からBHハウジング26を簡単に取り出せるようになる。
【0048】
なお、この除去工具50では、押さえ部材66として、内部ハウジング28のみに当接されるリング状に形成されたものを採用したが、押さえ部材としてはこれに限定されず、例えば、BHハウジング26のハウジング本体35に当接される構成、ハウジング本体35と内部ハウジング28の両方に当接される構成等も採用可能である。但し、押さえ部材としては、出没係合片64との間に内部ハウジング28のみを挟み込む構成であれば、ハウジング本体に対する内部ハウジングの浮動に関係無く、出没係合片64との間の挟み込み保持状態を安定させることができ、また、ハウジング本体の具体的構造に関係無く挟み込み保持状態を安定させることができるといった利点がある。
【0049】
除去工具50は、除去工具本体を交換し、その両側に爪ブロック51A、51Bを取り付けることで、係合解除片52a、52b間の離間距離を変更できる。これにより、各種寸法のBHハウジングに対応してクリップの除去を行うことができる。
【0050】
図24は、複数対(ここでは4対)の光コネクタプラグ24a、24b(図24ではMPOプラグ)同士の接続に対応する多連(4連)バックプレーンコネクタ20A(以下「BPコネクタ20Aと称する場合がある)を示す分解斜視図である(但し、プラグインユニット21は図示を省略している)。このBPコネクタ20Aのバックプレーンハウジング71(以下「BHハウジング71」と称する場合がある)は、複数(4つ)のプラグ穴72が一列に配列形成された内部ハウジング73を、角筒状のハウジング本体74に収納した構成である。プリントボード22には、同じく、複数(4つ)のプラグ穴75aが配列形成されたプリントボードハウジング75(以下「PHハウジング75」と称する場合がある)が取り付けられている。そして、プリントボード22のバックプレーン23に向けた移動によって、PHハウジング75をBHハウジング71と嵌合することで、PHハウジング75のプラグ穴75aに差し込まれて係合保持された複数の光コネクタプラグ24aが、BHハウジング71のプラグ穴72に差し込まれて係合保持された複数の光コネクタプラグ24bに対して一括して接続されるようになっている。
【0051】
BHハウジング71のハウジング本体74内での内部ハウジング73の収納状態の維持は、前述の図21〜図23(a)、(b)等に例示したBHハウジング26と同様の機構であり、内部ハウジング73側の保留用係合爪とハウジング本体74との係合、内部ハウジング73側の当接片73aとハウジング本体74側のストッパ部74aとの当接等により、ハウジング本体74内の所定位置に内部ハウジング73を安定収納するようになっている。内部ハウジング73は、細長形状であり、前記プラグ穴72は、該内部ハウジング73の長手方向に沿って複数配列されている。また、ハウジング本体74も内部ハウジング73と対応する断面細長長方形の角筒状であり、このハウジング本体74の長手方向両端には、図4、図21、図22等に示したBHハウジング26と同様に、爪挿入穴33と係止部34とが設けられている。
【0052】
このBHハウジング71をバックプレーン23に取り付けるクリップ79は、図21〜図22等に示すBHハウジング26に適用されるクリップ29に比べて、本体部79aがBHハウジング71と対応して細長枠状になっている他は、該本体部79aの長手方向両端部から突設されている一対の弾性爪29b、この弾性爪29b先端に形成された係合爪29d等の構成は、BHハウジング26に適用されるクリップ29と同様になっている。
【0053】
このクリップ79のBHハウジング71に対する係合方法、バックプレーン23に対する実装構造は、図21〜図22等に示すBHハウジング26と同様である。すなわち、取付穴31a(図28(a)、(b)参照)を介して、BHハウジング71(詳細にはハウジング本体74)の対向する両側部の爪挿入穴33に挿入貫通させた弾性爪先端部29cの係合爪29dを、係止部34に係合させることで、BHハウジング71とクリップ79との間にバックプレーン23を挟み込み、取付穴31a内での弾性爪29bの可動範囲、クリップ79の本体部79aの弾性変形範囲により、BHハウジング71が所望の浮動範囲を以ってバックプレーン23に実装される。本体部79aの湾曲または屈曲による頂部79e(図24では屈曲による頂部79e)をバックプレーン23に当接させ、本体部79a自身のバネ力を作用させて、BHハウジング71側の係止部34に対する弾性爪先端部29cの係合爪29dの係止状態を維持することも、図21〜図22等に示すBHハウジング26と同様である。
但し、バックプレーン23に開口される取付穴31aは、BHハウジング71(詳細には内部ハウジング73)の各プラグ穴72に対する光コネクタプラグ24bの挿入、並びに、BHハウジング71の浮動に伴う光コネクタプラグ24bとの干渉防止を実現できる大きさであり、図21等に示した取付穴31よりも大きい。
【0054】
図25〜図35は、前記BPコネクタ20AのBHハウジング71からのクリップ79の除去に適用されるクリップ除去工具80(以下「除去工具80」と称する場合がある)を示す。
図25〜図28(a)、(b)等において、除去工具80は、ブロック状の除去工具本体81の両側部に、爪ブロック51A、51Bを取り付けて、前記除去工具本体81の寸法によって、各爪ブロック51A、51Bの係合解除片52a、52b間の離間距離を、BHハウジング71の両側の係止部34に対する係合爪29dの係合位置に対応させた構成になっている。爪ブロック51A、51Bの除去工具本体81に対する取り付けは、ネジ91によって離脱可能になされる。
【0055】
また、除去工具本体81には、2本の保留用係合部60を取り付けている。図27(a)〜(d)に示すように、除去工具本体81には、保留用係合部60を固定するための固定穴81aが形成されている。この固定穴81aは、前述の除去工具50の除去工具本体51に形成されている固定穴51aと同様の形状に形成されており、保留用係合部60の固定も固定穴51aと同様に行えるようになっており、さらに、該固定穴81a内に形成されているキー81bと保留用係合部60側のキー溝68aとの係合によって、保留用係合部60が所定向きで固定されるようになっていることも、除去工具50の除去工具本体51の固定穴51aと同様である。
【0056】
除去工具本体としては、該除去工具本体に対する保留用係合部60の固定向きが、該除去工具80の適用対象のBHハウジング71の内部ハウジング73のプラグ穴72の向きに対応しているものを選択使用することも、前述の除去工具本体51と同様である。具体的には、除去工具50の適用対象のBHハウジング26は、内部ハウジング28のプラグ穴28aの断面長軸y方向(図22参照)がBHハウジング26の縦方向(ハウジング本体35の一対の爪挿入穴33間を結ぶ方向。図22上下)にほぼ一致され、この長軸方向に直交する断面短軸x方向が前記縦方向に直交する横方向にほぼ一致されているが、図24に示すように、除去工具80の適用対象のBHハウジング71では、内部ハウジング73の各プラグ穴72はBHハウジング26のプラグ穴28aと断面形状が同じであるものの、キー溝72aの位置で明らかなように、短軸方向がハウジング本体74の長手方向である縦方向(図24上下)にほぼ一致され、長軸方向が前記縦方向に直交する横方向にほぼ一致され、除去工具50の適用対象のBHハウジング26に比べてプラグ穴の向きはほぼ90度向きが異なっているため、除去工具本体81に対する保留用係合部60の固定向きも、これに対応して、除去工具50の除去工具本体51に対する固定向きに対して90度異なった向きになっている。
【0057】
この除去工具80を用いたクリップ79除去作業も、図11〜図19等に示した除去工具50によるクリップ29除去作業と全く同様に、簡単に行うことができる。
また、除去工具本体81は、BHハウジング71に対する押し付け方向後端側に設けられたアタッチメント59を利用してプリントボード22を取り付けたり、除去工具本体81に操作桿90を取り付けることができ、これらプリントボード22や操作桿90を操作ハンドルとして利用することで、プラグインユニット21に対する挿入、引き出し、BHハウジング71に対する進退等の操作を効率良く行うことができる。
操作桿90の取り付け状態は図示を略したが、除去工具本体81には、該除去工具本体81の後端面側に開口する螺着穴59bが形成されているから、この螺着穴59bに操作桿90を螺着して取り付ければ良い。このとき、除去工具本体81の螺着穴59bの周囲に位置する部分がアタッチメントとして機能する。
【0058】
除去工具本体81には、複数本(ここでは2本)の保留用係合部60を突設し、これら保留用係合部60を、BHハウジング71に内蔵の内部ハウジング73に挿入、係合して、クリップ79の除去時にBHハウジング71を安定支持できるようにしておく。この時、クリップ除去工具80は、BHハウジング71である光コネクタを保留する保留用工具としての機能も果たす。図28(b)等に示すように、BHハウジング71に内蔵の内部ハウジング73も、図23(a)〜(c)等に例示したBHハウジング26の内部ハウジング28と同様に、コネクタ保持爪40をプラグ穴72毎に備える構成であり、保留用係合部60は、係合凹所60aに前記コネクタ保持爪40が係合することで、BHハウジング71を支持することができる。
前記保留用係合部60は、BHハウジング71の安定支持に鑑みて、BHハウジング71の複数のプラグ穴72の全部または選択した一部に挿入して(図29等では、配列の両端の二つのプラグ穴72に挿入)、BHハウジング71の荷重を偏在させること無くほぼ均等に安定支持できるようにする。BHハウジング71の内部ハウジング73のプラグ穴72の位置に対応して、保留用係合部60を突出状態に取り付けることができる除去工具本体を適宜選択使用することは言うまでも無い。
【0059】
この除去工具80を用いたクリップ79の除去方法を具体的に説明する。
図33(但し、図33では、クリップ79の図示を略している)に示すように、プラグインユニット21に除去工具80を挿入して行き、バックプレーン23に取り付けられているBHハウジング71に向けて除去工具80を接近させて行くことで、図29(a)、(b)、図34に示すように、BHハウジング71の内部ハウジング73のプラグ穴72への保留用係合部60の挿入によって出没係合片64をプラグ穴72からバックプレーン23側へ抜け出たところまで移動して挿入キャップ62の側部に突出させる。さらに、プラグインユニット21への除去工具80の押し込みを継続することで、除去工具80の両側の爪ブロック51A、51Bの係合解除片52a、52bの係合爪押圧部55によってクリップ79の両側の弾性爪29bの係合爪29dを押し倒して弾性爪29bの穴29fに押し込むようにして押圧し、BHハウジング71の係止部34との係合を解除する。除去工具80の両側の爪ブロック51A、51Bは、除去工具80の押し込みに伴って、前述した除去工具50の一対の爪ブロック51A、51Bによる、BHハウジング26側の係止部29dに対するクリップ29の係合爪29dの係合解除、BHハウジング71の爪挿入穴33への弾性爪29bの押し込み(図14から図16を参照して説明した動作)と同様の動作を行い、除去工具80が押し込み限界(係合解除片52a、52bの係合爪押圧部55がBHハウジング71側の係止部34に当接した位置)に達することで、BHハウジング71の爪挿入穴33に弾性爪29bが押し込まれて、BHハウジング71のハウジング本体74に対するクリップ79の係合が確実に解除される。
【0060】
BHハウジング71のハウジング本体74に対するクリップ79の係合が解除されたなら、図30、図35に示すように、プラグインユニット21から除去工具80を引き出す。これにより、保留用係合部55の出没係合片64がBHハウジング71の内部ハウジング73に係合されていることで、BHハウジング71が除去工具80と一体的にプラグインユニット21から引き出される。
BHハウジング71は、複数本の保留用係合部60の出没係合片64と押さえ部材66との間でスプリング67の付勢力によって内部ハウジング73が挟み込まれた状態で引き出される。
なお、保留用係合部60によって保持した状態でBHハウジング71を引き出す構成では、スプリング67の伸縮範囲によってBHハウジング71に若干の揺動が許容されているため、引き出しの途中で、プラグインユニット21内の光部品を接触によって破損したり、光ファイバを引っ掛けて切断するといった不都合を極力回避できる利点がある。
【0061】
プラグインユニット21からBHハウジング71を引き出した後、図31(a)、(b)に示すように、保留用係合部60の挿入キャップ62を保留用係合部60の基端側(除去工具本体81側)に押し込み操作することで、出没係合片64の内部ハウジング73に対する係合を解除できるから、これにより、図32(a)、(b)に示すように、除去工具80からBHハウジング71を分離することができる。
【0062】
なお、本発明は、前記実施の形態記載の構成に限定されず、各種設計変更が可能であることは言うまでも無い。
例えば、係合解除片や保留用係合部等の具体的形状は、適宜、設計変更可能である。
請求項1記載の発明に係る係合解除片としては、当接部と係合爪押圧部とを先端に備え、バックプレーンハウジングの係止部に対するクリップの係合爪の係合を解除する構成であれば良く、各種構成が採用可能である。バックプレーンハウジングの係止部に係合するクリップの係合爪としては各種形状が採用可能であり、これに対応して、係合解除片としても、バックプレーンハウジングの係止部に対するクリップの係合爪の係合を解除できる形状が採用される。例えば、バックプレーンハウジングに対向する両側から抱えるようにして係合する一対の弾性爪を備えるクリップに対しては、両弾性爪を外側に押し広げる構成の一対の係合解除片を備えた構成が採用可能である。
また、係合解除片の具体的構成としては、
▲1▼クリップ除去工具をバックプレーンハウジングに向けて押し込んでいくことで、まず、係合爪を押圧して弾性爪先端部からの突出量を減少させた後、弾性爪の押圧を開始して、前記係合爪の押し込み状態(突出量が減少された状態)を保ったまま、バックプレーンハウジングに対して係合爪が係合しない位置にクリップを押し出す構成(前記実施の形態記載の構成)、の他、
▲2▼クリップ除去工具をバックプレーンハウジングに向けて押し込んでいくことで、係合爪の弾性爪先端部からの突出量を減少させる押圧と、弾性爪の押圧・押し出しとがほぼ同時に開始される構成、
▲3▼クリップ除去工具をバックプレーンハウジングに向けて押し込んでいくことで、まず、弾性爪の押圧・押し出しを先行して開始し、次いで、係合爪の弾性爪先端部からの突出量の減少させるような押し込みを開始する構成
も採用可能である。
但し、保留用係合部を備えるクリップ除去工具では、係合解除片が前述の▲1▼〜▲3▼のいずれの構成であっても、クリップの係合爪のバックプレーンハウジングに対する係合が解除される前に、保留用係合部がバックプレーンハウジングに対して係合するか、あるいは、係合可能な状態となる。
【0063】
保留用係合部としては、前記実施の形態に例示したように、内部ハウジングのバックプレーン側の端面に係合されるものに限定されず、内部ハウジングの内部等に係合されるもの、バックプレーンハウジングのハウジング本体(内部ハウジングを収納する外装部)に係合されるもの等、各種構成が採用可能である。例えば、内部ハウジングと、これを収納するハウジング本体との間に、プリントボードハウジングから突設された嵌合爪が挿入嵌合される嵌合溝が設けられている構成のバックプレーンハウジングに対しては、プリントボードハウジングと同様にバックプレーンハウジングに対して嵌合される構成や、前記嵌合溝に挿入、係合される爪を有する構成等も採用可能である。
また、前記実施の形態に例示した保留用係合部60では、押さえ部材66やスプリング67は、クリップ除去後にバックプレーンハウジングを安定保持するための構成であり、クリップとの係合が解除されたバックプレーンハウジングを除去工具と一緒にプラグインユニットから引き出すことを実現するための構成としては、押さえ部材66やスプリング67を省略した構成であっても足りる。
【0064】
また、このクリップ除去工具の適用範囲は、内部ハウジングを備える光コネクタに限定されず、内部ハウジングを備えていない光コネクタに対しても適用可能である。さらに、例えばプラグ穴が複数列にわたって複数配列形成されたバックプレーンハウジングを備えたバックプレーンコネクタについても、このバックプレーンコネクタをバックプレーンに取り付けるクリップの除去に、本発明に係るクリップ除去工具を適用できることは言うまでも無い。この場合、多数のプラグ穴に対応して大型化されているバックプレーンハウジングに対して、クリップも大型化されたりするため、例えば、複数対の係合解除片を備えたクリップ除去工具を適用することも可能である。複数対の係合解除片が同時に、クリップの係合爪のバックプレーンハウジング(詳細にはその係止部)に対する係合を解除することで、クリップを効率良く除去できる。
【0065】
前記実施の形態では、ブロック状の除去工具本体に対して、係合解除片を備えた爪ブロックを取り付けることで組み立てられる構成のクリップ除去工具を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、係合解除片が直接、所定の1つの除去工具本体に設けられた構成も採用可能である。但し、実施の形態にて例示したように、除去工具本体が交換可能な構成であれば、係合解除片間の離間距離の設定が容易であり、また、バックプレーンハウジング等、バックプレーンに取り付けられる光コネクタに適合する保留用係合部を備えた除去工具本体の選択使用も容易になる点で有利であることは言うまでも無い。
バックプレーンに取り付けられる光コネクタとしては、前記バックプレーンハウジングに限定されず、例えば、光コネクタアダプタそのもの(JIS C 5973に制定されるSC形光コネクタの光コネクタアダプタ、JIS C 5982に制定されるMPO形光コネクタの光コネクタアダプタ等)等、雌雄嵌合構造の各種構成の光コネクタを採用することができる。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のクリップ除去工具によれば、光コネクタに対して押し付け操作するだけで、光コネクタの係止部に対するクリップの弾性爪先端部の係合爪の係合を係合解除片によって簡単に解除することができる。つまり、弾性爪先端部の側部に突設されて光コネクタに係合される係合爪を、係合解除片によって弾性変形させることで、光コネクタとの係合を簡単に解除することができる。クリップの係合爪を押圧して光コネクタ側の係止部に対する係合爪の係合を解除する係合爪押圧部と、弾性爪を押圧する当接部とを先端に備える構成であれば、この除去工具の押し込み操作のみによって、クリップ除去作業を簡単に行うことがことができる。
前記除去工具本体に、光コネクタに対する進退操作用の操作ハンドルを別途取り付けるためのアタッチメントが設けられていると、前記アタッチメントを利用して除去工具本体に取り付けた操作ハンドルを操作することで、プラグインユニット、その他、狭隘な場所に設置された光コネクタに対しても、除去工具の押し付け作業等を効率良く行えるようになり、クリップの除去作業の作業性を向上できる。
前記除去工具本体に、前記光コネクタに対して係合する保留用係合部が設けられていると、光コネクタに対する保留用係合部の係合によって、クリップが除去された光コネクタのバックプレーンからの落下を防止でき、落下による破損等の不都合を防止できるとともに、除去工具をバックプレーン近傍から引き出すことで、光コネクタをも除去工具と一体的に引き出すことができる。これにより、例えば、プラグインユニット内等の狭隘な場所からの光コネクタの取り出し作業性を向上できるといった優れた効果を奏する。
保留用工具によって光コネクタを保留した状態にて、クリップの光コネクタに対する係合を解除するので、クリップの係合解除による光コネクタの落下による破損等の不都合を防止できる。また、保留用工具をバックプレーン近傍から引き出すことで、光コネクタをも一体的に引き出して、バックプレーン近傍から簡単に取り出すことができる。これにより、特に、例えばプラグインユニット内等の狭隘な設置場所からの光コネクタの取り出し作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクリップ除去工具が適用されるバックプレーンコネクタの一例を示す分解斜視図である。
【図2】図1のバックプレーンコネクタを示す正断面図である。
【図3】図1のバックプレーンコネクタのBHハウジングをバックプレーンに取り付けるためのクリップの弾性爪が挿入される取付穴近傍を示す図であって、前記取付穴内での弾性爪の可動範囲を示す図である。
【図4】図1のバックプレーンコネクタのBHハウジングとクリップとの係合状態を示す正断面図である。
【図5】図1のバックプレーンコネクタのBHハウジング及びクリップに適用されるクリップ除去工具を示す斜視図である。
【図6】図5のクリップ除去工具を示す図であって、(a)は正面図、(b)はBHハウジングに対する押し付け方向前側(図6(a)左側)から見た側面図、(c)は平面図、(d)は下面図である。
【図7】図5のクリップ除去工具を構成する除去工具本体を示す部品図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は前側から見た側面図、(d)は後側から見た側面図である。
【図8】図5のクリップ除去工具を構成する爪ブロックのフレームを示す部品図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は除去工具本体に対して取り付けられる側面から見た図、(d)は前側から見た側面図である。
【図9】図8のフレームに取り付けられる係合解除片を示す部品図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図10】図5のクリップ除去工具に設けられる保留用係合部の構成を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は先端側から見た図、(c)は挿入キャップの窓が形成されている側から見た側面図、(d)は前記(c)と逆の側の側面図である。
【図11】BHハウジングに対するクリップ除去工具の押し付け前の状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図(BHハウジングは断面、クリップ除去工具は半断面で示した)である。
【図12】操作ハンドルとして操作桿を適用した例を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図13】クリップ除去工具をBHハウジングに対して押圧した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図14】図5のクリップ除去工具の係合解除片を示す図である。
【図15】図5のクリップ除去工具の係合解除片を示す図であって、当接部をクリップの係合爪に押圧し、係合爪を押し倒した状態を示す。
【図16】図5のクリップ除去工具の係合解除片を示す図であって、当接部を、クリップの弾性爪先端部に対して当接した状態を示す。
【図17】BHハウジングの内部ハウジングのプラグ穴に挿入した保留用係合部の出没係合片がプラグ穴内に位置する状態を示す図である。
【図18】BHハウジングの内部ハウジングのプラグ穴に挿入した保留用係合部の出没係合片がプラグ穴からバックプレーン側に抜け出て、内部ハウジングと係合した状態を示す図であって、(a)は正断面図、(b)は先端側から見た図である。
【図19】図5のクリップ除去工具を用いてクリップを除去したBHハウジングをクリップ除去工具とともにプラグインユニットから取り出した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図20】図18の状態になった後、保留用係合部の挿入キャップを保留用係合部の基端側に押し込んで、出没係合片と内部ハウジングとの係合を解消した状態を示す正断面図である。
【図21】図1のバックプレーンコネクタのBHハウジングの具体例を示す分解斜視図である。
【図22】図21のBHハウジングの組み立て状態を示す斜視図である。
【図23】図21のBHハウジングの内部ハウジングを示す図であって、(a)はハウジング本体内での収納状態を示す平断面図、(b)はコネクタ保持爪と光コネクタプラグとの係合状態を示す正面図、(c)は図6のクリップ除去工具の保留用係合部とコネクタ保持爪との係合状態を示す正面図である。
【図24】多連のバックプレーンコネクタの一例を示す分解斜視図である。
【図25】図24のバックプレーンコネクタのBHハウジング及びクリップに適用されるクリップ除去工具を示す斜視図である。
【図26】図25のクリップ除去工具を示す図であって、(a)は正面図、(b)はBHハウジングに対する押し付け方向前側(図26(a)中左側)から見た側面図であり一方の保留用係合部を取り外した状態、(c)は平面部、(d)は側面図である。
【図27】図25のクリップ除去工具の除去工具本体を示す部品図であって、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は前側から見た側面図、(d)は後側から見た側面図である。
【図28】図25のクリップ除去工具のBHハウジングに対する押し付け前の状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図(BHハウジングは断面、クリップ除去工具は半断面で示した)である。
【図29】図25のクリップ除去工具をBHハウジングに対して押圧した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図30】図25のクリップ除去工具を用いてクリップを除去したBHハウジングをクリップ除去工具とともにプラグインユニットから取り出した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図31】図30のクリップ除去工具の保留用係合部の挿入キャップを保留用係合部の基端部側に押し込んで出没係合片と内部ハウジングとの係合を解消した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図32】図30のクリップ除去工具からBHハウジングを分離した状態を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正断面図である。
【図33】図25のクリップ除去工具を用いたクリップ除去方法を示す図であって、BHハウジングに対するクリップ除去工具の押し付け前の状態を示す斜視図である。
【図34】図25のクリップ除去工具を用いたクリップ除去方法を示す図であって、BHハウジングにクリップ除去工具の押し付けた状態を示す斜視図である。
【図35】図25のクリップ除去工具を用いたクリップ除去方法を示す図であって、クリップ除去工具によってクリップとの係合を解除したBHハウジングを、クリップ除去工具と一体的にプラグインユニットから引き出し操作した状態を示す斜視図である。
【図36】従来例のバックプレーンコネクタを示す分解斜視図である。
【図37】図36のバックプレーンコネクタにおける、BHハウジングと裏面ハウジングとの固定構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
20,20A…バックプレーンコネクタ(BPコネクタ)、22…プリントボード,操作ハンドル、23…バックプレーン、24a,24b…光コネクタプラグ(MPOプラグ)、25,75…プリントボードハウジング(PHハウジング)、26,71…光コネクタ(バックプレーンハウジング。BHハウジング)、29,79…クリップ、29b…弾性爪、29c…弾性爪先端部、29d…係合爪、31,31a…取付穴、34…係止部、50…クリップ除去工具(保留用工具)、51,81…除去工具本体、52a,52b…係合解除片、54…当接部、55…係合爪押圧部、60…保留用係合部、59…アタッチメント、80…クリップ除去工具(保留用工具)、90…操作ハンドル(操作桿)。
Claims (8)
- 光コネクタ(26、71)との係合により前記光コネクタをバックプレーン(23)に取り付けるクリップ(29、79)について、前記クリップから突設されて前記バックプレーンに貫通され、前記バックプレーンを介して前記クリップの本体部と対向する反対側に配置された前記光コネクタと係合された弾性爪(29b)の前記光コネクタに対する係合を解除するクリップ除去工具であって、
前記光コネクタに対して進退操作される除去工具本体(51、81)と、この除去工具本体から突出状態に設けられた係合解除片(52a、52b)とを備え、
前記係合解除片の前記除去工具本体からの突出方向先端には、弾性爪先端部(29c)に当接される当接部(54)と、前記クリップの前記弾性爪先端部(29c)の側部に突出された係合爪(29d)を押圧する係合爪押圧部(55)とが設けられており、
前記係合解除片は、前記弾性爪に向けて押し付けていくことで、前記係合爪押圧部が前記係合爪を押し倒すように押圧して前記弾性爪先端部からの突出量を減少せしめ、前記光コネクタの側部に設けられている係止部(34)に対する前記係合爪の係合を解除するとともに、弾性爪先端部に当接された当接部が弾性爪を押圧して、光コネクタに対して前記係合爪が係合しない位置へクリップを押圧して押し出すことで、前記光コネクタからクリップを除去するようになっていることを特徴とするクリップ除去工具(50、80)。 - 前記係合解除片は前記除去工具本体に回転自在に軸支されており、弾性爪先端部に対する当接部の当接、押圧によって、両側の係合解除片が、該係合解除片の先端間の距離が縮小する方向に回転するようになっていることを特徴とする請求項1記載のクリップ除去工具。
- 前記除去工具本体に、前記光コネクタに対する進退操作用の操作ハンドル(22、90)を別途取り付けるためのアタッチメント(59、59a)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のクリップ除去工具。
- 前記操作ハンドルが、前記バックプレーンが設けられているプラグインユニットに形成されているガイド溝に挿入されることで、プラグインユニットに対する該操作ハンドルの位置決め精度によって、光コネクタに対して除去工具を位置決めするものであることを特徴とする請求項3記載のクリップ除去工具。
- 前記除去工具本体に、前記光コネクタに対して係合する保留用係合部(60)が設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のクリップ除去工具。
- クリップ(29、79)によってバックプレーン(23)に取り付けられた光コネクタ(26、71)を、前記バックプレーンから取り外すためのクリップ除去方法であって、前記光コネクタは前記クリップに突設された係合爪(29d)の係合によりバックプレーンに取り付けられており、係合解除片(52a、52b)を前記クリップに押し付けることにより、前記係合爪を押圧しつつ、あるいは押圧してクリップの係合爪の光コネクタに対する係合を解除した後に、前記係合解除片によって前記クリップを前記光コネクタに対して前記係合爪が係合しない位置に押し出すことにより、前記光コネクタからクリップを除去して、前記光コネクタをバックプレーンから取り外すことを特徴とするクリップ除去方法。
- 前記係合解除片(52a、52b)は、前記クリップ(29、79)に対して、プラグインユニット(21)に形成されているガイド溝への押し込み挿入によって、前記光コネクタに対して位置決めした状態で押し込まれることを特徴とする請求項6記載のクリップ除去方法。
- 前記クリップとの係合が解除した後、前記クリップ除去工具をプラグインユニットから引き出すことで、光コネクタを保留するクリップ除去工具とともに前記光コネクタをもプラグインユニットの外に取り出されることを特徴とする請求項6又は7のいずれかに記載のクリップ除去方法。
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